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ギルドスレッド

白亜の時計塔

【ep.2】ホール

時計塔の下部にある廃れたホール。
見上げる程に高い天井には些細な音もよく響き、明かり取りのひび割れたステンドグラスからは微かに日の光が差し込んでいる。
憩いの場所であった証なのか、そこかしこには長椅子やテーブルが使われる事を待ち望んでいるかのように鎮座している。
物寂しい内観とは裏腹に、中は程良い温度で保たれ、構造の性質からかそっと瞳を閉じて耳を澄ませば、多くの音を捉える事ができる。
廃棄されてからそれなりの年数が経っているはずだろうに、内部の埃や砂は不自然にも清掃されていた。

雨宿りや旅の休息に、立ち寄る者もいるようだ。

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(したたかに天井を打つ激しい雨の音に眉根を下げながら)
此処数日は長雨が終わりませんね……。
これ程までに雨が続きますと此処も……あ、とと………(雨漏り対策に置いていたバケツを空のバケツと交換し
階段下にいた鼠達は無事でしょうか……そういえば雨宿りにふらりとやって来ていた猫の親子は……(ホール内をパタパタと探し
いやはや酷い雨だ、流石の私もこの雨は堪えるね。
そしてそれは遊び道具じゃないぞー。
(身体に付いた雨粒を払う動きに合わせ、揺れる羽にじゃれる猫達をあしらいながら)

薬草探しに来ただけなんだけど。
人は……少なそうかな? ちょっとお邪魔させてもらおう。
(ホールの壁に寄りかかり)
……?(反響した人の声に気付き振り返ると、渾然一体とした風貌の女性が視界に入り)
わ……えっと……(持ち前の人見知りが発動しそっと柱の影に隠れて様子を伺い)
迷い人、でしょうか………あ、あの猫達は(少し体を傾けてじっと見つめて
やあ、管理の人かな?
ちょっとこの辺りの野草を摘みに来たら雨にやられてね。
急で申し訳ないけど、雨宿りさせてもらってるよ。

ついでにやたら張り切ってるこの子達も回収して貰えると助かる、かも?

(羽根に惹かれ足元にたむろしてる猫はそのまま。
むしろじゃらしている始末)
!……(話しかけられびくっと体を震わせ、そっと姿を現して)
あ、えっと……管理人、という訳ではないのですが……(視線を落としつつ
でも此処に出入りする者は僕以外にはあまり、いません。
野草……ですか。薬師の方でしたでしょうか…?

ふふ……ずいぶん懐かれているようですね(体を屈めて微笑みながら
ほら、体を乾かさないと(猫達にそっと手を伸ばし
動物が……あまりお嫌いではない方のようで、少し……安心しました。
(ふむ、と顎に手を添えて)

薬師といえば薬師でもあるのかな?
一応薬ぐらいは作れるし。

こんなナリでも本業は魔術師。
調合の代用に使えるのがこの世界にもあるようで。
ちょっとそれを探しにね。

動物は私達にとっても良い隣人だ。
無闇やたらと危害を加える趣味はないよ。

(問答無用で喰われそうになったならともかくね、と肩を竦めた)
そうでしたか。
この辺りは高台に面している上に、人もあまり寄り付かないですし、希少種の野草でなければ、お探しのものは見つかるかもしれませんね。
なるほど、魔術師……そのお姿からして、旅人さん、でしょうか。
ふむ、こちらの世界に来て、色々とご不便はございませんか?
旅人はたくましい方が多いので、杞憂かもしれませんが(くすりと笑って

時には共に寄り添い、時には得難い糧として……。
ヒトが当たり前に生きていく為に必要な生命ですから。
……けれど、弱いものを虐げるヒトも、時々はいます、から……(何かを思い出したのか目を伏せ足元の猫達を懐から出した布でそっと撫でながら)
は、そういえば、貴方様もそのままでは……(ずぶ濡れではないかと心配そうに
元の世界よりは気楽でいられるぶん、気持ちに余裕は出来ていいね。
とはいえ流石にレベル1は困る。

制御出来てたものは出来なくなるわ、色々能力制限も多いし。

(お陰でこんな姿だよ、とは言いながら。
大して気に留めてはいない様子)

うん?
ああ………これぐらいなら支障ないかな。

(前髪から滴る雫を払い、小さな紅石を取り出して)

走れ炎精、お前の仕事だ。

(砕いた瞬間熱風が走る。濡れていた猫も含め、一瞬のうちに辺りの水気は綺麗に吹き飛んでいた)

小規模とはいえ、調子に乗ってると魔力切れでへばっちゃうのがね。
この程度ならそんなに疲弊しないけど。

今の幻想だと魔術の類いは珍しいかな?

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