PandoraPartyProject

ギルドスレッド

古戦場跡地

黒き樹海(無双)

多くの戦死者が眠ると言われている樹海。
夜になると地の底から、白骨化した戦士たちが続々と蘇る。
樹木が月明かりを遮り、闇一色に包まれる。

※周りを気にせず無双できるスポットです。
木々も骸骨たちも派手に薙ぎ倒してしまって下さい。

【無双可、連投可】
【剣でも魔法でも、自身の技を繰り広げたいときにどうぞ】
【肝試しも可】
【同族でコミュニケーションを取ることも可能かもしれない】

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……ぱーどぅん?

(えっ?って顔で危ない甘い香りのするバナナを頬張ってから立ち止まる)
僕はセレステちゃんとの関係悪化を望んでいない
仲良くしたい、けれど互いに嫉妬はあるという認識だ。
そこに結婚という爆弾を放り込むのは、悪手であると思うし
あの時流されて結婚してほしいとか言って申し訳なかった。
セレステちゃんだって、生涯を共にして、結婚を望むし
君もそれを望んでいる。ならば、きちんと話し合っておいで。

……無理しなくていいよ、カタリナ
僕のワガママに付き合わなくてもいい。
いずれ、惚れさせるから首洗って、しっかり向き合っておいで。
僕は逃げないから。

(やはり、気負わせていたか。
 ……僕の責任だ。何故、もっとうまくやらなかった。)
あと、そのバナナやめなよ
カタリナ君それで正気失ってるんじゃない…?
ぺっしなさい。ぺっ。
骸骨の皆さんに召し上がってもらうから。

(積極的に骸骨さんに頼っていくスタイル)
嫉妬……結婚…?彼女が、そう言っていたのかい?
…………
(暫し考えて)

向き合ったとして、レイン。
君はどうするつもりなのだろう。

私は君のワガママに振り回されているつもりはない。
故に、ここでセレステと向き合っても私が下す決断としては……2人と結婚するか、君と結婚するか。
その二択になるのは間違い無いのだよ?

それでも君は逃げないのだね?
受け入れるつもりなのだね……?
このバナナは私の脳内糖度を上げる為にくれたバナナだ。

常人なら吐き出す程に甘い!
(でもバナナの木ごと足元に投げ捨てる!)
いや、結婚は言ってないけれど
恋人になるってことは、大抵がそういうものだよ。
夫婦になって、共に生きて、相手の子を宿し、繋いでいく。そういうもの。

………君の事は愛している
結婚したいのも事実だ。
でも、2人と結婚するつもりなら僕は受けないでいたい
……逃げはしない、このままの距離、だ。
愛人、に…関係は変わるかもしれない。
でも、そうすれば、僕は被害者じゃない。加害者で居られる。

なんでみんな、僕に対して
カタリナ君を殴ってもいいというんだろう。
好きになったのは僕が悪いのに。

(純粋な疑問。凪いだ瞳。
 自分がチョコレートが好きなように、カタリナ君は女性が好き。
 そして、セレステちゃんが恋人だったのに好きだと迫ったのは僕。
 悪いのは僕で、僕は加害者。よくわからない。
 たぶん、僕は被害者ヅラしてるんだろうな。もっと強く、しっかりしないと。)
脳内糖度…?
貰いものなら大事に あ、捨てるんだ…ごめん……

(僕も大事にポケットの飴とかチョコを食べよう
 〇ッキーを、かりかりかりかりかりかりかり。栗鼠かとか言うな。)
ああ、うん…これは逃げてるに、なるのかな
難しいな……

(片手で顔を覆う。笑みも何も、ない。涙もない。
 僕は強い。けれど、どう言葉を紡げばいいものか
 どうすれば傷つけたり、悩ませたり、苦しめたりしないですむんだろうか
 最初から個人を愛したことが、間違いだったんだろう。王として考えれば。
 けれど、この思いはぐらついて、くるしくて、でも大切なものだ
 ……それで、人を苦しめても?…どうなんだろう。
 僕は人の心に生きる。
 ならば、セレステちゃんの心を優先して
 セレステちゃんを大切に思う人たちを優先して、またあの時のように…
 うん。僕は強いから、間違っちゃいけない。考えろ。)
…………。

(また、暫し目を閉じて何事か考える)
(レインの言う事は最もであるが、それでは如何しても自身の中で引かれた一線を越えてしまう。であるならば……)

君は悪くない。
私が言ってしまうと、擁護になってしまうので言い難いが、私も悪ではない。
人が人を好きになる事に悪い事などある筈がない。
そも、私というレインにとってイレギュラーな存在のせいで君は狂わされたとも言える。

だから、せめてこれだけは伝えたい。
頼むから、伝わって欲しい。

私と君は愛し合えているよ。
少なくとも、君の愛情は伝わっている。
そうか、…それなら安心した。
…僕、頑張るよ。

(少し安心したように、笑って
 ああ、でも、いっておこう)

素直な小娘で居られたら
ただ、嬉しいと、これからもよろしくと、言えた。
クレイドルの名を捨てて君の姓を名乗ることも
いつか訪れるだろう、子をはらむことも、喜ばしい、嬉しい事だよ。
ちゃんと、ありがとうっていってみたかった。可愛く、笑って。

でも僕
つよいけど、よわいから。
投げられる石の痛みを知っているから。

…………ごめんね。
愛し合えてる、それだけで、幸せだ。僕。
ありがとう、カタリナ
愛してくれて、僕の愛を受け入れてくれて。
……ほんと、めんどくさくてごめんね
きちんと、もっともっと頑張る
別れられるように、もっと強ければ、よかったかもしれないけど
ほんとにごめん。離れられないんだ。離れたくない。
置いて行きたくない。
おいていかないで。
結婚は幸せに、2人でなるものだ
セレステちゃんがいる。僕は割り込めない。
幸せになれない。なっちゃいけない。
置いて行っていい。
幸せになって欲しい。
君の幸せを願う。
君が幸せならいい。
僕は君を幸せにする。

(最終的な、レイン・ラディアの結論
 カタリナの幸福を、願う事。それを成し遂げる事。
 支離滅裂な言葉と、思考。強い自分が思う事。)

うん、答えは出た
君を幸せにするための事を、考える。
ああ。

あぁ……、……………。
(なんて哀しい笑顔をするのだろうと、静かに微笑み返しながら近付いた)

(昨夜、だったか。レインの過去を映し出した鏡を私も見ていた。)
(あそこに映っていた、レインの過去は壮絶で……きっと、私が知る中でソフィーとは別の絶望を見たのだ。この少女は。)
(様々な世界の1つで、偶々同じ名を持った王。魔王。その名にレインは似合わないとは言えない。私は……知らないからだ、レインにとっての魔王とは何かを。)

……なら待っていて欲しい。
私はもっと君に惚れて魅せよう、私は、君にもっと惚れて貰える様に努力しよう。

そして、もっと幸せにする。
君の痛みは背負えない、が……忘れさせる事なら出来る。
君の弱さは知っている、だから私が守ってみせるとも。

私の弱さはもう分かってるだろう。
だから、私の事は任せたよ、レイン。

任せられると信じてる。
僕は、強いから大丈夫。
変な顔しないで、悲しくはないよ
僕はまだ、誰かの幸せを願っていられる。
もしも、君の幸せが僕との結婚になったときは
どんな状況でも、受ける…けれど!
忘れるなよ、僕が!君を!幸せにするんだからね!
(に、と笑う。だいじょーぶ。)

前もいったでしょ、これ以上君が僕の好感度あげてどうするのさ
限界ギリギリなんだって。そのうち襲われるぞ?
しっかり惚れさせるし、守ってもらうし、守る。

任せろ
僕は、僕だから。
(絶望だって、呑み込んで。受け入れて。
 もっともっと先へ。もっと前を向いて。笑って。
 幸せを願って、幸せにする。願いを背負って、守り、守られる。
 これがきっと僕の、魅力。強さ。だから、維持しよう。)
良し。

では、やろうか……♡

(上着を脱ぎ捨てながら拳を構えて、レインに向き直る)

……先ずは君が適当な数字を1から100までで10個上げたまえ。
私はそれらを貫くべく、拳を君に振るう。

そしてこの拳が当たった時!君の衣服は弾け飛ぶ!
なんでさ!?
なんでそういう話になった!?
なんで脱がすのかな!?

(え、なに?あれか
 今から10回乱数いくぞ!ってこと?)
ってゆーかしっかり考えろ!
僕の服の枚数10枚着こんでると思うの!?
ガントレットは服に入るの!?下手すると全裸を見られるんだぞ大勢に!?
おいていかないでって口にした時よりはるかに情けないよ!!
弾け飛ぶわけないだろう!

私のダイス運は1日に一度しか発動しないのだから!!
何がしたいんだ君は……あのねぇ…
部屋で普通に脱がせばいいでしょ、ばーか。
なんで人に見せる危険を冒す……

(これだからカタリナは……くっ…
 赤い顔で、もう一本〇ッキーを出して咥えて、カリカリカリカリ…)
……それは、その。
そうだね……(しおらしくなる)

(近寄り、耳が赤くなってるのを髪で隠しながらレインを撫でようとしつつ)
(彼女が咥えてる物を欲しそうな目で見つめる)
どっこいしょ

(隙を見て、届かないので金的で落とし
 そのままずーるずーると捕獲していく。まぁ、変わらない。けれど。
 愛し愛されている、それを再確認できた、充分な収穫だった。
 自分の方針も決まった。僕は僕の居場所を維持して、僕に帰る。僕は、僕。)
ふむ。

(眼前には、両手で数え切れる程度の骸骨の群れ。特に顔色を変えずに見渡して、次いで足元を確認する。)

やや足場は悪いでありますが、まあ。
相手が人型であれば、問題ないでありましょう。
(左足を一歩前に。拳は作らず、掌を見せるような構えを取り)

(無秩序ながら一斉に襲い掛かってくる骸骨を、ギリギリまで待ち受けて)

しっ。
(地面を蹴る。ユーリエ様特製のローファーで強化された跳躍力で、軽々と骸骨を飛び越して)
(即座に回転、方向転換。その流れで背後から骸骨の群れに蹴りの乱打を浴びせる。絡まり合う骸骨達を一塊に見立て、大きなブロックを叩き壊すように、何度も何度も回転して四方八方から鞭のような流水のような襲撃で、粉々に、粉々に)
……ふむ、こんなところでありますか。さすが鉄板入りのローファーは違うでありますな。
(最後に残った頭蓋骨を踏み抜いて。服についた骨片を手で払っていると)

…………む?
(真後ろの地面から、1体。骸骨が飛び出してくる)
(脱力した腕をぶん回し、叩きつけるように脳天へ振り下ろし。)

あらよっとであります。
(それを、避けるでもなく、“密着状態のまま”下から上へ突き上げるような、天へと踏み抜くような蹴りで骸骨の顎を砕く)

ふむ。
こんなところでありますか。
(同じセリフを改めて呟いて。再び、服の骨片を払う)
(瞳からは光が失せていた
 ……ゆっくり、森の奥へ。奥へ、奥へ、奥へ。
 そこで、出迎えられる
 黒死ノ王と、その騎士たちと、"自分自身"に。

 そのまま、その手を取って、森の奥へと消えた。)
(【レイン処刑判定】
 1~30   戻れない
 31~60  記憶を一部失う
 61~80  モンスターこそが自らの居場所である
 81~100 ちょっとした家出だ、戻るさ)
36
(黒死ノ王は、記憶を持って行ってくれた
 泣くことのできない小娘のために。
 ゆらり、ゆらり。魔王は死のゆりかごで眠る。森の奥で。)
…………。

(一枚の手紙を持って、樹海の中へ足を踏み入れる。

先日は少々のユーモアを持って迎え入れてくれた、森の中に居る死霊達が一斉に敵意を此方へ向けて来た。
そんな……気がした。
幾度と触れて、声を交わした。そんな少女の気配を辿って樹海の中を進む)

(頭が痛む。別にそんな事でどうと言う事はない。
ただ、不安とも言えぬ戸惑いが胸の中で渦巻いていた。)

(彼女は、レインは。 私を拒絶しているのか?)
(そうではないと思っていたのは自惚れだったのか。)
(いずれにせよ……レインを探しに奥へと足を進めた)
【レイン捜索判定】

1~20 【骸骨剣士】
21~40 【骸骨騎士】
41~60 【スケルトンメイカー】
61~80 【黒死ノ王】
81~90 【レイン】
91~100 【無名ノ狩人】
48
(突如、視界の先で魔力の奔流が渦巻いた)

(その先に待ち構えているのは、恐らく……スケルトンメイカーなる死霊の存在だったか。次々に骸骨がその髑髏を軋ませ、打ち鳴らし、行く手を阻む)

………邪魔をしないでくれ。
私はただ、愛しい人を迎えに来ただけなのだ。

(雪崩れ込む髑髏の大群を前に懇願するも、それを聞き入れる様子は無い。ならば……)

……狐火招来。
(いつかの模擬戦で見た、トモエの用いた魔術。
それを見様見真似で再現しながら、なるべく少ない魔力量で小さくした青い焔を自身の周りに幾つも生み出す)
(そして右手を振った直後にそれらは骸骨の群れを悉く粉砕し貫き、小さな狐火達は一斉に奥のスケルトンメイカーを粉々にして燃やし尽くした)

レイン……何処だ。
どこに、いるんだ……?

(残りの骸骨達に向かって走り出し、腰のレイピア……その隣。ユーリエ特製の刀鞘をベルトから外して一閃、骸骨達を粉微塵にする勢いで乱舞して突き進む)
【レイン捜索判定】

1~20 【骸骨剣士】
21~40 【骸骨騎士】
41~60 【スケルトンメイカー】
61~80 【黒死ノ王】
81~90 【レイン】
91~100 【無名ノ狩人】
88
…………レイン。

(見つけた)

(木々や夜霧によって遮られてはいるものの、数100メートル程の距離の向こうにレインが眠っているのが微かに見えた)
「こんな時間に何の用?っていうか、どうしたの」
「お姉ちゃんは休んでるんだから、邪魔しないでよね。お兄ちゃん。」

(ひゅ、と軍服を纏うもう1人と黒き小聖杯が現れる
 立ち去れと、言っている。
 「これは理不尽な戦闘行為」であると。)

「君はいいね。居場所がある。
 僕に居場所はない、作らない、だがそれも矜持を踏みつぶされた」
「……最後に縋った一つを砕かれたら
 居場所を求めるのは、当然でしょ?……でもお姉ちゃんには居場所はない。」
「それでも連れて行くなら、連れて行けばいい。」

(その指には、薬指には指輪がある
 あの、黒死ノ王の指輪が。
 そして、今は安らかに眠っている。ただ、安らかに。怪我一つなく。)

「でも、お互いにお互いを考えない時間も必要じゃないかな。
 君も考えすぎて頭が痛いだろうし、帰って休みなよ。」
「それじゃ。ここの皆に迷惑かけないように、って思ったんだけどな。
 バイバイ。カタリナ君。できればお互い休もう?」
「私はお姉ちゃんについてるわよ
 ……ずうっと。」

(現れた時と同じように、ひゅ、と統治の魔王は去っていく
 が、暗き小聖杯は残り、木々のゆりかごで眠る―まるで鳥の巣だ―【姉】に連れ添う
 別に、カタリナが何かすると思ったわけではない。
 自分まで離れたら、この人には本当に誰も居ない
 勇者でも、王でもなく、そして、小娘でもない
 そうなったこの人に付き添うのは、自分…家族であると、考えた。
 誰も寄せ付けない、自業自得を、ここで…実感するだなんて
 …休ませるほかないから、休ませる。

 休める場所はここにあると知っていた。
 ここは【干渉不可領域】――誰も彼女に干渉できない、と。
 ゆえに、互いに休むことを提案し…暗き小聖杯は、姉と共に眠る。
 ゆりかごの中で。愛されるだけの、赤子でしかなくなって。)
(占領して申し訳ございません
 以後、放置して使って行ってください。)
……分かった。

では、お休みレイン。
ゆっくりと……どうか安らかに。

(踵を返して樹海を去る)
(振り返る事はせず、ただ……彼女がまた戻って来てくれる事だけを祈って。)
(こちらで完全に〆切とするよ)
(占領してすまなかったね)
(暇なのでカタリナからの手紙をムシャムシャ食べて待っている)
(ゆっくりと樹海の入り口に辿り着くと、静かに腰のレイピアの調子を確かめる)
(所詮は店売りの一般的な物に過ぎない。だがイレギュラーズの力が相手で強度に不安があるとしても、1本ならの話である)
(左右合わせ、その数……8本)
(当然その重量のせいで歩く姿にはバランスが崩れているのが見えるだろう)

……やぁ、待たせたかい。
サーニャ。
遅過ぎるわ。

ま、良いさね。
それで? ・・・本気でやるのかい、言っとくが大した強化は見込めないよ。
今の私は神性も低いからね。そしてアンタの『代償』となる物も価値が低い。

それこそチェインハートの坊やが本物の勇者なら良かったがね?
誓約はサクッと済ませちまうよ。
余りアンタと居る所を見られたくないんでねぇ?(紅い瞳を光らせ、カタリナの前に立つ。)

ーー此処にアトラックナクアの名の下、誓約を交わす。

汝の魂を我が糸によって再び世界と結び付け、今夜一時の間強固な物とする。
その代償、汝が差し出すは綻びに満ちた人の糸。
即ち寿命なり。
(心臓の位置を蜘蛛脚の爪先でトン、と。一突きする。)
(直後にカタリナから白く光る糸が伸び、それは爪先に絡め、巻き取られる。)

汝、チェインハート。
此処に『不朽ノ代償ノ誓約』を交わす事を望むか否か。

ーーーー承諾せよ、さもなければ力など手に入らぬ物と知れ。
(サーニャの紅い瞳の奥に垣間見る、邪神の片鱗に全身が鳥肌を立たせ、頭の中を掻き回す様なノイズが肉体の内側を駆け巡る)

(たった一夜だけの誓約……にも関わらず、この場から逃げ出したい程の死の圧力に屈してしまいそうになる)
(ただ、だが…………)

…………その誓約を交わす事を、望み……承諾する。
私が、『僕』だった頃の姿を僅かでも晒せるのなら、私はそれを求める。

全ては愛しき人の為に。
(頭を垂れながら跪き胸元から伸びる糸に手を触れる)
(これで……今夜全てを投げ打つ覚悟が決まった。そう安堵して誓約に応じたのだ)
(・・・)
(誓約は交わされた、これでカタリナはたった一夜だけの為に私が生きている限り、赦すまで、魂の奴隷となる。)
さぁて、これで良し。(蜘蛛脚が一閃すると、カタリナと自分を繋いでいた白い光の糸が消える)

2度目の誓約だ。
アンタは今夜を境にまた何処かが狂い、何かが狂う。
妾と直接回路を繋ぐに等しいこの誓約を交わすというのは、つまり人間を辞める事だ。

お帰り、カタリナ・C・チェインハート。
お前さんはまた、我等と同じ邪神の眷属となったのよ。クックック・・・

それじゃあ上手くやんなよ、精々……ね。
(糸を木々に飛ばして引き寄せる様に跳躍する)
(去り際に「馬鹿な男だったよお前は」と言い捨てて)
…………。

(樹海の方を見てから、そっと手元の懐中時計を見て。
時間が来てしまった。そう頷くとその場から姿を消した)
(適当に身体動かせる所、と風の噂とか街の噂とか色々噂を聞いてやって来た。鬱蒼とした、ほの暗い森。外からの音も、ここからの音も、これはどこにも届かない)

なるほどー、イイねココ。色々できそ。

(肩から提げていた鞄を地面に下ろし、ファスナーをオープン。片膝をつき、「あるもの」を取り出した瞬間――その周囲にゆらりと何かが現れた。
 ひとつ、ふたつ、みっつ、それ以上。その数、取り囲むには充分過ぎる数)

……ホント、何でこんな場所知ってたんよ、あのオッサン達。
今度会ったら一発入れよ。

(よいしょ、とわざとらしくつぶやき立ち上がる。両手にナイフを一本ずつ持って)
(地面を蹴り、一番近い個体と差を詰める。右腕を大きく振る。嫌な効果音が聞こえたがあっさり無視。
 勢いを殺さず、左腕で半円の軌道を描いて振り向く。二体分の感触。地面には同じ数だけ地面に崩れている。
 息を吐いて体勢を立て直した。固まった場所に二体、ほぼ反対側に一体を確認。固まった方に駆け、飛び上がり、そして豪快に回し蹴り。スカートが開き上がるが、どうせ誰も見てやしない。スパッツ履いてるからセーフだし)

……っし、ラスイチ。
(残り一体へと真正面から向き直る。緩慢な動きで寄って来ているのは分かっている。だから、敢えて自らの身体を持っていき――
 脳天へ、二本のナイフを突き刺した)

(そして、何もない状態へと戻った。ただのほの暗い森へ)

……ん、こんなモンかー。
まー、いい運動にはなったね。うん。

(伸びをして、深呼吸。置いてた鞄を拾い上げ、森を去った)
…………………手に入れた、幸せ…守りたかった……何が、いけなかったのでしょうか……
(いつの間にか樹海にいた。
【いつもの彼女】なら初めてのことで戸惑うはずだった。
冷静な表情の彼女は呟き。
彼女に襲いかかるモンスター。)

我が盟約に従い、炎の精霊よ、集え、猛る灼熱の炎よ、全てを焼き尽くし、喰らいつくせ。『豪爆炎』(ヴァレーヒ)
(敵を対象とし、龍の形を成す炎で焼き尽くす。
一つ残らず無慈悲に。)

私は……私、は……ただ、人を…殺す、為に…生きてた、訳じゃないのに……私は、殺人鬼…だった…?
(暗闇を歩く彼女はふと歩みを止めて呟く。
過去の記憶。
何故、彼女が虐められたのか、殺されかけたのか。
そうだ。そうだった。
愛されるわけがなかった。愛せるわけがなかった。
私は、殺人鬼なのだと。
唯一魔法が使えた殺人鬼なのだと。)

そんな、わけ……ない、ですよね…
(悲しげに彼女は呟く。)
うん、そんな訳……
(ザクッと剣が後ろからの腹部に刺さる)

………………痛さを、感じないって…ほんとに、危ない……
(後ろを向いてなんの躊躇もなく引き抜いたその剣を刺した的に刺す。
そして彼女は呟いた。
腹部を触ると手に血が付く。
痛くない。熱くも冷たくもない。何もわからない。
そんな怖さが誰がわかってくれるのだろう。
彼女は微かに微笑んだ。次は次こそは大丈夫だと。
彼女は静かにその場を去った。)
  「何故だ。」

( 月の光、星の輝きを断ち切った漆黒。昏く淀んだ世界で、少女の声は透き通るように闇夜の渦へと溶けていく。
 酷く静寂に満ちた樹海。まるで時間が止まったかのような、それともこの森だけ世界から切り離されたような感覚に陥る。しかし続けるように幼い声が木霊する。)

 何故満たされぬ。
腹が、身体が、臓物が。愚生に解放を許してはくれない。何だ、何が愚生を満足させるのだ。
 畜生、畜生。無様だ、吐き気がする。増幅する渇望は、過去の幻影の如くッ!

( 憎しみ、恐れ、叫ぶ。頭を、脳髄を振るわせ、朱き瞳を手で覆う。肉体を軋ませ、荒れ狂う姿は羽を捥がれた昆虫を彷彿とさせる。ーーーが、しかし。前触れもなく唐突に、女の狂躁は止まる。)
 総て。

( 溢れるように漏れた声は、)

 総てを喰らえば良い。
旅人も、人間種も、獣種も、鉄騎種も、飛行種も、海種も、幻想種も、敵も、味方も、勝者も、敗者も、王も、暗殺者も、奴隷も、神も。
 ならば解る筈だ、ならば満たされる筈だ。愚生の「物語」は、いずれ終焉が訪れよう。そう遠くはない、現在(イマ)ではない或る日に。

( 冒涜的で、狂気を孕む。手を離せば、再び暗黒空間に浮かぶ真っ赤な双眸。ぎょろり、向けた視線の先は生物が入り乱れる街。足枷に繋がれた鉄球を引き摺り、そちらへと歩みを進めた……
 ぐちゃり、ぐちゃりと。
魔物であった何かの残骸と、血溜まりで真っ赤に染まった辺り一帯を悠然と進み、闇へと消えるーーーやはり、この樹海は「まるで何も居ないかのように徹頭徹尾静寂を保っていた。)

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