PandoraPartyProject

ギルドスレッド

古戦場跡地

紫水晶の洞窟(超危険区域)

魔法力を増幅させると言われている、紫の水晶に覆われた洞窟。
入り口~中腹は比較的安全で決闘が可能だが、足場や視界が悪く、トラップも残存している。
また魔力に水晶が反応し、思わぬ暴発を生む事もある。

洞窟奥地には、様々な鉱石や魔法石の宝庫となっているが
行き場を無くした怪物たちの住処にもなっており、
遭遇した際は非常に危険。

罠一覧:トラバサミ、落とし穴、落石、毒矢、他


■怪物一覧
【グール】ゾンビ。魔術で一斉浄化可能。弱い。
【オーガ】怪力の巨人。力は強いが知力が低い。強さはそこそこ。
【スライム】物理攻撃無効。溶かされ吸収されるので逃げましょう。

■以下、ボスクラス

【ケルベロス】三つ頭を蛇の尻尾を持つ犬。とにかく疾い。
【サイクロプス】最強の火力を誇り、雷光を纏う一撃を放つ。
【ヨルムンガンド】毒蛇。鋼の鱗で包まれている。普段は眠っているが起こしたら大変。
【サラマンダー】炎の魔獣。道具でもなければ倒すのは無理?
【ドラゴン】出現するとの噂があるが、目撃者はいない。

【その他】他にも何か出るかもしれませんね。


※ルール
・適度に冒険し、適度に脱出しましょう。
・ボスクラスは、1回の冒険中に1体のみ遭遇。
・強力な魔物を倒す程、良いアイテムをドロップできるかもしれません。
・装備は万全な状態がお勧め。
・力尽きたら保養所に強制送還されます。レッツ再チャレンジ。
・怪我は保養所でしっかり治しましょう。

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……けど、それじゃあ駄目だ

(こちらに近づいてくる新たなモンスターを見つけ、男はゆっくりと立ち上がった)
(それは、この世界に召喚されてから生まれた思いだった)
(自分は「脇役」でいい。自分は自分の出来ることをやればいい)
(なるほど、確かにそれも1つの道だろう。何も間違っちゃいないし、むしろ本来ならそれが正しい道だ)

でも、それじゃあ駄目なんだよ。そうやって諦めていたら、「自分がやりたいこと」が出来ないからな!
(「俺は脇役でいい」、今でも男はそう思っている。今後も変わることはないだろう)
(ただ、「そいつの前では主人公でいたい」と)
(「そいつだけの主人公でいたい」と)
(そう思える相手が出来ただけ)
(たったそれだけの話だった)
(そして男の修行は、彼が倒れて保養所に連れていかれるまで続くのだった)

(なお、これはまったくの余談だが、男は後に「変な道場を見たような気がする」と呟くのだが、ただの夢だろうとすぐに忘れ去られたのだった)
「このルートも三回目か」
 中層を経て、灰重石のエリアまで来た。最初にサイクロプスと戦ったエリアであり、ゴーレムも向こう側から這い上がってきた。
 今日は更に奥へと進んだ。
 チョークの粉やランタンオイルも多めに持って来て、スライムやゾンビの類との戦闘は簡単に終わらせる。
 スライムは強酸性物質。ガラス瓶で採取する。
 今日の目標は、特にない。
 強いて言うなら、『デカくて頑強そうな生物』が相手なら誰でも良い。狙いはその骨だからだ。
 折角、来てみたのだから、前回、少数しか手に入らなかった紫水晶を採取しながら、更に下へと降りていく。
 続いてフロアに出る。
 向こう側で、キチキチと節足動物のような音。無数の羽音。
「初期装備を作るのも楽ではないな」
 水晶イナゴ。それも大群が、一つの塊に群がっている。
「なるほど。前回のモーフィンゴーレムはこの群に下半身を食われたのか」
 妖しい水晶イナゴの光は空間を幻想的に照らす。
 しかしこれは水晶を喰らう害虫の光だ。
「この手の類は吹っ飛ばすに限るな――痛っ」
 上腕を一匹に囓られた。バールのようなものを鍛造したナイフを刺して使い捨てる。
 形はバッタに近い。バッタの一種は相変異を起こし、暴食の限りを尽くすという。
 通常の水晶イナゴの獲物は、水晶だ。
 通常のほうは見たことは無いが、そういう状態であると推察できた。
「これはいかん。ピラニアのようなものだな」
 一匹に囓られたすぐ後に、無数のイナゴが迫り来る。
「餌になる気はない」
 採取してきた紫水晶を放り投げる。一部はそっちに狙いを移したものの、大半は肉をめがける。
「っ!」
 全身に蟲がかじりついた。
 ふくらはぎ、腿、腹、胸、上腕、肘――指。指は不味い。
 またナイフを使い捨てて、後退する。切断は免れた。
 耳元でキチキチと音が強まる。耳も良くない。
「吹き飛べ」
 一回、態勢を立て直すべく、灰重石のフロアまで戻る。
 応急処置をして、茶を一杯啜る。
 スライムが来たので、瓶に詰めた。
「ふーむ。どうするか。旧約聖書の十の災いの一つだったか。蝗害は」
 点や線ではなく、面で来る群体相手との戦いは流石に初だった。
 前の世界でも経験はない。
 巨大ロボの拳は受けたことがあるが、あれはこちらも殴れば止まるもの。水晶イナゴは止まらない。
 ござをひいて、胡座をかいて、雑炊を啜る。
「あ、そうか。モーフィングゴーレムに虫の死骸が混ざっていたのはこれか」
 どうでもいいことを思い出しながら、今あるアイテムを並べて首を捻る。
 松明や薪の木剣をバラして燻し殺すという手段も考えたが、それでメイン武器を失ってはこの先が辛い。
「良し! 無視だ! 蟲だけに!」
 決まった! 大傑作! 携帯ギリー寝具を被って突き抜けるんだ!
 初めて中層最深部まで至る。
「おや、君か。元気そうではないか」
 ギリシャ神話のような一つ目の巨人があぐらをかいて、肉を食んでいた。哀れなオーガは彼の胃袋に納っている。
 前に一回戦ったことがあるサイクロプスである。判別できたのは傷痕をみたからだ。
 一つ目でじっとこちらを見ている。警戒心を緩めていない様子だった。
 稲光が落ちてきた。ユーリエの護謨引きマントで払う。
 一瞬の煌めきのなかで、一つ目の巨人が手傷を負っているのがみえた。
 真新しい。よもやオーガに不覚をとったとは思わん。
「おおそうだ、貴殿、名はあるのか?」
 前に戦ったとき、彼の戦法には智を感じた。戦術を使う、ということは知的生命体である。
 バベルでの翻訳は、意志を伝えることにかけては最大限効果を発揮する。
「そうか――よ。養生せよ。手傷が治ったらまた遊ぼう」
 伝わったのだろう。バベル様々だ。
 無警戒にフロアを横切って下層へと行く。
【紫水晶の洞窟・水溜まり】
 ぽたり、ぽたり、と滴が落ちる音が響く。
 静寂が支配する大きなフロアである。
 上は鍾乳洞。地面を少し行くと大きな水溜まり――地底湖である。向こう岸は見えない。
 まだ陸がある部分に、ところどころ落雷の痕跡があった。焼けた草。黒ずんだ土。
 サイクロプス氏は、ここで何かと戦ったのだろう。ここから先は船が要るので、引き返さなければならない事が確定した。
「水質は調べておくか」
 瓶で水を汲む。
 一見、透明で害は無さそうに見えるが、無警戒に汲んで茶を沸かすなんてしない。
 無味無臭の水毒などいくらでもあるからだ。怪しい土壌で濾過されたものほど危ないから。
「おや?」
 水の浅いところに、骨がみえた。何の生物かは分からない。
 10フィート棒をつっこみ、引っかけて取り出してみる。
 蜥蜴類の骨のようで、綺麗に磨かれている。
「――いかん!」
 すぐに水場から離れて、来た道を大急ぎで引き返した。
(探索成功。紫水晶。ウーツリザードの骨。【未鑑定】地底湖の水、スライム液、相変異水晶イナゴの死骸)

(【未鑑定】地底湖の水は、鑑定の結果、スライム液となった)
リュスラスルートを貼っておく。
ストーリーフックみたいなものにでもなれば幸い。

▼上層
・トラップ地帯
 備考:スライム、ゾンビが出現。罠に気をつければ比較的安全。
 来る度に罠が復活しているので、近くに知性をもった生物がいるのだろうか。
 ↓
▼中層
・灰と紫の辻
 備考:過去、オーガ、二つ名サイクロプス、ゴーレムと遭遇。
 次のフロアのおかげで、見張りや警報系トラップ仕掛けておけば安全に一泊できる。
 少量の灰重石と紫水晶あり。
 ↓
・相変異水晶イナゴの巣
 備考:通常の水晶イナゴと異なり、肉も狙ってくる群体。
 駆除しなかったのは、こいつ等が居るから前のフロアで休める。あと倒しても美味しくない
 ↓
・下層への分岐点
 備考:二つ名サイクロプスを再び目撃。オーガの巣とかその辺を徘徊しているかも
 ↓         ↓
▼下層A      ▼下層B
スライム湖     オーガの巣
【紫水晶の洞窟・???】
カランコロンと鐘が鳴る、その音に数多の怪物達が集まっている。
その中心で、修道服の女性が何かを呟いている。

「ふふ…『あの子』はとても楽しそうですね…多くの人と触れ合え、さぞかし嬉しいでしょうね…」

その手に持つ黒く、悍ましい聖杯を傾け、次々に怪物達に掛けてゆく。

「さあ…もっと客人を持て成して差し上げて…ふふっ…」

そして、まるで聖母の様に微笑んだ。
畜生、何だってんだ一体!?

(朝から洞窟に篭って修行していた男だったが、突如モンスターが凶暴化)
(そのせいで修行どころではなくなっていた)

この……!

(剣を鞘に戻して本来の得物であるボウガンに武器を変更、スケルトンの一体を狙う)

何だと!?

(しかし、スケルトンとは思えない俊敏な動きで避けられてしまう)
なっ!?は、速い!?

(そのままスケルトンが剣による刺突を繰り出した)
(辛うじて男は避けることに成功したものの、その剣速に驚愕する)
(通常のスケルトンとは段違いの速さだ)

くっ、硬度も増してるのか!

(蹴りつけて距離を取るも、スケルトンはビクともしない)
(通常のスケルトンであれば、その体は風化していて本気で蹴れば砕けてしまうほどの強度しかないはずだ)
……まあ、脳味噌スッカラカンなのは相変わらずのようだが

(が、男にトドメを刺そうと追いかけてきたスケルトンは、落とし穴にはまって呆気なく退場)
(例によって男にハメられたらしい)
(どうやらスケルトンは何かしらの強化を施されていたものの、知性はそのままだったようだ)
(むしろ一直線に突っ込んで来たあたり、さらに知能が退化しているかもしれない)
(もっとも、最初から知能など欠片もないモンスターなのだが)
(今日は洞窟全体が何かおかしい。早く戻ってリゲルの旦那に報告するべきだ)
(そう思った男は、洞窟を抜け出すべく走り出そうとし……)

がぁッ……!?

(背後からの奇襲を受け、その場でたたらを踏んでしまう)

ぐっ……もう一体だと……!?

(気づけば、強化されたスケルトンがすぐ近くにいた)
嘘だろ……!?

(いや、一体だけではなかった)
(洞窟の奥から何体ものスケルトンが這い出してくる)
(よく見ればそいつらは体が赤黒く変色していた)
(明らかに異常だ)
(そして、湧きだしてくるモンスターはスケルトンだけではない)
(オーガやスライムなど、この洞窟に住まうモンスターたちが赤黒くなった姿で襲いかかってくる)
(どれくらい時間が経っただろうか)

ぐっ……!

(満身創痍になりながらも、男は辛うじて逃げのびていた)
(だが、必死に逃げていたせいで道を見失い)
(既に体力も限界に近づいていた)

……ッ!

(ついに男は倒れ伏してしまう)
(力なく咳き込むと同時に吐血する)
(この洞窟は力尽きれば強制送還されるはずだが、一向に転送される様子もない)
(やはり今日は洞窟全体がおかしい)
(しかし、そう思ったところで今さら遅い)
……!?

(その時、すぐ近くで足音がした)
(どうやらモンスターの接近を許してしまったらしい)
(慌てて体を起こそうとするも、力が入らない)

「ふふっ……どうかなさいましたか、お客様?」

(しかし、聞こえてきたのは女性の声だった)
(何とか顔を上げようとすると、男の視界に修道女のローブが映る)

……誰だ……お前は……

(男が問いかけても、クスクスと笑う声が聞こえてくるだけ)
(どう考えても男の傍らに立つ女性はマトモな人間ではない)
(いや、そもそも人間かどうかすら怪しかった)
……な、んだ……!?

(突然、男の頭に水のような何かが掛かる)
(頬を伝ってきた液体が男の視界に入る)
(それは、ドス黒く変色した血のような液体だった)

て、めぇ……何、しやが……っ!?
何だ……これ、は……!?

(それと同時に、男の視界が徐々に赤く染まっていった)
(クスクスと、女性の嗤い声がまるで耳に纏わりつくかのように聞こえる)
(それが頭の中で響き、少しづつ男の思考を奪っていった)
(朧気な意識の中、男は最後に、酷く歪んだ恐ろしい笑みを浮かべる修道女の顔を見て……)
……くっ……

(既に修道女は姿を消していた)

……くくっ……

(もう修道女の嗤い声は聞こえない)

ククク……ハハハはハハハはハハハはハハハはハハハッ!!!

(代わりに、男の狂ったような笑いが辺りに響き渡った)
あーあ、修一郎がモンスター化しちゃったかぁ………………
(ため息をついて)
いいねェ……力が溢れてきやがるッ!これなら……ッ!

(ゆらり、と男が立ち上がる)
(そこへ狂化スケルトンが現れ、男に襲いかかった)

ハハハハハッ!

(しかし男はスケルトンの攻撃を難なくかわし、頭を掴み上げた)

さっきはよくもやってくれたなァ………?

(そして勢いよく頭蓋を握り潰す)

ハッハァーー!くたばれやァッッ!!

(ダラリと動かなくなったスケルトンを地面に放り捨て、何度も踏みつけて徹底的に破壊していく)
………………修一郎、おいで…………
(大丈夫、大丈夫、半殺し程度なら簡単に行ける行ける…僕は修一郎の彼女だもん…と彼女は思って微笑んで)
あァ……?

(スケルトンを蹴り砕くのを止め、ゆっくりと声のした方を見る)
目隠し鬼さんこちら、手の鳴る方へ…♪
(クスクス笑いながら、そして優しく微笑みながら彼女は出口にいて)
(どうやら奥へ奥へと逃げている内に洞窟の反対側まで来ていたらしく、少女はそこからやってきたようだ)
(男は少女を追って洞窟から出て行く)
(丁度外は湿地帯へと繋がっていたようだ)
(狂化されたモンスターたちは、同じく狂化された男が暴れまわったことで根絶やしにされ、再び洞窟の中は静寂に包まれた)
(なんだか、嬉しそうに彼女は修一郎に追い掛けられながら湿地帯へと向かった)
(注意深く、風を踏んで進む。とん、とん、とん、とん。
 そして襲ってくる骸骨相手に、剣を一回、二回で破壊して
 背後から襲い掛かるグールに、ベールを割かれるも首をはねることで撃退
 ここまでは、いい。
 ここまでは。)

……は、………まだ、無傷…
ここから、切り替え――

「お久しぶりね、魔王さん」
「はじめまして、お姉ちゃん」

あ、こんばんは。魔王です。
シスターまた何してるの……?
あんまりやると討伐対象にされるし、幼女誘拐なんて

「やだ、誘拐じゃないわよ」
「ロリブルマじゃなーいっ」

ろ、ロリ……? え…?

(魔王困惑。2つの、聖杯)
とりあえず危ないから…罠に気を付けて……
どうしたの、こんな所で。

「ええ、この子もあなたに会いたいといっていたし
 私もあなたに会いたかったの」

魔王モテモテだーして、本音は

「"あなたの会いたい方はどなたですか?"」

え。
ええと――――お母さん…?

(ここでの意味はバブみを感じる女神様ではなく
 記憶にない、死んだ母。
 そう答えると、ゆらりと影が揺らめき――緑の長い髪、紫の瞳
 黒と赤の軍服。頬に赤いひび割れの入った女が現れる。
 なお胸も大きい。あれ、遺伝は?魔王思った)

おかあさん……う、うん、たしかに
このいい感じの胸…写真で見たお母さんだ……

「お姉ちゃん自分の親をどこで判別してるの…?」

ほ、ほら髪の毛と目も同じ色!!そこだよそこ!!
「さぁ、どうぞ
 いっぱい語り合いたいこともあると思うから…またね、魔王様」
「じゃーねお姉ちゃん、そうだ、その前に……お姉ちゃんにもやっておこうか」

(奇数:勇者
 偶数:魔王
 0か9:小聖杯は犠牲になったのだ…犠牲の犠牲にな……)
(紡がれる呪文、そして―――魔王の瞳から光が失われ
 黒の聖杯の残した、偽の母親と…狂化した魔物たちが残る)

「やった、魔王と聞いてからずっと思っていたの
 一緒に人類を――」

うすいほん

「え」

薄い本の需要…おんなのこどうし…ははおや……
そういうぷれいもあるのか……

「え…!?」

やらねば…ならぬ……
うわきではない…これは…… これは戦いだ!!

「この人もダメな方のバーサーカーだぁあああああ!!!!」

(まおう は こんらん した !
 し゛ふ゛ん の ははおや て゛ うすいほん を つくろうと している!
 しょうせいはい は にけ゛られない!!!)

おかぁさん…いいよね、親子だもんね……
脱げぇえええええええええ!!!

(一斉に襲い掛かる狂化モンスターVS薄い本に狂う魔王
 小聖杯はがくがく震えながら見守っていた。見守るしかなかった。
 親に対して何してるの――!?)
(オーガの一撃、打撃を風でなんとか半減。胸部ゆえに、がふっと息が詰まる。
 骸骨の剣を中心から反らして、腕に。血しぶきが飛ぶ。
 足のブーツをスライムが溶かす。素足が焼ける。
 それでも、それでも光のない眼で母親を求め、剣を振り上げる
 上段からの一撃、きちんと決まるものならば強かった
 けれど、相手は何の怪我もなく軍服、軍属と推定できる相手。
 サーベルで、軽くいなされ)

う、っくぁああ!?

(正確な一撃がわき腹を切り裂く。
 物理に特化した風の装甲、だがしかし数も多ければ相手は勇者である母
 たゆんな母。……)

くっころ…くっころがいい…
たゆんしてる……

(はー、はー、息が荒い
 なるほど父も誘惑されたんだな薄い本も作りたくなる。
 太腿あたりもいい感じの肉付き。膝枕とかしてもらったんだろう。
 なんとなく父親に対して嫉妬の心が生まれた。)

「お姉ちゃん…あの、酷すぎない……?浮気って言うか酷すぎない…?」
(反撃、しなければいけない、邪魔なものから、排除を。
 一歩、踏み出す。がきん。)

い、…っぐ、……

(トラバサミがブーツのない部分に突き刺さる
 しまった、細部にまで魔力が回っていない
 でも)

負けたらくっころできない…
くっころできるのは!くっころされる覚悟があるやつだけだ!
「いや、お姉ちゃんの絶壁じゃ需要ないよ」

っくぅううう!?

(まおう に かいしんのいちけ゛き !
 胸を押さえて蹲った所をスケルトンの刃がベールを掠め
 筋力と狂化をあげた一撃で、斬り倒す。肉付きが悪い相手の薄い本など要らぬ!)

「それお姉ちゃんの事だよね」
はぐぅ!?

(こうか は は゛つく゛んた゛!
 軍服の女が動く、サーベルによる刺突、平突き
 それを、思いっきりしゃがむことで避けてから、ぐっと立ち上がる
 母の絶対領域の中を見たがそれは後に活用される。じゃなく。
 めきりと足が悲鳴をあげるが、母を投げることには成功…次!)
グール……男同士は結構です!
「お姉ちゃんショタ王様って言われたことない?」

ぐふぅ!!

(こんしん の いちけ゛き!
 魔王の心はボドボドダァ!グールが近づいて来てから、一撃
 胴体を殴筋力…おかしい、先ほどから魔王の力がどんどん上がっていく……?
 軍服の女が体勢を立て直し、グールを囮に袈裟切りに斬りかかる
 それを、額、ベールでうけることで軽減。傘きり音と、血が流れる。)

いたい……いたぃ…
お母さん…でも、まだ……

(スライムにより足の肉が溶ける、が、トラバサミもどうじに溶ける
 足に体重をかけるのは期待できない。なんとか、動力はたまったが。
 ―—ははにかてるだろうか。)

ちから、が、ほしい

「うん、いいよ――もっと狂」

お母さんをひん剥いてちょっとえっちな展開にする力が欲しい!!

「やめよう!!」
最後……オーガはエルフってきまってるって言ってた!
「誰に言われたのおねえちゃん!?」

(軍服の女の攻撃を剣でいなして、もう片手でナイフを抜いて跳躍
 肩を踏みつけて首を掻っ切り、天井を蹴って軍服の女めがけて落ちる
 その時に【装甲】を3つ目――今日使うつもりだった、テスト用の装甲に切り替える。
 攻撃を【受ける】ための装甲、風は風でも、特化型。
 白いベールに、白いドレス、ネイビーのマント、裾からはらはら溶け行く衣服。
 そして特徴的なのは――手枷。鎖で両腕がつながれているが、充分な長さがある。
 縄跳びはちょっと難しいが潜り抜けられる程度、だ)

おかあさん今いくよぉ!!!
中破あたりで服破けて!

(これで、法衣によるバックアップはなくなった
 狂化と魔王力による攻撃力だけが、頼り)
(剣は片手で振えるほど慣れてはいない
 肉の溶けた足では、移動はこれ以上無理だ。誤魔化せない。
 そうなれば、受け身に徹すること、そこまで考えて
 するりと這い寄るスライムに気づかづ、焼けただれる痛みで気づく。
 まだ、いた!)

……っ、スライムは定番だけどご遠慮します!
っていうか僕の服もうやばいじゃないか万死!!

(風の魔法は、物理に近い。ならば、闇の魔法で飲み込んで
 軍服の女への対処―――ガキン、と手枷の鎖でせーべるを受け、巻き付けそこで)

――ぁ、

(もう片手に捕らえられ、ごきんと音がする
 関節を――外された。手慣れている。)

い、……っ

(本来なら撤退している、とっくに
 けれど、狂気が――うすいほんへの執着が魔王を動かす)

「これ…ねえ、これ2人とも連れて行けば…大勝利なんじゃない、私……?
 もっとしっかり狂化して…」

ろりじゅよう…
まだ…まだまけれない……

(ふらり、まだ、立ち上がる)
(ここで解説しよう
 魔王力とは、絶壁と絶対領域にある。
 敵対する相手とのきょうい()の格差こそが魔王の力となるのだ
 そう――たゆんたゆんの母。絶壁の娘。
 更に魔王ゲージは既に溜まっていた。数々の絶壁発言で。)

おかあさんを―――
ちょっとえっちな展開にするまで!負けられない!

(開いた手の平から、淡い光の刃が生まれる
 青白い其れ。おい、誰だこいつにこんなのおしえたの。
 どうしてくれるんだ。なアレ。)

いざ、勝負――ッ!!!

(再びの刺突、平突きに対し
 身長の低さが、味方した。身をかがめて至近距離で腹に向かってそれを突き刺す
 ビームソード。もうなんなのこのカオス。
 しかし。)

「れい、ん…? なんで……?」

(ぎしりと、身体が止まる
 母は死んでいる。だから偽物だ。わかっていても。
 その隙に――無表情に、軍服の女は蹴り飛ばした。)

「なんだ、終わりかぁ…またね、お姉ちゃ」うすいほん「もう会いたくないな!」
(洞窟の壁に、叩きつけられ
 そのまま気を失えば、偽の母は耳元で何かを呟いて消えた。

 が、狂化は おさまって いない。)

は、ぅ…… うぅぅ… おかぁ、さ 
おかあさん…… を …ぬがさねば………

(ずる…ずる……妖怪薄い本ハンター。
 そのまま、精いっぱい、這って、這って、とうに母など消えたのに)
ウホッ


(タンッ!)
(そんな軽快な音を洞窟内に響かせながら這っていたレインの前に現れる。1人のピンクの勇者)

……帰るよ、レイン。

(ドドッ、ドドッ、と四足歩行で駆け寄るとレインへ手を伸ばした)
や、やらないか…

(ぎ、ぎぎぎ
 壊れそうな体で、剣を杖のようにして、たつ。
 その瞳はまだ曇り、狂化が残っている。つまり。)

ぬがさ、ないと……
ちょっとエッチな展開にしないと…視聴率が!

(ゴリラ相手でもか。この狂化、末期である。)
バラライカ?
(ピンクのゴリラは首を傾げた)

目を覚ますんだ、レイン。
共に洞窟を出よう……私が分からないのか?
君を愛する勇者、カタリナだ。
(諭す様に語りかけながらゆっくりと近付き、ドラミングをして見せる)

(ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!)

ウホッ
ごりら…カタリナ君……ゴリリナ君…
じゅよう…おとこどうしのじゅよう……
うすいほんがあつく…

ごりらせめ…?がったい……?

(思考がぐるぐるぐる。
 防御装甲が、はらはらと散り始める…じゅよう…あるならば……

 や る し か な い)

脱いで!ゴリリナ君…ッ!
基本視聴率のため!

(ざっと黒い闇のドレスに装甲を変更、深すぎるスリットからナイフを出して
 なんとか、投擲する。力はほとんどはいっていない、身体に力が入っていない)
世の中絶壁でも需要はある…お母さんが言ってた……
だから、僕も、まだ戦え、る…!

(※そんなこと言ってません)

まだ、たたかえ、る!
きずは、なおる。
いくらでもたたかえる!
薄い本のためなら!!薄い本で、うす、い……

(あれ、そもそも、ぼくは
 うすいほんを、なんのために。
 いろけがほしかった。だれのため?そんなの、戦うのに必要、ない。
 なんのため?
 まなびたかった。女性らしさを。
 絶壁だから。女らしくもないから。可愛くもか弱くもないから。
 だったら、強くなる、そうすればいい。もっと試せるものがある
 ………あ、れ?)
……君は、何を言っているんだ。
私がゴリラか何かに見えているのかい……?
やはり幻惑の類か……む、ナイフが飛んできた。
(ゴリラの体毛にぽすっ、と間抜けな音を立てて足元にナイフが落ちる)

仕方ない。
眠らせるとしよう、悪くは思わないでくれたまえレイン。
(直後、四足歩行で瞬時にレインの眼前に巨体を晒すと、そのまま目の前で激しいドラミングを行う)

(ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!)
(ドドドドドドォォッ!!)

(レインの眼前で打ち鳴らされるのは凄まじい轟音に混ざった、音波である。それは三半規管を激しく揺らし昏倒させるという効果を持ったドラミングだった)
(エネルギー消費によって、背中のファスナーから三本分のバナナの皮が外へ投げ出された)
ごりらにしかみえない。
くっ、ゴリリングで1d6……しなければ…

う、っくぅ……音、で、僕を…乱せると…思うな…っ
僕は、僕、は、……の、ため、に…うすいほん……

(すぅ、とようやく狂化が抜けて、がくっとその場に膝をつき
 痛みをこらえるために心臓部をぎりりと掴み、荒い息を吐く。
 風で血の臭いを消し、闇で傷を隠す装甲、とはいえ
 隠すだけで傷がなくなることはない。これまでのダメージが、外れた間接が、痛い。)

な、に、してるの、カタリナ君
……ごめん、保養所、つれてって…下手打った…

(バーサーカー道場くるかと思った…)
(へたうった、けれど、ああ)

あのこのきもち、わからなくもない
怨まないよ、どちらも。

彷徨うと、いい。見つかる、その日まで。
魔王は、聖杯を、祝福、する。

(とどけば、いいな)
レイン……!
(膝をついて苦しそうにしている彼女を見て、咄嗟に背中のファスナーを開けて半裸の姿でレインの首根っこを掴み、着ぐるみの中に引き込む)

大丈夫かいレイン……そんな無茶をして……!
さぁ、行くよ。少し揺れるぞ!

(そのままレインをスーツの中で抱っこすると、背中のファスナーを締めて走り出す)
(二足歩行なのでドスドスうるさい、実はスーツを脱いだ方が早いのは秘密だった)
(マジで半裸だった、これ脱がしたから僕の勝ちじゃないって狂化もどりそう。
 中身の危険度半端じゃないけどつれてかれます。揺れるって言うか本当なぁにこれぇ。)

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