PandoraPartyProject

ギルドスレッド

古戦場跡地

紫水晶の洞窟(超危険区域)

魔法力を増幅させると言われている、紫の水晶に覆われた洞窟。
入り口~中腹は比較的安全で決闘が可能だが、足場や視界が悪く、トラップも残存している。
また魔力に水晶が反応し、思わぬ暴発を生む事もある。

洞窟奥地には、様々な鉱石や魔法石の宝庫となっているが
行き場を無くした怪物たちの住処にもなっており、
遭遇した際は非常に危険。

罠一覧:トラバサミ、落とし穴、落石、毒矢、他


■怪物一覧
【グール】ゾンビ。魔術で一斉浄化可能。弱い。
【オーガ】怪力の巨人。力は強いが知力が低い。強さはそこそこ。
【スライム】物理攻撃無効。溶かされ吸収されるので逃げましょう。

■以下、ボスクラス

【ケルベロス】三つ頭を蛇の尻尾を持つ犬。とにかく疾い。
【サイクロプス】最強の火力を誇り、雷光を纏う一撃を放つ。
【ヨルムンガンド】毒蛇。鋼の鱗で包まれている。普段は眠っているが起こしたら大変。
【サラマンダー】炎の魔獣。道具でもなければ倒すのは無理?
【ドラゴン】出現するとの噂があるが、目撃者はいない。

【その他】他にも何か出るかもしれませんね。


※ルール
・適度に冒険し、適度に脱出しましょう。
・ボスクラスは、1回の冒険中に1体のみ遭遇。
・強力な魔物を倒す程、良いアイテムをドロップできるかもしれません。
・装備は万全な状態がお勧め。
・力尽きたら保養所に強制送還されます。レッツ再チャレンジ。
・怪我は保養所でしっかり治しましょう。

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――さて、ここで果し合いするのはオレらが初めてになるのか。
(魔物のいない入口近くの開けた空間にて、太刀と短刀を幾つか身に着けたクロバが先に現れる)
みたいだな(いつものコートではなく、袖のない鎖帷子の上に防弾チョッキを装備している)
(両手には短刀と称したほうが差し支えない艶のない大型ナイフを二本持っている、腰には大型の回転式拳銃を差しているようだ、今までコートに隠されていたが右腕に付いている二本の太い針が鈍く光っている)
生憎俺の持つ武器は多めだが許してくれ、多いほうが何かと安心するんだよ
勝利条件はそっちで決めてくれ
シンプルに行動不能、あるいは降参のお決まりパターンといこうぜ。
武器に関しちゃオレも刃物限定だが人の事は言えねぇな。

――さて。(背中の太刀を抜き、紫と銀の刀身が姿を現す。入口から差すわずかな光を反射し、鋭くも冷徹な光を宿すように構えられる)

始めるか。(真剣勝負である故に最初から殺気を放つ。ここから先、遠慮はしないという剣士としての礼儀だった)
オーライ(姿勢を低くして迎撃の構えをとる 右手は順手、左手は逆手でナイフを持っている)
(範囲内にはいるまでは殺気は出さないが真剣な顔つきになる)
――いざ、参る。(地を蹴り、霞の構えのまま低く跳躍し一気にバクルドとの距離を詰める。振りかぶるような態勢になったと同時に、太刀をバクルドの左わき腹目がけ周囲に砂埃を巻き上げる程の重い一閃を放つ)
(今までのは見ている重い一撃は流石に受けるのは悪手、交わすには相手は速い!)
(左のナイフで直撃を避けるために受け流しながら相手の懐、すなわち太刀の範囲外に入り込もうとする)
ッ――――!?
(だが予想外の膂力に思わず唸り声を上げ、即座に右手でも受け流しを実行し衝撃を正面に受け止めわざと吹き飛ばされ受け身を取る)
さっすが鋼だ、威力が桁違いだな
作り手が良いんだろうよ。後は大振りな一撃ってのはやっぱり何も考えず振り抜けるから楽でいいぜ。(構え直し、追撃せんと再び突貫、最低限の空気抵抗に抑えるべく低い姿勢のまま駆け、一閃の構えを取る)
作り手の違いはねえがな(右手も逆手に持ち替え、もう片方は刃ではなく背を向ける)
(受け身をとった屈んだ姿勢で地面を蹴り、相手の特攻を信じ一気に懐まで肉薄する)
(来るであろう一閃は背につけた鋸歯で受け止めるつもりのようだ)
(「事ここにきてルート変更は不可能、だが、あのオッサンの構え……もう一発斬りかかればナイフで絡めとろうという算段か?」クロバの勝負勘はそう推察を出すも、出した結論はそのまま、一閃の構えを取り限界まで距離を詰める)

……斬ッ!!(刀身を僅かに揺らし、一閃を放つ――かに思えたクロバは一閃の間合いよりも更に詰め、敢えてクロバもバクルドの懐に潜り込むように詰め、特攻の勢いを殺さぬまま体当たりを放つ)
――!!(体当たりは元々考えていたが、更に詰めてくるのは対応しきれずそのまま互いに体当たりの形になる)
(だがそれでも右腕を前面に向けてショルダータックルまで持ち込む)
チィッ!(ショルダータックルに持ち込まれ吹き飛ばされるが急ぎ体勢を戻す)

(距離を離された後、すかさず近辺にあった岩に飛び乗り、更にその近くの岩に飛び移って回りこむようにしながら距離を詰める。その間に予備の短刀を二本取り出し、時間差で投擲する)
BLARM(ブラーム)-251X!展開!
(クロバを視界に収めたままに展開した小型シールドで短刀を防ぎ右手のナイフを腰に差しリボルバーを抜いて早撃ちする)
(早撃ちのため照準が合わなかったがクロバの立つ岩を砕く)
おぉっと!?(足場が崩れ、咄嗟に無理矢理跳躍し近くの岩場を盾にするように隠れる)

……そうだった、あのオッサン銃も使うんだったな。さすがにあの威力の弾を斬れとか無茶が過ぎる……。どうしたもんかな(足場に転がる岩の破片を眺め、頭を一旦クリアにする)
残り五発、スピードローダーはあるがそれでも撃ちきったほうが無難か
収納(左腕のシールドを仕舞った後リボルバーを腰に差し二本の短刀を刃を持って拾い、へし曲げる)
基本受けてから攻撃の姿勢だから攻めにはちっと難しいか
(「残りの短刀は二本、内一つがユーリエの作ったSB短刀……投げるとしても決定的な時だけだな……。黒ノ羽々斬【※太刀の事】と打ち刀はここで使う術はない。と、すると」と、足元に転がる岩の破片を拾い、周囲の状況を再び確認する。壁に生えるようにして並び立つ紫水晶、周囲には大小様々な岩、天井から垂れ下がる鍾乳石、そして各所には仕掛けられた罠)

(足元の石に若干の魔力を無理矢理沁みこませ、紫水晶目がけそれを投擲、水晶にぶつかったそれはクロバの魔力と反発するように破裂、一瞬だけ黒い洞窟の中でフラッシュのような光を放つ。その隙に岩の陰からバクルド目がけ飛び出る)
チッ――――!!(左手で目を覆うが冷静に短刀を前方に投げつけ、前方が安全かどうかを確認する前に突進する)

(あの一瞬で空間をある程度把握はした、あとは標的を度外視すれば目が潰されても動ける!)
(太刀と短刀を一本ずつ抜刀し、右手の短刀を急所の防御用に逆手に構えながら突進。しかしそこで投げられた短刀が当たるものの、声を噛み殺して前進を続ける。視界が開けてきたところでクロバは左手に握った太刀を振り下ろす!)
(突然立ち止まり左に飛び出して斬撃を既の所で避ける)
――――!……危うく真っ二つにされるところだったな
(ようやく目が慣れたのか開き始めるが振り下ろされる直前までは確実に盲目だった)
(ならば何故、彼のギフトだ)
(彼の命が危機に貧した時にこそ真価を発揮する豪運)
(かろうじて聞こえた金属が打ち合う音を頼りにクロバの場所を把握したのだ)
(しかし、”死神”は簡単に逃しはしなかった)

(間髪入れずに放たれる第二の一閃。それでも足りぬなら右の短刀で追撃を放つ態勢もできており、バクルドに怒涛の猛攻を仕掛ける)
(太刀は回避不可と判断し右腕を伸ばし刀を掴もうとし、短刀での攻撃は敢えて見逃してこちらもナイフを袈裟懸けに振るう)
っ痛(つ)――――ッ!
(機動力を削らないためか薄めの鉄板は裂けるがその分は威力は割かれ鎖帷子を貫くことは能わなかった)
(だがそれでも威力は衰えない、骨にヒビが入る、そう痛みで判断した)
――っ!!(まずは食い止められた右手はそのまま、右腕全体を使いバクルドのナイフの勢いを削ぎ落すも、肩口を裂かれる。しかし、クロバはこれを好機と捉えた。掴まれた太刀を持つ左手を離し、瞬時に残り一本の短刀を抜く。逆手に構えたまま、バクルドに決定打を与えんと繰り出す――!)
なあ忘れたか?俺のナイフは今どっち向きだ?
(肩を捉えた鋸歯が骨を容易くそして無残に砕き始める)
(得物を放すはいい手だが!)
(右足を上げ思い切り蹴飛ばそうと――!)
骨は――くれてやるッ!!!!(痛みや傷はこの際完全に度外視したクロバは、右手最後の力をふり絞り短刀を自分の方へ放り、それと同時に繰り出した左手の短刀による鬼気迫る一撃を完遂させ、同時に口で放られた短刀を咥え、蹴りが来る前にバクルドの左腕を突き刺す。骨を切らせてでも、今回は相手のすべてを斬らせるつもりだった)
(目に今まで以上の殺気を宿らせ大胆不敵に笑みを浮かべる)
おいおい、左腕を持ってくなんて酷えじゃねえか?
(外された左腕はそのまま関節に刃が挟まりクロバの視界を遮り幾分か素早くなったその蹴りを届かせる)
――――――――ッ!!
(結論から言えば短刀は胸に届いた、結論を言えば右手には拳銃を確かに胸を捉えていた)
(蹴り上げたことによって高くなったその拳銃は手放した刀とラグ無しに交換することが出来た)
(装填されている弾は先程のものと違いゴム弾だ、致命傷たりえなくとも骨は確実に折れる)
(パン――――と乾いた音が響く)
(胸部に被弾したことによって、貫通はせずとも蹴られた勢いと共にクロバの身体は宙に浮く。骨が砕ける音、右手の肩口から溢れる血、激痛は常人であれば即座に気絶を免れぬ程のものだった。
痛い、痛い、痛い、痛い痛い痛い痛い――その思いだけがクロバの脳内を埋めつくす。
事実、その痛みから逃れるようにクロバの意識は途絶えかけていた――

――そこで諦めるのか? 落ちこぼれのままか、お前?)

――……が。

(脳裏に過る声。だが、その声を思い出した瞬間、光を失いかけていたクロバの目にありったけの怒気と殺気が宿る)

うぉらあああああああああああああ!!!!!!(獣の咆哮のような叫びを上げ、意地で意識を呼び起こし、左手で掴んでいたままの短刀を起点に吹き飛ばされた勢いを殺さぬまま弧を描くようにバクルドの頭上へと飛ぶ。そして腰に差したままの打刀に手をかけ――遠心力を利用し抜刀、左手による渾身の一閃を繰り出す!!)
(「Awesome」と心のなかで呟きクロバを待ち受ける)
BRARM(ブラーム)-251X!完全展開!
(その言葉とともに右肩口から三本の刃が隆起し瞬時に腕が加熱する)
セット:ツインスピア、フルショットおおおおおおおおお!!!!!
(勢い良く握りしめた右手によって拳銃は砕けクロバ目掛けて全力で振るう)
(先の言葉を鍵とし射出した否撃ち出された二双の槍は必殺の一撃として襲いかかる!!)
――抜殺!!(振るわれる刃と槍が交差する。槍はクロバの身体を貫き、無意識に魔力の込められた絶殺の一撃はバクルドの身体を刃ごと深く抉り裂く!!)

――か、はっ(直撃を喰らったクロバは寸んでのところで致命傷だけは避けたものの、行動不能になるまでの深手を負っていた。痛覚すら焼き切れたかのような感覚の中、なんとか意識だけはかろうじて繋ぎとめている)
あ、ぐゥ――――ッ!
(右腹部を深々と裂かれたが弾丸やスピードローダーを入れていた特別分厚い部位であること、横腹部まで保護する鉄板が入った防弾チョッキであること、内臓を守るために他よりも隙間を少なくした鎖であること)
(これらが幸いして、内臓にまで届く致命傷は避けたが最早戦闘が続行できないほどにまで追いやられていた)
(それでも意地なのか、歴戦の経験からか意識だけは未だ留めている)
……ぃ……ぇ……ぅ
(戦いを観戦しておりなおかつ耳が良いものなら聞き取れる「引き分けで手を打ってやろう」はお互いの耳には最早届いていない)
……ぁ……ぉ(「や、やべぇ……意識が、うごけ、ねぇ……」と頭の中で必死に意識を繋ぎ留めつつ”まだやれるぞオラァ”と強がる気満々のクロバだったが、もはや動けないのは火を見るよりも明らかだった)

(その後、死に体で完全に動けなかった二人は騒ぎを聞きつけたというよりかはリゲルが呼んでいた治癒魔術師によって運びだされ、治療室に運び込まれたという)
あ…ここが洞窟かな?(洞窟の入り口に赤いマントをなびかせて)
うーんと…。(所持品を確認する)
(ショートボウ、骨矢、炎矢、ナイフ、木の盾、ゼンマイ式ねずみ、反射レジャ―シート 霧の投擲玉、閃光マグネ、爆竹筒、しゃボーンソード、吸雷針…全部あるね。)
よし!それじゃ入っていこう…。
(中を入っていくと早速分かれ道が)
右…かな。そういえば罠だらけって言ってたっけ…。
(おもちゃのゼンマイ式ねずみを取り出しネジを巻いて地面に走らせる)
(シュタタッと何か刺さる音が聞こえてくる)
(近づいてみるとネズミが通ろうとしたところにトリガーがあり5本の矢が刺さっているようだった。)
何かに使えるかな…?(5本の矢を引き抜いて矢筒の中に入れておく)
踏まないように…っと。(トリガーがあった部分を避けて進んでいく)
「ウゥウウゥ…」
!?
だ、誰かいる…?(ショートボウを構えて、筒から矢を取り出す構えをする)
(遠方には二体のグールがアァとかウゥとか言いながらゆっくりと歩いてきていた。)
まだ、気付かれてないみたいだね…。
…。(狙いを定めて集中している)
やっ…!(樹海の骸骨の骨を加工して作った矢で射ると、二本の矢はグールの頭を貫通する)
よし、命中!(近づいてみると全く動かなくなっているので、しゃがんで様子を見る)
うーん…グールの素材は…ダメだ。腐ってて使えそうなとこがないなぁ。
(立ち上がってそのまま進んでいく)
何あれ…っ!?
(自分の身長も何倍もある巨人オーガがそれも三体。)
ん、あれ…?(だが、あぐらをかいて談笑しているようにも見えなくもない)
うーん、どうしよう…(この道を通らないと先に進めない)
これしかないなぁ…(反射レジャーシートを体全体に巻いて芋虫のように進むことを選択)
(ずる…ずる…とちょっとずつ匍匐前進で進みながら三体のオーガをやり過ごしなんとか通り抜けることに成功する)
ふぅ…。(十分に離れた所でレジャーシートを取る)
これで大丈夫かな。わぁ…!(紫水晶が遠くの方で光っているように見えて)
あそこまでいけば紫水晶がとりほうだ…いや、違う…?
(紫水晶は自分で動くわけがないし、それに青い光だ。)
…うわあっ!(その刹那、閃光のような白い糸が前方から凄い速度で飛んできて左手に装着している盾にくっつく)
(前方にいたのは自分の身長の5倍はあろうかという巨大な蜘蛛だった)
あっ…!?(盾がそのままからめとられるように蜘蛛に奪われ口でかみ砕かれる)
毒は…聞きにくいよね。
発火させる矢もあることにはあるけど…。あの蜘蛛の素材…使えそう!
前方には巨大な蜘蛛。後方には談笑してるオーガ3体…。
賭けるしかない…かな。
(多機能ベルトについているカラビナから、しゃボーンソードを取り出す)
(それを蜘蛛の前で振りまくり、しゃぼん玉が沢山出て目くらましになっている間に後ろへ退避していく)
わっ…あぶなっ!
(後方からは巨大蜘蛛が糸と粘液のようなものを時折飛ばしてくる)
走っていくと…さっきのオーガが立ち上がってこちらを向いている。
さすがに気付かれたかな…なら!
(閃光マグネを取り出して放り投げると洞窟内が明るくなる)
(グゥオオアアァア!!と3体のオーガは視界が封じられ、拳でぶんぶん振り回している)
わぁあああっ!(そのままオーガから一番遠いところを通り抜ける)
はぁ…はぁ…あれ?(すると後方で二体のオーガがわけもわからないまま、巨大蜘蛛につかまり、一心不乱に蜘蛛やオーガを殴り続けている)
(もう一体のオーガはそこに敵がいると思い込んで、のしかかるように攻撃。)
(キシャアアアアア!!グゥオオオアアア!!と洞窟内は奇声が飛び交っている。)

(しばらくしてから様子を見ると、タランチュラは頭をオーガに粉砕され…先ほどまで談笑していたオーガたちは自分たちで殺しあっておりもう動いてなかった。)
はは…。こ、こわ…。
(血と液と糸まみれになっている洞窟内)
(もはやその惨状を見たユーリエは苦笑いするしかなかった。)
気持ち悪いかもだけど何かに使えるかな…。
(巨大蜘蛛の糸を丁寧に手繰り寄せて回収、蜘蛛が飛ばしてきた液体は触れないように瓶の中へ回収。ナイフで蜘蛛の脚と爪を切断して回収した)
これ以上奥にいくともっと凄いの居そうだし…ここで戻っておいた方がいいかも…。
(来た道を戻っていって帰りました)
「よし、再戦だ。サイクロプス」
 むくりと起き上がったそれは、神話に登場する、厳かな外見の巨人だった。
 筋骨隆々、彫りの深い鷲鼻。目は一つ。

『クアぁアアア!!』

 洞内を振るわせる咆吼と共に雷撃が降る。
 しかし、地面から生えている鉄の棒に吸い寄せられる。ユーリエが作った吸雷針だった。
 巨人に向かって、木剣を担いで走る。
「挑戦者なのでな。大目に見てくれ」
 丸太のような右の豪腕が大薙ぎで来る。木剣の曲面を使ってかいくぐるが、振り抜いた右手は握り拳の形で戻ってくる。
 木剣を逆手の両手持ちに握る。
 巨人の裏拳に対してくるりと背を向けて、切っ先を裏拳側に向けて、殴り飛ばされながら突き立てた。
 衝撃で空中に投げ出される。
 血を吐きながら、空中で術を練る。
「繁茂せよ。El.Basker.B-」
 木剣に埋まった紫水晶が輝いた。
 巨人の手の内側から、木の根のようなものが無数に皮膚を突き破る。
 悲鳴が洞内に響いた
 巨人は右掌にささった木剣をどうにかしたいのか、掌を地面にたたきつける。
 同時に左拳が、落石のように降り注いだ。
「El.Basker.F->」
 一時的な身体強化の術で、左の拳を両手で受け止める。
 また飛来した右掌は、足底で蹴って止める。
 刺さった木剣を片手で握る。無数に飛び出ていた木の根は、一瞬で中へ戻った。
 木剣を引き抜いて、地面につきさす。
「->El.Zophaela」
 木剣を中心に、地面から木の根が出て、巨人の左拳に絡みつく。
 巨人が力任せに腕を引き抜く動作に合わせて、それを足場にして高く跳躍。
 巨人は独眼から雷撃を放った。吸雷針に吸収されず、空中で直撃。
「・・・っ! カハッ!」
 緑のマントは絶縁体。絶縁破壊が起こるが軽減。
「だが、負けぬ!」
 手刀に生命の輝きが宿る。
 全身全霊を込めて、巨人の左鎖骨に対して振り下ろした。
 巨人は地面に尻をつく。
 肩で息をしながら、両腕をだらりと下げていた。
「お前だろう? 前に戦ったとき、洞窟の表に運んだのは」
 手刀にのせた力は、生命の力。
 巨人を打った手刀によって左肩から先は動かないだろうが、穿った右掌の出血は止まっていた。
「またやろう」
 黒いラベルに薔薇の意匠が施された酒瓶を出して、中身を巨人の右手にかける。
 自己満足、はなはだしい。
「(――女神カタリナのご加護が、まああったかな?)」
 バックパックを回収して、踵を返した。

(探索成功。サイクロプスの血液の付着により『素振り用の木剣』は『雷公』に進化した!)
―――斬ッ!!!!(紫水晶の輝きが仄かに暗闇を照らす闇の中、それと同じ輝きを持つ太刀と、鋼が衝突し、甲高い金属音が鳴り響く。クロバが対峙するのは――長い胴を持ち、その身を鎧の如き鋼の鱗で身を包んだ大蛇――ヨルムンガンドだった)

特に固執があったわけじゃないんだがな……まぁ、お礼参りって奴だ。
アンタがオレと闘ったヤツだった、またはそうじゃなかったにしても……悪いが付き合ってもらおうか。(そう言って太刀を振りかぶり、矢のように放たれる鉄輪と大蛇の猛攻を潜り抜け、一閃を放つ)

――――――
「前に討伐記録のある筈の大蛇が、洞窟の中に現れた」

(その知らせを聞いたクロバは、たまたまユーリエに打ってもらった太刀、”黒ノ羽々斬”の力を試そうと洞窟にもぐろうとした時だった。最初は興味なさげに聞いて居たクロバだったが)

……まぁ、そうだな。万全の状態でヤツとやり合ったらどうなるか……面白そうだ?

(と、思い潜り込む)
(当然の帰結というものか、ただ力任せに振るった刃では届くはずもなくいとも容易く弾かれる)

チィッ! やっぱかてぇ!!

(一撃を放てば即座に離れ、放たれる鱗を太刀ともう片手に握った短刀で弾き返す。太刀の方は頑丈故に問題はなかったが、急ごしらえの短刀は刃こぼれと亀裂を起こしており強い衝撃を咥えれば容易く折れそうなくらいだった。そのタイミングで、しびれを切らしたのか、それとも直接的な攻撃は無意味と断定したのか、大蛇は口から液体を直線状にクロバ目がけて放出する)

……マズいな、あれは!

(咄嗟に危機を察したクロバは軽やかな身のこなしで毒液を躱す。だがそれを織り込んでいたのだろうか、すぐあとに放たれていたらしい鉄輪がクロバに身に突き刺さる)

ぐっ……ッ!? 野郎、マジでただの蛇じゃねぇだろ……!
(ただでは喰らうまい、と開かれた口目がけ短刀を投げ込むものの、体躯の割にしなやかな鉄輪だかけの尾に弾かれてしまう)
(すかさず打刀を抜刀、長物二本を思いのほか巧みに操り、鉄輪を捌き、毒液を身のこなしで躱していく)

はぁ……ハァ……毒は喰らってねぇけど、長期戦はきついな……。
(出血と、攻撃を喰らわぬよう絶えず動き続けた応酬は大きく、疲労もピークに差し掛かろうといった所だろうか。徐々に息を切らすクロバに対して大蛇はまだまだ無尽蔵の体力を残している。このまま続けたところで、敗北は必定、そう判断したクロバは大きく息を吐く)

ま、思えばこのために来たようなもんだしな……太刀(コイツ)の本当の真価、その身に刻ませてやるよ。
(殺気のこもった低い声でクロバが告げた刹那、身体中が黒い靄のようなモノで包まれる。魔力解放、クロバの最後の奥の手である。そしてそれに応えるように太刀の輝きが増し、紫水晶によって増幅、あふれ出た魔力が黒い羽の如くカタチどる)

こっからは出し惜しみナシだ、行くぞデカブツ――テメェの死神は、このオレだ!!!!
(急な力の増幅に思わず大蛇が警戒態勢を取る。だが互いにやる事は変わらない。クロバは突貫せんと駆け、大蛇は獲物を捕らえるべく鉄鱗の矢、毒液、己の体躯をムチにしてクロバに襲い掛かる)

疾ッ!!!!(弾丸が放たれるかのような音を立て、高速の剣戟によって鱗を両断する。先ほどとは比べものにならない速度と威力、それを実現したのは紫水晶によって増幅された魔力を、推進力に変えて刀身の峰から放出していた為である、だが魔力解放を行える時間が極めて短いクロバはこれを最小限にとどめ、致命傷となりえるものと毒液以外は敢えて回避せず、最短ルートで仕留めんと距離を詰める

(が、大蛇は己の身を使って、尾を天井へと撃ちつけ、落石を引き起こす。その衝撃によって作動した毒矢はクロバと大蛇両方を目がけ放たれる)

征――ッ!!(落石を両断し、毒矢は前回の教訓が生きていたのか寸でのとこでそれも両断。しかし敵はわずかにできた隙を逃さない)
(鉄鱗が身体中に突き刺さったクロバに対し、回避はできぬだろうと考えたのか、大蛇は天井めがけ打ちつけていたその鉄尾を飛び掛かろうとするクロバへと振り下ろす。相当な高さから繰り出される一撃は必殺。防ぐか避けるかをしないと決して無事では済まされない。

――だが、クロバは刀を納め、太刀を振りかぶり、己の魔力をすべて一撃の為に注ぎ込む。注ぎ込まれた魔力はさらに増幅され、一枚の大きな黒い羽の如く纏われる)

――抜殺、”圧し斬り、斬月”ッ!!!!!

(叫びを号令とし、集束された魔力と共に縦一文字に一閃を放つ。飾り気も技量も無い、無骨な一撃ではあったが、それ故に単純に力強く、振るわれた凶撃すら大蛇の鎧を薙ぎ払う――!!!)

(全ての魔力を使い果たし、クロバは音もなく倒れ込む。眼前にそびえる大蛇は健在。力尽きたクロバを飲み込まんと首を伸ばそうするも――それは叶わない。

最期に大蛇が見たのは、両断された己の半身だった)
……ヘッ、ざまぁ、みやがれ……。

(敵を打ち倒した事を見届けたクロバは、激しい疲労、魔力を使った事による脱力感、そして大量の出血によってクロバは意識を失う)



(その後、巡回していた魔術師によってクロバは急ぎ保養所へと運び込まれた。大蛇討伐の証として、後に大蛇の牙と鉄鱗が贈られたという)
――――――――
さて、洞窟探検なわけだが。

今回オレはあくまで護衛っつー感じだから、基本的にはどこに行くのか、何を探すのか、あと帰るタイミングはお前ら二人に任せる。
オレが出るのは危険に対処するくらいだから、よろしく頼むぜ。>ショコラ、口笛
なんと。緊張するでありますな。
むう。モフモフ蛇を探す、という話でありましたが。そもそも竜胆様の言を取り違えたショコラ様の空想の産物でありますからな。どうしたものかであります。
別のモフモフを探すでありますか。
もふもふと蛇はいるのよ?多分
ま、進めば分かるだろ……。
あと、毒矢とか落とし穴とか落石があるからな、十分その点も気をつけろよ。

(メタい事言うと行動ターンを設定した方がいいんじゃないかとは思う、ショコラ→口笛→オレっていう順番で)
ええ。別々で宜しければ、各々はいるというお話でありますな。
では、俺よりモフモフしてるやつに会いに行くでありますか。
毒矢や落とし穴。ふむ。恐ろしいところでありますな。
(ではその順で。)
……落とし穴は平気だけど、落石は助けてね!!

(その順番で行く?)

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