その部屋は女王の執務室から近い位置にある。

客人を招き入れるための部屋。

壁には絵画が並び、棚には珍しい陶器のカップや調度品が置かれていた。
部屋の中央には大きなテーブル。それを囲むようにゆったりとした黒革のソファー。
毛の長い絨毯は、まるでクッションのように柔らかな感触を足裏に伝える事だろう。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

初詣の相談場所よ。
お誘いした方以外の書き込みはご遠慮願うわね。

……んぇ…？あ、え…そ、その…トレーニング……が…原因…です…

そうなの？
(身を寄せようとして)

そ、そう……です…(その場を動かず)

ほう。
トレーニングが不満なのね？

ふ、不満と…言いますか…そ、その…(ごにょごにょ)

なーにー？
(ゆみの顔を覗き込もうとして)

あ、あの……わ、私…な、なな、長湯…かも…ですので……も、もう…上がり…ます……！(立ち上がろうと)

あら……そう？
それはいけないわね。なら我(わたし)はもう少しだけ入っているわね？

は、はい……で、では…し、し、失礼……します…(律儀に一礼し、逃げるように浴場を後に)

あらあら……。
いぢりすぎたかしらね？

(今までの鈍さとは比べものにならない機敏な動きで身体を拭き、着替え…)

(こそ)

ふぅ……さっぱりしたかな…？
あっ……キミは入れなかったよね…ふやけちゃうし…ふふっ(ゆるバケちゃん(ヘアピン)に話しかけながら)

(こそこそ)

今度また、綺麗にするからね…だからよろしくね、ゆるバケちゃんっ♪(ヘアピンに語りかけながら、それを髪に付け)

(ふむ)

先に…部屋に戻らなきゃ…(くるっと振り返り)

(普通に背後にたってる)
部屋に戻るの？

…………は、はい……………あ、あの………レジーナ…さん……？い、いつ……から…………そこ……に……？

え？
最初から？

〜〜〜〜ッ…………さ、最初……と…いう……のは……？

最初は最初よ？

………うっ………あ、え、えっと……へ、部屋に…部屋に……戻り…ましょう…！

ええ。
戻りましょうか。

はい…………(すごく縮こまり)

あら？
どうしたの？
ちぢこまって？

い、いえ…………その……(頭のゆるバケちゃんヘアピンを触りながら)

？

なんでも……ない…です…(恥ずかしそうに後ろをついていき)

ところで……。

あ、は、はい…何でしょう……？

ゆるバケちゃんにはスムーズに話すのね？

…………………ッ！！！？？
う……あ、ぅ………(立ち止まり思考停止)

ゆるバケちゃんは使い魔的なものだったのね。
初めて知ったのだわ。

う…ぃぇ………そ、その……違………くて……(もにょもにょ)

あら、違うの？

た………ただ……の…………髪……飾り………で……うぅ…………(顔真っ赤)

ええ。
ただの髪飾りの、偶像でしょう？

そ、そんな……大層な………もの……じゃ…………なく……
ただの……髪……飾りで…………その…………何も………宿って……なくて………

………そう、なの？
ふむ？ あれ？
じゃぁ、なんで……？

ぅぅ〜〜…………も、もう…忘れて……くださいぃ〜……っ！(茹でたように真っ赤)

ふふふ……ここらへんでやめておきましょうか。
(ぽふぽふと頭を撫でようと)

うぅ……もう………(もじもじ)

あまりいぢめると、ゆるバケちゃんに怒られてしまうしね？

ん〜〜〜……もぅっ……！(ふくれっ面)

ふふふ！
ごめんごめん。

つい、ね？

いじわる……です………(むぅっと)

ええ。
我(わたし)はいぢわるだもの。
(ゆみの頬をつつこうと)

ぷふゅ〜〜………(つつかれてふくれっ面から息漏れ)
もぅ……っ！だ、誰……にも……言わないで…ください……ね…

言わないわ。
勿論。
かわいいゆみは、我（わたし）が独り占めしたいもの。なんてね？