その部屋は女王の執務室から近い位置にある。

客人を招き入れるための部屋。

壁には絵画が並び、棚には珍しい陶器のカップや調度品が置かれていた。
部屋の中央には大きなテーブル。それを囲むようにゆったりとした黒革のソファー。
毛の長い絨毯は、まるでクッションのように柔らかな感触を足裏に伝える事だろう。
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初詣の相談場所よ。
お誘いした方以外の書き込みはご遠慮願うわね。

はい……ですので…お気になさらず…焦らず……思い出しましょう…

……うん。
とは言え、何をすればいいやらだ。

それは……私にも…

まぁ……無理することもない、のかな……。

そう…ですね…
無理を……することは…ない…かと…

さて……じゃぁさしあたって問題なのは……。

問題は……？

この鎧をどうやって着替えるかだね。
（着用しているレジーナの鎧を示し）

あぁ……わ、私…鎧の類は…わからなくて…

そ、そうだよね。
いや、大丈夫だよ。なんとか１人でやってみるから。

フィクションの…作品だと……上から被るように…着用したり……脇や横腹の付近に…留め具があったり…するイメージ…ですが…

留め金か。
この鎧自体複雑なつくりなんだよね・・…。

難しそう…ですね…

壊すか。

……え？

壊してしまえば万事解決。

でも…次…着用…できないのでは…？

着脱できなきゃどちらにしても意味ないし。

確かに…そうですが…

まぁもう着ることもないだろう。大丈夫さ。

そう…ですか…？それなら……大丈夫…でしょうか…？

さて、そうと決まれば……早速破壊に取りかかろうか。
(ハンマーやらチェーンカッターやら取り出して)

(ぶっそうなモノがたくさん……)

では、ゆみ、これで鎧を壊していってくれないかな？
(スパイクハンマーとかを手渡そうとしながら)

………うぇっ！？こ、これで…？

うん？
ダメかな？
バールとかもあるけれど。

そ、その…使い方が……わからないというか……物騒というか……そもそも…そんなので…叩くと…鎧越しに…痛みとか…

そう？
こう、こじ開けるみたいにすればいけるかなって思ったんだけれども。

ああ、キーブレイカーとかドアオープナーの方が良かった？
(ガチャガチャと)

う……うぅん…

これでもないか･･･・・・。

も、もう少し…平和的な……方法は…

平和な方法？
これは平和ではない、のかな？

やっぱり……もう少し…鎧を確認させて…ください…

うん？
わかった。ではお願いするよ
（鎧が見えるように手を軽く広げて）

うぅ……ん…(四方八方ぐるぐると観察し)

（鎧は鎖などで固定されているが、要所要所をパズルの様な器具で繋いでいるようだ）
どうかな？

なんで…こんな……パズルみたいな…(じーっと)

特定の人物しか装着できないようにしたかったんじゃないかな？
少し触ってみたけれども、ほんの僅かに魔力を感じたから、本当は魔法で何とかするのだろうけれども。

さながらゴルディアスの縄だねぇ。

魔力……(手をかざして魔力を込めようと)

（パズルは淡く光って）
（「もふもふ」そんな言葉が電子音で出てきた）

…………………

ふむ･･････思ったより先進的な技術が使われているようだね。
魔力に反応してメッセージを言うみたいだけれども。
しかし、開錠はしてくれないか。

(なんて無駄な機能…)
ｺﾎﾝ……えーっと……レジーナさんの魔力でも…無駄なんですか…？

すまない。
恥ずかしながら魔力は感知できても取り扱いとなると別でね。
まったくわからないんだ。

なるほど……では…物は試しですが……脱げろ…か…外れろ…などで念じてみる……とか…？

成程。使用者の思念を感じて制御するタイプか。
やってみよう。
（ゆみを見ながら）
脱げろ。

･･････。・・・…。
反応しないね。

…………真面目にやってますか…？

や、やってるよ？
（やってなかった）

では…もう一度……真面目に…お願いします…

……。……はい。
(念じてみる)

(ぴこーん、と音がなった)
……？
音が、鳴っただけ？