その部屋は女王の執務室から近い位置にある。

客人を招き入れるための部屋。

壁には絵画が並び、棚には珍しい陶器のカップや調度品が置かれていた。
部屋の中央には大きなテーブル。それを囲むようにゆったりとした黒革のソファー。
毛の長い絨毯は、まるでクッションのように柔らかな感触を足裏に伝える事だろう。
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初詣の相談場所よ。
お誘いした方以外の書き込みはご遠慮願うわね。

しかしそれだとカウンターが入ってしまうわね？
（ゴロンと道子の膝に頭を乗せようと）

えっ…！？えぇー……！？か、カウンターなんて…あるん…ですか……そ、そんな…

当然よ。
カウンターからフェイント、と見せかけたストレート。
色んな手を駆使して有利を取らないとね？

（ゴロゴロ）

え…えっ……と…こ、こう……で…しょう…か…？(猫を撫でるように撫でてみようと)

（撫でられると、道子の膝の上で大人しくなる）
うむ。くるしゅーない。

(これは…どうしたらいいんだろう…？)(そのまま撫で続け)

あまいわね。あまあまのあんまみーやね？
（きらりと目を光らせ、ガバッと起き上がる）

あ、あんま…みーや……？ひ、ひゃぁ！？(ビクッ)

獲物をホールドしたら逃がさない。
きっちりトドメをささないとね。
(などと言いつつ、やることは)
ゆえに、くすぐりのけい。
(脈絡なく、くすぐりのかまえ)

えぇ……！？く、くすぐり…？れ、レジーナ…さん…！？ま、ま、待って…や、やめっ……(おろおろ)

やめてもいいけれども。
さて、かわりに汝(あなた)は何を提示できるかしら？
(理不尽なことを言いながらニヤリ)

て、提示…？えっと……その…こ、コーン…スープ……なら…(缶スープを取り出し)

コーンスープ？
(どこから出したの？ と目をぱちくり)
それ、いつも持ってるの？

は、はい……わ、私…これ…好き……なので…
温かくて…つぶつぶで……とろとろで…

好物なのね。
しかし、いつも持ち歩いているとなると最早ジャンキーの領域ね。
……。

まさか、その体型のヒミツはコーンスープ……？

た、体型…？わ、私の……情け…ない……体型…の、こと…ですか…？

え？
情けない？
どこら辺が……？
(ピクリ)

う、運動…とか……しない…ので…き、筋肉が…ない……です…
し、脂肪で…な、情け…ない……です…

ふむ。
しぼう……。

しぼう……(道子の二の腕ぷにぷにしようとする)

あ、あのぉ……は、恥ずか…しい……です…(ぷにぷにされてる二の腕を見ながら)

まぁ、確かに筋肉ではなさそうね。
……余計な部分にも有り余っているようだし？
運動しておく？ むしろ削ぐ？

よ、余計な…部分……？(ゆさっ)
そ、そそそ、削ぐ…って……こ、怖い…です…

(ピクピク)
だいじょーぶよ？
こわいことはなにもないわ。
なくなるだけだから。
汝(あなた)はなにも心配せずに、天井の染みでも数えていればいいのよ？
ふふ、ふふふ……。

れ、レージナさん……こ、声に…感情が……ない…です…
わ、わ、私の…何が…なくなるん……ですか…？

え？
何が？
それは決まっているじゃない……
(ゆらりゆらり寄っていき、そのまま道子の肩に手を置こうと)

え…えっ…？き、決まって…いる…？な、な、なん…です……か…？(肩に手を置かれビクッと)

こ、この、ぜーにくのことなのだわ！
(びしぃっと、道子の胸を指さした！)
なのだわ！
(次いでゆさゆさ両肩をシェイクしようとする)

む、む、胸…ですかぁ……！？
こ、これは…ま、間違った…成長を…した……だけ…で…(わたわた)
わ、私にぃぃ〜……い、言わぁ〜…れてぇ……もぉ〜〜……(揺さぶられながら)

まちがえだとぅー！
えぇい。
ならば、それをよこすのよ。
よこしなさーい！
(少女は錯乱している！ そのまま道子のほっぺたをむにむにしようとする)

よ、よよ、よこすって…ど、どうやって〜……
こ、こんなの…重たくて……つ、疲れるだけ…なの…に…

れ、レヒーナ…ひゃん……お、おひふい…て…(無抵抗のまま頬っぺたむにむにされ)

フシュルー、フシュルー……
(むにむにして少し落ち着いた)

……不毛なのだわ。
ここは、道子をむにむにすることで、まぁ、許してあげましょう。
(むにむに)

(「なんで私…怒られてるんだろう…」そう思いつつも、されるがままムニられる幽魅である)

ふぅ……。
満足はしてないけれども気はおさまったのだわ。
ごめんなさいね。

思わず我を忘れてしまったのだわ。

ま、満足…されたの…なら……よ、よかった…です…

さて。
一通りいじり倒したし、そろそろ普通の話でもしましょうか。
（この変わり身である）

道子って、名前道子幽魅っていうのよね？

えっ…あ……はい…
ち、小さな頃…は……「どうし」の…部分を……べ、別読みで…「みちこ」と……呼ばれてた…ことも…

どうし･･････そう言えば、ふよふよ浮いてるし･･････もしかして仙人の家系だったりする？

い、いえ…！そ、そんな…た、大層な……ものじゃ…ない…です…
も、元を辿れば……本来…は…「どうじ」…だったよう…ですし……
い、いつしか…読みが…変わった……ようで…

どうじ？　と言う事は童子ってこと？
え？　鬼の類？

わ、私みたいな…へなちょこな……鬼なんて…い、いないと…思います……
み、道なき…道を……進む…時の…あ、案内人…とか……そういう…由来……と、思い…ます…

ほう。
そんな意味が。興味深い。
道子は導き手って事なのね。

そ、それも…大昔の……ご、ご先祖…のこと…です…
わ、私には…ただの……み、苗字…です…
そんな……こ、高尚な…意味は……ありま…せん…

それは、これからの汝（あなた）次第だと思うけれども？
まぁ、ちょーっと籠り過ぎな気もするけれども（ツンとわき腹を突こうと）

ひゃっ…！そ、それ…は……(突っつかれビクッ)
う、動く…のは……つ、疲れ…ます……うぅ…(自分でプヨ腹を触りながら)

疲れるからって、動かないのはダメよ？
今からでも遅くないわ。運動しましょう。

え…あ…ぅ……そ、その…あ、明日…から……(決まり文句)

明日からって･･････。
それじゃぁダメよ？
そーんな事言ってたら･･････。

たべちゃうぞ★