PandoraPartyProject

ギルドスレッド

森の洋館

【RP】迷いの森

『何処へ行くの』『何処へ行きたいの』
木の幹の扉が語りかける。

柔らかな風に木々がそよぐ。
花が鮮やかに咲き誇る。
砂糖細工の蝶が舞う。

天に伸びたキノコの傘を暖める、春の日差しは蜂蜜の色。
晴れ渡る空を泳ぐ青い鯨がないている。
帰りたい。帰りたい。帰りたくない。

不思議の御伽噺によく似た世界。
永遠の少女の夢の世界。

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「……紫苑の月。
君に銀の月は必須じゃない。
銀の月から離れて生きていく事も出来る筈だ。
もしかすると、君にとってはその方が幸せかもしれない。
それでも君は、銀の月の傍にいる事を選ぶのかい?」

………。
(細い指でクウハのパーカーの裾をきゅっと握る)
……もしそうだとしても、俺は慈雨の傍にいたい。
だから慈雨もルミエールも、そんなに気に病まないでくれ。
大丈夫だよ。俺は大丈夫……。
(背を撫でる手に心が凪ぎ、ゆっくりと深い呼吸をしている)
(クウハの心が凪いだのを感じて、背中を撫でながらそろそろと頬を寄せてみる)
慈雨……。
(寄せられた頬に愛おしく頬擦りを返そうと)
…ん。クウハ。アタシの猫。
傍に居てくれて、ありがとう。
愛してるよ、アタシ近縁種はらから
(頬擦りを返してもらい、安堵が心中を占めて。柔らかな慈愛をパス越しに伝える)
……私。
変わって欲しいのかしら。
変わらないでいて欲しいのかしら。
分からないわ……。
(裾を握る力を強めて呟く)
(誰に答えを求めるでもなく)

……帰る?帰りたい……?
…知ってるよ。ありがとな。
(穏やかな安堵と親愛をパスへ惜しみなく伝え)

どうした、ルミエール。
遊ぶんじゃないのか?
(ルミエールの頭に手を伸ばして撫でようと)
うン…。
(暖かな日向で微睡む様に穏やかに、しかしクウハとルミエールの2人のやりとりを邪魔しないようにゆったりと甘えている)
……私、貴方のこと大好きよ。
でも大嫌い。死んじゃえばいいのに。
(頭を撫でられクウハに身を寄せる)
…知ってるよ。
ごめんな、ルミエール……。
(主人とルミエールを纏めて抱きしめようと)
……愛してるよ、ルミエール、クウハ。愛してる……。
(とろとろと甘く瞳を蕩かして、クウハの腕の中で微睡んでいる)
……愛してるわ。
でも嫌いよ。大嫌い。
どうして死なせてくれないの……。
私はもう、死にたいのに……。
(腕の中、暖かく冷たい体温に縋ってほとほとと透明な涙を落とす)
……アタシの我儘だよ。
(付き合わせてごめんね。と哀しく微笑んでムスメの涙を拭おうと)
ルミエール……。
(言葉を見つけられず、ただ名前を呼んで金の髪に指を通す)
…違うの。違うの……。
私が望んだのよ……。
本当は父様も紫苑の月も悪くないの……。
でも嫌なの。怖いの。哀しいのよ……。
…うん。望んでくれて、ありがとう。
未だそれに届くほど、報いてやれてなくてすまないね。
おまえの"療養"も構想はしているが…、それでもおまえに、どれほど寄り添えたものか。
(ゆっくりとムスメの頬を撫でようと)
「……ルミエール」
(三人に寄り添う白狼が瞳を細める)
(ルミエールの悲しみの幾らかを奪い、尾に宿る焔が暖かに燃えて)

父様……。父様………。
違うの…ごめんなさい……。
ごめんなさい、弱くて……。
少し疲れちゃっただけ……。
(撫でてくれる手に頬擦りをして、瞳に滲む涙を拭う)
…ごめんな。オマエも疲れたよな……。
ファニーも慈雨も、オマエも悲しませて…俺は……。
(後悔と自身に対する呆れと不満を綯交ぜに深く息を吐いて)

…俺は、オマエがいてくれる事が嬉しいんだ。
オマエは俺が呼ばなくても傍にいようとしてくれるから。
当たり前に傍にいて、自分のモノの様に俺を呼ぶ所が好きだよ。
死なせたくはないが……。
オマエが慈雨のモノでなければ、俺はオマエの願いを叶えただろうな。
ん……いいんだよ…大丈夫、大丈夫……。
(ゆっくりと眷属達の頬を撫でる)

…みんなで昼寝してから帰るのも悪くないね。
(苦笑して空を見上げて)
…そうだな。
折角いい天気なんだ、そうしようぜ。
な、ルミエール?
(穏やかに微笑んでルミエールに額を合わせようと)
(こつり)
(金の髪に覆われた白い額をクウハに合わせ)
……行かなくてもいいの?
手放したいわけじゃないのでしょう?
手放したいわけじゃ、ないくせに。
…ルミエール。
俺にそれを望む権利はないよ。
それに、アイツが欲しいのは俺じゃない。
(何かを丁寧に諦めるように、優しく諭す声音で)
……えぇ…、
(困惑、疑心、そして憐憫。それらが混ざった感情で思わず声を溢す)
…俺が欲しいわけじゃないよ。
少なくとも、アイツに必要なのは囲い込んで愛してくれる誰かだ。
俺の傍にいるべきじゃない。
…そうかも。そうかしら……?
疲れてるのね……。
(よしよしとクウハの頭を撫でる)
ううん…あそこまで想っているのにそんなことはないと思うのだけど……、でも、必要なものが不足しているであろう状況なのは間違いないんだよね…。
アタシがおまえを振り回してしまってる所為もあるだろうが……、
(囲い込んで愛してくれる誰かと聞いて、なるほどそれは確かにだと緩やかに戻り始めた思考で分析しつつも、彼のクウハに対する言動を思い出して)

日と場を改めて、だし……少し、休むのがいいのかもしれないね。
(ぎゅうとクウハを抱きしめようと)
(素直に抱きしめられて)
………なあ、慈雨。
頼みがあるんだ。聞いてくれるか……?
なぁに…?
(じっとクウハを見て)
…アイツを手放さないでやってくれ。
好きなだけ甘えさせてやって欲しいんだ。
アイツは遠慮するかもしれないが、聞く耳を持つ必要はない。
俺の事は気にしないでくれ。
ルミエールとは違うんだ。知ってるだろ?
(酷く腹が減り、臓腑が焼け付く様な感覚を覚えながら努めて静かに穏やかな声で)
………………、
(強い葛藤と、悲哀、罪悪感、そして強欲)
…………、優先、…順位を、間違えるなって。
おまえの、魂を、寿命を、擦り減らすからって…、
守って、選ぶべきは、眷属おまえたちだって…、
(苦しみながらもゆっくりと言葉を重ねる)
…うるせェな。
俺の魂が擦り減るからなんだっつーんだ。
魔力なりその辺のクソ不味い魂なり食ってりゃどうにでもなるだろ。
最愛の番の為に俺を手放すという選択すら出来なかった強欲の化身が一体何を選べるって?
いいから黙って言う通りにしろよ……。
やめて!父様に八つ当たりしないで!
ねぇ…、やだぁ……。
(瞳に涙を浮かべてクウハの腕を引っ張ろうと)
……いいよ、ルミエール。
少なくとも今のアタシが何一つ選べない強欲の徒であることは違いない。
(宥める様にムスメの頭を撫でようと)
……悪い。
(悲痛な声と腕を引く手に幾ばくか冷静さを取り戻し。
ゆっくりと深く、呼吸をする)

…慈雨はアイツを傍におきたいんだろう?
アイツだってそれを望んでる。
俺一人の為にその望みを犠牲にする必要はないんだよ。
俺はどうにでもなる。どうにでも……。
アイツが俺を愛してる事ぐらい分かってるよ。
でも俺は、アイツの望む様に振る舞ってやれなかった。
俺じゃ望みを叶えてはやれないんだよ……。
…もちろん、傍にいてほしいとは思っているよ。
切欠は確かにおまえのことだったけど、今はそれに関係なく好ましいモノだと思っているし…。
でも、あのコの1番はおまえだから…害になる一方ならアタシとの関係も可能な限り排除しようとするだろう。…自身が姿を消すことも考慮してるかもね。
どれだけ甘く見積もっても、あのコに対しておまえがどういう風に「どうにでもする」つもりでいるのか説明できないと、あのコは納得しないんじゃないかな…。
(自分の両手を眺めて、憎悪の視線をそれに向ける)
……それが一番理解できない。
俺はアイツに何もしてやらなかった。
ただ孤独を与え続けただけで…挙句、アイツに憎しみすら抱いた俺を何故そうまでして気にかける?
何の得もないだろうに……。
……貴方を憎んでいる私のことを貴方は愛してくれる。
大切に守ろうとしてくれる。
それと同じことでは無いの?
ううん……アタシはあのコじゃないから、断定は出来ないけど。
少なくとも、損得では考えていないんじゃないかな…。
守られているのはいつも俺の方だ……。
オマエにも、慈雨にもずっと……。
俺は……。
(己への落胆、呆れ、軽蔑。
声に苦しみを滲ませ、主人と妹を強く抱きしめようと)
クウハ、そんなことないよ。
おまえはアタシを守ってくれたし、傍に居てくれたよ。
だからそんな風に思い詰めなくていいんだよ、クウハ……。
(パス越しに感情を感じ取って、苦しそうなクウハを心配しながら抱きしめ返し、頬を撫でようと)
……紫苑の月。私達の可愛い猫ちゃん。
大丈夫。大丈夫だわ。
私、貴方を守ってないもの。
貴方を玩具にして遊んでるだけよ?
貴方を憎んでいる私が貴方を守る訳ないじゃない。
なんにも気にしなくていいのだわ。ね?
(クウハの腕の中、安心させようと微笑んで)
っ……、
(――嗚呼、優しさばかりが此処に在る。
注がれる言葉も、頬に触れる手も、伝わる体温も、どれもが愛情に満ちているのに、何一つ上手く飲み下せずに己への憎悪ばかりが煮え滾る。
何故笑顔の一つも見せてやれないのだろう。
一体いつからこれ程まで弱くなったのだろう)

(何も返せずに、ただ抱きしめる腕に力を込める。
もうこれ以上泣きたくは心配させたくはないのに)
……帰りましょう。可愛い猫ちゃん。
暖かい紅茶を飲んで、甘いお菓子を食べて。
その後は何も考えずに眠りましょうね。
大丈夫よ。
私達は貴方に呪いをかけて、毒を飲ませようとしているだけだわ。
なんにも心配しなくていいのよ。なぁんにも。
アタシの猫。アタシ達に愛さ呪われた可愛い猫。
大丈夫、おまえは自分を憎まずともいいんだよ。
おまえは悍ましくて醜悪な化け物に呪わ愛された、気の毒な猫なのさ。
大丈夫だよ、大丈夫。
今は何にも考えなくていいんだよ。
お茶会の後にのんびり昼寝。猫らしくて素敵だろう?
………、
(……なんて甘やかな地獄だろう。
何一つ報いる事が出来ないのに、それでもいいと言われている様で。
行ける筈もない天国へ誘われているかの様な。
それを拒む事など、出来るわけもない)

(言葉はなく、ほとほとと涙を溢しながら小さく頷く)
──それは違うよ、クウハ。
おまえがアタシ達の傍に居てくれて、意識を向けてくれるのが1番の果報なんだよ。
もちろん、使命感や義務感に駆られたものじゃないなら最上だね。
(傍に居てくれてありがとう。と心底の愛情を込めて涙の落ちる頬に口付けを贈ろうと)
っ…俺は……。
俺が居たくて、居るだけだよ……。
一緒にいたい……。
(傍に居れば、きっと呪いを生んでしまう。
自分は悪霊だ。悍ましく醜い存在だ。
主人と妹は苦しむだろう。
“それでも傍にいたい″と願いを口にし、口付けを受け取って小さく笑った)
ん、ちゃんと知ってる。一緒にいて。
(柔らかく微笑んでぎゅっと抱き締めて)
一緒よ、一緒。ずーっと一緒。
大好きだもの。一緒にいるわ。
帰りましょ。ルクス、お願いねぇ。
(大好きな兄の頭を撫で、半身の白狼に軽く命じる)
「仰せのままに。僕の魔女」

(静観していた白狼が頷き、焔が宿る尾を一つ振る)
(世界が青く燃えていく)
(青く、白く、暖かく)
(痛みも憎しみも哀しみも、全てを浄化するように)
(誰一人として燃やす事のない焔が収まった時)
(夢は解け、現実へと帰るだろう)

【〆】

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