PandoraPartyProject

ギルドスレッド

造花の館

執務室(鬼楽(2件目))

豊穣風の屋敷の奥にある、半ば私室と化した執務室。
畳と土壁に囲まれた部屋には、幻想風の調度品が並べられ、見る者が見れば時代錯誤な調和を思わせるだろう。

セレマは訳知りの個人的客人はこちらに通すらしい。
いつ来ても部屋いっぱいに焚かれた香(のような独特の香り)があなたを出迎えてくれるだろう。
然るべき客人であるならば。


●やってはいけないこと
・知らない声が聞こえても返事をしてはならない
・執務机の載せた天秤はアンティークではないので触れてはいけない
・屋敷が吹き飛んだことをおちょくってはいけない


●過去(魔砲で吹き飛ばされた方の執務室)
https://rev1.reversion.jp/guild/1238/thread/19076

●過去(練達)
https://rev1.reversion.jp/guild/1238/thread/18142/6?

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うむ……うん……。

吾は結局、百合華から奪ってばかりで負担をかけてばかりだったのだ。
アレは姉妹を少しでも多く生き永らえさせたいと思っているのは知っていたのに。
白百合清楚殺戮拳が田舎の弱小流派のままなら、吾が生徒会長さいきょうでなければ周りから攻撃を受けることも無かったろうにと。
……そういう負い目があったので、再開した時もきちんと喜べなかったし、百合華の方もなんだかよそよそしかった。
向こうも多分、何か思う事があったのだろうが……。

(それを聞く事も出来なかったと首を振った)
ボクはそいつのことを欠片もしらなければ、姿を認めたこともないだろうと思うが。
それでもお前の考えるところの「裏切り」の感情を抱かせていたと仮定するなら、その対応もおおよそ理解できる。

過去の柵など一切ない場所に投げ込まれ、憤りをぶつける当ても所以も存在せず。
それでももちまえの社交性を生かして、どうにかその土地に馴染み職を得て。
そんなある日柵の方から迎えにきたんだろう?

向こうからすれば、どうにか折り合いをつけて『過去』にしようとしたところで、その『過去』が目の前まで這いあがってきた気にもなるだろう。困惑が先立つわな。
ほんとにそいつのこと1mmも知らないから、勝手な憶測にすぎんがな。

………で、ボクとそいつで素敵な自己紹介ごっこをするとして。
それの最終的目標をどこにおくつもりだ。
本当を言えば昔のように立場に縛られず、仲のいい親戚だった時に戻りたい。
でも、きっとそれをするには「私」も随分変わってしまったし……。

ちゃんと話し合いたいのが先かな……。
決別するにしても、関係性を修復するにしても、相手の気持ちが分からないとどうしようもないし。
そもそも、生きてる所が近すぎるんだ。ずっと気まずいままで居たくない。
ふーん……
(手段まで思考が及んでいないが、目標が決まっている分『よし』とする。)

ならまずは挨拶から初めたらどうだ。
直接会うでも、文章でも、そこは別に構いやしないが。祝い事があるから近いやつらに形式的に声をかけるというのは、別段なにもおかしくはない。
準備も心構えなく祝いの場に直接招待するよりも、幾分マシなんじゃないのか。
それなら手紙がよかろうか。
吾は口が達者な方ではないからな。
……こう、直接会って話そうとしてもなにか思い付きで口にして、また困惑されてもよくない。
いいんじゃないか。どうでもいい相手に手紙を書く奴もいないだろうしな。
便箋いるか?
貰う。

ところで、お前は身内とか呼んだりしないのか?
現地人なんだから親戚とかいっぱいいるだろう。
いねえよそんなもん。
仮にいたとしても30年前に売り払ったか。
それか親戚と言い張る奴らは全員、ボクかお前を騙しに来たペテン師連中だ。

(便箋と一緒に書類のいくつかを差し出し、「読んで問題なければ署名しとけ」と付け加える。そしてようやく冷め切ったティーカップに手を付け始めた。)
なんだ生贄の儀式でもしたのか?
流石に初婚ではないだろうから子供位いるかと思ったのに。

(渡された書類に目を通す。
 契約書独特の難解な言い回しに躓きながらも書面の最後まで視線を動かして)

……持ち帰って執政官に見せてもいか?
しょるいじょうは。

やっぱり書類上に居ない子供とか妻とか残してないよな?
いやだぞ、発表したら内縁の妻が押しかけてくるのは。
いねぇっつってんだろうがよ。
相手の方はこっちをどう思ってるか知らねえが、ガキなんざ絶対無理だからしねえよ。
その手のリスク管理は徹底してるんだよこっちはよぉ。

つーか居たとしても来ねえよ。
ちゃんと偽名で仕事するし、経歴もつま先からてっぺんまで詐称するわ。
詐欺師舐めんなよ。つーか当時から美少年だったわけじゃねーっつの。
HP1美少年自体が詐称の極みのようなやつだったな。そういえば。
お褒め頂きどうも。

で、そっちはどうよ。新居の当てはついてんのか。
住むだけなら別段苦労はしないんだろうが、ガーデニング用にそこそこの広さの庭までと言い出すと簡単じゃないと考えるわけだが。
逆だ。候補が多い。
情勢が荒れた所為で土地の価格は下がってる。徐々に上がっては来るだろうがな。
前回お前に指摘された通り二人で住むに相応しい面積+庭なら選び放題だ。
後は土地の再開発で価値が上がりそうな所を選ぶと良し……と聞いたので、お前の意見も聞いておこうと思って。
(横に置いていた鞄の中から、売りに出されている土地の位置がマーキングされた地図を取り出し、机の上に置いた。
 決戦以前の地図だが、鉄帝各所で巻き起こった戦闘のせいで今や地図の通りの町並みではない。再開発が行われた後、街の中心点が以前と別の場所になるのもよくある話だ)
どれどれ………


転売はボクの専門ではないから確かなことは言わないが。
住む前提で考えるら多少値が張っても、主要道や公園に近い土地を選ぶだろうな。
復興が人の流れる場所に沿って始まり、その流れが道や空地であろうことを考えると、どの場所から便利になるといえばそういう土地からだ。必然、治安もいいとはいいがたくなるがな。
活気があるという事は仕事があるという事だものな。
街道から接続する通りの近くからいくつかピックアップして……最終的には現地を見に行って決めたいので予定を開けておいてくれ。

あとそうだ。
新居でお前の望むものは書斎くらいだっけ?
それもあったな。
あとはその、生活に必要な部屋周りの事だが。

(一瞬なからず言葉に詰まった)

……お前は寝室に関して要望はあるか?
部屋を分けるか分けないかと言う話なんだが……。
あん…………………………?


……………?



別にボクもお前も、互いをそういう目で見てないだろ。
どっちでもいいんじゃね。
(その言葉を聞いた瞬間)

そうか。

(なぜだか心に冷たい風が吹き込んだような気がした。
 貴方との会話の中に常にある熱情が一気にしぼんで、だから急にこの部屋で一人になってしまったように錯覚したのだろうか。

 とても寂しい。

 去来した寒さを言語化するのは簡単だったが、その理由を説明するにはきっともっと長い時間かけて考えないと分からないので、今は感情の襞の中に押し込んで隠しておくことにする)
……夫婦生活を長くやるには、寝室は一つの方が良いと聞いた。
何方でもいいなら一つでもいいな。その分他のスペースを広くとれるし。
あとは書庫は……これは別にいらないな。
都度領地から持ち込んでいい、というか全部運ぶのは面倒が過ぎる。
実験用のスペースもわざわざこっちに持ち込むこともないだろうし…
……強いて言うならガレージがあれば面倒がない程度か。
ガレージ……は、たしかに車を置く場所があれば便利だな。
雨の日とか濡れずに乗り降りができるし。
広めに作って吾の庭いじりの道具を置くスペースを作ってもよい。
まぁ土地が決まらぬ段階では庭もガレージも皮算用だが……。
(手帳を取り出して、必要な施設を書きつけて)

基本的に帰って休む場所なのだから仕事道具はいらんだろ。
となると娯楽……リビングにラジオやテレビでも備え付けるか?
テレビはDVD専用になりそうだが、ラジオは声劇も聞けるしニュースも聞ける。
ならこの機会に家財道具一式そろえてもいいな。
どうせここにある物はそのままにしておく予定だったところだ。
だな。大まかな段取りは吾が進めるが、決定する時はお前も来てもらうから準備しておいてくれ。
土地さえ決まれば大工は領地のを持って行けばいいので住めるようになるまでは速いだろう。
……しかし、これまでは完全に人任せにしていたが自分で全部決めると結構手間だな。

お前の方はどうだ。
手続き関連はさっぱりだから任せてあるが。
ホントに紙一枚で婚姻成立するのか?なんかこう、儀式とかないのか。
お前の要望通り、事実婚ではなく双方の合意に基づいた、法的に認められる婚姻にはこれだけで十分だ。
それに儀式が「他者への周知するための手続き」であるならほぼ済ませたようなものだろ。ローゼンイスタフの一件で十分目を集めたはずだ……… 筋書き通りとは言い難かったがな。
西方深緑ならいざ知らず、そういうのを改めてやりたいというのなら、そういう機会を別に設けることになるだろうな。
(ローゼンイスタフの一件と聞いて、顔に苦いものがよぎった)
……アレはお前がアドリブいれたのが悪いもん。

つまりあれか、「結婚式」というやつだな。
お前が以前滅茶苦茶に罵倒してたイメージしかないが、アレも一種の祭りだろう。
やりようによっては周知以外の効果も見込めるのではないか?
否定はしない。
目的と、結婚式に期待する効果は?
吾としては、結婚式というハレの話題を民に提供したいというのが主だな。

冬は終わったがなんだかんだ節約させて過ごさせておるからな。ここで緩めておくのも悪くないだろう。
それに結婚記念に恩赦出せば吾が養わねばならぬ奴隷の数も減るし、祭りの日に休みを出してやれば領内で金も使ってくれる。
奴隷じゃなくても祭りの日は財布の紐が緩むものらしいからな。それを狙う商人も呼び込める……。
祭りに関してはお前の方がノウハウをもっているな。
お前が『見込める』というのなら、経験的にもそうなんだろう。恐らくな。
やってもいいんだが………
……………あのプリンを始めたとした、意思疎通が極めて困難なうえ、押しつけがましい単なる押しつけと、ただの破壊工作に及ぶ馬鹿野郎まで来るのなら、遠慮したいが。
あっ、そういう方面で信用ない感じなのか。
だってやだもん。あいつら。ほんとに言葉通じねえもん。
なんかの原理主義者か?
そんなに?いや、知らせたらバズーカ撃ってきそうだなというのはあるが!

吾も提案する前に結婚式とはなんぞやと調べたので、こう盛り上がる方向性はわかるぞ。
と言うか多分、吾達が当日にするのは馬車にでも乗って会場に行くまで手を振るくらいだと思うし。
そこは北方鉄帝でも、そう変わらない様式か。
こっちじゃどういう衣装が相応しいかは把握していないが、まあ特別苦労することはないだろう。
従妹とやらにはその日までに話をつけておけよ。
……そうだな。結婚式やったあとでは格好がつかない。

よし。今日のすり合わせはこの位でいいか?
貰った書類についてはこっちで執政官に聞きながら精査してまた持ってくる。
早くしたほうがいいなら届けさせるが。
余裕はあるから遅くともいい。今週末までには済ませておけ。
残りはこっちでやる。
わかった。
土地についても近く報告できるようにしておく。
(書類をひとまとめにして鞄の中に入れてから、腰を上げ)

それじゃ、また来る。
執政官です。

領主が屋敷にいらっしゃらないことが多くなった昨今。
この屋敷の部屋の多くは(許可を得たうえで)私が使うことが多くなりました。
領主不在時は私は執務室にいて、諸々の対応をしています。

本日は領主が依頼に出張っているという事もあり、私が領主代行として執務をこなします。
これ給料上がらないんですよね。
それに、領主に届くはずの個人的な手紙が、こっちに届かなくなったんですよね。
あれを覗き見ることが、私の数多い楽しみの一つだったんですけど……
それでも仕事の手紙も大体面白いものが多いので確認を

急ぎの手紙が届きました。
封蝋はローレットのものです。
内容は恐らく、報告書類……しかしそれがなぜ領地に?
個人に向けたものであるならば、それは領主のご住いに配達されるべきはず。
それがこちらに届くという事は、関係者や領民に向けた報告のもの?


中身を傷つけないようにレターカッターを滑らせます。
…………覇竜………

 ………………ヘスペリデス……

…………竜種を救うために出動………

    ………該当のイレギュラーズ…………想定外の遭遇……

  ……推定、メテオスラーク……
……真先に思い出したのは、故郷のこと。
ファンタジーなんてないと思い込んでいた場所に、思いもよらないことなんてないと思っていた場所に、前触れなく現れた竜のこと。私の中の常識を全て叩き壊してしまった存在。どこにでも死と終わりが存在するのだと、教えてくれた怪物。

どうしましょう。
つまり、覚悟をしておけという事なんでしょう。
私はこれを受け取った以上、現場の判断でそれを領民に伝えるか否かの判断をせねばなりません。

伝える?何を?
あの人が最強の竜と戦うという事を?
それともあの人が、
ここに来て随分と死や危険と慣れ親しんだものだと、そう思い込んでいましたが。
そうでもないのだと思い知らされている。

動揺。
そう、動揺なんだと思います。
死んでも死なないようなあの死にぞこないに、万が一があるのではないかという恐れです。
そうしたら私は…きっとどうにもならないけれど、どうなるのでしょう。どうなるのでしょうか。



………そうだ、あの人なら。
あの竜を退けたという、美少女さんなら。
領主にべったりの美少女さんなら、きっと今回の依頼にも同行しているはず。
その意味わかんない想像もつかない力で、きっとどうにかしてくれるはず。
そうに違いない。

分かっています、単なる願望です。
同行している可能性のが低い。
なら……そう、美少女さんは素早いから、もしかすると。
今からでも報告すれば、美少女さんはあの人の元へと駆け付けてくれるかもしれません。
そう、美少女さんも依頼に出ていない限りは、まだ間に合う可能性があります。
理由もなく助けてくれるあの人こそ、私が撃てる最善手。

だから私は手紙を…もう格式ばった書き方をしている時間がない。
一通は住いに、一通は美少女領に、もう一通はローレットを通して送ろう。
百合華さんという人なら最速で応対してくれるはずだ。

美少女領へは私が直々に行こう。
運が良ければ、偶然美少女さんがいれば、その方が説明が早くすむ。
(淡々と、執務を進める。
 執政官に任せても問題なかったことではあるが、最終意思決定役である己がここにいるだけで、仕事は大分早い。

 執政官が、言外に訴える。
 感傷と文句を帯びた瞳で…露骨すぎるくらいに。

 わかりきっていることを問われているのだ。
 だからボクもわかり切った答えを返す。言外に。)
(執政官は年甲斐もなく、ガキのように頬を膨らませる。

 ……恐らく、自分の周りで一番アレに執着を示しているのはあいつだろう。
 もう置いておく意味もないドラセナも、あいつは頑固に言い張って玄関口に置いている。
 勝手にすればいい。

 もう、終わってしまったこと。
 示されてしまった事実で、考えても仕方のないことだ。)

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