PandoraPartyProject

ギルドスレッド

造花の館

添え物に身の上話を

●あらすじ
キミ達は再現性東京での一仕事を終えた。
キミ達は腹ごなしに和食チェーンのファミリーレストラン「和人」に入った。
そしてどういうわけだかゲームに興じることとなった。
 ※スレ内に登場する名前は実在する人物・地名・団体などとは一切関係ありません。

●今回のカードの特徴
それは高価そうに見える。
それは色付き硝子のように薄く透通っているが、裏の模様を見透かせない。
それは『語り手』の敗北を検知すると曇ってしまう。
それは『聞き手』の敗北を検知すると淡く輝く。
それは誰かが勝利すると、全てのカードが勝者の手元で束になる。

●ルールへのリンク
https://rev1.reversion.jp/guild/818/thread/14878

●特別ルール:カード指定
自PCが引くカードを、乱数に頼らず「このカードを引いた」ということにしてよい。
これは各PC1ゲーム中1回までの救済措置である。

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【順番決定ダイス】

……とまぁ、要するに。
お題に沿った自分の経歴や、目標をうまく語って見せること。
そしてその語りで相手の心を強く引き付ける…つまりたくさんの質問を引き出すか、誰かの感情を大きく揺り動かせば勝ちというゲームだ。
(自身の注文を手早く済ませた後、このゲームの初見プレイヤーであるハンスに簡単な説明をした。その頃にはもう簡単なメニューは席に届いているころだろう。)

で、今回はプレイヤーが4人。
「語り手」はゲームを通して合計4回分の質問を引き出せば勝ちということになる。

(すでにテーブル中央には魔法を起動したカード束がおかれており、「語り手」たちの『真実』を今か今かと待ちわびるように、濡れるように揺らめく輝きを帯びている。)
相変わらず、不思議な札だな……。

(再現性東京なので、現代語の演技で喋る浪人)

ま、要するにトランプゲームの「ダウト」みたいなもんって事だな。
気楽にやるとしようぜ。

(取り敢えず、生中一つを店員に注文する奴)
54
美少年、お話終わった?

(既に届いたエールをカッ食らって小エビの揚げ物を摘まんでいる美少女である。
 年齢Unknownだけど酒は飲める年ではあるらしい。足は待ちくたびれた子供みたいにぱたぱた動いている)

んむ、んむ。久しぶりにやる故、吾もあんま覚えておらぬがやれば思い出そう!
勝とうと思わなければそんなむつかしくはないのである!
58
こっちが体面的問題で酒が飲めねえのになんでコイツら……
いやー、かわいそーだなぁセレマくん。
美少年はツライねぇー。

(ニィッと笑いながら、運ばれてきたビールを呷る)
身分証出せばよいのでは?
貴殿なら「コスプレかぁ……」とか言われずに済むであろうに。
……ん、綺麗なカードだ。

まあ、これも縁というものでしょう。

(ほぼ初対面、の様なものなのだ。
……いや、噂話では知っている。ゴリラとか、そういうのは知らない。知らない。
にも関わらずこうして卓を囲み、遊戯に興じようとしている。さて、どうしてこうなったかはこの際どうでもいいのだけれど。)

楽しく遊ばせて頂きますね?
10
うっせえよ。外で飲むと燃えるんだよ。
こういう燃え方をする美少年はボクの好みじゃねえんだよ。
……まあ、いい。もうとっとと始めるぞ。

(烏龍茶を一口舐めてから1枚目のカードをめくる)



●順番
セレマ>百合子>幻介>ハンス
8
(ゲームの開幕を飾るのは青枠。知性の暗示。
 未だ完成しない城塞を絵柄とした札は、己の創造性という『真実』を欲していた。)

                 【02.創造】


……ふーん。
(特別苦手な話題でもない……が、この1枚でゲームを決めるほどの話題も持っていない。
 だが初見プレイヤーを交えての滑り出しとしては悪くはない。
 まずは適当な話題で場を流すとしよう。
 さて、なにから話したものか…………)
さて、いまここで引いたカードは【創造】。
ボクは「創造」をテーマにした過去や目標を嘘偽りない『真実』として語るか、あるいは語ることを放棄して次のプレイヤーに回さなければならない。
放棄した場合のペナルティーは特にない。手番1回分の損をするだけだ。

長く生きてるとそれなりに語ることもあるが。
今回はそれなりに面白みのある話題があるのでそっちの話をするとしよう。
ボクは観劇を趣味にしていてね。
休日の余裕のある日は、私用で空中庭園を経由し各地の劇場を巡る程度には好んでいるんだ。
明かりを落とした天幕の、あるいはシャンデリアの薄暗く揺れる舞台の、無数の聴衆の誰しもがただ声を潜め…… 演者の一挙手一投足が感情を煽られ、脚本の中に巧妙に織り込まれた主義と主張に冷たい理性が思考を促される。
そういう良質な観劇をボクは好んでいる。

その中でも最近は映画に凝っていてね。
映画会社を買収した程度には凝っていると言っていい。
今回するのはそこら辺の話だ。
まず前提として、ボクはここ再現性東京に領地を持っていてね。
『映画』に触れたのも、ここに仮住まいを持ち、そしてここで映画を勧められたことが切っ掛けだ。
生の演者がもつ特有の迫力こそはないが、スクリーンという四角い枠に収められ、特殊効果とBGMに彩られたそれにも違った趣があったことは認めようもなかった。

……ただね。
良質であるかどうか、とは別なんだよ。
実力はさておいて話題性のあるタレントを俳優として起用したり、明らかに噛み合わない楽曲を流用したり、脚本への理解もない人間によって資金と納期を第一にした製作が行われ、明らかに過剰なコマーシャルが流される。
「稀代の名作が復活だ」と謳われる作品の多くは、かつて存在した作品をなぞっただけの惨めすぎる焼き直しに過ぎない。
消費されるだけのコンテンツだ。実に笑えてくる。
話を戻そう。
ともかくボクは良質な作品を求めていたんだ。
それでさっきも言った通り、ここ再現性東京に領土を持っているといったろう?
ボクはここで得た資金を使って、映画会社を1つ買収したんだ。

目的はただひとつ。一切の妥協なく良質な作品を作らせるためだ。
「資金難が」とか「納期を意識して」とか、話題性とかコネとか不謹慎とか流行とかターゲット層とか……そういうくだらないものを一切排除して、ただ良質なものを作らせるために、だ。
そのためだったら多少の出費くらいは大目に見れる。
そもそも趣味のための出費というのは、そういうものだろう?
数か月前に始めたことだが、この買い物も中々面白い実を結び始めてね。
既存の撮影所を流用したテーマパークを作ったり、様々な特殊撮影技術を使った遊びを堪能できるようになっているらしい。
正直ボクとしては映画だけ作ってもらえばいいんだが……まあ、彼らも必死なんだろう。
「とにかくいい映画を作れなければダメだ」なんていうパトロンの機嫌をどうにか取りたいんだろうさ。

彼らが一切の妥協ない良質な作品を生み出せるかどうかの今後に期待したいね。
………とまぁ、こんな感じだ。
(語り終えたセレマの手元には、カードがそのままの姿であった。
 すなわち、その内容が嘘偽りのない『真実』であることを示していた。)

で、ここからが質問タイムだ。
各自気になることがあったらボクに質問をしてもいい。
ただし「1人の聞き手が1つの『真実』に2回質問したら敗北」だ。
それは語り手の『真実』に心惹かれたことを示すからね。

で、なにかあるかい。
まさか、会社を丸々一つ買収するとはな……恐れ入るぜ、趣味人此処に極まれりって奴だな。

にしても、映画にしても何にしても……あれだ、ジャンルっつーのがあるよな。
セレマ殿はどういうのが気に入って、会社を買ってまで作ろうとしてるんだ?

アクションものだったら、俺としては嬉しい限りだね。
手に汗握るシーンとかは、現実離れしてて面白えし……何より、時折俺の修行に活かせる様なのもあったりするしな。
ま、俺自体が現実離れした動きしてるとはよく言われるんだけどな!

(ははは、と笑いながらジョッキの酒を呷る)
ない。

……というより、さっきも言った通りボクの目的はとにかく良いものを作らせることだ。
そこにパトロンの嗜好や意見を突っ込むと、どうしてもその方向に作品が歪む。
そうしてうまれた歪みは、後の展開に整合性的問題を抱え、どうしても作品としての質を落とす。
だからボクはこれに対して何も言わないし、特に好きなジャンルはない。
しいて言うなら主義主張や背景の存在する作品が好きだ。
そして中身の薄い作品を作るやつはくたばればいい。

これで質問1な。
納期無しで仕事できる人間は少なのであるよ美少年!
まぁ、資金回収する動きがあるのは良い事であるし、貴殿の作った箱に対して文句言うつもりもないが!

うむ、吾も一つ質問しておこうか。
貴殿の領地にはよく派兵しておる故、その様なものがある事は知っておったが……。
伝え聞く所によると特殊技術とかいいつつ実は魔法の類なのであろう?
練達の映画会社にそんな技術はあるまい。他に何を買って突っ込んだのである?
練達の外にいけば売れない演出家の100や200くらいいるだろう。
そいつらを雇ってこっちのプロの指導の下に使わせてる。
へたくそな魔法と高度に発展した科学技術との区別がつかいないって皮肉だな。

これで質問2。
ぬかしおるわ!

うむ、吾が後1つ質問すれば貴殿の勝利であるが、吾はもうあんまり興味がないのであった。
後は……ハンス殿か?

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