PandoraPartyProject

ギルドスレッド

星の社

【RP】やさぐれ巫女とキャノン青年

その日、星の社は重い空気の中にあった。
いつも欠かさずに仕事に出るはずの巫女が朝から部屋へと籠り、その職務を他者へ委任したためであった。

そんな空気の中、ただ知人の勤め先だというだけでふらりと立ち寄った一人の青年は、特に空気を読むことも無く社の中へと足を踏み入れるのであった。

関係者以外立ち入り禁止の立て札に気がつくことなく。

※小金井・正純、三國・誠司以外の書き込みを禁じます。

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…あれ、ここって…
あー、正純ちゃんの社じゃないか?
折角だしちょっと顔出しに行ってみようかな

(そうして青年はなにも気にすることなく、社の奥へと入っていった)
(社の奥から低い声が聞こえてくる)
洛星さんですか……?今日は調子悪いからあんまり大きな声出すなって私いいませんでしたっけ……?
いや、言ったな。んで、なんの用ですk…(と、言いながら姿を見せ)
…………。(思いもよらぬ来客に停止する)
(お、正純ちゃんの声だ、居るじゃん
…それにしてもなんか声音が随分苛立ちふくんでるっていうか、言葉遣い随分違わない…?)

(そんな事を考えていたが、ちょうど見えたので考えるのをやめて)
おっすおっす!近く寄ったもんで遊びに来たよ!

(何も知らない呑気な顔と声で挨拶する)
(はっ、となり)
……どうやってここに?
一応、関係者以外立ち入り禁止の看板立ってたと思うんですが。
いや、立てたか?立てたはず……。(ブツブツとつぶやき)
看板…?
ごめん、気が付かなかったや
それにしても…大丈夫?なんかいつもと雰囲気違うけれど。調子悪い…?
あ、ああいえ、大丈夫ですよ、はい。
(少し目を逸らしながら)
ちょーっとだけ調子悪かったもんで、おほほほほ。
いやもうテンション、ガバッガバじゃねーか!
…ぁ

(ここで出会いがしたの違和感、口調の変化を思い出す。
調子が悪い。
原因は肉体的なものか、精神的なものか、
肉体的なものならば”体調”と表現しそうなものだ
彼女は知性的な面があり言葉の選び方はしっかりしている
それに口調も変わらない気がする
そこまで付き合いが長いわけではないが知らないわけでもない
…と、なると…)

正純ちゃん、”何が”あったの

(不安定なタイプじゃない。
そうなると、要因は外にある。
─ほんとは触らなきゃ穏便にいくんだろうけど…
何もしないっていうのは、なんか趣味じゃないんだよなぁ)
なに、とは?
(問われ、自問する。自身の調子の悪さ、それは何から来るものなのか)

いえ、特別なことは何も……。
ええ、ないです。
(分かってはいる、が、しらを切る。これは愚痴だ、己の取るに足らない悪感情だから)
…(はぁ、と少しため息をついて
正純ちゃんさぁ…迷ったり、後ろめたいことあると2度言う癖。
もしかして気づいてない?

まぁ、それはそれとして…
(勝手に歩み寄り、近くに座り込む)

さっき、どうやってここに。って言ったよね
もしかしたら、星が呼んでくれたのかもしれない
ここに来た意味が僕にもあるのかもしれない
だから、きっとここにきたんだ

──で、何があったの?
……はぁ。(座り込んだその姿に、深く息を吐き)
三國くんは強引ですね、全く。(と言いつつ、その顔に怒りや呆れはない。むしろ)

(貴方の隣にそっと座り)
別に、悲しいことがあったとか、辛いことがあったとかじゃあないんですよ。
ただ、昔の自分が、また顔を出した、それだけ。
はは、元居た世界でもたまに言われたよ。

昔の自分…?
ええ。……私だって、最初っからイレギュラーズとして色々やってたわけじゃなければ、こうして巫女として働いてるのだってまだ6年くらいです。

どうしようない現実を受け入れたくなくて、世界にクソ喰らえって唾吐いてる時代もあったわけです。
──へぇ…(少し眉を上げて驚いたように正純を見ている

つまりそれは…
そんな時代の”正純ちゃん”が顔を出すほどクソったれな事があった…っていうことかな。
まあ、そんなところです。

自分の力の至らなさも、好き勝手なことばかり言い捨てるガキも、そんなガキを生み出した胸糞悪い都市も、その全てに腹が立つ。
(宙を睨み、吐き捨てるように言葉を紡ぐ)
ふーん(吊られて空を見上げて)

好き勝手なことを言うガキ…どんなことを言ってたの
正純ちゃんがそうなるって相当…っていうか…
昔の頃となんか重なるものがあるのかな。
まあ、言われたこと自体は殴ったら少しスッキリしたのでいいんですが。やれ私が洗脳されているだの、やれ旅人は害悪だのと。
洗脳されて害悪なのはどっちだっつーの。

勝手に世界を呪って、本当に阿呆らしい。
ま、正純ちゃんにパンチさせるとか…相当な連中だったんだね…

…で、そのガキを生み出す…
まぁ、僕らから見れば洗脳をしているのがバックにいる大人…そして都市
って感じ…なのかな

(空を眺めながら、ふーん。と何かを考えている)

優しいんだね、正純ちゃん
昔も、今も

(ふと空から視線を下ろし、正純の横顔を見る)
別に、優しくはないです。
(視線を感じる、だけどそちらは見ない。見れない。)

その子供が気に入らなかったのも、いらいらしてるのも、結局は自分を見てるみたいで不愉快なだけ。
私は偶然ギフトを手にして、イレギュラーズになった。
けれど根底は、その阿呆らしい連中と、何も変わらない。
正純ちゃんも、そんな…なんていうのなか
信じ込まされてた事とか…世界を呪うっていうとあれだけど
そういう、世の中が嫌いだ。って思う事、あったの?

(また空を見上げて)
正純ちゃんは…どうしたいと思う?
その子供たちを…都市を
ええ、まあ。
……どこの国も、綺麗なところばかりじゃあありませんから。それでも、イレギュラーズになってからは少しだけ世界を知って、好きになれそうな所も出てきはしましたけれど。

子供たちは、こちらに帰って来れるのであれば救いたいとは。そう出ないなら、どうしようもないでしょう。

都市と、そこに巣食う屑共は全て滅ぼす。ヒトを、幼い子らを、迷い込んだだけの人たちを、食い物にするアイツらは許せない。
……言ってみただけですが。そんな力はない。
そんなことをしても、結局そのクズどもと変わらないですから。
…いいじゃん、今はそんな力がなくてもさ
最初は誰だってそうなんだ
何もできない、そこから始まるんだ。きっと

力以外の方法で変えられるかもしれない、力でねじ伏せるしかないかもしれない
それでも、助けたいと…正純ちゃんが想っていれば
きっと、救えるものはあると僕は思ってる

──そっかぁ…うらやましいなぁ
……ふふ、不思議と貴方に言われると、私にも救えるものがある気がしてきますね。

羨ましい、ですか?
僕は…正純ちゃんみたいに…なんていうのかな
何かをしたい、成したいってものが、ないんだ
──からっぽ、なんだ

帰りたいのは確かなんだけど…なんか、それも今から逃げてる気がして
けど、正純ちゃんみたいに誰かを救いたい。ってものもない
半端者、それが今の僕なんだ

だから羨ましいんだ、正純ちゃんが
(きょとん、とした顔をして)

なるほど、三國君にも悩みがあるんですね。
いつも元気な姿ばかりを見かけていたので、思いもよりませんでしたが。ですが、そうですか……。
いいんじゃないでしょうか?
中途半端で、空っぽで。(そっと、貴方の方へ向き直り)

それは、可能性があるということです。
それは、これから満たされるための余剰があるということです。
これから、満たすものを、したいことを探せばそれでいいじゃないですか。
はは、そうだと…いいなぁ(向かい合って)
正純ちゃんや他のイレギュラーズの人見てると、なんか焦っちゃって
(少しバツの悪そうな顔をして)

─それでも、何もできないわけじゃない
だから、必要な時が来るなら手伝うよ
僕には夢というか、成したいことはないけれど
正純ちゃんの成したい事の手伝いくらいはきっとできるはずだから。
では、私は貴方が夢を見つけた時に、
そのお手伝いをさせて頂きましょう。

ええ、そこはお互い様というやつです。
ははっ、そうだね
それじゃ…そん時は頼らせてもらうよ
見つかるといいなぁ…来年は

…それよりもまずは目の前のことだ
撃鉄っていったっけ、なんかやばいやつに狙われてるって話聞いたけど。
もう年の瀬ですからね。
来年への目標が増えるのはいいことかと。

ええ、弟を以前の依頼で倒しまして。
その後の依頼で因縁が生まれ、と言った形でしょうか。
ええ、殴り倒してやりたい相手です。
…随分とじかんたっちゃったけど、あけましておめでとう
今年もよろしくね、正純ちゃん

…いやー、それにしても…
弟の敵討ちって感じじゃなくて、ほんと。
信じ込んでるものに取り込もうっていうのかな
正純ちゃんに対する感情随分とすごかったね、あれ。
…しっかしまぁ…次会う時にあのままでいてくれるかどうか…
あけましておめでとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いしますね。

前回はもう少し、感情を押さえつけていたいたと思うのですが。……ええ、例の薬の影響もあるのですかね。
執着は確かに凄かったかと。

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