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公認設定一覧

観音打 至東が公開している公認設定の一覧です。


生い立ち(全員に公開)
 至東は異世界の地球・南米日本(正確に言えば、ブラジル幕府の目の届かない暗黒地域)に生まれる。当地の暴力組織「暮六晩鐘」内の上級職・暗剣娼となるべく高度な教育や調整を施されるも、剣聖「観音打 獅子郎」に娶られる形で足抜け。後に同組織を壊滅させた。
 その獅子郎も、至東の成長を見届けることなく病で死去。4年に満たぬ結婚生活であった。獅子郎の葬儀から半年、16歳の誕生日を迎えたその日に、至東は混沌に召喚される。
(204文字)

流れのメイド(全員に公開)
 深緑に領土を持つ身だが、当地の館を空けることも多い。そういった場合はしばしば、流れのメイドとして各地の人家を訪ねている。
 家事を手伝い、雑務をこなし、時にイレギュラーな要望にも応え、そうして一晩の寝床を得る。
 これは趣味の一環、あるいは路銀節約の為と至東は答えるが――。
 ――本当は、人のいない所での寝起きが、すこし苦手だから。
 目が覚めた時、目に見える範囲に誰かがいないと、無性に寂しくなるのだという。
(203文字)

暗剣娼(全員に公開)
 普段の至東は「明るく快活で気配り上手、向こう見ずで自信家、後先考えず突っ走る猪武者」――であろうと「意図的に」振る舞っている。己の持つ手練手管の中で、これが最も効率のよい集団行動手順なのだと、教えられているからである。
 一対一の場面に恵まれれば、至東の雰囲気はがらりと変わる。
「刀尋東至若無量劫――」
 誰にも聞こえぬよう、八字名号を唱えるその時こそ至東は、本来の昏い素顔を見せる。
 暗剣娼。人斬りの貌。
(202文字)

観音打三劫流(全員に公開)
 至東がかつて獅子郎から学んだ戦闘論『観音打三劫流』は、俗に言う居合――特に初手のそれを嫌う(使わないわけではなく修練もするが)。
 刀を抜き、あるいは抜かずとも、その『圧』を以て争いを鎮める事ができれば、それが最良である……という慈悲の教えがある故だ。
 ただ、刀を抜いたならば必ず殺せ、という邪険の教えもある。武がひとたび脅しの道具に堕したならば、武家の暴力装置としての価値が目減りする、という切実な理由がそこにはある。
 この矛盾を、観音打三劫流は『紙の裏表』という一言で片付ける。
 なお、前者の教えを表、後者を裏とするならば、至東は裏に属する。
(273文字)
至東.EXE(全員に公開)
 観音打至東という女は存在しない。
 宗内東姫の素体に装填された、アドホックの人格である。
 かつて暮六晩鐘が至東/東姫の母体フラスコを強奪し、至東の初期設定を『観音打獅子郎へ執心・恋心を持ち続けること』としたのは、『帝の寵姫であること』とされた東姫のそれを上書きし続け、封印を施すためであった。
 至東の獅子郎への思慕は深く、封印は永久に続くものと思われたが、至東が混沌に召喚され、『ある男への恋心』を自覚したことで、状況が変わった。
 残留し続けていた東姫の因子が、それを脆弱性と見なし、至東の自我ノードにアタックを仕掛けたのだ。
 そしてそれは、バックドアの設定という形で、部分的に成功している。
(296文字)

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