公認設定一覧
閠が公開している公認設定の一覧です。
【影に踊る毒花】
織綾 紫釉(シキリョウ シユ)
海洋王国貴族の末席・織綾家本家の次期当主だが、既に実権は彼の手にある。
普段は髪を黒く染め、柔和な言動を装う。
敵対していた分家である閠の家の者に成り済まして当主補佐役の地位を得、暗躍した過去がある。
次期当主として持ち上げた閠の教育係でもあり、舌と喉に声を奪う刻印を施した魔術師。
分家を煽動し、碌でもない本家の滅亡を願うも閠の暴走により頓挫。
しかも閠という格好の玩具まで行方知れずになったため、現在はさっさと本家を裏で牛耳り捜索活動に精を出している模様。
なお、記憶を一部失った閠は直接対峙しても彼とはわからず、喉の古傷の痛みと圧迫感という拒絶反応が出るだろう。(293文字)
海洋王国貴族の末席・織綾家本家の次期当主だが、既に実権は彼の手にある。
普段は髪を黒く染め、柔和な言動を装う。
敵対していた分家である閠の家の者に成り済まして当主補佐役の地位を得、暗躍した過去がある。
次期当主として持ち上げた閠の教育係でもあり、舌と喉に声を奪う刻印を施した魔術師。
分家を煽動し、碌でもない本家の滅亡を願うも閠の暴走により頓挫。
しかも閠という格好の玩具まで行方知れずになったため、現在はさっさと本家を裏で牛耳り捜索活動に精を出している模様。
なお、記憶を一部失った閠は直接対峙しても彼とはわからず、喉の古傷の痛みと圧迫感という拒絶反応が出るだろう。(293文字)
【微睡む牢獄】
織綾 漆(シキリョウ シチ)
海洋王国貴族の末席・織綾家分家、閠の親族のひとり、だったもの。
紫釉に監禁され、成り済まされた被害者。
燃え尽きた分家を見た衝撃で揺らいだ精神の隙間に、紫釉の術でその場に残留していた怨念や魂を詰め込まれた。
憤怒や憎悪の炎でぐちゃぐちゃに溶けた分家の者達の魂と、閠を想って自死を選んだ兄・雪珠が遺した微かな後悔。
沢山の死が彼の中に囚われ、眠っている。
そのため、浮かんでは消える泡のように人格は不安定で誰とも判別し難い。
腕に生えた翼は魂の歪さの象徴である。
現在も本家で紫釉の憂さ晴らし係兼番犬として飼われている。
対峙すれば恐怖と懐かしさ、相反する感情が閠を襲うだろう。(294文字)
海洋王国貴族の末席・織綾家分家、閠の親族のひとり、だったもの。
紫釉に監禁され、成り済まされた被害者。
燃え尽きた分家を見た衝撃で揺らいだ精神の隙間に、紫釉の術でその場に残留していた怨念や魂を詰め込まれた。
憤怒や憎悪の炎でぐちゃぐちゃに溶けた分家の者達の魂と、閠を想って自死を選んだ兄・雪珠が遺した微かな後悔。
沢山の死が彼の中に囚われ、眠っている。
そのため、浮かんでは消える泡のように人格は不安定で誰とも判別し難い。
腕に生えた翼は魂の歪さの象徴である。
現在も本家で紫釉の憂さ晴らし係兼番犬として飼われている。
対峙すれば恐怖と懐かしさ、相反する感情が閠を襲うだろう。(294文字)
【咎鴉の白と赤】
知っていた。否、つもりだった。
だから福寿草を供えて懺悔した。
死んで赦されてはならないと考えた。
幸せになる権利は無いが、ただ全てを忘れずに慎ましく生きるのだと己に課した。
失った緑と懐かしい白を胸に抱いて。
小夜啼鳥は歌った。否、歌わされたと言う方が正しい。
絵の具でもぶち撒けたような醜い赤の下に塗り潰された、鴉の罪を。
目覚める度に薄れる悪夢は今、確かな事実として彼の中で鮮やかになる。
本当の意味で理解した重さに傷が痛む。
それでも過去のために今更出来ることなど生きる以外には無い。
終わってしまったことだから。
何もかも殺してしまったから——
——唯一、彼が未だ知らないのは。
『教育係』だった彼の正体、その消息。(300文字)
だから福寿草を供えて懺悔した。
死んで赦されてはならないと考えた。
幸せになる権利は無いが、ただ全てを忘れずに慎ましく生きるのだと己に課した。
失った緑と懐かしい白を胸に抱いて。
小夜啼鳥は歌った。否、歌わされたと言う方が正しい。
絵の具でもぶち撒けたような醜い赤の下に塗り潰された、鴉の罪を。
目覚める度に薄れる悪夢は今、確かな事実として彼の中で鮮やかになる。
本当の意味で理解した重さに傷が痛む。
それでも過去のために今更出来ることなど生きる以外には無い。
終わってしまったことだから。
何もかも殺してしまったから——
——唯一、彼が未だ知らないのは。
『教育係』だった彼の正体、その消息。(300文字)
関連項目
- シナリオ 『死せる小夜啼鳥の為のパヴァーヌ』
- SS 『<虚飾染鴉・上>漆黒を騙る』
- SS 『<虚飾染鴉・中>漆黒へ語る』
- SS 『<虚飾染鴉・下>狼殺し、猫殺し』