＜孤樹の微睡み＞凍土を拓き

オープニング

●＜孤樹の微睡み＞凍土を拓き
　冠位怠惰の手が退けられし、深緑の国。
　平穏を取り戻した国の姿は美しく映るが……その影もまた生み出されるものの様である。
　帳の拡がっていたリンバス・シティの内部に存在していた『アリスティーデ大聖堂』、そこから飛んだ先に幾つも存在する『神の国』。
　いくつもの『神の国』が同時に存在し、そして……それら全ての国に共通するのは、過去の各国の滅びに繋がる事件をまるでトレースしたかの様な世界が拡がっていて。
「……これは……茨が深緑の国に張り巡らされていた頃の光景か……？」
　と誰かが呟く。
　今回、イレギュラーズ達が飛びし先に拡がっていたのは、深緑の国の光景に『茨』が絡みつき、人々が眠りについている光景。
　あの怠惰の魔種が猛威を振るいし時の頃に、頭に『翼』の紋様が浮かび上がりし獣たちが我が物顔で駆け巡り、眠りに付いている人々を、頭から意気揚々と喰らう光景。
　……勿論人々は深い眠りに付いているからこそ、逃げ惑うことも、更には悲鳴を上げることも無く死に至る事となり……その被害は拡がり続けるだけで、それを止める勇気ある物は誰一人として居ない。
　勿論これが『神の国』だけで収まるのならばいい。
　しかし『神の国』の惨劇と共に、終焉獣などが姿を表し人々を苦しめている。
　現実世界の影響を止める為にも、表裏一体の神の国を解放する……それが、今のイレギュラーズにさし迫りし事態であった。

●
「……すいません。どうか皆様に……『神の国』の平穏を取り戻してきていただきたいのです……」
　と、天義の首都で頭を下げるのは『深緑の声』ルリア＝ルミナス（p3n000174）。
　彼女の言葉に立ち止まりし君達に、ありがとうございます……と再び深く頭を下げて。
「ありがとうございます……お呼び立てしたのは他でもなく……テセラ・二バスの『アリスティーデ大聖堂』から転移した先の、深緑に似た『神の国』を解放してきていただきたいのです……」
　もはや、『神の国』自体はさほど珍しい事ではなりつつある。
　だが、続けてルリアの口から紡がれたのは……。
「どうやら……今回遂行者が作り出したのは、深緑の国中が茨に包まれた時の光景の様です……覚めぬ眠りについている人々を、聖痕を体内に取り込んでしまった獣共が喰らい回っている様なのです……」
「当然の事ながら覚めぬ眠りについている人々は悲鳴を上げる事も無く、無防備に喰われていくだけです……その様な酷い惨劇を、これ以上拡げる訳には参りません。どうか……皆様の力で、この惨劇を止めてきていただきたいのです……」
　神の国故に、現実世界と同じ人ではない。
　だが……やはり喰われるというのは、気持ちの良いものではないし……この惨劇が現実世界にも現れないとも限らない。
「……かなり衝撃的な光景を目の当たりにする事になるとは思いますが……どうか……皆様、宜しくお願い致します」
　とルリアは、本当に申し訳無さそうに、頭を下げて願うのであった。

参加者 : 8 人

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参加者一覧（8人）

リプレイ

●氷雪の茨の中
　平穏を取り戻した深緑の国。
　しかし、帳拡がるリンバス・シティの内側に存在する『アリスティーデ大聖堂』と、その境に拡がりし『神の国』は、そんな平穏は程遠い。
「……氷狼、か……どうしても苦い想い出を、思い出してしまうな……」
　目を細める、『カースド妖精鎌』サイズ（p3p000319）……それに。
「そうねぇ……ここでもまた神の国騒ぎ。そしてここでも人々を襲おうとする獣、ですか。全てこうなるのだ、というメッセージ性を感じますねぇ」
「ああ……そうだな。というかこの空間は、深緑の茨事件と、鉄帝の氷狼のミックスのようだな……くっ、俺の黒歴史のミックスかよ……」
　『こそどろ』エマ（p3p000257）の言葉に舌打ちするサイズ。
　その苛立ちに呼応するかの如く、『【星空の友達】／不完全な願望器』ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン（p3p000916）も。
「……全くだ。深緑の人達が、眠ったままに喰われるだなんて……ふざけるな！」
　と声を荒げると。
　そんな二人の言葉を聞いた『優しき水竜を想う』オデット・ソレーユ・クリスタリア（p3p000282）は。
「そうね……茨、か。茨だけでもあの頃を思い出して腹が立つのに、氷狼が人を襲うですって……？　全く、いい迷惑だわ。氷狼はそんな存在じゃない。こうやって味方にだってなってくれるのに。ねぇ、オディール？」
　そうオデットが言いながら、傍らの氷狼の子犬の頭を撫でる……すると、それにかわいい鳴き声を上げて懐くオディール。
　……本当に氷狼の子犬なのか、とも思えてしまうほどに、その仕草は可愛いもので……それに『定めし運命の守り手』若宮 芽衣子（p3p010879）も。
「ふむ……確かに氷狼の姿をしている。だがかなり温和な性格の様で、このような氷狼もいるのだな」
　と、感心と驚きを与えるほどに、オデットとオディールの絆は深い。
　……だが今回の依頼において、氷狼は茨によって眠りこけている人を躊躇無く喰らう行動を取っているのは紛う事無き事実。
　更に氷狼事件と、『茨』の事件も過去の歴史において実際に起こった事件である訳で……過去の事実を湾曲して、この事件を導き出しているというのは、彼らの性格の悪さを如実に示していると言えよう。
　……そして。
「まぁ……深緑の『茨』に関して言えば、一時期そうだった、くらいの記憶しかこちらはありませんでした。ですが、『茨』の効果の無い獣が居れば起こりえる光景だと思えば、空恐ろしくはありますね」
「ええ！　マリオンさんは当時のことを良く知らないけれど、確かにこれは気分の良い物じゃないと思います、ばつ！」
　『遺言代行業』志屍 瑠璃（p3p000416）の言葉に、『双影の魔法（砲）戦士』マリオン・エイム（p3p010866）は指をびしっ、とクロスさせる。
　そんな意気揚々とした二人の言葉に、更に『数多異世界の冒険者』カイン・レジスト（p3p008357）も。
「そうだな……全く、人の奮戦を何だと思って居るのやら……幾ら過去の歴史を繰り返そうとしたって、こちらがただ指をくわえている訳などない。異世界であろうとなかろうと、な」
「そうですね！　ああ、そういえばサイズ師匠と一緒の依頼に参加するのは初めてでしたね！　不詳の弟子が少しは成長したと、この機に見せるね！　見せるかも？　だと良いね！」
　何だかいつもよりも、テンション高めなマリオンに、サイズは。
「……ああ、宜しく頼む。今回は動けない人達がいる以上短期決戦が必要だ……とっとと終わらせよう。こんな嫌な空間、神の国を！」
　呼応するかの如く、こちらも声色が強くなる……そしてオデットとカイン、そしてヨゾラも。
「そうね。こんな悪夢……当然そのままにはしておけないわね」
「そうだな。彼らは助けられた者だ。その過去を歪めるのは、到底看過出来ないね！」
「ああ。こんな酷い光景すら、奴等が正しい歴史とか言うのならば……喰われる悲劇なんかぶち壊してやる！」
　と、各々の思いも入り交じり、強い口調で気合いが籠もる。
　……そして、そんなイレギュラーズ達の耳に。
『……ウォォォーーン』
　何処か悲しげな獣の咆哮が響きわたると……その咆哮の鳴りし方角を直ぐに聞き定め。
「こっちのようですね……それも、かなり近い」
「ああ。鳴き声の具合からすると、たいそう腹が減っている様だ。故に人をも喰らっているのかもしれん。まぁ……どちらにせよ倒す他に変わりは無いがな」
　エマ、芽衣子の会話に、瑠璃はええ、とコクリ頷き。
「では……行きましょうか。何はさておき、『茨』で眠りこけている人々を先行して引き離しましょう。倒すのはその後で構いません。氷狼の引き付けを行う方も気をつけて下さい」
　その言葉に皆が頷き、そしてイレギュラーズ達は声亡き断末魔の響く方角へと急行するのであった。

●命の輝き
『グルゥゥ……！！』
　まるで泡雪の様な真っ白い身体の『氷狼』達が、張り巡らされた『茨』の中を飛び回る。
　獣の本能に従うかの如くその動きは統一性が無い……ただ、茨で眠りこける深緑の人々の『匂い』は感づいている様で、時折クンクンと鼻を震わせ、その匂いを探る。
　そんな氷狼達の群れを遠くの視界に納めた所で、一旦エマは立ち止まり周囲を確認。
「ここからこうして……茨、と。高さ的には、確かに狼達にはそんなに影響無い高さといった所ですか。いやぁ、本当に厄介な生え方ですね」
　エマの言う通り、人の身長の高さくらいに茨が縦横無尽に張り巡らされており、小柄なサイズやオデットがギリギリ潜り抜けられる程の高さである。
「これは……確かに人にとっては面倒な高さかもしれないな」
「うん、確かに茨は厄介だ。だが……それに負ける訳には行かないよ！」
　とヨゾラは言いながら、目前の茨を混沌の泥で纏めて掃討。
　呑み込まれる茨は消え失せるが……程なくすると切り離された茨が再び再生されてしまう。
　戦場をクリアにしたとしても、程なく茨が覆い隠すという事は……先程サイズの言った通りに短期決戦が必要なのは間違い無いだろう。
　そして……茨が潰えたのに気付いた『氷狼』達は、咆哮を重ね合いながら、様々な方角からイレギュラーズ達の方角へと接近。
「早速現れた様だね……よし。先ずは僕達が相手をするとしよう」
　とカインが数歩進み出て、構える。
　するとそれに応じるかの如く、氷狼達の２割程度は彼を敵と定めたようで……少しの間合いを取って威嚇。
　だが、残る８割ほどはイレギュラーズではなく、この張り巡らされた茨の下で眠りこけている深緑の人々を品定めするかの様に涎を垂らす。
「させるか……っ！　行くぞ皆！」
　と、そんな氷狼達に向けてサイズは声高らかに宣言すると共に、少し離れた位置より黒き大顎で以て襲い掛かる。
『グルゥ！！』
　その攻撃は、華麗に回避する氷狼……だが、そんな彼らの動きを見越していたかの様に、いつの間にか氷狼の後方に回り込んでいたエマ。
「えひひひ……」
　引きつり笑いをしながらも、人々を襲おうとしている氷狼の横っ腹に一撃を叩き込んで、その身を遠くへ吹っ飛ばす。
　更にはオデットも。
「教えてオディール。彼らの位置を」
　傍らの子狼に声を掛け……彼の感じる嗅覚から氷狼と人々の位置を嗅覚で判断。
　その位置を仲間達に指示すると共に、ヨゾラ、オデット、サイズ、瑠璃の四人が中心になって、このエリアに居る『眠りに落ちた』深緑の人々を狼の足元から緊急避難。
　勿論氷狼達は、そんなイレギュラーズ達の動きを咆哮で威嚇し、更には氷角をその身と共に暴れさせて切り裂き、猛吹雪のブレスで視界を奪いながら人々を氷結の眠りへと陥れようとしていく。
　一匹だけではなく、複数匹で連携して行動する氷狼達の動きは、集団戦を得意とする動き方の様でもある。
　そんな氷狼達の動きを、まるでサポートするかの様に、砕いた『茨』が復活し視界に入り来る。
「本当……茨が厄介だね」
「ええ、ええ……ですが彼らの動きは参考になります。こちらも真似させて貰いましょうか……なぁに、煙突を潜り抜けるよりは早く動けますよ」
　ヨゾラの言葉にエマは軽く笑いつつも……先程までの氷狼達の動きを参考に、視界だけでなく音、匂い、全ての感覚をフル活用し、身を低くしつつも茨を掻い潜る動きを取り、人々に襲い掛かろうとする氷狼の懐にぱっと潜り込んでは、吹き飛ばす一撃を叩き込み安全を確保。
「救助感謝だよ。さぁ、こっちへ！」
　と眠る人々をヨゾラが背負って、次々とその場から逃す。
　そして……追い立てる氷狼に芽衣子は。
「私の名は『若宮芽衣子』。ここより先には行かせない」
　と口上を述べると共に、怒りで自分に狙いを引き付けていく。
　それぞれの立場での仕事をしっかりと熟し、目に付く範囲の人々を、出来うる限り避難させられたところで……。
「この辺りの人達はみんな大丈夫そうかな？　うん、大丈夫そうだね！」
　マリオンは周りを見渡し、頷くと共に周りの人々を鼓舞。
　そして芽衣子が敵のターゲットを自分一人に集中させるように常に口上を上げ続ける横で、サイズと瑠璃、カインがそれぞれの敵の群れに相対。
「俺の黒歴史をまぜこぜにしやがって……絶対にお前達は許さない……！」
　そう辛辣な視線と言葉を向けて、サイズが放つは貫く魔刀の一閃。
　敵を貫く一閃故に狙いは少し付けづらいものの、総じて氷狼のダメージを積み重ねる。
　更にカインは別の方角に向けて魔神の咆弾を撃ち抜き、瑠璃も出鱈目に放たれた無数の弾丸で以て蜂の巣に。
　三者それぞれ、多数の敵に総じてダメージを与えられる手法を扱い、敵の体力を削る。
　そして弱った氷狼を、エマ、オデット、ヨゾラの三人がそれぞれ一隊毎について。
「さぁ……呑み込め、泥よ……人を喰らう悪辣な狼なんて、全部飲み干せ！」
「えひひ……さぁ、私の音速を超えられるようなら、越えて見せてください」
「そうね。さぁ……混沌に揺蕩う汚泥よ、貴方達を呑み込みなさい」
　各々も狼の群れを呑み込む一閃を繰り出し、更に体力を削り去って行く。
　勿論氷狼達は反撃の吹雪のブレスを、辺り構わずに吹きつける事で接近させないように足掻き、それでも近づこうものなら氷角で熾烈に斬り裂こうとする。
　当然常に口上を上げてる芽衣子もかなりのダメージが蓄積される羽目にはなるのだが……そのダメージの具合をマリオンとヨゾラはつぶさに観察し。
「そろそろ回復が必要みたいだよ！」
「分かった。誰も倒れさせないよ！」
　ヨゾラは攻撃をせずに、天降る光輪で芽衣子を回復し、それでも不足する様ならばマリオンも聖域展開して仲間達への回復を重ねる事で戦線離脱させない様に行動する。
　イレギュラーズ達の連携動作は、氷狼達の連携を上回り、氷狼を確実に削る。
　勿論、大きな戦闘音が鳴り響いていても……眠りこけている深緑の人々は一切起きる気配は無く、常に眠り続けている。
「彼らを避難させてなかったら、ダメージを負ったら彼らを喰らって回復、と……本当に酷い能力を持っているものですね」
　目を伏す瑠璃の言う通り……優位に進められているのは人々を避難させているからこそ。
　上手く避難させてなければ、何度も何度も回復させられてしまい、ジリ貧になっていた可能性が高いだろう。
「取りあえず上手く繋がっている様だね。でも油断は禁物……変な動きをしてくるとも限らないからね」
「ええ、その通りです。油断せず、確実に。総じて体力は残りすくなさそうですし、後は一匹ずつ、確実に攻撃していくとしましょう」
　カインの言葉に頷く瑠璃。
　前線に立つサイズ、瑠璃、サイズは各々の単体攻撃で以て、弱った敵を一匹ずつ確実に仕留める様に行動。
　少し数が減れば、芽衣子の口上とマリオンの傀儡の糸で敵が他所へ行く行動を阻害しつつ、自分達から離れないように縛り上げ、そこにエマ、オデットの範囲攻撃で更なる傷を積み重ねていく。
　……そして、氷狼に相対し始めてから半刻程経過。
『ウゥゥ……！』
　目に付く範囲の氷狼が一匹となり、唸り声で威嚇する。
　……そんな氷狼に向けてオデットが。
「本当……人々を喰らうだなんて酷い事を考えついたものね、致命者とかは……似ている姿だとしても、許さないわ……！」
　氷狼を愛するが故に許せない……そんな強い想いと共に放つ四象の力は、氷狼を飲み込み、打ち砕くのであった。

●神たるや者の足跡
　そして……。
『ウゥォォオン……！』
　悲しげに響き渡る、獣の咆哮。
　多くの深緑の人々を避難させ、五、六の氷狼の群れを討伐してきたイレギュラーズ。
　続く咆哮に警戒するも、呼応する声は無く……どうやら敵の群れは、全て倒せた様で。
「……うん。終わったのかな？　おわったみたい？　みんな、大丈夫だよね？」
「ああ、大丈夫だ」
　マリオンの言葉に頷くサイズ……と、そのまま片膝突く。
「ああ、大丈夫サイズ？」
　慌てて声を掛けるオデットにサイズはだ、いじょうぶだ……とぶっきらぼうに答えるのみ。
「……まぁ、氷狼と茨だけで良かった……これに、更に冬の要素と、夜の要素付きだったら、俺はトラウマで確実に狂戦士状態で戦って、無駄にパンドラを減らしていただろうしな……」
　心に刻まれた傷……一人一人その疵痕は違うものの、個々に的確な狙いを済ましてきたのは、それもまた遂行者の観測の結果だろうか。
　……それにオデットは。
「そう……まぁ、確かにそうね。まぁ取りあえず、他に氷狼達の生き残りがいないかは一応確認していきましょうか。『茨』はまだまだ切っても伸びてくる様だし、まだ何かあるかもしれないしね」
　そうオデットの言葉に促され、イレギュラーズ達は神の国を歩く。
　起きている人はおらず、ただただ静寂のみに包まれる雪の深緑。
　その雪道の中、怪しそうな『物』を見つけては壊し、この『神の国』を構成する聖遺物を破壊する為に巡回。
　……そして『氷狼の牙』と思しき物を見つけると共に、それを破壊すると……途端に神の国は震動し、崩壊し始める。
「こいつだったか……みんな、急いでこっちに！」
　とヨゾラが呼びかけ、イレギュラーズ達は急ぎ離脱。
　再びアリスティーデ大聖堂に戻ると共に……ほっと一息吐くと共に。
「うん……みんないるね、お疲れ様」
　と皆を労うカイン。
　それにオデットは頷きながら。
「そうね……それにしても、あくまでも神の国は神の国……だから眠って居た人達を起こせなかったのよね。繰り返さないことにはなるのだけれど、起こせないというのはなんとも無力なものだわね」
「そうだね……でも、あの光景を神の国にした奴等は……絶対に許さない。後でぶちのめしてくれるから」
　強い口調で良い下すヨゾラ……それに瑠璃が。
「まぁ……全世界にわたって色々と巫山戯た真似ばかり繰り返している、彼らが世界を上手く利用としているのは間違い無いでしょう……何にせよ今回の神の国は打ち砕けた訳ですし。一旦報告の為に戻るとしましょう」
「そうね……そうしましょうか」
　瑠璃に頷くオデット……そしてイレギュラーズ達は、大聖堂を後にするのであった。

成否

成功

ＭＶＰ

状態異常

なし

あとがき

依頼にご参加頂きまして、ありがとうございました……！
人々をそのまま喰らう氷狼……中々ショッキングな光景でしたが、皆様のおかげでこれ以上繰り返される事はなくなったでしょう。