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シナリオ詳細

再現性沖縄20XX:お楽しみ! 夏のスイーツヴァイキング!

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●再現性沖縄とは
 そこはまるで……《沖縄》であった。
 練達の一区画に存在する再現性沖縄。さらにその一区画には翔波と呼ばれる地域が存在する。
 それは異世界『地球』よりこの世界に召喚された人々の言う《沖縄》を何か凄い勘違いして、「大体こんな感じだろう」というイメージで出来上がった魔境である。
 沖縄にはあらゆる夢がある。沖縄は食べ物が美味しい。
 そんなイメージを植え付けられた料理人たちは「沖縄こそは料理人に約束されし聖地である」と思い込み、事実翔波ではあらゆる食材が手に入る。
 そして全ての物事は料理でのみ解決され、あらゆる暴力は此処では排除される。
 料理こそ全て。料理が世界を救う。
 火と油、水と調味料に囲まれた世界こそ我が人生……それに気付かないなど料理人として愚かだし何なら皿洗いからやり直せばいい出直してこいやド素人が……その境地に至らなければ料理人としては未熟に過ぎ、究極の一皿になど永遠に届きはしない。だからこそ、街ではいつでも料理バトルの音が鳴り響いている。
 練達を襲った未曽有の大事件。
 それは沖縄にも少なくない影響をもたらした。
 しかし、しかしだ。
 だからこそ「今」、沖縄らしくあらねばならない。
 それが再現性沖縄に暮らす者たちの、誇りなのだから。

●トール、沖縄に立つ
「夏って感じですねー」
 『女装バレは死活問題』トール=アシェンプテル(p3p010816)は砂浜を歩きながらそう呟く。
 再現性沖縄<アデプト・オキナワ>翔波。
 波の音響く常夏の場所。
 日差しは暑く、けれど空気はカラッと爽やか。
 海岸では水着の男女が恋の決着をつけんがために焼きそば勝負に挑み、海岸では海の家同士のカレーバトルが繰り広げられている。
「此処はなんだか平和って気がしますけど、色々とアレなんですよね……」
 スイーツ・バイキング・ドラゴンフルーツとかいう沖縄独自のモンスターと料理勝負をしたのは、少し前の話だが。
 そもそもスイーツバイキングってああいうのじゃなかった気がする。
 まあ、沖縄だから仕方ない。そんな考えもこの場にいると出てくるが……。
「沖縄だし海の男スイーツヴァイキング(海賊)いてもおかしくないですよね……」
「わかるー」
「やっぱ海の男ってヴァイキングだよねー」
「サーファーとかしゃらくさいっていうかさー」
「伊達にキングってついてないってわけ」
「え、誰ですか!?」
 なんか知り合いのノリで絡んできた8人のスケルトンに、トールは思わず距離をとる。
「誰と聞かれば答えよう!」
「我等、毎年夏になるとやってくる海の男オブ海の男!」
「まあ、骨なんだけどね!」
「でもご安心。此処は沖縄だから俺たち、実は砂糖細工! 強度がやべーから食べられないコーティングしてあるけどね!」
「うっかりかじりつくなよ! 美味しくないからな!」
「と、いうわけで今年もやってきました我等8人!」
「今年の相手は君に決めた! そう、我等!」
「海賊パティシエ、スイーツヴァイキング!」
 バシッとポーズを決めた8人にトールは思わず拍手をしてしまうが……そんな8人がトールに再びほがらかに話しかけてくる。
「ま、そんなわけでそっちも8人揃ったら勝負しよっか!」
「ちなみに俺たちが勝ったら、今年の浜辺の海の家は全部俺等の傘下なので!」
「よっろしくうー!」
 どうも毎年の茶番……もとい定例勝負のようだが、思わぬものを背負わされてしまった……!

GMコメント

料理人の皆様、再現性沖縄<アデプト・オキナワ>へようこそ。
え? イレギュラーズ? そんな肩書此処じゃ牛脂1つ分の価値もありゃしないぜ!
そんな感じです。今回皆さんは浜辺でスイーツ・バイキング・ドラゴンフルーツとスイーツバトルです。
ちなみに材料は持ち込んでも構いませんが、必要な食材や調味料は「基本的」にはその辺に生えています。
豚肉の木とか砂糖の実とかあります。砂浜を掘って砂糖細工の2枚貝を開けたら真珠の如き白玉があったりするかも。超怖ぇ。
幻の食材と言われる類のものは特殊な場所、あるいは状況でしか存在しなかったりします。
(逆転が必要なシーンで偶然見つかったりするかもしれません)

●今回の敵(スイーツバトル)
海賊パティシエ・スイーツヴァイキング×8
たべられません。
料理バトルで吹っ飛ばして海に返しましょう。
それぞれ色の違う贅沢かき氷を作るらしいです。それでパティシエでええんか……?

●翔波
 再現性沖縄20XXに存在する料理バトルの街
 何かあれば料理で解決する料理馬鹿の聖域。
 ローレットのイレギュラーズの皆さんは料理人として参入することができます。
 此処では全てのステータスは無意味です。武器は振ってもハリセン程にも通じず、ギフトもスキルも無効化されてしまいます。
 ただし、相手より美味い料理を作れば大ダメージを与えて海老ぞりで大空に吹っ飛ばすことができます。
 相手の料理の方が美味ければ自分がそうなるってことですよ。
 なお、必要な食材や調味料は「基本的」にはその辺に生えています。
 豚肉の木とか砂糖の実とかあります。超怖ぇ。
 幻の食材と言われる類のものは特殊な場所、あるいは状況でしか存在しなかったりします。
(逆転が必要なシーンで偶然見つかったりするかもしれません)

●情報精度
 このシナリオの情報精度はRです。
 料理には常に想定外が付きまといます。
 常識なんてミキサーにかけて飲んでしまいましょう。
 ハヴァナイスデイ。

  • 再現性沖縄20XX:お楽しみ! 夏のスイーツヴァイキング!完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年06月11日 23時35分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ツリー・ロド(p3p000319)
ロストプライド
ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)
華蓮の大好きな人
アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)
灰雪に舞う翼
華蓮・ナーサリー・瑞稀(p3p004864)
ココロの大好きな人
ミルキィ・クレム・シフォン(p3p006098)
甘夢インテンディトーレ
佐藤・非正規雇用(p3p009377)
異世界転生非正規雇用
レイン・レイン(p3p010586)
玉響
トール=アシェンプテル(p3p010816)
男の矜持

リプレイ

●スイーツ作ろうぜ! 前編
「ふふ、ココロさんもやはり女の子……甘いスイーツ欲しさにこの沖縄に導かれてしまったのですね。清楚なココロさんの舌を唸らせる甘美なスイーツを作ってみせましょう!」
「ふふ、トールさんもやはり女の子、スイーツが大好きなのですね。スイーツ勝負、受けてたちましょう。わたしもスイーツ大好きなので」
 『女装バレは死活問題』トール=アシェンプテル(p3p010816)と『医術士』ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)が同時にそんなことを言い合う。なんだかほほえましい一場面にも見えるが、実は今回はそういう趣旨ではなかったりする。
「でもぶっちゃけ肉のほうが……おっと、肉食系とか評判が立つと清純派イメージが損なわれてしまいますね、ここまでにしておきましょう……相手が色の違う贅沢かき氷でくるなら色には色で。カラフルなスイーツで対抗しましょう」
「そうですね! 夏の風物詩的ノリで8人の骨からスイーツ勝負を挑まれてしまいましたが皆の海の家を好き勝手はさせません! 我らイレギュラーズエイトのスイーツで成敗します!」
 ココロとトールはそう言い合うが、実際に何を作るか。それは8人それぞれ別のカラーでのスイーツである。
「わたしは何にする?」
 ならばココロは何を作るのか? 悩むのは一瞬である。
「ここはわたしの大事なパートナー、華蓮ちゃんのイメージカラーである緑でいきます。よし、抹茶ババロアです!」
 抹茶とは緑茶の葉を細かく砕いた粉末のことらしい、とココロは認識していた。
(茶葉はその辺に生えてそうだけど、挽くための石臼は手に入るのかな? 見つからなければ岩ですりつぶしましょう)
 そんなことを考えていたココロは抹茶の匂いを感じココナッツっぽい実を拾い上げ割ると、中にはたっぷりの抹茶の粉。
「ま、抹茶の粉が……?」
 ちょっとゾッとしたが、それが再現性沖縄である。とにかく抹茶の粉は手に入ったのだ。
「とにかく始めましょう! まずは牛乳と卵を混ぜて弱火で温める。料理は愛、愛なんです。天使のように素敵な華蓮ちゃん。彼女との愛を温めるようにゆっくりとゆっくりとかき混ぜましょう。抹茶はちょっと多めで苦みを感じるくらいに。冷やすと苦さは弱くなるので。その間にゼラチンを氷水でふやかしておく。ゼラチン……? その辺の動物が持ってないかな……」
 ちなみにゼラチンのたっぷり詰まった二枚貝があった。こわい。
「両者を混ぜて円筒の型に入れ冷蔵庫で冷やせばOK。生クリームを甘く作って、お皿にもったババロアにかければ完成。緑は華蓮ちゃんの瞳なら、生クリームは大きくやわらかな彼女の羽をイメージ。ふわふわっと大きく広がるように載せます。さあ、抹茶ババロア、爽やかな苦みと生クリームの甘さの対比で勝負です!」
 そう、ココロが思いを込めたように、『蒼剣の秘書』華蓮・ナーサリー・瑞稀(p3p004864)もまた思いをスイーツに籠めようとしていた。
「この場所では皆お料理が大好きなのね、とってもとっても嬉しいのだわ。しかも今回はスイーツ! スイーツは乙女の原動力なのだわよ……!」
 そう、そして華蓮も「色」は決まっていた。
「私の担当は黄色、虹色に並べたら大好きなパートナーのココロさんと隣り合える色なのだわ」
 色が決まっているのであれば、作るべきスイーツは……。
「レモンのジェラートを作っていくのだわよ! ミルクとグラニュー糖、レモン沢山と蜂蜜にクリームも欲しいだわね」
 勿論現地調達である。此処は沖縄だから。
「ミルクをゆっくり温めながら、グラニュー糖や蜂蜜を加え…レモン果汁も加えてゆっくりゆっくり混ぜる。全てが溶け合ったらソレをクリームの中へ少しずつ少しずつ……加えながら混ぜ合わせていくのだわ。焦っちゃ駄目……大好きなココロさんと一緒にお料理するこの時間……むしろもっともっと続いて欲しい」
 そんな思いを込めながら、華蓮は混ぜ合わせていく。
「全てが混ざったらレモンを一つ、ミキサーで小さな粒状にして加えましょう。これを冷凍庫に入れて固めれば出来上がりなのだけど……盛り付けはもう少し頑張りましょう」
 そう、華蓮のスイーツは此処からが本番だ。
「美味しいジェラートをカップに乗せて、これを飾っていくのだわ。まずは輪切りにしたレモンとミントを乗せておきましょう。でも大事なのは、砂浜を掘って手に入るらしい「砂糖菓子の二枚貝」。そう……ココロさんの髪飾りをイメージして、似た物を頑張って探すのだわ」
 沖縄では、それは望めば手に入る。それこそが再現性沖縄だからだ。
「これらを飾れば出来上がり……ココロさんをイメージしたレモンのジェラート。ココロさんをイメージした、爽やかで優しい口当たりとちょっぴり甘酸っぱい味に仕上げたつもりだわ」
 そして勿論、トールも負けてはいられない。持ってきている華蓮ちゃんキッチン(時短編)も伊達ではないのだ。
「私は藍色を担当します! 今は6月……梅雨の季節にピッタリ合う紫陽花をイメージしたゼリーを作りましょう!」
 トールが選択したのはゼリーだ。すでにそのイメージはトールの中にある。
 手始めにゼラチン、生クリーム、牛乳、砂糖をそれぞれの木とか草花などから適当に回収していく。
 適当でも見つかるのが沖縄の良いところだ。
「まずは土台となるパンナコッタの作成。集めた食材を鍋で火にかけてよく混ぜ、カップサイズの透明な器に入れて冷蔵庫で冷やします。次にメインの紫陽花ゼリーを作っていきます。ゼリーの原液にかき氷のブルーハワイ味のシロップを少し濃い色になるよう調節して投入……冷やして固めたら一口サイズのダイス状にカットします」
 ちなみに冷蔵庫は海の家のものを借りているので何の問題もない。
「最後に盛り付けです! ぷるんぷるんに固まったパンナコッタの上にダイスゼリーを紫陽花の形らしく盛っていきます。最後にミントを添えたら……なんということでしょう! キラキラ輝く紫陽花ゼリーの完成! ベースのパンナコッタはもちっとした触感に濃厚生クリームのなめらかな味わい! ゼリーは夏にピッタリな爽やな風味が絶妙で梅雨のじめっとした暑さを吹き飛ばしてくれる美味しさ!」
 そして、『カースド妖精鎌』サイズ(p3p000319)もまた腕を振るっている。再現性沖縄での自分の立ち位置について気になっている今日この頃だが、「ちょっと噂の」って感じであるらしい。
「暑いな……夏バテになってしまいそうだな……まあ、鍛冶屋がこの程度の熱に屈してはいかんが……。さて、今日は何を作ろうか?まあ、夏バテ対策料理が一番かな?」
 そう、サイズは7食のスイーツにプラス1する、甘いスープを作るつもりなのだ。これもまたスイーツと言えるだろう。
「取り出すのは沖縄依頼が多い影響で鍛冶道具より使用頻度が多い疑惑が出てきた調理道具だ。作るのは冷たいカボチャスープだな、夏バテで食欲ないときでも栄養が取れるようにしよう。カボチャを潰して、アクセント用のさつまいもを一口サイズに切り刻む、後は潰したカボチャとミルクとか鍋に放り込んでじっくりと煮込む最後に切ったさつまいもも放り込んで完成だな……そういえば料理バトルて時間制限てあったっけ?」
 流石に一昼夜とかは特別ルール出ない限りやらないそうである。さておいて。
時間制限があるならファーマシーで隠し味を作るのはなしにして、出すが、時間があるならまあ、夏バテにきく漢方とか調合していれるが……別に味に変化ないようにするから別に無くても問題ないんだよな……これ季節変化に弱い花嫁の妖精の為の物だしなー……やっぱなくていいか、こいつら相手になんで秘蔵の漢方使わなければいけないんだ、代わりに砂糖入れて甘いカボチャスープにしてやる。おら、とっととぶっ飛べ、俺は作った物を花嫁達にあげにいくんだから」
 モチベーションは人ぞれぞれ、愛は最高のスパイスということだろう……!

●スイーツ作ろうぜ! 後編
「再現性沖縄……初めてだけど、なんかコンセプトが混沌とした場所だね……でも面白い場所なのは確かだし、料理で平和的に戦えるのはいいね! えっなんか相手の要求が壮大……」
 まだ沖縄に染まっていない『灰雪に舞う翼』アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)が凄く常識的なことを言うが、世間一般的には正しいので安心してほしい。
「ともあれスイーツバトルだよ! さあ、まずは材料を探すよ! にんじんとリンゴ、小麦粉にバターに卵……え、卵が生えてる……こわっ……」
 それも沖縄である。
「オイラは橙担当だから、にんじんとリンゴのケーキにするね! ふわふわ系じゃなくてパウンドケーキみたいなバター多めのしっとり系。熱を加えて甘みを出したにんじんをペースト状にして記事に混ぜて橙色の断面にするよ。あとはシナモンをすこし入れて香りづけ。リンゴは砂糖煮にして、こっちもシナモンで香りづけを。砂糖とバターでカラメル状になるまで焼くようにして、ケーキに入れたらおいしいだろうしにんじんとも合うと思うよ! でもこれ、自分のアイデアじゃなくて、なにかなつかしいような気が……?」
 失われたアクセルの記憶の何処かで、何かがカチッとはまりそうな気もしたが……沖縄の熱さのせいか、勝負の途中のせいか。それは何処かに飛んでいってしまう。
「このタイプのスイーツの利点は冷やしても温めてもおいしいということ。バトルの順番が早ければ軽く温めて、かき氷の作成で冷えた相手の体……骨……? に染みる暖かさに。後の方なら夏の暑さに熱くなった体を冷ますように冷やして提供! ホイップクリームを添えて味を変えられるようにして、見た目もおしゃれに。これでいける!」
 そう、そして『甘夢インテンディトーレ』ミルキィ・クレム・シフォン(p3p006098)もR-Senceを発動させながら張り切っている。セーラーな水着を着用しているのも気合の表れだろうか?
「海賊パティシエ!なんかかっこいい響きだね! それならボクは海兵パティシエだー! さあ! 夏のスイーツバトルも絶好調だよ☆」
 恐らく沖縄でのバトルでは初めての仲間との合わせテーマ。ミルキィのやる気も上がろうというものだ。
「ボクは「赤」をテーマにしたスイーツ担当かー、苺にりんごにさくらんぼ、赤い果物は色々あるけど……夏の赤といったらやっぱりこれ! スイカだね♪」
 スイカは夏なので沖縄の何処でも鈴なりである。ミルキィはその中から厳選してきている。
「まずはこの再現性沖縄スイカをスイカ割りで割るよ! この夏を満喫してる感をかもしだしながら割る事で再現性沖縄スイカの夏パワーがぎゅっと濃縮されるんだ!」
 そんな事例はない……と思うがどうだろう、料理は愛情っていうし。
「割ったスイカからは種を除いて、果肉をミキサーにかけてジュース状にしたら、今度はスイカのライバル事メロンの出番だね! この青肉メロンも同じくジュース状にしたら、棒と型を用意だよ☆ 型に棒とスイカジュース、種を表現したチョコ、皮を表現するメロンジュースを入れて冷やして固めれば……ジャン!ミルキィ特性夏のスペシャルスイカアイスバーの完成だー!」
 おお、なんということか。調理技術が前人未到のレベルにまで高まり、美味しそうなアイスが出来上がっている。
「どう? この赤く輝かんばかりの一本! さあ! とくと味わうがよいのだー♪」
 そして真面目に調理をするのは『玉響』レイン・レイン(p3p010586)だ。
「かき氷……料理だと思ってた……たくさん果物…乗ってるし……切る技術とか……あるんだろうな……」
 いわゆる「映えの技術」というものだろう。そういう技術は確かに存在している。
 まあ、目の前の骸骨連中にはそこそこしかなさそうだが。
「料理……作った事……ないけど……そんな僕でも作れそうなもの……見つけてきた……」
 なんと素晴らしいレインの向上心だろうか。もうそれだけで優勝をあげたい人もいるだろう。
「色は……相手に対抗して……僕達も……それぞれの色の物を作って……虹を作るから……軽く……霧雨とか降らせたら……ほんとの虹と合わさって……綺麗で……皆も元気出るかも……」
 ということでレインは作る前に祈雨術で日傘を降って、空に祈ってみていたが……そのおかげか、僅かに霧雨が降っていた。
「僕が作るのは……青い色のもの……僕が希望した……海の色……作るものは…完成してからのお楽しみ……本……他の人は見ちゃダメ……」
 そうしてレインは慣れない手つきながらも調理を進めていく。
「使う果物は……桃と……苺… …甘酸っぱくしたい……から……後でレモン使う……桃の種を取りたい……包丁は……危なそうだから……フォークを2本使って……蟹みたいにぐしゃぐしゃ……陸で言うと……オペしてるみたいな感じかな……種を取った桃と苺を…グラニュー糖と水と一緒に火にかける……5分……? タイマー忘れた……勘でいくしかない……焦げたら……やり直し……」
 幸いにも海の家の人が貸してくれたので、オッケーである。
「少し冷ましたら……ミキサーに全部入れて……青い食紅と……レモン汁を入れる……これは……またフォークでグサグサ刺して……穴を開けたら……手で搾って入れる……う…結構……力が……要るかも……でも……手がいい匂いになった……」
 やはり手つきはたどたどしいが、レインの充分な気合の感じられる調理だ。
「飲み物みたいになったら……バットに入れて……上にラップ……冷凍庫で1時間……何だか……いっぱいになっちゃったな……ゆらゆらして……こぼれそう……」
 しかしそこはそーっと運んで、問題なしである。
「少し固まったら……またフォークの出番……またぐしゃぐしゃにするんだけど……これが1番力が要るかも……簡単だと思ってたけど……甘いもの作るのって……意外と重労働なんだね……そして大体ぐしゃぐしゃになったら……また冷凍庫で1時間……君…寝てばっかりだな……うん……僕と一緒か……器に盛るのに……今度は大きめのスプーン……これも力仕事……明日僕……傘持てないんじゃ……ちょっと怖い……最後にミントと……子供用ゼリーをポンって乗せる……売ってたお弁当用……? っていう……紙で出来た傘をゼリーに刺して……完成……桃と苺のソルベ……クラゲの休日……だよ……」
 さあ、そしてラストは佐藤・非正規雇用(p3p009377)だ。
「フン……またしても沖縄でスイーツバトルか。経験者のチカラを見せてくれよう……」
 そんな頑固ラーメン店主みたいな雰囲気で腕組みしていた非正規雇用だが、今回の勝負前に「えっ、トール君に秘策があるって!? タイム!!」と円陣を組んだ洒落の分かるナイスガイでもある。たぶん。
「今回は相手のカラーかき氷に対抗して、俺達は虹色のスイーツを作るからな。それなら俺は、闇に抱かれし『紫』のスイーツを作るぜ」
 そう、紫。虹の中でも神秘的な色の上位である。一体何を作ろうというのか。
「沖縄で紫といえば、そう……紅いm……いや「紅天狗サソリ」だな。猛毒を持つという紅天狗サソリは、一口食べるとせめぎ合う「死」と「甘味」の渦に飲み込まれるらしい。くぅ~、俺も食べてみたいぜ」
 なんとキワモノである。この男、すでに思考が沖縄の闇へと吹っ飛んでいる。
「そうと決まれば早速、紅天狗サソリを飼育している農家を襲いに行くぜ! なにっ!? アンタは前回沖縄コーチンを育てていた少女!? 蠍も育てていたのか……!! それぐらいで引き下がる俺ではない! 紅天狗サソリは俺のものだ!!」
 この後なんか色々あったらしいが、ボロボロの非正規雇用が戻ってきたので問題はない。調理続行である。
「麺をさっと茹でて、「デッドリー天空落とし」で湯切り!! あとはスープを注ぎ、具を添えて……完成、『真夏のダーク太陽麺』だ!! 煮えたぎる俺の激熱スイーツの前では、貴様のかき氷もただの水になっているだろう。……スイーツっぽくない? よく見ろ、この麺は紅芋を練り込んでいるんだよ……!! あとは器の横にカッコイイ蠍を置いといた」
 沖縄の闇料理界からスカウトがきそうなことを言いながらも、佐藤は虹を飾るラスト1を置く。
「これが俺達のレインボースイーツだ!! 雁首揃えて、虹の橋を渡りやがれ!!」
 結果的に言うと、勝利した。あと非正規雇用は今回は吹っ飛ばなかったらしい。めでたしめでたしである。

成否

成功

MVP

レイン・レイン(p3p010586)
玉響

状態異常

なし

あとがき

ご参加ありがとうございました!

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