シナリオ詳細
<月眩ターリク> あまた喰らうもの
オープニング
●月の王国、その奥へ
古代遺跡『古宮カーマ・ルーマ』。この周辺は、吸血鬼たちの跋扈によって以前とはまるで別物といっていい惨状に至っていた。
張り巡らされた転移陣、闊歩する吸血鬼と晶獣、あるいは晶竜と呼ばれる紅血晶の犠牲者たち。そしてローレットと因縁浅からぬ『博士』の産物、偽命体。
それらに幻想種を売りつけるために現れる拉致集団、謂わば闇の商人たちもがカーマ・ルーマの雰囲気をより陰鬱なものへと変質させている。
転移陣を超えた先、異空間『月の王国』へと到達したのが、前回までの一連の作戦行動である。同時に、カーマ・ルーマに張り巡らされた転移陣の占拠もまた、主たる目的として求められていた。
……と、同時に。イレギュラーズと吸血鬼との交戦は激化し、『烙印』によって吸血衝動に苦しむイレギュラーズも増えつつある。
幸か不幸か――烙印は、副次的効果として『月の女王』への執心を駆り立てる効果があった。これを利用することで、ローレットは『月の王宮』、その城門までたどり着くことに成功する。
あとは、張り巡らされた防護魔法を潰し、城門を開けるための戦いが主となる。もう一つの目的も、同時に果たさねばならないが……。
●タンニムは忘れ難し
ネフェルストに現れた何体かの晶竜(キレスアッライル)で生き延びた中に、一体の奇怪な個体がいた。
名をタンニム。犬の顔に、取って付けたような多数のマズル(鼻口部)が備わっている頭部。そして、腹部にはハイエナじみた顔が浮かぶ……暴食性をつよく意識させる異形の晶竜だ。
外見の汚らしさとは裏腹に最低限の知性、そして戦闘慣れした本能的所作を見る限り、決して弱敵ではないことは明らかだった。
「吾(われ)はあのタンニムとやらと戦いたい! 美少女からは逃げられないということを……そして手数の差、その違いを見せつけてやりたいのだ!」
「気持ちは分かるわよ。あの中途半端に知恵の回る異形を放っておくつもりはないわ」
咲花・百合子(p3p001385)は前回の戦いで、タンニムを仕留められなかったこと、もっと言えば最上だったとすらいえる結果すらも『不甲斐ない』と感じてしまう己の在り方に、切歯扼腕するほどの後悔を覚えていた。
それを宥めるイーリン・ジョーンズ(p3p000854)もまた、中途半端に逃したことを容認してはいない。ああいう欲求に素直過ぎる獣は、彼女とは相容れないタイプであるがゆえに。
ともあれ、『月の王国』の攻略作戦においてその姿を確認できなかったことから、彼女達はまず城門を突破することを優先目標に掲げたのである。
「吸血鬼の誰かが操ってるとか、なにか月の王国の攻略に役立つ情報が無いかと思ったけど……むしろ晶竜はここで減らしておいた方があとあと有利かな、って結論に辿り着いちゃったね。あの竜は、確かに倒しておきたいし……」
「目標さえ決まってれば吸血鬼であろうが晶竜であろうが纏めて叩き潰せばよい! 吾らの実力を無視できぬほどに見せつければよいのだ!」
スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)は事前調査が空振りしたことにやや口惜しさを滲ませるが、さりとて次の作戦への気合いは十分だ。
そんな彼女に力強く先を促す百合子の姿は、居合わせたイレギュラーズ達に再びのやる気を惹起するものでもあった。
「……で、噂をすればなんとやら。城門の防衛に駆り出されてるなんて驚きね」
そんな中、城門からやや離れた位置まで近づいた一同の頭上から響く異形の鳴き声。それはまさしく、タンニムのものであった。
先の戦いで臍を噛んだ者、相手は知らぬが戦略目標を達成すべく気合いを入れなおした者……それぞれの意思と戦意が入り混じる中、続々と現れる晶獣や偽命体が戦いの開幕を告げていた。
- <月眩ターリク> あまた喰らうものLv:40以上完了
- GM名ふみの
- 種別通常
- 難易度HARD
- 冒険終了日時2023年05月02日 23時45分
- 参加人数8/8人
- 相談6日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●
『音呂木の巫女見習い』茶屋ヶ坂 戦神 秋奈(p3p006862)は以前、というか一度ならずとも吸血鬼や『月の王国』には因縁がある。つまりは、あちら側からすれば恨み骨髄まではいかずとも敵として認識されている筈である。
「……ということで城門に来たのであった!」
のだが、『天才になれなかった女』イーリン・ジョーンズ(p3p000854)や『ラブリー・ドーベル』咲花・百合子(p3p001385)のような縁浅からぬ相手と戦の気配を嗅ぎ取って前へ、前へと向かってきた結果、城門の前に辿り着いていたのである。今ここで晶竜やら晶獣、偽命体に至るまで総出でお出迎えされて初めて現状を理解したのだと言える。
「司書ちゃん大丈夫かー? 私ちゃん百合子様を崇めるしか知力残ってないぜー?」
「久々ね……タンニム。貴方が奪った命があった。助かった命もあった。そして、貴方は逃げた。生きるには、正しいでしょう。しかし、私達を敵に回した」
「今度こそ、その有り余る素っ首もいでくれよう! その暁には秋奈、存分に吾を崇めるがよい!」
「……おっと殺る気だ! 私ちゃんも会ったことあるけどあの変な頭! あとダニ!」
半ばスルー気味に因縁に歓喜するイーリン、そして百合子の姿に、秋奈は肩を竦めた。或いは多くの犠牲を生んだであろうタンニムを追い討つには絶好の状況。彼女等が猛らぬのも無理からぬこと。考えるとするなら、目の前の雑魚を追い散らしてそれからだ。
「いやはや、模造品とはいえナリだけは立派だなぁ。こんなもの本物に見せたら怒り狂うんじゃなかろうか」
「以前に戦った奴とは全く違うものではあるが、晶竜って奴であることには変わりねぇ。まあつまりぶち壊せるものってことだ」
『月夜の蒼』ルーキス・グリムゲルデ(p3p002535)はその異形のほどを確認し、本物の竜種とは似ても似つかぬ歪さに嘆息した。誇り高き竜種に「あなたがたに似せてこうしました!」なんて言った日にはどのようなことになるやら……と呆れるのも無理はない。『揺蕩う黒の禍つ鳥』エレンシア=ウォルハリア=レスティーユ(p3p004881)は過去に亜竜と切り結んだ手前、それが絶対的強者ではないことを理解している。倒せる敵に、怯え背を向ける理由は何一つ存在しないのである。
「城門を守ってるってことは逃げられる心配はなさそうかな? 遊撃に回らせないために、ここで決着をつけるよ!」
「……なるほど。所謂リベンジマッチ、というやつでありますか」
「ダニっぽいのが複数体……火やら冷気やら……アレは毒? を纏った人型……そして、さっき聞いたタンニムだっけか? 盛大にお迎えが来たねぇ……」
『聖女頌歌』スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)は前回の戦いにおいて、イレギュラーズを癒やし、戦線を維持し、そのうえでタンニムが撤退するまで持ち堪えた実績がある。じつにこの面子の半数に故ある敵だ、ということになる。偶然対峙したとはいえ、思いの外責任重大な戦場に来たものだと『宇宙の保安官』ムサシ・セルブライト(p3p010126)は喉を鳴らした。使命感に燃える彼は、仲間の宿縁を精算するため、己は何をするべきかを全力で思案している。彼は彼のまま、戦うことに意義があるのだが。その点では、『咎人狩り』ラムダ・アイリス(p3p008609)は因縁に囚われず、敵戦力を把握し、何を危険と見做すかを最優先に置いている。使命や敵意、戦略面も無論重要な要素ではあるが、彼我の差への適切な理解もまた、勝利への標たりうる。
「覚悟はいいかしら。……神がそれを望まれる」
「つまり雑魚を蹴散らしてあとは自由にってことね! わかった!」
「存分に力を振るってもらうためにも……その露払い。宇宙保安官ムサシ・セルブライトがお引き受けさせていただきましょう! 来いッ! お前達の相手は……自分だ!」
『覚悟』を大いに感じさせる装束へと身を包み、啖呵を切ったイーリンにあわせ、秋奈とムサシが声を張る。敵を引き付ける。一体でも多く。一秒でも長く。因縁を晴らす露払いとして。
「紅血晶のサンプルの一つでも手に入れられるなら、やる気が出るんだけどなあ」
「何、タンニムとダニもどきを削って砕いて、その強度と踏み心地程度であれば帳簿(レポート)に残せるであろうよ! 持ち帰るには厄介すぎるのでな!」
「……だよねぇ。それじゃ、仕事しますか」
ルーキスはなにか一つ、せめて研究の糧が欲しかった。鉱物に長じる彼女に、錬金術の研究過程の紅血晶。垂涎とは言わぬが珍しいそれは、世界に対する毒である。せめて砕いた感想の一つでも持ち帰れと、百合子は豪快に笑ってみせた。それも悪くないなと思う程度には、ルーキスには余裕があったのだ。
その余裕通り、というか。ムサシは見事に敵を引き付けていたのだから。
●
「こっちだよ、タンニム。そしてそのお仲間さん! 私はここにいるよ!」
スティアは身振り手振りを大きくし、タンニムと一部の晶獣達へとアピールする。奔放で天真爛漫を絵に描いたような彼女の姿は、そこにあるだけで周囲の目を引く。そんな彼女が魔力を用いて敵を引き付ければ、結果なぞ知れていよう。異形の頭を振りかぶって叩きつけたタンニムを、その側面から打ち掛かった姿があった。
「まずはそのどてっぱらのハイエナ面を叩き割ってやる! それからその気持ちわりぃ犬面だ!」
エレンシアの大太刀だ。重く、大きく、即ち強い。破壊力という三文字をそのまま形にした武器は、堅牢なタンニムの鱗、そして腹に開いた口と噛み合い火花を散らす。手数に勝るタンニムがスティアの守りを削ろうとするのを、横合いから殴りつける。その一太刀に込めた重みで、相手の動きを縛り、十に一つの空隙を作り出す。隙のひとつあれば、スティアは如何様にも立て直そう。だから、己の鈍らになった精神と腕を研ぐために、彼女は得物を振り抜いた。
「数の暴力を舐めてると潰されるのはこっちだからね。雑魚から潰す、定石さ」
「趣味の悪い造形な上に無駄に固いとか面倒な……」
「でもでも、ここまで集まってくれたんだから纏めて蹴散らすくらいのうまあじはほしいってもんさー!」
ムサシに群がった敵めがけ、ルーキスの術式が嚆矢となる。動きを急激に乱された晶獣、そして一部の偽命体は、続くラムダと秋奈の攻勢をまともに避けることができない。惨めであれど、わかりきった末路。それでも些かも死の影をふまないあたり、相応の強度だろうというのがわかる。
「硬いばかりの蟲に構う暇無し! 吾の拳に塵と消えよ!」
だが、百合子の掬い上げるようなアッパーは辛うじて踏みとどまった個体を叩き割り、いきおい、毒人形の顔の真横まで残骸を吹き飛ばす。びくりと身を震わせたそれが身構えたが、もう遅い。その手に持つ得物が効果を発揮する前に、頭の消えた毒人形は力なく膝をついたのだから。
「自分が受け止めるであります。その無念、敵意、生き様。だからここで、滅びるしかないのでありますよ」
「私は優しくないから、躊躇しないけど。それでも少しだけ哀れだと思うよ」
晶獣や偽命体は、少なくない割合でもとになった生物がいる。少なくともこの場に現れた哀れな偽命帯は、そのすべてが人体実験の果ての存在だとわかる。ムサシはそれを哀れと嘆き、手にかける事実を嫌悪した。ルーキスはそれらを単純に実験素材と同程度にしか見做さなかったため、冷静に捌くべく動いた。どちらが正しくも、間違ってもいない。見方を変えれば如何様にも見える、というだけの話。いかに嘆こうにも、己に手向かう敵である事実はどこにも去ってくれないのだが。
●
「さぁさぁタンニムよ! どちらが獣として、犬(ワンちゃん)として強いか決着をつけようぞ!」
「まーた、タンニムかー。多くない? そろそろ名前にZとかマークツーとかつけないと視聴者逃げるぜ?」
「秋奈殿、同一個体の名前が変わったらそれこそ混乱の種であります!」
道を塞ぐ邪魔者は、その多くを取り払った。
スティアとエレンシアの決死の――本人達がそう認識しているかも怪しいが――足止めは確かに奏功し、暴君じみたタンニムの動きは異常なまでに制限されていた、といえる。それでも『鉄壁』と同義に称されるスティアの体力が少なからず削り取られたのは確かな事実だ。その強敵を前にしてもなお、百合子は、秋奈は、微塵の躊躇も怯えもなく対峙している。遠巻きにその状況を視界に収めたムサシからの指摘をよそに、彼女らはとうとう『至った』と舌なめずりをした。
「君達の無念はボク達が晴らすとしよう……ということで、疾く終わらせてあげるよ」
「そこまで動きが鈍くなって、やること為すこと失敗ばかり。……そんな状態でもまだ戦おうっていうのかい?」
ラムダとルーキスは、ムサシに向かって不格好に迫る偽命体に対し、半ば憐れむような目を向けていた。序盤、運を奪う泥に塗れてなお向かってきたそれらの脅威。ただ近付くだけで、失敗も無謀もないという悪魔的な性質。それらを差し引いてなお、戦闘は非情に針を進める。彼等は役割を果たした。ムサシを苦しめ、死力を尽くし叩き潰しにかかったルーキスにいっときの傷を与えた。状況が許すのならば、彼等は少なからずの爪痕と脅威をイレギュラーズに刻み込むこともできたはずだ。
「でも、そうはならなかったのよ。だからムサシ、最期はあなたの手に委ねるわよ」
「……お二人は、タンニムを。殿は自分の役目であります」
現実は非情だ。ムサシの肉体を覆う不死性、その薄皮の一枚を破るには、彼等彼女等は足りなかった。責任を取るべきは、短期決戦で仕留めきれなかったムサシの手にある。踵を返したイーリンはタンニムを見据えた。ムサシは心苦しさを隠さず、そしてラムダは義務的に。刃を振り下ろした。
「百合子、あの竜を。頭が高い醜い華を散らすわよ! エレンシア、貴方の先駆けは竜にも届く、でしょ!」
「言われずともよ!」
「当然だイーリン!お前に言われるまでもなく!アタシの刃はこいつに届く!届かせる!」
イーリンという女は、こと『仲間』として縁を繋いだ者への激励、ないし鼓舞が突出して上手いという特長がある。これが縁浅い者達なら響かぬだろうが、轡を並べた百合子とエレンシアにはどうやら、殊の外効いたようだ。
負傷と治癒痕、そして守られたという情動の先に「まだ見せるべき先がある」と刃を構えるエレンシアの姿があった。その刃は、たしかにタンニムの鱗を斬った。
百合子は両手を広げ、思い切り身を捻り――あろうことか、タンニムの腹部の口へと毒人形の頭を投げつけた。居並ぶ面々が胆力に長けた者であれ、眉をひそめる蛮行はしかし、タンニムの敵意とともに幾ばくかの怯えを引き出したようだった。
だから、笑う。笑みという行為は威嚇であると、誰もが思い出すような。
広げた腕が慈母のような優しさを思わせつつも、しかしその全てに得物を有するかの如き威圧感。宛らカーリーのそれに似る……その全ての手から、数多の拳が叩き込まれる。
「最初は強く当たって……ええとあとは百合子様の流れで!」
「ちょっとやそっとの傷ならボクが治しておくよ。スティアさんは重傷の人をお願いしていいかな?」
「うん……誰も、倒れさせないから! 任せて!」
ラムダとスティアは、己の手の届く範囲を癒やし切るべく魔力をつぎ込む。非情な決断、哀れな最期。それを見送ったのなら、もう敵意だけを叩きつける戦いはおしまいだ。あとはすべてを、癒やして終(しま)える。
「しぶといね、そろそろ落ちて良い頃じゃない?」
ルーキスの言葉には、嫌味でもなんでもなく、タンニムの体力に対する嫌悪感が混じっていた。弱った姿を見せないのは晶竜としての矜持なのか、性質なのか――だが、終わりの足音は確かに聞こえた。遠くから、その一瞬に届こうとする光とともに。
「ダブルっ――!!」
イーリンが呼び、
「……スペリオンエッジキックッ!!!!!」
ムサシが応じる。
両者の蹴りをマズルに叩き込まれ、一際大きな叫びを上げて……タンニムは、地に崩れ落ちた。
「……かっこよ。好きピだわ」
「いや、殺した殺した! 後腐れなく死んだわ、タンニム! 善き戦いであったわ!」
秋奈と百合子は、崩れ落ちたタンニムを前に満足げであった。これが敵陣正面でなければ、或いは秋奈はaPhoneなぞ取り出していそうなほどの軽さ。だがそれは、勝利を確信していたからこそのゆるさだったのかもしれない。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
お疲れ様でした。
タンニム、デザインが気持ち悪かったですね。でも首投げを受けるいわれはなかったと思います。声出して笑いました。
GMコメント
アフターアクションがあるということは、再戦の機会があるということなんですよ(構文)
●晶竜タンニム
『晶竜(キレスアッライル)』のうちの一体で、OPの通り非常にいびつな形状をしています。
総合して能力値が高く、特にEXAが非常に高く設定されています。機動もそこそこ高いため、イレギュラーズが初期値で追いかけっこに興じた場合はまず追いつかれるでしょう。
攻撃のすべてに【攻勢BS回復(中)】を持ち、飛行によるペナルティを被りません(最大高度10m、3ターン飛行後着地し再度飛翔が必要)。なお、再飛翔時にブロックが成立した場合は3m未満の低空飛行しか行えません。
・紅血晶の叫び(自分中心にレンジ2:晶獣・偽命体の能力向上、『烙印』持ちに【狂気】付与判定)
・ランディングアタック(物超単:【移】【HA回復(小)】【ブレイク】)
・暴食性行動(物至単:【必殺】【出血系列】×2)
ほか、連続行動により本能的に行動を最適化することがあります。
大柄のため、2名でのブロックor複数名相手のブロックを有効するスキル等が必要です。
●偽命体(魔力変質型)×各種3体(計9)
偽命体(ムーンチャイルド)の一種で、幻想種の潤沢な魔力を何らかの形で転用しようとした成れの果てです。
・全身から炎を噴き出し、至近距離に【火炎系列】を付与する「火達磨」
・全身に冷気を帯び、至近距離に【氷結系列】を付与する「氷像」
・全身から絶えず毒を分泌させ、至近距離に【毒系列】を付与する「毒人形」
……の、3種が存在します。近くにいるとBSを被りますが、何故か殴っても付与されることはないようです。近中距離の物理スキルなども同様。
スキル構成は似通っており、至近~中距離をカバーする各系列BS付与系スキルを多用します。不幸中の幸いなのはすべて「単一対象」へのスキルであること。
全種纏めて被った場合、更に危険な状態になる可能性もあります。ご注意ください。
●アマ・デトワール×10
晶獣が発生した際の副産物で、バスケットボール大の金属製のダニのような姿をしています。
上記2種に比べれば雑魚の部類ですが、ダメージは少ないながら【防無】の攻撃を繰り出してくるので油断はできません。
HPも即座に一掃出来るほど低くは無いため、甘く見ているとあっという間に窮地に陥ります。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
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