シナリオ詳細
<帰らずの森>消えずの洞窟へ
オープニング
●帰らずの森
前人未踏の地、帰らずの森と呼ばれていたピュニシオンの森。
鬱蒼としたその森の奥に何があるのか、ほとんど分かっていない。
その森の中に……1つの洞窟があった。
「ギオオオオオオオオオオオオ!」
「邪魔だ」
ゾン、と。まるで竜種のそれにも似た頭部と巨大な腕を持つ亜竜ドラゴンヘッドが、男の手の一振りで微塵と化す。
周囲から見れば、それが瞬間的に巻き起こった竜巻……極めて攻撃力の高い、中にいる者を微塵に引き裂くミキサーじみたものであると理解できるだろう。
しかしその恐るべき一瞬、ドラゴンヘッドは自分に何が起こったかも分からないままに死んだだろう。
つまるところ、理解できない方が精神安定上はよろしいもの。それほどまでに恐ろしいもの。
そんなものを、この男は片手間に放ったのだ。
そう、その男は……亜竜種の男に似ていた。緑色の髪と、細く四角い眼鏡。
まるで格式の高い図書館の司書のような白く美しい服装は、その知性の高さを示すようだ。
その手に持っていた本……題名のない本を閉じると、男は自らの読書の邪魔をされた怒りを収める。
まあ、他に本を読む場所は幾らでもある。此処は少々邪魔な虫が多すぎるので、少しばかり向いていないかもしれない。
その男は、自らの攻撃で削れた洞窟を見て「ふむ」と頷く。
「意図したものではないが……縄張りの主張のようになってしまったな。まあ、放っておけばその内どうにかなろう」
その場に残る濃い魔力。あらゆる生物を威圧するかのようなソレをそのままに、男は何処かへと飛んでいく。
そう、その男こそは将星種『レグルス』の一角。
『風塵竜(ふうじんりゅう)』ファリアンであった。
●避難場所の確保
森を攻略する為のヒントを集めて欲しい。珱・琉珂が発したその言葉は、イレギュラーズをピュニシオンの森の探索へと駆り立てた。
しかし、帰らずの森と呼ばれているピュニシオンの森に何の策もなく踏み込むのは、ただの死にたがりでしかない。
だからこそ、森を攻略するヒントを集める……という話になったのだ。
しかし森を攻略するヒントといっても、何が必要なのか?
恐らく千差万別の答えが返ってくるだろう中で、1つの答えを出した者がいた。
それは『フリアノンの酒職人』黒鉄・相賀(p3n000250)であった。
「要は生き残ればええ。しかしながら、ピュニシオンの森でそれが非常に困難なのはもう言うまでもないことじゃの」
そう、ピュニシオンの森には強力なモンスターや亜竜、そしてそれらを微塵に砕く竜種までもが存在している。
そんなものに襲われたならば、生き残るのは至難だ。
しかしそれでも、生き残ることを望むならば……僅かでも何処かに隠れることで、ほんの少しだが生存確率を上げられるかもしれない。
そう、たとえば洞窟などだ。そういったものがあれば万が一の時のセーフハウスとして機能する可能性もある。
しかしただの洞窟は何かの巣窟になっている可能性もある。
あるが……そうではない可能性もある。たとえば、かの覇竜侵食事件の始まりの舞台であった亜竜集落イルナークは強大にして巨大なサンダードレイクの骨が死して放つ威圧によって長らく敵を寄せ付けずにいた。
それと似たような場所が存在する可能性は充分にあり……実のところ、北東に数日前、強力な「何か」……恐らくは攻撃らしきものの反応があったという。
「何があったかは分からんが、こっちまで伝わってくるようなもんじゃ。その残滓がそこに残っとる可能性もある……そこに洞窟でもありゃ、完璧じゃろ?」
文字通り雲を掴むような話だ。しかし、そんなものでも今後の命を繋ぐポイントになるかもしれないのだ。
- <帰らずの森>消えずの洞窟へ完了
- GM名天野ハザマ
- 種別通常
- 難易度HARD
- 冒険終了日時2023年03月28日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●ピュニシオンの森へ
「ピュニシオンの森は怖いところだから、休憩できる場所をつくることができたら一安心だよね。なにかの縄張りの中だとそれはそれで大変だけど、縄張りの主以下の実力の相手はシャットアウトできるってことだし……」
「ああ。しかし数日を過ぎてなお、力の残滓が色濃く残るほどの「何か」……やはり竜種だろう、か。恐ろしいもの、だ。怖いもの見たさというのも、無くはない、が」
『灰雪に舞う翼』アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)に『愛娘』エクスマリア=カリブルヌス(p3p000787)はそう頷く。
実際、ピュニシオンの森の外からでも観測できる力を出せるような者など、そう多くは無いだろう。
そんなものと出会うかもしれないこの状況では、一瞬の油断が死につながっていく。
そうならない為にもアクセルは広域俯瞰で周囲の状況を捜索し確認していた。
勿論森の木々の影響で全てを見られるわけではないが、それでも確認できる部分はある。
特に気にするのは、上空から見て森の天蓋に穴が開いて光が差し込むような……たとえば読書の環境によさそうなポイントだ。
切り株や倒れた木などのうち不自然なものを起点として、ヒトガタの存在の椅子になりそうなものを連想して注意していくが……それはつまり、竜種を警戒してのことだ。何か不自然なものがあれば、それは竜種が関わっている可能性があるのだから。
他にもメインの目的である、攻撃の気配の残滓を感じ取れないかも気にしながら進んでいたが……まだ、それらしきものはない。
しかし、竜種だけではない。此処には亜竜も大勢いる。
それらは大抵の場合好戦的であり、余程上手くやらなければ此方を簡単に見つけてくる。
たとえば森の中を駆けまわっているファイアリザードランナーなどは、比較的すぐに此方を察知してくる。
「キー!」
「キキエー!」
見つかったか、と肝を冷やした矢先。ファイアリザードランナーたちは別の何かを見つけていたようでそこへと走っていく。
「行きましたね……」
『あたたかな声』ニル(p3p009185)は少しドキドキしながらも、ファイアリザードランナーたちが戻ってこないか確かめる。
この場所は、覇竜という魔境の中でも更なる魔境だ。ほんの僅かな油断でその激しい生存競争に巻き込まれ、一瞬すら気を抜くことが出来ない。
「これからのためにも、安全な場所が、見つかるといいのです。でも、威圧したもの? と出会わないように気をつけなきゃですね」
ニルは2羽のファミリアーとハイセンスを併用し、目的となる洞窟を探していた。
時間がかかってでも、慎重に……何も刺激しないように、生き物の気配が薄いところへと。
足音に気をつけたほうがいいときや、足場が悪いときは簡易飛行でふわっと浮いて進むことも忘れない。
見つかって何度か戦闘になってはいるが、それでも何度かの戦闘は回避できている。
特に大事なのは竜種に見つからないことだ。それが命に関わるレベルで危険であることを、ニルは頭で理解していたからだ。
「―帰らずの森にこうも何度も足を踏み入れる事になるなんてね。ホント、以前は考えもしなかった話だわ。だとしても、この地が未だに危険な場所であることに変わりはない。目的の達成を目指しつつ、第一に命を大事に。気合を入れて探索を進めていくとしましょうか」
『煉獄の剣』朱華(p3p010458)に『騎士の矜持』ベネディクト=レベンディス=マナガルム(p3p008160)もそうだな、と頷く。
「今回の依頼が森を攻略するヒントになる、か。確かにあれだけ広大な森だ、それに強力な竜種や亜竜の存在もある。急がば回れという言葉もあるくらいだ、慎重に事を進めても何ら問題はあるまい」
ベネディクトは超方向感覚による確認をすることでこのピュニシオンの森という死地で迷わないようにしっかりと方角を見定めていた。
闇の帳を使った隠密行動は隙がなく、ハヤブサの眼とハイセンスを併用した周辺の状況の確認は仲間と連携しながら見落としのないように気を張っている。
更にはギフトである「黒狼王の血統 」による周囲の警戒は、僅かに先行するベネディクトをこれ以上はない優秀な斥候としていた。
後続の為にマッピングまで担当している姿は、まさに歴戦の冒険者といった佇まいですらある。
ちなみにベネディクトだけではなく、朱華も地図の記入をしていた。
「上手く書けるか分からないけど、地図の記入も頑張ってみるわ。今後セーフハウスとして使う可能性もあるなら道がわかってなきゃ意味がないでしょ」
「ああ、そうだな」
ダブルチェックというわけではないが、ベネディクトが気付かなかった部分を朱華の地図がフォローすることもあるだろう。
「鬼が出るか、蛇が出るか…いや、この場合は竜か? ともあれ、このまま北東に向かって進んでいくとしようか」
「こんな感じの先行調査部隊って悲劇にあって全滅、ってのがパターンが多いのだけどまぁ、縁起の悪いお話は止めときましょうか、依頼が成功する様に頑張りましょう」
ハイセンスで周囲の音や臭いを調べていた『狐です』長月・イナリ(p3p008096)は小鳥のファミリアーを6体も召喚し、進路上に扇状に索敵飛行させてハイセンスで地上観測していた。
更には透視で木々を透視する事で地形観察、温度視覚で生命反応を捜索することで敵との遭遇を回避できるようにしていたが、カンパを併用することで何か隠れている者がないかなどを見落とさないようにも気を付けている。
これは仲間の探索やファミリアーとの組み合わせでその効果を更に高めており、幾つかの戦闘を回避する役にも立っていた。
たとえば……如何にも「何か」が継続して利用したような跡の残る切り株などは、如何にも危険だ。
こんなところで切り株で休んでいる相手など、余程本人が実力の高い相手であるのは間違いない。
そうした相手にも発見されないようにイナリはファミリアーを森の飛行生物に撃墜されない様に高高度飛行させていた。
無論、そうすることで逆に目立つ危険性もあったが……仲間のファミリアーと高度は変えているので問題はない。
ファミリアーに攻撃してくるような居た場合、急降下で逃走することも考えていた。
そのまま……まあ狙われた場合は難しいだろうが、逃走に成功した場合は再度索敵任務に復帰できる。
非常に難しいが、イナリ自身のギフトであるオーバークロックモードを使えば出来ないことではないと思いたいところではあった。
それだけではない。木々に蛍光ピンクのリボンを手早く縛りながら移動することで森からの退避時、又は次回の侵入時の目印にするつもりであった。これはベネディクトのマッピングと組み合わせることで、かなりの効果を発揮するだろう。
「帰らずの森、か。森はよく見て移動しなけりゃ方向感覚が狂ったり距離も把握できなくなる。だからこそ未知は未知のままでロマンが溢れる……放浪者としてはかなり滾るな。とはいえ調査がメインだ。気を引き締めなきゃ命を落としかねん」
『老兵の咆哮』バクルド・アルティア・ホルスウィング(p3p001219)も広域俯瞰と透視で周辺警戒をしながら自然知識と冒険スキルで安全なルートを見つけようとしていたが……バクルドのやり方は、他の面々と少し違うものだった。
そう、バクルドはこの森に竜種がいることを理解した上で人間のように「椅子」を利用する者がいることに気付いていた。
だからこそ自然知識を活用することで苔が払われた岩などわずかにでも不自然な箇所、「椅子」を先んじて見つけることを優先し見つけたら情報を共有してルート変更するということを繰り返していた。
たとえ「そう」ではなくとも可能性があれば回避する。それが無難であると感じたわけだが、それにバクルドはとある行動をなんとなく重ね合わせる。
(まるでマーキングだな、下手に近づいて刺激する必要もねえだろ)
「何を考えてるかは大体想像つくけど……我(アタシ) たちと向こうさんの関係を考えれば、そのものかもしれないねえ」
冗談めかす『闇之雲』武器商人(p3p001107)にバクルドは「そうだな」と苦笑する。
そう、まさにその通りなのだ。竜種の縄張りを避けるが如く行動する。それはマーキングを避けるのと何ら変わりないが……危険を避けることこそが重要とあれば、それに何か感じるものでもない。
そう、だからこそ武器商人も可能な限り戦闘を避けるべく暗視と透視、広域俯瞰を併用していた。
全員が索敵に回ることで危険性を少しでも下げていく。それは今のところ、成功しているように思えた。
「時間制限が存在する訳じゃない、此方から目に見える危険に踏み込むよりはより確実な方法を取ろう」
そんなベネディクトの言葉に全員が頷く。安全で確実。それは命を守る、確かな選択であった。
●ファリアンの洞窟
何度も何度も誰かが座ったように表面が磨かれた石。今までの例でいえば明らかに危険と思われるその石の上に、1人の亜竜種の男にも似た「何か」が座っていた。
緑の髪と目を持つ、眼鏡をかけたその男は、何処となく知的な雰囲気を持っていて。題名のない本を捲る音だけがその場には響いている。
それが何の本なのかは不明だ。題名のない本ともなれば、マトモな経緯を経た出版物かどうかも分からないが……装丁は立派だ。
しか……アクセルは気付いていた。全身の羽毛が逆立つような感覚。場違いな姿で、危ない気配をもつ人のような何か。
アレは、竜種だと。そしてそれは感じ方こそあれど、全員がそうだと気付いていたのだ。
たとえばエクスマリアも、もしファリアンと遭遇した場合には、読書の邪魔にならぬよう静かにその場を離れることに決めていた。
(念の為、礼を失して機嫌を損ねることがないよう、会釈程度はしておこう、か)
その対応が正しいかどうかは分からない。しかし「礼を失する」ことが命の危険に繋がるかもしれない以上、武器商人としてもエクスマリアに同意するところであった。
そう、武器商人のギフト「菫紫の魔眼」にはあの竜種のとんでもないオーラが見えていた。竜種の中でもかなり強い。
それが理解できるからこそ、 自分達に注意を向けていないなら読書の邪魔をせず静かに離れるつもりであった。
あったのだが……背筋の寒くなるようなこの気配は「すでに気付かれている」と理解するには充分すぎた。
場合によってはレシピ集【美味しい一時】を献上するつもりでもあったが……それすらも危険であるようにも思えた。
(声をかけるのは、流石に憚られる、が)
バクルドがその場にフローズヴィトニルの伝説を置くのを見て、武器商人もそれに倣うが……その対応が正しいのかどうかも不明だ。何しろあの本の中身が自分たちの読んでいるようなものと同様かすらも分からないのだから。
(相当強力な竜種ならコソコソしてたとしても気づいちゃいるだろうな)
バクルドも、そう感じていた。いや、確実に気付いているだろうとは感じていた。
(気づいてても態々相手する必要がない。歯牙を掛けるほどでもない……というのもなんか癪だ。癪だが俺らとしても喧嘩したいわけじゃない。利害ってわけじゃないが差し入れぐらいしとけば悪いようにはならん、はずだ)
そう、その通りなのだ。とはいえそれを竜種が喜ぶかどうかは別だが……今のところ竜種は反応を見せない。
(こんな場所で一人平気で過ごせる存在の正体なんて分かりきってるでしょ!? 読書だか何だかの邪魔をするわけにもいかないわ)
朱華もそう呟き、そして全員がその場をそっと通り抜けていこうとした矢先。竜種が本から顔をあげないままに声をあげる。
「虫にしては分を弁えている。そのまま何処ぞへ飛んでいけ」
それは会話ですらない。ただの宣言であり独り言だ。とはいえ、どうやら見逃してくれるらしい。
竜種をそのままスルーして歩いていくと……やがて、その場所へと辿り着く。
凄まじい何かによって削れた跡の残る、小さな洞窟。無機質な殺気と威圧的な魔力が濃厚に残されたその場所は、他の生き物が近づく気配もない。
「この洞窟……だね」
「ああ。実際に見ると更に恐ろしいな」
アクセルとエクスマリアはそう頷きあう。残る気配だけでこれほどまでに周囲を威圧する場所は、そうはないだろう。
試しに中に入ってみても、何も居ない。ただの洞窟であるが、何処かに繋がっている気配もない。
「命の危険があってもこういう浪漫のある冒険はワクワクするってもんだ」
洞窟をすぐに調査を終えたバクルドは、僅かばかりの満足を見せる。
「お宝がなくたって良い。何も分からん未知を知っていけるのが放浪の醍醐味ってもんだからな」
「分からないでもないわね」
イナリもバクルドにそう頷く。
「本当なら森の木々や植物のサンプル回収して解析したいのだけど……そんな時間無いわよね。次回はゆっくり調査時間を確保したいわ」
幾ら此処が安全に見えても、この周囲はそうではない。早めに帰らなければならないだろう。
「それにしても凄まじいな。何れ、俺達は彼らという存在に挑む事になるのだろうか……」
ベネディクトも竜種のことを思い返しながら、そう呟き……ふと思い出したように懐を見る。
「……む、森の中に退屈しのぎの為に持って来た本を落としてしまったか? 流石に戻る訳にも行かないか……」
ベネディクトが落としたのは幻想の一部で流行っている続き物の一冊の小説。
内容は竜種と力が弱いが美味い飯を作る人間のファンタジー……なのだが、たとえばそれをあの竜種が拾ったとして、どう感じるかは不明だ。
「また来るときのためにも周辺の地形や迂回路についてできるだけ絵に描いて残しておきましたし……帰ったら、ちゃんと清書しないとですね」
「まずは此処から無事に帰らないとだけどね。まだまだ遠いわ……」
ニルに朱華も頷く。ある程度は安全であろう休憩所。そんな場所が見つかったのは……確かな収穫であるだろう。
その確かな成果を持って帰るべく、朱華たちは帰路を慎重に進むのだった。
成否
成功
MVP
状態異常
あとがき
「ファリアンの洞窟」を発見しました!
竜種ファリアンの魔力が色濃く残っており、亜竜やモンスターたちが近寄りにくい雰囲気を放つ洞窟です。
ある程度の休憩所になるかもしれません……?
GMコメント
ピュニシオンの森を北東に進み、洞窟を見つけましょう。
目的となる洞窟には強大な竜の放つ威圧が残されており、余程の命知らずであれば近づきたくない気配があります。
同時に、何かの攻撃で削れた跡も残っているようです。
皆さんはそこに向けて進撃する必要があります……が、途中に切り株など人工的な何かがあれば注意する必要があります。『風塵竜(ふうじんりゅう)』ファリアンの椅子であったりする可能性があります。
彼の機嫌を損ねた場合、命懸けの撤退戦になる可能性があります。
●出てくる敵など
・ドラゴンヘッド×総数不明
竜種を思えせる頭部を持った亜竜です。
二足歩行しており、強靭な腕で獲物を殴り殺してマルカジリします。
頭部が肥大化したような外見ですが、全身が鱗で覆われておりタフで防御力もあります。
・ファイアリザードランナー×総数不明
口から火を吐き、二足歩行で機敏に走るトカゲ型亜竜です。
近距離の単体、あるいは範囲にファイアブレスを放ちます。
・『風塵竜(ふうじんりゅう)』ファリアン
竜種。将星種『レグルス』の一角。竜の中でも天帝種同様に強大な存在達です。
緑の髪と目を持つ、眼鏡をかけ題名のない本を持った知的な雰囲気を持つ亜竜種の男のような姿をとっています。実際の姿は不明です。
一定確率で皆さんの進行方向にある切り株や切り倒した木などを椅子にする為飛来します。
綺麗に磨いた岩など、見ただけでは判別できないものもあるかもしれません。
飛来した後は本を読んでいる「だけ」のようです。
敵対的ではないように見えますが、味方ではありません。皆さんのことは歯牙にもかけておらず、その辺を飛んでる虫くらいにしか思っていません。
読書に没頭しており、その辺りがファリアンが皆さんに積極的に敵対するかのカギとなるでしょう。
●情報精度
このシナリオの情報精度はDです。
多くの情報は断片的であるか、あてにならないものです。
様々な情報を疑い、不測の事態に備えて下さい。
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