PandoraPartyProject

シナリオ詳細

水晶洞窟にて穏やかな釣りを

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●水晶洞窟のその奥に
 覇竜領域デザストルには、主に3つの大きな集落がある。
 フリアノン、ペイト、そしてウェスタ。
 このウェスタを拠点とし、しかしながら「とある事件」を経て1つのユニットのような扱いをされた少女がいる。
 棕梠(しゅろ)。亜竜種の少女であり、フリアノン3人娘の1人でもある。
 さて、そんな棕梠だが常に眠たげにしており、地下の日の当たらぬウェスタでも『お昼寝スポット』をぼんやりと探し歩くことが多い。
 優雅な昼寝を至上のものとしている棕梠ではあるが、此処は覇竜だ。
 常に何が起こっても仕方なく、それは棕梠のお昼寝スポットでも度々起こってきた。
 そして今は……棕梠はどうやら、ウェスタ周辺の水晶洞窟の奥で何かを見ているようだった。
「むー……」
 その先には、水晶洞窟の地面に開いた大きな穴と……そこから出てきたらしいモグラがいた。
 どうやら水晶目当てで出てきたらしいのだが、早速その辺に生えている水晶をボリッと齧っている。
 しかし、この水晶洞窟は僅かな光を水晶が乱反射することでお昼寝に最適な暖かさを作り出しているのだ。
 そんなことをされては、非常に困る。
「……こうなったら……仕方ないの」

●水晶洞窟に行こう
「というわけで……水晶洞窟に行きましょ」
「え!? どういうわけ!? 花丸ちゃんにも説明して!?」
 『堅牢彩華』笹木 花丸(p3p008689)が棕梠に捕まりつつもそう聞けば、棕梠は花丸をぐいぐいと引っ張ったまま、もう1人を捕まえに行く。
 『騎士の矜持』ベネディクト=レベンディス=マナガルム(p3p008160)である。
「棕梠か? 久しぶりだな。どうしたんだ?」
「……地下の水晶洞窟に、行きましょ……お昼寝の邪魔をする奴がいるの」
 言われて花丸とベネディクトは「あー」と顔を見合わせる。
 つまりこれはいつもの「昼寝スポットの安全確保」と、その後の昼寝のお誘いだ。
「……良いところなのよ。釣りも出来るの」
「釣り、か」
 ベネディクトはそういうのも良いな、と考える。
 どうやらその水晶洞窟は何処かの地下水源に繋がっているらしく、たっぷりと栄養を蓄えた美味しい魚が釣れるスポットでもあるらしい。刺身にしても良し、焼き魚にしても良し。
 そして何より、僅かに差し込む光が洞窟の水晶に乱反射し、春先のような暖かさを常に保持しているのだという。
 まさにお昼寝には最適。釣りをして、ご飯を食べて。そしてお昼寝としゃれこめば最高だろう。
 そして……今その水晶洞窟に来ているモンスターはどうやら、水晶を好んで食べるモグラのような生き物らしい。
 もっとも、それに命をかけているわけではないだろうから適当におしおきしてやれば逃げていくだろう。あとは穴を埋め立ててやれば、もう来ないに違いない。
 そうすれば楽しい釣りとお昼寝が待っている……そういうことなのだろう。
「ああ、話は分かった」
「それじゃあ、花丸ちゃんたちに任せてよ!」
 そうと決まれば、まずは人数集めだ。花丸は周囲に「おーい!」と呼びかけるのだった。

GMコメント

はい、お久しぶり登場のフリアノン3人娘のその3、棕梠です。
今回のお昼寝スポットはウェスタから少し離れた場所にある地下水晶洞窟の奥の広場です。
釣りスポットは水晶洞窟のお昼寝スポットになっている広場の端っこに水場がありますので、そことなります。
綺麗で美味しい魚がたくさん釣れるみたいです。
キラキラと綺麗な場所なので、無粋なモグラにはさっさと帰ってもらって釣りとお昼寝です!
なお、釣りとお昼寝に多くプレイングを割いて大丈夫です。
棕梠とスヤスヤタイムを楽しみましょう!

●出てくる敵
・水晶大好きモグラ×1
棕梠命名。水晶をモグモグする迷惑な全長3mのモグラモンスター。
爪で攻撃するネイルアタックを使いますが、全然強くないです。
ある程度ダメージを受けると逃げていきます。

●棕梠
覇竜領域デザストルに存在する亜竜集落ウェスタで生まれ育った少女。
実年齢は定かではないが外見は14才程度の少女。
曰く、ウェスタにも一昔前から居たともされるが真偽の程は分からない。
常に眠たげにしており、地下の日の当たらぬウェスタでも『お昼寝スポット』をぼんやりと探し歩くことが多い。
余り多くを語らない彼女は平穏を望み、優雅な昼寝こそが至上のものであると認識しているようである。
基本は魔術師タイプであり、水を手繰り操ることに長けている。

なお、今回は皆さんに同行しています。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 指定されたルートを通る限り、行きに関しては想定外の事態は絶対に起こりません。

  • 水晶洞窟にて穏やかな釣りを完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年03月16日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

マカライト・ヴェンデッタ・カロメロス(p3p002007)
黒鎖の傭兵
ベネディクト=レベンディス=マナガルム(p3p008160)
戦輝刃
笹木 花丸(p3p008689)
堅牢彩華
エドワード・S・アリゼ(p3p009403)
太陽の少年
ユーフォニー(p3p010323)
竜域の娘
秦・鈴花(p3p010358)
未来を背負う者
琉・玲樹(p3p010481)
マイア=クゥ(p3p010961)
雨嫌い

リプレイ

●水晶洞窟へ
 亜竜集落ウェスタから少し進んだ先の地下洞窟。その様子が一変し始めるのは「水晶洞窟」のエリアに入り始めてからのことだ。
 キラキラと輝く水晶の反射する光は気温をも春先のそれに変え、ほとんどの生物が過ごしやすい状態に変えていく。
「地下世界、モグラ、水晶。どれも元の世界で馴染みのあるものばかりです。あぁ、久しぶりのこの空気。地上とは違う土の匂い。懐かしいです」
「こんな綺麗な水晶がいっぱいある所にモグラが? ちょっと可哀想な気もするけれど、これも美味しい魚の為だしね」
「モグラと戦うのは正直気が乗りません。友ですから。でも、殺す必要もなさそうですし。その子たちが殺されないためにも、ここに近づかないようにしないといけません」
「そうだね!」
 『雨嫌い』マイア=クゥ(p3p010961)と琉・玲樹(p3p010481)はそう言い合うが、実際、水晶大好きモグラを殺す必要は一切ない。
「まぁ……他所の縄張りに入っちまったから排除されるってのは仕方ないと思えるし水晶が重要物なのは分かるが……依頼とはいえ、昼寝スポットの死守って理由で叩き出されるモグラが不憫だな……せめてやんわり返してやるか」
 『黒鎖の傭兵』マカライト・ヴェンデッタ・カロメロス(p3p002007)も水晶大好きモグラに多少の同情をするが、棕梠にぐいっと服の裾を引っ張られる。
「……大切なの」
「あ、ああ」
 まあ、確かに水晶を食べられては光が弱くなってしまうのだから亜竜種にとっては迷惑ではあるだろうか。その辺りは綱引きのような関係といってもいいのだろう。あちらをたてればこちらが立たず。まあ、マカライトの言うようにやんわり立ち去ってもらうのが無難だろう。
「久々に顔を合わせたと思ったら何時も通りで安心したよ」
 そんな棕梠を見て、『騎士の矜持』ベネディクト=レベンディス=マナガルム(p3p008160)も小さく微笑む。
 今、覇竜もベルゼーの件で大変なのだろうが、こういう話も変わらずあるのだと。そう思ったのだ。
「変わらずお昼寝スポットを捜し歩いているのか? 棕梠は」
「ん」
 ベネディクトに棕梠はそう短く頷く。相変わらずのマイペースだが、そんな変わっていないところがホッとする。
「此処が例の水晶洞窟か。確かに美しい水晶が見て取れるな……」
「いいところなの」
「こういう雰囲気も、棕梠さんにこうして捕まってお願いされるのも何だかすっごい久しぶりだねっ!」
「誘うタイミングが……なかった、から」
「確かに花丸ちゃんたちもここ最近は大慌てだったからねー」
 うんうん、と『堅牢彩華』笹木 花丸(p3p008689)は頷く。
 ここ最近の世界情勢の激しさは凄まじく、棕梠としても誘うのを何となく遠慮していたのだろう。
 ……まあその割には今の覇竜の状況でお昼寝に誘う辺り、物凄く「棕梠」という感じはするな、と花丸は思ってもいた。
「今回は水晶洞窟に現れて水晶をモグモグしようとしてる、水晶大好きモグラさんを懲らしめて追い返せばいいんだっけ?」
「そうよ。モグラには悪いけど、食べられると困る、わ」
「そっか! モグラさんにはちょっと申し訳ないけどこれも棕梠さんのお願いと、素敵なお昼寝スポットを守る為……そして何より美味しいお魚料理の為にだよっ!」
「おー」
 花丸の気合に棕梠もそんな声をあげるが、声に力がいまいち乗らないのも棕梠らしくはある。
「棕梠さんお久しぶりです! ドラネコさんたちと一緒に来ちゃいました」
「ん、久しぶり。今日はよろしく……ね」
「はい♪」
 『相賀の弟子』ユーフォニー(p3p010323)も棕梠にそう頷きながら、水晶の増してきた洞窟内を見る。
 棕梠の言っていたポイントはもう少し先だが、もうだいぶ水晶が多くなってきている。
 それに比例するように明るさも増していき……指定のポイント近くになると、昼間のような明るさになってきていた。
「ふぁ……春は確かに昼寝日和よねぇ。しかもこの暖かさ……」
 『秦の倉庫守』秦・鈴花(p3p010358)もちょっと欠伸などをしながら頷く。
「ただでさえ昼寝が好きな棕梠にとっては最高の季節かもね・ウェスタの水晶洞窟、話には聞いたことあっても行ってみるのは初めてだし、綺麗なのも美味しいお魚がいるのも楽しみだわ! ってことで行きましょ、もうすぐそこなんだから! れっつごー!」
 そうして鈴花を先頭に辿り着いた水晶洞窟は……もはや、春を一か所に集めたかのような場所だった。
「すっげー綺麗な洞窟……って、あーーーっっ! こんな綺麗な水晶をそんなふうにもぐもぐしたら、この洞窟無くなっちゃうぞー!? むむ……既にちょっと食べられてるっぽいし……これ以上は止めさせてもらうぞ!」
 エドワードの言う通り、これ以上モグモグされては洞窟が機能を喪失してしまう。
 周囲を埋め尽くし、僅かな光を反射し増幅する自然の美。そこにいるモグラは……なるほど、確かに邪魔者のようではあった。
「……こんなに近くでモグラさんを見るのって何だか初めてかも。ちょっとずんぐりむっくりしてて可愛いようなそうでもないような……。ご、ごめんね? でも此処の水晶をお腹いっぱい食べられるのは本当に困るからっ!」
「よし、やるか。飯食いに来ただけだし殺生せずとも帰るならそれで充分だろう」
「そうだな。殺すまではしないが、こちらも仕事だ。人は襲わない様に少し痛い目を見て貰おう」
「ごめんなさい、他の場所を探してください……!」
 花丸にマカライトとベネディクト、ユーフォニーも声をあげて。
「こうなったらモグラを「わからせ」てあげないとだわ。竜拳で、思いっきり手痛いゲンコツを! ……って言ってもこの子も人を襲いたくて襲ってるわけじゃなさそうだし、水晶がごはんなんだものね。だから、手加減はしてあげる!」
 鈴花も声をあげて。そうして戦いは始まり……結構早めにモグラは逃げて行ったのだった。

●釣りをしよう!
「此処が例の水晶洞窟か。確かに美しい水晶が見て取れるな……」
「すごく綺麗な場所ですね。みなさんの声の色、聴こえるたくさんの音の色…水晶の煌めきが合わさって、世界に輝きが増したみたい」
 ベネディクトとユーフォニーは、互いにそんな感想を言い合う。静寂を取り戻した水晶洞窟は、その美しさをこれほどかという程に増していた。
 お土産にひとつやふたつは持って帰っても良いのだろうか、などとベネディクトは言うが、棕梠に「構わないの」と言われて小さな欠片を手に取ってみる。加工すれば綺麗に輝くだろうが、なるほどお土産にはピッタリだ。
 各々がそれぞれの準備をしている中、マイアは落ちていた水晶の欠片を集めてこっそりと埋めた穴にあけた小さな穴からモグラを追っていた。
 その先には当然先程の水晶大好きモグラがいたが……マイアが試したのはギフトである「地の信友」と動物疎通だった。
 そう、モグラと話を出来ないか。今ならそのタイミングではないか。マイアはそう考えたのだ。
 水晶洞窟には行っちゃいけないこと。行ったら酷い目に合うこと。他の仲間に伝えてほしいこと。
 もし、それを教えられたら、これ以上傷つくモグラは増えないと思ったのだ。
「どう、でしょうか?」
 水晶大好きモグラは答えず、そのまま何処かへと去っていく。しかし、分かってもらえたと信じて。
 そうしてマイアが戻ると……棕梠が、その場に立っていた。
「……お話、出来た?」
「ええ、まあ。たぶん分かってもらえたと思います」
「そう。良かった」
 棕梠はそう言って別の誰かの下へ歩き去っていくが……なるほど、お昼寝の邪魔さえされなければ、棕梠としても争うのは本意ではないのだろう。そんなことをマイアは思いながら穴を埋め戻していく。
「さて、釣りでもして昼飯の確保でもするか。狙いは鮎サイズ。大物も釣れたら釣るが、味方でも調理し切れない、或いは食い切れないサイズはそのままリリースしようか」
「さて、どの様な魚が釣れるのか。水晶の様な輝きを放つ魚が釣れたりは……流石にしないか」
「覇竜だからな。分からないぞ」
 マカライトとベネディクトは言いながら竿を振るう。
 此処にある泉は大分深いようで、何が釣れるかはまだ分からない。
 だからこそ餌を括りつけて、時が来るまでは待ちの姿勢だ。
「釣りって待ってるのまどろっこしいのよね、泳いでとってきちゃダメ? あとはポメ太郎を釣り糸に括りつけてとってこいって……あっなんかあの子は捕まえたら自分で食べちゃいそうね」
 何やら鈴花が不穏なことを言っているが、こういうのが釣りには向かないタイプである。漁業なら向いているかもしれない。
「ポメ太郎と茶太郎も、皆が居る範囲でなら遊んで来ても構わないぞ」
 ベネディクトはそうポメ太郎と茶太郎に声をかけて。花丸も竿を早速降り始める。
「釣りはあんまりやったことないから教わりながら釣りをするね。棕梠さんはお魚釣りってしたことあるの? 釣りをしてる間にこっくりこっくり寝ちゃってそうなイメージもあるけど……ってあれ? 棕梠さんは?」
「ふあふあ……」
「あ、もう茶太郎にくっついてる!? 気持ちは分かるかも!」
「はは……」
 何かくっついてると思ったら棕梠だったか、とベネディクトは笑う。確かに棕梠が狙いそうなポイントではあるだろうか。
 そしてユーフォニーも針に餌をつけてそっと水面に垂らし、気配を潜めてじっと待っていた。
 釣りは忍耐のスポーツでもある。耐えて耐えて、その時を待つのだ。
「むっ、当たりが来たか……! 今だ!」
 ベネディクトが釣ったのは、本当に水晶のようにキラキラした鱗を持った魚だ。
 大きさは……大物のアジ程度はあるだろうか? 中々の釣果だ。
「む、こっちも……中々引きが強いな!」
 マカライトのほうも、タイくらいはある大きさの魚を釣り上げて。
「やったー! って何コレ!? 膨らんでる!?」
「フグの仲間か……? 淡水に? とにかくリリースだ。流石に調理出来ないだろう」
 一方の花丸はなんか見た目だけは綺麗なフグっぽい魚を釣っていたが、それはリリース。
「水面に見えるお魚の影、聞こえるお魚の泳ぐ音、持った釣り竿から伝わる微細な振動……全ての感覚に集中して、決して焦らず、でも判断は遅れず……今ですっ!!」
「あ、さっきのフグ?」
「リリースですね……」
 花丸とユーフォニーはそう笑いあう。そう、こんなのも釣りの楽しみなのだ。
「こう、釣り糸を垂らしてのんびりと待ってる時間がちょっと眠いよね……おっと! 釣り糸に反応あり!」
 そうして玲樹の竿にも、ついに何かがかかる。
「これはデカい!! こう言う時は…掛け声を叫ぶって聞いたよ! フィィィィィィィィシュ!!!」
 糸が切れない様、逃がさない様に細心の注意を払って釣り上げたのは……何やらサンマにも似た魚だ。淡水なのに。
「刀みたいなキラキラした魚が釣れたよ〜」
 釣りに詳しい一同はそれを見て此処がどういう生態系なのか改めて疑問を持つが……まあ、覇竜なので仕方ない。
 そんな中エドワードは釣りではなく、水晶洞窟を楽しんでいた。
「外の微かな日差しが水晶に反射して……、まるで、水をそのまま固めた中に居るみたいだ……こんな綺麗な場所もあんだな……。
………」
 つい、じーーっと透き通る水を泳ぐ魚達を眺めてしまうエドワードは「とても綺麗だ」と思う。
 何処かの僅かな隙間から伝わってくる空気が時折風となり、この暖かな空気の中に涼しさをも運んでくる。
「はあ……風がすずしー………」
 まるで眠ってしまいそうな気持よさ。しかし、それはまだだ。
「さあ、釣りあげたら昼寝の前にご飯よご飯!」
 そうして皆が釣り上げた魚を前に、鈴花がここぞ自分の出番だとやる気を倍増させていた。
「料理なら任せてちょうだい、串に刺して塩焼きにー、ホイルに包んでスパイス焼きでー、そしてこっちは塩で固めた塩釜焼!」
 そしてユーフォニーも負けじと腕を振るっていく。
「まず、釣れたてのお魚のお刺身を。丁寧にさばきお醤油を添えてシンプルに。次に作るのは天ぷら。小魚はそのまま、少し大きめのお魚は捌いて、水分を拭き取る。衣をつけて熱した油に入れ1分くらい。泡が小さくなって衣がカリッとしたら完成、こちらもシンプルに岩塩を添えて……塩。私、鈴花さんの塩釜焼きも楽しみなんです♪」
「任せて! さあ、出来たわ! この塩釜焼は思いっきりグーで殴って塩を壊して、皆で食べましょ! 動いた後のご飯は最高よね、ほらほら棕梠もアニマルズも!」
「ん、美味しい」
「初めて聞いた料理だけど、美味しいなあ」
「うむ、美味い。どれ、ポメ太郎達にも分けてやろう」
 棕梠と玲樹、ベネディクトもそう声をあげる。塩釜焼は珍しい料理ではあるが、かなり美味しいものでもある。
「塩釜焼き……だっけ、とっても美味しいね!」
「はぐはぐ……ん~っ! この魚、泳いでる時もすげー綺麗だったけど、食べるとこんなに美味しいんだな……。命に感謝だ。食べてると、なんかすげー元気が出てくる気がするぜ」
 花丸にエドワードもたくさん食べて。そうしたら、いよいよお昼寝の時間だ。お腹いっぱいで丁度眠くもなってきた頃合いに、皆それぞれの場所で寝始める。
「俺は一番太陽が当たってポカポカしてる場所が良いなぁ。ポメラニアンと一緒に寝るともっと暖かいのかい? 俺も少しだけ一緒に寝てみようかなぁ」
 玲樹はそう言いながら寝ている茶太郎の近くへふらふらと寄っていく。
「ふかふかで……もふもふだ……ふふ、また料理が歩いて……逆立ちしてバク転してるよ……あれはエリザベスだ! まて〜〜ムニャ」
 どんな夢を見ているかは分からないが、幸せそうだ。
 そしてそんな茶太郎には、鈴花も登っていた。
「食べてすぐ寝ると……なんてことは今日は気にしないわ。尻尾をしまうのは面倒だから、うつ伏せで茶太郎の毛並みにダイブ! これですやすやで安眠で……ハッ埋もれて窒息するところだった!」
 言いながら鈴花は尻尾を抱え直し、「おやすみなさい」と寝始める。
「目が覚めてもまたこの綺麗な光景が見られるなんて、どっちが夢か分からなくなっちゃいそうね」
「そうですね……こんな幸せを守れますように」
 ドラネコたちと寝ていたユーフォニーもそう返し、夢の世界へと落ちていく。
 エドワードも、花丸もスヤスヤと寝始めて。
「俺は……手頃なとこでティンダロスを枕にうたた寝してよう。柔らかな光でさぞよく眠れるだろうさ」
 そう言いながらティンダロスType.Sを枕に静かな寝息を立て始める。マイアも、エドワードも寝始めて。
 花丸のお腹が枕としてどうか触っていた棕梠に「程々にな」と言いながらベネディクトが声をかける。
「ありがとう、棕梠。良い気分転換になったよ」
「ん。起きたらもう1回聞くわ」
 言いながら花丸のお腹を枕に寝始める棕梠を見て……ベネディクトもポメ太郎に急かされるように目を閉じる。
 それがこの忙しい中での……一時の、安らぎだった。

成否

成功

MVP

秦・鈴花(p3p010358)
未来を背負う者

状態異常

なし

あとがき

ご参加ありがとうございました! すやぁ

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