シナリオ詳細
いるよ! いる! 強制的にスカートを履かせた挙句、それを自ら盛大にめくりあげその反応を楽しむタイプの精霊が!
オープニング
●ええっ、強制的にスカートを履かせた挙句、それを自ら盛大にめくりあげその反応を楽しむタイプの精霊がでたのかい!?
「でました」
と、ローレットの情報屋が言ったので、ハンナ・フォン・ルーデル (p3p010234)、古野 萌乃 (p3p008297)、フォルトゥナリア・ヴェルーリア (p3p009512)、皇 刺幻 (p3p007840)が死んだ魚みたいな目をした。
「何が……?」
萌乃が胡乱気は表情でそう尋ねるのへ、ローレットの情報屋は、感情を失った顔で、答える。
「強制的にスカートを履かせた挙句、それを自ら盛大にめくりあげその反応を楽しむタイプの精霊です」
「ふざけているんですか?」
ハンナが首をかしげたので、情報屋は頭を振った。
「いいえ、事実です。事実なのです……」
そう言って情報屋が語る事には、以下のとおりである。
幻想のとある街に、強制的にスカートを履かせた挙句、それを自ら盛大にめくりあげその反応を楽しむタイプの精霊が出た。
以上。
「シンプル過ぎるな……」
刺幻が遠い目をして呟いた。
「状況説明が……終わってしまったな。
こう……此処までまだ、500文字くらいしか使っていないわけだが……」
「あまりにも薄いオープニング……! 勇者駆け出しのころ、酒場で受けた「薬草をとってきてください」って言う依頼よりスッカスカの依頼書だよ!」
フォルトゥナリアが声をあげるのへ、情報屋が頭を抱えた。
「いや……だって……他に言いようがないじゃないですか!
強制的にスカートを履かせた挙句、それを自ら盛大にめくりあげその反応を楽しむタイプの精霊が出たんですから!?」
「それ、本当に精霊ですか? 近所のエロガキとかじゃないんですか?」
死んだ魚のような目でハンナが言うのへ、萌乃がうーん、と唸った。
「強制的にスカートを履かせた挙句、それを自ら盛大にめくりあげその反応を楽しむタイプのクソガキがいたとしたら、それはもう魔物の類ではないか?」
「言われてみれば、強制的にスカート履かせてくるエロガキって嫌だな……。
それに、濃密に被害状況を描写されても困ると言えば困る。
この場合、老若男女問わずスカートを履かされてめくられるわけだから、こう、洒落にならない描写をされる可能性もある。
昨今はコンプラにも厳しいからな。静かにしておくにこしたことはあるまい」
「ええと、せめてどうやって倒せるかとか、そういうのは……?」
フォルトゥナリアが言うのへ、情報屋が頷く。
「はい。まず皆さんは、こう、スカートを履いてきてください。別に無理矢理履かされても構いませんが、とにかくスカートが必須です。
中にはパンツをはいてきてください。男女どちらのものでも構いませんが、とにかくパンツは履いてきてください。
レギンスは……短めのものなら……洗井落雲も性癖って言ってますし……」
「あら、あらい……? 誰、それは?」
フォルトゥナリアの問いを、情報屋は無視した。
「とにかく、皆さんはスカートを履くか、履かされるかしてください。
そして無理矢理履かされたスカートに恥ずかしがったりキャッキャウフフしているところを描写されるのです。
そのあとスカートをちょいやー、ってめくられますので、そこで恥ずかしがったり嫌がったりしてる所を描写されるのです。
あとはまぁ、その場にいる精霊をていやーってすれば万事解決です」
「なんですか、この依頼……」
ハンナが帽子を深くかぶるのへ、萌乃が首をかしげた。
「え、でもこの依頼持ってきたの、ハンナでは……?」
「さておき」
こほん、とハンナは咳払い。
「やらねばなりません。これもお仕事ですので。
復唱しましょう。
強制的にスカートを履かせた挙句、それを自ら盛大にめくりあげその反応を楽しむタイプの精霊を見つけてていやーする。はい」
『強制的にスカートを履かせた挙句、それを自ら盛大にめくりあげその反応を楽しむタイプの精霊をみつけてていやーする』
仲間達がそういうのへ、ハンナは頷いた。
「はい。では、始めましょうか……」
かくして――。
戦いは、はじまる!
- いるよ! いる! 強制的にスカートを履かせた挙句、それを自ら盛大にめくりあげその反応を楽しむタイプの精霊が!完了
- GM名洗井落雲
- 種別リクエスト
- 難易度-
- 冒険終了日時2022年07月19日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談8日
- 参加費150RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●今回のあらすじ
『炎の守護者』チャロロ・コレシピ・アシタ(p3p000188)
『自在の名手』リリー・シャルラハ(p3p000955)
『灼滅斬禍』皇 刺幻(p3p007840)
『名状し難い軟泥状のもの』古野 萌乃(p3p008297)
『カーバンクル(元人間)』ライ・ガネット(p3p008854)
『夜妖<ヨル>を狩る者』金枝 繁茂(p3p008917)
『挫けぬ笑顔』フォルトゥナリア・ヴェルーリア(p3p009512)
『天空の魔王』ハンナ・フォン・ルーデル(p3p010234)
皆がスカートを履いて街を歩いているよ♡ 可愛いね♡
「なんですか今のあらすじ? は……」
虚空を見つめるハンナの目には何がうつったのか。果たして不明であるが、無表情なハンナが非常に『疲れたような顔をしている』あたり、その精神にかなりのストレスがかかっているのは間違いないだろう。まあ、まだ事件ははじまったばかりなのだが。
「……これも洗井落雲の仕業なんだね。っていうか、洗井落雲って誰? 精霊の名前?」
小首をかしげるリリー。洗井落雲は、色欲の概念みたいなワードです。
リリーは可愛らしい、水着を着ていた。パレオスカートがひらひらと、かわいらしく風に舞う。「スカートでいいなら、水着のスカートでもいいよね?」とはリリーの言。いいよ、すごくいい。
「何か邪悪な思念を感じたよ……?」
リリーが嫌そうに言うのへ、萌乃が顔を真っ赤にしている。
「うう、許せんのだ、下等種族め!」
萌乃はスカートである。普段はズボンの萌乃だが、今回は代わりにふわっふわのスカートを履いている。仕方ないね、こういう依頼だからね。スカートの裾から覗く太ももは、いつにもまして美しくまぶしい。いや、いつもはハーフパンツなので太ももはいつも出ているのだが、それはそれとしてスカートから覗く太ももというものまた違った栄養が採れる。これは優劣とかそういうものではない。どちらも生きていく上で必須の栄養素であり、人にとっては無くてはならないものである。そんなスカートの萌乃が、顔を真っ赤にしながらもじもじしている。あまりにもかわいい。ご馳走様でした。
「ひい、恐ろしい邪念を感じる!」
流石の『名状し難い軟泥状のもの』も、この邪悪な地の文にはドン引きであった。さておき。
「こういう依頼で雰囲気に飲み込まれた負けです。むしろ堂々と行くのですわ?」
というのは繁茂だ。着用している猫耳尻尾ミニスカメイド服はローレットの備品である。
「あなた、そんな口調でしたっけ……?」
ハンナが首をかしげるのへ、繁茂は頭を振った。
「いいえ、こういう時は口調も”寄せて“行くのが良い、と考えたのですわ。
よって私は今より淑女にしてメイド。ご奉仕にゃん」
にゃん♡ と手を猫の手にして見せたので、ハンナは虚空を見つめながら頷いた。
「覚悟は理解しました」
「そんな覚悟をする必要がどこに?」
ライが言う。ライはスカートであった。正確には、シンプルなデザインのワンピース。モフモフの毛皮とワンピース。可愛すぎる。もふりたい。その肉球とかおててぷにぷにしたい。
「スカートに言及しろよ邪念! いや、されても嫌なんだが」
はぁ、とライが嘆息する。
「しかし、何だな……ちょっと、元の世界でめっちゃ可愛い服着せられて街中を連れ回されたトラウマが……。
……ま、まあ今回は自分でデザイン選べるしまだマシだ……うん」
「元の世界でもこのような苦行を……」
萌乃が同情するような視線を送った。ライは頷いた。
「まぁ、いろいろ……な……。
しかし、こう……俺ってパンツはく意味あるのか?
普段はいてないし……いや、なんか、今下手に履いたら、普段はいてないのが恥ずかしく感じそうで嫌なんだが……」
「う、うーん……ダメだったら勝手にはかされるだろうし、とりあえずそのままでいいんじゃないかな……?」
苦笑するフォルトゥナリア。ちなみに、フォルトゥナリアは普段からスカートなので、別段特殊な準備はしていない。普段からスカートで可愛い。
「はぁ、でも変な精霊だよね。スカートを無理矢理履かせて、めくって楽しむとか……元の世界じゃきいたことないよ、そんなの……」
フォルトゥナリアがそういうのへ、刺幻が頷いた。
「混沌世界……だしなぁ。
いや、最近依頼行ってないから、混沌の悪意を忘れていた……リハビリがてらの依頼がこれというのも、中々に運がないな、我ながら……」
はぁ、と思わず肩を落とす刺幻。ちなみに、刺幻の格好はレギンス+へそ出しのミニスカ。さわやかなサマーな装いである。ありがとうございます。イラスト等お待ちしておりますので、よろしくお願いします。
「クソがよ! まぁ、いい。受けてしまったものは仕方がない。さっさと済ませて、全部忘れるぞ」
「そうですわね!」
と、チャロロがまるでお嬢様のような口調で言うので、全員が面食らった。
「その、どうしたの?」
リリーが尋ねるのへ、チャロロがうふふ、と笑う。
「いえ……これまでの依頼の影響で、女性の服を着ると、どうしてもこう、お嬢様口調が出てしまうのですわ?」
「そ、そうなんだ……」
「ええ。でもさすがに……下着までは、女性物はちょっと……!
トランクスで……それ以外をはいたら、こう、オイラ、帰ってこれなくなるって言うか……ッ!」
はぁはぁ、と苦し気にうめくチャロロ。オイラ、という男としての自分が、精一杯の自己主張をしていた。ちなみに、チャロロの服装は、とある学園に潜入した際のセーラー服である。可愛い。
「皆さん、大変なのですね……」
ハンナが嘆息する。ちなみにハンナも、しっかりスカートだ。普段の軍服のようなそれとは違う、休日に街の中にいても違和感のないような普段着。とはいえ、スカートは長めのものを用意しているのは、羞恥心による最後の抵抗か。まぁ、これがめくられるのだから、気が重くもなるというもの。
「抵抗がないだけ、マシというべきでしょうか……いえ、めくり上げられる、のではあるのですが。スカートに、抵抗がないだけ……」
「でも、それもなんというか、苦しい好かった探しのような気もする……」
リリーが苦笑する。まぁ、そうとでも思わないとやってられない、というのも事実ではあるのだが。
「ええと。じゃあ始めようか……此処で愚痴っててもしょうがないのは事実だし……」
リリーの言葉に、仲間達は頷いた。
かくして、イレギュラーズ達は、素敵なスカート衣装で街に繰り出したのである――!
●スカート翻して、街を歩いて
幻想の、中規模の街である。繁華街に位置するここでは、多くの人々でごった返している。そんな中を、イレギュラーズ達は気まずい気持ちでしずしずと歩いていた――。
「どうしますの?」
チャロロが尋ねる。
「仮にも、戦闘が始まる場所。すでに事情は説明しておりますが、いざという時にこれだけの人がいては危険では――」
「まぁ、そうなのですけれど」
繁茂が頷く。
「精霊が、仮に『大勢の人々がいる中でスカートめくられた方が、恥ずかしさもより強まってグッドだよね』って考える洗井落雲のようなタイプだとしたら――」
「なるほど、逆に人が閑散としてしまった場合、精霊が現れない可能性があると?」
チャロロが嫌そうに言うのへ、刺幻が頷いた。
「……確かに、そういう、『え? 人が散ったら辱められないでしょう? どうせならもっとやれ』というような思惑を、どこか……背後の方から感じ取れなくもないが」
はぁ、と流石の刺幻も嘆息する。
「どうして、こんな事になってしまったのだろうな――」
正直な事を言えば、普段とは着なれない服装を、人前でしているだけで充分に恥ずかしい。ましてや、これから理不尽にも「スカートをめくられます」と宣言されている以上、どうしてもそういう『これより露出するのだ』という事実が頭にこびりつく。
露 出 。
そう書いてみれば、何とも、倒錯した響きだろうか。これより、人前で決して出さぬものを、衆目の下にさらすのである。そう考えた時に、覚えるものは熱か、吐き気か。恥ずかしい事だけは確実だが、その恥ずかしさが、まかり間違って快感の方に振り切れたりやしないか――。
「やめろやめろ! 私にはそっちの趣味はない!」
ガンガンと頭を振るう刺幻が叫ぶ。水着であるリリーも些か、頬に手をさしている。
「うーん、水着なら恥ずかしくない、と思ったんだけど」
あたりを見回してみる。繁華街。人。当たり前の格好。その中、水着。紛れ込んだ異物。
「冷静に考えたら、これ、だいぶ恥ずかしいよ……!」
うう、と身をすくめるリリー。そりゃそうである。
「もしかして――この世で最も邪悪なものとは、人類なのでは……?」
なんか遠い目をしながら、萌乃が言う。それから、ふと、「あ」と声をあげると、
「我賢いから思いついたのだ! 奴はスカートをめくる事で快感を得る種族なのだろう?
ならば奴が来る直前に堂々と自分でスカートを捲り、ガッカリさせてしまえば精神的ダメージを負わせることが出来るかも知れない!」
我ながらいい事を思いついたぞ、と言いたげな萌乃に、酷く冷静に、ライが答えた。
「いい案だ。まずはお前らやってみるか?」
「え?」
萌乃が驚いたような顔をしてから、顔を思いっきり赤面させた。
「はっ? はァ!? 我はやらないが! 何故なら我は立案者な上に天才だからな! けっ…決してその行為が恥ずかしいとかそんなのないのだ……!!! 誰もやらんのか!?」
一息早口でそう言いだす萌乃だが、当然のように自ら衆人環視の下、スカートをまくり上げるという倒錯的な手段に出るものなど居るはずがないのである。
「う、うぅ~~~~~! なら仕方ないな! この我が直々にお手本を……手本を」
顔を赤らめながら、徐々に、徐々にスカートにておを伸ばす。裾を掴んだ。周りに人がいる。その中で、自らスカートをたくし上げるという、背徳。
「……うぅっ……TKRy~~~~!!!
やっぱり出来んのだ! だからっ……恥ずかしい訳じゃないからな!」
ばさっ、としゃがみこみ、真っ赤な顔でスカートを抱くようにする。かわいい。
「まぁ、そうだよね」
フォルトゥナリアが苦笑する。ちなみに、フォルトゥナリアは、リトルワイバーンにまたがり、ついでに発光して他人には良く視えないようにしている。
「それにしても、現れる気配がないね。ガセだったのかな……」
むぅ、と人差し指を口元に亜tげるフォルトゥナリア。ガセだったらガセだったで、よかったような悪かったような。だが、当然、ガセで済んだらローレットはいらない。
「スカート、頂戴いたします――」
と、フォルトゥナリアの背後、リトルワイバーンの背の上で、何かがそう言った。「えっ」と声をあげたフォルトゥナリアが振り向いていると、そこにはなんか、アライグマみたいなのがいた。
「むっ! 私のおセンシティブセンサーに反応いたしましたわ! まさにおセンシティブの塊! それがお精霊ですわ!!」
繁茂が叫ぶ! とう! とアライグマ=精霊が跳んだ! その勢いに任せて、フォルトゥナリアのスカートがまくれ上がる! 輝く光! 何の光!? 外からは良く視えなかったが、それはそれとして、恥ずかしい!
「きゃっ!? ちょ、ちょっと! やめて、やめて……うやあああっ!!」
バランスを崩し、悲鳴を上げたままフォルトゥナリアがリトルワイバーンと共に、墜落! そのまましゅたっ、と着地したアライグマが地をかけ、飛び跳ね、宙を舞う!!!
「現れましたね精霊。さっさとお縄に……って素早い!?
いくらなんでも素早すぎますね……ここまで縦横無尽に動かれるとは……!」
ハンナが叫ぶのへ、繁茂が頷いた。
「ええ、このおアライグマ、お街のお構造物をお足場にしてお立体機動を!?
ですがおめくろうとお接近するお瞬間はお無防備ですわ、おそこをお狙ってお刈り取りますわ!
ですわッ!? お加速したおスピードをお着地時にお利用しお風をお起こしておスカートをおめくりおあげたですわァ!!?」
地の文の役割をすべて奪い取った繁茂が、精霊の起こした風にスカートをまくり上げられながら転倒!
「残り、6!」
アライグマが叫ぶ!
「させませんわっ!」
チャロロが構える! 構える! 構えて。
「……いや、これ、名乗り口上挙げて待ち構えたらまずい――」
正気に戻ったチャロロ! だが、非常にも、アライグマはチャロロのスカートを巻き上げた! シンプルながらのトランクスがあらわとなる! チャロロは顔を真っ赤にして撃沈!
「大丈夫、リリーに任せて!」
リリーが飛び出す!
「リリーは水着だし、それにめくったって、人形のを見るようなものだもの! めくったって嬉しくないはず――」
「それはそれで嬉しいです」
奴は淫魔だ! アライグマは躊躇なくまくり上げた!
「き、きゃんっ!?」
流石にこういう事をされては、衝撃を受ける。リリーが恥ずかし気に轟沈するのへ、精霊は続いて容赦なく、萌乃へと迫る!
「TKRy!? 前をおさえていたら後ろからだと!? なんと小賢しい!」
だが、一度では終わらない! こうなったら徹底的に辱めさせてもらう! 精霊はひゅんひゅんと移動しながら、前後に移動しスカートを連続でめくりあげる!
「ひゃぁッッ……/// だめっ! やめっ……TKRy~~/// このっ……何故何度もやるのだ! 我は恥ずかしがってなぞないからつまらんだろう! こいつっ……/// ……TKrっ……もうやぁぁあ!!!」
「心の栄養が、ここにたまってきたぞ」
胸をポンポンと叩きながら左右にステップする精霊。栄養がたまってくる。精霊が飛び跳ねるのへ、もふもふのライがとびかかる!
「俺は別にめくられたって恥ずかしくは――」
不敵に笑うライだが、しかし相手は恐るべき精霊だ! 躊躇なくまくり上げると、ふかふかのおなかにダイビングした。
「恥ずかしがらぬのなら、恥ずかしがらせて見せよう、ライ・ガネット――」
スカートを持ち上げ、もふもふとお腹をさする精霊! ライはドン引きした!
「そ、想像以上の悪……!」
衝撃に、ライが轟沈する!! 精霊がくるり、と跳躍! 刺幻は反応しようと身構えるが、しかし刺幻の反応は66なので、精霊より遅いです。
「甘いですね」
ひゅんひゅん、と高速機動しながら、精霊が迫る! まくり上げられる、刺幻のスカート!
「ば、馬鹿な、手も足も出せないだと……!?」
「一度、二度、三度、四度――五連打ァ!!!」
精霊がバシバシとスカートをまくり上げる! あらわになる下着! 衆人環視の下、晒される見せてはいけないもの!
「お、おのれぇぇ!!」
刺幻が轟沈! 精霊はそのまま、ハンナへと向かう!
「くっ……来ましたね! ですが、私は負けません……!」
負けられない、理由があった。逃げられない、理由があった。スカートをめくられるの恥ずかしいのだ。ハンナは身構える――だが、精霊はその速度の上を行った。
「私の反応とEXAは53万です」
多分嘘だろうが、実際に高いのだろう。すさまじい速度と手数! いや、これ戦闘判定してたの? とい疑問に思われるだろうが、そこは適当に流してほしい。
なんにしても、そのアライグマに、ハンナは反応できない! 交差する、ふたり! 一陣の風が吹き、ハンナのスカートがまくり上げられた!
「――!」
顔を真っ赤にして、とさり、と座り込む、ハンナ。精霊は満足した様子で、片手をあげた。
「勝った! リプレイ、完!!」
ぐっ、とガッツポーズする精霊――おお、この精霊を、止められるものはいないのか? この精霊は、このまま野放しにされてしまうのか――。
がっ、と。精霊の頭を、フォルトゥナリアが、掴んだ。にこにこと笑いながら。
「満足した?」
「はい、だいぶ」
「ふーん。そっか」
フォルトゥナリアが、笑顔を見せた。
「それじゃ、おいたにはお仕置きが必要だね?」
ぎちぎちと、頭部に力が込められる。そのままフォルトゥナリアが、精霊を放り投げる。どちゃ、と石畳の上に倒れる精霊。
「うーん、痛たた」
と、顔をあげた精霊を、八人の人影が、見下ろしていた。
イレギュラーズ達である。視線が合った。
「怒ってますか?」
「怒ってないと思うんですか?」
ハンナが言うのへ、精霊はが頷いた。
「ワンチャン」
「ありません」
「そんなー」
精霊が、どたん、とひっくり返った。
精霊がボコボコにされるのに、1ターンもかからなかったのである――。
「かくして、仕事は終わりました。
私達の心に、消えない傷を残して――」
ハンナがモノローグ調でそういう。仲間達はみな、ひどく疲れた顔をしていた。
街の人々が、気の毒そうな顔で見ている。その視線もなんか、酷く辛い気持ちになるようなものだった。
なんだったんだこの仕事……と言ってはいけない。これも世界を救うためのお仕事なのだ。それは間違いない。
「……帰りましょうか。かえってもう、全部忘れましょう」
ハンナが言うのに、皆は頷いた。
皆は無言でローレットの支部に戻ると、速やかに着替えて、そのままお家に帰って寝た。もう、全部忘れるつもりだった。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
ごちそうさまでした。
じゃなかった、お疲れさまでした、イレギュラーズ!
GMコメント
お世話になっております。洗井落雲です。
これはリクエストシナリオなので、winwin関係みたいな奴です。
●成功条件
強制的にスカートを履かせた挙句、それを自ら盛大にめくりあげその反応を楽しむタイプの精霊をみつけてていやーする。
●情報精度
このシナリオの情報精度はAです。
想定外の事態は絶対に起こりません。
●状況
強制的にスカートを履かせた挙句、それを自ら盛大にめくりあげその反応を楽しむタイプの精霊――。
幻想にひそやかに生息する、性癖の塊。
老若男女を問わず、スカートを履かせた後めくりあげるタイプの、エロガキ見たいな精霊! それがこの精霊です!
このまま放っておいては、PPPがスカートめくり推進PBWみたいになってしまいます! ダメです。昨今のコンプラは厳しいのです。
というわけで、皆さんはこの精霊をていやーしてください。
皆さんは、自前のスカートを履いてきてもいいですし、精霊の力で強制的にスカートを履かされても構いません。とにかくスカートになってください。大喜びで履いても良いですし、最後まで抵抗しても構いません。抵抗した方が面白いです。僕が。
その後は、スカートをめくられます。逃げられません。抵抗しても構いませんが無駄です。でも抵抗した方が面白いです。僕が。
そして、そのまま……全員めくられたあたりで、満足した精霊が出てくるので、ていやー、ってボコボコにしてください。
これまでの恨みを込めて、ぼこぼこにしてやってください。それでこの仕事は終わりです。後はすべてを忘れて帰って寝ましょう!
●エネミーデータ
強制的にスカートを履かせた挙句、それを自ら盛大にめくりあげその反応を楽しむタイプの精霊 ×1
なんかアライグマみたいな感じの精霊です。スカート履かせた後めくるのを楽しみにしています。
ライトでポップなエロガキ見たいな精霊ですが、罪は罪です。罰を与えてください。
以上となります。
それでは、皆様のご参加とプレイングを、お待ちしております。
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