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シナリオ詳細

再現性東京202X:女→男←女 ン゛ンッ

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●よろしい、なら死ね
「なるほど、つまりこの漢字は」
 咲々宮 幻介(p3p001387)は喉まででかかったその単語を口にするまえに周囲の仲間に羽交い締めにされ口を押さえられた。曲がりなりにも校内で口にするものではない。どころか彼は教師なのだ、立場上。
 こんな図式を取り出したからには「なるほど男性の取り合いですね!」という意見が聞こえてきそうだが残念、そうではない。
「皆さんに討伐対象として提示する夜妖がいます。残念ながらごく限られた情報しかありませんが、『常識ではありえないほど強い』ことが確認されています。命こそ落としていませんが、それらに対処しようとして再起不能に陥った面々もいると聞きます。自警隊員だと思われますが……」
 日高 三弦 (p3n000097)は資料をめくりながら幻介と極力目を合わせないように振る舞った。だって目を合わせてあらぬ誤解で命を落としたくないし……。
「いやそれ拙、俺達で倒せないって言ってるで御座……言ってるのか? 甘くみられたもんだな」
「甘くっていうか撃退されたイレギュラーズも実は確認されているので、正攻法ではまず間違いなく倒せません。が、偶然二偶然を重ね攻略法がみつかっています」
 曰く、たまたま近くに居た女子高生同士の雰囲気がただならぬものであった。
 曰く、その敵は戦闘中にも関わらず少女達の方へ急いだのだと。
 そして、接近した夜妖を両側からビンタしたことによって夜妖は消滅してしまったのだ……と。
 いくらなんでも、いくらなんだって消滅条件がガバガバではないか?訓練も受けていない一般人が夜妖を? もしかしたら旅人でありイレギュラーズである可能性も否めないが……。
「この結果を受けて、ローレットでは一つの仮説と作戦を立案しました。『オペレーション・ミュルメクス』――簡単に言えば『女性同士の恋愛模様を偽装し間に入ってきた夜妖をビンタして消滅させる』作戦です」
 バカじゃなかろうか。
 おそらく、その場に居たローレット・イレギュラーズは全員がそう思ったはずだ。
 ……いやまて。なんか雰囲気おかしいな。「偽装していいなら男同士でも男女でも女同士に見えればいいんだな?」「ならやります」「待って下さい」「カップルとしての意地ってもんがあります」「やってみせろよ」「落ち着けよ」「女装道具なら任せろ」「おっとここにデートプランの本が」
「……地獄では御座らんか?」
「ここまでとは思ってませんでした。あ、百合の間に挟まる一般通過変態は殺さない程度にお願いします」
「最後の最後で凄いトラップお出ししてきたな」

GMコメント

 このタイトルとOPを見て「あー、またふみのがバカみたいなシナリオ出してるな」って思っ(中略)エネミー設計までが古里兎GMです。
 タイトル? 時流に擦るタイトルをあの人が思いつくわけねーだろ失礼なこと言うなよ。俺ぐらいだよこんなクソタイトル。
 なお完成までにほかのGM様方からもアイデアを頂いておりますが許諾とれてないので名前は伏せます。

●成功条件
 リリー・ビトウィーンの撃破

●リリー・ビトウィーン×4
 俺は「リリー・ユリスキー」がいいって提案したのですが、「between」をなぜか「ビーン」って覚えてたお笑いセンスに負けたのでこの名前です。
 OPの通り、夜妖としては非常に強く普通に戦って勝とうとした日にはビンタ一発の行殺に見舞われる可能性が非常に高いです。マジで気をつけてね。
 じゃあ倒せないのかっていうとまったくそんなことはなく、「百合の間に挟まりたい」という欲求を抑えきれず、挟まってる間に両脇からタイミングよくビンタされると即消滅します。すごい笑顔で。
 しかも百合に対する判定がちょっとガバめであるため、女装した百合であっても雰囲気さえちゃんとして百合っぽい空気を醸し出していればそれは百合チェックヨシされます。
 でも嫌々やってるなとか百合ップル係数(独自判定)が低い場合は効果が半減し、反撃で沈む可能性があります。
 わかってると思うけど一人アレするとカップル相手も沈むからな。マジで。

●百合の間に挟まる一般通過変態
 ビンタしても消えませんが殺さないようにお願いします。

●戦場(?)
 当該敵は色んなところ、いろんな時間で目撃例があります。要するにどこで百合ってもこいつらは現れます。ただし1カップルチャンスは1回までです。
 公序良俗が許す範囲内で大丈夫です。
 あと重要なんで繰り返しますが「女装同士の男ども」でも通ることがあります。な!

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • 再現性東京202X:女→男←女 ン゛ンッ完了
  • GM名ふみの
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年07月04日 22時15分
  • 参加人数8/8人
  • 相談6日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

咲々宮 幻介(p3p001387)
刀身不屈
紫電・弍式・アレンツァー(p3p005453)
真打
茶屋ヶ坂 戦神 秋奈(p3p006862)
音呂木の蛇巫女
結月 沙耶(p3p009126)
少女融解
メイ・ノファーマ(p3p009486)
大艦巨砲なピーターパン
ルシア・アイリス・アップルトン(p3p009869)
開幕を告げる星
フローラ・フローライト(p3p009875)
華奢なる原石
ブランシュ=エルフレーム=リアルト(p3p010222)
死神の足音

リプレイ


「よう来たのう、げんすけ。
 このオペレーション・ミュルメクスから逃げ出さずにやってきた度胸は認めてやんよ。激エモ美少女☆秋奈ちゃんからの挑戦から逃げ出さなかった事だけはのうー!!!」
「早速依頼を私物化されてる……」
「(検閲削除)って人がはっちゃけていいって言ったからハジけますですよ」
 『音呂木の巫女見習い』茶屋ヶ坂 戦神 秋奈(p3p006862)は、『刀身不屈』咲々宮 幻介(p3p001387)に向かって勝ち誇ったように挑戦かましていた。どこかの年末モノでみた物言いと華麗な私物化に、『ナーバス・フィルムズ』日高 三弦(p3n000097)はもうなんか色々諦めている。あと『反撃の紅』ブランシュ=エルフレーム=リアルト(p3p010222)、はっちゃけろとは言ったがメタれとは一言も言ってねえぞ抑えろ。
「……もうこうなったらトコトンまでやってくれ、夜妖を狩る為だ」
「今まで色々な夜妖の案件を見ましたが、私が状況に介入するって相当だと思いますよ。やりますけど」
 三弦は幻介の顔を何度か確認し、化粧ケースを開いて、改めて幻介の顔をためつすがめつしつつ化粧を施していく。
 『百合の間に挟まろうとすると死ぬ、超強力な夜妖がいる』。そんな依頼に参加してしまった黒一点をどうにかせねば、多分依頼は成功しても方々に多大な迷惑と犠牲を及ぼす。それは明らかだったので、こうして三弦が化粧して髪型まで整えている。なお、相方の『にじいろ一番星』ルシア・アイリス・アップルトン(p3p009869)含め、女性陣はこの状況を目を輝かせて見ている。
「できましたよ。衣装はあちらに」
「ほんっと、馬鹿なんじゃないか? ……はぁぁぁぁぁ」
「どうして幻介さんはいつもこう、面白……じゃなくて! 大変な巻き込まれ方するのですよー? まぁ、でも! まだ知ってる人がいるだけよかったって思うのですよ! ほーら元気出すのです!」
「頑張れよ女難マシマシチョモランマな幻介。この状況下では大火傷は免れないが女装してルシアと仲良くやるのが最速で最短で真っ直ぐに一直線でこの愉悦空間を終わらせられるんだ。所謂依頼遂行の為のコラテラルダメージ、致し方ないが尊い犠牲になってくれ。それとメイド服似合ってるぞ! まあ失敗したらロリコンだがな!」
「ロリコンって言うんじゃねえ、ガキに欲情なんざするか!」
 幻介の醜態を誰より喜んでいるのは間違いなく『戦神護剣』紫電・弍式・アレンツァー(p3p005453)である。コラテラル・ダメージというかクリティカルダメージだが。あと、そのやり取りをルシアが凄く不思議そうに見ているので純朴な少女の前でやる会話ではない。おもしれー男。
「百合の経験は、ありませんけれど。それでも、その関係性の尊さ、美しさというのはわかります。本、でも、良く読んだりしていましたから……だから……しっかりと、なりきり、ましょう……! それが物語へのリスペクト、なのですからね」
 『華奢なる原石』フローラ・フローライト(p3p009875)は百合の予習は万全らしい。誰だこの子にそんなものを与えたのは。周囲の空気も相まって色々とあかんやつではないだろうか。あとリスペクトするのはいいけどちょっとそれはどうかと思うんですよね。
「全くどんな夜妖を観測したんだこいつらは……いや参加する私も私だが……」
(……あれ、これデジャヴか?確か雰囲気清楚機とかいう機械の時もこんな心情だった気がしたぞ……? たしかあの時も同じ人が報告書を担当してたような……?)
「えーと……とにかく女の子どうしで仲良しすれば、やよーを倒せるんだね! 沙耶ちゃんと仲良くして、やよーを倒すよ! がんばろうね、沙耶ちゃん!」
 『表裏一体、怪盗/報道部』結月 沙耶(p3p009126)は観測された夜妖の存在に真偽相半ばする感情で依頼に来たことを薄々後悔していた。なお、雰囲気清楚機のときも割と百合百合しいことをしていた彼女に言い訳が通用すると思ったら大間違いだ。その時の担当? 記憶にございませんね。
 『青き大空のピーターパン』メイ・ノファーマ(p3p009486)は依頼の文面をそのまま読み上げたため、しきりに『やよー』と言い張っている。俺知ってる。自分の知ってる字面を全く違う読み方されると気付くのに時間かかるって。
「メイ、それは『よる』と読むんだ」
「さすが、沙耶ちゃんは物知りだね~」
 既にこの二人はしっかりと絆が結ばれているような気がするが気の所為だろうか?
「『オペレーション・ミュルメクス』始動!
 本作戦は非常に高難易度かつ高い技量と知識が求められる。
 各自百合に対する情熱と深い愛を持って挑むべし。
 各員の健闘を祈る。オーバー」
「おいそこ、勝手にまとめるんじゃない( 'ᾥ' )……こほん、同意もなく纏めるのは品がございませんよ」
 幻介はなんか勝手にまとめにきたブランシュに抗議の声を上げるが、無理くり咳き込んで仕切り直した。まあ……メイドの口調じゃないもんな。
 そんなわけで四手に分かれたイレギュラーズは、其々の場所で百合営業を展開するのだが、この流れ、何も起きないわけが無く……。

●残りの文字数で収まるのかこれ
「それじゃ、二人きりでデートするか……時間もないし、観覧車に乗ろう」
「っしゃ私ちゃんは紫電ちゃんの愛を受け止める! 私も愛を振りまく! これだ!」
「何がこれだ! なんだよ……」
 観覧車へ向かう道すがら、紫電と秋奈はあれこれと会話を続けていた。
 先程、秋奈は(行間で)幻介と賭けじみたことをしていたし、彼との絡みが必要以上に多かった。だからこそ、紫電はどことなく機嫌を損ねていたのだ。そんなことをしても意味がないとわかっていながら。
 だから、二人きりでいられる場所を求めたのは無理からぬ帰結であろう。ゆっくりと上がっていく観覧車の中で、両者は向かい合ったまま無言のときが暫し流れる。唐突に手を出したのは、秋奈の方だった。
「むぐっ?!」
「ふふ、なんかもちもちする、いいなあコレ!」
 どこかよそよそしい様子で過ごし、観覧車でも無言だった紫電の頬を、おもむろにつかんで引っ張ったり戻したりを繰り返す。時間を忘れてむにむにし続ける秋奈に思わず紫電も手を伸ばす。お互いにむにむにとしあってから、紫電は唐突に秋奈の顔を引き寄せようと「ヒュウ! 素晴らしい百合だぜ俺も二人の唇をこの脂ぎった頬で受け止めたいな! いいだろ? いいよな!」
「いいわけねえだろ〇すぞ」
「私ちゃんの唇よりビンタが要るだろ! 要るんだろ? 要るって言え☆」
「ッギャー!?」
 そんなわけでどっから入ってきたのかわからない夜妖の消滅を横目に、紫電はあらためて秋奈の顔を引き寄せた。[此処から先は有料コンテンツ+年齢確認が必要です]

(姉妹(スール)制度が実在するなんて真実(マジ)かよ(検閲削除))
 真実(マジ)だってさ。俺も今知ったよ。
 そんなわけでブランシュとフローラは、とある姉妹制の残る女学院で学生をやっていた。両者は制度により結ばれた『姉妹』であり、純粋培養された女性達を育てる園は、二人の結びつきをより強くした。
 清楚であれ、綺麗であれ、優雅であれ――そう厳しく躾けられた少女達には、ただただ誇りが胸に満ちている。
 ……のは、表向きの話。フローラは、『お姉様』としての模範の精神と、『女学院の生徒』という誇りのもつ重圧に常日頃晒され、徐々にその心が押しつぶされそうになっていた。だから、上級生となって出逢った『妹』に酷く感銘をうけたのだ。
 一生懸命に生き、朗らかに笑い、元気のよい挨拶を響かせるブランシュが、『妹』が、ひどく眩しく見えたのである。
「……まだ、来ていないわね」
 普段ならとうに側を歩いている妹の姿が見えないのは、フローラの心を非常にざわめかせた。何かあったのだろうか、無事であろうか、と。
(このままでは学校に間に合わない……! でも優雅に、何事もなかったかのように追いつくのですよ!)
 ブランシュはやきもきしているフローラの背後から、努めて平生を装いつつ追いつこうとしていた。胸に大切なロザリオを忘れず、身なりも清楚に。上がった息は隠せないが、ブランシュは静かにフローラへと頭を下げた。
「御機嫌ようお姉さま」
「お早うブランシュ、相変わらず元気ね。……それにしても貴女、タイが曲がっていましてよ」
 会えることに緊張して睡眠不足になってしまったブランシュは、フローラが伸ばした手に酷く緊張と、そして恥じらいを覚え顔を薔薇の如くに赤くしてしまう。
 子犬のように縋り付く相手へと余裕を見せられる自分に、フローラは強い喜びを覚える。
「ンンン素晴らしいやり取りですなァァァ」
「全くここまでの美麗なやりとりは近年絶滅危惧種でありますからな、実際貴重ですぞぉ」
 そんな二人の前に現れた男性二人組は、そのやり取りを高く評価していた。夜妖の気配……ではない。一般通過変態である。カメラを取り出した姿を見た二人は、即座にイレギュラーズのちからでもって二人をカメラごと粉砕した。しにゃあしねえよ。
「遠巻きに見て批評するだけなどなんたる惰弱ゥ! こういうときはこの純情姉妹(スール)の間に入り私もロザリオとオネエサマするんだ! って言えばいいじゃなブベァ」
 そこに駆けつけた夜妖は、お約束を踏襲してビンタ一発で消えていきました。なんのために生まれたのか。百合も分からぬまま終わるのは嫌だと叫んだそれはどこかに消えたのである。なんで?
 以上、女学院の協力でお送りしました。

 ところかわって喫茶店。メイは忙しなく店内を駆け回りながら、あちこちに視線を飛ばし『その相手』を探していた。まだ居ないのはわかっていても、どうしても気になってしまう。
(今日は沙耶ちゃん、来ないかなあ……? 何度も話して仲良くなったし、今日も仲良くしたいなあ)
 彼女が探し求めている相手は、沙耶という少女だ。小柄だがしっかりした考えを持つ、ミステリアスな彼女。仲良しという認識しかないが、より近づきたいという気持ちはある。そんな彼女の来訪を、メイは心待ちにしていたのだ。
「こんにちは……」
「いらっしゃいませ! ……あれ、沙耶ちゃん元気がない? 大丈夫? ボクでよかったら悩みを聞くよ」
 どこか元気のなさそうな――実態は『怪盗』としての疲労がきていた沙耶は、心配ないというアピールでメイを口説こうとして、しかしその身長差で蹌踉めき、メイに抱きつく格好になってしまった。
「わ、だ、だだだ大丈夫だ! 大丈夫だからな!」
「ほんとに?」
 大上段から、しかも素直な心配のされ方をして沙耶は改めて彼女との身長差にたじろいでいた。付き合いは短くないはずだが、体格差を意識するとなんとも言えぬ興奮が湧き上がる。
「っていうか今沙耶ちゃんに抱きつかれてる? いーもん、私からも抱きつくもん」
 メイはスキンシップを額面通りの『仲良くする手段』としか認識していない。だが、沙耶は違う。この姿勢から抱きつかれたときにどうなるか、小さな自分では何ができようか……そう考えたとき、倒れてしまう可能性を加味し彼女はそっと目を閉じた。このままいけば――或いは! 或いはもっと仲良くできるなにかがあるんじゃないかって! 思うわけで!
「その位置に私がスライディングシュゥゥゥゥゥ! エキサイティんグッ」
「駄目に決まってるじゃないか!!!!!!」
「ボクは沙耶ちゃんとずっと抱き合っていたいんだー! じゃまするなー!」
 はい、こんな清い関係に割り込むクソ野郎は死刑あるのみである。ビンタを受けた夜妖は素早く消滅し、あとは二人がくんずほぐれつすればいいだけだ。単純な回答だなぁ、怪盗だけにってかHAHAHAHA!

 所変わって――幻介は、メイド服のままにしゃなりと腰を落とし、ルシアに一言謝罪を告げる。
「ルシアお嬢様、わたくしの様な下賎な者とでは気分を害されるかもしれませんが……これも依頼達成の為、暫し我慢して頂ければ幸いで御座います」
「わわわ、そんなに自分を責めないでほしいのですよ! いつもルシアの見えない所でも頑張ってるのは分かってるのでして!
 そんな人のために頑張れる人をルシアはダメだなんて思わないのです!  それに、えっと……、い、いや何でもないのですよ!」
 メイドとは仕えるもの、下にある者。その認識を有す幻介は、ルシアとの関係性に上下を設け、お嬢様衣装となった彼女に傅く姿勢を露わにした。ルシアは上に立つ者(演技)として、彼女(以後そうする)の献身を知ったればこそ、ルシアは口をつぐむような感情があるわけだ。
「あっそうだ! 今日は行きたい場所があって――わっ!?」
「お嬢様、そんなにはしゃいでは転んでしまいますわ。淑女たるもの、淑やかになさるのも勉学の一環で御座います」
 ルシアは密やかな言葉をごまかすように駆け出そうとし、つまづき前のめりになる。が、幻介が音もなくその前に手を差し伸べると、流麗な動きでその身を持ち上げた。
「お怪我は御座いませんか?」
「あ、ありがとうですよ……」
「……いえ、差し出がましい事を致しました、申し訳御座いません」
 流麗で華麗、そして清楚なその立ち振舞いに、ルシアは目を白黒させつつ幻介を見た。理想の女性像。しっかりとした、自分という芯を持つ姿。求めるものをしっかり自分の中においているそれは、『本当の』ルシアの感情をざわめかせた。それは多分、演技ではない。
「やっぱり、優しいのでして。ホントは後で言おうと思ったのですけども……」
「わたくしはメイドの身……更にはお嬢様よりも一回り以上歳上に御座います」
 ルシアが何事か言おうとしたその唇を、幻介は触れない程度の距離で指を差し出し止めにかかる。それ以上は口にしてはいけない。淑女として。だから、ここは止めるのが正解なのだ。
 ――だとしたら、求められたことへの正しい答えはどうすればいいだろうか? 形式的な制止は、必ずしも相手の幸せを想ってだろうか――?
「……いけません」
「そう! そんな美味しいシチュエーションを女性同士でなんていけないのだよわかっているのかねエエエエエエエェっ、あっ、えっと貴女? 『貴方』?」
「貴殿方がいなければ、こんな目に合う事は無かったのです……お死になさい」
 そんなわけで幻介のぐーパン真実を目の当たりにしたショックで夜妖は死んでしまいました。
「せっかく2度と無さそうな機会でしたのに! もー!」
「いやあ、そりゃこんなの二度とごめんだよ、なあルシア?」
 幻介は、ルシアがぷりぷりと怒る様を見て顔を歪めながら応じた。さっきのやり取りは演技だ。演技なのだ。わかっちゃいるのだが……。
「……ちなみにルシアの演技、どうだったのです?」
「そりゃあ、うまかったと思うが……」
「フ……見せてもらったぜ。げんすけの強さを……その器のデカさってやつを、な」
「そのせいでオレが一日やきもきしたんだよ散れ幻介ェ!」
「俺は何もしてないだろうがぁ!」
 というわけでこの話はわやくちゃになりました。どっとはらい。

成否

成功

MVP

咲々宮 幻介(p3p001387)
刀身不屈

状態異常

なし

あとがき

 プレイング8人分でGMの名前4回も出てくんのめちゃくちゃおかしくない?
 短期間で同じ人にMVPは、と思いましたがこの黒一点ノリノリすぎてすきがねえんだよなあ!?
 あと中井保弘VA宜しくお願いします。何卒よろしくお願いします。本人がそういってました。

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