PandoraPartyProject

シナリオ詳細

地底湖に潜む

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●地底湖にいるもの
 それは言うなれば、スライムだった。
 どろりと軟体の身体を持ち、はいずり回るもの。
 何処から来たのかは……分からない。だがその身体であれば、何処からでも入ることは容易だろうか?
 とにかく巨大で、人間くらいならば簡単に飲み込みそうな質量を持っている。
 特に理由がなければ近づきたくはないような、その巨体は地底湖へと近づいていく。
 亜竜集落ペイトで水源の1つとして使われている、比較的有力な地底湖の1つだが……それを穢そうというのだろうか?
 飲用ではないにせよ、スライムが汚してしまえば水源としてはしばらく使用不可能になるだろう。
 どうすればいいのか。どうしようもないのか?
 近づくスライムは……しかし、水の中から出て来た巨大なハサミに捕らえられ真っ二つになる。
 そして水の中から現れたのは巨大なカニの姿。同時に小さなカニモンスターたちが現れ、2つに分かれて尚健在のスライムに襲い掛かっていく。
 どうやら地底湖の主を決める戦いが始まってしまったようだが……まあ、スライムに勝たれるのだけは、やめてほしい。そんなところだろうか?

●地底湖を守れ
「来てくれてありがとう。実は少々困ったことになってるんだ」
『優しき刃』ヴァシウス・アキュアは、集まった面々にそう切り出す。
 亜竜集落ペイトに存在する刀の流派の1つ「ヴォルタ家門」の門弟であるヴァシウスだが……それなりに戦えるはずの彼が依頼を出すということは、きっとただ事ではないだろう。
 そう身構える面々に、ヴァシウスは「ちょっと説明が難しいんだが……」と事の経緯を騙り始める。
 このペイトから少し離れた場所にある地底湖……「シザーズレイク」と呼ばれる場所だが、そこは主に飲み水ではない生活用水……たとえば洗浄用だとか、何か色々と「飲用ではない用途」に使うための水源として利用されている。
 勿論、別に飲用に耐えない品質だというわけではない。むしろ、とても綺麗な水なのだ。
 というのも、その場所には「とあるモンスター」が住み着いているのだ。
「名前はキュアシザー……水を浄化する力を持った、カニのモンスターだ」
 キュアシザー。綺麗な水を好み、自分のいる周囲の水を綺麗に浄化する力を持ったモンスターだ。
 このカニがいるだけで水はとても綺麗になるのだが……まあ、他にも綺麗な水はたくさんある。
 あえてキュアシザーのいるシザーズレイクの水を飲用にする理由もなく、その他の用途に使用しているわけだ。
「とはいえ、大事な水だ。実際、俺達はキュアシザーと上手くやってきたんだ」
 しかしどうにもここ数日、キュアシザーが荒れ狂っているのか、シザーズレイク周辺を走り回る「リトルキュアシザーズ」の姿が確認されたのだという。
 こちらを見るとハサミを振り上げて威嚇してくるので近づけないのだが……シザーズレイクで何かがあったと考えるのが妥当だろう。
「何があったかは分からない。だが原因を調査して、シザーズレイクを元通りにする必要がある。すまないが、頼まれてくれないか?」

GMコメント

シザーズレイクでは傷ついたキュアシザーズが水から出て不機嫌そうに座っています。
傷が癒えるまで水の中に戻るつもりはないようですが……原因に対して激しい怒りを抱いていて、何らかの決着を確認するまでは怒りは収まらないでしょう。キュアシザーズをなんとか水の中に戻す事が出来れば、今回の依頼は成功です。
キュアシザーズの機嫌次第では、お魚をくれるかもしれません。
なお、シザーズレイク周辺にはリトルキュアシザーズが動き回っています。基本的に怒っているので、下手に近づかないようにしましょう。キュアシザーズが鎮まると、リンクするかのように鎮まり地底湖に戻ります。

●モンスター
・キュアシザーズ
水の浄化能力を持つ全長8mのカニモンスター。
ハサミで切断するシザーズギロチン、遠距離攻撃のバブルブラスターを使用します。
スライムとの戦いで傷つき怒っていますが、「スライムコア」を捧げることが出来れば鎮まるでしょう。

・リトルキュアシザーズ(×20)
ちっちゃいキュアシザーズ。全長1m。攻撃方法はキュアシザースと同じ。
近づくと威嚇してきますし、それ以上近づくと攻撃してくるでしょう。

・コアスライム×1、ダミースライム×19
巨大スライムの分裂したコアスライムと、ダミーのスライムたち。
能力も外見も同じですが、ダミースライムの「中」にある赤いコアはそれっぽいだけの偽物(身体の部分変化)です。
コアスライムを倒せば硬質の球「スライムコア」が手に入ります。なんだかんだと倒すのは最後になるでしょう。

●ヴァシウス・アキュア
覇竜領域デザストル、亜竜集落ペイト出身の亜竜種の男。
いつの日からか外から伝わってきたとされる刀の流派をペイトにて独自に派生させたうちの一門、ヴォルタ家門の門弟。
穏やかで人当たりも良いです。特に指定がなければ、ペイトにスライムが侵入するのを防いでくれます。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • 地底湖に潜む完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年05月10日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ドラマ・ゲツク(p3p000172)
蒼剣の弟子
仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)
陰陽式
ベネディクト=レベンディス=マナガルム(p3p008160)
戦輝刃
マッダラー=マッド=マッダラー(p3p008376)
涙を知る泥人形
エーレン・キリエ(p3p009844)
特異運命座標
ジェラルド・ヴォルタ(p3p010356)
戦乙女の守護者
月瑠(p3p010361)
未来を背負う者
風花(p3p010364)
双名弓手

リプレイ

●スライムを探して
「ヴァシウス……ヴァシーは俺の幼馴染でね。アイツが困ってんなら助けねぇ選択肢はねぇってこった」
 『二花の栞』ジェラルド・ヴォルタ(p3p010356)にヴァシウス・アキュアが頷く。
 幼馴染で同門。色々と「分かっている」関係だが、イレギュラーズとなったジェラルドのことが心配ではあるようで「こっちは任せろ。でも無茶はするなよ」と声をかけている姿がみられた。
「キュアシザーズ達には触れないように、だな。コアスライム撃破に集中していこう……と、ヴァシー! この仕事は俺達が引き受けた。お前はペイト側を守ってくれよ!」
 そんな穏やかな挨拶から始まった今回の件だが……要旨としては水源を綺麗にしてくれるキュアシザースを襲ったスライムを倒す、ということになる。
「ふむ、成程……この場所では地底湖に住むキュアシザーズと共生をして来た訳だ」
「竜種の脅威に曝されて常に危険と隣り合わせである覇竜ですが、こうして共存出来るトコロは共存してきたのですね。出来るだけ、平和な形で修められると良いのですが……」
 『竜撃の』ベネディクト=レベンディス=マナガルム(p3p008160)と『蒼剣の弟子』ドラマ・ゲツク(p3p000172)はそう言葉を交わしながら、ヴァシウスから受け取ったシザーズレイク周辺の地図を見る。
 可能な限りの地形情報を含む各種の情報を聞いているが……キュアシザーズの配下であるリトルシザーズもスライムを追っているようなので、気をつけなければならない……というのが最重要であるようだ。
 何しろキュアシザーズは水を浄化してくれる存在だ。敵には回したくない。
「すぐさま困るという様な事は無いにしても、水源は生き物にとっては大事な場所だからな。対処出来るならその方がいいだろうさ」
「そうですね。あとは、これですか……」
 言いながらドラマが取りだすのは光量を調整できる遮光板の付いたランタンだ。地底湖故の暗さをどうにかする為のものだが、香料が強すぎてキュアシザーズたちを刺激しないように、という狙いがある。
「シザーズ達を倒さずにスライムだけを倒す事については工夫のしようもあるだろう。やれるだけの事をやってみようか」
「過酷な環境に置いて、水源の問題はそのまま死活問題に発展する。出来る限り迅速に、且つ確実に対処してやらねばな?」
「カニの恨みは恐ろしい、親子カニともなればなおさらのこと。カニと共存してきた現地の文化を尊重するという意味でも、カニたちの機嫌を取りながらスライムくんにはご退場願うとしよう。本体の見当がつかないなら全部叩きのめすだけだ」
 ベネディクトに『陰陽式』仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)と『泥人形』マッダラー=マッド=マッダラー(p3p008376)もそう頷く。
 そう、今マッダラーが言ったように地底湖周辺のスライムはどれが本物か分からない状態だ。
 とにかく片っ端から潰して「コアスライム」と呼ばれるものを見つけ出さなければならない。
「……まあ、やること自体は変わらんさ。いつも通りだ」
「確かにな」
「ああ」
 汰磨羈とマッダラーは『特異運命座標』エーレン・キリエ(p3p009844)に頷く。
 そう、やるべきことは普段の依頼となんら変わりはない。
「生活用水を浄化し、それなりに共存関係にある蟹さんたちが怒っていますねー。リトルが怒り状態で外にいるということは、縄張り争いが激化しているということです。スライムと蟹……千日手の予感しかしない組み合わせですよ」
「それにしてもい……カニさんの住んでた場所を盗ろうなんてなんてやつだ! カニさんたちは水を綺麗にしてくれてたのにスライムたちが汚しちゃうだなんて! ペイトのみんなが使う水を守るために。いざ、スライム退治!!!」
風花(p3p010364)と『宝食姫』ユウェル・ベルク(p3p010361)がそう頷き合えば、出発の為に必要な準備も整っていく。
「よし、行こうぜ!」
 ジェラルドの号令に全員が頷き……地底湖へと出発していく。

●スライムをぶっ倒せ
 地底湖……シザーズレイク周辺では、リトルキュアシザーズとスライムが追いかけっこをしているのがマッダラーの協奏馬『雷』のライトに照らされて見えた。
 まあ、追いかけっこというとのどかに聞こえるが……要はリトルキュアシザーズがスライムをぶっ殺そうと追いかけているのである。そんな中……闇の帳を使い先行していた風花のライフアクセラレーションがキュアシザーズを癒す。
「なんという見事な千日手、蟹は本物を捉えられず、スライムは蟹を押しきれず……体力という面では補給が出来ない分蟹さんが不利でしょうねぇ」
 そんなことを言いながら風花は刺激しないように距離をとるが……まあ、状況としては風花の言った通りではあるだろう。
(そもそもがスライムに斬撃は効果が薄い、核を捉えれば倒せますが如何に覇竜の蟹でもそこまで器用じゃない……)
 むしろキュアシザーズはどう見ても大味が攻撃が主体だ。千日手になるのも当然ではあるだろうか。
 しかし、だからこそ介入にやってきたのだ。
「さぁて飴でも舐めて視界を確保っと」
 蝙蝠の飴を舐めるジェラルドが口の中の葡萄味を感じながら、ゴキリと手を鳴らす。
 目の前の状況は分かりやすく、しかし中々に面倒だ。
「キュアシザーズはちぃせぇのもいるな……なるべく関わらねぇようにしとこうぜ!」
「これ以上、ヘソを曲げられると困るからな。幾らかは慎重を期した方が良さそうだ」
「だな!」
 汰磨羈も広域俯瞰での索敵の結果、中々に面倒そうな状況だと理解する。
「やはり荒れ狂う原因はスライム……なら話は簡単、原因の排除に掛かります!」
 そしてドラマも状況を即座に確認すると、采配を振るうべく立ち位置を確認しながら自在式を起動する。
 今回はキュアシザー達と敵対する意思はないが故に、極端に近付きすぎないように、乱戦状態で不意に近付いてしまいそうな味方が居た場合は声を掛けて情報共有しなければならない。
 この状況では中々にシビアな動きを要求されそうだが……それでもドラマは、この仲間とであれば出来ると思っていた。
「可能であれば気休め程度、ですがミリアドハーモニクスでキュアシザー達を援護しましょう! その行動で敵対の意思がないコトが伝わると良いのですが……」
 事実、風花のライフアクセラレーションに対しキュアシザーズはあまり悪い反応を返してはいない。この手も有効だと、ドラマはそう感じていた。
「まぁ、それならコアスライムやダミースライムからの攻撃があった時は。壁にでもなってやるか、そんぐらいは俺にも出来るさ」
「ええ、よろしくお願いします!」
「まぁ一人で戦ってんじゃねぇしな! 何かあればそっちにも従うぜ! よろしく頼むぜセンパイ方!」
 ジェラルドと風花は、そんな言葉を交わし合う。そんな部分から誠意が通じるかもしれない……刺激しすぎない範囲で試してみるのは、良い事だろう。
 そして放たれるは汰磨羈の花劉圏・斬撃烈破『舞刃白桜』。斬撃と共に放射された霊気は白桜の花弁が如く舞い散り、スライムの1体をガッツリと切り裂いて。そこにエーレンの鳴神抜刀流・太刀之事始『一閃』が炸裂し、いとも簡単にパアンッと弾けて消える。
「弱い……そうか、ダミーか!」
 ヴァシウスから聞いていた情報の1つ。「コア」を隠すためのダミースライムの情報を思い出し、汰磨羈は声をあげる。
 恐らくだが、強い敵から身を隠すための機能なのだろう。
 キュアシザーズから逃げる為に使ったものの、リトルキュアシザーズに追われ計画が狂い、そこに汰磨羈たちが介入したことでいよいよ逃げられなくなった……そんなところだろうか?
「今からスライムを片付けるから待っててねカニさんたち!」
 ユウェルもリトルシザーズを刺激しないように飛行し距離をとりながら、接近したスライムに猪鹿蝶を放つ。
「スライムをバッタバッタと斬り捨てるのだー!」
 パアンッと弾けたスライムはダミースライムだったようだが、何も問題はない。
「どれが本体かわからないなら全部倒しちゃえばいいよね! うん、今日のわたしは冴えてる! せんぱいたちとスライムせんめつだー!」
 幸いにもドラマに汰磨羈、ベネディクト……頼れる「せんぱい」たちはたくさんいる。それだけで、ユウェルにしてみれば何の心配もいらない状況だったのだ。
 そしてそうやって頼られるのであれば、相応に「先輩のやり方」を「やってみせる」のがベネディクトという頼られやすい男でもあった。
「俺としては長々と戦う心算も無いのでな、最初から全力で挑ませて貰うぞ!」
 だからこそ、ダミースライムをH・ブランディッシュで蹴散らすベネディクトの姿はまさに頼れる先輩そのものであっただろう。
 観察はしてみたが、どれがダミーでどれがコアであるかの判断を見た目や行動からつけるのは難しそうだ。
 ならば、蹴散らしてコアを力尽くで見つけるのが一番早い。
 そんな中、マッダラーも自分の動きには細心の注意をはらっていた。
(まず意識することはスライムを挟んでカニたちとは真逆の位置につくことだ、近づきすぎると名乗り口上の範囲にカニたちが入ってしまうから距離を意識する。もちろん、カニとは争うつもりなど一つも無いが、念には念を入れなければな)
 そう、そうして常に意識すればリトルキュアシザーズに近づきすぎる事は無い。そうした動きに関しては、マッダラーには一家言ある。
 なんだったら、スライムの中に身体ごと突っ込んで身動きを封じるとかは有効そうだ……などと考えても居た。
(内部からのH・ブランディッシュなら確実に命中するわけだからな……)
 そして……マッダラーはあまり時間をかけすぎるとスライムが合体して巨大な姿に戻る場合もある、とも考えていた。
 相手が分離してコアとダミーに分かれたというのであれば、当然の懸念ではあるだろう。
 だからこそマッダラーは攻撃と名乗り口上での引き寄せを重ねていく。
「肉を切らせて骨を断つというやつだ、スライム相手に使うのは少し憚れる言葉だが」
 しかし、その手を抜かなさがマッダラーのプロとしての証明とも言えるだろうか?
「いくら我々にとっては生活用水とはいえ彼らにとっては大事な住処です。助太刀致します」
 風花がとりあえず、と本物が居そうな真ん中くらいのスライムを狙い魔弓礼装:花影の矢を放つ。
 パアン、と弾けたスライムはダミーだったようだが……問題はない。
「ダミーの数も減っていますが、本物に近づけば多少は焦りますかね? それとも所詮はスライム、感情といえるものも希薄でしょうか」
 動きは……変わらない。感情が希薄なのか、それとも焦るような感情を持ち合わせていないのか。どの道殲滅戦であることに変わりはない。
「どうやら、貢ぎ物が必要なようでな。そのコアは、賠償金代わりに頂いていく!」
 だが、ダミーがいなくなれば本物が残るは道理。汰磨羈の一撃がコアスライムのコアを斬り出し、抉り出すようにコア周辺の組織を吹き飛ばす。
 そうしてゴロリと転がったのは、スライムの真っ赤なコアだ。
「討伐の証、という事なんだろうか。何はともあれ、これで怒りが鎮まってくれるなら何も言う事は無いんだが」
 ベネディクトに頷き、汰磨羈は敵意が無い事を示すために刀を納め、自身の心を確りと落ち着けてから、回収したスライムコアをキュアシザースに渡す。
「済まないが、これからもこの水源を宜しく頼むよ」
 その手からキュアシザーズは……大きなハサミでコアを受け取ると、思いきり砕く。
 バギンッと大きな音と共に砕けて散ったコアを見て、リトルキュアシザーズもハサミを振り上げカチカチと拍手のように鳴らす。
 敵意らしきものもキュアシザーズたちからはすでに消えていて、マッダラーとセッションのようなものを開始しているリトルキュアシザーズもいた。この陽気な姿が本来の姿……ということなのだろうか?
「水をきれいにしなくちゃいけないんだから汚して帰っちゃだめだよね! うおー! お掃除だー!」
 叫びながら掃除を始めるユウェルの後を、面白がるように数匹のリトルキュアシザーズが追いかけて。
 どうしてスライムが現れてしまったのかくらいは調べても良いかも知れないな、と言って調べていたベネディクトに……水に潜って出て来たキュアシザーズが、両手でも余る程の魚を手渡す。報酬……ということだろうか?
 ならばとベネディクトはジェラルドに声をかけ、ヴァシウスを呼びに行ってもらう。
「ああ、終わったみたいだな。良かった。正直、こちらでは手が足りなかったからな」
「今回は、つえーお前から依頼が来るなんて夢にも思ってなかったから驚いた。まぁでもすんなり終わる仕事でよかったってもんだ。キュアシザーズの機嫌も治ってくれたみてぇだし…シザーズレイクは平和になってくれるかね?」
 そんなジェラルドにヴァシウスは小さく笑う。
「なるだろうさ。で、その魚は?」」
「ああ、貰った。大きさにもよるが、シンプルに塩焼きも俺は悪くないと思うんだが……ふむ、ヴァシウスはどう思う? 良かったら意見を聞かせて貰えたら嬉しいんだが。この魚がどういった物かも解らないからな、或いは君ならどの様に扱えば良いのか知っているんじゃないのか? と思った次第だ」
 言われてジェラルドとヴァシウスは顔を見合わせ……同時に「塩焼きだな」と答える。
 そうして出来た巨大魚の塩焼きは……とても、とても美味であったそうだ。

成否

成功

MVP

ジェラルド・ヴォルタ(p3p010356)
戦乙女の守護者

状態異常

なし

あとがき

シザーズレイクの冒険、お楽しみいただけましたでしょうか?
それでは皆様、次の依頼にてお会いしましょう!

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