PandoraPartyProject

シナリオ詳細

24時間定額吞み放題の宴~ゴールデンフィーバー~

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●呑み放題で世界が守られるらしい
「さあ、アーリアさんが金褒章を授与されたとのお話を伺いまして」
「これはどう祝ったものかと私、考えました」
「なんでまた増えてるのよう」
 アーリア・スピリッツ(p3p004400)の至極当然の問いに、2人の新田 寛治(p3p005073)は顔を見合わせる。
 そのまま体ごと向き合い、互いの眼鏡を交換し合うと肩を組んでラインダンスを踊り出す。
「どうもこんにちは、新田寛治役として派遣されました寛治Bです」
「どうもこんにちは、新田寛治役として派遣されました寛治Cです」
「Aは何処行ったのよ」
 あまりにも統率のとれた動きにアーリアがイラッとすると、2人の寛治がパッと離れて出来た空間の床が割れて寛治Aがゆっくりとせり上がってくる。
「呼ばれて飛びてて44年……どうもこんにちは、本物の新田寛治です」
 なんなんだろうか、こいつは。
 どうして増えてしまうのか。
 どうして小ネタを挟むのか。
 どうして眼鏡がキラリと光るのか。
 いきなりボディブローはちょっと拙いだろうか。
 そんなことを考えているアーリアに、寛治がスッと一枚の紙を差し出す。
 それはどうやら……依頼書のようであった。
「飲めば平和が守られるタイプの……全部ローレットの経費で落ちる依頼、ご用意いたしました」
 探せばあるものだ。
 いやほんと、なんでこんな依頼があるのだろうか。
 鉄帝だからだろうか?
 ともかく……流し読みしたアーリアは立ち上がり、寛治と握手を交わすのだった。

●ゴールデンフィーバー
 バー「ゴールデンフィーバー」。
 それは鉄帝に存在する定額呑み放題を謳う酒場である。
 大小様々なパーティーも請け負っており、楽しく呑める酒場……らしいのだが。
 この酒場、何故か店員がいない。
 事前に料金を支払えば地図が届き、そこに行くと辿り着くというこのゴールデンフィーバー。
 実のところ、鉄帝の科学犯罪組織の営む実験的機動酒場なのである!
 実験的機動酒場が何であるかは鉄帝のやることなので気にするだけ無駄だ。
 とにかく、こんなものが存在していてもやがて鉄帝の皆様に迷惑をかけるだけだ。
 なので……ゴールデンフィーバーで呑んで食べて暴れて、壊してしまえ。
 つまりはそういう依頼なのである。
 そしてなんと、この件に関しては正式に依頼である為、「酒に酔ってやっちゃったぜ☆」で済む範囲ならば好き放題に暴れて構わないのである!
 え? 未成年? 雰囲気に酔って……とか?
 ともかく、こんな「やったもん勝ち」な依頼はそうはない。
 アーリアの金褒章獲得記念のやりたい放題吞み放題。しかも鉄帝の平和も守れちゃう。
 なんとお得な依頼なのだろうか。
 こんなお仕事で報酬貰っていいのだろうか。
「いいんです。依頼ですから」
 寛治がそう断言する。
 いいらしい。やっていいらしい。
 まあ、他の皆さんにご迷惑をかけなければ官憲のお世話にはならないだろう。
 呑め、イレギュラーズ!
 今回は好き放題していいらしいぞ!

GMコメント

信じられないでしょうけどアフターアクションなんですよ、これ。

さて、今回の依頼はえー……説明必要か分からないんですが、「新田さんが増えたことしか分かんない」という方の為に書こうと思います。

●今回の主目的。
呑んで食べて、お店もぶっ壊せ。全ては酒の席の話でござる。

はい、そういうことです。
プレイングで徹底的に遊ぶといいと思います。
EXも解放しているので、思いの丈をぶつけてきてください。
あとは天野が何とかします。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はA(アルコール)です。
 想定外の事態しかないような気がします。

  • 24時間定額吞み放題の宴~ゴールデンフィーバー~完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年04月28日 22時15分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

亘理 義弘(p3p000398)
侠骨の拳
アーリア・スピリッツ(p3p004400)
キールで乾杯
新田 寛治(p3p005073)
ファンドマネージャ
エッダ・フロールリジ(p3p006270)
フロイライン・ファウスト
マリア・レイシス(p3p006685)
雷光殲姫
ナール・トバクスキー(p3p009590)
ろくでなし
落葉 剛(p3p010065)
旅の劇場支配人
夢野 幸潮(p3p010573)
敗れた幻想の担い手

リプレイ

●増える寛治ちゃん
「私思うの、新田さんが増えるのを最近割と軽いツッコミだけで流してるけど大分麻痺してきたわ。高熱の時に見る夢じゃないのこんなの!! ……でもいい依頼持ってきてくれたからよし!」
 本当に「よし」ですかね?
 ちょっと麻痺具合が凄いことになってきている『キールで乾杯』アーリア・スピリッツ(p3p004400)だが、眼鏡スーツで「新田寛治」を名乗っている。どうしよう、寛治が増えた。
「酒の席だから何をしてもいいんですか!? やったー!」
 おおっと、『敗れた幻想の担い手』夢野 幸潮(p3p010573)が何やら荷台に寛治人形を詰め込んでいる。
 どうやら没った品が不法廃棄されていたらしい。何処かに正規品があるのだろうか。怖い。
「と言いながらも結局のところやる事はカチコミには変わりねぇのである。増えた新田の余りをゼトロスの荷台に詰め込んでいざ鎌倉。目指すはゴールデンフィーバー! 呑むだけで金《ゴールド》が貰える最高にチョロい依頼だぜーッ!」
 そう叫ぶとアーリア寛治を載せてオフロードトラック[ゼトロス]が爆走する。
「俺が客だーーーッ!!!」
「私も客! そして金褒章の女よぉー!!!」
 爆走するゼトロスの先にはゴールデンフィーバー、そして『ファンドマネージャ』新田 寛治(p3p005073)。
「今回は場を用意した幹事ですからね寛治だけに。皆さんよりちょっと早く入店して準備うわー!」
 衝突事故によって寛治が舞い、寛治が飛んで、寛治の雨が降る。
 アーリア寛治が「きゃー」と叫び、幸潮が外に出て来たところを寛治が直撃して倒れる。
 はて、どれが寛治(本物)だっただろうか。
 分からない。分からないが、今この空間が寛治に満ちているワールド・オブ・寛治であることだけは確かだろう。
 そんな寛治な空間に現れるのは『侠骨の拳』亘理 義弘(p3p000398)だ。
 義弘は寛治ワールドを見て背を向けると、確認するように今日の仕事について声に出す。
「さて今回の仕事は、鉄帝の科学犯罪組織の営む実験的機動酒場の破壊だ。いったい何を言っているのか自分でもわかっていねえが、とりあえず酒を飲んでこれをぶっ壊せばいいという事だけはわかっている。まだ酔っぱらっちゃいないからな? さあ、始めようじゃねえか」
 再度ゴールデンフィーバーへと振り向く。寛治フィーバーだ。何故なのか。
「酒が飲めると聞いて来たんじゃがのー、依頼ってなんじゃったっけ?」
「俺も分からねえ……」
 到着した『旅の劇場支配人』落葉 剛(p3p010065)に義弘はそう呟く。
 踏んでもいい寛治はどれだろうか……? ちょっと分からない。
「とにかく適当に踏んでいけばいいでありますよ」
「新田君がまた増えている気がする……まぁいいか!」
(くっ!!! なぜこの店にヴァリューシャが入れないんだ!!! アーリア君のお祝いが終わったら、こんな世界(店)めちゃくちゃにしてやる!!!!)
「とらぁ……」
『フロイライン・ファウスト』エッダ・フロールリジ(p3p006270)と『雷光殲姫』マリア・レイシス(p3p006685)が寛治ズを踏みながら入店していく。
「ぐえっ」
 あ、本物が踏まれた。あと、とらぁ君が犯人(幸潮)を見つけてビンタしてサバ折りしながら連れていった。
 本人曰く「無駄に美人だから怒るに怒れないよな……な? な?」とのことであったが、とらぁ君には通用しなかった。
「ま、儂等も入るか」
『ろくでなし』ナール・トバクスキー(p3p009590)がアーリア寛治を拾って入っていき……置いて行かれた寛治(本物)が何事もなかったかのように立ち上がり中に入っていく。
 そして地獄が始まっていく。まだこんなもんはジャブの前の煽り合戦みたいなもんである。
 
●ここがじごくだ
「まずはアーリアさん金報奨おめでとうございます!!」
「うぇーいアーリアおめでとうであります!!」
「アーリア君! 金褒章おめでとう! 素晴らしい活躍だったようだね! 友人として私も虎が高いよ!」
「新田の旦那に続きアーリアの嬢ちゃんも金報奨とは何度か一緒に依頼に行っただけにお爺ちゃんは嬉しいのぅ」
「はいそれじゃあ私のお祝いと、何より今日も元気にお酒が飲めることにかんぱぁーい!」
 仲間達の乾杯が始まり、寛治が乾杯では祝い足りないと大量のビール瓶を持ってきてビールかけを開始する。
「服が濡れたり透けたりするかもしれませんが不可抗力なのです。あっあっ眼鏡狙うのは禁止ですあっあっ!」
 なお、とらぁ君ガードによって男同士のビールかけになった模様である。
 義弘の服が塗れたり透けたりした。誰が幸せになるのかは分からない。
 寛治がリズミカルにとらぁ君にビンタされている間に義弘の服も乾いたので安心だ。
「ま、とりあえず店の中にある冷えたビールから飲み始めようか。生じゃなくてもいい。まずはビールだ」
 そう、とりあえず生とか、まずはビールでいいよね、とか。
 なんか困った時はビール文化があるが、それは無難だからだ。
 好き嫌いは置いといて、まず最初にビールをもってくれば許される感はある。
 義弘は早速ラッパ飲みすると、ビール瓶で机やら壁やらをぶん殴って。
「大丈夫だ、まだ酔っているわけじゃない。破壊しろと言われているんだからやっているだけだ」
 じりっと近づいたとらぁ君に大丈夫アピールをする。
 そう、今回の仕事は破壊も含まれている。含まれているのだ。
「……ほんとに酔っぱらったら何していいか分からなくなるかもしれねえしな。それにビール瓶は思った以上に固いからよ。破壊工作にも使えるいい代物だぜ」
 言いながら、つまみにナッツを掴み出し食べるが……周囲ではすでに何かが始まっている。
「正直この酒場を壊すメリットよりデメリットしかないからすっごく抵抗したいんだけど! ハイルールは守らなきゃなので、この酒場の酒という酒を全て飲みつくすわ。えぇ、一滴たりとも逃さない」
 そんなアーリアのカッコいい飲酒宣言。
「高い順にお酒をオーダー! この戦い、敵は酒場だけじゃなく身内(仲間)にもあり! いいお酒から攻めていくわ! はぁいそれ私の注文でーす!」
 仲間の酒も呑んでいくグレートな作戦。
「祝いの席にこんなに都合の良い酒場が現れるとは。これも日頃からの行いが良いからでありますね。自分の」
 そんなアーリアと酒の奪い合いをしながらもエッダはマリアやとらぁ君とお酌合戦にも参加していく。
 中々に忙しいことだが……。
「おっととらぁ様、自分とお酌のスピードで勝負しようと言うのでありますか? この鉄帝の騎士(メイド)と? 上等であります!! オラァァ!! お前ら早く杯を干すであります!!」
「とらぁ……」
 おかしい、もう酔っているのだろうか? それとも鉄帝の騎士は何もせずとも酔えるのだろうか。
「機動酒場? なんじゃそりゃ、酒場が動いてしまっては酔って吐いてしまうじゃろうにのぅ。あれかショバ代を踏み倒すとかそんなとこか鉄帝マフィアと敵対でもしとるのか、まぁ酒が飲めれば何でもよいか」
「まあ、機動ってんだから動き回る可能性がある。この酒鬼達が存在している惨状の中、店に動き回られたら控えめに言ってやばい事になる。具体的に言うといたるところが虹にまみれる可能性がある」
「うむ……どうせ破壊されてしまうのじゃから少なくともここにある酒は飲みつくす勢いで行かなければのぅ。一先ずそこの樽から飲み干すとするかのぅ。肝臓の限界が来たらパンドラを消費して飲むのじゃ」
「おっ? 聞いてたか?」
「聞いとるよ。美味く呑めるうちに呑もうって話じゃろ?」
「おう、そうだな」
「とりあえず義弘くんにはいつも通り素敵な胸襟を見せていただいてー」
 ナールの脳がすでにアルコールに置き換わっていることを察した義弘は頷き、そんな義弘の襟元をアーリアが広げる方向で整えていく。どうやらすでにダメだ。虹色に染まるまでのカウントダウンは始まっている。
「十何年か前の若ぇ頃を思い出すな……。あの頃はおやじたちに散々付き合わされた挙句、道端で気絶しながら虹を吐き出していたな……」
 アーリアが余計なことをした影響だろうか。義弘のシャツのボタンが何の前触れもなくはじけて「むっわぁ……」となる。
「この任侠……すけべ過ぎる……!」
「おい待て、今の誰が言った?」
 全員が知らんと首を横に振るが、義弘は聞いていた。最低でも3人は同じことを同じタイミングで言った……!
「余興は演奏ですね。じゃあ私トロンボーン演るんで、残りの楽器は全部落葉さんお願いしますね!」
「それほとんどわしじゃよね? いや、やるが……よりにもよってオーケストラとビッグバンドジャズ……」
 寛治の無茶振りに剛が苦笑するが……そんな剛のギフトは楽器がなくてもどこからともなく大音量の音楽を奏でる能力であるパラレルプレイヤー。まあ、酔っ払うと破滅的な音楽になるのだが……。
「視界がそろそろぐるぐる回っとるが……まぁギフトで演奏すりゃよかろ?」
 おっと、大丈夫だろうか。
「では……ご清聴ください。落葉剛作曲で「Bravery Legion」と「Chaos Rush!」!」
 響くトロンボーンの音は、テンションをあげるような素晴らしい響きで。
「ジャズの方は私だって参加してたのよぉ、えーっとサックスサックス……ないから酒瓶でエアーサックス!」
 アーリアがエアーサックス……見た目には瓶をラッパしているようにしか見えないが、さておいて。
「うむ、めっちゃ壊滅的に音痴な演奏になるのうやっぱり。音はでとらんがアーリア嬢が酒瓶でサックス吹いてる気分に浸っておるの。まぁ、コレもギフトで演奏してる気分にさせたろ。音痴になるのは許すんじゃ。どうせ酔っ払って分かっておるまいが」
 剛がそんな気を利かせるが……そこは流石にヨッパなアーリアである。
「新田さんにはトロンボーンのベルに注いだお酒を進呈!」
「え、トロンボーンのベルで飲め? なるほどコレがホントのラッパ飲み……ってほとんど漏斗で流し込んでる状態ですがこれー!?」
 状況が壊滅的になってきたので音楽も壊滅的でちょうどいいかもしれない。そんな状況に剛は思わず笑ってしまう。
「やっちゃった♡ 許して♡」
「とらぁ……」
「アーッ!」
 樽で人間ボウリングをやらかした幸潮は許されなかった。
 おっと手が滑ったストラーイクッ! とか言ったのがマズかったのかもしれない。ファイナルとらぁバスターで幸潮は床に沈む。
「さて、これだけじゃ平和すぎるし地獄みが足りないわよねぇ。ああ! こんなところにコスプレ衣装ラックが! さ、ジャンケンで逆野球拳!」
 なんか「オプションオーダー:アーリア様」と書いてある札をバリィッと剥がして食べながらアーリアが叫ぶ。
「ルールは簡単! 負けた人が着るのよ! あらこんなところに男性サイズの園児服が」
「特殊オーダー:アーリア様」と書かれた札を剥がしてモグモグゴックンしながらアーリアが笑う。
「逆野球拳でありますな、負けた奴が着せ替えされるんであります! おっと逆バニーがあるでありますな!」
「その通りよ!」
「特殊オーダー:エッダ様」と書かれた札をエッダがバリィゴックンする。誰も何も見なかった。いいね。
「わかりました! 私が勝ったらマリアさんにはこの猫耳を……あ、もうマリアさんは猫耳持ってますね」
「なんだって???? 逆野球拳??? はーん??? 私は猫耳なんて持ってないんだよ!!! 君には私の猛虎さを教えてやらねばならないようだね……覚悟したまえ!!」
 マリアが寛治に意気揚々とそう叫ぶが、世の中には前振りとかフラグというものがあるらしく。
 直後にとらぁ君にライドオンした猫耳マリアが「まりにゃ」という札をつけて走り回っている姿が見られた。
 絶対こうなると思ってたにゃん。あと義弘もついでに猫耳をつけられていた。どうして……。
「逆野球拳? 負けたら脱ぐんではなく着るとはけったいなもんじゃが良かろう面白そうじゃな」
 そんな余計な事言わなきゃいいのに言ってしまって参加したナールも「ぬわー!?」と逆バニーである。
 誰が幸せになるんだろうか、これ。エッダだろうか?
「例え野郎であろうとも容赦なく着せるでありますよ!! もっと露出が激しい衣装もなんか……あるだろ? な? お、フンドシに防御力が更に低そうなビキニアーマー……アーマー? 紐でありますかね?」
【すけべ過ぎる猫耳フンドシ任侠】義弘の誕生の経緯である。此処が地獄だ。なお、エッダもこの後アーリアに負けて猫耳紐ビキニアーマーになったのでイーブンである。何処と勝負しているのかは分からない。たぶん倫理とかそういうのだ。
「かわいいか? ん? かわいいって言っていいんでありますよ?」
「エロいわ!」
「お互い様でありますな!」
 アーリアもすでに逆バニーである。大丈夫? 建物壊しても官憲には捕まらないけど、別の意味で捕まらない?
「分かりました、私はこの覆面を被りましょう。この瞬間より、私はマスク・ザ・ファンドです! 燃えろ、肝臓パワー!」
 そんな中、園児服の寛治……すなわちエンジカンジがマスク・ザ・ファンドに変身する。園児服で。園児パワーも燃えている。
「どうせ酒場は破壊するので、ここからはマスク・ザ・ファンドとして場外乱闘! リング無いから場外しか無いですが!」
 どうせいつも場外乱闘をキメているが、それはそれ。
 マスク・ザ・ファンドはバーカウンターの上で「竜殺し」の瓶を二刀流。
「竜殺しの瓶が2本で200万アルコール(A)パワー! 一度に飲む量を2倍にして400万Aパワー! そこにいつもの三倍の回転を加えて1200万Aパワー! うっぷグロロー!」
 回転することで虹の散布も三倍になり、すなわちレインボードライバー……からの怒りのとらぁ君のファイナルとらぁバスター。
 寛治は沈んだ。慈悲はない。
「あはは! いやー! 飲んだ飲んだ! 良いお店だね! ありがとう! でもごめんね…今から君(店)は死ぬんだ……」
 それを見てゲラゲラ笑っていたマリアがとらぁ君から落とされた姿勢のまま叫ぶ。
「とらぁ君! ヴァリューシャを認めない世界(店)などめちゃくちゃにしてしまえぇぇぇ!」
 寝ながら良いお酒をがぶがぶ飲む猫耳園児マリア(半ズボン)がそう指令を出しながら立ち上がる。
「さあ、めちゃくちゃカーニバルを開催するよ!」
「とらぁ……」
「どうして??? があああああ!?」
 放電して暴れるマリアをとらぁ君が捕まえてファイナルとらぁバスターをきめていく。
 大丈夫、愛情表現でありじゃれつきですよ!
 ただ、ちょっと重傷は免れないかな!
「ひどい目にあったわ。この怒り晴らさずにおくべきか。とはいえハイルールに引っ掛かてはいかんから酒場にぶつけてくれるわ」
 ナール(逆バニー)が義弘と共にエンジンを探して歩き出すが……揺れる2つの尻を見てアーリアがゲラゲラ笑っている。
 もうダメかもしれない。
「てってれー 見つけました火酒〜♪」
 そして幸潮(マイクロチャイナ)はニッコニコで火酒を掲げる。
「そして取り出したるはライタ〜♪ 最後は皆で花火でも見ようぜ〜♪」
「あー酒瓶投げるやつとかおるの? え? 火炎瓶? まぁ、どっちも変わらんの」
 剛(マイクロビキニ)がそれを見てほうほう、と声をあげているが……アルコールのせいか危機感がイマイチだ。
「某地域とかで警察に火炎瓶投げつける祭りがあったの、思い出すのう、知らんけど。まぁ、祭りなら一緒になって投げるもまた一興。あちこち破壊活動に勤しんでる御仁もおるし、イケルイケル」
 確かにいけるかもしれない。地獄とかに。
「壊す? これを? ヤダ! また来るんでありますもん! この店はフロールリジ騎士団が接収するであります!! 相手になってやる!」
 剛の視線の先ではエッダが壁殴りをしているが……酔っぱらいの行動とは斯様に一貫性がないものである。
「火の周りがイマイチだなファイアフライ! 着火ヨシ!」
 過去に、とある人は言ったという。爆発オチってサイテー! と。
 故に、語ろう。ゴールデンフィーバーがヤバいところに火が回って大爆発してやべー格好のイレギュラーズを空に解き放った後のの、その物語を。
 空高く、天高く舞うエッダ(紐ビキニ鎧)はアーリア(逆バニー)をギュッと抱きしめて枕にしていた。
「うーん……ひんやり……たわわは正義ってはっきりわかるでありますね。自分が小さいので丁度顔が埋まって……閃いた。
たわわを二つ並べて布団にしたらもっと最高なのでは? つまり頭の所にアーリア。身体の所に義弘様。人間肉布団の完成であります!! アッやばこれ……落ちる……頭のところはひんやり低反発。身体はたくましい弾力に支えられて……」
 意味の分からないことを言っているエッダからアーリアと義弘が剥がれ落ちて、寛治(園児服)と剛(マイクロビキニ)の尻がどむん、どむん、とヒットする。
「アッー!」
 悪は滅びた。驕るエロスも久しからず、ただ春の夜の虹のごとし……。

成否

成功

MVP

エッダ・フロールリジ(p3p006270)
フロイライン・ファウスト

状態異常

亘理 義弘(p3p000398)[重傷]
侠骨の拳
アーリア・スピリッツ(p3p004400)[重傷]
キールで乾杯
新田 寛治(p3p005073)[重傷]
ファンドマネージャ
エッダ・フロールリジ(p3p006270)[重傷]
フロイライン・ファウスト
マリア・レイシス(p3p006685)[重傷]
雷光殲姫
ナール・トバクスキー(p3p009590)[重傷]
ろくでなし
落葉 剛(p3p010065)[重傷]
旅の劇場支配人
夢野 幸潮(p3p010573)[重傷]
敗れた幻想の担い手

あとがき

翌日の鉄帝の朝刊とか酷いことになってそう。

PAGETOPPAGEBOTTOM