シナリオ詳細
<13th retaliation>切掛の次に
オープニング
●<13th retaliation>切掛の次に
深緑(アルティオ=エルム)の深い森の中に在る、アンテローゼ大聖堂。
『茨』に覆われ不自由なる状況なる国の中で、現時点ではイレギュラーズ達の限られた拠点であるこの地。
茨棘の呪いの効果も、大聖堂の中においては効果は薄く、先程まで眠りに付いていたシスター達も次々と目覚め始め、寂れた光景のアンテローゼ大聖堂は少しずつではあるが、元の姿を取り戻しつつあった。
……しかし、未だに止まない季節外れの春の雪はアンテローゼ大聖堂の周りに降り積もり、身を凍えさせる寒さは依然として強く残る。
そんなアンテローゼ大聖堂にて、状況を注視していた『深森の声』ルリア=ルミナス(p3n000174)。
「……そうですか。この『灰の霊樹』に、不思議な力があるのかもしれない……という事ですか……」
アンテローゼ大聖堂の地下空間に美しく根を生やす、『灰の霊樹』。
司教『ヘクセンハウス』が言うには、この樹が根を張るアンテローゼ大聖堂に『茨咎の呪い』の効果が及んでいない事から、この霊樹が何かしらの影響を及ぼしているのではないか、と言う。
そして……その霊樹の力を借りる事により、この地より深緑の茨の呪いを打ち払う事が出来るのではないか……と。
「……確かに、その可能性もありそうですね……その霊樹の祈りの雫である『聖葉』を使い、茨の中に眠る皆さんを救いたいと思います」
ヘクセンハウスに頭を下げ、祈りを捧げられた『聖葉』を手にするルリアであった。
●
「……という訳なのです。いつも、皆様のお力を借りてばかりで、本当に申し訳ありません……」
深く頭を下げるルリア。
アンテローゼ大聖堂に居た君達を集め、ルリアが口にしたのは……『聖葉』を使う事で、茨の呪いに包まれている深緑の仲間達を救いたい……という事。
勿論、このアンテローゼ大聖堂はイレギュラーズ達の力によって奪還したものの、外に出れば茨の呪いは未だに張り巡らされている。
更には邪悪に降りてしまった妖精や冬の王の配下達等は再びアンテローゼ大聖堂を支配しようと目論んでおり、未だに大聖堂が襲撃されたという報は後を断たない。
……そんな危険な状況の中においても、仲間達を救う事が出来る方法があるのなら、どうにかして救いたいと思う彼女。
「恐らく、近くに蔓延る敵陣からすれば、アンテローゼ大聖堂から出て来た私達は格好の獲物と思う事でしょう……ですが、いつまでもここに閉じこもっている訳には行きません。私も……力の限り戦います。だから……一緒に来て頂けないでしょうか……」
不安な気持ちを必死に圧し殺しながら、ルリアは……周りの町の人達を助ける為に、再度深く頭を下げた。
- <13th retaliation>切掛の次に完了
- GM名緋月燕
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2022年04月29日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談6日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●深い森の中で
深緑の深い森の中に聳えし聖なる地、アンテローゼ大聖堂。
過去ならば自然と共に共存した、美しい風景が目の前に広がっていたであろう……そんな印象深い場所。
……しかし今は、不穏に生え聳えた鋭い茨が外に一面に広がっている。
一歩足を踏み出せば『茨咎の呪い』がその身を蝕むという現状があり、大聖堂の外では長く行動ができない為に、中々次の一手が取りづらいという現状。
幸い大聖堂の中で眠って居た大聖堂内のシスター達は、イレギュラーズ達が大聖堂を開放したことにより再び目を冷ましており、大聖堂自体はは元の姿を取り戻し始めていた。
『その……本当にお手伝いいただき、ありがとうございます……』
と深く頭を下げるルリア。
その手には、大聖堂の司教『ヘクセンハウス』より『灰の霊樹』こそが、深緑を茨から解き放つ為の手段ではないか……と言う話と共に渡された、僅かに輝く『聖葉』。
「ふむ……ようやく救出する手段が出来たのか」
「ああ。ようやく前進、だな……」
ルリアが持ってきた『灰の霊樹』から取られし『聖葉』を見た『舞祈る』アルトゥライネル(p3p008166)と『黒鋼二刀』クロバ・フユツキ(p3p000145)。
二人の言葉にこくり、とルリアは頷いて。
「ええ……この聖葉が、『茨咎の呪い』を解くだろう、との事です。まだ実験段階だとの事ですが……この大聖堂の外は茨に包まれているのに、中は殆ど影響がありませんでしたし……かなり信憑性がある話だと思います。もしかしたら……ですが……」
不安そうなルリアに、『カースド妖精鎌』サイズ(p3p000319)が。
「そうか、聖葉か……聖なる一品なのかもしれないな。となると……個人……呪物のカースド武器的には触りたくない所だ。触るならしっかり手袋して触らないと……こっちが聖なる力で怪我するわ、聖葉をダメにしかねないわ……」
曇った表情を浮かべるサイズに、『いにしえと今の紡ぎ手』アリア・テリア(p3p007129)は。
「え? そうなの? 大丈夫!?」
「ま……近くに居る分には何もなさそうだしな、そこは問題無いさ」
心配するアリアに、サイズは軽く苦笑。
更に『救う者』浅蔵 竜真(p3p008541)は、その聖葉を見て。
「灰色の霊樹から作られる葉……これが俺たちを蝕む呪いを祓う、不思議な力を持つ、と……なるほど、たしかにそれらしい。不思議な感覚がある。器に祈りを溜め込んで加護を成す。どこの世界でも、神秘の物は似たような生まれ方をするんだな」
と言うと、ルリアは。
『そうですね……原理は確かに分かりません。もしかしたら、効果が無くて……皆様を危険な目に遭わしてしまう可能性は十分にあります。ですが……深緑の皆さんを助けられる手段があるのならば、それに縋りたい……それは、私の我が儘かもしれません……」
ルリアが目を伏せ、ちょっと悲しげに呟くと、、アルトゥライネルは。
「いや……我が儘なんて訳じゃないさ。そういう手段が今この手にあるのなら、それに希望を託すのも自然な事だからな? これは深緑奪還の第一歩……悩んでいる暇はないぞ、ルリア」
アルトゥライネルはそうルリアの肩を叩き、クロバも。
「そうだな。だからこそここでの成功は大きな意味を持つ。その為に死力を尽くすのみだ!」
気合いを入れるクロバ。
そして、『魔法騎士』セララ(p3p000273)、『女子力(物理)』雨涵(p3p010371)の二人も。
「とにかくファルカウの皆が大変! ボク達で助けないと!! でも、まずは目の前の人達からだね。どんどん救っちゃうよ!!」
「うん。村の人たちのこと、心配だね。わたしに出来る事は少ないかもしれないけど、全力で頑張るから……!」
と拳を握りしめると、更に『青き鋼の音色』イズマ・トーティス(p3p009471)とアリア。
「まぁ今迄は調査すら満足に出来なかった。だが今度は助けに来る事が出来た。切掛の次は一歩ずつ進むんだ。深緑を救う為に、少しでも出来る事をしないとな」
「うん、そうだね! いつまでも大聖堂の中で籠城しているだけじゃ、勝てないもんね! 近くの村の救出活動は任せて! あ、イズマさん、私も護衛役で連れていってくれる?」
「ん、分かった。後は……ルリアさん、竜真さんも手伝って貰えるか?」
「も、勿論……です!」
「ああ、分かった。陽動班は無理し過ぎないようにな? 動けなくなってからじゃ、遅いからな」
二人頷く一方、サイズは。
「流石に聖葉とは離れておきたい所だしな……俺は素直に敵の惹きつけに全部のリソースを使おう。邪妖精は妖精の敵……というか、邪妖精は妖精とは全くの別物だから、戸惑いはない。さあ、出来る事をこなしていこう!!」
と仲間を鼓舞するのであった。
●希望の葉
そしてイレギュラーズ達は、二手に別れてアンテローゼ大聖堂を発つ。
先行するのはクロバ、セララ、サイズ、アルトゥライネル、雨涵の陽動班五人。
生い茂る茨を斬り裂きながら、アンテローゼ大聖堂にほど近い村を目指して進む。
……大聖堂の建物を出て数分した所で、茨の中から。
『……グガァァアア!! コロスゥ……コロスゥ……!!』
『ケヒヒヒ!!』
獰猛な唸り声を上げて突撃してくる『狂熊』と、その後ろから甲高い狂気の声を上げる赤靴の『漆黒の黒靴』達。
茨はまるで、彼等を迎え入れるかのように行く先からは外れて、彼等を妨げる事は無い。
そんな敵陣の登場に、クロバは。
「早速来たな……だが、我に策あり、ってね……Fire!!」
と、不敵な笑みを浮かべるとクロバは大きな音を鳴り響かせるクラッカーをドカン、と鳴り響かせながら、村に対する進路から少し外れた方向へと移動。
当然獣と邪妖精達は、その音に気付き、誘われるようにその方向へと進路を進める。
更に同じ場所でサイズが花火を打ち上げる事で更に自分達がここにいる……と知らしめることで、敵の注意を惹きつける。
そう、陽動班が敵を惹きつけている間に、アリア、竜真、イズマ、ルリアの救出・護衛班が2、3分のインターバルを置いて村に向かうことで……陽動された敵を回避する様にして進んでいく。
勿論、二手に分けるという事は、陽動班に危険が多く剥く事にはなるのだが……それは覚悟の上での作戦。
「……無事でいて下さいね……」
陽動されていく敵の後ろ姿と、仲間達の影に一抹の願いをルリアは口にしつつ……四人は村へと急いでいく。
そして、陽動班達はセララのファミリアーを経由し、仲間達が先に進んだ事を確認した所で。
「……うん。みんな、通り過ぎたみたいだよ!」
「了解。それじゃ……ここで、対峙する」
セララに頷く雨涵、五人はその場で立ち止まり対峙。
「さぁ、それじゃあ早速だけどはじめさせて貰うよ! 取りあえず、みんな巻き込んでぶっぱなしてやる!」
と素早くサイズが己に氷のバリアを展開して守りを固めながら、魔術の砲弾を全力全開でぶっ放す。
その初撃にて、黒靴達を纏めて攻撃する。
更に雨涵は、パチンと指を鳴らしながら、その手に近場で獲ってきた葉っぱを七色のライトで光らせながら。
「キラキラ光る綺麗な葉っぱが欲しい子、ここまでおいで!」
と、聖葉を模した物で敵の注目を惹きつけつつ、それに誘われた者達には更に。
「欲しいのね? でも、いい子にはあげるけど、わたし達のお邪魔をする意地悪な子にはあげないよ」
と口上を述べて、怒りを自分に引き寄せる。
『グガルゥゥゥ……!! ソノハ、ヨコセェエ……!!』
更なる怒りで巨躯を震わせる熊は、鋭い爪を全力で振り落とし、反撃。
その攻撃を前線に立ちクロバはカバーリングすると、そのまま流れる様に。
「さあ……お前達をこの場から逃す訳には行かないんでな? という訳で容赦はしない」
とガンブレードから刹那の刻で繰り出す太刀の一閃で、熊を一閃。
そしてセララも。
「熊さん、キミの相手はこのボク、魔法騎士セララだよ! キミの爪なんかより、ボクの剣のほうが強いんんだから、あっという間にやっつけてあげる!!」
溌剌とした声で、喋れる熊を積極的に挑発して惹きつけながら、天雷をその聖剣で受け止め、その雷光と共に振り落とす一撃を叩きつけていく。
……そうしたイレギュラーズ達の一巡の行動で、完全に怒りを覚えた敵。
隈戸もは狂った様に鋭い爪を生やした手で殴り掛かり、一方の黒靴達は足元に石鎚を叩きつけて足元を振動させ、不安定にさせると共に転ばそうとしてくる。
ある意味黒靴と熊の連携動作は中々のもの。
とは言えそんな敵に余り時間を掛けていると、周りの茨の呪いがイレギュラーズ達を蝕み、殆どの行動が防がれてしまう……だから。
「お前等に余り時間を掛けっぱなしって訳には行かないんでな。それにお前達の欲しがるあの聖葉を奪わせる訳にはいかん」
とアルトゥライネルがステップを踏みながら敵を陽動しつつ、偽の葉をちらつかせる。
再び目にしたキラキラの葉に、熊と、その周りの黒靴達が。
『ウウウ……ヨコセェ……! ソレハ、オレタチ強者ノモノダァ!』
『ソノハッパ、オレタチノ!! カエセ、カエセッ!!』
と声を上げ、ジャンプしてその手から奪い去ろうとしてくる。
しかしその手をひらり、と引っ込めながらアルトゥライネルは。
「……弱肉強食か? 確かにそれは自然の摂理だが……そう簡単にはいくかな? ほら、欲しい物があるなら奪って見せろ」
挑発する様な笑みを投げかけて、更に敵を陽動。
不覚惹きつけられた所へ、最初にサイズの魔法の砲撃で、黒靴を軸に纏めて集中砲火。
更にクロバ、セララ、雨涵が熊を軸に攻撃。
敵と遭遇し、陽動するまで数刻の時が経過している故、残る刻は十分程……だから手を抜かずに、全力で攻撃していくのであった。
そう、仲間達が敵を陽動している一方で、村へと向かった四人。
勿論敵を陽動したと言えども、それで全ての敵があちらに向かったとは限らないので、常に周りに敵の気配が無いかを警戒しながら急ぎ茨を切り拓いて行く。
……アンテローゼ大聖堂を発って、二十分程が経過した位で。
『……あ、あちらです……!』
ルリアが指さした先には、茨に包まれた村。
傍目から見れば、生きている人など居なさそうな雰囲気……ルリアは不安気だが、アリアが。
「大丈夫だよ! ほら、時間も無いし、先ずは村に行くよ! 息がある人を見つけたら、ルリアのその聖葉を使ってね!」
『……は……はい!」
アリアの言葉に、己の手の中にある聖葉が村人達を助ける為の、現状唯一の手段であるという事を改めて認識するルリア。
そして……村の中に足を踏み入れると共に、町の広場を確認。
地に臥して倒れている村人達の姿がぽつぽつと点在している中……本当に浅い呼吸を繰り返している村人の姿を発見。
「ん……この村人は息がある様だ。こっちだ、こっちに来てくれ」
そう竜真が抱き上げて連れてきた村人に、聖葉をその身体の上に置いて祈りを捧げる。
……ほんの僅かではあるが、聖葉は小さく輝くと共に……村人の身体をその光に包み込む。
そして……。
『……ぅ……ん……?』
ぼんやりと、僅かに目を開く村人の女性。
「大丈夫か?」
とイズマが尋ねると、彼女は。
『……え、っと……あ、あれ……? 私……その……あれ、ここ……何処……?』
どうも何が起きたのかが、まだ理解出来て居ない様子。
まぁ、彼女からすれば目を覚ましたら、自分の住んでいた村が完全に茨に包まれており……友人知人達が眠りこけている。
更に言えば、助けてくれた人は全く見知らぬ人な訳で……状況を飲み込めないというのも至極当然のことだろう。
……とは言え、女性に懇切丁寧に説明している暇はない。
「取りあえず先ず一人助けた。後何人助けられるかは分からないが、タイムリミットまで一人でも多く助けるぞ!」
「うん、そうだね! 次はこっち。あの家他の家よりも大きいし、何人か居ると思うんだ! お姉さん、不安だろうけど、取りあえず私達についてきて!!」
イズマに頷きつつ、アリアが村人の女性に有無を言わさぬように言葉を投げかける事で、取りあえずの指示を与える。
『は……はい……!』
流石にこの異常状況故に、強く言われてしまうと従わざるを得ない。
勿論、救出活動をしていれば、どんどんと時が経過していってしまう……茨咎の呪いが完全に蝕まれ、身体の動きが殆ど効かなくなった時には、聖葉に再度祈りを捧げる事で、その呪いを解除。
そんな救助活動をしている所へ……陽動作戦をしていた仲間達も、熊と黒靴達を倒して、どうにか合流。
「……すまない。結構ギリギリになっちまった」
『だ、大丈夫ですか……? その……い、今解呪します……』
ルリアが祈りを捧げ、陽動班の仲間達の呪いを解除すると、一葉、二葉は完全に輝きを失う。
「もう効力切れ、って所か……葉も残り少ない。急いで村人達を救出していくぞ」
と竜真が仲間達を促し、村を急いで巡回。
……そして残る聖葉で、息のあった村人達二人を救出すると共に、背中に背負い。
「ちょっと怖いかもしれないが、君達を助けられる場所に連れていく。だから……ちょっと目を閉じて、しっかりと捕まっておいてくれ」
竜真が村人達に呼びかけて……イレギュラーズ達は道中の敵の声をも無視して、急ぎアンテローゼ大聖堂への帰路を駆けるのであった。
●命の輝き
そして……滑り込むように、どうにかアンテローゼ大聖堂まで戻って来たイレギュラーズ。
「ふぅ……身体の痺れもないし、茨の影響も解けたようだな……もう安心だろう」
と背負っていた村人達を降ろす。
『その……ええと、救っていただき、ありがとうございました……ところで……どうして、私達の村が、あんな茨に包まれていたのでしょう……?』
と頭を下げつつ、先程まで過っていた疑問を口にする村人。
……どうも話を聞いている限り、深緑が茨に包まれた時からの記憶が、すっぽりと抜け落ちてしまっている模様。
そんな村人達の言葉を聞いた雨涵は、うんうんとその言葉に耳を傾けつつ。
「ん……そうなのね。わかった。無理に思い出さなくてもいいから……ね?」
その背中を宥めるように撫でたり、落ちつかせたりする。
そして一通り村人達の話を聞き、それを記し纏めていく。
「これで……良しっと。こういう情報が集まれば、茨咎の呪いを解く切っ掛けになるかもしれないしな」
『そうですね……聖葉も、茨咎の呪いを解く為に効果がある事は判りました。時間制限があるので……多くは助けられませんが……少しずつでも助けられれば……事態は変わるかもしれませんし、ね……』
イズマに頷くルリア。
何はともあれ、聖葉の効果で村人達を救う事を立証できた訳で……少しずつではあるが、深緑を蝕む闇は、イレギュラーズ達の力によって祓われ始めていくのであった。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
深緑解放にご協力頂き、ありがとうございます……!
茨の呪いを解く手段で、少しずつではありますが茨の解放に近づいている様です。
まだ先は長そうですが、皆様のお力で是非とも解放して頂ければと思います。
GMコメント
皆様、こんにちわ。緋月 燕(あけつき・つばめ)と申します。
皆様のおかげでアンテローゼ大聖堂を拠点化する事が出来ました、ありがとうございます。
アンテローゼ大聖堂に眠って居た『聖葉』の力で、少しずつではありますが、人々を救えるかもしれません。
このシナリオは、ルリアも参加させて頂きますので、何か作戦・指示等あれば、プレイングに記載頂ければと思います。
●成功条件
アンテローゼ大聖堂を出て、近くの幻想種の人々が棲まう村を救出する事です。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●周りの状況
皆様はアンテローゼ大聖堂を出て、幻想種の村へ向かうことになります。
アンテローゼ大聖堂の中は安全ですが、一歩外に出ればまだまだ敵が多数蔓延っており、更に『茨』と『茨咎の呪い』が蔓延している状態です。
そんな立ちはだかる敵を討ち倒していき、村に到着したら『聖葉』を使う事で、『茨咎の呪い』から村人達を解放、そして村人達をアンテローゼ大聖堂に連れて帰る形になります。
今回の村は、小さな村で救出出来るのは3名しかいませんが……救う事が出来るのが判明する事が重要です。
当然村から連れ帰ってくる際にも、敵が立ちはだかる可能性がありますので、陽動作戦等が必要になるかもしれません。
なお、『聖葉』にいのりを捧げることで、茨咎の呪いのターン数はリセットされますが、多用すると深緑の人の救出が出来なくなってしまいますので、注意してください。
ちなみに、何故かはわかりませんが、茨が張り巡らされている中において今回相手になる敵陣容は行動制限を受けません。
●討伐目標
・木々覆う『大樹の嘆き』の「狂熊」
狂気に包まれた、大樹の嘆き影響を受けたグリズリー(熊)です。
ふつうの熊に比べれば言葉を喋れる分、知能はある様ですが、狂気に包まれており会話は難しいでしょう。
その爪を振りなげば近付くものき出血の一閃を繰り出し、離れれば四足で突撃し、猪突猛進特攻を仕掛けてきます。
なお、攻撃力、体力は高いものの。防御力は低い様です。
・救いを妨げる邪妖精『漆黒の黒靴』達
妖精ですが、邪悪な力に完全に染まりきってしまった妖精たちです。姿形はノームの様な感じです。
彼らは『聖葉』を「きれいな葉っぱ」という認識で、そんな綺麗なのを奪いたい(独り占めしたい)という認識の下、襲撃します。
妖精故小さな体で動き回り、威力は高くないものの不意打ちの足下への震動(地震)で体制崩しの攻撃を仕掛けてくる様です。
●『茨咎の呪い』
大樹ファルカウを中心に広がっている何らかの呪いです。
イレギュラーズ軍勢はこの呪いの影響によりターン経過により解除不可の【麻痺系列】BS相応のバッドステータスが付与されます。
(【麻痺系列】BS『相応』のバッドステータスです。麻痺系列『そのもの』ではないですので、麻痺耐性などでは防げません。)
25ターンが経過した時点で急速に呪いが進行し【100%の確率でそのターンの能動行動が行えなくなる。(受動防御は可能)】となります。
●『聖葉』
アンテローゼ大聖堂の地下に存在する霊樹『灰の霊樹』に祈りを捧げて作られた加護の込められた葉です。
多くは採取できないため、救出対象に使用して下さい。葉へと祈りを捧げる事で茨咎の呪いを僅かばかりにキャンセルすることが出来る他、身体に絡みついた茨から何の苦しみもなく救出することが出来ます
それでは、イレギュラーズの皆様、宜しくお願い致します。
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