シナリオ詳細
恐怖の偽ブリキング事件
オープニング
●ブリキングエックスってなーに
ブリキングエックスと呼ばれるロボットを知っているだろうか。
R.O.O内において敵だったり味方だったりパイロットとして乗れたり強化合体をかましたり実はなんか現実にも存在するっぽい巨大ロボットである。
なんか最期あたり聞き捨てならないことがあったりするが、今回は全く関係ないので流そう。
ともかく、ブリキングエックスという巨大ロボットは山蛇忍軍とかいうNPC軍団……なんかこいつ等も現実の鉄帝にて存在を確認されているのだが、さておいて。
1回目、2回目はクリスマスの時期に敵として。
その後は味方として深淵獣を倒すため協力したりもした。
そして前回、ブリキングダークを倒すために乗り込んだあげくに強化形態「ブリキングエックスパワード」をお披露目して味方ごとブリキングダークを吹っ飛ばした。
ここまでやればもう、何もないだろう。
ないはずだ。
きっと何もない。
「もう終わったよね……? 今度こそこれで終わりですよね……!?」
「そうだニャ」
「ええ、そうですよ」
「だといいでござるなー」
偶然カフェで集まりお茶などを楽しんでいたいりす(p3x009869)、エーミール(p3x009344)、ネコモ(p3x008783)、ニンジャの4人は快活に笑って。
なんかいつの間にか混ざっていたニンジャにバッと振り向く。
「各々方……出撃でござる!」
思わず拳が出たのは、きっと悪くない。
だから空蝉とか使うんじゃない、ニンジャ。
●恐怖の偽ブリキング事件
「実は、最近ブリキングの偽物が出てるようでござる」
マジか、とは誰も問わない。
そういうこともあるだろうなー、と何となく思っていたからだ。
クリスマスの時は箱の中とか袋の中からも出て来たし。
「目撃情報などを合わせた結果、プレゼント防衛用に使っているブリキングの術を悪用しているらしいことが若田tでござる」
「えーと、あまり聞きたくないのですが詳細を伺っても?」
代表してエーミールがそう聞くと、ニンジャは頷く。
「つまるところ、モンスターを倒すでござるな」
「ええ」
「なんかこう、ドロップとかするでござるな」
「そうですね?」
「ブリキングが出るでござる。つまり全員粉微塵というわけでござるな」
「なんでだニャ!」
ちょっと看過できないレベルの理不尽さにネコモが叫ぶが、ネコモが叫ばなければいりすかエーミールが叫んでいただろう。
「まあ、安心するでござる。某達も色々と調べたでござるが……ブリキングの術は常時5体のモンスターにかけられているようでござる」
全く安心できない情報が出てきたが、それを聞いて何をどう安心しろというのか。
ブリキングが5体いるということは1体で3回死ぬとして最低15回は死んでしまう。
しかもブリキング相手に勝てるイメージが全く浮かばない。
下手すると3桁とか死にそうな気がする。
「皆様がブリキングを出してくれれば、拙者達が術を使いブリキングを一時的に捕獲するでござる」
つまり、5体の召喚ブリキングを捕獲することを最初の目標とすればいいわけだ。
「全部捕獲したら解放するでござるから」
その時点で大勢死にそうだ。悪夢だろうか?
「3人選ぶでござるよ。ブリキングエックス用の呼び出し・転送用のブレスレットとブリキンバード用のブレスレットを用意しておくでござる」
つまり最終的には、あの最終兵器ブリキングエックスパワードで味方諸共吹っ飛ばすというわけだ。
「……ちなみにブリキングエックス、最近強化計画がござってな?」
聞きたくない。
3人は耳を塞いで聞こえないふりをしていた。
- 恐怖の偽ブリキング事件完了
- GM名天野ハザマ
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2022年03月06日 21時55分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●フラグを立てろ
「わたし、このいらいがおわったらそろそろサンタさんたちに「めっ」って叱ってあげるんです……じょーほーろーえいはライバルをふやすげんいんになるので気をつけるんですよ?」
『ようじょ整備士』樹里(p3x000692)がそんなことを言いながら、ゼリリンと一緒にポヨンポヨンと跳ねる。
ちなみにだが今回、チームは組んでおらずバラバラだ。
当然だろう。まとまっていても偽ブリキングにまとめてやられるだけだし、数を狩る必要がある。
幸いにもゼリリンはそんなに強くないモンスターなので、1人でも倒せる。
あとは偽ブリキングさえ出してしまえばいいのだ。
そうすればニンジャが偽ブリキングを捕獲してくれる。
まあ、樹里たちの安全は保証されていないのだが。
「まぁ、そんなかくやくされたフラグはさておき。きょうもきょうとてブリキング(偽)に会いにいきましょう。ほんとうはようじょ整備士らしく機体をみがいてあげたりもしたいんですが……にせものにかけるじひはない、(自分が)死すべしというやつですね」
言いながら樹里はゼリリンを倒し、空き瓶をドロップさせる。
やはりそう簡単にブリキングは出てこないらしい。
「いちおー、ブリキングがでたらひなんこうどうします。わたしは整備士なのでブリキングがつぎにどううごくかよめるのです」
「エーーーーーーーーックス!」
登場した偽ブリキングの引き起こした大地震で樹里と『不明なエラーを検出しました』縺薙?荳也阜縺ョ繝舌げ繧(p3x001107)は消し飛んだ。現実は非常である。
残り、4体。
「いっぱい 死ぬ、慣れてる」
(それだけ死ぬとなるともういっそデスカウントがどれだけ増えるか楽しみになってくるねぇ。ただ死ぬのもつまらないし、楽しみを追求したいところだ)
ニンジャの転送忍術で戻ってきた縺薙?荳也阜縺ョ繝舌げ繧はそんなことを考えるが……ゼリリンの呑気な顔を見ていると、なんとも凄まじい罠だと思いながら繧「ク$ィブ◆キル1で消し飛ばす。
ドロップした空き瓶は別のクエストで使う品だったはずだが、今は何の意味もない。
確か初心者向けのモンスターという触れ込みのゼリリンにこんなものが仕込まれていては、クソゲーにも程があるが……いや、確か元からクソゲーだっただろうか?
一応距離をとって攻撃しているのだが、さっき樹里の出した偽ブリキングの攻撃に巻き込まれたことを思うと、あまり意味はないかもしれない。
そもそも【飛行】があるので、低空飛行をして偽ブリキングの地震を避ける努力はしているが……どうせ地震が効かなくてもビームがあるので、どちらにせよ吹き飛ぶ気はしていた。
そして何より、空き瓶もたまにしかドロップしないというクソドロップ率。
ちょっぴり気分転換したくなってきた縺薙?荳也阜縺ョ繝舌げ繧はゼリリンを抱えてむにむにと癒されながら、偽ブリキングが捕縛される前にダメージをどれくらい与えられるかチャレンジしようなどと考えてみて。
「エーーーーーーーーックス!」
地殻変動の如き地震攻撃で、飛行していても空間ごと消し飛んだ。あとついでに『闘神』ハルツフィーネ(p3x001701)と『うどんの神』天狐(p3x009798)も消し飛んだ。
残り、3体。
「この転送忍術って、要は1回や5回デスした程度で逃げられると思うなってことですよね……まあこれ位ないとやってられない敵でありそうなのも事実ですが」
ハルツフィーネはロボが出た瞬間全滅は嫌だからと皆そうだが、バラけていた。
一応地震対策でクマさん=エンジェルで飛行したクマさんに乗ってもいた。
意味あるのかわかりませんが。地面が物凄い隆起するとかないですよね……? と、そんなことを考えていたのも事実だが……。
「まさか本当に意味がないとは。あれはもう地震っていうのでしょうか……?」
地震というよりは空間爆砕であった。あれが実は鉄帝にもあるかもしれないとか、地獄だろうか?
S・K・F…… 神々しい輝きを身に纏い、慈悲なく悪を殲滅撃破するクマさんの力を得るセイクリッド・クマさん・フォームを起動していたハルツフィーネのクマさんロアーがゼリリンを消し飛ばし、空き瓶をドロップする。
「この空き瓶を拾うボランティアが今日の仕事なんですよね。楽なクエストですね」
現実逃避しながらハルツフィーネは言うが、本当にそんな仕事であったとしても何か変なボスが出てくる気もしていた。
それが安定のR.O.Oクオリティである。
クマさんビームでゼリリンを消し飛ばして。
「あっ」
「エーーーーーーックス!」
放ったクマさんクローも空しく、ハルツフィーネはビームで消し飛んだ。ついでに斜線上にいた『ニャンラトテップ』ネコモ(p3x008783)と『優帝』いりす(p3x009869)もジュッと消し飛んだ。
残り、2体。
「ちょ! ブリキングが敵に回るとかゲームバランスどうなってるにゃ?! 放置するわけにはいかにゃいだろうから、やるっきゃねーかにゃー……正直しんどいにゃー……」
消し飛んでもニンジャの転送で即座に戻ってこれる辺り、なんかそういう系統の刑罰とか地獄な気がしないでもないが、一応普通に狩りである。
今ネコモが言った通り、やるっきゃないのである。たとえその先が約束されたデスペナだとしても。
「まずはゼリリン狩りして偽ブリキン沸かせるとこからかにゃー。倒した直後に即わきするにゃら運任せにゃねー」
そう、運任せである。空き瓶ですらそんなにドロップしないというのに、偽ブリキングの確率ともなればどの程度か。
「どうせ死ぬなら派手にいくかにゃ! 竜巻猫風脚でゼリリンまとめ狩りだにゃー! うおおお! ドロップせんかーい!」
ネコモの竜巻猫風脚が炸裂し、ドロップした。空き瓶が。
「なんでにゃー!」
こればっかりは仕方がない。仕方がないのである。
そんなネコモを見ながら、『エックスパワードの絆』エーミール(p3x009344)も頑張っていた。
「ばーーか! ブリキングの術のばーーか!! ねえちょっとその術教えてもらえません!!?? 私、本気でその術を覚えてそろそろブリキングエックスを商品として仕入れてもいい気がしてきましたよ!!??」
それはちょっと危険すぎる気もするし、エーミールが吹き飛びそうな気がするのは何故だろうか?
なんか、そういう星の下に生まれている男っていう気がしている……と今日参加したメンバーも思っているかもしれない。
「……と、まあそういうのは置いといて。思い出しますね……初めて出会ったのは、シャイネン前の事件でしたか。そうそう、あの時は別にブリキングエックスを見つけるのが仕事じゃなかったんですよねー」
言いながらもゼリリンをトリック&スピードスターで倒しているのは流石エーミール、慣れている……といったところだろうか?
「こうしてモンスターを倒して、袋を探し……て……」
「エーーーーーーックス!」
地震攻撃で『炎獄の聲』レンゴク(p3x009744)ごと消し飛ぶ中で、エーミールは自分のアクセスファンタズム「運勢トラブルメイカー」のことを思い出して。
「オメーやっちまったなあ」の顔で消し飛んでいた。
「あー、もう! これだから!! ブリキングと名のつくものはァ!! いったい何人を消し飛ばせば気が済むんですかねェ!?」
それは分からないが、あと1体である。
●ブリキング、ゴー!
なんだァ……?
規格外過ぎて頭ん中の処理が追いつかねェし、色々とよく分かんねーが……ようはモンスターもブリなんとかっていう偽物も全部燃やせば解決って事だろ。
だったら簡単だぜ、爆散しながら灼き尽くしてやるよォ!
「何度消し飛ばされても負ける気がしねーな。なんなら逆に燃え盛ってきたぜ、俺の闘争心(ほのお)がよォ!」
レンゴクは先程自分を消し飛ばした理不尽な火力のことを思う。
飛んでいても……というか、何処にいても関係ないレベルの超火力。
反撃する暇すらない、理不尽の体現者。
俺こそR.O.Oだ! と言わんばかりのどうしようもない攻撃。
だがそれでもレンゴクの闘志は消し飛んではいなかった。
できるだけゼリリンが集まっている箇所を集中的に『紅蓮のフレイムバースト』で攻撃して、ドロップが何もないのを見ると次へと移動していく。
どうもこのゼリリン、ひんやりしている上に敵意も警戒心も欠片もない。
レンゴクが近くによって突っついてもプルルンと震えるだけである。
つまるところ、心根炎魔棲まう馥郁に全く反応しないのだ。
こんな生き物がいるのかといった感じである。
まあ、その辺にたくさんいるので探すのには苦労しないのだが……。
そんな状況だからこそ、いりすも黄昏ていた。
「どうしてこういうのに限ってここまで長期編になるの……!? それにアレの強化計画ってもう実質次もあるよ宣言みたいなものじゃないですか!! どこを目指してるの? 何と戦うつもりなの……?」
「子どもの夢と希望を脅かす輩でござるかね」
「ニンジャ!?」
「わしかの?」
なんかどっかからニンジャの声がした気がして振り返るが、そこには天狐しか居ない。錯覚だったのだろうか?
「(半強制的に)受けてしまったものはしょうがないし頑張るしか……行きたくないなぁ……」
そんなことを言いながらも、いりすはゼリリン退治を頑張っていた。
「大丈夫、どんな攻撃も初撃で53%を引けば痛くない……! 2回目でも約26%、その辺のソシャゲでの装備強化よりよっぽど信用出来る! もうそれに縋るしか……!」
ご存じR.O.O。確率とかバランス調整はゴミである。あしからず。
「あっ、ゼリリン……いつもならドロップ品奪ってくるからいいイメージ無いけども、今この瞬間だけは癒されますね……敵として攻撃はしてくるけどあんまりダメージも無いし今のうちに英気養っておく……」
ポヨンポヨンと跳ねるゼリリンの姿は、文字通りに癒しであるだろう。
放置しているだけなら、こんなに安全なモンスターもそうはいない。
「……ずっとこうしていたいけども、それじゃダメですよね。ではそろそろ、……一応射程ギリギリまで離れてから、空き瓶落ちてー!」
そんな叫びが響く中、天狐も頑張っていた。
「相変わらずド派手じゃのう!? いやまぁそろそろ消し飛ばされるのにも慣れてきた訳じゃが!!」
すでに何回か偽ブリキングが現れているし、確かあと1回のはず。
「まぁゼリリンは普通に『せつなさみだれうち』でボコスカ殴ればなんとかなるじゃろう。『麺神の手』も併用してうどんも作っておくぞ、どうせ消し飛ぶんじゃがな!!! 『幸運の加護』も付けて殴ってれば多分ドカンと出るじゃろ、なんじゃ貴様歩く不発弾か何かか???」
たぶん不発弾の方が安全だが、ドカンとデカいのが出た。
「エーーーーーックス!」
「ははっ」
笑うしかない。もうヤケクソである。
「無差別破壊上等!! 全員うどんにしてやるぞ!こちとらコイントスくらいの確率でクリティカル回避とかいうほっそい糸握りしめていくしかないんじゃ! というかどんな状況なんじゃ! ゼリリンの何処にこんなもんが詰まってると申すか! Heyマザー、ちゃんとデバッグしてる? そのうちセレクトバグでポケットなモンスターみたいになるぞ? 正直何回消し飛ばされるのかは知らんが復活する度に悪態くらいはつかせてもらうぞ鉄屑ゥ……」
言いながら天狐は吹き飛んだ。
そして、ついにその時が来た。
「やっとこれで……少なくとも乗る側はもう安心ですね。それでは早速、「発進!」」
「こんかいはわたしも整備士としてのりごこちをためしたいので……「はっしん!」」
いりすと樹里の声が揃い、ブリキンバードが発進する。同時に捕獲されていた偽ブリキング達が解放されて全員消し飛ぶが、すぐに転送で戻ってくる。地獄かな?
「とりあえず、いっぱつけーきづけしておきましょう。『臨む兵、闘う者、皆 陣列べて前に在り』……ビームはロマンです」
そうしてバードビームが偽ブリキングへと放たれ、ついでにエーミールも巻き込まれてジュッと焼けた。
「ブリキンエックス乗りたいの手を上げてにゃー! はいはいはーい! ん、ぴったり3人決まったみたいにゃねー、そんじゃいくにゃよー! ブリキーンゴー!」
ゴー、とブリキングが現れて衝撃波で一手早くブリキンバードに乗っていた樹里といりす以外の全員(ネコモ含む)が消し飛んで、転送で戻ってくる。
ともかくネコモも搭乗完了である。
「そんでもってー、バードと合体!」
ネコモの叫びと共に、樹里といりすも「その言葉」を叫ぶ。
「サンタクロス!」
ブリキングエックスが空を舞い、ブリキンバードがその背に重なる。
響くはガシュイーン、という接続音。ブリキンバードの2つの操縦席が移動し、ネコモの後方に。
ブリキンバードから幾つかのパーツが分離し、伸びた先端がブリキングエックスの頭部を覆い……現れるのは、強化変形した頭部。
瞬間、頭部の2つの目がビシューン、と輝く。
「んっんー、この合体の瞬間! きんもちいいにゃー!」
ネコモの期待に応えるかのように、自動でポーズがきまっていく。
聞きなれたバリトンボイスに合わせてネコモもいりすも、樹里も叫ぶ。
「エーーーーーーックス、パワーーーーーーーーード!」
そう、完成したのは僕らの強化型皆殺しマシ―ン、ブリキングエックスパワード。
従来のブリキングエックスと比べて各性能が20倍、武器威力に至っては150倍のスペシャル仕様。
前回より性能爆上がりしてんじゃねえか、いい加減にしろよニンジャ。
ちなみに今の合体の余波で外にいた全員吹き飛んでいる。
勿論転送で戻ってきているのだが。鬼畜かな?
「後はもう当然フルパワーで憂さ晴らし……じゃなくて攻撃します!」
「やっちゃえ、パワード!」
「んではまとめてぶっとばすとするにゃ!」
いりすも樹里もネコモも安全地帯にいるせいか、結構言いたい放題である。
「がんばれー」
「楽勝ならもう私達はいなくても良いのでは……? 遠くでゼリリンさん達と眺めているのが効率的だと思います。駄目ですか。試しに1度、空蝉で逃げ切れなくなるまで忍者さんに連続攻撃しても良いです?」
縺薙?荳也阜縺ョ繝舌げ繧の横でハルツフィーネが凄くもっともな事を言っているのだが、たぶん逃げるんじゃないかなニンジャ。
「ところで合体、良いですね。クマさんも合体させてみたいです」
合体はやっぱり浪漫である。そしてエーミールなどはすでに遠い目だ。
「もういいや。エックス、やっておしまい!!!!」
やけくそラスボスムーブも実によくきまっている。
「ところで今称号がこれ(エックスパワードの絆)だから吹き飛ばされないとかない? あ、ないですか。ですよねー」
エーミール様におかれましては、是非絆を信じて吹き飛んでほしい。
そしてレンゴクなどはブリキングエックスパワードの合体シーンが始まった辺りから戦闘も避難もせずに間近で仁王立ちのまま鑑賞していた。何度吹き飛んでも、である。
特にロボット関係に興味は無いが、迫力あるものが好きなお年頃(年齢不詳)であるらしい。良い事である。
「応援しとるぞ。消し飛ぶ度に気持ち程度のGood Luckをサムズアップ付きで送っておくからのぅ!」
(全部終わったら今日は美味しい物食べよう、そして消し飛んだ記憶を忘れようそうしよう)
天狐はそんなことを思いながらも、ふとゼリリンを見る。
「……ふと疑問に思ったが、終わった後にゼリリン小突いたらまだロボは出てくるのじゃろうか……? ……―――――――ちょっと小突いてみるか……」
何やらヤバいことを天狐が呟いた瞬間。
「パワードビィィィィム!」
パワードビームで偽ブリキングごと天狐が消し飛ぶ。あとエーミールと縺薙?荳也阜縺ョ繝舌げ繧も消し飛んだ。
山の4つや5つくらい消し飛びそうなビームであった。
「フハハハハ! さっきまでの死にループのうっ憤を晴らすのは今しかねーのにゃ! いりすにゃん、樹里にゃん、二人もガンガンぶっぱなすのにゃー! パワードクエエエエエエイク!」
全員消し飛んで戻ってきて、パワードビームが乱射されてエーミールとか皆がその度に消し飛んでいく。
そして、全てが終わった時。ネコモはやりきった顔をしていた。
「ふぅ……戦いの後はいつもむなしいにゃ……いやー、見事に周りが吹っ飛んだもんだにゃー。流石ブリキング、恐るべしだにゃ」
恐るべきはブリキングだろうか。それとも人間だろうか。
空には、綺麗な笑顔を浮かべた仲間達が浮かんでいて……ネコモ達の勝利を祝福しているように見えた。
もしかすると「後でぶん殴る」って顔かもしれない。
戦えブリキングエックスパワード。
戦えネコモ、樹里、いりす!
子供たちの夢を蝕む悪を全滅させる、その日まで!
成否
成功
MVP
状態異常
あとがき
偽ブリキングと仲間の撃破、おめでとうございます!
いっぱいたおしました(仲間を)
GMコメント
アフターアクションにより帰ってきましたブリキングエックス。
いっぱい死にます(確定した未来)。
モンスターを倒すと一定確率で偽ブリキングがドロップするのでドロップさせた人は消し飛びますが、近くの町のサクラメントから待機しているニンジャの転送忍術で、すぐに戻ってこれるので運が良ければまた消し飛んで、運がもっと良ければニンジャの捕獲忍術が間に合います。
5体のブリキングを捕獲したら、選ばれた3人はブリキングエックスとブリキンバードをブレスレットに「発進!」とか叫んで呼び出しましょう。1秒立たずに飛んできます。
合体の余波で残った人たちが全員消し飛ぶかもしれませんがニンジャの転送忍術で戻ってこれます。
そうしたらラストバトル!
ブリキングエックスパワードに乗ってる人以外は全員消し飛び続けるかもしれませんが、頑張りましょう。
そんなシナリオです。
●出てくる敵
・ゼリリン
今回の癒し枠。なんかポヨンポヨン跳ねている透明な丸いモンスター。
空き瓶か偽ブリキングが出てきます。
・偽ブリキング×5
今回の殺し枠。
全長10Mの巨大なロボット。
周囲に地震を起こしたり、ビームを乱射します。
ちょっと耐えればニンジャが一時捕獲してくれます。
あとで戻ってくるけど。
●味方(3人必要です)
・ブリキングエックス
全長10Mの巨大ロボっぽいアイツ。
地震攻撃は敵も味方も吹っ飛ばす超威力。
周囲に超威力のビームをまき散らして敵も味方も消し飛ばす事も出来ます。
今回は結構すぐ合体するので、あまり出番は無さそうです。
・ブリキンバード
全長10mの巨大戦闘機。2人で操縦します。操縦担当と武装担当です。
武装は「バードビーム」です。敵も味方もジュッと焼けます。
戦闘力はそこそこなので、早めに合体しましょう。
・ブリキングエックスパワード
3人がタイミングを合わせて「サンタクロス!」と叫ぶことで合体し誕生します。
「パワードクエイク」と「パワードビーム」を使用可能です。
どっちを使用しても効果範囲にいるモノは全て吹っ飛ぶでしょう。
偽ブリキング? 楽勝ですよ、楽勝。
「エーーーックス、パワーーード!」
●ROOとネクストとは
練達三塔主の『Project:IDEA』の産物で練達ネットワーク上に構築された疑似世界をR.O.O(Rapid Origin Online)と呼びます。
練達の悲願を達成する為、混沌世界の『法則』を研究すべく作られた仮想環境ではありますが、バグによってまるでゲームのような世界『ネクスト』を構築しています。
R.O.O内の作りは混沌の現実に似ていますが、旅人たちの世界の風景や人物、既に亡き人物が存在する等、世界のルールを部分的に外れた事象も観測されるようです。
練達三塔主より依頼を受けたローレット・イレギュラーズはこの疑似世界で活動するためログイン装置を介してこの世界に自分専用の『アバター』を作って活動します。
特設ページ:https://rev1.reversion.jp/page/RapidOriginOnline3
※重要な備考『デスカウント』
R.O.Oシナリオにおいては『死亡』判定が容易に行われます。
『死亡』した場合もキャラクターはロストせず、アバターのステータスシートに『デスカウント』が追加される形となります。
●情報精度
このシナリオの情報精度はAです。
想定外の事態は絶対に起こりません。
つまり死にます。皆でデスカウントをこれでもかってくらいに増やそうぜ!
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