PandoraPartyProject

シナリオ詳細

<ディダスカリアの門>狂乱道中ダンスール

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●新しいお友達を探して
「はぁ……困りました。ほとほと収支が合わぬものです」
 マザー・エクィルは困っていた。ほとほと、困り果てていた。
 彼女は子供達が大好きで、自分が教えずともアドラステイアの教義を全うする子達は特に大好きであった。自分達の言葉を1つ聞いて10に変え、望み通りに働いてくれる。そんな子供が好きだった。
 だからこそ、嘗て招き入れた『穢れた女の娘』ミサ・ブランという少女は優秀であったと認識している。誰に聞くでもなく魔女裁判に立ち会い、仕損じた子供達を差し出して己を守り、それが正しいことであると強く主張する、その浅ましいまでの生への執着。死した親を恨むこと無く、己の価値基準のみで狂うことのできる人格。それは非常に得難いものだった。
 だからこそ、イレギュラーズに非ぬ教えを説かれ説得まがいの行為を受けて他者の戯言を吸収してしまったことは口惜しいと言わざるを得ない。あのまま彼女が人の形を残したままであれば、オンネリネンの子供達を超え、そして――。
「お呼びになりましたか、マザー・エクィル」
「ええ、待っていたのですよアルブレヒト。『プリンシパル』になったあなたのことを、わたしはとても嬉しく思っています」
「…………ありがとうございます」
 聖銃士達のなかでも優秀な『先生候補』、『プリンシパル』アルブレヒト。幼さの抜けぬ顔立ちでありながらも、取捨選択を着実に行える彼の優秀さはミサのそれをも上回る。
 経緯もかの少女と似ていた。穢れた男に蔑ろにされた女の肚から生まれた少年。不遇にあった彼、それを解放できず縋るしか無い母という名前の肉を動かぬ肉塊に変えて救い出してやったのだ。
 やや言葉に硬さと、口ごもるような素振りを見せる以外は優秀そのもの。反転したミサにも並びかねぬ実力者だ。
「オンネリネンの子から幾人か選抜し、あなたとわたしで新しい子供達を探しに行きましょう。あなたとにた境遇の子らを救うのです」
「それは――素晴らしい試みです。マザーの導きとあらば、子らも喜びついてくることでしょう」
 無表情の帳に僅かな笑みの綻びをみせ、アルブレヒトは手を叩いた。
 彼は従順で助かる。腹になにかを抱えているようだが、それを差し引いても優秀だ。

 斯くして、やや数を増やしたオンネリネンの子供達を連れ、両者はアドラステイアの外郭部へと足を踏み出した。
「それ以上先は行き止まりですよ」
 ……その爪先に突き刺さる一撃は、マルク・シリング(p3p001309)のはなったもの。
 見れば、そこには人の顔を覚えるのが苦手なエクィルですら十二分に理解できる顔がいくつか。
 邪魔者の代表格、ローレット・イレギュラーズ。待ち構えていたのか? 或いは……。
「下がれると思っているなら、思い上がりを改めろマザー・エクィル」
 怒気を隠しもせず拳を構えるエッダ・フロールリジ(p3p006270)。
「お久しぶり。幻想にまで子供を派遣したのよね? もう二度と出来ないようにしてあげる」
 そして、笑みを浮かべつつ目に激しい感情を漂わせるタイム(p3p007854)。
「……なるほど。あなた達の『顔』は覚えていますよ。そろそろお別れしたいと思っていたところです」
「マザーに不忠義を隠さぬ無礼者に災いあれ。子等よ、私とともに」
 ひくりと表情を動かしたマザーの気配を敏感に察し、アルブレヒトは前に出る。
 子供達は更に前へ。人の壁はただ分厚い。
(千載一遇の好機が、陽動でも構わない……この人を倒せるなら)
 マルクの目に決意の光が灯る。


 イレギュラーズがアドラステイアへ接近するより時間はしばし遡る。
 ローレットは、オンネリネンの子供達に代表されるアドラステイアの活動の活発化に際し、受け身であることの危険性を鑑み、さらなる攻勢に出る決断を下した。
 それは、探偵サントノーレとラヴィネイルの手引、そして捉えた子供達の証言に従ってのアドラステイア中層への突入である。
 嘗てはこの場所に存在した都市『アスピーダ・タラサ』をそのまま流用しているこの地は、天義国内にも構造図などの情報が残されているのである。
「中層そのものの情報は掴めたのですが、問題は潜入方法です。今回はその協力者……『新世界』の構成員『ミハエル・スニーア』との接触のために中層に向かうことになります。……それで、皆さんに頼みたいのがその陽動。外郭や下層で騒ぎを起こし、中層への潜入者から目を逸らすことになります。さいわい、外郭に姿を見せるであろう相手の情報は掴めていますので」
 『ナーバス・フィルムズ』日高 三弦(p3n000097)はそう告げると、2名のアドラステイア構成員の顔写真を差し出した。
 一名はそれなりに見たことがある者が多いであろうマザー・エクィル。もう一名は、ほぼ誰も知らぬ少年である。
「『プリンシパル』と呼ばれる構成員のひとり、アルブレヒト。彼の実力は聖銃士の中でも際立って強く、オンネリネンの子供達との連携を加味すれば魔種と並ぶほどになる、とも考えられます。加えてマザー・エクィルを足止めしつつ被害を与えなければいけないのを考えると容易な話ではありません。十分に注意の上、対処をお願いします」

GMコメント

 アドラステイア中層に行く前にある程度なんとかしないといけない奴が『来ちゃった♡』しましたね。

●成功条件
 アルブレヒト、およびオンネリネンの子供達の撃破、およびマザー・エクィルへの一定以上の打撃
(オプション)マザー・エクィルを20ターン以上撤退させない

●マザー・エクィル
 拙作『収穫祭』から幾度か登場していますが、現時点までで積極的な戦闘を行っていません。
 今回は戦闘開始後3ターン目から戦闘に介入してきます。
 神超域の各種BS付与スキル「黒き祈り」他、高命中デバフ型であるような素振りをみせます。
 割とガチでやらしい戦い方をしてきますし、本人もかなり強いと言えます。色気を出さなければ足止めは可能と思われます。

●『プリンシパル』アルブレヒト
 聖銃士のなかでも特に強力な一人。用兵術にも長け、彼の号令はオンネリネンの子供達の戦力大幅増強をもたらします。
 怒り無効。単体攻撃が多めですが、どれも攻撃力が高くイレギュラーズ側の連携妨害を主体とします。
 攻撃力が総じて高く機動も高め。戦場を引っ掻き回す能力です。

●オンネリネンの子供達×15
 ある程度の戦闘経験を積み、それなりの戦闘力を持つ子供達。耐久力もそこそこ高く、感情を抑える術を心得ています。
 攻撃は全体的に前のめりであり、BSより威力、といったところです。アルブレヒトの用兵術により本来の実力以上の動きを見せています。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はCです。
 情報精度は低めで、不測の事態が起きる可能性があります。

●Danger!
 当シナリオにはパンドラ残量に拠らない死亡判定が有り得ます。
 予めご了承の上、参加するようにお願いいたします。

  • <ディダスカリアの門>狂乱道中ダンスールLv:35以上完了
  • GM名ふみの
  • 種別通常
  • 難易度HARD
  • 冒険終了日時2022年01月24日 22時15分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ヘイゼル・ゴルトブーツ(p3p000149)
旅人自称者
マザー・エクィル……
皆々様の御話ではなんとも度し難い方のようですが
今回は陽動ですので深追いは禁物
ゆるりと参るのです

◆戦闘
アルブレヒトさんを押え指揮や妨害をさせない様動きます

前衛後衛どちらへの妨害への動きにも対応できるよう
前衛と後衛の間で前衛と同時に域攻撃を受けない位置に布陣
基本的に待機してアルブレヒトさんの動きを見て動きます
ただ、アルブレヒトさんが警戒して後ろで指揮だけしている様に
日和りましたら多少強引に接近して仕掛けます

狙うのはダーティピンポイントで電撃系BS
Code Redで重圧をつけてからの巣による怒り付与
ピンポイントで怒り無効を積んでいるのはそれが致命的で
かつ抵抗が十全では無いと云うこと
孤塁こそ抜いて参りますよ

怒り付与出来たらマザーの回復が届かず此方の回復は届き
アルブレヒトさんが子供達を背負う位置に移動して
子供達の指揮を出来ない様に
「子供達のお守などよりも、私と踊ってくださいな」
怒り付与中も電撃系→重圧→怒りとBSを更新していき怒りが途切れない様に

アルブレヒトさん撃破後の子供達には火炎系BSで死なない程度にHPが残っている
子供が居るならそれに夜葬儀鳳花
そうでなければ一番多くBSの付いている子供にCode Redで呪殺
なるべく殺さない様に気を付けませんと

マザーへの攻撃が必要となった場合は域攻撃を
警戒して散開しつつ夜葬儀鳳花

移動不要時の副行動は巣では攻撃集中
それ以外は防御集中
シキ・ナイトアッシュ(p3p000229)
優しき咆哮
アドラスティア来る時はいつも思うけど、どうせ殺せない心を殺したフリでやり過ごすなんてつまんないね
ま、いーけど。ちょっとは自分の心にだって従ってみなよ

●方針
マザー抑え・アルブレヒト抑え・子供たちの相手の3つに分かれる
子供たちが半数ほどに減ったら数人アルブレヒトの対処に移動
私は子供たちを最後の1人まで無力化→マザー・エクィル対処に合流
子供たちは不殺で無力化する

●行動
エッダ、タイム、マザーは頼んだよ
君たちが彼女の元までいけるように頑張っちゃうから

ベネディクトが引きつけた子供たちにH・ブランディッシュで攻撃
範囲識別付きなので仲間たちに被害はないはず。
アルブレヒトも巻き込めるならここで巻き込んで攻撃。ごめんね、ちょっと痛いよ

用兵術が強化理由なら、作戦を掻き乱してやろう
回復が使える子から攻撃。ある程度H・ブランディッシュでHPを減らしたら不殺付きのノーギルティで昏倒を狙う
次点で前衛、火力のある子を無力化

感情を抑える術を知ってるって聞いたけど。自分のことも大切にできないのは感情がないから、それとも盲目だから?
そんな抜け殻みたいなのつまんないって教えてあげる
HP減少時はキルシェ、またはマルクの回復範囲に移動

子供たちを全員昏倒させたらマザーの方に合流する
「えっとなんだっけ、初めましてマザー?あとさよなら」
距離を詰めてAKA付与、クレセントサイズで急所を狙う!
磨き抜いた刃(CT)は決して私を裏切らない
マルク・シリング(p3p001309)

「よりにもよって…マザー・エクィル!」
いつかは打倒せねばならない相手だけど、何とも今は間が悪いね。

◆戦闘
主だった役割は攻撃手だけど、今回の戦場は複雑だ。
どこに綻びが生じても対応できるよう、広く見なくてはね。

鳥のファミリアを上空待機させ戦場を俯瞰的に把握。

オンネリネンの子供達は、可能な限り不殺で無力化する。
主にベネディクトが引き寄せた子供達に対し、R2の間合いを保って不殺・識別を持つ神気閃光で攻撃。アルブレヒトが範囲攻撃に巻き込み可能な位置にいるなら一緒に狙う。
子供達を半数程度無力化したら、アルブレヒトへ標的を変更。R3の間合いから魔光閃熱波で攻撃し大ダメージを狙う。この時、残った子供達半数が、後衛に浸透してくる、回復役を集中攻撃してくる等無視できない状況ならば、アルブレヒト攻撃は仲間に任せ自分は引き続き神気閃光で子供達の制圧を継続する。
アルブレヒト打倒後は、マザーに攻撃を集めて撃退に追い込む。R4の距離で仲間と離れた位置から歪曲のテスタメントで攻撃、防無でグレイズヒットでも確実にダメージを通していく。
副行動は移動不要なら攻撃集中。

回復は原則キルシェに任せるが、回復が追いつかない状況ならスポットで回復を使用。
回復が必要な仲間が効果範囲に収まる位置に副行動で移動し、コーパス・C・キャロル。
対マザーのエッダとタイム、アルブレヒト抑えのヘイゼル、怒り付与のベネディクトの状態には特に注意。
エッダ・フロールリジ(p3p006270)
フロイライン・ファウスト
また逃げるのか。
そうして果て無き怨讐をまた子らに植え付けるのか。
……己の惨めさが骨身に染みるまで、私はいくらでもその汚い尻を蹴りまわしてやる。


敵集団を掻い潜りマザーを抑える。
確実に敵の側面ないし後背を突きマザーへ怒り付与を行える射程を狙う。距離よりも、間に敵の妨害が入られない位置取りを意識。ストラテジーの見識を用い、敵陣の隙間を縫い、ただ一心に、喉元に食らいつく隙を狙う。

射程に入り次第夢想拳。
怒り付与ができたところで魔神拳により、タイムのBS付与の支援。
BSが十分に入れば榴弾拳で攻撃するが、防技や抵抗が足りないようなら防御集中ないし全力防御。怒り付与と生存、及びタイムの守護を最優先に行う。
APが不足すれば雷神拳で補充。怒る付与分は絶対確保。

子供というのは、言いつけを守るものもいる。守らないものもいる。
それこそ彼らの意志であり、世界に踏み出す第一歩。
人それを、選択と言う。

既に選んでしまった者らには、ただ戦士として応じよう。
しかし――それを生む者。
貴様は病巣だ。
正義などではなく、ただ私の信念の下に。
私は、貴様を滅ぼす。

倒れてなるものか。もっと治癒を寄越せ。
今迄何度逃したと思っている。
こいつをひとたび野に放てば、また、この子たちが生まれる。
逃がさん。
逃がさん。
断じて逃がさん。
足が捥げれば腕で這う。
指を縊らばこの歯を立てる。
力が寸毫でも残っている限り、この殺意を抱き続ける。
タイム(p3p007854)
揺れずの聖域
こんな場所でお会いするなんてね、マザー・エクィル
あなたのその張り付いた笑顔、忘れてないわ


仲間が子供達の相手をしている間にエッダさんと共にマザーの元へ接近し、彼女さんが存分に動けるようサポート
後ろで構えてるマザーが子供達へ指示する余裕なんて無くしちゃおう

マザーからのBS攻撃はわたし達には効きづらく、効いても幻想福音で回復しながらBS解除が出来る
彼女の得意攻撃を潰し逆にこちらからcodeRedでBSを付与
やり辛い相手と思ってくれれば幸いね
「前に会った時みたいな、か弱い女のままじゃないわ」

後ろで守られているのっていいわよね。自分は傷つかないんだもの
わたしはそれがイヤになって戦い方を変えた
「あなたは何も思わないの?」
自分の代わりに傷つく大切な誰かの事を

抑えの要であるエッダさんのHPは6割キープを目処に幻想福音で回復
彼女が倒れないよう低威力BS技などはかばって無効化を狙う
余力はわたしが作るから!今までの分も纏めて全力で殴って!
副行動はマザーのマーク
背後を取って簡単には逃走出来ないようにする
「わたし結構しつこい性格みたい」
皆が来るまで何としても場をもたせるわ

あの少年を…長く苦しませてしまったミサのようにはさせない
あんな光景二度とごめんだわ

アドラステイアとかオンネリネンとかそんなのどうでもいい
泣いてる子がいたら優しく抱きしめてあげたいだけ
従順な子供を従えるあなたの腕は何の為にあるの!?
ベネディクト=レベンディス=マナガルム(p3p008160)
特異運命座標
成程、状況は余り良くは無いか
だがしかし、やらねばならん状況
ならば、何とかする他あるまいよ
「プリンシパル、それにマザーが一人。相手にとって不足は無しと言った所か、騎士としてお相手願おうか」

俺は盾役として戦闘に参加
移動不要時は防御集中を行う
オンネリネンの子供達に対し、名乗り口上を使用して他の仲間が行動をし易くなる様に動く
怒りが切れた場合は再度名乗り口上で付与を行おう
怒りが通じ、上手く俺に攻撃の目標を集中出来ているなら、合間に紅の稲妻を撃ち込みさらに彼らの戦闘のリズムを狂わせる様に動く
出来るなら黒狼槍牙で子供達は不殺で倒す

これだけの数が相手だ、俺一人で抑えられる物では無いが少なくともやりようはある
致命傷を避け、より長く、より多くの攻撃を俺が引き受ける事が出来れば仲間達が戦況を変えてくれる
俺に出来るのは仲間を信じ、この身体を盾と化して守護の城壁となる事だけだ
「さあ、どうした。俺はまだこの通り、動けるぞ……!それとも、俺一人を倒す事もままならんか?」
名乗り口上に挑発も含め、少しでも攻撃が集まる様に工夫
彼らの攻撃を僅かでも返す術も俺にはある、積み重ねる事が出来れば意趣返しも叶おう

子供達が全て倒れ、俺がまだ戦場に立っているなら他の仲間の援護に入る
倒れそうな仲間が居れば庇いに入ろう

此処で討ち果たせずとも、何れ好機は訪れるだろう
大胆な行動も必要だが、堅実な積み重ねもまた俺達の行く先を導いてくれる筈だ
ミヅハ・ソレイユ(p3p008648)
ヤドリギの矢
■作戦方針
マザー対応と、アルブレヒト対応、それから子供たちの相手の3組に分かれて行動
俺はオンネリネンの子供達の相手をメインに戦うよ
子供たちの方に残って最後の1人まで無力化に当たるぜ
齟齬があれば仲間に合わせる

■事前行動
外郭部でマザーを待ち伏せている間に周囲に【罠設置】で罠を仕掛ける
狩人がただ待ってるだけなんて性に合わないからな
直接ダメージを与えるものでなくても、少しでも戦闘を有利に運べるように準備をしておくよ

■戦闘行動
交戦と同時に戦闘前に仕掛けておいた罠《ステイシス》を起動してアルブレヒトを含めた子供たちに足止めを付与
味方の識別はできねーから巻き込まれないよう最初のタイミングで発動するぜ
アルブレヒトは指揮が得意らしいけど機動力を失った兵ならその効果も半減ってワケさ
ついでに《鬼哭啾々》で呪いもオマケするぜ。これでしばらくはまともに動けないだろ?
あとは引き付け頼むぜベネディクト!

子供達は極力《投擲》で昏倒させて倒す
一流の狩人は仕留める獲物を間違えないぜ
出来れば助けてやりたいけど、それは俺の仕事じゃない
悪いがそこで寝ててくれよな!

子供達が全員戦闘不能になる頃にはマザーとの戦闘も佳境に入ってそうだな
オーダーはマザーの撃退だが、少し足止めしてやろうか
『マザーとの戦闘が続いていて、かつ味方に余裕がある場合』は《ステイシス》で足止めを付与して撤退を阻害
もうしばらく俺達の相手をしてもらうぜマザー!
キルシェ=キルシュ(p3p009805)
リチェと一緒
お話聞いたけど、ルシェと同じぐらいの子が戦わされてるのね
子どもはお勉強も大事だけど、いっぱい遊んで子供らしく過ごすのも大事なのよ!
だからね、これが終わって落ち着いたらみんなで一緒に遊びましょう!

役割ごとに3つに分かれての行動ね!
ルシェは子供たち!
みんなが全力で戦えるようにいっぱい回復するわ!

〇戦闘
ベネディクトお兄さんは確実に、出来るだけみんなを巻き込める場所へ
基本的には天使の歌+桜色の慈雨で回復するわ!
目標はみんなのHPAP5割以上キープ!
ルシェは弱くて守られてばっかりだけど、その分みんなが全力で戦えるように支えるんだから!

回復必要ない時があれば、その時は敵と味方が混線してなかったらスケフィントンの娘、混戦してたら鬼哭啾々でちょっとでも敵さんのHP削るお手伝いするわ
アルブレヒトお兄さんも近くにいる時はスケフィントンの娘でヘイゼルお姉さんのお手伝い!
副行動は桜色の慈雨で回復を

移動するときは移動+天使の歌or桜色の慈雨の必要な方
何をするにも回復はセットなのよ!

HP回復間に合わない時はマルクお兄さんに応援頼むわ!
その時はルシェも回復頑張るのよ!
誰も倒れさせないし、みんなで帰るんだから!!

子どものうちは、子供らしく感情表すの大事なのよ
父さまと母さまと兄さまと姉さまが言ってたもの!
だから、子供が子供らしく過ごすのを押さえつけるのは教育じゃなくて虐待よ!
虐待する人にお母さんの資格はありません!

リプレイ


「よりにもよって……マザー・エクィル!」
「こんな場所でお会いするなんてね、マザー・エクィル。あなたのその張り付いた笑顔、忘れてないわ」
「わたしは今ほど、『忘れる』という行為が人間の持つ優秀な機能なのだと強く理解したことはありません。それほどに、あなた達の顔を覚えていることが不快でなりません」
 雲が流れ、鉛のようなそれを押しのけて日差しが漏れる。およそ感情というものを感じさせないマザー・エクィルの表情は、しかしそう吐き捨てた瞬間、陽光の眩さで視認できなくなる。
 マルク・シリング(p3p001309)と『揺れずの聖域』タイム(p3p007854)はその隠された表情の裏にどれほどの感情が渦巻いているのかを知っている。だからこそ、努めて穏やかに振る舞うその姿の歪さを理解し得るのである。
「話通りの、度し難い方とお見受けしました。……あまり、かかわり合いになりたくないタイプですね」
「アドラステイアに来る時はいつも思うけど、どうせ殺せない心を殺したフリでやり過ごすなんてつまんないね」
「不道徳に染まった心が、道理の為に殺せるわけもなし。マザーの侮辱に終始するならそれもよし。私が貴方がたを殺すまでだ」
 『旅人自称者』ヘイゼル・ゴルトブーツ(p3p000149)の率直な感想、そして『優しき咆哮』シキ・ナイトアッシュ(p3p000229)の感心を失ったかのような物言いは、どうやらアルブレヒトの感情を逆なでするものだったらしい。彼の言葉と抜かれた剣の振りひとつで隊列を組んだオンネリネンの練度は間違いなく高いのだろう。だが、シキの言う通り、そこには感情というものが全く感じられない。
「プリンシパル、それにマザーが一人。相手にとって不足は無しと言った所か、騎士としてお相手願おうか」
「出掛けを襲う無頼の民が騎士を名乗るか。イレギュラーズ、噂以上の恥知らずとみた」
 『特異運命座標』ベネディクト=レベンディス=マナガルム(p3p008160)の宣言に、アルブレヒトは吐き捨てるように返す。ベネディクトを軽んじている……というより、騎士を名乗る立場にあって、不意打ちに近い格好で相対したことへの苛立ちというべきか。アルブレヒト自身が騎士であるからこその反応、というには過激すぎるが。
「お話は聞いてたけど、本当にルシェと同じくらいの子供が戦わされているのね……」
「聞くと見るとじゃ大違いだな、胸糞悪いぜ」
 『リチェと一緒』キルシェ=キルシュ(p3p009805)と『ヤドリギの矢』ミヅハ・ソレイユ(p3p008648)の両者は、子供達の様子、こと練度の高さに些か以上に不愉快なものとして映ったに違いない。ミヅハは過去にオンネリネンと交戦しているだけに、余計に。戦いに染まった日々、敵意を向け続けた結果生まれた姿は健全な心を持っている……とは言えまい。
「『そちら』の価値観に立脚した否定は我慢ならない。イレギュラーズ達が起こした戦争、その結果行き場を失ったこの子達に差し伸べられたのはファルマコンの寵愛だった――それを否定できるのですか」
「……お前は意見しないのか、マザー・エクィル。また逃げるのか。そうして果て無き怨讐をまた子らに植え付けるのか」
 アルブレヒトの反論を半ば無視する格好で、『フロイライン・ファウスト』エッダ・フロールリジ(p3p006270)の挑発に、しかしマザーは表情一つ変えることがなかった。反論の言葉が無いのは、沈黙の価値を重んじているからか、若しくは激昂を抑えているからか。後者であれば、表情をおくびにも出さぬ胆力は凄まじいもの。
「貴方は」
「莫迦の一つ覚えか、小僧。滅びるを待つばかりだったこの国から病巣を取り除いた際、肉が削げ血が出るのは当然だろうが。鉄帝(てきこく)の人間相手に戦争の悲劇が悲しいから守ってくれた兵士の首を掻き切りますと胸を張って言うつもりか」
「…………!!」
 なおも口を開こうとしたアルブレヒトは、エッダの硬い言葉に歯ぎしりし、獣のような唸りを漏らした。それでいい。敵なら敵らしく理屈をごねずに向かってこい。
「あまり、この子を虐めるのはおやめなさい。それとも、『また殺すのですか』」
 く、とエクィルの口角が上がったように見えた。
 喉奥からせり上がった獣のような怒気を押し留め、眼光鋭く相手を見やるエッダは、完全なる臨戦態勢。
 それを見たエクィルが何を思ったのかは問うまい。魔種にも届く、魔種をも屠る。掲げた剣を振り上げ、真っ直ぐ突きつけたアルブレヒトの素振りひとつで、子供達は前進……せず、まず彼を中心に馬蹄形の布陣を取り、イレギュラーズを迎え撃つ姿勢を取った。半数が銃器、半数が近接武器。やや散会して戦場を広く使おうということか。
「感情に呑まれるなかれ。君達の敵は神の敵だ。憎しみではなく義務にて相手を見極めよ」
「残念ですが」
「そう悠長に見極めさせるほど、俺達は暇ではないんだ」
 アルブレヒトの指揮下で統制のとれた動きをみせた子供達は、次の指示を即座に理解し、判断し身構える。だが、更に言葉を重ねようとした彼の胸骨にヘイゼルの魔弾が突き刺さり、ベネディクトが高らかに名乗りを上げたことで子供達の敵意を引きつける。
 射程外にあった子らは冷静に銃を構え直し、ミヅハやキルシェに――戦意旺盛ながら隙を見出した者達へと銃を向けた。


「エッダ、タイム、マザーは頼んだよ」
「僕達は子供達を止めるよ。だから、絶対に……!」
「任せといて! わたし達を甘くみるとどうなるか教えてくるわ!」
「言うに及ばず。あれは殺すに十分な理由がある相手であります」
 シキとマルクはベネディクトによって陣形の乱れた子供達、その間合いに踏み込み、違いの技量によって子供達へと仕掛けていく。斬撃と光の乱舞は、鍛えられた子供達をして痛打たらしめるものだ。不調を来さぬとは行かずとも、それで立っている子らが異常なだけで。両者が投げかけたエールは2人の背を確かに叩き、しかしその鼻先に銃弾を見舞う。簡単には近づけさせないとでも言いたげだ。
「みせてあげなさい、アルブレヒト。あなたにはそれが出来るでしょう」
「身に余る御言葉に、ただ感謝を」
 エクィルは動かない。アルブレヒトの価値を見極めるかのように真っ直ぐに立ち、笑みを消すこと無く見守っている。一足で踏み込むには遠い距離から、しかし声を届かせたか。
「会話ができる程度には余裕がありますか。余裕がありますね」
「度々、同士達を打ち据えてきた貴方がたを相手に余裕? ……冗談ではない」
 ヘイゼルはアルブレヒトに棒切れをつきつけ、出方を窺う。彼はヘイゼルの初手でやや呼吸が乱れているが、それだけで己のテンポを崩すことはない。剣を鋭く突き込み、彼女の逃げ場を阻むと、横薙ぎに切り払う。合わせるように一発の銃弾が飛んで来れば、並の手合いには躱せまい。……不幸なのは、相手がヘイゼルであった、そのただ一点に尽きる。
「ルシェは弱くて守られてばっかりだけど、その分みんなが全力で戦えるように支えるんだから! だから、それくらいの攻撃なんてことないの……!」
 キルシェは己が狙われることは多少の覚悟を決めていた。だからこそ、ちょっとやそっとの弾丸に怯えたりしない。逃げ惑ったりしない。突き出された手、そのブレスレットが輝きを増し、ベネディクトを、仲間達を癒やしていく。苛烈な攻撃の波濤からすれば『完全』とは言うまい。されど『十分』。イレギュラーズが倒れず、勝利への道筋を導き出す程度には。
「向かってくるってんなら、相手になってやるぜ!」
 銃弾を受け止めつつ、ミヅハは突っ込んでくる子らとの間合いを図る。あと数歩……あと一歩。槍を手に踏み込んだ子は、途端に鈍った己の動きに動揺の呻き声を漏らす。ミヅハによる罠の術式。相手の動きを限りなく遅滞させるそれは、戦闘準備で短縮、ないし予め起動させることは不可能だ。だが、だからこそ効果は大きい。術式に巻き込んだ子らは、立ち回ることこそ出来ても、十分な動きは到底かなうまい。
「俺を相手にこの数で倒せると思っているのか? もう少し本気で来い、でないと到底倒せはしないぞ!」
 数で優勢を取る子供達に対し、足を止め声を張り上げるベネディクト。できるだけ多く、少しでも長く。己を的にかけて戦うさまは、成程、数滴劣勢を容易に覆しうる。
 他方、正面切って魔弾と刃の鬩ぎ合いを繰り広げるヘイゼルとアルブレヒトとは、その地力の優劣がはっきりと出始めてもいる。一騎打ちの格好になれば、当然といえば当然だが……それでも、単調な攻撃でなおその心胆を寒からしめる威力を秘めているのは、『プリンシパル』らしいといえばそうか。
「子供達のお守などよりも、私と踊ってくださいな」
「人に見せるような踊りを、するつもりはない」
 目を離せば不善を為す。目端が届かなければオンネリネンの規律は守られない。それはつまり、敗北への道をひた走っているということでもあり――。
「アルブレヒト。努力はしたようですが、それだけですね。残念です」
 それはつまり、マザーの歓心を失うことを意味する。背筋の凍るような声は、ヘイゼルに対する対抗心や、それまでの心身の乱れ全てを削ぎ落とす。と同時に、別人のような活力を生み出そうとも、していた。
「戦士として立ち向かってきた少年を嘲るな。お前のような病巣が」
「前に会った時みたいな、か弱い女のままじゃないわ……少しだけ付き合ってくれないかしら?」
 だからこそ。
 そのタイミングで横合いから突っかかってきたエッダとタイムの一撃は、確かにエクィルの身を打った。ただ祈りの姿勢のまま立っていた彼女の身を叩いた。
 タイムの魔弾とエッダの夢想の拳。それはエクィルの感情を明らかに、2人へと指向させた。
 ――だからこそ。
 彼女から吹き上がった敵意の奔流は、ただそれだけで2人の足を止めた。吹き飛ばした。比喩ではなく、物理現象として。
 身動ぎひとつしないエクィルが、どのような攻撃を――神秘の類を――編んだのかはわからない。
 だが、それは彼女にとって『ただの攻撃』であることは明々白々。
「何度と無く、あなたたちには邪魔をされたのでしたね。それで――見れましたか?」
「何をだ」
「幻想(ゆめ)をですよ。たった2人で、英雄ごっこをするという幻想を」
 エクィルの声が、半笑いを湛えたそれではないことに気付いただろうか。
 今までほぼ為し得なかった一手の代償に、その感情の一部を引き出したのと引き換えに得た、これから2人が背負う重みに。


「……1手で、動きが変わった……!?」
 ベネディクトは決して敵を甘く見た覚えはない。高らかに名乗ることを、それだけで子供を引き寄せられるほど安直ではないと理解している。
 だから追う、だから引き込む。だから立ち回り、的確に動こうとした。

 だから、子供達は的確に彼から距離を起き、射撃一辺倒で制圧にかかったのだ。
 射撃技術に通じたもの全員を彼に当て、彼との連携の為に集った相手に速度に長けた子をけしかける。ユヅハの術式で足を止められた者は堂々と切って捨て、死力を尽くすよう声をかける。今倒せぬものは切り捨てる。倒せる相手に矛を集める。『覚悟』が決まっている者を、徹底的に無視しにいく。
「ベネディクト……大丈夫かい?!」
「ルシェの回復だけじゃおいつかなさそうなのですよ……!」
 マルクとキルシェはこの異常に敏感に反応し、マルクは集中砲火に巻き込まれぬよう離れ、キルシェ共々彼の治癒に手を伸ばした。だが、問題は彼以上に、守りの浅い周囲の仲間だ。どちらを癒やし助けるかは一瞬の判断が死活を分ける。
「俺のことはいい、数を減らすことを最優先に! ヘイゼル、アルブレヒトは」
「足止めをする分のは問題ありません。ですが、感情的であっても指揮を執ってるようで……声もなしに」
 ヘイゼルはその言葉通り、確実にアルブレヒトの肉体を、そして剣術や術式を編む魔力を削り取った。肉体へのフィードバックを考えれば、きっと彼は長くあるまい。それでも手を振り、僅かな息遣いで指示を飛ばす姿は異常だ。それを読み取る子供達も。
「殺す気はねえんだ、無理に向かって来るんじゃねえ……!」
「少し痛むけど、絶対に殺さないよ。……絶対にだ」
 ユヅハとシキはそれぞれ、己に言い聞かせるように技を行使する。負けぬために、でも殺さぬために。連携の道筋を絶ち、孤立させ、ベネディクトの優位につなぐ。
 1人倒れ、ふたり倒れ、アルブレヒトも膝をつく。……それでも時間が、まだ足りない。
「倒れてなるものか。もっと治癒を寄越せ」
「余力はわたしが作るから! 今までの分も纏めて全力で殴って! 大丈夫、エッダさんに不調なんてひとつもないから!」
 エクィルは両手を下ろした、何も構えていないぞと、戦う姿勢ではないぞと言いたげに。或いはそれが、怒りに感情を支配された彼女の戦い方なのか。
 1歩踏み込み、2歩進み、2人を後ろへと……戦場へと押し戻す。
「後ろで守られているのっていいわよね。自分は傷つかないんだもの……だからわたしは戦い方を変えた。あなたはなにも思わないの?」
「わたしが、守られるために後ろにいると本当におもっているのですか? それは思い違いです、耳長の異人の子」
「口を開くな。逃さん。逃さん。断じて、貴様を逃さん」
「ああ、なるほど。わたしをここに釘付けにするために、あなた達は死ぬ気で堪えていたのですね。いじらしい……思いも自由にできず、指先のひとつ動かすのも億劫なこの状況も、すべてあなた達の努力なのですね」
 エクィルは、笑みを浮かべた。
 それは最初の作り笑いではない。獰猛な獣が、兎を狩るときのそれだ。指先で摘んだ胸元の何かを握り潰す。それは、人形の腕のように見えた。直後、その左腕、肘から先が弾けとんだ。エクィルのものが、だ。
「――――何をした」
「なんっ」
 エクィルの目に理性が戻り、重い足取りに活力が戻り、何もかもが戻っていくのを2人は理解した。
 それと同時に、両者同時に、紙一枚で耐えていた体力をえぐり取られるかのような衝撃に襲われたのを理解した。
 膝をついた2人は、まだ立てる。否、つつけば倒れる体力で、決して高くはない確率を引き当てたのだ。
「ああ、こんなことになっては戻らなければなりませんね。アルブレヒト、あなたはもう立てませんね。そのまま命を絶ちなさい。最後くらい、わたしを心から笑わせてね」
 エクィルは、エッダとタイムに目もくれず、否、『心からの憎悪』を向けて去っていく。
 時間をもたせた。敵をほぼ倒した。エクィルに痛打を与えた。これ以上の成功が、どこにあろうか?

 ――視界の端で彼女の腕の切断面が蠢いたように見えたのと。
 アルブレヒトの死に際した最期の悪あがきが、少年数名を道連れにイレギュラーズを傷つけたことが惜しむべきところではあるが……。

成否

成功

MVP

ヘイゼル・ゴルトブーツ(p3p000149)
旅人自称者

状態異常

エッダ・フロールリジ(p3p006270)[重傷]
フロイライン・ファウスト
タイム(p3p007854)[重傷]
揺れずの聖域

あとがき

 MVPは、単独でアルブレヒトを抑えたあなたに。
 ぶっちゃけ怒りがなくてもサシでは到底勝てませんでした。

 だからこその用兵術といったところです。軸となる人間を敢えて無視する、強い弱いの脅威度ではなく倒せる順に、とかは敵も使ってくるのです。……それはそれとしてマザーめっちゃ削られた……。

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