シナリオ詳細
<Sprechchor op.Ⅱ>ドント・ルック・バック
オープニング
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――俺達に宿命づけられたのは、無限の闘争だ
――ただの命の取り合いだ。そんな事でどうして世界平和が為せる?
嘗てそんなやりとりが、世界の片隅で行われた。
問うた方は、平和の為に力が必要だ。そう思っていた。
力の為なら手段は択ばない。例え其の力がどす黒くとも構わない。
だから男は、突然の来訪者を歓迎したのだ。
“反転して魔種になったものが、もしももう一度反転したら?”
其の実験をしているのだと、彼は言った。
反転という病を治したいのだと。
――其れは、新たな力の一端となるかもしれない。
だから男は欲した。彼は笑って、破片を一つ握らせた。
――其れがあればまた会える。君か、君ではない者たちかは知らないが。
――病理を解き明かした時にまた会おう。
●
黒い雪が降っている。
傭兵の片隅。男は白い息を吐く。
雪が降る季節ではあるが、雪が降る気候ではない。雪を降らせている男は、世界をさかしまに見ている。
雪は凍てるように冷たく、臓腑が凍る音がする。凍ってひびが入って砕けても、別に彼は構わなかった。コアさえ無事なら、自分は何度でも立てるのだから。
黒い雪は不吉の報せ。男は雨が雪を溶かしてくれやしないと空を見上げた。雨の日は好きだ。大切な者と語り合った昔時を思い出すから。
ありもしない未来を語り合った。
子どもじみた平和を語り合った。
教え、教わった。誰かを大切にするという事を、教わった。
だから大切なものだけは、あの血の海に沈めずにおいてきた。
「……なあ、冥夜」
雨が降り出す。ああ、なんて暖かい――
「お前はまだ、真理に気付いていないのか」
世界を救うには、力が必要なんだ。
その力の色が白か黒かなんて関係ない。強いものだけが平和をもたらす事が出来るのだから。
なあ、そうだろう? だからお前だって、強くなってきたんだろう?
- <Sprechchor op.Ⅱ>ドント・ルック・バック完了
- GM名奇古譚
- 種別通常
- 難易度HARD
- 冒険終了日時2022年01月29日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
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ああ、雨が降る。
朝時は己の身体を凍らせたまま、待っていた。きっとあの弟ならば、先んじて来ると判っているかのように。
周囲を護るように歩く使い魔は気にも留めない。朝時はただ待っていた。
――『冷めない熱』鵜来巣 冥夜(p3p008218)が強くなったのは、鵜来巣家の宿命を背負うためじゃない。
あの日命を落とした数多には悪いとは思うが、世界平和なんかよりも、ただ、兄である朝時を止めたかった。此れ以上凶行を、罪を重ねさせないために止めたかった。
其の為に修行を重ねた。使えるものは全て使った。やがて仲間が出来た。彼らは兄打倒を為した冥夜の為に、居場所を用意した。帰ってこれるようにと。
だから、貴方を越える。救ってみせる。そして、仲間と生きていく。欲張りだと思いますか? 全部叶えてみせる。其の為に、俺は力を付けたんだ。
冥夜は一人、ファブニールを駆る。
仲間には悪いが、兄を救いたいという思いが冥夜を走らせた。――雨が降り出す。局地的な雨は、およそラサでは在り得ないもの。そして、静かに佇む異形の影と、囲まれたただ一人……
「兄上ぇぇぇぇ!!!」
ゆるりと振り返る朝時は、笑っていた。まるで冥夜がただ一人で来るのを判っていたかのように。
黒い雨が金色に変わって、懐かしい思い出と共に降り注ぐ。
兄上。
俺達が出会うときは、いつも雨ばかりですね。
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「で? 肝心の冥夜はどうした」
『喰鋭の拳』郷田 貴道(p3p000401)が問う。……うっすらと判ってはいた。因縁深い相手なのだろう。ならば一騎駆けもあり得るとは思っていたが。
「急いで追おう。一人で任せられる相手じゃない……」
「そうね。そもそも一人でどうにかなる相手なら、とっくに倒されているもの」
『断片の幻痛』ヨタカ・アストラルノヴァ(p3p000155)が言う。『夢語る李花』フルール プリュニエ(p3p002501)が言葉を重ねて、頷く。
「初めまして、では、ないですが……だから、急がなければと、エルは、思います。冥夜さんは、朝時さんの言葉で、苦しんでいるかも、しれません」
『ふゆのこころ』エル・エ・ルーエ(p3p008216)がたどたどしく言う。一同は駆け出す。幸い戦場と見られる場所は遠くないし、黒い雨雪という特徴がある。直ぐに見付けられるだろう、と『全てを断つ剣』ヴェルグリーズ(p3p008566)は言う。
「冥夜殿の兄上ではあるが、相手は魔種。呼び声に誘われていなければいいが」
「ええ。兎に角急ぎましょう。呼び声もありますが、相手は式神を操っている様子。単純に数の差があります」
『抱き止める白』グリーフ・ロス(p3p008615)は脚を急がせる。貴道が一番手を行き、二番目にエルが続く。
「……雨は嫌い。ワタシの毛が湿気でふわふわじゃなくなる」
傘もなければ尚更だ。あっても邪魔なだけだが。『進撃のラッパ』フラーゴラ・トラモント(p3p008825)がぶつくさと呟いた。
雨は滴る。
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「っぐ、あ……!」
「どうした、冥夜。この混沌で磨いた力は其の程度か」
雨が凝結して、氷柱の雨が降り注ぐ。朝時も無傷ではない。素早さでは遙かに冥夜に劣る為、あちこちに傷を受けている。けれども彼は動じる事無く、まるで氷のように冷静に術を編みこんでいく。まるで冥夜が弟である事すら忘れてしまったかのようだ。
「目を……目を覚ませ、クソ兄貴……!」
「目を? 目を覚ますのはオマエの方だよ、冥夜。己に正気という枷を付けたままのオマエが、どうして俺に勝てる?」
「違う……違う! アンタのやり方は間違ってる! そっちに落ちてしまったら、もう世界平和だなんて――」
「あの医者は言ったよ。魔種は病理だと。俺は確かに、病に侵されているのだろうな。だが“其れが何だ”? 病に罹った体でも、世に平和をもたらす事は出来る」
「あいつの口車にホイホイと乗ったのか……! アンタはそんなに軽率な男じゃないだろう!」
「……俺にも、俺の考えがあるが……其れをオマエに話す義理はないよ、冥夜」
寒いだろう? 暖めてあげよう。
朝時が無情に手を振り上げる。氷の気が其処に幾重にも連なって――
「冥夜さん!」
呼ぶ声にはっと二者が顔を上げる。朝時が見たのは、大きな拳だった。
「……!」
真正面から貴道の拳を喰らって、朝時が大きく後退する。鼻からか、口からか。零れた血液が直ぐ様に凝固してころころと霜混じりの砂地に散らばった。
「……冥夜……」
「ヨタカ……」
助け起こされながら冥夜が周囲を見回すと、仲間たちが揃っていた。エルがちょっと怒ったような顔をしながら、大天使の祝福を歌う。
「無茶は駄目、って、言ったです」
「……すみません……」
まとめて相手をするには、一人の方が都合が良かったもので。
なんて言おうものならエルにすねを蹴られそうなので冥夜は黙った。
其の間に朝時へとグリーフが距離を詰める。其の力の一端を察したのか、朝時は素早くいま健在な使い魔たちを散らしてイレギュラーズへとけしかける。――“妖精殺し”。朝時の式神を直接封じに来たのを悟られたか。
「……今の私には、貴方を否定する事は出来ません」
グリーフは言う。心中で唇を噛む。今までは誰かを守る事に従事し、傷付ける事を避けていたけれど。其れでは変わらないもの、変えられないもの、護れないものがある。其れを知ってしまったから。
抗うための力を振るう事を、己に許してしまったから。だからグリーフは、朝時のなりふり構わぬ振る舞いも、ほんの少し判ってしまうのだ。陰陽道では何も変えられないと嘆いた彼の心が。
「其れでも、……互いに同じ場所にある事が許されない存在なら……」
「許されない? 其れは罪のなすりつけだな。オマエ達が許せない、の間違いじゃないのか?」
「そうかもしれない」
ヴェルグリーズが式神へと乱撃を仕掛ける。脆い氷の体にひびが入る。
「俺もまた、力の一端だ。白も黒も関係ないと言われたら其れは否定出来ない。剣は振るうものを選べない。――でも、其の力で為す行い自体には善悪は確かにあるんだ。俺を振るって何かを守った人もいれば、何かを奪った人もいた」
平和の為に血が流される。其の過程を肯定する事は、見逃す事は、今のヴェルグリーズには出来ない。
これから起こる未来がその可能性を孕んでいるなら、尚更。
「ミーが興味があるのは、ユーが強いか弱いか、それだけさ」
貴道は拳を振るう。身を振るって狙いを定めさせないようにしながら、フックを叩き込む。朝時が腕を振るう。氷の軌跡を画いた鋭い刃が貴道の首を狙うが、貴道は其れをかわして見せた。
「言いたい事があるかい? だが俺にはない。考えを変える事も、変える気も」
正道も邪道も、俺には大した問題には見えないのさ。これを言うと怒られちまいそうだけどな。
かつて魔種に堕ちながら、其の力で人々を救った者だっている。アレこそまさに「活人」なのだろう。だが――アンタはそうじゃない。ただ諦めただけだ。弟に慰めて欲しかったか?
「俺が? 慰めを? ……まさか。俺がそんなものを求めているなら、さっき一人で駆け込んできた冥夜を抱き締めているさ」
僅かに朝時が冥夜へ視線を送る。エルの治癒によって戦えるまでに回復した冥夜だが、最早小さな奇跡は後がない。
冥夜の頭に、肩に、白い雪が積もる。其れはエルの業だ。いつしか雨は雪に変わっていた。ふわふわと落ちてくる其れは、真っ黒な色をしている。エルはきっと、真っ黒な何かが朝時にあるのだと思う。
黒いものがたくさんあると、雪も黒くなるらしい。――ならばきっと、この黒い雪は朝時の苦しかった思い出が詰まっているのだろう。
力こそが全てだ。そう言い切れるまでに、その考えに行き着くまでに、きっととても大変な事があって。美しかった朝時の黒を、悲しくて苦しい黒に変えてしまったのかもしれない。
「なら、エルたちの力で」
其の黒を、ごっしごっしと、落としちゃいましょう。
シュプレヒコールさん。この戦いを見ているかもしれない貴方。朝時さんを渡したりしません。勿論……貴方も。
エルが視線を送る先には、朝時に毒の魔石を放つヨタカがいた。
ヨタカにも、兄がいた。
だがその記憶は幼いころのもので、もう今は兄はいない。けれど、強くて優しかったのを覚えている。冥夜もきっと、そうなのだろう。失って寂しいと思う気持ちも、きっと似ているのかもしれない。
彼はどんな思いでこの数十年を過ごしたのだろう。悲しかったのだろうか。悔しかったのだろうか。兄を見詰める彼の瞳は、やりきれない怒りに燃えているように思えた。
――強さとは。平和とは、何だろうか。
強さに勝る狂気で朝時、君が平和を願うなら……俺達が白く塗りつぶしてやる。黒い雨に、大切な人を奪わせはしない。
フルールは両腕に、両足に焔を纏い、精霊種としての姿を露にしていた。ふう、と掌から花弁を吹くように優しく吐息すれば、其れは遙かを狙う紅蓮の煌きとなって朝時を焼く。朝時の身体がぐらりと揺れる。
ああ、可愛い人。世界を白と黒で見て、可哀想な人。力のない正義に意味はなく、正義のない力は暴虐となるのでしょう。けれども、真理は其処にはないのです。人々の求める平和は心の平穏。上からの支配ではなく、横のつながり……安寧なのだもの。
どうせなら、全てを一つにしてしまえば平和になるのに。同族も他族も、己も他人も、其の境界をなくしてしまえば争う意味なんてなくなるんじゃないかしら。魔種も純種も、旅人も、なんにもなくなって、生と死もなくなって。そんな世界こそが平和だとは思わない? 私がおかしいのかしら? まぁ、どちらにせよ夢物語でしょうけれど。
式神の数は3体。其れ以上変わらないという事は、グリーフの妖精殺しが功を奏しているのだろう。なかなか削れないわね、と、フルールは再び焔の腕を振るい、閃光でまとめて式神を焼いた。
――フラーゴラは、ラサが好きだ。
燃えるような夕日を見たあの日、此処にも家を持ちたいと思った。毎日あの燃え盛るように砂漠に落ちていく夕日を見ていたいと思ったのだ。
雨は嫌いだけど、雨の音は好き。でも、好きな人といるならそんなものは関係ない。地獄までついていくって決めたの。アナタがいるなら、どんな場所でも。
戦いは――どうだろう。好きな時と嫌いな時があって。でも、生きているうえで何かが欲しいのなら、避けて通る事は出来ないものだと思う。
平和の為に戦う。其れはきっと、矛盾している。でも、戦わなければ平和は勝ち取れない。今日だってそう。ラサの平和を勝ち取るための、過程で、手段なんだ。
だから、負けられない。
式神の一撃を受けながら、其れでもフラーゴラは立つ。近接攻撃しかしてこないものの、通常の式神と呼ばれるものより遙かに強度が高い。
「みんな……! どいて……! 式神を一掃するよ!」
フラーゴラが呼び出すのは、無数の小妖精の群れ。彼らは決して親しい隣人ではなく、御伽噺のように優しくもない。遊ぶように式神を叩き、あらゆる厄災を撒き散らす。式神たちが堪らず氷となって崩れ落ちた。
残るは、朝時一人。
●R.O.Oにて
「俺のコア?」
時は少し前に遡る。
ログインして突然訪れたにも関わらず迎えてくれた彼は――“鵜来巣朝時”は、豪奢な椅子にラフに腰掛けながらそう呟いた。
「YES(そうだ)。ちょっとばかし興味があってな?」
「はは、其れにしては致命的な質問をするじゃないか」
崎守ナイト――R.O.Oでの冥夜に笑ってみせる朝時に、今から現実のアンタを斃しに行くのだとは流石に言えなかった。だから冥夜はナイトとして、笑顔で全てを隠すのだ。
「俺のコア。……そうだなぁ……」
懐かしむように笑う朝時。
言ってくれ。
言わないでくれ。
ぐちゃぐちゃの焦燥が冥夜の心をかき混ぜる。
「……弟と、同じところにあるんだ」
兄弟だからな、と笑う朝時は、……何処か照れ臭そうで、……嬉しそうだった。
●
「鎖骨の上……!!」
冥夜が声を荒げる。ヴェルグリーズが振り返り、彼を狙った朝時の術を貴道の拳が粉砕する。
「兄上のコアは!! 鎖骨の上、喉元にある!!」
冥夜が飛び込む。貴道・ヴェルグリーズと入れ替わるように斬り込み、鎖骨の上を狙って虚無の剣を振り下ろした。朝時は其れを素手で払う。和装の袖が裂けて、腕が傷付いた。血液が凍る。寒い、と弱音を吐く者は誰一人としていない。
「……良いのかい?」
ヴェルグリーズが静かに問う。其処を破壊すれば、朝時は完全に機能を停止するだろう。覚悟を決めているだろう彼に、別れを誰よりも知るからこそヴェルグリーズは問いかけた。
「……ッ」
「覚悟を決めな、ボーイ。其れとも、慰めて欲しいのは弟くんの方だったか?」
貴道が言葉で背中を押す。突き放すような其の言葉は、生まれついての強者である貴道なりの檄でもあった。
――けれど。
冥夜が別れを覚悟する前に、朝時は大きく跳んで後ろに下がる。そして懐から取り出した其れを、一同の方に投げて寄越した。
「……あれは!」
誰かが其れを受け取る。其の欠片には複数の言語がばらばらに不規則に刻まれて――
「よくやるよ、お前らも」
グリーフと距離を取った朝時が、脆い氷と砂で作られた式神を作り出す。其れ等は透き通り、時に勝手に腕がぼろけて溶けて、余りにも脆かったが――朝時の姿をイレギュラーズ達から隠せるくらいには、数が多かった。
「皆、下がって! 数が……!」
「凄い数ね。これが陰陽術の本気という事かしら」
フラーゴラとフルールが広範囲の攻撃で式神を削っていく。けれども其の間にも朝時の気配は薄らいでいく。
「兄上!」
「……其れがあれば、俺にまた会えるさ、冥夜。だからそんなに寂しい声で呼ぶなよ」
「寂しがってなど……! 逃げるのか!! 兄上ともあろうものが!」
「“逃げるのさ”。“お前達が強いから”。俺にはやるべき事がある。お前達にも……あるだろう?」
だからきっとまた会えるさ。
俺達はそういう運命みたいだからな。
朝時の声は其れを最後に聞こえなくなり――冥夜はがくり、と膝を突いた。
「……冥夜……」
ヨタカとヴェルグリーズが其れを支える。貴道は脆い式神たちを次々と粉砕していく。彼にかける言葉は持っていないから。自分が持つのは、この両の拳だけだから。
「大丈夫、……大丈夫だ……」
気が抜けてしまったのだろう。きっとこれが兄上との最後の戦いになると思っていた。兄もそうだろうと思っていた。だから逃げられるだなんて思いもしなかったのだ。
「……戦果はある。君は後ろで休んでいるといい。取り敢えず、この式神たちを掃除しなくては」
ヴェルグリーズが立ち上がり、式神たちの掃除を始める。凍った砂は固く、足場としては十分。皮肉だと思った。彼が残していったものは、この砂の肩さのように、自分達を着実に黒幕の元へ進めてくれるのだから。
「……あ」
冥夜に駆け寄り、治癒を施していたエルが、ふと空を見上げた。
其処には最早雨雲はなく――僅かな晴れ間が、イレギュラーズを照らし始めていた。
雨は、遠い。
成否
成功
MVP
状態異常
あとがき
お疲れ様でした。
“鵜来巣朝時”は撤退しましたが、傭兵の危機は去りました。依頼は成功です。
彼のコアの位置が判明しました。恐らく次で最後の戦いになるでしょう。
朝時はどうして逃げたのでしょう。魔種であるにも関わらず、理性的な彼は何に衝き動かされているのでしょう。
MVPは勿論、あなたに。
ご参加ありがとうございました!
GMコメント
こんにちは、奇古譚です。
R.O.O.の決戦は一段落しましたが、現実でもどうやら厄介な事が起こっているようで……
ふみのGM主導の<Sprechchor op.Ⅱ>シリーズの一篇です。他にも素敵なシナリオがありますので見てみて下さいね。
ちなみにこちらは戦闘に見せかけた心情依頼です。ただ、判定はHardです。皆さんは、雨の日に思う事はありますか?
●目標
「黒雪法師・鵜来巣朝時」を撃破せよ
●立地
傭兵の片隅、砂漠地帯です。戦うにはこの上なくよい環境でしょう。
エネミーはただ、降る雨に打たれているようです。雨は黒いです。恐らく黒い雪が溶けたものでしょう。
彼がいるだけで周囲には霜が立ち、砂は冷えていきます。至急討伐を願います。
●エネミー
魔種「鵜来巣 朝時」x1
雪の式神x3~無数
雪と氷を操るレガシーゼロの陰陽師「鵜来巣朝時」が相手です。
彼は己に解除不可の凍結系列BSを課しており、反応が低い代わりに中距離から大威力の神秘技で攻撃してきます。
また、攻撃を受ける度体内の冷気が周囲に満ちて、氷に関連する技に【復讐50】が付きます。
最初に既に3体、氷と雪で造られた人型の式神を召喚した状態で戦闘開始です。
式神は朝時の護衛を第一に行動しますが、氷の棘を飛ばしたりするなど中~遠距離攻撃型です。
また、朝時は1ターンに式神を生み出すか攻撃をするかどちらかを選びます。ほっとくと式神でえらいことになります。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
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此処まで読んで下さりありがとうございました。
アドリブが多くなる傾向にあります。
NGの方は明記して頂ければ、プレイング通りに描写致します。
では、いってらっしゃい。
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