PandoraPartyProject

シナリオ詳細

プレゼントを求めて

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●フィールドに何かいる
 伝承の街の外のフィールドに、何かいる。
 そう気づいたのは、狩りをしていた1人のアバターだった。
 この辺では見た事のないモンスター。
 R.O.Oプレイヤーであれば、それだけで逃亡も選択肢に入る程の危険情報だ。
 だが……そのモンスターは、どうにも危険そうに見えない。
 見た目は……箱、だ。
 包み紙とリボンで飾られた箱。
 プレゼントボックスとでも呼ぶのが一番相応しいだろうか?
 というか、それ以外に呼びようがない。
 人間が入りそうにくらい大きなプレゼントボックスが、ピョンピョンと跳ねている。
 いったい何事だろうか?
 あれはモンスターか何かなのだろうか?
 試しにそのアバターが近寄って攻撃してみると、プレゼントボックスは怒ったように体当たりしてくる。
「あれ? そんな強くないな……」
 何度か攻撃して倒すと、プレゼントボックスの包装が解けて……中から小さなお菓子が飛び出してくる。
 齧ってみると……美味しい。
「あっちにもいるな……ん? 向こうにもいる……」
 この平原のフィールドに、プレゼントボックスが何体か跳ねている。
 どうにもイベントモンスターかボーナスモンスターか。
 そんな感じにも思えるが……。
「触れない方がいい気がするな」
 R.O.Oのアバターらしい思考で、そのアバターはプレゼントボックスを無視するのだった。

●クエストの始まり
 伝承の街中で、困ったような表情でポツンと立っている女性がいた。
 何処となく裕福な家庭の女性を思わせる、そんな服装だ。
「ああ、困ったわ……」
 そう呟く女性だが、何をそんなに困っているのだろうか?
 こういうNPCに話しかけるとクエストが発生するのがR.O.Oの1つの法則ではある。
 だが、この類の突発的クエストを下手に受けるととんでもない目に合うのもR.O.Oのお約束だったりする。
 しかも裕福そうな女性となると……大抵は「お金で解決できない」類の難題だ。
 つまり実力が要求されるクエストであり、その手のクエストにはとんでもないステータスのモンスターが出てくることも多い。
 それが広く知られているからこそ、アバターたちは女性を遠巻きにしていたのだが……そのうちの1人が、女性に近寄っていく。
 万が一があるかもしれないと、そう考えたのだろう。
「もしもし、どうされましたか?」
「実は……娘の誕生日に『ファントムゼリリン人形』が欲しいと言われまして」
 ファントムゼリリン人形。
 とあるフィールドで出てくる、ふざけた能力値のボスモンスター「ファントムゼリリン」を模した人形だが……当然、何処かの店で売っているものではない。
「聞くところによると、プレゼントボックスなるモンスターを倒すと出てくることがあるらしいのです」
 持ってきてくれれば、相応のお礼をします……と女性は頭を下げる。
 なるほど、ファントムゼリリンを倒せと言われるよりは良いような気がするが……どうにも嫌な予感は拭えない。
 集まったアバターたちは皆、そんな事を思うのだった。

GMコメント

クエスト名:プレゼントを求めて
報酬:経験値
クリア条件:NPC「裕福な女性」にファントムゼリリン人形1個を渡す
対象フィールド:街のすぐ外のフィールド
最寄りのサクラメント:街中

対象モンスター:プレゼントボックス
全長2Mくらいのリボンと包み紙で飾られた箱。
ピョンピョン飛び跳ねている。フィールドに常に数体存在しています。
体当たり攻撃。全然強くない。
倒すとランダムで以下のものが飛び出してきます。

・おいしいクッキー
サクッとおいしいクッキー。
・あまーいキャンディ
舐めると口の中で一瞬で溶ける。イチゴ味。
・ショートケーキ
一口で食べられそうな小さいケーキ。ちょっと幸せ。
・ゼリリン人形
ゼリリンを模した小さな人形。
・チンピラ人形
チンピラを模した小さな人形。かわいくない。
・衛兵人形
伝承の衛兵を模した小さな人形。ちょっとカッコいい。
・ファントムゼリリン人形(低確率)
ファントムゼリリンを模した人形。なんかキラキラしてかわいい。
・クマさん
怖いクマさんモンスター。全長3M。力が強くてタフ。
思いっきりぶん殴ってきます。外れ枠。
・ボムリン
ゼリリンにちょっと似てる爆弾モンスター。
一定確率で自爆して大爆発を起こします。外れ枠。
・チンピラ
ナイフを持ってるチンピラモンスター。外れ枠。
・ブリキングエックス
全長10Mの巨大なロボットのモンスター。
周囲に地震を起こしたり、ビームを乱射します。
滅茶苦茶強いです。逃げましょう。
10ターン後に何処かに飛び去ります。大外れ枠。エーックス!


●ROOとは
 練達三塔主の『Project:IDEA』の産物で練達ネットワーク上に構築された疑似世界をR.O.O(Rapid Origin Online)と呼びます。
 練達の悲願を達成する為、混沌世界の『法則』を研究すべく作られた仮想環境ではありますが、原因不明のエラーにより暴走。情報の自己増殖が発生し、まるでゲームのような世界を構築しています。
 R.O.O内の作りは混沌の現実に似ていますが、旅人たちの世界の風景や人物、既に亡き人物が存在する等、世界のルールを部分的に外れた事象も観測されるようです。
 練達三塔主より依頼を受けたローレット・イレギュラーズはこの疑似世界で活動するためログイン装置を介してこの世界に介入。
 自分専用の『アバター』を作って活動し、閉じ込められた人々の救出や『ゲームクリア』を目指します。
特設ページ:https://rev1.reversion.jp/page/RapidOriginOnline

※重要な備考『デスカウント』
 R.O.Oシナリオにおいては『死亡』判定が容易に行われます。
『死亡』した場合もキャラクターはロストせず、アバターのステータスシートに『デスカウント』が追加される形となります。
 R.O.O3.0においてデスカウントの数は、なんらかの影響の対象になる可能性があります。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • プレゼントを求めて完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2021年11月10日 22時15分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

梨尾(p3x000561)
不転の境界
QZ(p3x001779)
メレム(p3x002535)
黒ノ翼
Teth=Steiner(p3x002831)
Lightning-Magus
モモカリバー(p3x007999)
桃剣舞皇
エステット(p3x008270)
滋味なる飾り羽
カノン(p3x008357)
仮想世界の冒険者
天狐(p3x009798)
うどんの神

リプレイ

●プレゼントを求めて
 フィールドをプレゼントボックスが跳ねている。
 全長2Mくらいのリボンと包み紙で飾られた箱。
 そんな代物がピョンピョンと楽しげに跳ねている。
「あれはミミックの亜種みたいな特殊なモンスターでしょうか?」
『仮想世界の冒険者』カノン(p3x008357)はそう言って気合を入れる。
「これも冒険者のお仕事ですねっ。試行回数で戦う忍耐力も冒険者には必須の物です。お任せくださいっ」
 試行回数。
 そう、あのプレゼントボックスはランダムにアイテムやその他をドロップする性質を持っている。
「うーんどこかで聞いたことあるクエストだなぁ。倒す予定のモンスターもそうだけど……柔らかい箱、ドロップ、どこの話だったか」
『黒ノ翼』メレム(p3x002535)が何かを思い出すように首をひねっているが、たぶん何も関係ないのでそれ以上触れてはいけないものである。
「まあ、いいか。残念ながら簡単には終わらなさそうなクエストだし、気を引きしめて長期戦に挑みましょうか……吹雪まき散らすモンスターが居ないだけマシかな、いやレーザーの雨ならあるか」
 そんなメレムに『ここにいます』梨尾(p3x000561)も確かに、と頷く。
「我が子の誕生日プレゼントなら親としては欲しい物を贈りたいですよね……自分は手作り派ですが、初めてのプレゼントは普通手作りしない懐中時計でしたし苦労して手に入れた人形なら手作りと変わらないでしょう」
「それにMMOつったら、やっぱこういう狩りが醍醐味だよな。そんじゃま、派手に狩りまくるとしますかね!」
「プレゼントが飛び出るモンスターか……いいね、飽きなさそうだ。ゆるゆると楽しんでいこうねぇ。出発進行ー」
『Lightning-Magus』Teth=Steiner(p3x002831)にQZ(p3x001779)も頷き、プレゼントボックスを見据える。
「では早速……。困った人の助けを呼ぶ声が聞こえた。"桃剣舞皇"モモカリバー、お呼びとあらば、即参上! からのー……桃果斬!」
『桃剣舞皇』モモカリバー(p3x007999)の桃果斬がプレゼントボックスを大上段から切り裂くと、プレゼントボックスがパーンと弾けて「おいしいクッキー」が飛び出してくる。
「おっと……あ、美味しい」
 バターの香りのするクッキーをサクッと食べたモモカリバーはそんな感想を漏らすが……とりあえず外れである。
 外れであるが……まるで焼きたてのような食感のクッキーは、ちょっと楽しいと言わざるを得ない。
「なるほど、これならプレゼントボックスを破壊して中身のアイテムを回収するのは簡単そうデス」
『滋味なる飾り羽』エステット(p3x008270)が蹴連音 キッカーextendでプレゼントボックスを攻撃すると、今度は可愛い包み紙にくるまれたキャンディーが飛び出してくる。
 試しに舐めてみると……甘くて一瞬で溶けてしまう。
「こうゆうのは自分のモチベーションを高める……はずナノ」
 集めてみようか、とそんなことを考えるエステットだが……なんともお宝探しのようだと『うどんの神』天狐(p3x009798)は思う。
 でっかい外れもあるにはあるが、そこは気をつけていれば問題はない。
「さて、お宝探しといくかのう!! 娘さんの笑顔を勝ち取りにいこうぞ!!」
 景気づけにせつなさみだれうちでプレゼントボックスを天狐が割ると……。
「エーーーーーックス!」
「で、出たのじゃー!?」
「あっはははは、無理無理!」
 全長10Mの巨大ロボモンスター「ブリキングエックス」が出現し、全員がバラバラに逃げていく。
 直後にブリキングエックスの周辺で発生する地殻変動の如き「地震攻撃」に、メレムも笑うしかなかったが……とにかく、プレゼントを手に入れるためのボックス狩りは始まったのだ。
「せっかくの誕生日、年に一度の記念日くらい幸せすぎるくらいが丁度えぇ。さぁ! 娘さんの笑顔という名のレアドロップを見つけに行こうぞ!」
 そんな、天狐の仕切り直しの言葉と共に。

●プレゼントボックス狩りというデスマーチ
 今回の狩りではバラバラにはならないで、皆でひと塊になって行動することが決定していた。
 ボックスを見つけたら一体ずつ倒して、中身を確認してから次に行く……と、つまりはそういうことだ。
「折角出たファントムゼリリン人形が他の敵の攻撃に巻き込まれてダメになっちゃったらイヤだもんね」
「ああ、エックス……」
 QZに梨尾が答えるように呟く。
 本当にあのブリキングエックスはとんでもないモンスターだ。
 10分で何処かに飛んでいくのでなければ、凄い被害が出たのは間違いない。
 この「攻撃に巻き込まれて」というのが、主にブリキングエックス対策であるのは言うまでもない。
 この「外れ」に対する対処が、今回の作戦の肝と言ってもよかった。
「全く、ドロップが決まってるとはいえ確率論はしんどいぞー!」
 言いながらメレムがノワ・ルーナを放てば、何やら丸っこい人形のようなものがポーンと飛び出る。
「ま、まさか!?」
 駆け寄って拾えば、似てはいるが別物のゼリリン人形だ。
 可愛らしい顔が、今はなんだか憎らしい。
「その分報酬はきっちりしてそうだから頑張るけど!」
 それは強がりではあるかもしれないが、事実でもある。
「再出現ポイントはランダム、か……」
 Teth=SteinerがRecon_Droneで召喚したドローンを上空に飛ばすことで、効率的にプレゼントボックスを探すことができているが、今のところそのリポップに規則性は感じられない。
 S1:ARC_Colliderを放てばアッサリぱあん、と割れてドロップアイテムを吐き出すプレゼントボックス。
 出てきたのは……クッキーだ。
「このクッキーとかケーキを食ったら回復したりしねーかな?」
 激辛系の食いモンがでねーのは残念だわ、などと言いながらTeth=Steinerはポリポリとクッキーを齧る。
 どの食べ物も美味しいのだが、確かに全部甘いものだ。
「プレゼントボックス自体は脅威にはならない様ですが、それから出てくるモノはそうは行かないようで」
「ああん!? っだコラア!」
 カノンが壊したプレゼントボックスから出てきたのはチンピラモンスターだ。
 どうしてこんなものが出てくるのか全く分からないが……天狐のせつなさみだれうちが命中すると「ギャヒー!」と叫んで消えていく。
「ま、とりあえずガンガン殴ってプレゼントボックスを開封していくぞい!元より長期戦は想定の上。心が折れるまで開封の儀をデスマーチといくかのう!」
「その通りデス」
 ハッハッハと笑う天狐にエステットも同意するように頷くが……チラリと見た梨尾の表情は、悟りを開いたかのように無だ。
 いや、無心なのであっる。
 こういった「ボックス開封系」のクエストは基本的に最初の楽しみというものは消えてなくなり、段々と感情がフラットになっていく。
 アクセスファンタズムで顕現している騒霊の獅子獣人が梨尾の口にケーキを運び、咀嚼する瞬間だけは感情が戻るのだが、すぐに無心に戻る。
 パァッ、スゥー、パァッ、スゥー、といった感じである。
「ま、お菓子の類は遠慮無く頂いちゃうのが正解だね」
 QZもキャンディを口に放り込めば、しつこくないイチゴ味が口の中で溶けていく。
 これは現実世界で食べようとしたら意外に高級菓子なのではなかろうか、と思ったりもするが……まあ、こういう小さなご褒美が出るからモチベーションが保てているとも言えようか。
「あっ」
「げっ」
 プレゼントボックスを破壊したモモカリバーの声にTeth=Steinerもそんな声をあげる。
 プレゼントボックスの中から出てきたのは……ボムッと跳ねる爆弾モンスター、ボムリン。
「引き付けます! 全員離れて!」
 梨尾の纏炎が放たれ、天狐のせつなさみだれうちが素早くボムリンにトドメを刺す。
「ふー……自爆に巻き込まれたらと思うとヒヤッとするのう。巻き込まれたら? はっはっは! うむ、笑い事では無いな! でも笑うしかなかろう! 次じゃ次!」
 対策をしっかりしていなければ天狐の言う通りに巻き込まれていた可能性もあるが……事前にしっかり対策しているので、油断しなければ平気だろう。エックス以外は。
 楽しげに跳ねるプレゼントボックスから衛兵人形をドロップさせながら、カノンは溜息をつく。
「あのビジュアル相手だと、プレゼントを強奪している様にしか見えないのがちょっとだけ嫌ですねー……」
「それは言わない約束ってやつだよ」
 メレムが苦笑で返すが、確かに見た目も可愛らしいプレゼントボックスを破壊してお菓子や人形やらを回収している姿は、あまり人様に説明し辛い姿と言えなくもない。
 カノンはミミックに例えたが、せめてそういう見た目であれば罪悪感の類も生まれなかったのだろうか?
 まあ、言っても仕方のないことではあるのだが。
「無心ですよ、無心」
 梨尾からそんなアドバイスも飛び出てくるが、それはそれで淡々とプレゼントの強奪を行っているようでもある。
「こういうのは飽きるまで楽しむのがコツだよ。長期戦どんと来いだ」
 QZのアドバイスにエステットも「その通りデス」と頷く。
 まあ、それが一番なのだろう……が。
「クマー!」
「えいっ」
 気怠く指を差して、『不実には不実を』をQZはクマモンスターへと放つ。
「一度指をさすだけの仕草で……私のEXAなら、さあ。何度裁きのダメージを受けるでしょうか?」
 そんな事を言いながら微笑むQZは、なるほど楽しんでいるのだろう。
「出ました! ブリキングです!」
「エーーーーーックス!」
 梨尾の叫びと共にブリキングエックスの巨体が現れ、全員がバラバラに逃げ出す。
 大きさもそうだし攻撃方法もそうだが、とてもマトモに相手できる敵ではない。
「あーこりゃ、ダメだわ。逃げるの一手で乗り切りましょう。わざわざ無駄に死ぬこたーない」
「うむ、あんなのに構ってられん!」
「バグだらけとはいえ馬鹿でしょうこのゲーム!」
「エクスギアEXをここで使えたらなぁって思うぜ、畜生!」
 QZに天狐、メレムにTeth=Steinerも思わずそう叫ぶ。
 あちこちにビームを乱射するブリキングエックスの攻撃はまさに玩具的なのだが、規模も大きさも威力も全部が洒落になっていない。
 確かにエクスギアが使えたら多少は勝負になるのかもしれないが……やはりアレ相手では逃げたほうが無難な気もした。
 なんとか10ターンをしのぎ切ればブリキングエックスは「エーーーーーックス!」とバリトンの効いた良い声をあげながら何処かに飛び去っていくが……なんとも迷惑なものである。
「しかしまあ……『絶対幸運領域』による幸運ブーストに加え『天運』と『幸運の加護』によるダメ押し幸運特盛セットで挑んでおるんじゃがなあ」
「お菓子はたっぷり溜まってますよ」
「まあのう。何にせよ、運が良ければファントムゼリリン人形にも辿り着けるやもしれん。それに…プレゼントは多い方が嬉しいじゃろう?」
 カノンに天狐は答えながらも、プレゼントボックスを破壊する。
 そうすると……コロン、と何かの丸っこい人形が転がり落ちる。
 またゼリリン人形か……と思いきや、何か違う。
 キラキラと輝く小さなその人形は……探していたファントムゼリリン人形だった。
「おお、出たのう!」
「思ったより可愛らしいですね。これを届ければ今回のクエストは完了……ですね」
「だな。いやぁ、此処まで面倒とは。しばらく箱とブリキングは見たくないかなー」
 梨尾にメレムはそう答え……そして8人は、女性にファントムゼリリンの人形と、他の人形もついでにと渡す。
「まあ、これがファントムゼリリン人形……! ありがとうございます、皆さん。娘も喜んでくれると思います」
 笑顔の女性に全員がほっと息を吐く。
 これでなんとかクエストをクリアできたのだ。
「あーしんどかった、まあそれなりに楽しかったけど。次はもうちょっと楽に殴って解決できるクエストだといいねぇ」
「こんだけ苦労して、得られるのは経験値だけってか。楽しかったからいいけどな!」
 メレムとTeth=Steinerは顔を見合わせて笑いあい、そこにカノンが今回ドロップした大量のお菓子を広げる。
 クッキーにキャンディ、ケーキ……色とりどりのそれらは、どれだけ食べても飽きない美味しさだ。
「それでは、おつかれさまということで……クッキーやキャンディやケーキを美味しく分け合いましょうか。折角のドロップです。美味しく味わないと損と言う物ですからねっ」
 それに反対する者など、いるはずもない。
 幸せのおすそ分け。
 そんな言葉がぴったりな……そんな、素敵な美味しさだった。

成否

成功

MVP

天狐(p3x009798)
うどんの神

状態異常

モモカリバー(p3x007999)[死亡]
桃剣舞皇
エステット(p3x008270)[死亡]
滋味なる飾り羽

あとがき

コングラチュレーション!
見事ファントムゼリリン人形を届けました!

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