PandoraPartyProject

シナリオ詳細

<Noise>死へのカウントダウン

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●暴走するロボットたち
 練達に存在する最先端医療機関の1つ、未来医療研究センター。
 様々な新技術を投入した怪我や病気の治療を行うその場所で、それに気付いたのは朝の事だった。
「では、本日の治療計画を発表する。まずは……ん?」
 看護士を前に説明していた医師が、フラフラと歩いているお手伝いロボットを見て眉をひそめる。
「……なんだ、あのロボットは。壊れてるのか?」
「え? どうしたんでしょう……」
 フラフラと歩いているお手伝いロボットに看護士の1人が近づこうとして、医師に止められる。
「待て、壊れていたら危ない。警備ロボットに連絡をするんだ」
「あ、はい!」
 警備ロボットに繋がる回線を選択し……看護師は訝しげな表情になる。
「先生! 警備ロボットに通信が繋がりません! まさかハッキングでは?」
「……何が目的だ? まさか……」
 この施設ではその性質上、患者を治療する為の様々なデータの入ったコンピュータを外部に繋がらないイントラのみで運用している。
 外に繋がるのは一部の通信回線や各種のロボットだけなのだが……。
「緊急事態だ。マニュアルに従い隔壁閉鎖! 急げ! それと外部への通信を!」
 バタバタと操作を始める医師や看護士たちの姿は……ただ、使命感に満ちていた。

●未来医療研究センターの危機
「緊急の仕事です」
 チーサ・ナコックはそう言うと目的地への地図を取り出した。
「未来医療研究センターと呼ばれる施設で、ロボットの暴走が発生してるです」
 暴走したのはお手伝いロボットに警備ロボット、そして医療用ロボットたちだ。
 幸いにも完全に院内回線のみで動いている制御コンピュータや医療機器は正常のようだが……もしそれが壊されてしまえば、センター内に入院している患者の命が危険だ。
 それだけではない。暴走したロボットたちは人間に非常に敵対的なようで、今この瞬間にもセンター内の人々の命が脅かされている。
 彼等を助けなければいけないが、動かせない患者も多い。
 中には緊急で良いから処置をしなければいけない患者もいるが、医者も動けない状況にある。
 邪魔をするロボットを排除しながら制御コンピュータを守り、医者を護衛しながら対象の患者のいる部屋へ届ける……そんな作業を同時並行で進めていかなければならない。
 しかも医者や患者に戦闘能力などあるはずもない。
 制御コンピュータを壊されたらセンター内のシステムが全てダウンしてしまうことを考えれば、やる事は非常に多いだろう。
「それでも、出来ると信じてるです」
 チーサはそう言うと、集まった面々に頭を下げるのだった。 

GMコメント

■未来医療研究センター
1階
総合受付、各種検査室、食堂、売店、風呂、器具室。全ての部屋で隔壁閉鎖中。
2階
医師、看護師用中央ステーション、各種病室、手術室。全ての部屋で隔壁閉鎖中。
3階
各種病室、看護ステーション。全ての部屋で隔壁閉鎖中。
4階
センター長室、制御コンピュータ室、仮眠室。全ての部屋で隔壁閉鎖中。
屋上
ヘリポート。何もありません。ここに繋がる扉はロック中。

■隔壁について
中央ステーションからロックがかかっています。
病院入り口も隔壁閉鎖されていますので、まずは此処の破壊は必須です。
病院の何処かに誰かの落としたセンター職員用カードが落ちている可能性があります。
それを使えば隔壁を開けられますが、再び閉めるには何処かのステーションからの操作が必要となります。
また、ステーション内には放送機器がありますが、使うと暴走ロボットが反応する可能性があります。

■暴走ロボットについて
お手伝いロボット
調理や洗濯などを手伝ってくれる人型ロボット。暴走しており、包丁などを振りかざし襲ってきます。
警備ロボット
ノーパンクタイヤで走り回るコケシみたいなロボット。伸縮自在のアームと対人用の電撃砲を装備しています。
また、武装強盗生活用のマシンガンも装備しています。
医療用ロボット
手術の手伝いをしてくれる人型ロボット。レーザーメスや医療用レーザーを装備しています。

■院内の人数
不明です。ですが緊急で処置をしなければいけない患者などが居ます。
もし4階の制御コンピュータ室が破壊された場合、彼等の命は非常に危険な状態にさらされます。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はCです。
 情報精度は低めで、不測の事態が起きる可能性があります。

  • <Noise>死へのカウントダウン完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2021年10月20日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ランドウェラ=ロード=ロウス(p3p000788)
黄昏夢廸
夜乃 幻(p3p000824)
『幻狼』夢幻の奇術師
皇 刺幻(p3p007840)
六天回帰
バルガル・ミフィスト(p3p007978)
シャドウウォーカー
フォークロワ=バロン(p3p008405)
嘘に誠に
黄野(p3p009183)
ダメキリン
ルブラット・メルクライン(p3p009557)
61分目の針
ルシア・アイリス・アップルトン(p3p009869)
開幕を告げる星

リプレイ

●潜入、未来医療研究センター
 未来医療研究センター。練達ならではの先端科学により様々な治療を施す場所だ。
 病院というよりは研究所じみた場所ではあるが……そこが今、危機に瀕している。
 病院の入り口まで隔壁閉鎖されたその光景は緊急事態であると否が応でも感じさせる。
 残念ながらaPhone<アデプト・フォン>に関しては対象外であるようだったが、『黄昏夢廸』ランドウェラ=ロード=ロウス(p3p000788)は未来医療研究センターに関する情報を事前に調べていた。
 センター内マップ、職員の数、患者の最大収容人数。それらを全て『瞬間記憶』で記憶しようとしていたのだ。
 残念ながらあまり詳しい情報は得られなかったが、調べられる限りは調べて全員に共有している。
 それはこのセンターの探索で大いに役に立つはずだった。
 そして、それらの情報と実際の外観を比べて、速やかに作戦の細部を修正していく。
「病院のロボットが暴走ですか。大変なことになりましたね」
『『幻狼』夢幻の奇術師』夜乃 幻(p3p000824)は飛行して屋上のヘリポートから侵入する予定だが……今の状況に皮肉めいたことも考えてしまう。
(科学技術に依存しすぎている練達の悪癖が表にでた結果ともいえるので自業自得とも言えてしまいますね。それも一つの努力の結晶と思えば情けないと一刀両断することもできませんが、皮肉の一つも言いたくなるというものです。ですが、今は人命救助が第一優先。急がなければいけませんね。誰か一人でも亡くなれば、僕だって悲しいですから)
 事実、責任の在処や練達の性質はともかく、命がかかっている現場だ。
 何しろ……此処は病院とはまた性質が違うとはいえ、命を救う場所なのだから。
「通常の都市だけでも致命的ですが、このような医療施設ではまっこと大変ですねぇ。まぁ出来る限りでやっていきますかね」
『影に潜む切っ先』バルガル・ミフィスト(p3p007978)もそう言いながら、武装を軽く点検する。
 人命保護を第一。その考えはブレるはずもない。
 相手が人ではなくロボットである以上、バルガルはあらゆる可能性を排除しない。
 仲間内でのハンドサインも、すでに確認共有済である。
「何はともあれ、内部で完結していたネットワークが無事なのが幸いですね。ですが油断できる状況ではありません。早めに片付けてしまいましょう」
 そう、隔壁が降りているのがその証拠ではある。
 何かあっても外部には影響をもたらさないための最善の手段。
 それが出来ている事は素晴らしいと、そう『嘘に誠に』フォークロワ=バロン(p3p008405)は考えていた。
「ねっとわーくって怖いもんじゃのー。まるで大樹がたった一つの枝から腐り落ちてゆくようじゃ……って冗談ではござらんな、コホン。大事なのは一に人命、二に人命じゃ。時間もそう沢山はないじゃろうし……うむ、行ける限り突っ走るしかないの!」
『愉快な麒麟』黄野(p3p009183)がそう言うと、『夜に這う』ルブラット・メルクライン(p3p009557)も頷く。
 頷くが……実際のところ、ルブラットはあまり練達に良い感情は抱いてはいなかったりする。
(私は練達を好ましくは思っていない。神を否定する者が多いから……だが、私は医学の徒としては平等でありたいつもりだ)
 そう、この仕事は守る事が第一義としてある。だが同時に壊すことも重要だ。
「守りながら壊せとか随分無茶だな……嫌いじゃないがね」
『廻世紅皇・唯我の一刀』皇 刺幻(p3p007840)はそう言いながら、準備をしている『にじいろ一番星』ルシア・アイリス・アップルトン(p3p009869)を見る。
「練達のものってとっても便利だけど、こうなっちゃうとちょっと怖いのですよ。でもこれを考えるのはまた後で! 今は急いで救助でしてー!!」
 そう、事前の最終打ち合わせも終了した。すでに幻もヘリポートに向かって飛んでいる。
 あとは……突入するのみ。
「まずは入口を開けるのですよ! 隔壁なんてルシアの破式魔砲でずどーんでして!」
 叫び、ルシアの破式魔砲が放たれる。
 入り口の隔壁はその一撃で完全粉砕され……そして、突入が開始された。

●突入、未来医療研究センター
 未来医療研究センターに突入したルシアたちが目指すのは、2階の中央ステーションだ。
 此処に存在する各種の機器、そして医者の保護が目的だが……隔壁を壊して侵入したルシアたちに、警備ロボットが襲い掛かる。
「これは……破壊するしかありませんねぇ」
 人々の保護が成るまではロボの排除は偶発的遭遇を除き後回し、がバルガルの方針ではあったが……まさかこんなのを引き連れたまま進むわけにもいかない。
 踏み込んだバルガルのH・ブランディッシュが警備ロボットを薙ぎ払い、刺幻の一撃がそれでも攻撃しようとしてきた一体を破壊する。
「院内ではお静かに願います、ってな。処置が少々繊細なんだ……叩く角度が大事だからな!」
「やはりというか、なんというか……ロボットが集まってきてしまいましたね」
「暴走の恐れがあるロボット類はすべて破壊して問題ないのかは気になるがのー。この状況では致し方あるまい」
 フォークロワにそう答えながらも、黄野はそんな心配をする。
 それしか手段がないのでどうしようもないが、入り口の隔壁を壊すことで暴走ロボットが集まることをフォークロワは懸念していたし、それは心配した通りになった。
 黄野も、暴走ロボットに関してはこの騒動が落ち着いたあとのことを考えると残せるものは残せれば、とは思うものの、危険を見逃す形にもなりかねないことを懸念していた。
 故に、総合受付あたりで中央ステーションか制御室の職員に連絡できればよいが……などと考えていたのだが。
 こう集まってきてしまっては、壊してから考えるしかない。
「なに、どうせ撃破しなければ止まらんのだ。全部壊してしまっても問題なかろう」
「どのみち、こうして来た以上は壊すしかないのでして!」
 ルブラットとルシアもそう答え……上から響く戦闘音が、無事に幻がヘリポートから侵入できたことを教えてくれる。
 このまま幻は制御コンピュータ室を守ってくれる手筈だ。
 響く破式魔砲の音を感じながら、襲い掛かってくる暴走ロボットたちを破壊する。
 そうして襲い掛かってくるロボットがいなくなったのを確認すると、周囲を見回す。
 ……人間の姿は、ない。どうやら何処かに避難できているようだ。
「マニュアル通りに動ける医師と看護士! 大変優秀で素晴らしい! だから生きてもらわなければ損だよなぁ」
 ランドウェラは、思わずそう呟いてしまう。
 人間の本質は緊急時に分かるというが、この状況を見るに此処に居る医師や看護士はしっかりと訓練されているのだろう。
 受付にも隔壁が降りていて入れないが、その隔壁が破られた様子もない。ひとまずは平気だろう。
「……サーチ。近くには居ないな」
 刺幻のエネミーサーチに引っかかったものがないことを確認すると、バルガルが先導するように歩く。
 足音は可能な限り殺し姿勢を低くし発見されぬ様注意し移動。
 先程の戦闘音でロボットも多く移動している可能性がある為、途中で遮蔽物で身を潜め移動経路を確認してハンドサインなりで伝えてからの移動だ。
 特に階段というものは襲撃という観点から重要視されるポイントであり、それが警備ロボットに仕込まれていないとはバルガルには思えなかった。
 そうして2階に昇っていくと……どうしても避けようのない位置にお手伝いロボットがウロウロしているのを発見する。
 即座に襲い掛かって破壊すると……ルブラットが小さく溜息をつく。
「……機械を殺めても楽しくないな。まったく」
 ちょっと解釈の仕方によっては危険な台詞にも聞こえたが、真実は分からない。
 とにかく、中央ステーションは目立つ場所にある為すぐに発見できた。
「よし、じゃあ行ってくる。此処は任せたぞ」
 ランドウェラは仲間たちにそう告げると物質透過で隔壁を通り抜け……その瞬間、無数の銃口に囲まれる。
「敵じゃない。救援だ」
 ランドウェラがロボットではない事に気付いたのだろう、医者も看護士も銃を降ろし……すぐに真剣な表情になる。
「有難い。しかし……今すぐ処置をしなければならない患者がいるんだ。監視カメラでは全てを見られない……今はどうなっている?」
「詳しく説明をしている時間はないが……その為に幾つか頼みがある」
 そして4階で戦っていた幻は、窓の隔壁が開いていくのと……センター内に放送が流れているのを聞いた。
 それは安全な場所にいる者はそのままそこに居る事、そうでない者には避難場所の指示や、ロボットを刺激しない事など……様々な注意点に関する放送だった。
「どうやら上手くいったようですね」
 作戦通りに推移しているなら、職員用カードも手に入れている。
 ならば幻が隔壁を壊す必要もない。
「……あとは皆様が此処に来るまで、死守するだけですね」
 此処で幻が戦っていることで、周囲の警備ロボットやお手伝いロボットも引き寄せられるようにやってきている。
 それに一歩も引かない勢いで幻は構え……そのうちの一体をフォークロワの「救済なき激情」が貫く。
「お待たせしました!」
「どうやら無事のようじゃの!」
「敵も集まっているな……掃討の手間が省ける」
 フォークロワに黄野、ルブラットが集い……集まったロボットたちは無事に全て破壊される。
 その中には、制御コンピュータを操作できる医師も1人ついてきている。
「さて、此処までは上手くいったがの」
 言いながら、黄野は今後のことを考える。
 隔壁の開いた制御コンピュータ室にはロボットも人もおらず、今は医師が何も機械に問題がない事を確認している。
 幸いにも此処を幻が守ってくれていたおかげで、制御コンピュータ室には何の問題もない。
 事前の懸念はほぼ払しょくされたと考えていいが……問題はむしろここからだ。
 暴走ロボットに関しては「後で動いても怖いから壊して構わない」と職員から確約を得ている。
 しかし、それで終わりではない。
「……どうやら4階から敵影は消えたようだ。私は護衛班と合流し、1階から順に取り残されている者の救出とロボットの撃破に回るとしよう」
「うむ、頼む。オレは今しばし此処から動けんからの」
「頼まれた。なに、私も医師の末輩だ。安心するがいいさ」
 最速で1階から2階、2階から4階へと移動している為見落としがないとも限らない。
 ルブラットは、そういう見落とされているかもしれない負傷者を発見したならば……即座に医療技術で応急処置を施し、医師達の元へ送り、ちゃんとした治療を受けてもらおうと考えていた。
 そうしてルブラットが走り出すのを見送ると、フォークロワは薄く笑う。
「さて、残った私たちが頑張らなければいけませんね」
「そうですね……まだしばらくは、ロボット相手に奇術ショーを披露しなければならないようで」
 そんな言葉に、幻が軽いジョークを飛ばし、黄野が笑う。
 此処の制御コンピュータはロボットの暴走をどうにか出来たりはしないが、センター内の医療機器や隔壁システムを支える大事なものだ。
 幻はこれが終われば患者の心の慰みに奇術ショーを開催するつもりだった。
 だから、その為には此処は死守せねばならない。
 そうして、4階の死守作戦は続き……その間にも、医師護衛班は忙しく動き回っていた。
「体なんていくらでも張るさ。痛いのは好きではないけども!」
 叫び、ランドウェラは高速で迫ってくるお手伝いロボを破壊する。
 手術中ランプがついたのに反応したのか、執拗にやってくるのだ。
 しかし、此処は通すわけにはいかない。
 扉が閉まっているとはいえ、そんなものは何の安全の担保にもならないからだ。
「この部屋は何としてでも死守しよう!」
「人を救えないなら、せめてリサイクルしてやろう。なーに遠慮は要らん、泣いて喜べよスクラップ共!」
 同様に刺幻も迫るお手伝いロボットを破壊する。
 手術に入る前、刺幻は『こんなこともあろうかと』輸血パックを含む簡単な処置道具を用意していた。
 それが今中で役に立っているが……それもこれも、此処をどうにかせねば何の意味もない。
 だからこそ、ランドウェラも刺幻も必死で戦う。
「僕はスロースターターで今は役に立たないが、その分打たれ強いのが取り柄なものでね。それはそうとピンチで燃えるタイプだ僕は」
 そう、今はまさにピンチ。だからこそランドウェラは燃えていた。
 そして……バルガルも護送班に混ざっていたが、ルシアと医者と共に「特に緊急性のある患者」の対処に回っていた。
 医療施設内に秘密裏に作り上げた【秘密の隠れ家】も安全策として機能しているし、【闇の帳】で足音や気配を消して先行、ロボットの位置や安全な場所を確認しつつ移送する方法も的確過ぎるほどに機能している。
 そして、極めつけにルシアが隔壁を開けた窓から医者を患者の部屋に輸送する方法だった。
 ルシア曰く「暴走ロボを倒しながら廊下→階段→廊下と行くと時間がかかるのですよ! だからルシアは外から直通でお医者さんや運べる状態の患者さんを連れていくのです! 窓を開けてもらったのはこれが理由なのですよ! 最優先は急を要する人のところや遠い場所の部屋でして!」とのことであった。
「確かにこの方法だと一回で一人ずつしか運べないのですよ? それでも、専門の知識を持っている人が一人いるだけで大きく違ってくるのです! それに、本来のルートからの救助と、最短ルートとルシアの速さを合わせれば! 本来望みが薄かった場所含めて全員が間に合う可能性が出てくるのでして!」とまで言われてしまえば、医者としても「ならばやろう」という気持ちになるらしく、先程使命感に燃えた表情で医者が窓から運ばれて行ったのを思い出し、バルガルは思わず思い出し笑いをしてしまう。
「仕事はしたくはないですが、ああいうのを見るのは……良いですね」
 確かランドウェラも「落ち着いてない者がいればこんぺいとうを食べさせよう。甘い、に意識が行くから落ち着いてくれると思うのだよ」などと言っていた。
 こういう時に余裕を失わないのは強みであり、だからこそ未来医療研究センターでの仕事もただ1人の犠牲もなく終わる。
 そう、未来医療研究センターで起こった未曽有の危機は、その治療機能をほぼ完全に残したまま死傷者ゼロという、素晴らしい結果を残したのであった。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

コングラチュレーション!
見事に守り切りました!

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