シナリオ詳細
千夜一夜、猫キャラバン
オープニング
●猫キャラバンの噂
ラサの砂漠には不思議なものがたくさんある。
それは不思議なダンジョンであったり、謎の品を売る隊商であったり。
本当か嘘か、砂を纏い飛ぶ黄金の鳥を見たという者もいる。
語るだけで千と一の夜を越えると言われるラサの不思議な話。
その中の1つに「猫のキャラバン」なるものがあるという。
猫だ。
猫の獣種ではなく、猫だ。
馬が無くとも走る不思議な馬車に乗り、猫のキャラバンは旅をしているのだという。
誰も人が居ないような小さなオアシスで、その日一日、ゆったりと宴会をするのだという。
何か珍しいものが売っているわけでもない。
価値としては然程でもない。
というか、そもそも市ですらない。
たぶん何か別の噂が混ざってる気がする。
ただ、オアシスで猫がまったりしてるだけの、そんな空間。
しかし、その猫たちとは意思疎通が可能だという噂がある。
しかしそんな猫たちと話が出来て、まったりできるだけの……そんな空間。
それをあるいは至上の幸せと呼ぶ者も、いるのではないだろうか?
にゃーん。
●猫キャラバンを狙う影
猫を愛する者あれば、猫を金貨の山にしか見ない者もあり。
猫キャラバンの猫たちを丸ごとさらって売り飛ばそうとする、そんな盗賊共がいるのだという。
「ラサの猫好きからもたらされた情報です」
チーサ・ナコックはそう言うと1つのオアシスの地図を差し出してくる。
どうもその盗賊団は猫キャラバンの噂を聞き、そんな猫がいるのであれば金になると考えたらしいのだ。
人様のものを奪う事に労力を注ぐそのクズどもは自分とは程遠い位置にある勤勉さを発揮し猫キャラバンの進路を特定、次に現れそうなオアシスを特定したのだという。
そして、おそらくはそこで待ち構えて猫キャラバンを一網打尽にするつもりなのだろう。
そんなクズどもは、倒してポイしなければならない。
そして猫キャラバンを本当の意味で歓迎しなければならない。
猫を愛する者の楽園。
猫好きの為のもふもふランド。
たった1日のパラダイス。
それを護らずして猫好きと言えるのだろうか?
猫の危機に立ち上がらずして、今後猫を真っすぐ見ることが出来るのだろうか?
否、断じて否。
猫を助けなければならない。
猫をモフらなければならない。
可愛い猫を助け、可愛くない盗賊をポイしなければならない。
その先に、猫の楽園が待っている。
猫による猫の為の、真の猫好きだけが挟まる事の出来る、そんな場所が。
- 千夜一夜、猫キャラバン完了
- GM名天野ハザマ
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2021年10月16日 22時00分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●盗賊団撃破(早い)
ラサの何処かに存在する小さなオアシス。
今日来る予定の猫キャラバンを襲撃して誘拐しようと、とある盗賊団がそこに陣取っていて……。
「にゃんこ……人々に癒しを齎す、いと尊き存在。そんなにゃんこを虐げようとする輩にはキツーいお仕置きが必要だな」
そんな『天穹を翔ける銀狼』ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)の言葉に共に、イレギュラーズが盗賊団へと襲い掛かる。
「早く終わらせれば早く終わらせるほどにゃんこをもふもふ出来る時間が増える……ならば出し惜しみは無しで全力でいくしかあるまい。この後のもふもふタイムのためにも誰一人として戦闘不能にするわけにはいかんのだ!」
「猫を困らせる悪い奴らは全て凍らせてそのあとフルルーンブラスターでどかーんと止めをさしてやんのですよ!! 天罰なのです!! 神の天罰!!!!」
気合十分なゲオルグに続いて、『守る者』ラクリマ・イース(p3p004247)も負けないくらいの気合を見せている。
「ねこちゃんをいじめるなんて、この奇術『昼想夜夢』を魅てお帰りなさい!」
「猫の自由を奪う輩には痛い目見てもらいますねー」
『『幻狼』夢幻の奇術師』夜乃 幻(p3p000824)も、ロウラン・アトゥイ・イコロ(p3p009153)も盗賊団にはまったく容赦なしだ。
まあ、当然だろう。猫をイジメる者に容赦など一切必要ない。
「悪ガキどもを一掃するのじゃ!!!」
「さくっとして捕縛してぽーい!」
「うむ、ささっとポイして堪能させてもらうとしよう。熱砂の精霊はお怒りじゃ。故にこれは罰である」
『元気なBBA』チヨ・ケンコーランド(p3p009158)と『希う魔道士』ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)、『砂礫の風狼』ウルファ=ハウラ(p3p009914)の攻撃もどんどんと盗賊を蹴散らしていく。
「ぐう、くそう……なんだこいつら!」
ポイされて呻く盗賊に、『ドキドキの躍動』エドワード・S・アリゼ(p3p009403)は真摯に語り掛ける。
「もちろん、猫たちを売り捌こうとする人達には容赦しねー……けどよ、おっさん達。此処はさ、猫が好きな人達の癒しで、楽園なんだ。すっげー可愛いし、見てると和むだろ? ほんとはいるんじゃねーのか、おっさん達の中にも。猫たちを売り捌くんじゃなくて、普通に可愛がりてーって人がさ!! そういう人がいるなら、すぐに武器を捨ててくれよな。後でオレと一緒に、猫キャラバンたのしもーぜ!」
「いや、売りてえな」
「酒の方が好きだぜ」
盗賊はポイされた。慈悲はない。
そしてやってくる。猫キャラバンがやってくる。
にゃんにゃんにゃんと、やってくる。
●猫キャラバンがやってきた
オアシスにやってきた空飛ぶ馬車から猫たちが飛び出すと、あっという間に露店を出し天幕を展開し、にゃんにゃんと寝転がり始める。
そして、最後に真っ赤な猫が浮遊しながらエドワードに近づいてきて、その顔をじっと見つめる。
「見てたにゃーん。あんな俺達を売り飛ばそうとするアホをどうして説得してたにゃ?」
「猫を攫って売り飛ばしてる人が、純粋に猫を可愛がれるようになるなら、そっちのが幸せだろ?」
赤い猫にエドワードがそう答えると、赤い猫はニャハハと笑う。
「にゃるほど、面白い考えにゃ。現実はそうはいかにゃいけど、その考えは好きにゃ!」
そう言った直後、赤猫の姿が4M程の大きさに変わる。
「俺はにゃふりーと。猫に優しき者たちよ、今日は共に全力で楽しむにゃー!」
にゃー、と一斉に声が上がる。
そう、猫祭りが始まったのだ。
「猫チャァーン、だいじょうぶでちゅかー?」
「いきなり情熱的にゃ」
にゃふりーとにもふっと埋まった幻はモフモフ具合を堪能すると、そのままペースト屋へ走る。
「あ、ペースト屋さん、ペーストあるだけください!」
「あるだけだとそっちの全財産になるにゃー。大人しくまずは30本持っていくにゃー」
幻はペーストを受け取ると、そのままにゃふりーとの下へと舞い戻る。
「にゃふりーとチャァアン、いつもねこちゅぁん、まもってえらいでちゅねー。はい、ペーストでちゅよー」
「苦しゅうないにゃ。俺をモフモフすることを許すにゃ」
にゃふりーとの背中に登った幻は釣竿の先にペーストを引っ掛けてにゃふりーとの前に吊るす。
「運動も栄養も大事でちゅから! 別ににゃふりーとチャァアンに乗って走って見たかったなんて、そんなことあるわけないでちゅう」
「いいからチャッチャとペーストを寄越すにゃ。全力で走ってやるにゃ」
「はぁ~い」
そして幻からペーストを巻き上げたにゃふりーとはそのまま全力でオアシスの外周を走り始める。
流石に猫キャラバンの守護猫だけあって、凄まじい走りである。
「ああ、疾走するにゃふりーとチャァアアン! かっこいいでちゅー! 疾走感がたまんないでちゅー!」
そんな事をやっている幻……というよりはにゃふりーとを見ながら、ヨゾラは感動に打ち震える。
「うわぁぁ、すっごい大きい……可愛いー!」
自分も後で乗せてもらおうと思いながら、ヨゾラは周囲で転がっている猫を見回す。
丸まっている猫、伸びている猫。なんか固まって寝ている猫。
猫、猫、猫、にゃんこ。
「ああああ本当に猫キャラバン! 可愛い……皆可愛い……!」
できる事なら全ての猫の所を巡りたいけど時間には限りがあるし、皆の猫愛でタイムを尊重しつつ僕がどこから巡るか考えて猫を眺め……猫を愛でよう、と。そうヨゾラは心に決める。
そしてその為に必要なものは……やはりペーストだ。
「さぁ猫をモフ……る前に手土産がいるかな。猫ペースト屋さん……つまりは猫が大好きな……!」
そして猫ペースト屋に行けば、黒猫がキリッとした表情を向けてくる。
「わーい可愛い! 袋詰め1つくださーい!」
「1つでいいのかにゃ……? 足りにゃいだろう。10個くらい買っていくにゃ」
「買います。後でペースト屋さんもなでたいモフりたーい! ……だめ?」
「20個買ったらモフっていいにゃ」
「買います!」
そんなこんなでペーストを抱えながらヨゾラは猫たちを眺める。
「あぁぁぁ、猫がたくさん……幸せ……! ここの猫達、今日はのんびりしてるけど別の日にはお店を担当したりしてるのかな?」
「僕は編み物屋をやってるにゃ。でも今日はお休みにゃー。あとペーストくれにゃー。今くれれば……」
「あげれば?」
「僕を抱き上げていいにゃ」
そうして編み物屋の猫を抱き上げながらヨゾラはペーストをあげる。
手元で幸せそうにペーストを舐めるその姿は、人の至福を形にしたかのようだ。
ゴロゴロという喉の音が、素晴らしい癒しの力を与えてくれる。
「猫ぬくぬくふかふかー……混沌に召喚されて良かった……!」
気付けば、順番待ちの猫たちがヨゾラを囲んでいる。
にゃんとも……なんとも至福の瞬間であった。
そしてゲオルグはにゃんたま達と共に、猫ペースト屋の前で感動に打ち震えていた。
「これがにゃんこまっしぐらという噂のペースト……! このペーストを取り出せば、どんなに頑なに心を閉ざしているにゃんこでもすぐさま心を開き擦り寄ってきてくれるのだとか……そんな夢のようなアイテムがまさか存在するとはな」
「猫キャラバンだから作れる秘伝の配合にゃ。他所の類似品とはモノが違うにゃ」
でもお持ち帰りは厳禁にゃ、と言う猫にゲオルグは勿論だ、と頷く。
ここで使う分にはいくら買っても問題ないそうだから沢山買ってしまおう
そして、にゃんこをこれでもかという程にもふりまくるのだ!
そう心に決めて、大量にペーストを買い込む。
そして……まずは、自分のかわいいにゃんたま達にペーストをあげることに決める。
この、ふわもこの毛並みともっちりやわらかまんまるマシュマロボディのにゃんたまもまっしぐらであろうペーストを食べさせてあげたい。猫ペーストの話を聞いた時、そう考えていたからだ。
お持ち帰り出来ないなら現場で食べさせてあげたい。
あわよくば、その幸せそうな姿をこの目に焼き付けておきたい。
そう思うのは至極当然の事だろう。
そしてにゃんたま達が思う存分ペーストを堪能した姿をしっかり脳内保存すると、ゲオルグは自分をじっと見ていた猫たちに気付く。
「うおっ?」
「……お前、中々上級者にゃ」
「その猫っぽい子たちも合わせて、一緒に遊ぶにゃ」
「あとペーストも寄越すにゃ」
そうしてゲオルグはにゃんたまたちと、猫たちと……ペーストをあげたり、モフったり一緒に走ったり。
そんな幸せ空間を満喫していく。
さて、ラクリマは……というと、猫アイス屋さんに貼り付いていた。
「喋る猫!! 動物疎通を使わなくても会話ができるとは最高なのです!!」
ちなみにラクリマは闇市で手に入れた夜妖憑き『猫神様』というネコ科の動物と強く心を交わせるというアイテムを持ってきていた。
猫と仲良くなれる気がする、とそんな事を考えていたのだが……。
事実、なんだか猫たちからのチラチラとした視線を感じてもいた。
「しかし色んなお店がありますね」
「色んなっていうか今日は実質2つにゃ。でも多いときは10個も20個もあるにゃ。つーかお前はペースト買ってこなくていいにゃ?」
「俺はアイスクリーム屋さんが気になるのですよ。謎の猫パワーで冷えたミルクアイスですよ!! 謎の猫パワーなのです!! どこからツッコミいれればいい??」
「ツッコミなんかいらねーにゃ。フィーリングで理解するにゃ」
「とにかくなんかよくわからんけどアイスクリームをいただきましょう」
「はい、毎度にゃ。あと覚えてるか分かんにゃいけど、これで5個目にゃ」
「一仕事終えた後の甘いものは格別なのです! しかも猫といっしょ……幸せなのです」
「変な人間にゃ。なんか妙なものも連れてるしにゃー」
「猫神様のことを!?」
「余所の神様にゃけど、だからって邪険にはしないにゃ。お前も大切にするにゃ」
アイスサービスしてやるにゃ、と言う白猫からラクリマはアイスを受け取って。
「で、これがお前の分にゃ」
「ありがとうございます」
そうしてアイスを受け取ったロウランは、まずは寝転がっているにゃふりーとをソファ代わりにしてモフっていた。
「人間は皆俺を儀式みたいにモフりにくるにゃ」
「それはまあ、大きい猫ですし……モフモフ、四メートルもの体格のにゃんことなるともふりがいもあるというものです」
ちなみに此処に来るまでの間にペーストも買っていた。
3つではなく4つである。視線を感じたからだ。
事実、猫が数匹ロウランの手元のペーストをじっと見ている。
「ちょっと待っててくださいね。広場まで待たないと水の中に飛び込みますよ?」
「にゃー達は良い猫だから待ってるにゃ」
「4つ買ったのも知ってるから4匹いるにゃ」
「1,2,3,4……確かに……」
「にゃはは、猫キャラバンの猫たちはお行儀の良い猫にゃ」
笑うにゃふりーとに、ロウランは「なるほど」と思う。
言わずとも整列している猫たちの姿は、他では見られない光景だろう。
「これは猫だらけ。猫好きにはたまらない光景ですね」
そう、猫だらけである。チヨもこの光景を全力で楽しんでいた。
「見渡す限り猫! 猫! 猫じゃな! 店もやってるとは凄いのぉ! 暑いからミルクアイスクリェムを買ってみようかの!」
「はい、毎度にゃ。ばーさんもしっかり水飲むにゃ」
「ほっほっほ! 今日は日差しが強いからのー、お主たちも全員ちゃんと水を飲むんじゃぞ!」
早速猫と打ち解けたチヨはアイスクリェム……もといアイスクリームを楽しみながらも、転がる猫たちに視線を向ける。
わしばっかりアイスクリェムを楽しむのも悪いからの、猫ぺぇすとを買い込んで猫たちに振る舞うぞい! ……と、そういうことである。
「おやつが欲しい坊はこっちゃ来ーーい!」
そう呼びかければチヨの買った猫ペーストの分だけキッチリと猫たちが集まってくる。
「お主らはどこから来たのかのう。これからどこへ行くのかえ?」
「基本的にラサをウロウロしてるにゃー」
「他の国は僕ら目立ちすぎるにゃー」
「にゃふりーと様が居ても限度ってもんがあるにゃー」
「流石に町1つ焼くのは騒ぎになるって言ってるにゃー」
何やら物騒な理由でラサに留まっているらしいとチヨは察するが、彼らなりに平和に過ごすための手段なのだろう。
「普段はオアシスを転々としとるのかのう?」
「ダンジョンにも潜ってるにゃー」
「にゃふりーと様がいると全部炭になるから仕入れが楽にゃー」
「ラサの国はおぬしらには暑くないかぇ?」
「僕ら、元々ラサの生まれにゃ」
「ていうかにゃふりーと様の付き添いにゃー」
何やら壮大なストーリーが見え隠れしている気がするが、やはり気のせいだろうか?
チヨはほっほっほと笑いながら猫たちとの会話を楽しんでいく。
そして……エドワードも、今日この日を全力で楽しんでいた。
わた飴、アイス……買える物を全部買って、そしてにゃふりーとの下へと向かっていく。
「最高にかっこいいにゃふりーとと友達になりたいんだ!」
「その気持ちは分かるにゃ。俺は目茶目茶カッコいいにゃ」
一緒に遊びたい、と猫ペーストを買ってきて言うエドワードに応え、エドワードを背中にのせてにゃふりーとは外周を歩く。
「へへ、お前の猫ふぁいあーは熱いけど、オレの気持ちも負けないくらいあつあつだぜ! 一緒にたくさんあそぼーな!!」
「まあ、お前の熱さは認めてやるにゃ」
そんな中、ウルファもしっかりと猫を楽しんでいる。
「見てよし触ってよし吸ってよし弄ってよし、猫パンチされてよしが猫というもの」
そんな事を言いながら、わた飴の購入を決める。どうにも普通のわた飴とはモノが違う。
「おっと、二本じゃ」
「毎度にゃ」
ウルファにとっては、久々の縁日だ。
基本は猫たちに翻弄される他の者を見守っているスタンスだが……やはりにゃふりーとは気になってしまう。
「猫としては一際大きい、というかあやつだけ完璧に別種じゃろうし、守護神か何かじゃと思うが……熱砂の神秘を見破るのは無粋じゃな」
「まー、別種というのはその通りにゃ。この猫たちも普通の猫かというと違うとしか言えにゃいが……ま、それはそれにゃ」
「お努めご苦労じゃの。キャラバンの用心棒よ」
気付けばすぐ側にやってきていたにゃふりーとに、ウルファはそう挨拶をする。
頭の上にはまだエドワードがくっついているが、実に幸せそうだ。
「わた飴とマタタビはどうじゃ? 効くのかちょっと気になるのじゃが」
「人間でいう酒くらいには効くにゃ」
寄越せにゃ、と言うにゃふりーとにウルファはわた飴とマタタビを渡し……マタタビを仕舞いこむと、にゃふりーとは器用にわた飴をペロリと食べる。
「勝手知ったるラサの娘よ。お前は礼儀にかけては一級品にゃ」
「……褒められている、ということで良いのか?」
「良いにゃ。でもまあ、此処は無礼講にゃ。ああいう風になっても許されるにゃ」
その視線の先には「猫チャァーン」と叫びながら幼児化している幻の姿があって。
「……あれはちょっと」
「そうにゃ? 俺はあのくらい人間が正体失くしてる姿も愛しいと思うにゃ」
そんなこんなで、オアシスの一日は過ぎていく。
夜は皆でにゃふりーとに寄り添って。
朝は去っていく猫キャラバンを見送って。
そんな素敵な一日を過ごしたのであった。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
コングラチュレーション!
猫な一日を楽しみましたにゃん。
GMコメント
小さなオアシスが一日だけ、しゃべる猫たちの楽園に変わります。
超速でオアシスに陣取る盗賊をポイして、猫のキャラバンを出迎えましょう。
猫キャラバンのほうに文字数を割いて大丈夫です。
猫を弄り倒し、猫を愛する為のプレイングをお待ちしております。
翌日の朝までですので、盗賊を手早く殲滅する程猫をモフる時間が増えます。
●盗賊団×15
シミター装備の盗賊団。さっさと消えて頂きましょう。
■猫キャラバン
宙を浮く不思議な馬車に乗ったしゃべる猫たち。
獣種ではなく猫です。
・わた飴屋さん
謎の猫パワーでわた飴を作るトラ猫。
・アイスクリーム屋さん
謎の猫パワーで冷えたミルクアイスクリームを作る白猫。
・猫ペースト屋さん
謎の猫パワーで作った猫まっしぐらのペーストの袋詰め屋さん。
持って帰れると思うなよ。全部ここで消費するんだ。にゃーん。
・他の猫×たくさん
今日お店をやる気がゼロの猫たち。オアシスのあちこちで伸びています。
モフりたかったら猫ペーストを買ってくるにゃーん。
・にゃふりーと
真っ赤な巨大猫。全長4M。猫をいじめる奴は俺のねこふぁいやーがカリカリに焼き上げるにゃん。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
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