シナリオ詳細
マジヤベーあれが超スゲー依頼
オープニング
●ヤバイ。何がヤバイって、マジヤバイ。
すげーヤバいことが起きた。
マジで今まで見たことないくらいのヤバさで、あのヤバイやつがスゲーことしていた。
だって考えてみて? ふつう人が逃げるときとかってウワーとかじゃん。なのにいま全員ヤベーつって逃げてんの。全員。
ジッサイ俺もヤベーつって逃げたし、俺のダチはマジヤベーつってた。ダチのじーちゃんもいたんだけど、そいつに至ってはもう超ヤバくてすごいつってた。
俺もけっこーヤバイもん見てきたと思うけど、あれほどヤバイのはなかった。
そう、アレだよアレ。
この辺でヤバイアレつったらもうアレしかねーべっていうアレ。
で、ダチのじーちゃんこのへんでマジ偉いひとで、スゲー長く生きてたらしいから、アレのことも見たことあるつってた。だから知ってるんだと思ったけど、マジヤバイしか言わなかったし、ちょっと前からあのじーちゃんヤバイしか言わないやつになってたから、たぶん聞いても意味ねーとおもう。ヤバイくらいのことは俺にもわかるし。
けどじーちゃん偉いのはマジだったから、じーちゃんのなんか、いっしょになんかしてる人らが集まって、スゲーむずいこと言ってた。たしかヤバイやつをアレするにはヤベーやつがいなきゃマジヤバイって話だった。
だから、俺らの知ってるなかでマジでサイコーにヤベーやつを呼ぶしかないつって。
呼ぶ金はじーちゃんがマジヤベーくらい持ってたからそっから出すからオッケーってことなんだけど、誰呼ぶかつったらマジわかんなかった。
だってあのヤベー人たちのこと俺もよく知らないし、じーちゃんが昔会ったらしいけどマジヤバイくらい覚えてないから、ちゃんと説明してちゃんとした人に来て貰うしかねーべってことになったんだわ。
だから俺、一番ヤベーあれを見てるから、それはもう超見てたから、いちばんすげーだろってことで、俺が呼ぶことになった。
だからこう書いた。
●依頼書の内容は……
『超ヤベーやつが出ました。ヤバイひとください。めっちゃアレしてください』
そう書かれた依頼書が、ギルド・ローレットの掲示板に貼り付けられていた。
なに? A4サイズくらいの羊皮紙にさ、ギリギリっていうかもうほぼはみ出てるじゃんって感じのデカさで書いてあるの。あと超って字、刀の部分がカになってた。
もう見てるだけでヤバイ感じになってくるし、これをじっと見てた『黒猫の』ショウ(p3n000005)も『マジヤベー』しか言わなくなってた。
ついさっきまでギターのアンプとかコードとか、あとなんだっけあのきゅきゅってねじって音アレするやつ、あれのやり方とかすげーぺらぺら喋っててソレすげーやってるヤツじゃねーとわかんねー言葉めっちゃ使ってたんだけど、今はもうヤバイしか言ってない。
なんか? すげー頭いいヤツが言うには? あのなんだっけ国のすげー右っていうか右上んとこに出るっつーマジヤベーやつに出会うとなんか頭がやべー感じにこうなるらしい。
自分じゃどこがヤベーのかよくわかんねーし、終わるとすげー元通りらしいんだけど、そのままだとやっぱ困るし、全員ヤベーしか言えなくなってるから、超はやくアレをアレしてほしいらしい。
「マジでヤバイやつの見た目は……あれだよ、超デカいんだけど、すげー手とか顔とかヤバくて、歩いてるだけでスゲー色々ドンッってなるらしい」
ショウがスゲーくわしく教えてくれた。ショウってマジ頭いいっつーか、いろんな事しってっから。超頼りになるよね。
だから、そのマジヤベーやつをアレしてこようってことになった。
そうしないとなんか、すげーヤバイ気がするし。ジッサイ、今もスゲーヤバイじゃん。
なんかうまく言えねーけど、ヤバイじゃん
- マジヤベーあれが超スゲー依頼完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2021年10月15日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●ヤバイ
その日、俺たちはアレした。アレの中ですげえヤバかったことを。
「アレがそうか……ヤベー力をビンビン感じるぜ。マジヤベー。だが、オレは退かねえ」
『よをつむぐもの』新道 風牙(p3p005012)は目にヤベー光をすげー感じにした。
こいつマジ分かってた。
『人の世にヤベーことするアレをこうして、なんかいい感じにする!』
胸にアレ、ケツイ? マジ抱いてた。
「それがオレのアレだしな!
それに、オレは独りじゃない。スゲーアレを持ったスゲー仲間がいる!
あいつらがいれば、どんなヤベーのだってアレできるし!」
振り返る風牙に、『正義の味方(自称)』皿倉 咲良(p3p009816)がガッツポーズをした。
「あれね、うん。だってすっごいヤッバイもんね!」
心のアレをキラッてして、すごいいい感じのポーズでまたキラッてした。
「ということですげーヤベーやつをばっちりアレして、エモいかんじにバチコイしていくいくよ!」
エモいとかいう言葉使える咲良、まじすごいと思う。だって国語辞典つくるおじさんが頭抱えるくらいの言葉だもん。ふつう使えねえよそんなの。
周りを見ると、みんななんかすげーヤバイのが分かるみたいで『ヤッば!』て言いながらすげー逃げてた。
「……ホント分かりみ」
咲良がマジシリアスに言うと、『特異運命座標』囲 飛呂(p3p010030)が超クールに前髪をあのふぁさってやった。ふぁさって。
(なんてこった、まさかこっちにまであのヤバヤバなアレがいるなんて……!
あっちだけでは飽き足らず、こっちまでメチャクソにアレするつもりか!)
わかんないけど飛呂のとこにもマジヤベーやつはいたらしい。そうだよね。どこの世界にもマジヤベーのはいるよね。だってヤバイもん。
(アレとこうやってバシバシする以上、皆ヤベー目にあっちまいそうでヤベーな)
飛呂はめっちゃいい奴だから、みんなのこと超心配してくれた。
ほんとにヤバイのはハート? のアレだっていうアレだと思う。
「でもな、俺達だってそれに負けないくらいソレがコレしてクソヤバ山のMAXテッペンだから……」
目んとこキラッてしてまた前髪ふぁさってした飛呂が、マジヤベーやつをギラッて見た。
「おぉ! みんなアレな感じにエモい感じだね! いいじゃんいいじゃん?」
咲良がそれみてぴょんぴょんしてた。あの両足揃えて膝曲げて踵あげるやつ。あれやってた。
ヤバさだったら『惑いの狐火』ソーレ・ノッテ(p3p010134)も負けてない。
あのなんか金持ちんとこにいる男。そうでございますねとかいうあいつ。あいつの着てる服と同じヤツを着てた。あとめっちゃ顔よかった。ヤバイくらいよくて、服もなんかスゲーいいなって思える感じだった。
けどハート? の中ではヤベえって分かってるみたいで、フッて笑ってた。つえーやつがやる笑い方だった。
(何アレ、マジでとてもヤバくない?
まあ、俺らならガッとやってバーッといってプェッて感じだけどね!
何言ってるか分からない?
大丈夫、誰も分かってないからね!)
まわりがこういうヤベーやつだから、初めてヤバいことする『enigma box』ティヴァ(p3p010172)もやばやばだった。
だってそうじゃん。普通はじめての依頼ってもっとアレな感じじゃん。なのにいきなりこのヤバイやつに入るとか、きっとティヴァもヤバイやつなんだと思う。
(ティヴァ以外のヒトみんなヤベーヒト多い、でもティヴァもガンバル……)
とか言ってるけどじゅうぶんヤバイじゃん。自分のことヤバく思ってないのにヤバイヤツって、ふつうよりもっとヤバイって思わん? 思う。
「ヤベー、ヤバイ、ヤベーモン、ヤベ……ヤベーッテイウ概念、ナニ……?」
けどティヴァってすげー頑張るやつだから、頭からプスプスなんかでてるけど頑張って考えてた。ヤバイってなんだろうって。けど多分みんなわかんない。だって国語辞典のおじさんも分かってないもん。じゃあみんな知らないってことだよ。
けど知らなくてもいいんだと思う。
『名状し難い軟泥状のもの』古野 萌乃(p3p008297)がそうだった。
「TKRy・Ryryryryryryryry!!!
ようはアレだろう、アレをああしてこんな感じにするのだろう!
この超スゲーマジヤバ天才科学者である我に任せるがいいわ!
こういうアレは研究で沢山アレしてるからな!
正体不明のヤバいアレをソレしたりコレするのは日常茶飯事なのだ!
まじでスゲーからな!」
見てよもうこんなにヤバイこといってる。相手がヤバイって分かってるだけじゃなくてこいつ、あの、なに、カガク? してるらしいから。なんかすげー頭良いやつなんだと思う。カガクってすげーいろんなヤツが言ってるから。なんか理科とかのアレだとおもう。ビーカーとかアレするやつ。
あとそーゆーこと言うんだったら、『導きの戦乙女』ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル(p3p008017)もヤバイと思う。
「……これはやばいな。何がやばいってやばいしか言えないくらいやばい。すごい語彙力低下しているがそれくらいやばい」
見てよほら、ゴイリョク? とかいう言葉使ってるから。きっとヤバイのがどのくらいヤバイのか分かってるんだと思う。
ほら、脳味噌って筋肉じゃん? 右腕にも筋肉あるじゃん? 左腕にもあるじゃん? じゃあ三つあるってことじゃん?
たぶんブレンダって全身にあると思うんだよね。だって胸にもなんかついてるし。あれ絶対頭良い奴のアレだよ。
「しかしこのまま放置していてはたぶんきっとそのうちいづれすごいことになるのは自明の理だと思う気がする。
いくら相手がヤバすぎるとしても私たちが集まれば超すごい!
つまりやばい! すごい! マジヤバい!!! 負けるはずがないな!」
そんなブレンダがこういうんだから、絶対ヤバイはず。
ブレンダも、萌乃も、風牙も。
咲良もルシアも飛呂も。
ソーレもティヴァだって、みんなヤバくなってた。
そんな皆が、せーのって感じでマジヤベーあれにむかってグワッて行った。超すげー感じだった。
●すごい
やべーことになった。
マジヤベーあれがいきなりヤベーもんだしてきた。ふつうこういうのってヤバくないやつをアレしてからじゃん。なのにもうヤバイ。
こんなことされたら咲良たちだってやべーことになるんじゃないかって思った。けどならなかった。
「こうなったら……あれだ! こう、アタシらも『マジパない』人としてエモいことするしかないじゃん!」
そう。こっちもマジヤバくなった。
「どりゃー! マジパネェキーック!」
咲良はこう、めっちゃ走ってからぴょんってして出すキックをマジヤベーあれにガッてした。
スゲーヤバイキックだったみたいでマジヤベーあれがぐわーつって倒れた。
もうこれで勝ったんじゃねって思ったけど、そんなことなかった。だって相手はマジヤベーあれだから。
今度はマジヤベーあれがヤバイあれをめっちゃ出して、全部マジヤベー感じにした。
もうそんなの勝てねーよってなるとこだけど、ティヴァは違った。
「ティヴァ、ヤベーヤツニ、ヤベー技シテ、ヤバイスル!
ミンナヤバイスゴイ、ティヴァモマケズニ、ヤベーコトタクサンスルヨ!」
めっちゃヤベーことたくさんした。あの、なんだっけ、言ったことぜんぶやるっていう四字熟語あったじゃん。あれ。
ほんとにヤベーことたくさんしまくって、ティヴァがマジヤベーあれをめちゃくちゃすげーアレでボコボコにしてた。もう見てたヤツちょー感動して、マジヤバイマジヤバイつってたもん。俺も見てたらそう言ってたと思う。
したら、ソーレがちょーすげーあの、パチンって指ならすあれ、あれやってキラキラした。ただのキラキラじゃなかった。なんかスゲーキラキラしてて、それ浴びたティヴァとかがパーってなって、すげー元気になってたから。
あとなんか尻尾? すげーふってた。そんでめっちゃキメたかんじの顔して、こっち見てた。
「さあ、俺と遊ぼうか!」
多分キメのやつなんだとおもう。たぶんボイスもできるとおもう。キメのやつだから。ちょーイケてる声だと思う。ソーレだから。
そしたら飛呂がビュッて出てきて、ヒュンってあのヤベーやつから出てきたヤベーのをズバッてした。そんであの、すげー長い撃つやつあるじゃん。あれをなんかスゲーがちゃがちゃして、プロっぽいのポーズしてから、マジヤベーあれのあそこにズドンってぶっこんでた。
もうね、一発なの。一発でスゲーのが出るから、マジヤベーあれも一発でグワーつって、ぶっ倒れたわけ。わかる?
「ここは俺達にとってもちょっとばかしヤベーが、アレにとってはめちゃくちゃヤバヤバだ」
飛呂のあの、撃つやつがスゲーってのもあるけど、飛呂もやっぱスゲーから、一発なんだと思う。
あとね、スゲー撃つやつって言えばルシアもそうだった。
なんかびゅーんって飛んできて、バッてあのパタパタするやつ広げるとさ、飛呂と同じあの長い撃つやつをゴッて出してギューンってして、そんでどーんってした。
これはほんとにヤバかった。だってルシアがドンってしたら、一人ドンってなるのが普通じゃん。なのにもう一人ドンってなったから。マジヤベーあれが二人もドンってなった。それに一発でドン。
「ルシアもすごくてやばい自信があるのです!」
あとルシアってすげー『でして』っていうじゃん。あれ言うたんびにドンってするからでしてイコール死って感じ。
ルシアのドンがドンしたらマジヤベーあれがぷくーってなってどーんってなるから、それめっちゃいっぱいなるから。
萌乃はそこでヤバイアレを出してきて、知的なアレしてた。
「アレはコレだろ! お…おい! ソコはダメなのだ! ダメだって……TKRyー!!!
ふぅ…ふぅ……なんとかあのアレからソレできたのだ!
TKRyっ!!!??? まぢヤバいのだまぢヤバいのだまぢヤバいのだまぢヤバいのだまぢヤバいのだまちヤバいのだまぢヤバいのだ……はっ!
ヤバい! ソレがスゲーことになってたヤバヤバである! 我としたことがついアレしてしまったぞ! ソレがドレにそうさせたのかは知らぬがマジ卍なのはアレだろうな!しかしアレしたからには覚悟するのだ! 既にアレはソレしたのだ! 我が超ウルトラハイパーアルティメットスペシャルミラクルDXなにか(卍)でアレにしてやるわ! TKRy・Ry…!」
ねえ二回くらいたぢまって言わなかった?
じゃなくて、萌乃ってすげー頭良いから、ヤバイのがどうヤバイかすげー説明してくれてた。だから皆もわかったと思うけど、マジヤベーあれにアレすればヤバイのぶつけられるんだよね。
「食らえっ! 超ウルトラスーパーハイパーアルティメットパワフルスペシャルミラクルマキシマ――」
ほんとすげーのはさ、萌乃がヤバすぎて書き切れてないってこと。だって全部使ったのに超ウルトラスーパーハイパーアルティメットパワフルスペシャルミラクルマキシマで止まってんだもん。
マキシマってなんだろ。たぶんなんか巻くんだと思うけど。あとなんか二回くらいパーつってる。二回言うんだからそんぐらいおすごいんだと思う。あとスペシャルとミラクルってのがある。ちょっと似てるから同じようなやつなんだとおもう。アイスのバニラ味とミルク味くらい似てるとおもう。
でそのマキシマを巻いてたときに、ブレンダがすげーやつだしてた。
「うおー! なんかこうガッとしてザッとグワッってズバーッ!」
ブレンダっていつもそうなんだけど、ガッてすると大体のやつはガッてなるから、あのいつも持ってる固い棒のやつ、あれでもうみんなガッてしちゃうの。
ふつうさ、すげー固いやつとかあるとするじゃん。かてーなーって思っておわりじゃん。
けどブレンダ違うから。ガッだから。そしたらもう固いやつもガッてなるから、マジさいきょーなわけ。
いまもなんか、マモウ? とかいうのしてた。たぶんモウつってるから牛のなんかだとおもう。牛ってめっちゃうめーし、焼いて食うと嫌なこと忘れるから、そういうやつなんじゃね? あ、今日焼き肉するわ。ネギとか一緒に焼いて食うわ。あっもう想像しただけで幸せじゃん。ブレンダぱねぇわ。
「……勝ったな」
まじぱねぇブレンダがそういうんだからそうなんだと思う。もしそうじゃなくてももっかいガッてしたらそうなるから、どっちでもおんなじじゃんね。
だからマジヤベーあれも、もうそろそろヤバイんじゃないかなって思ったみたいで、すげーヤバイさいごのやつを出してきた。
そんなの最初から出せばいいじゃんって俺思うんだけど、やっぱこういうマジでヤバイ時じゃないと出せないみたい。ヤバイのって大体そうだよね。
だから風牙がすげーでっかい声だした。
「オメー、マジヤベーけどよ……オレらのイイ感じのアレのほうがマジ超ヤベーしスゲーしよ!!!!」
風牙っていつもこういうとこある。相手がヤベーってわかるけど、自分もヤベーつって、ほんとにヤバくなるやつ。
みんなさ、ヤバイやつに会ったら、うわーやばいなーこわいなーって思って終わりじゃん。中には俺もヤベーからっつてるやついるけど、大体そういうやつもガッてされて終わりじゃん。
けど風牙は違うから。マジでヤベーやつになれるから。そういうのなんていうんだっけ、言ったこと全部やるっていう四字熟語。あれ。
そんで、最後のヤベーやつを出してきたマジヤベーあれに、風牙がほんとうにヤベーやつをやった。
ヤベーのとヤベーのがぶつかってるから、まわりもすげーことになってるんだけど、風牙ってすげーやつだから、ウオーつって、もっとヤバくなった。ふつうなれないよねここで。もっとヤバくなるとか。
けど風牙はやった。スゲーやつなんだよこいつ。
ブレンダもすげーし、萌乃もすげー。
咲良とソーレも負けねえつってスゲーことしだして、ルシアと飛呂も後ろのほうからスゲーのをだした。
そんで、今だ! ていうから、ティヴァが今かなて思って、スゲーヤバイやつ、マジヤベーあれにぶっこんだ。
そしたら、まわりぐわーってなって、ぶわーってなるじゃん。
そんで、マジヤベーあれ、ぶっこわすじゃん。
「……ティヴァ、楽しかったヨ」
●荒野に花は咲かれじ
黒煙けむる瓦礫の山に、ブレンダは一人、天空を見つめていた。
頂点よりの景色は今だ暗く、そして灰にもにた香りがした。
倒れた瓦礫をおしのけ、立ち上がる風牙。
激戦の傷跡が、眼前に広がる炭色の風景として残っている。
盛者必衰。そして形あるものはいずれ壊れるもの。
あの栄華を誇った建物も、今や炭と崩れた石でしかない。
咲良はどこか悲しげに笑い、ティヴァもそれに応えて苦笑した。
落ちた写真立てを拾いあげたソーレは、かかった煤を手で払ってからその場に置いてやる。彼の美麗な瞳には、悲しみと優しさが同時に浮かび、そして夜空に流れる流星の如く消えていく。
今だ空を飛び、ゆっくりとホバリングしていたルシアはさげたエンチャンテッドスナイパーライフルのセーフティーレバーをおろし、芸術的なまでの手際で解体していく。
トランペットケースに収まるくらいに分解してから、実際トランペットを収めるような革のケースへとしまいこんだ。
一方で飛呂はビビットな缶バッジやピンバッジが沢山あしらわれたシティリュックに分解したスナイパーライフルをしまい込み。呪術の込められたオプションユニットを特別な木箱にしまいこんでからリュックへおさめた。
彼らは仕事を終え、帰路に就くのだろう。萌乃も同じように機材を片付け、車両型ロドーンに詰め込んでいく。荷車のような形をしたそれは、萌乃に追従するように低速で走る簡単なAIユニットだ。
全て片付け終えたところで、ブレンダへと振り返った。ブレンダは剣を収め、そして何も言わずに背を向ける。
全てを粉砕するこの力は、時に優しささえも破壊してしまう。彼女は強靱であるが故に、時として孤独にもなりえるのだ。
皆が現場を後にするなか、咲良が最後に振り返った。
「もう普通に喋っていいの? けどなんだろ、ヤバイのがヤバかったとしか思い出せないや」
頭をコツンとグーにした手で叩いて、咲良はウィンクをした。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
――マジヤバかったでした
GMコメント
●オーダー
すげーヤベーやつをアレしてください
※あなたはここまでの文章を読んで頭がぐにゃーってなってきたと思うんですが、それが正常な反応なのでご安心ください。
成功条件も全然ピンとこないかもしれませんが、相談時に堂々と『アレだな……よし、アレしよう! ヤバイからな!』とか言い張ってみるとこのカオスをお手軽に体感できるのでお勧めです。みんなでヤバイとすごいしか言わないプレイングを書いて遊びましょう。
●情報制度ヤバイ
だってヤバイから。マジで。
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