PandoraPartyProject

シナリオ詳細

<グランドウォークライ>勝利に煙をあげよ

完了

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●戦いに勝ったなら
「ッシャーーーーーー勝ったあああああああああああああ!!!!」
 瓶ビールの蓋を開き、天高く掲げる男達。
 黒いジャケットにいかついバイクで集合したバイクチーム『悠久-UQ-』の叫びだ。
「貴様らァ! まだヴェルス殿が乾杯の合図をしておらんだろうが! 先に飲むな先に!」
 額に青筋を浮かべて声を荒げるのはショッケン・ハイドリヒ将軍。
 彼をスルーしてもう飲んで歌って踊ってド派手に狼煙をあげる男達にキレたのかビームをぶちかまそうとする……が、その様子をクラースナヤズヴェズダーの大司教・ヴァルフォロメイが肩を叩いて止めた。
「まあまあ、いいじゃあねえか。若大将もとっくに飲んでる」
 そう言って後ろを指し示せば、ヴェルス・ヴェルク・ヴェンゲルズが美女と肩を組みながら瓶ビールを一気飲みしていた。
「ヴェルス殿オオオオオオオオ!! あなたはもっと次期皇帝候補としての自覚を持ってですなァ――アッ、ヴァルフォロメイまで乾杯しない! あーもー!」
 誰も号令なんかしないしもう全員勝手に飲んでるし、なんなら大量に並んだバーベーキュー台で肉を焼き始める始末。
「そう堅くなるなよショッケン。まだ皇帝が決まったわけでもねえだろ?」
 空っぽになった瓶を振り、おかわりを持ってくるように言うヴェルス。
 片肘はった大激戦を終えて、彼らは早速オフモードに切り替えてしまったらしい。
 兵士にとってオンオフの切り替えは重要だ。ずっとオンにしているとショッケンみたいに血管が切れて早死にするだろう。
 鳳圏軍閥の面々もいつものビシッと整列した姿を解いて、大量に用意された料理やお握りを運び込んではつまんでいた。
 あの戦いのさなか、『美味しい料理が待っていれば生きて帰って来たくなる』と言って熱心に料理を仕込んでいた料理スタッフたちのたまものだ。
 実際、命がけの戦いに赴いた彼らの中で死傷者は極めて少ない。ゼロといっても良いくらいだ。
 もちろんそれは、レイリー軍閥をはじめ様々な軍閥を倒し、そして仲間に引き入れてきたイレギュラーズたちの活躍あってのことである。
 首都進撃を可能にするだけの、そして人的ダメージを軽微に留められるだけの戦力を揃えたということなのだから。
 見れば、並ぶご馳走にシルヴァンス部隊『白兎』のメンバーたちやリーヌシュカたちが集まり、自分のお皿にとっては立食パーティーめいた状態を作り出している。
 そしてリーヌシュカは料理をとったお皿を、あなたへと差し出してきた。
「ほら、あなたも一緒に祝いましょ。勝ったときは祝勝会……パーティーよ!」

 バーベキューでジュージューする者。
 ビールを飲みまくる者。
 歌って踊って騒ぐ者。
 キャンプテーブルを囲んで静かに勝利の余韻に浸る者。
 そんな彼らの背景には、傷だらけながらもどこか誇らしいギアバジリカが立っている。
 さあ、祝おう。
 君らしいやり方で。

GMコメント

このシナリオはラリーシナリオです。仕様についてはマニュアルをご覧ください。
https://rev1.reversion.jp/page/scenariorule#menu13

●概要
 <グランドウォークライ>に勝利したゼシュテリウス軍閥。
 この先のアレコレは一旦置いておいて、まずは勝利を祝ってパーティーをしましょう!

 主な会場は野外。
 ギアバジリカ前に沢山のバーベキューセットやテーブルを並べ、既にギアバジリカ内のキッチンで作られた沢山の料理も運び込まれています。
 皆思い思いの方法で勝利を祝い、そしてパーティー気分を盛り上げているようです。
 ギアバジリカの修理やむずかしい事務手続きや、けが人の治療その他といったものは一旦後回しで、けが人たちすらパーティーに参加しています。流石鋼鉄帝国。

●例えばこんな祝い方
・バーベキューを楽しむ、一緒にご飯を食べる、酒を飲む
・パーティーを盛り上げる余興を演じる
・追加で料理を作ってみせる
・あえて裏方作業に回る
・ギアバジリカの中で一休み
・お気に入りのNPC(またはPCNPC)とお喋り

■グループタグ
 誰かと一緒に参加したい場合はプレイングの一行目に【】で囲んだグループ名と人数を記載してください。所属タグと同列でOKです。(人数を記載するのは、人数が揃わないうちに描写が完了してしまうのを防ぐためです)
 このタグによってサーチするので、逆にキャラIDや名前を書いてもはぐれてしまうおそれがあります。ご注意ください。
例:【祝わざるをえまい!】2名

================================

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

●ROOとは
 練達三塔主の『Project:IDEA』の産物で練達ネットワーク上に構築された疑似世界をR.O.O(Rapid Origin Online)と呼びます。
 練達の悲願を達成する為、混沌世界の『法則』を研究すべく作られた仮想環境ではありますが、原因不明のエラーにより暴走。情報の自己増殖が発生し、まるでゲームのような世界を構築しています。
 R.O.O内の作りは混沌の現実に似ていますが、旅人たちの世界の風景や人物、既に亡き人物が存在する等、世界のルールを部分的に外れた事象も観測されるようです。
 練達三塔主より依頼を受けたローレット・イレギュラーズはこの疑似世界で活動するためログイン装置を介してこの世界に介入。
 自分専用の『アバター』を作って活動し、閉じ込められた人々の救出や『ゲームクリア』を目指します。
特設ページ:https://rev1.reversion.jp/page/RapidOriginOnline

●フルメタルバトルロア
 https://rev1.reversion.jp/page/fullmetalbattleroar
 こちらは『鋼鉄内乱フルメタル・バトルロア』のシナリオです。

・ゼシュテリウス軍閥
 ヴェルスが皇帝暗殺容疑を物理で晴らすべく組織した軍閥です。
 鋼鉄将校ショッケンをはじめとするヴェルス派閥軍人とヴァルフォロメイを筆頭とする教派クラースナヤ・ズヴェズダーが一緒になって組織した軍閥で、移動要塞ギアバジリカを拠点とし様々な軍閥と戦います。

  • <グランドウォークライ>勝利に煙をあげよ完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別ラリー
  • 難易度EASY
  • 冒険終了日時2021年10月07日 21時50分
  • 章数1章
  • 総採用数29人
  • 参加費50RC

第1章

第1章 第1節

リアナル(p3x002906)
音速の配膳係

 男達がビール瓶を掲げたその時には、既に行動は終わっていた。
 機械の翼をパタンと畳んだ『調査の一歩』リアナル(p3x002906)が、銀のトレーを片手に振り返る。
「どうせ馬鹿みたいに飲む輩が多いのはわかっているからね。最初からこっちに手伝いに行くのは悪くないだろう。なんてったってアルハラが2いるわけだし」
 彼女によって高速で並べられた食事と酒、そしてクエ鍋。リアナルはその風景を振り返ると、フッとどこか寂しげに笑った。
(今更、食事を楽しめるわけでもないからな……無味乾燥なリアクションで水を差すよりは、このほうが……)
「ねーちゃん料理無くなったんだけど!」
「酒まだないの!?」
「早ええよ!!」
 リアナルの戦いは、まだまだ終わってなどいない。そう、始まったばかりだ。

成否

成功


第1章 第2節

九重ツルギ(p3x007105)
殉教者

「――」
 ヘッドホンをつけたままむっつりと黙るROO版冬越 弾正が、マスクを指でちょいっとひらくともう一方の手でヒラメのムニエルを掴んだ。ムニエルっていうか、皿ごといった。
 それを口に持っていくと、大きく上向くと同時に傾ける。
「あああああっ!?」
 新しい料理を持ってきた『殉教者』九重ツルギ(p3x007105)が二度見した。
「いけません、その様に丸呑みにしては! 噛んで味わって食べて戴かなければ栄養にならないでしょう?」
「――」
 ザザ、というノイズ音のようなものが伝わり、ツルギの脳内に声が響く。
 なんかしばらく交流している間に彼の言語体系が分かってきた気がする。
 なんでも腹に入れば同じではないか、と言いたいらしい。
 やれやれと首を振る。
「しかし……この場にザーバさんがいないのが残念です。あのあとすぐに姿を消してしまったと聞きますが……」
 すこし落ち込んだような表情をするツルギ。そんな彼に、新たなノイズ音が入ってきた。
 手をかざし、クイクイと手招きのジェスチャーをする。
 おかわりの要求、らしい。
「気に入ったんですね……ムニエル?」

成否

成功


第1章 第3節

セララ(p3x000273)
妖精勇者
スキャット・セプテット(p3x002941)
切れぬ絆と拭えぬ声音
ファントム・クォーツ(p3x008825)
センスオブワンダー

「やったー! 大勝利だー!」
「「イエエエエエエエエエエイ!!」」
 天に舞い上がる『妖精勇者』セララ(p3x000273)。
 その後ろで、筋肉集団がビール瓶を一斉に掲げた。
「どこを向いても筋肉・筋肉・筋肉!
 ああっ、なんてデッサンの捗る会場なんだろう!デスカウントを増やしてでも死地で戦った甲斐があるというものだ。なんという素敵空間ッ!」
 そのまた後ろでは、『カーニバルクリエイター』スキャット・セプテット(p3x002941)が目をキラッキラさせて鋼鉄ソルジャーたちの丸太のような腕の筋肉を見つめていた。
 見つめつつ、手元のスケッチブックにものすごい速さでその腕や腰や尻から膝にかけての屈強なラインをデッサンしている。そうこれは芸術。芸術だから! 彫刻だって大体マッチョだろ!
(フフフ次期皇帝の城で宮廷画家になれるチャンスがいま目の前に……! 妥協せず描いて描いて描きまくるぞーっ!!)
 そんなスキャットとは別に、セララは片膝をついた姿勢のグレートメカセララの手のひらにのり、そこをステージに魔法騎士セララテーマソング『ケ・セラ・セララ(on vocal)』を歌い始めた。
「ボク達の歌で皆を元気にするのだー!」
「「イエエエエエエエエエエイ!!」」
 男達が手を叩きはやしたてる。
 ……そんな風景を、『センスオブワンダー』ファントム・クォーツ(p3x008825)はのほほんと眺めていた。
 兵隊だらけのゼシュテリウス軍閥。大量の料理は巨大掃除機に吸われたのかってくらいの速度でどんどん無くなってお皿は空っぽになっていく。
「本当に宴会始めちゃった? 怪我治ってないのに?」
 なんて呟いて肩をすくめ、そしてうっすらと笑う。
 食材は任せてよねとばかりに卵を次々に出して、それをでっかいボウルにあけてはしゃかしゃかやっていく。
「オムレツやスコッチエッグや卵サンド……使い道は沢山あるわね。ついでに作業時の夜食も作っておきましょ。ワタシは出来る女なのよ」
 そうしていると、兵の一人がサイダーの瓶を突き出してきた。
 一緒に乾杯しようという。
 ふと見ると、ステージの上でセララがちっちゃい瓶を掲げていた。
「かんぱーーーい!」
 フッと笑い、手に取った瓶を掲げるファントム。
 今日は忙しくなりそうだと思いながら、瓶に口をつけた。

成否

成功


第1章 第4節

フラッシュドスコイ(p3x000371)
よく弾む!
ブラワー(p3x007270)
青空へ響く声
カナタ・オーシャンルビー(p3x008804)
正統派アイドル
アイシス(p3x008820)
アイス・ローズ
ファントム・クォーツ(p3x008825)
センスオブワンダー
オウェード(p3x009184)
若き日の
エーミール(p3x009344)
夕焼けを穿つヒト

「戦いもひとまず終わったところで、ここからが私の本領になるかなっ」
 ギアバジリカからせり出す形で現れたのは、透明なドーム状のS2障壁に覆われたステージだった。
 白と金で記が描く模様が描かれた円形ステージに、『正統派アイドル』カナタ・オーシャンルビー(p3x008804)は立つ。
「みんなと一緒に盛り上げていくよ!」
 セラライブが幕を引いた直後ということもあって、カナタの歌声に戦士達が踊り出す。音楽とダンスには人一倍敏感な奴らがゼシュテリウス軍閥にはいるらしい。
 『夕焼けを穿つヒト』エーミール(p3x009344)はそんな賑やかな空気の中、自分に向けて苦笑した。ひとり反省会というやつだ。
「影なんだから表舞台に立ちたいとか言っちゃダメでしょ、私よ……」
 顔を伏せる。喉を滑り落ちたワインの優しい香りが、まだ身体の中に残っているようだ。
 初ROOゆえのテンションだったのだろうか。敵の将軍に対してがっつりと剣を構えてしまった自分がいた。主に戦ったのは当時配属された部下達なわけだが。
 そんな彼の気持ちを拭い去るかのように、ステージはさらなる盛り上がりを見せる。
「さあ皆! ペンライトで応援するよ!」
 『フラッシュフラッシュ』フラッシュドスコイ(p3x000371)がぽよーんと飛び上がって色の変わるスティックを掲げる。魔法の微光をたたえたそれは、なんやかんやすると放つ光の色が変わるらしい。
 これまでカナタを応援すべく水色とピンクのサイリウムカラーで軌跡を描いていた彼は、次なるステージにあわせて白と淡い虹色のライトへと変えた。
 よっしゃと頷き周りの兵士たちもサイリウムを手に取り、訓練された動きで振り回す。
「エクスギアエクスのフラッシュフラッシュを整備したり、ボクもロボット筋トレをしたり、これからに備えてやりたい事は山盛りあるけど……今はライブで盛り上がろう!」
 それを後押しするかのように、会場に氷で出来た巨大なステージが作り出された。
 場をキンと冷やし、陽光を乱反射して輝くその様子に兵士たちが沸き立つ。
 『アイス・ローズ』アイシス(p3x008820)の『即席氷結劇場』である。
「お次は私ことアイシスで――『氷雪乱舞』、聴いて下さい」
 スポットライトの光を浴びた彼女は吹雪のようなエフェクトに包まれ、派手な演出と共に歌い始めた。紫と白のサイリウムが輝く中、一通り歌い終えた彼女はカナタたちと共にバックダンサーへとシフト。
「それじゃあ行くわよ――」
 そこへ現れた『センスオブワンダー』ファントム・クォーツ(p3x008825)。あたりを数秒の静寂が流れ、洪水のように放たれたのは彼女の歌『願いのピトス』であった。
 『待つんじゃない。運命をかき集めるの』というテーマが、兵士達の胸をうつ。
 盛り上がりを見せたところで、ステージに『若き日の』オウェード(p3x009184)が拳を掲げた。
「さあ準備はいいかい? 別の意味で戦場だな! 特に鋼鉄国のは半端無いぜ!ガハハ!」
 フラッシュドスコイと共に最前列でスティックを掲げると、兵士達も後に続く。
 血気盛んな鋼鉄兵士といえど元軍人というだけあって大抵の連中は列を乱さない。
 ものすごく統制のとれた(そしておかしな動きをする)ラジオ体操会場のようになった場所で、オウェードは見本を見せるかのように動き出した。
 満を持して現れたのは『青空へ響く声』ブラワー(p3x007270)。
「みんな見てるよ!全員にボクの声届かせるから!
 だから、みんなの声もボクにちょーだい!」
 そして振り返ると、開く氷の扉からアイドル衣装に身を包んだレイリーが現れた。

 遡ること僅か数分前。
 レイリーとブラワーは舞台裏で再会していた。
「あれから、上手くやれてる?」
「さあ、どうだろうな。皇帝ごと変わるんだ。どの家の未来も分かったものじゃあない」
 投げ捨てたような言い方だが、そこには強い芯が見えた。彼女ならこれからどんな状況になったとしても、願いを叶えるべく前進し続けるだろう。
 実際の所、政治的に最強のカードを握ったゼシュテリウス軍閥に所属した時点で家の復興は叶ったも同然ではあるのだが、その状況に頼り切ろうとしていない様子もまた見て取れた。
 だから、今言うべきはコレだけだ。
「これから歌うけど、どう、一緒に歌わない?」

 シンメトリーな振り付けで歌い始めるブラワーとレイリー。
 鏡合わせの二人の声が、空にたかくたかく響き渡る。

成否

成功


第1章 第5節

ホワイティ(p3x008115)
アルコ空団“白き盾持ち”

「えへへ、早速大盛り上がりみたいだねぇ。まさに祝勝会って感じ! あの時の約束通り、皆でご飯食べようねぇ〜」
 いえーい! と言ってジュースの瓶を掲げる『ホワイトカインド』ホワイティ(p3x008115)。
 運ばれてくる料理も絶え間なく、自分の仕事を終えたらしい兵士たちが続々と集まることで祝勝会の規模は膨らむばかりだ。
 そこへ、ホワイティの誘いでやってきた串カツ屋たちが加わった。串カツ持参で。
 ホワイティの奢りだよと言ってはいたが、そもそもが軍閥の奢りだったのでそれはもうピラミッドみたいに詰まれた串カツが振る舞われることになった。
「とっても大変な戦いだったけど、皆のお陰で守り切ることができた。わたし、皆と一緒に戦えて良かったと思うよぉ。
 それじゃ、前置きはこの位にして……かんぱーい!!」
「「カンパーイ!」」

成否

成功


第1章 第6節

樹里(p3x000692)
ようじょ整備士
蕭条(p3x001262)
叩いて直せ!
シラス(p3x004421)
竜空
コル(p3x007025)
双ツ星
オルタニア(p3x008202)
砲撃上手
ルージュ(p3x009532)
絶対妹黙示録

「フ……」
 ニヒルな笑みを浮かべるようじょがいた。
 ニヒルな笑みを浮かべるようじょ整備士がいた。
 ニヒルな笑みを浮かべると書いたがホントはただ無表情でホットミルクをフーフーしてるだけのようじょがそこにはいた。
 『ようじょ整備士』樹里(p3x000692)である。
(たたかいは祈りと誓いのぶつけあいです。
 それはそれですばらしいものですが…ついでにきょだいろぼとかちょう素敵ですが。
 やはり、こうしてみなが笑いあうこうけいこそ、わたしのもとめるものです)
 口にミルクあとをつけながらほっこりとする樹里。
「よっし、大勝利で終わったぜ!!」
「ッシャァァァァーーー!! イェェェエーイ!!」
「っていうか、今回はおれめっちゃ頑張った気がするんだよなー」
「ッシャァァァァーーーー!!」
「敵を追っかけていろんなところを走り回ったし」
「ッシャァ! ッシャァァァァーーー!! イェェェエーイ!!」
 その横では、『絶対妹黙示録』ルージュ(p3x009532)と『叩いて直せ!』蕭条(p3x001262)が魂で会話をしていた。
 そんな二人の間になんかフツーに混ざっているヴェルス。
「っていうわけで、ヴェルスのにーちゃん。この国、鋼鉄の問題点って結局どんなことがあるんだ?」
「え、知らねえけど」
「しらねーの!?」
「厳密には、ありすぎて知覚しきれねえ。そういうのはな、米を脱穀機にかけるみてーに洗い出して処理するもんなんだよ」
「へー」
 政治とは極論すれば作業である。麦を育てるのもパンを焼くのもパンを売るのも間にレタスとベーコンを挟むのも、ある意味では国の政治を司ることと同等の人為である。技術であり、学であり、そして作業なのだ。
「ッシャァァァァーーー!! イェェェエーイ!!」
 蕭条が話がカタッ苦しいと言外に述べてきた。主に魂で。
「お肉焼けましたー!」
 そこへ『双ツ星』コル(p3x007025)がお皿にのっけたお肉をぴょこぴょことした足取りで運んできた。
 しかもバニーさんルックで。
「お待たせしましたのです!」
「ッシャァァァァーーー!?」
 今日は言語をはなさないつもりなのか、蕭条が二度見してくる。
 どうやらコルのサービス(かなり直球な意味での女子力)は普段むさくるしい鋼鉄兵にばかうけだった。
 ばかうけだっただけに、尻尾をぶんぶんして喜びをみせるコル。
「美味い! ジャンジャン持って来てね!」
 そしてこっちは割と純粋にお肉を楽しんでいる『竜空』シラス(p3x004421)。
 イレギュラーズの体格差や外観がカオスってるせいか、用意された料理の種類も量もかなりのものだ。力強い大で小を兼ねまくるという鋼鉄スタイルが遺憾なく発揮された場面だ。
「国が落ちついたら鋼鉄はきっと最強になるな」
 ばくばくと食べまくり、シラスは天を仰ぐ。
(こいつらが戦いを止めることは多分ない。この力をどこに向けたらネクストは良い世界になるんだろう?)
 そんなことを思ったが、今はそれ以上考えるのはやめた。
 喰うべき時は、喰うべきだ。
「ねえ、何だか頂くばかりもアレだから、配膳とか手伝わない?今給仕とか配膳とか、働いてる人にも息抜きして欲しいじゃない?」
 それまで一緒にバクバクやって盛り上がっていた『砲兵隊長』オルタニア(p3x008202)が、作戦時に指揮していた砲兵チームの皆に呼びかける。
 『良いっすね! やりましょ!』と二つ返事で皿を置いた兵たちと一緒に、今なお大量に運ばれる料理の運搬を手伝いに回る。
 兵を指揮するどころか武器や装備もおいてきた今はもはやただの陽気なお姉さんである。
「お待たせ♪ まだまだあるからね!」

成否

成功


第1章 第7節

グドルフ(p3x000694)
山賊
ハーヴェイ(p3x006562)
心にゴリラ
鬼丸(p3x008639)
鉄騎魔装
Merclein(p3x009557)
天狐(p3x009798)
うどんの神

「ゲハハハッ! 今回もおれさまが雑魚共をちぎっちゃ投げ、ちぎっちゃ投げの大活躍よ。
 しっかしゲームの中たあ言え、しっかりと酔っ払ったような感覚が味わえるのは面白えもんだ。今日はガンガン飲むぜえ!」
 『山賊』グドルフ(p3x000694)は両手にそれぞれ大ジョッキを持つと、その両方を一気に口に持っていって傾けた。
 『浴びるように飲む』っていうか『飲むように浴びる』という滅茶苦茶なそのスタイルは、なぜか鋼鉄兵にウケた。
 場の盛り上がりと酒の酔いが脳をくらりとさせる。仮想空間なのにフシギなもんだと、ぼうっとした頭で思う。
「国がどうなろうが、トップが変わろうが、おれさまの知ったこっちゃねえがね。
 まァ必要なら呼びな。カネさえ払えば、このグドルフさまがビシッとキメてやるからよ!」
「うぇーーーい!! 勝利だーーーーー!!!!」
 場の盛り上がりに乗じて『心にゴリラ』ハーヴェイ(p3x006562)が小隊のゴリラたちとゴリラダンスを踊っていた。
 バナナジュースからストローでちゅーちゅーし、ゴリラたちとウホウホ歌う。もう人間の飲み会じゃなかったがよく考えたらグドルフのあたりからもうそうだった。
「なに? バレーかキャッチボールしてるみたいだって?
 上等だー! ボールは俺! 魔球ハーヴェイをくらえー!!」
 オラァといいながら丸くなったハーヴェイを90年代オールドスタイルのフォームでぶん投げるゴリラ。
「勝利じゃーーー! 勝鬨をあげよ! 宴じゃー!」
 すっとんできたハーヴェイをジャンプでかわし、『きつねうどん』天狐(p3x009798)が両手にうどんを持って現れた。
 戦闘中でもびっくりするほどうどん作りまくってた彼女である。祝勝会でもやっぱりうどんだった。でもちゃんと、戦闘中は消化によくすすりやすい形状と材質のうどんを選んだし祝勝会ではコシが強くのどごしが気持ちよいうどんを選んだ。360日うどん食える人間は考えることが違う。
「お祝いじゃからのう、油揚げも一枚オマケでつけておくぞ。さぁ食うが良い!」
 慈愛の一杯。
「食え!」
 からの強引なそぉい(うどんとつゆはスタッフが美味しく頂きました)。
「勝利か。喜ばしいな。
 さて、私は元々事務作業をやるつもりでギアバジリカにやってきたのだからな。
 現場で戦ってきた者たちや、働いた者たちには、心置きなく英気を養ってもらうとして。
 余力の残っている私は引き続き裏方で仕事に励むとする。
 一通りの後始末を終えてこそ、私は自身の役割を完遂したと言えよう。
 そういう訳で、私の分のデザートは取っておいてくれ。後で食べる」
 Merclein(p3x009557)は一通り自分のことを語ると、サッと手をかざしてギアバジリカへと戻っていった。作戦中も『本当の仕事は戦いの前後にある』と述べた通り、今がまさに彼の決戦中なのだ。
 忙しいひとを邪魔してはならぬと黙って見送る『鉄騎魔装』鬼丸(p3x008639)。
 振り返ると山賊とゴリラとボーリングネズミとうどんが冗談みたいな空間を演出していた。
「ザーバの行方も気になるけど、あの時戦った、心を持った『私』がどうなったかも気になるな……」
 決戦の最中に横やりを入れてきたザーバ。あれは本当に『ただの横やり』でしかなかった。
 本当の戦いは、きっとこのあと訪れるだろう。そのためのスイッチを、もしかしたら自分は押してしまったのかもしれないとも思うが……。
「『戦いたい』という理由だけで戦う連中がいる。例え次の皇帝が不動のものとなっても、手段のために目的を選ばない連中が現れるだろう。その中に、『私(オニキス)』が取り込まれているというのは……」
 頭の痛い話だ。いずれ来る戦いに向けて、今は英気を養わなくては。

成否

成功


第1章 第8節

焔迅(p3x007500)
ころころわんこ
アメベニ(p3x008287)
戦火よ舞え
アズハ(p3x009471)
青き調和

「おかか、しゃけ、昆布に梅干し~」
 片っ端からお握りをくわえては口の中に放り込んでいくわんこがいた。
 わんこっていうか『ケモ竜』焔迅(p3x007500)である。
 その様子を鳳圏軍閥の兵達が面白がり『受け取れェ!』つって放り投げたりしてくれる。
 おなかいっぱい食べたところで転がった焔迅の腹をひたっすらもふもふする女性兵士たち。
 なんかもう途中からドッグランで遊ぶ人達みたいな有様だった。
「ふふふ。……皆さん無事で何よりでした」
 外の世界では只今絶賛狂乱中の鳳圏だが、ここでの鳳圏市民は平和に暮らして行けそうだ。そもそも国家独立宣言自体してなさそうだし。
 ふと見ると、ステージで『戦火よ舞え』アメベニ(p3x008287)が踊り出していた。
 跳んで跳ねて回って火花を散らす派手なパフォーマンスは鋼鉄民にばかうけであった。
(まだ問題は山積みで、しかしここで勝利したのは事実。
 故にその喜びをともにわかちあい、また明日へ向かえるように、応援の意味を込めて……)
 その足取りは軽く、アメベニの嬉しそうな感情が見る者の心に伝わるくらいに溢れていた。
 実際、アメベニ的に良いことがあったらしい。プラスな気持ちが踊りに出るというのはよいものだ。
 そんな空気の中……。
「賑やかだな。ああ、こうやって楽しくいられるなら……戦ってよかったと思える」
 山のような料理からちょこちょこと(主に肉と魚を)皿に取ってはパクパクやっていく『アルコ空団“路を聴く者”』アズハ(p3x009471)。
(本当は、端から眺めるくらいにしてすぐ出ようと思ってたんだけど、ログアウトできなくなっちゃったからなあ……)
 現実側の肉体の心配や、現実側での細かい心配(たとえば自宅で今まさに腐っていく生肉とか)もあるが、物事は一旦前向きに考えられるのがアズハ(イズマ)だ。
「ま、美味しいものも食べられるしグッスリ眠ればすっきりもするし。気分自体は悪くないかもね」
 アズハはグラスを持って、高く掲げて見せた。
「さあ、乾杯しよう!」

成否

成功


第1章 第9節

ダリウス(p3x007978)
尾を喰らう蛇
ミミサキ(p3x009818)
うわキツ

「さってとー。飯だ酒だ宴だ!!おら、飲ませろ食わせろ!」
 ニヤリと笑い飲めや歌えやの宴会を楽しむ『バンデッド』ダリウス(p3x007978)。
 ROOの凄いところで、現実じゃあ酒には強くないつもりだったがこっちでは酒のウマさが分かる上にあまり酔わない。酒に強い肉体らしい。
 まあ、元から、うっかり秘密が口から漏れそうになるような環境に身を置こうとは思わない生活を送っていたので酒からは距離をとっていた自分だが……。
「ついでにここは鋼鉄の連中ばかりだ、一人だからって尻込みしてたらあっという間になくなるからな! いつもの反応速度で丁度良い肉を掻っ攫ってやるぜ! オラァ!」
 焼きたての肉をお箸で大量につかみ取ると、大口をあけて頬張る。
「ようようお前さんら楽しんでるか! よっしゃそれならよし! 一緒に騒ごうぜ! 肩組んで乾杯だ! オラッ!」
 ゴリッゴリに酔っ払ったダリウス。
 その大学生の無茶酒みたいな環境に巻き込まれそうになった『開けてください』ミミサキ(p3x009818)は天才的な気配の消し方で逃げていた。
 同じようにしれっと逃げていたショッケンと、たまたま隣り合う。
 会場からやや離れた、ギアバジリカに積み込む予定のコンテナが大量に置かれたエリアでのこと。
 てっきり皆に交ざってゴリッゴリに騒いでるもんだと思ったが、ショッケンはひとりでちびちびと酒を飲んでいた。
「どうも、閣下」
「ああ、お疲れ様。同志ミミサキ」
「あっちで食べないのですか?」
「これ以上腹を膨らませるのは気が引けてね」
 冗談気味に自分の腹をさするショッケンに、ミミサキは変な親近感を覚えた。
 この人物は、混沌世界ではとっくに死んでしまった。
 野望に憧れ、野望に潰され、歴史の歯車に圧殺された。
 生きていたら良い上司になったのだろうか。
「はぁ……実感が湧かんなぁ……」
「どうした?」
 心配そうに問いかけてくる。
 『たかがゲーム』『たかが非現実』。そう割り切ったこの世界は、なんだかひどくリアルだ。
 この世界に生きている人達には未来があって今があって、生活がある。
 きっと明日も、生きていくのだろう。

 表は未だに騒いでいる。ダリウスが上着を脱ぎ捨てて一気飲み大会を始めたらしい。
 きっと朝まで宴会は続くだろう。この先に待つ苦労や戦いに備えるようにして。

成否

成功


第1章 第10節

 

PAGETOPPAGEBOTTOM