PandoraPartyProject

シナリオ詳細

境界学園 ~地獄の六限目

完了

参加者 : 6 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●とある学校のすげぇ嫌な教師
「なあ、アイツウザくね……?」
「あー、分かる。めっちゃうるさいよな」
 どんな学校でも、どんな学年でも、大体一度はそんな会話を耳にするものだ。
 学級委員を決める時に自分から立候補するアイツとか、クラスの決まりごとに敏感過ぎてハンカチ一枚持ってないだけで纏わりついてうるさい小言を言ってくる。
 いや、まあハンカチは持ってくるべきではあると思うが。
「てか問題解らなかっただけで廊下に立たされるとかヤバくね?」
「なー、ただ立たされるだけなら良いんだけど、バケツも持たされるからな」
 しかしそのクラスメイトが噂していたのは、とある教師のことだった。
 話によればその教師は理科の専門教師らしい。見た目は頭に毛が一本と生えていないスキンヘッドで、とりあえず声が大きい。後ろの方の席まで声が届くのは良いことだが、他のクラスから苦情が来る程の大きさだったり、それでいて主語が多いので無茶苦茶である。
 そして何より問題なのが、『沸点が分からない』点だ。
 自分の好きな話になるととことん話し込むくせに、興味のない話になるとその話をしていた生徒に対して怒る。それだけでは済まさず、一度”やらかした”生徒はとことん虐めてくる。
「この前、アイツの授業でうっかり寝ちまった奴が居て、日が暮れるまで掃除させられたって」
「チョークを投げられたって話もあるぜ……?」
 簡単に言えば、気に入った生徒に対しては甘く、嫌いな生徒に対しては厳しいってやつ。
 つまり同じことをして怒られる生徒もいれば、怒られずに済む生徒もいるという理不尽っぷりだ。
「うわぁ……それってモロ体罰じゃん、なんで許されてんの」
「それについても噂なんだがな……」
 噂話に夢中になっていた生徒二人は、背後からの刺客に気付くことができなかった。
「随分面白そうな話してるじゃないか?」
「「ヒェッ?!」」
 例え気付いたとしても、話を聞かれていた時点で終わりだろう。
 表情の引き攣った二人の背後に佇む某スキンヘッド。そこから発せられる怒りに似た強いオーラを後ろに、二人は振り返ることができない。
「さっき、俺が何で許されてるのかって話をしていたな? 特別に直々教えてやろう……」
 その後、翌日から生徒二人が不登校になったらしい。

●サイエンスデイズ
「で、本題の依頼の話なんだが……」
 酷い教師の話を聞かされた気がする。
 そんな教師が居ようものならすぐ問題になってもおかしくないのだが、あろうことかその教師は自分を問題視する生徒を片っ端から恐怖で支配して、不登校に追い込んでいるのだとか。
 まあそんな事態になっているからどうにかしてほしいと、生徒からの依頼らしい。
「とはいえ、どうすりゃいいかわからんだろうから、直接授業に出て貰うことにした」
 『境界案内人』ラナードが説明するにはこうである。
 某スキンヘッド教師が担当の次の授業、六時限目の理科の授業に出てほしいと。
 いやいや、説明それで終わりなのって――それが終わりなのである。
 強いて言うなら、イレギュラーズが生徒として居てもおかしくない様に少しだけ生徒周りの情報を弄っておくから、それで何とかしろみたいなことも言っていた。

 かくして、イレギュラーズたちは地獄の六限目に出席することになったのだった。

NMコメント

 最初に言います。与太です。
 ツッコミどころ満載なのはこの際置いておきましょう。
 リクエストありがとうございます。牡丹雪です。

●目的『性格の悪い教師を懲らしめる』
 懲らしめる方法は問いませんが、暴力はいけません。
 如何にも学園っぽい手段で、教師にバレない様に懲らしめましょう。
 例としては”扉に黒板消しを仕掛ける”等が代表的ですね。
 ただしバレると酷い目に遇います。ご注意を。

●登場人物
『理科の先生』スキンヘッド
 オープニングでも登場した酷い教師です。
 沸点がよく分からず、よくキレ散らかしたりします。
 学校でも影響力が強い存在で、お偉いさんに報告した人には容赦ないとか。
 正直どうして教師になったのかすら問いたいレベルです。

●状況
 とある世界の学校の教室です。
 お昼後の最期の授業で、生徒が一番眠くなる時間。
 教室には生徒のべ30人程が居ますが、教師含めてイレギュラーズの存在を疑問には思いません。
 昨日まで一緒に授業を受けた生徒として、イレギュラーズは何食わぬ顔で授業を受けることができます。

●特殊ルール
 この世界では現地人と同等に扱われ、非戦闘以外のスキル、ステータスが封印されます。
 つまり教師に向かって物騒な攻撃を仕掛けることはできません。
 また、特殊ルール下に置かれた教師はイレギュラーズより強い為、悪戯がバレると酷い目から逃れることができません。

●アドリブについて
 本シナリオではアドリブが多めに含まれることがあります。
 アドリブがNGの場合、通信欄かプレイングに一言ご記載いただければ幸いです。

  • 境界学園 ~地獄の六限目完了
  • NM名牡丹雪
  • 種別リクエスト(LN)
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年07月16日 22時05分
  • 参加人数6/6人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 6 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(6人)

カイト・シャルラハ(p3p000684)
太陽の翼
八田 悠(p3p000687)
あなたの世界
リサ・ディーラング(p3p008016)
蒸気迫撃
マッチョ ☆ プリン(p3p008503)
甘いくちどけ
フォルトゥナリア・ヴェルーリア(p3p009512)
挫けぬ笑顔
佐藤 美咲(p3p009818)
合理的じゃない
※参加確定済み※

リプレイ

●地獄の六限前、小休憩時間
「ナント、嘆カワシイ……!」
 五限目が終わった十分休憩時間、マッチョボディとプリンヘッドが明らかに浮いているだろう『甘い筋肉』マッチョ ☆ プリン(p3p008503)が小さく呟いた。
 教師といえば皆の手本となり生徒を導く立場にある者、それが未熟な子供たちを貶めその道を閉ざしてしまうとは何と悲しい事態かと嘆いているらしい。
「やー、俺は目立つからすぐにセンコーに目を付けられるんだよなぁ」
 そのすぐ近くで他の生徒と駄弁っている『鍋にすると美味そう』カイト・シャルラハ(p3p000684)も大概浮いた姿だが、彼らがこうして馴染めているのは境界案内人が上手くやったということだろう。
「悪戯ねぇ、割かし良い子だった僕にはあんまり縁のないものだったよ」
「こういう手合いに対して容赦なく嫌がらせ……じゃなくて悪戯で仕返せるってーのは得意っすからお任せあれっすよー」
 席順が隣同士の『あなたの世界』八田 悠(p3p000687)と『ザ・ハンマーの弟子』リサ・ディーラング(p3p008016)は、今回の依頼のターゲットであるスキンヘッドがまだ来てないのをいい事に、教卓の傍で色々下準備をしていた。
 普段はできない悪戯をこうして堂々と出来るのだから腕が鳴るものである。
「教師を懲らしめるっていうのも、なかなか難しいね……」
 他のイレギュラーズが張り切って悪戯の準備をしている光景を眺める『テント設営師』フォルトゥナリア・ヴェルーリア(p3p009512)は、頬杖を突きながら呟く。
 そう、ただ悪戯すれば良いのではなく、日頃の行いを咎める必要もあるのだ。
「なあヴェル、お前どういう原理で光ってんだ?」
 我慢できなかった男子生徒の一人が突っ込んだ通り、ヴェルーリアは悩みながらも何故か煌々と光っていた。

●始まらない授業、前半戦
「……遅くね?」
 授業開始の時間が過ぎてから既に五分以上経過した。
 イレギュラーズを含めたクラスメイトは席に着きスキンヘッドが授業を始めるのを待つだけだったが、教室に入ってくる気配すらないのだ。
「先生がエスケープとは粋な事するっすねー?」
「いや、無駄のない動きで無駄なことをするあのハゲが無駄な話を遅刻するなんて」
 リサの言葉に男子生徒が返した通り、スキンヘッドは殆ど遅刻しないらしい。
 遅刻しないくせにまともな授業をしないせいで、生徒にとっては無駄な時間であることに違いはないのだが……。
「病欠とか?」
「まさか、アイツに限ってそれはあり得んだろ」
 更に五分が過ぎて、流石に教室内が騒めき始める。
 主に教卓の周りに沢山の罠を仕掛けていたイレギュラーズたちも、一向に始まらない授業に首を傾げていた――が、ふと周りを見渡した悠がそれに気付いた。
「そういえば美咲さんがいなくない……?」

 時間を十五分程度巻き戻す。
 小休憩時間から教室を抜け出していた『ダメ人間に見える』佐藤 美咲(p3p009818)は職員室に忍び込んでいた。
「ふふふ、この高そうな時計は没収でス」
 段ボールを被って隠密行動していた彼女がいたのは某スキンヘッドの机の前。
 置いてあった高そうな時計を静かに懐へ入れると、今度は各部屋の鍵がぶら下がっている壁がある方へ移動し、音を立てないように放送室の鍵を拝借する。
「っと、忘れるところでした」
 挙句の果ては隣の校長室へ忍び込むと、置いてあった予備のかつらも持ち出した――『ハゲが感染ったのでお借りします』という書き置きを残して……。
 つまりスキンヘッド教師が時間に入っても教室に来なかったのは、教室を抜け出した美咲の下準備があったからである。

「まあそんなわけで、あともう少しは来ないと思いまスよ」
 少しして戻ってきた美咲は何食わぬ顔で説明しながら席に着く。
 イレギュラーズの波乱過ぎる下準備を目の当たりにした生徒たちはこれからどれだけ大きな雷が落ちるのか、ただそれだけを心配していた……。

●スキンヘッドのセンコーは大体怖い、後半戦
「チャイムが鳴らん上に、俺の時計が消えていた。だから俺は悪くない」
 教室の扉が勢いよく開いたと思えば、第一声がこれだから呆れてしまう。
 結果としてスキンヘッド先生が三十分もの遅刻を犯し、残り授業時間が二十分になってしまったことに変わりはないが、自分の非は決して認めないのである。
「さて、気にせず授業を始めよう――と思ったが、これはなんだ?」
 自分のミスを綺麗に棚に上げたところで、嫌でも目に入る教卓のプリンの山を指差した。
 一つ一つ丁寧に皿にプッチンされたプリンだが、持ってきた教材の置き場すらなかった為スキンヘッドの怒りメーターが静かに上がる。
「……今名乗り出れば、不登校に陥れるくらいで――」
 スキンヘッドの声が途切れた。
 教壇に上がった彼は、プリンに気を取られて濡れた地面に気付かなかったのだ。
 まるでギャグ漫画の登場人物がバナナを踏んだかのように盛大に滑ったスキンヘッドはそのまま真後ろに回り後頭部から逝った上、何故か落ちていたブーブークッションを身体で潰して汚い音を立てる。
「いや死んだだろ、アレ」
 カイトが小さく呟く影で、リサが小さくガッツポーズを取っていた。
 一般人であれば重症間違いなしの転び方だが、スキンヘッドは後頭部を押さえつつも何事もなかったかのように起き上がり、再度教壇に立ち直す。
「死にたい奴がいるらしいな?」
 怒りメーターの針が振り切れて、何かがプチンと切れる音がした。
 普段スキンヘッドの顔色を窺ってる一般生徒は勿論、イレギュラーズですらピリつく程の気配とオーラ。ばれたら何をされるか分かったものじゃない。
「先生、既に三十五分遅刻でス。時間もないのでとっとと授業を始めましょう」
 遅刻の元凶である美咲は、やはり何食わぬ顔で授業の開始を促す。
 ここまで遅刻したらもうできることも無い気はするが、そう言われれば授業っぽいことをせざるを得ないのは最低限先生としての義務である。
 とりあえず邪魔なプリンを退けると、教材を置いて――。
「マンガ、カ……コレハ良イ教科書ダナ!」
 教材はいつの間に漫画にすり替えられていた。
 勿論、第一発見者のマッチョが種も仕掛けもある何らかの方法ですり替えたのだが、スキンヘッドはふとマッチョを見て、プリンを見て、マッチョを見て、プリンを見て。
 ……チョークを投げた。
「アイエエエエエエエ!? ナンデ!? マシュマロプリンナンデ!?」
 が、そのチョークすらすり替えられマシュマロに変わっていた。
 小休憩中にカイトがすり替えたマシュマロだが、それが見事にマッチョの頭部にくっついて“マシュマロ・プリン”になったのである。
 マッチョとマシュマロってちょっと似てるよね。
「マシュマロくん、キミには失望したよ」
「マッチョデス。ア、違ウ、生徒P」
 スキンヘッドがマッチョにキュピキュピ近付いていく――の、途中の席に座っていた悠が、スキンヘッドが通り過ぎる瞬間背中に何か貼り付けた。
 “円形脱毛症LV.MAX”と書かれた紙一枚、その背格好を無音カメラで収める。
「オレハ生徒P、マッチョナンテ知ラナイ!」
 背中に紙をくっつけたままマッチョの胸倉(?)を掴む姿は一般生徒ですら笑いを零す。
 スキンヘッドは笑い声にすら気付いていたが、貼り付けられた紙に最後まで気付くことはできなかった。
「マッテ、生徒ニ暴力ナンテ良クナイ! ゼッタイ!」
 スキンヘッドの拳がマッチョの脳天に迫ったその時――。
「早く授業しようぜ? ただでさえ授業遅れてるし、センセーだって困んだろ?」
 マッチョを狙った拳は狙いを逸れ、カイトの顔に直撃した。
 正論を言われると更に怒るタイプらしく、上乗せされた怒り諸共カイトに飛び火したらしい。
「貴様ら、後で職員室に来い。来なかったら後悔させてやるからな」
 マッチョとカイトにそう告げて、教壇に戻るスキンヘッド。
 元から真面目に授業する気があったかは甚だ疑問だが、既に授業終了時間まで十分を切っている。
「あー、本日の残り時間は自習に――」
「いい加減にしてください!」
 残りの授業を自習で済ませようとしたスキンヘッドに、ヴェルーリアが突然席から立ち食ってかかった。
「この授業、おかしいと思いませんでしたか? 様々なトラブルがあって全く授業が進まない。貴方が集中的に酷い目に遭っている」
「なんだと?」
 生徒の一人が慌ててヴェルーリアを止めようとしたが、彼女は食い下がらない。
「そうです、貴方はそれだけ恨みを買っているのです。恣意的な判断で酷い目に遭わされ、不登校にまでなった人が居る……心当たりがないのであれば今思い出して反省してください!」
 謎原理でペカーと光りながら堂々とスキンヘッドに説教するヴェルーリアだが、このスキンヘッドが説教して聞くタイプならもう少しマシな先生になっていたのではないだろうか。
「ほう、生徒の分際で俺に説教をするか――」
 姿が見えなくなる程の怒りのオーラを纏ったスキンヘッドは立ったままのヴェルーリアに近付き、理不尽な鉄拳を……振り下ろそうとした時だった。
「先生、頭髪を忘れものです」
 突如、スキンヘッドの頭に投げつけられる“かつら“。
 何が起きたのか確認する間もなく、教室の扉がガラッと開いた。
「ワシのかつらを知ら――なんじゃこれは……」
「……あ、校長先生。いえ、ハ……いや、今やロン毛先生が自分のハゲを隠すために教室を汚しまくりまして、人のものパクったりは流石にどうかと思いますけどねー……ねぇ、みんな?」

 その後、スキンヘッドは校長先生に連れていかれた。
 次の日からスキンヘッドの姿を見なくなったことから、きっと一枚の紙を渡されたに違いない。
 終始波乱だった授業はこうして幕を閉じたのだった……。

成否

成功

状態異常

なし

PAGETOPPAGEBOTTOM