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シナリオ詳細

再現性東京2010:B.M.S.P.

完了

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●すごい高いお酒みたいなタイトルなのに「Brown Mini Skirt Police」の略なのクッソうける
 再現性東京内、VR施設。ここはなんかこうコスチュームをアレする愛好家たちの巣窟として名を知られている。らしい。そしてこの施設では、VR空間内にのみ現れるなんか酷く迷惑千万な電子ノイズが猛威を奮っており、それに襲われると軽く罪深い気持ちになり自分の醜態……というか痴態を晒さないといけない気持ちになるとかなんとかそういうアレらしい。感じろ。
「で、そのアレを誘導する条件が――褐色肌です」
 新田 寛治 (p3p005073)はどっかのアライグマの手のものなの?
「焔ァ!!」
「これは絶対ボクのせいじゃないよ! 聞いてたでしょ!?」
 リア・クォーツ (p3p004937)が炎堂 焔 (p3p004727)の関与を疑うまでがいつもの流れである。許したれや。今回ばかりはそこのメガネが9割やぞ。
「褐色肌なのはまだ全然許せる(許せない)んですけど、なんでミニスカポリスなんですか?」
「私が巻き込まれる謂れなんて何処にも無いじゃない……っ!」
 タイム (p3p007854)は素直に疑問を呈し、アルテミア・フィルティス (p3p001981)は歯ぎしりせんばかりの勢いで聞いてきたのだが、ぶっちゃけ後者はエイプリルフール6日目ってことで言い逃れができない。
「私がこの格好をしていることになにか無理がないか? あるだろう??」
「ブレンダに無理があるならアタシの立場がまるっとなくなるからそういうこと言うんじゃないのだわ!!」
 ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル (p3p008017)が自らの胸元(すげえボンテージみたいな警官衣装)をつまみながら言うと、コルネリア=フライフォーゲル (p3p009315)は血の涙を流しそうな形相で返した。いやだって6歳差だぜ? 並べちゃだめだろ。
「分かっておるのか……? これは新たな外交の火種となるぞ……」
「こんな格好、あの人には見せられませんね……」
「僕よりもっと適任がいたよね? なんで?」
 クレマァダ=コン=モスカ (p3p008547)はまた外交問題を生みそうなトコに首を突っ込まされ、小金井・正純 (p3p008000)は新しい録画映像の撮れ高すごそうな状況に追い込まれ、リウィルディア=エスカ=ノルン (p3p006761)はもう存在が色々と罪深みMAXってやつである。誰だこんなそうそうたるメンバーを集めてしまったのは。燎原の火みたいな燃え上がり方してるじゃねえか。
 今この状況だけで海洋(コン=モスカ)と豊穣に軽い外交問題を抱えかねない状況なの凄くウケるんだけどギャグで済ませて良い状況じゃない。
「私のせいでもありませんけどね。ローレットに調べてもらった結果そうなっていただけで……ところで反転したようなビジュアルになってる方もいますが大丈夫ですか?」
 VRだから大丈夫だと思いますが、と寛治。それを言ってしまうと全員褐色な時点でだいぶ普通じゃないんだが。
「ギヘヘヘヘェ!! 褐色ミニスカポリス達を好き放題なんて最高のシチュエーションギルティ!」
「俺達の春が来たでギルティ!」
 そんなところに現れたのは全身黒タイツで謎の語尾(これ権利大丈夫なんですか?)な連中だ。明らかにこう、うん。ビッグサンシャインがビッグサンシャインしてるが30年前の特撮スーツなんてそんなもんよ。
「なんだ、この変な語尾の連中は。これが例のノイズなのか?」
「その一部……じゃないかなぁ? あっちを見てよ」
 流石にアレがすぎる連中に引き気味のブレンダに、別の方向を指差し焔が応じる。そちらには足がいっぱいある連中がいた。
「Pollllpppou.....」
「Callllamarro....」
「何語ですかあれ! 聞いたことありませんよ!」
「イタリア語かと」
 普段のすこし落ち着いた口調に戻ったリアの声に寛治が答える。早いよ。
 まあとりあえずタコとイカだ。それはまちがいない。変身セット並の巻き舌なのマジイラつくな。
「あっちからはなんかスライム来ておるんじゃが?!」
「……とんでるドローン、あれなんですか? 録画用?」
「ご明察でギルティ!」
 クレマァダの視線の先にスライム! 正純が見つけたのは謎ドローン!
 これはもうなんか、もうこれはだめだ!
 この状況を打破すべくその力を奮えイレギュラーズ! ミニスカポリス衣装なのを忘れるんじゃないぞ!

GMコメント

 なぜ健全シリアス平和的シナリオが得意分野の私にこんなリクエストが届いたのか皆目見当がつかない(リクエストありがとうございます。そりゃそうなりますよね)。

●成功条件
 ノイズ体の排除
(オプション)もっとミニスカポリスっぽくやる
(オプション)褐色肌をいい感じにアレしにいく

●ノイズ体
 いろいろいます。VR空間内の秩序を乱すイケない奴らなので全討伐しましょう。
○悪の戦闘員×結構な数
 語尾とかはきにしてはいけない。あまり強くないが群がってくるし一定人数いると連携技を繰り出してくるぞ!
 なんかこう、攻撃範囲広げたり派手に倒そう!

○タコとイカ×各2
 再生を持っているので触腕は生え直してくるぞ!
 でも根本から切れば再生時間が余分にかかるから猶予が生まれるぞ!
 そしてEXA高いから捕まらないように気をつけろ!

○スライム×1(初期数)
 溶かす、分裂する、まとわりつく、リプレイ終盤にもついた分が残る。
 まあそういう、いつもいそうなやつです。電撃とか火炎とか苦手だぞ(可燃物少量混合)。

○謎ドローン×最低10
 真っ先に壊せ。すごい高所飛行してるから撃ち落せ。早く!

●戦場
 VR空間内・コスプレエリア(シチュエーション任意、屋外固定)
 戦闘に支障はないと思いますがそこは皆さんの胸三寸です。あはは『胸』三寸だってよ。
 関係ないですが三寸は約9.091cmです。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • 再現性東京2010:B.M.S.P.完了
  • GM名ふみの
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年04月25日 21時55分
  • 参加人数10/10人
  • 相談8日
  • 参加費---RC

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(10人)

アルテミア・フィルティス(p3p001981)
銀青の戦乙女
炎堂 焔(p3p004727)
炎の御子
リア・クォーツ(p3p004937)
願いの先
新田 寛治(p3p005073)
ファンドマネージャ
リウィルディア=エスカ=ノルン(p3p006761)
叡智の娘
タイム(p3p007854)
女の子は強いから
小金井・正純(p3p008000)
ただの女
ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル(p3p008017)
薄明を見る者
クレマァダ=コン=モスカ(p3p008547)
海淵の祭司
コルネリア=フライフォーゲル(p3p009315)
慈悪の天秤

リプレイ

●流石に男をひん剥いてミニスカポリスにする趣味はないので褐色巡査みたいな感じで許して
 都合9名の褐色ミニスカポリス達は、語尾が「ギルティ」な権利低空飛行な怪人達やスライム、ドローン、頭足類に囲まれ今まさに青少年のなんかの危機を迎えていた。だが『ファンドマネージャ』新田 寛治(p3p005073)はノリノリだ。誰だよこいつを依頼に引っ張り込んだやつ。『優光紡ぐ』タイム(p3p007854)か。可燃性香草すぎるわ。
「B.M.S.P.杯出走メンバーをご紹介しましょう。世界を制するエロテロリスト、『プロメテウスの恋焔』アルテミア・フィルティス(p3p001981)」
「なんでこんなロクな事が起こりそうにない敵ばかりなのよっ、それに褐色肌だなんて……誰かに褐色ギャルでもさせておけばいいのよ!」
「まあ今回その『誰か』が貴女だったんですけどね。次、B.M.S.P.は一度経験ありの『炎の御子』炎堂 焔(p3p004727)」
「えっと、つまりその、どういうこと? ……こ、今回はボクのせいじゃないからね! 違った! 今回『も』!」
「語るに落ちましたね。続いてローレットの総大将、級友殺しの『願いの先』リア・クォーツ(p3p004937)」
「ていうか、これミニスカートの丈ヤバくない!? こんな格好でアグレッシブに戦うとか正気じゃないわ! キレそう」
「でも一番アグレッシブに行くと私は期待しています。さて次、性別不明は何だったのかメス化著しい『銀なる者』リウィルディア=エスカ=ノルン(p3p006761)」
「一体なにがどうしたら肌が褐色になってミニスカートのポリス? っていう格好をさせられるのか全く分からないんだけど。まあ練達の人間が考えることなんて……しかもこれ物凄く短い……恥ずかしい……」
「(胸元を)あけろ! デ〇ロイト市警だ! とか通じそうですね。さて続いては今回の火種になった香草焼きのタイム」
「練達ってこんなお仕事ばかりよね? 何かの陰謀が渦巻いているとしか思えない……」
「今回依頼を引っ張ってきたのは貴女ですよね? 次はバブみなら他の追随を見せぬ『天地凍星』小金井・正純(p3p008000)」
「それにしても、ふむ。なるほど。日焼けしにくいのでこの肌の色は新鮮ですね」
「切り替え早いですね。そして実はガードの甘いゴリラ、『猪突!邁進!』ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル(p3p008017)」
「わぁボンデージみたいな衣装すごいですねブレンダさん」
「ガードは甘くない! 甘くないぞ!!! ぜったいにな!!! なんかもう……ちゃんと守るんだからな!!! あとで見とけよタイム!」
「勢いが伝わってきますね。さて、残りは2人。コン=モスカの刺客ミニスカ祭司長『海淵の祭司』クレマァダ=コン=モスカ(p3p008547)」
「我の笑顔はうしなわれた」
「思い切りの良い素敵なコメントです。最後は悪()なのにミニスカポリスの『慈悪の天秤』コルネリア=フライフォーゲル(p3p009315)」
「コスプレとはいえアタシがこんな格好させられるとは……というか短くない? 普通なのこれ?」
「以上9名でお送りします」
「ちょっと答えなさいよ寛治!」
「と、とにかく! あたしはここで音楽教師やってんだから、教師としての尊厳を失うわけには……!」
「リアちゃんはもう手遅れだと思うけどボクはまだ大丈夫だし、お仕事に集中するためにもそこのメガネさんの監視は任せたよ、タイムちゃんとブレンダちゃん!!」
「もうやだ~~!!」
「まぁ今回の私のメインの役目は新田殿の監視なのだが、その手に持ったカメラは何もさせないからな!」
 寛治の嘗て無い長広舌による一同の紹介から始まった依頼、既にあらゆるフラグと手遅れ気味の決意が散乱していてなにがなんやら全然全くちっともわからねぇが、1つだけ確かなことがある。

 全員きっと精神面でのパンドラ損傷するんだろうなァ~~~~!

●裏切りとかしませんよ、ハイルール違反でしょう?
「ヤツらめ、早速仲間割れしてるでギルティ!」
「今のうちに恥ずかしい思いをいっぱいさせて戻れなくしてやるでギルティ!」
 戦闘員達の言葉の端々から明らかにアレな単語が出ているがそれを気にしている場合ではない。ドローン達はあちこちに分散しタコとイカ、そしてスライムが方位陣形を敷きながらじわじわと近付いているのだ。こいつらソレっぽいフォルムしときながら動きが凄い知性的だな腹立つ。
(ミニスカポリスらしさってなにすればいいんだろう)
(……本当にやらなきゃダメ?)
 リウィルディアとアルテミアは視線を交わし、理解したくないようなできないような雰囲気を醸し出す。こういう初々しい反応が見られるのも醍醐味っていうかその躊躇の表情もらったぞ。
 といっても、2人とも依頼には真摯なのでそれぞれ行動を開始する。リウィルディアは露骨に高低差高めの段差に片足をかけ、腰を沈めた。自衛隊で言うかがみ跳躍、片足スクワット的な態勢を取ると手錠を取り出し。
「さあおいで、ノイズ諸君。この空間で悪さをする君たちは───僕がまとめて、逮捕してあげるよっ!」
 なぜか背後で起きる小爆発! 拍手のSE!
「あいつ誘ってやがるでギルティ!」
「Pollllpppou.....」
 戦闘員数名とイカ1体がリウィルディアに向かう! しかしそれは罠! 妖精達が顕現する!!
「……掛かったね馬鹿め! これで一網打尽だ! ……ちょっとまってそんな大勢は、まっ」
 フラグも鮮やかに回収だ!
「コラァ、粘性生物!! 強制わいせつ未遂の疑いにより逮捕(抹消)します! えっちなスライムは消し飛べェッ!!」
 アルテミアは蒼き双剣を構えスライムへと一直線に駆けると、『対城技』とすら称される一撃を浴びせにいく。いかにスライムとはいえ物体系、この一撃で吹き飛ぶこともありえた……が、嗚呼何ということか、彼女の一撃が到達するや否やのタイミングで一部が飛散、分裂! スライムは増殖した!
「分裂するほうが早いわよね私知ってたんだから!」
「流石はプロのアルテミアさんね! 私はこのドローン達を……いやでもちょっと待って? このミニスカで簡易飛行してドローン撃ち落とすの? 正気じゃないわよね、戦闘員の相手でもしよっかな~~」
「は~~っ。黙ってれば気づかずやってくれると思ったのに。ドローン落とすのはとっても大事なことなのに。ビビっちゃったんですか?」
「は? ……ビビってるのかって? 誰が??」
「リアさんが」
「ふざけんな! やってやろうじゃねぇか!」
 アルテミアがピンチに陥っている手前で、リアとタイムは見事なまでの漫才ムーブに走っていた。リア・ヒダリデウテヤ・クォーツの見事なまでの反応は周囲をして感嘆せしめた。なおリアはどうしたかというと。
「佐藤も田中も鈴木も、纏めて魔力吸い上げて虚無らせて魅了してあげるわ!」
 ……と、戦闘員の中へ突っ込んでいって苛烈な攻撃を叩き込んでいく。誰だよ佐藤(以下略)って。
「すっげーー動きにくい!! スカート邪魔くせぇ!! こんなんで走ってられっかよ、機能性どうした!?」
「でも本当にノイズなの? 勝手に生まれて来た存在なの? 悪意を感じるドローンが凄く、すごいよ?」
 コルネリアと焔はそれぞれの技倆で以てドローンに苛烈な攻撃を仕掛けにいく。精密射撃と炎による一撃はそれぞれドローンを半壊せしめ、制御を失わせる。だがカメラが無事……。
「同業他者(誤字ではない)に不用意に撮影されるのは困りますね。この状況は私が押さえておきたいので」
 だったのだが、それらのカメラは素早く寛治が破壊した。それはいい。いいんだが、撃つときの姿勢とか諸々が明らかにこう、一同を監視している感満載なのだ。特にリウィルディアとかコルネリアへの視線が熱い。
「コイツ本音吐いたわよ! タイムはリア煽ってないで監視なさいよ! ブレンダ!?」
「私もドローンを優先して叩き落としたいんだ! 新田殿に不用意な行動はさせんが、限度がある!」
 流石にその視線やらに気づいたコルネリアはタイムとブレンダに檄を飛ばすが、タイムはリアを煽り倒してから頭足類共の方へ駆け、ブレンダは抜き打ち気味に太腿のベルトから抜いたナイフでドローン一閃、低空飛行してきたところにハイキック……ミニスカポリスとは何たるかを理解し尽くした動きに高ポイントだ! なお寛治は自分を監視すると公言したブレンダを監視しているぞ! 言いたいことは分かるな?
「取り敢えずドローンの残りとスライムを全部吹き飛ばせば問題ないですね……え? 警邏っぽく?」
 正純は天星弓を構えドローン達を狙おうとした。だがその時、『正純、もっとミニスカをアレしてこう叫ぶんや!』みたいな星の声を受信する。ダメなやつだな。足を前に突き出し、膝をやや曲げて弓をこう、もうちょっと胸元に寄せて。そうそういいよいいよ。ハイ3、2、1、キュー。
「逮捕しちゃうぞ☆!」
 見事すぎるミニスカポリスしぐさに全ノイズが歓喜し動きが激しくなった。なんてこった。

「大体じゃな、ミニスカポリスでないものがそこに一人おらんか! おるぞ新田寛治ィ!
 おいシステム!! 奴にも着せよ!! 着せないと我も――こっから一歩も動かないもん!!」
『エラー。申請を却下しました。移動不可の場合、地形ペナルティが入りますがよろしいですか? 3つ数えるうちにお答え下さい、カウントスター……』
「え、なんじゃその忖度。ペナルティって――」
『……ト。3。ペナルティ起動します』
「せっかちすぎんか!?」
 クレマァダは死なば諸共の覚悟で寛治を指差し、彼をミニスカにしようと目論んだ。だが、システム側は反映したくなかったらしくあっさり却下。それどころかクレマァダの足場の高低差を操作し、リウィルディアのときよりエグめな片足立ち姿勢を強要したのだった。なんてこった。保存しといた。
「応援早く早くっ……ってきゃー、クレマァダさんごめーーん!!」
「いや何がじゃタイム?! っていうか寛治の監視はどうした、何が来」
「Pollllpppou.....」
「Callllamarro....」
「イカとタコじゃな! ヨシ! こうなったら貴様等纏めて逮捕じゃ!」
 クレマァダはタイムが引っ張ってきた頭足類の1体に近付くと『海嘯』を放つ。ここは水辺ではないのでは? 否、よくご覧頂きたい。イカの触腕にミニスライムが。そしてイカはなぜか濡れている。そう、水分。水場ってことである。十全な威力を発揮でき。
「うひょわあああぁぁなんじゃこの、なんじゃこれ!!」
 てもノーリスクとはいかなかった。切り落とした触腕がクレマァダの腰元に巻き付いたり飛び散ったスライムがしとどに体を濡らしたり再生を始めた触腕が足を掴んで――ああ!
「……これも全部多分〇〇〇とかいう奴の手引じゃろ」
 どうかなー、偶然じゃないかなー!

●着火剤と揮発燃料と燃焼補助物質とが合わさり最悪に至る
「もう! いいかげん隠れてないで全員纏めて出てきて逮捕されに来なさいよこの変態スライム共!!」
「やめ、離れて、待った! 手錠を取るな、掛けるな! 触らなっ、ひぃ!?」
「出てこいとか離れろとか待ったとか、シュトーレンくらい甘い観測でギルティ! 我々ノイズはやるといったらどこまでもやる“スゴ味”があるでギルティ! ハーハハハハ!!」
 アルテミアは分裂したスライムをかなり倒したし、オリジナル体をぶちのめしたのでこれ以上の増殖はなさそうだが、それでも大分危ない状態にあった。スカートは両脇の腰回りをピンポイントに、そして南半球やや下、肩口、あと適当にタイツ数カ所を溶かされており脱げるかどうかギリのライン。リウィルディアはといえばイカ1体を倒したがその代償に肉体の複数箇所に巻き付いた跡がくっきりと残っている。シワとか諸々で。そして手錠を奪われている。これは危ない。
「リアちゃんの戦い方って、こう……」
「凄いよねー、ああっごめんリアさんそっちにタコが!」
「焔ァ! サキュバス戦法って言うな!!! あとタイム何やってんのよ!?」
「ボクの方にも来たよリアちゃん! たすけて!」
 焔とタイムのどこか察したような視線に、さしものリアもちょっとだけキレかけた。吸って(Mアタック)虚無らせて魅了する戦い方は明らかにソレなんだが。あと戦闘員のひとりをドロップキック(足広角20°)で蹴り倒したのでもう完全に言い逃れができない状態だ。
 タイムに誘導されたタコは同時に焔の側にも襲いかかっており、何故か既にくっついていたスライムの破片で微妙に濡れている(そして服が崩れている)。思わず逃げに走った彼女は、リアの方に寄っていく。近づきたくないと思っていたリアにとっては最悪な展開である。さてどうしたものか。
「ぷっぷーーー!! 全身タイツ罪で逮捕よアンタ達ぃ!! 手を挙げろ! さもなくば撃つわ!」
「貴様らは全員纏めて逮捕だ!」
 コルネリアとブレンダはドローンを撃ち落とし尽くし、次に戦闘員の殲滅に移る。既にコルネリアは射っているんだが彼女はまあ悪女だしそれくらいセーフセーフ。はいもうちょっと胸寄せて。はいギュっと。よーしよーしそうそう。
「でも正純とかブレンダとか似合うわねぇ。若さかよ……どいつもこいつもハリツヤ良いのがよぉ! クソが!!」
「コルネリア殿だって十分ピチピチ(死語)ではないか。まだ全然イケるぞ」
「本当ですよ。まだ大丈夫な範……おっと戦闘員に混じって誰か巻き込んじゃったみたいですね。私の弓は敵味方選べないですからねー辛いなー」
 コルネリアは正純とブレンダを見てあまりの差(主観)に嘆きの1つもぼやきたい気分だった。9歳差と6歳差じゃそりゃまあ……って気持ちにもなるが、言うてコルネリアもまだ全然イケると思われた。少なくとも寛治の視線は向いているぞ。
 なお、正純の流れ弾は寛治どころかクレマァダも掠っているが。
「あーみりょうかなー、我みりょう使えるからなー仕方ないなーあー」
 こっちはこっちで寛治を巻き込む形でイカを蹴散らしており、寛治は双方の猛攻(巻き込み)を受けてかなりの傷を負っていた。だが視線は依然として女性陣を追っていた。 
「覚えてろよタイム! あんた本当に後でお説教だからね!」
「許して! 触手を憎んでタイムを憎まず! 神の使徒でしょ!」
「神の使徒でも許せるもんと許せんもんがあるじゃろうが!!!」
「ああっ…わたしが至らないばかりにこんがり褐色肌のミニスカポリス達にセンシティブな触手達が容赦なく襲い掛かってしまうわ!」
 こんがり焼けているのはタイム含め女性陣全員なんだよなぁ。
「ひっ……こ、このっ……まとわりつくなっ……やぁっ、こ、これ以上溶かさないで!!」
「リアちゃん助けて!!」
「なんで私もいつの間にか服を溶かされているんでしょうか、クソがよ……」
「焔ァ! なんで私の方に近寄ってきてるの焔ァ!」
「あぁぁぁぁ加齢が辛いぃぃぃ!!」
「そこの全身タイツ! 他の連中は見逃しても私は見逃さないからな! 逮捕だ逮捕!」
「~~っ! フェアリーズ……ゲイムッ!!!」
「回復はするからみんな何とか耐えて…! お願い…!」
「やれやれ、ここまでくると依頼達成の危機ですね……」
 明らかな惨状。ここまで酷いありさまを誰が想像できただろうか? きっと全員織り込み済み。ヨシ!
 寛治もそろそろピンチすぎるので本格的に戦闘員を蹴散らし、スライムは適度に飛び散らせつつ蹴散らし、頭足類達は足を何回か生やして切ってして仲間達に飛び散るように腐心した。
 その結果がご覧の有様だよ。
「やめろって……言ってんでしょうがァ!!!」
 アルテミアが流石にキレて渾身の一撃を放つ! 自身もろとも!
「そーれどうにでもなーれ☆」
「そう……星がそういうなら仕方ないですね……」
 タイムが諦め気味に治療を繰り返し、正純は星の導き(意味深)に首肯すると最早敵も味方もないように弓を引きまくる。あ、これ振り切っちゃったか。
 イレギュラーズの圧倒的な火力は最後に残っていた頭足類達も消し飛ばし、見事VR空間に平和を取り戻したのであった。
「……ところでこれは?」
「話は署で聞かせてもらおう」
 あった、が。
 寛治はブレンダに手錠をかけられ連行されつつあった。そして寛治は周囲に視線を巡らせ、助けが来ないことを理解した。
「も、もうお嫁にいけない……うぅっ」
「ミニスカポリスって……こんなに大変だったの……?」
「もう終わりよね? こんな格好とはおさらばよね!?」
「我はもうだめだ」
「ボクは悪くないよ……うっうっ」
 この死屍累々たる状況で誰が悪いとか悪くないとかは最早問題ではないが、まあ記録は残らなかったと思われる。
 だが、ノイズがこれっきりとは考えづらい。
 頑張れイレギュラーズ、コスプレ肌変色フェチのノイズがこの世から消え去るその日まで!

成否

成功

MVP

リウィルディア=エスカ=ノルン(p3p006761)
叡智の娘

状態異常

新田 寛治(p3p005073)[重傷]
ファンドマネージャ

あとがき

 流石に録画データを残すのは私の手に余る行為なので破壊されたと思います。
 思うよね? 思ってるとも。
 なおリクエストシナリオなので続きません。
 MVPはミニスカポリス補正値の高さです。

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