PandoraPartyProject

シナリオ詳細

足跡残るスプリングスノウ

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


 銀の森。それはラサと鉄帝の国境に存在する観光地である。ガイドブックにも載せられるそこは万年雪がありながらもラサの温暖な空気が流れ込み、思う程冷え込む地域というわけではない。風光明媚な土地でもあるが故に、各地からこの景色を見ようとやってくる観光客は多いのだ。
「『雪泪』というのは森の中心部にある深い湖だな」
 歩きながら森の説明をする『焔の因子』フレイムタン(p3n000068)の言葉にイレギュラーズたちが聞き入る。中には全く知らない者からガイドブックで知識はある者、或いは訪れたことのある者も混じっているか。
「詳しいのね」
「この森全てとはいかないがな。ガイドに載っている程度であれば説明もできる」
 チェルシー・ミストルフィン(p3p007243)の言葉に小さく苦笑を浮かべるフレイムタン。彼も熟知しているというほどではないらしい。
 2人は同じ場所――この銀の森に縁のある精霊種(グリムアザース)だ。とはいえ双方とも森を出て暫く、これはヒトの言う『里帰り』のような意味合いもあるだろう。しかし純粋な里帰りで一同は歩を進めているわけでもない。
「巡回の傭兵を臨時募集、か……森に脅威がいるってことよね?」
「ああ。未だ被害は出ていないが、姿は度々目撃されているようだ」
 フレイムタンがローレットへ持ち込んだのは銀の森の観光、ではなくそこへ現れる魔物討伐。ラサ側から火蜥蜴の群れが侵入し、うろついているらしい。観光客が訪れる場所までは踏み込んできていないものの、複数回目撃されているとあればそれも時間の問題だ。
 そういう訳で銀の森からは観光客の安全を守り、危機をいち早く察知するための巡回と、元凶たる魔物討伐の2つがラサにて依頼として出されようとしていたのだが――そのうちの片方をフレイムタンは特異運命座標で担当しようと情報屋へ仲介してもらったのである。
 故に、観光客の安全はもう片方の依頼を受けている筈の傭兵たちが担ってくれるはずだ。自分たちは魔物討伐に全力を注げば良い。

 森の精霊たちは、いいやこの世界の精霊たちは世界の均衡を保つためにその力を使っている。この森の光景もまた、氷の精霊たちは雪が砂漠地帯まで広がらないように、砂漠地帯の炎の精霊たちは太陽の光が氷を溶かさぬようにと制御して作り出しているのだ。そうして均衡を保っている場所へ魔物が乱入したとあれば、その均衡が崩れて雪が解けてしまったり、逆もまた有り得る事だろう。

「もうじき目撃地点だ」
「ええ」
 さく、さく、さく。雪を踏みしめる音が小さく響いていく。雪が他の音を吸収してしまうから、それ以外は酷く静かだ。
 観光客ならば入り込まないような場所へ踏み込んだ一同は雪の上に真新しい足跡を見つける。爬虫類に似たその足跡にイレギュラーズたちは顔を見合わせた。
 行ってみよう、と。
 誰かが発したその言葉に、一同は足跡を移動を始める。それよりほどなくして、雪がぽつぽつと溶けている光景を目にすることとなるのだった。

GMコメント

●成功条件
 魔物の討伐

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。不明点もあります。

●エネミー
・『火脚』アグニ
 火蜥蜴の1体が突然変異により怪王種となったようです。火蜥蜴より一回り大きく、二足歩行します。その足元には炎を纏い、足元の雪を溶かしています。手にはどこぞから奪ってきたのか、剣が握られています。
 物理・神秘両方を扱う事が可能であるようです。人の言葉を解するかどうかは不明ですが、武器を扱えるほどの知能を持っており、この群れのボスでもあります。
 怪王種としての能力に加え、武器を持っていることで高い攻撃力が予想されます。また足元から揺らめく炎は【棘】の性質を持つようです。その他のステータスは不明ですが、決して低くはないでしょう。

・火蜥蜴×8
 ラサより侵入したモンスターです。人間の子供ほどもある大きな蜥蜴であり、火の力を操ります。四足歩行で移動しています。
 噛みつく、体当たりなどの攻撃の他、火を吹くことができるようです。火炎・崩れ系統のBSを受ける可能性があります。
 個々の攻撃力は高くないものの、素早く手数が多いため注意が必要です。

●フィールド
 鉄帝とラサの国境地帯にある銀の森。溶けない雪とラサからの暖気がある風光明媚な場所です。
 足跡はラサ側から鉄帝側へ渡るようについているようです。
 木々や雪によって多少視界や足元の悪さが想定されます。観光客の乱入はありません。

●怪王種(アロンゲノム)とは
 進行した滅びのアークによって世界に蔓延った現象のひとつです。
 生物が突然変異的に高い戦闘力や知能を有し、それを周辺固体へ浸食させていきます。
 いわゆる動物版の反転現象といわれ、ローレット・イレギュラーズの宿敵のひとつとなりました。

●友軍
『焔の因子』フレイムタン(p3n000068)
 グリムアザースの青年。至近~近距離ファイター。そこそこ戦えます。
 皆様から指示があれば従います。

●ご挨拶
 愁と申します。大変遅くなりましたが里帰り……と言う名の魔物討伐です。
 銀の森を守りましょう。殲滅後であれば、軽く森を見回れるかもしれません。
 それでは、よろしくお願い致します。

  • 足跡残るスプリングスノウ完了
  • GM名
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2021年04月14日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談6日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

サイズ(p3p000319)
カースド妖精鎌
イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)
業壊掌
オリーブ・ローレル(p3p004352)
鋼鉄の冒険者
炎堂 焔(p3p004727)
炎の御子
マリア・レイシス(p3p006685)
雷光殲姫
リック・ウィッド(p3p007033)
ウォーシャーク
チェルシー・ミストルフィン(p3p007243)
トリックコントローラー
胡桃・ツァンフオ(p3p008299)
ファイアフォックス

リプレイ


 さく、さく、さく、さく。
 春が訪れても、鉄帝とラサの間に位置する『銀の森』では雪が消えることは無い。絶えず残る万年雪が森を彩り、ラサからの暖気がその寒さを和らげる。鉄帝にいる氷の精霊と、ラサにいる炎の精霊が上手く調節しあっているのだ。
「そんな場所に、火蜥蜴の怪王種ねぇ……」
 『ファイアフォックス』胡桃・ツァンフオ(p3p008299)は視線を巡らせながら呟く。まだ辺りは白一色だが、これもラサへ入っていけば消えてしまうのだろう。そんな均衡を破る存在が現れたとなれば、確かに一大事である。
「フレイムタン、わたしも炎の精霊種として手伝うのよ。よろしくね」
「ああ、心強い」
 傍らの『焔の因子』フレイムタン(p3n000068)はかつて、この森を守る為に戦っていたことがある。あの時ほど危険ではないが、放置しておけばそれ以上の脅威にもなりかねない。
「機会があれば、依頼ではなく観光で来てみたい物です」
 風ではらはらと舞う雪を『鋼鉄の冒険者』オリーブ・ローレル(p3p004352)が視界に留める。銀の森は名として知るだけの場所であったが、これは成程と納得がいく。観光地として人が来るのも道理だろう。
 故に、なおさら荒らされるなどあってはならない。魔種に連なるようなモノたちが美しい場所を崩してしまう前に、後顧の憂いを絶つためにも1匹残さず仕留めなくてはならない。
(元から世界の敵なのですから、敢えて生かしておく理由もありませんけど)
「故郷のピンチなら黙っていられないぜー!」
「彼らには悪いが、出来るだけ早く対処しよう」
 『ウォーシャーク』リック・ウィッド(p3p007033)の言葉に『雷はただ前へ』マリア・レイシス(p3p006685)は頷きながら思考を巡らせる。怪王種が出没しだしたのはそこまで昔の事ではない。解明されていないことも多く、今回のように剣が使える個体もいれば全く別の変化を遂げる個体もいる。能力が上がる事は間違いないが、その伸び方についてはそれぞれであるらしい。
「剣が使えるなんて、結構とんでもない変わり方をするんだな……」
「これからも、もっと色々な個体が現れるかもしれないね」
 先に不安がないというわけにはいかないが、見えぬ先ばかりを見ても仕方がない。まずはこの森で暴れるモノたちだ。
「どうせ出て来るなら北部の寒い地方にでも出てくれればイイんだけれどね」
 困ったもんだと『業壊掌』イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)は雪解けの痕を追いかけながら肩を竦める。その力も場所によっては重宝されるだろうに、この『銀の森』に来てしまったがばかりにこうなるのだ。
(なんかこの雪を見てたら、虐められた記憶を思い出してきたわね……)
 久方ぶりの帰郷となった『トリックコントローラー』チェルシー・ミストルフィン(p3p007243)は何とも言えない表情を雪へ向ける。ここの雪自体に罪はないのだが、こればかりは如何ともしがたい。悪いのは虐めてきた奴らである。
(真の魔剣になった私の力、地元のダチコーに見せてやるわ)
 悪い笑みを浮かべるチェルシー。その視線はイグナートの辿る雪解けの跡に向けられた。だんだんと近づいてきた気配に『炎の御子』炎堂 焔(p3p004727)は周囲へ保護結界を張る。
「森を守りに来たのに、戦いで荒らしちゃったらいけないもんね」
 それに、と焔は視線をフレイムタンへ移す。ここは彼と出会った初めての場所でもあるのだ。尚更荒らさせるわけにはいかない。
 このままでは友人となった氷の精霊――そして女王エリスも心配だ。

 炎の気配。それを感じたチェルシーは走り出した。
「おら、爬虫類ども。なに私のシマをイキりながら土足でアガってんのよ! シバくわよ!!」
 鞭を鳴らしながらラサの精霊に砂嵐を生じさせたチェルシー。止んだ直後に焔が飛び込み、他より一回り大きい火蜥蜴の前へ立ちはだかる。
「皆の元には行かせないよ」
 怪王種である『火脚』アグニ。その動きを邪魔するのは焔の役目だ。足に炎を纏うこの相手に多少に親近感を持ちもするが、それでも敵である以上容赦はできない。
(エリスちゃんたちは、ボクたちが守るんだ……!)
 焔が抑えたアグニとの距離を見ながら離れた胡桃は術を行使し、稲妻を呼び起こす。未だ味方の飛び込んでいない火蜥蜴の群れへ放つと、『カースド妖精鎌』サイズ(p3p000319)が彼らを引き寄せるべく飛び込んだ。
「鍛冶妖精サイズ、この俺が相手だ」
 ちらほらと視線がサイズへ向けられる。その瞬間、嵐のような攻撃がサイズを襲った。
(これを凌げば……!)
 そう易々倒れるような体ではない。その火だって鍛冶屋にとっては恐れるに足りず。そうして耐え忍ぶサイズの元へ、オリーヴとイグナートが肉薄していく。2人分の乱撃が敵のみを撃った。
「フレイムタン、漏れたトカゲを止めて欲しいな!」
「承知した」
 イグナートの言葉にフレイムタンが頷いて四肢から炎を燃やす。そしてサイズへ向かっていっていない火蜥蜴を認めると、力強く地を蹴った。
(いい乱戦具合です)
 オリーヴは的確に敵味方を見分けて攻撃を繰り出しながら周囲を見渡す。こうした乱戦は全方位を警戒する必要があるが、範囲を一掃できる者からすれば一網打尽にするまたとないチャンスだ。
 そこへリックもまた飛び込んでいく。回復も近い方が対処しやすいし、自身の周囲は支援の範囲だ。
「皆、どんどんいってくれ! おれっちが援護するぜ!」
 リックの力で素早く、鋭く動くイレギュラーズたち。同時にリックは攻勢の集中をすることでより確実なヒールが出来るよう構える。
 不意に周囲へ落ちた落雷は、耐えず火蜥蜴たちを襲い余裕を削っていく。蒼雷状態となったマリアは地面からわずかに浮きつつ、群れを冷静に見定めた。
「すまないね、君たちも生きる為に必死なだけだろうと思っているよ……だが、それは我々も同じなんだ」
 互いのテリトリーが運悪く被ってしまっただけ。それが離れていたのならこうはならなかったかもしれない。しかし『もしも』の話なんてしても仕方がないし、相手が理解するとも思えない。故に――ここで、倒す。
 火蜥蜴たちの猛攻にサイズが押されながらも、その様子を注視していたリックが素早くミリアドハーモニクスで回復する。バリアが解ける合間を狙った攻撃に加え、バリア自体もサイズへ負荷をかけるのだ。長期戦はキツいだろう。周囲の敵をフレイムタンはじめとしたイレギュラーズで対応していくが、その素早さは想定以上か。
「何もかも燃やしたら銀でも森でもなくなっちゃうのよ! さっさと――虫の様に落ちなさい!」
 しかしチェルシーは執拗に追い掛け回し、自らの力を瞬間的に底上げして片翼で旋回する。剣の翼が火蜥蜴を打ち上げ、そして雪の中へ叩き落した。
「皆、頑張って……!」
 焔はそんな彼らの元へ行かせないようにとアグニの動きを邪魔し続けていた。焔自身に引き付けられているわけではないので、アグニは邪魔だと言わんばかりに焔の脇へ回り込もうとする。こちらはこちらで火蜥蜴に構う余裕もないほどの攻防戦が繰り広げられていた。
(まだ、まだだよ。あっちに行かせるわけにはいかない!)
 斬りはらう剣を避け、焔の足が雪を踏みしめる。足裏でググ、と雪の固まる感触がした。
 火蜥蜴の攻勢に苦戦しつつもイレギュラーズたちは1匹、また1匹とその数を減らしていく。胡桃は後方へと零れてきた火蜥蜴に迎撃の構えを見せた。
(下がらずに迎撃するのだわ)
 ここで守勢を見せれば火蜥蜴の攻勢を助長するかもしれない。そこへフレイムタンが横合いから敵へ格闘戦を仕掛ける。
「今だ!」
 フレイムタンの言葉に胡桃が攻撃を撃ち放ち、火蜥蜴へ高火力な攻撃を命中させる。火蜥蜴はボロボロになった体を雪上へ横たえた。
(倒した火蜥蜴を攻撃の盾に……は難しそうですね)
 オリーヴは攻撃しつつ火蜥蜴の亡骸を一瞥する。人間の子供ほどもある大きな蜥蜴であるが、彼らの放つ炎はそれを盾にしても余りある熱量だ。
「ですが、それに手をこまねいているわけにもいきますまい」
 リーガルブレイドを放ち、自らの体勢をも立て直したオリーヴは長剣を握り直す。あともう少しだ。
「耐えられるものなら耐えてみろ……! エクスプロード!」
 サイズの言葉と共にランタンが掲げられ、その周囲が爆発へ包まれる。至近距離にいた火蜥蜴たちは爆風へと晒された。
(もう少しか……銀の森が荒らされるのはチェルシーさん嫌そうだし、頑張って掃討しきるとしよう……)
 本来であれば鉄帝の依頼を積極的に受けるような身ではない。それでも仲間がそうしたいと望むのであれば別だ。
「悪いね! 私には火炎も崩れも通用しないよ!」
 マリアが超遠距離から電磁加速によって瞬く間に肉薄し、そして神速の掌打を撃ち込み続ける。相手の力を奪い、かつダメージも与える技を加速によって連続で加えたマリアをリックがクェーサーアナライズの範囲に入れる。
「おれっちも頑張るぜー!」
 乱戦の中、自身も傷つきながら仲間たちを鼓舞するリック。胡桃はその範囲に入らないまでも、敵の攻撃を受けない範囲で確実に殲滅していく。
(いざとなったらクェーサーアナライズに飛び込んでいくの)
 ブラックジャックを付与し、その火力を上げて雷を落とす胡桃。さあ――あらかた退けられたか。
 イグナートはそれを見てアグニへと体の向きを変える。焔もだいぶ押されているようだ。飛び込んだ彼は雷吼拳をアグニへと叩き込んだ。
「ヤア、話は通じるかい? どうやら鉄帝向けのファイターみたいじゃないか! オレと遊ぼうぜ!」
 戦い好きの血が騒ぐ。そんな彼へ視線を向けたアグニは警戒するような視線を向けた。若干ながら知性を感じさせる光を見てイグナートは瞳を眇める。
(剣を扱えるくらいの知性はあるんだろうけれど……ただのモンスターにそこまでの知性を授けてしまう現象か)
 怪王種。動物の反転現象。反転と呼ばれるそれに対抗できるからこそ特異運命座標なのだろう。けれども普通の生物にパンドラを蒐集する力はない。他に何か……怪王種とならずに済む手法があれば良いのだが。
 イグナートの参戦に焔はほっと息をつき、削れた体力をヴァルキリーオファーで戻す。攻撃を叩き込んだ彼もまた、アグニの炎で反動を受けているはずだがそれを感じさせない。
(できれば皆で攻撃して分散させたいね)
 これ以上誰かばかりが受け続け、その誰かが落ちてしまったら形勢逆転もあり得るだろう。
 イグナートに次いでやってきたオリーヴもその炎に臆さず長剣を向けていく。倒れる前に倒してしまえばこっちの勝ち、数の利はあるのだから全力で行くべきだ。
「ここへ踏み込んだこと、悔い改めなさい!」
 チェルシーは時間へと干渉し、目のも留まらぬ速さでグリムエンドを叩き込む。想定以上の攻撃にアグニも膝をつくが、その分の負荷は当然チェルシーへも返っていくのだ。
「それでも、イッキに畳みかけよう!」
 炎に怯えて攻勢が止まることはない。イグナートは短期決戦を狙って拳を叩き込み続ける。自身と似たスタイルを持つ者との相対故に、戦い方の向き不向きも重なるものがあるのだ。
「まったく、これは中々骨が折れるね……!」
 動き回り、その視線を散らすマリア。膝関節を狙った集中攻撃に、アグニはそこを庇うようにしながら戦い続けるが――その動きが逆に自らの攻勢を抑え込むこととなる。
 パーティによる高火力の連撃に、アグニはやがてその剣を取り落とした。

「私たちはたまたま多数派だっただけさ」
 マリアは彼らの亡骸を集め、弔ってやる。本来ならば彼らに罪があるわけではないのだと。
 その弔いを手伝ったオリーヴは帰路へつくと背を向ける。鎧を着て剣を担いだ状態で観光、という気分にはなれなかったから。
「また気が向いた時にきますよ」
 軽く手を振って。オリーヴは1人、銀の森から去って行った。
「フレイムタンくん! このあと時間ある?」
「ああ」
 フレイムタンの言葉に焔はなら、と目を輝かせた。氷の精霊たちと女王に会いに行こうと。ここまで雪が溶けてしまったのだ、何か大変な思いをしているかもしれない。
「何かお手伝いができたらと思って」
「そうだな。何ができるかはわからないが……行ってみても良いだろう」
 頷いた2人は氷の精霊たちがいるであろう方角へ。もっと雪と氷に包まれている場所へ。
 チェルシーと胡桃は故郷だから、と銀の森をそれぞれ見て回る事としていた。途中まではフレイムタンたちと一緒だ。
「私の家は残ってないわよねぇ、むしろ精霊種ってどうやって生まれるの?」
 視線をフレイムタンへ寄越せば、彼は小さく首を傾げてわからんと返した。精霊種と言えど、一概にどう生まれると決まっているわけではないだろう。特殊な生まれの者もいるかもしれない。
(どんな面してやがってたかしらね、ウチの奴らは。まずは長老にお話を聞いて、それからタンスを漁りましょう)
 今を知る為、とすべきことを思い浮かべていたチェルシーはふと『雪泪』についても思い出した。これも情報を集めておこう。
「かつて知ったるなんとやら……なんとやら……?」
 胡桃ははて、と首を傾げる。前にここを訪れたのはいったいいつだっただろうか。細かいことはよく覚えていない。
(でも……この空気はやっぱり、落ち着くの)
 清涼な、しかし他の場所よりは暖かい。故郷と呼ばれる場所の匂いだ。

成否

成功

MVP

イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)
業壊掌

状態異常

サイズ(p3p000319)[重傷]
カースド妖精鎌
リック・ウィッド(p3p007033)[重傷]
ウォーシャーク

あとがき

 お疲れさまでした、イレギュラーズ。
 銀の森に平和が戻ったことでしょう。

 それでは、またのご縁をお待ちしております。

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