シナリオ詳細
<Raven Battlecry>囚われの女傭兵 ~迫るオークの影~
オープニング
●囚われの女傭兵
「ハハッ! 歴戦の女傭兵とやらも、こうなっちゃ形無しだなぁ、おい!」
「……ちっ」
下卑た笑いを浮かべる、盗賊団のゴロツキども。
ここは、ラサの首都ネフェルストから離れた場所にある遺跡群のひとつだ。今は、大鴉盗賊団の一隊がアジトとして使っている。
囚われの身となっているのは、女傭兵であった。
彼女は、これまでいくつもの戦功を上げてきた歴戦の女傭兵である。
しかし、卑劣にも彼女の人質を取られて誘い出され、罠にかかってしまい、今は虜囚の身となってしまった。
「名を馳せた女傭兵様も、縛り上げちまえばこんなもんよ」
「くくく、こうしてみりゃあなかなかの上玉だぜ」
盗賊どもは、舐め回すような視線を遠慮なく女傭兵に浴びせている。
戦う女性は美しい――。
だが、こうして囚われの身となってしまうと、その美しさが仇となる。
鍛えられ無駄のない身体も、屈しようとしない意思の宿った瞳も、相手の加虐心を誘うものとなってしまう。
「さあて、お宝の在り処と警備の仔細を教えてもらおうか」
「誰がてめえらなんぞに教えるかよっ!」
盗賊どもの尋問にも、女傭兵は怯みはしない。
数多の戦いの中で、肉体のみならず精神力も鍛えられたのだ。
しかし、大鴉盗賊団のゴロツキどもにとって、今の彼女は翼の折れた飛べない鳥……獲物でしかない。
「いいぜえ、そういう強気な態度なのは」
「そうそう、いたぶり甲斐があるってもんよ!」
盗賊どもは派手な笑い声を上げた。反抗的な女傭兵の心をへし折るために。
大鴉盗賊団の狙いは、首都ネフェルストに集められた願いを叶えるという『色宝』――。
これを強奪するため、警備の状況と『色宝』の保管場所を知る女傭兵から情報を聞き出そうとしている。
「フフフ、今回は特別に聞き出すのが得意な連中を招待しているんだぜ?」
そう言って呼び出されたのは、数匹のオークたちである。
「ブフフフ! 心の底からお宝の在り処を吐き出したくなるようにしてやるんだブ!」
●危機を救え!
「大変っす! ラサの女傭兵さんが大鴉盗賊団に捕まってしまったっす!!」
ギルド・ローレットでは、『パサジールルメスの少女』リヴィエール・ルメス(p3n000038)が慌てふためいていた。
現在、ラサでは『色宝』を巡る探索が行なわれ、ローレットの冒険者たちもこれに協力していた。
この『色宝』を狙って大鴉盗賊団が動き出し、それらの情報を知る女傭兵が捕らえられてしまったのである。
「あいつらのアジトは大体わかっているっす!」
リヴィエールは情報を告げる。
女傭兵は、身内を人質に取られ、罠にはめらられたらしいが、囚われた場所については彼女も情報を掴んでいた。
「女傭兵さんは連中がアジトのひとつとして使っている遺跡にとらわれているっす!」
そういって、リヴィエールは地図を用意した。
それほど大きな規模ではないが、一団が身を隠すには十分な規模のものだ。
「遺跡は入り口がひとつ。内部はそんなに広くないっすが、目につかない地下に女傭兵さんを連れ込んだようっす。遺跡にいる盗賊は15人程度っすが……」
遺跡にこもる盗賊どもは、当然周囲を警戒しているだろう。
他にも、気になる情報があるらしい。
「女傭兵さんを拷問するためにオークたちを雇ったって情報があるっす!」
オークの残虐性はよく知られている。
それが女傭兵の口を割らせようと拷問を加えたらどうなるか? 凄惨な結果となってしまうだろう。
「女傭兵さんの一刻も早い救出をお願いするっす!」
- <Raven Battlecry>囚われの女傭兵 ~迫るオークの影~完了
- GM名解谷アキラ
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2020年12月19日 22時10分
- 参加人数8/8人
- 相談6日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●集まった勇士たち
「くんくん! 歴戦の女性傭兵の匂い!」
その危機の匂いを嗅ぎつけて、『八百屋の息子』コラバポス 夏子(p3p000808)らイレギュラーズはやってきた。
「幼い家族を人質に……そのいぇオークまで雇って拷問なんて。ひどいことするね……!」
「拷問にオークはシュミが合わないね。仲良くなれそうにない相手なんだからエンリョなく行こう!」
『揺らぐ青の月』メルナ(p3p002292)『業壊掌』イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)もまた、オークまで雇った盗賊どもへの憤りを露わにしていた。
「あいつらがやる拷問なんて下衆いに決まってる! 弟さん共々無事に助け出すよ!」
『暁の剣姫』ミルヴィ=カーソン(p3p005047)の言葉に、一同頷いた。
囚われた女傭兵は、家族である弟を人質に取られているという。
許すことのできない卑劣さだ。
女傭兵ともども、無事助け出してやらねばならない。
「人質、のう。勝てぬ相手にはまあ的確な策かもしれぬが、気分の良いものではあらぬの」
『宝石の魔女』クラウジア=ジュエリア=ペトロヴァー(p3p006508)は少々眉を潜めている。
取れる手段を取ったという意味では評価できるのかも知れないが、だからといって気分がいいものではない。
あんつさえ、オークたちに拷問を任せるというのは、ギルティの判定を下すしかなかった。
「くだらねえ奴らにラサの女を汚されるなんざ冗談じゃねえ。無傷で救い出して、盗賊どもにはきっちり反省して貰うぜ」
『アートルムバリスタ』ルカ・ガンビーノ(p3p007268)は、ラサの出身であった。
同郷の傭兵に手出しをする連中を放置はできない。
必ずや助け出し、二度とこんな真似ができないようきっちり落とし前をつけさせるつもりだ。
「断じて許すわけにはいきません。二人を救った後に……斬り捨ててやりましょうか?」
反省などは生ぬるい、『放浪の剣士?』蓮杖 綾姫(p3p008658)はそのように思っている。
幼い子供を人質に取るような輩が、反省するとは思えないのである。
その生命を持って償わせるのが道理であると、手の内にある魔剣も同意しているかのようであった。
「ただちに殺される危険は少ないとはいえ、尋問なんて長い間受けたいもんじゃない。さっさと助けてやらないとな」
七人の仲間とともに、『魔剣鍛冶師』天目 錬(p3p008364)は盗賊とオークがこもる遺跡を眺めて言った。
やはり、前情報にあるように見張りが立っている。
遺跡への潜入のため、行動を開始した。
●見張りの排除
「そこで俺はあいつに言ってやったのさ。『やっぱりお前はブラックが似合うやつじゃなかったようだぜ』ってな!」
「かぁー! カッコつけたもんだなぁ、おい!」
盗賊たちの見張りは、5人体制で砦となっている遺跡の周囲を警戒している。
そのうち、ふたりが歩哨として巡回している。
この辺りは、事前情報にあったとおりだ。
「あの見張りたちは、奇襲で対処よ」
「ああ、手筈通りにな」
メルナとルカが先行する。それに他の人員が続く形だ。
騒ぎ立てられると面倒なので、迅速にカタをつけるのが最良である。
「それでよぉ、お前は何色だったんだ?」
「よく聞いてくれた! ピンクが割り当てられたんだよ」
「ピンクぅ~!? お、お前がピンクかよぉ! ぎゃははは!」
「なっ、笑うだろ? ったく、冗談じゃねえぜ」
などと軽口を叩きあっているふたりの歩哨に、音もなく忍び寄っていく。
「それでよぉ……ぶはっ!?」
いきなり、ピンクがどうこう言っていた見張りが吹っ飛び、もんどり打って倒れた。
派手なきらめきが、そいつの頭に直撃したのだ。
「お、おいっ!? ……て、敵か?」
何が起こったのか把握できずにいるもう一方に、メルナが斬撃を繰り出した。
声を上げて増援を呼ぶ間も与えなかったのである。
「ふふっ、うまくいったようじゃ」
にんまりと笑ったのは、クラウジアである。
彼女が魔力に込めた宝石を飛ばし、狙撃したのだ。
「そらよっ!」
「おとなしくしてもらいましょう」
残りの見張りも、異変に気づく前に片付けられてしまった。
ルカがまとめてなぎ倒し、錬の式神・陽鏡が光を放って盗賊どもを撹乱した。
瞬きするまもなく、完全に油断していた相手はあっという間に無力化されたのである。
「さて、これで眠ってもらって終わりというわけには生きません――」
「うぎゃ!?」
綾姫は、気絶している見張りをひとり蹴飛ばして目を覚まさせた。
「な、なんだ!? お前らは……」
「時間もないので手短に。今の私は『何故かわかりません』が非常にイラついています。あまり怒らせないほうが身のためですよ?」
まるでゴミを見るかのような冷たい目である。
その手は、もう柄にかかっている。返答次第でどうなるかは、語らずともわかろうというものだった。
「た、助けてくれ~!?」
「この先、どうなっていますか? あなた方が捕らえた女傭兵とその人質、人員についてです」
「い、言う……! た、助けてくれ! 女傭兵は一番奥の部屋だ!? 5人ばかしといたぶるために雇ったオークが5匹……女傭兵の弟は入って左の牢だ。そっちには、5人ばかしが見張りで待機してる。ああ、入り口には鳴子が張ってある」
「なるほど、もう一度繰り返しなさい」
「ひいぃぃぃ!」
すらりと剣が抜かれ、冷たい切っ先が鼻先に突きつけられる。
男は、同じ内容を繰り返した。
「思いつきの嘘ではないようです――」
それを確認すると、剣の平で殴りつけ、眠らせる。
とっさに思いついた嘘なら発言に矛盾が出るが、それはないようだ。
「おお、それなら安心じゃのう」
綾姫の尋問に、クラウジアもうんうんと頷いた。
●潜入 ~人質救出~
「ほーら、呼子ー。罠返事してー」
遺跡に入ったクラウジアは、罠に呼びかける。
鳴子の罠があるのは、無機疎通で見張りたちから聞き出しているので、呼びかければいい。
もちろん、盛大に返事されたら困るので、その辺は調整だ。
「ワナも、地脈の気のナガレを読み取れば位置をトクテイできるしね」
イグナートは、罠対処のスキルを持っている。
クラウジアが指差した方向に罠をたぐり、仕掛けられた鳴子を握り潰した。
「アタシは弟さんの救出にまわるよ! 傭兵さんの心に傷が付かないうちになるべく迅速に!」
ミルヴィは先を急ぎ、ネズミのカットを偵察に出させた。
オークの拷問が始まったら、女傭兵は身も心も蝕まれてしまうだろう。
そうならないよう、迅速に弟を救出して心の負担を取り除かなくてはならない。
存分に暴れるためにも、まずは人質の解放である。
「むむっ、この感じ……! 『くっ殺……す』? へへ……健気な女性じゃないか! コッチだ皆!」
夏子は、女傭兵が受ける危機を感知していた。
彼の人助けセンサーに、反応があったのだ。
このままでは、大変な展開になってしまう。
「わかった。俺たちは女傭兵の救出に向かうぜ」
というわけで、ミルヴィ、綾姫、錬、夏子が人質救出に向かい、ルカたちは女傭兵救出チームに分かれる。
綾姫の尋問によって、弟が囚われているのは入って左の牢との情報がある。
綾姫も、その気配を感じ取っていた。
「……おい、おめえの姉ちゃんがどんな目に遭っているか、わかってんのかよぉ」
「気の強い女だったが、今頃オークどもにいたぶられて、ひぃひぃ泣いてるかもなぁ! ぎゃははははは!」
暇を持て余した盗賊どもが、まだ幼い少年をからかっている。
悪趣味な連中である。
もっとも、ここでお預けを食うようなヤツらなので、下っ端なのだろう。
この嘲りは、ミルヴィと綾姫の怒りの導火線に火を灯し、沸騰させるに十分であった。
「ね、ねえちゃん……」
少年にとって、姉は憧れであったのだ。
両親を早くに亡くし、戦場で糧を稼いで育ててくれた姉。
気弱な彼がいじめられていると、いつも助けてくれた姉。
それが、盗賊どもが連れてきたオークたちの毒牙にかかってしまう……。
想像しただけで、胸が張り裂けそうになる。
絶望に目の前が真っ暗になる、そのとき――。
「ちょっと目を瞑っていてね」
そんな、女の声が響いた。
その声が誰なのかという疑問があったが、少年は言われたとおりに目を閉じた。
「子供を人質にするような外道、生かす価値もありません――」
続いて別の女の声がして、鍔鳴りの音がする。
間を置かず、争うような音がして、すぐに何人かが倒れる気配があった。
「さあ、もう大丈夫よ」
少年が目を開けると、4人の男女がいて、5人いた盗賊たちは全員倒れていた。
「助けに来たよ。君も、お姉さんもな!」
夏子が牢の中にいる少年にそう声をかけた。
「ああ、もう心配ない。罠もみんな解除してある」
式神を連れた錬も続いて言う。
「あの、あなたたちは……?」
「正義の味方ってとこかな? あはは」
ミルヴィが少年を怖がらせないよう優しく語りかける。
不安に怯え、涙を浮かべる彼にとって、どれだけ希望の光に写ったことか。
照れ隠しに言った“正義の味方”という言葉を、少年は素直に信じた。
「さっ、もう大丈夫。お姉ちゃんは必ず助け出すから任せといて!」
「う、うん!」
倒れている連中からロの鍵を漁ると、少年を外に出してやる。
ファミリアのカットにもうひと働きしてしもらい、陽動班に人質の救出成功を伝えるのだった。
●女傭兵の救出!
「さあ、オークの方々! 派手にいたぶってくだせえよ!」
「ブフフフフ、役得なんだブ!」
獣欲をたぎらせ、豚の鼻を荒く鳴らすオークたちが拘束された女傭兵に迫った。
「くっ、来るな……!」
気丈な女傭兵も、怯えが浮かぶ。
こんな無様な姿を弟に見せたくはなかった。
いっそ、助かるために吐いてしまおう、そんなふうにも思った。
だが、仲間たちのことを思うとできない。
どんな屈辱を受けても、耐えるしかない。
(……ごめんな。ねえちゃんもう駄目かもしれない)
心の中に浮かぶ、あどけない弟の顔。
守ってやれなかったことを、一筋の涙とともに侘びた。
「……なんだ? 騒がしくねえか?」
「おあずけ食った下っ端どもが喧嘩でも始めたか?」
騒ぎが起こっていると、何人かが様子を見に行く。
「ったく、おめえら! そんなことだから雑用任されるんだぶぎゃ……!?」
間髪をいれず、戦闘を歩いていた盗賊がぶっ飛んでいった。
「おうおう、きれいにぶっ飛んだな」
右手を突き出しているルカが言う。
集中させた闘気を放ったのである。
「て、てめえ!? 敵襲だあぁぁぁぁぁっ!?」
盗賊たちも慌てたものの、すぐに仲間たちに襲撃を告げた。
おっとり刀で駆けつけ、それぞれ武器を持って現れる。
これからというところを邪魔されたオークたちも、怒りの形相でやってきた。
「ローレット参上! ここがネングの納め時。全員生きて故郷の土は踏めないもんだと思ってもらおうか!」
その盗賊たちの前に立ちふさがり、イグナートは名乗り、引きつける役目を買って出た。やってくる連中を、雷吼拳で叩きのめしていく。
もう、そこからは乱戦である。
「ブフフフフ!! 女もいるなら一緒に捕まえて拷問だブ」
おぞましいことを言うオークを前にして、メルナ思わずたじろぎそうになる。
(お兄ちゃんなら……きっと、最大限協力する筈だから)
しかし、引き下がるわけには行かない。
盗賊を相手にするため、メルナは自身に暗示をかける。
兄のことを思い、戦いに身を投じ、女傭兵とその弟を救出するのだ。
全身の力を雷撃に変えて、
「プランBのBは、BrutalのBじゃ、くくくっ」
駆けつけてきたオークと盗賊に対し、クラウジアは手当たり次第に神気閃光を放った。
プランBを存分に実行する。
「うむ。二の鉄は踏まぬ。二度と起き上がれぬよう打擲してくれようぞ」
さっそくの大暴れで、オークも何人も吹き飛ばした。
「僕が! 貴女を! 助けに来た! 今度デートしよ!」
乱戦の隙に、夏子が女傭兵を救出する。
撹乱の作戦がうまくいけばこそであった。
「あんたは?」
「ローレットからの救助部隊だよ。ご安心を、弟さんは無事だから」
「そ、そうか! だったら、もうこんな無様な真似はたくさんだ。こいつらぶちのめしてやる」
今までの屈辱を、倍にして返すほどの勢いだ。
解除された武装を取り返すと、目にもの見せてやろうと息巻いている。
「悪知恵は働くけれどアタシの連撃を受けながらそんな暇ある!?」
弟を救出したミルヴィが、敵集団を惹きつけて女傭兵の脱出を支援する。
こうなったら、もう戦いの趨勢は決まったようなものであった。
* * *
「助かったよ、あんたたちには礼を言わなくちゃな」
盗賊とオークたちを片づけ、女傭兵はイレギュラーズに礼を言う。
彼女の弟も無事で、今は一時も離れまいと寄り添っている。
あれだけ怖い目に遭ったのだから、それも当然であったろう。
「いいってことよ。あんたも無事で、お宝も守られたんだしな」
同郷のルカが女傭兵に言い、その無事を喜ぶ。
危機を脱すれば、どこか清々しい風が皆の頬を吹き渡っていく。
こうして大鴉盗賊団の悪行はひとつ挫かれたのであった。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
あとがき
というわけで、女傭兵と弟くんは無事救出されました!
弟を守ろうとする強いお姉さんと、そんなお姉さんが大好きなかわいい弟。
そういうのいいですよね? そんなのを邪魔するオークや盗賊は打ちのめされたので安心です。
そんなシチュエーションを書きながら満たしたのでありました。
では、またの機会にお会いしましょう。
GMコメント
■このシナリオについて
皆さんこんちわ、解谷アキラです。
『色宝』を巡る全体シナリオがいよいよ始まりました。
この攻防戦の中で、警備や『色宝』の在り処などの情報を握る女傭兵が大鴉盗賊団の一隊に囚われてしまいました。
情報漏えいを防ぐためにも、一刻も早い救出が望まれます。
▼大鴉盗賊団の一隊
『色宝』を狙う大鴉盗賊団の一隊のうち、情報収集のために活動していた一隊となります。
大半はショートソードやナイフなど、簡素な武器・防具で武装した盗賊です。戦闘力はさほどでもありません。
ただ、この一隊のリーダーは歴戦の女傭兵を罠に書ける程度には知恵も回り、実力があります。
全員で15名程度の規模です。
▼オーク
盗賊団が女傭兵に口を割らせるために雇った連中です。
人数は5名ほど。残忍で凶暴です。
知恵は回りませんが、戦闘力はそれなりにあります。
▼アジトの遺跡
ラサの首都ネフェルストからしばらく言ったところにある石造りの遺跡です。
詳しい調査はされていませんが、重罪人を収監する古代の監獄と推測され、地下には労もあります。
近辺で盗賊団が仕事をする際、砦の役割を果たしました。
一隊のうち、5名ほどが交代で見張りをしています。
罠についての情報は不明です。
女傭兵はこの牢に囚われています。
▼女傭兵
歴戦の傭兵ですが、まだ幼い弟を人質に取られ、今は囚われの身です。
武装は解除されて拘束されており、このままでは戦闘には参加できません。
年齢は24歳、種族はカオスシードです。
得意武器は両手剣ですが、奪われた状態です。
強気で面倒見のいい性格の姉御肌で、拷問にも屈しませんが身の危険が迫っている状況です。
好物は行きつけ酒場で出るミートパイとエールだそうです。
事前情報は以上となります。
女傭兵の危機を救うため、奮ってご参加ください。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
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