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シナリオ詳細

<Phantom Night2020>深緑に奏でる妖精の輪舞

完了

参加者 : 15 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●<Phantom Night2020>

 --Trick or Treat?

 混沌世界で毎年10月31日に行われるは、豊穣を祝い、子供達の成長を願う収穫祭。
 古い、古い御伽噺(フェアリーテイル)の通り、10月31日の夜から、11月3日一杯までのおおよそ三日間の間は、世界にとっておきの魔法が掛かる、夢のような時。
 その魔法とは……この期間の間『なりたい姿になれる』魔法。
 自分がなりたかった姿、あこがれの姿、驚かしたい姿……等々、様々な姿に化ける混沌の住民達。
 そんな話を、往来するイレギュラーズ達に聞いた『深森の声』ルリア=ルミナス(p3n000174)は。
「そうなのですか……それは、面白そうですね!」
 と、笑顔を浮かべる。
 そして彼女を含めた深緑の人達は、折角の<Phantom Night>を思いっきり楽しもうと、思い思いの姿に変化。
 ……そして、そんな話を聞いた「妖精郷『アルヴィオン』」女王、『胡蝶の夢』ファレノプシスと、『女王の侍女』フロックス。
「女王様、イレギュラーズの皆さんから、<Phantom Night>というイベントを聞いたのです!」
「<Phantom Night>ですか。思い思いの姿に身を包み、楽しむというイベント……面白そうですね。イレギュラーズの皆様には多大なご迷惑をおかけしましたし、折角ですし私達からおもてなしをしませんか?」
「え、それは面白いのです! それなら沢山のサンドイッチと、沢山の紅茶を用意しなくちゃ、なのです!」
「ええ、頼みましたよ、フロックス」
 と、優しく微笑みつつ……彼女も<Phantom Night>の一時を心待ちにするのであった。

GMコメント

 皆様、ハッピー・ハロウィンなのです!
 緋月 燕(あけつき・つばめ)です。
 
 今回はイベントシナリオですので、お気軽にご参加下さい!!
 
 ●妖精郷のお茶会
   ・プレイングの最初に、今回している仮装を記載お願いします。
   ・今回のシナリオは戦闘等は一切ありませんので、お気軽にご参加下さい。
    ファレノプシスとフロックス、お手伝いとして呼ばれたルリアや、他の幻想種の人々がおもてなし致します。

 ●場所について
  【1】妖精城の食堂
   ・お茶会自体は妖精城で開催されていますので、ここには色々な種類の紅茶と、
    フロックスお手製のサンドイッチ、更には妖精城の(フロックスの他の)侍女達が作った色んな料理があります。
    それを摘まんだり、ファレノプシスと会話が可能です。
  
  【2】妖精城の厨房
   ・沢山の妖精達が、食堂に運ぶ料理を頑張って作ってる所です。
    フロックスは此処に居ますが、料理作りに燃えてる様です。
    一緒に料理を作る、料理を振る舞いたいという方もお待ちしております!
  
  【3】妖精城の広間
   ・妖精城の広間では、ワルツが奏でられており、妖精種、幻想種問わずに踊っている様です。
    ルリアはここでリラを奏でている様ですが、お誘い頂ければ(余り得意ではないですが)ワルツのお相手もさせて頂きます。

 それでは、イレギュラーズの皆様。
 ≪Phantom Night≫の最後の一日、お楽しみ頂ければと思います。

  • <Phantom Night2020>深緑に奏でる妖精の輪舞完了
  • GM名緋月燕
  • 種別イベント
  • 難易度VERYEASY
  • 冒険終了日時2020年11月17日 22時10分
  • 参加人数15/50人
  • 相談7日
  • 参加費50RC

参加者 : 15 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(15人)

ツリー・ロド(p3p000319)
ロストプライド
リゲル=アークライト(p3p000442)
白獅子剛剣
アト・サイン(p3p001394)
観光客
錫蘭 ルフナ(p3p004350)
澱の森の仔
ウィリアム・ハーヴェイ・ウォルターズ(p3p006562)
奈落の虹
リヴィエラ・アーシェ・キングストン(p3p006628)
水晶角の龍
アルメリア・イーグルトン(p3p006810)
緑雷の魔女
フラン・ヴィラネル(p3p006816)
ノームの愛娘
蟻巣虻 舞妃蓮(p3p006901)
お前のようなアリスがいるか
メーコ・メープル(p3p008206)
ふわふわめぇめぇ
グリーフ・ロス(p3p008615)
紅矢の守護者
ブラッド・バートレット(p3p008661)
0℃の博愛
アイシャ(p3p008698)
スノウ・ホワイト
フラーゴラ・トラモント(p3p008825)
星月を掬うひと
シェプ(p3p008891)
子供じゃないヨ!

リプレイ

●郷の時
 収穫祭、深緑の妖精達が住まう妖精郷もみんなでお祝いしようと、『女王の侍女』フロックスは、妖精城の厨房にいた。
「さぁ、今日はみんな、頑張るのです!!」
 と、羽をパタパタとはためかせながら……厨房を左へ右へと大忙し。
 勿論フロックスだけでなく、周りの妖精達も忙しなく厨房で色々な料理を料理中。
「うわぁ、忙しそうだネ!」
 とシェプが嬉しそうに声を上げると、それにリゲルも。
「正直手が回りきって居ない様に見えるね。なら……!」
 とリゲルは厨房へ。
「あれ!? イレギュラーズさんはここじゃなくって、食堂とか、大広間に行って貰えれば、なのです!! 厨房は私達に任せるのですよ!」
 それに対しリゲルは。
「いえ、折角お招き頂いたのですし、お手伝いさせて頂きたくて! ほら、サンドイッチだけじゃなく、卵にローストチキン、ローストビーフとか、生クリームに新鮮な果実を用いたフルーツサンドもいいかもしれないと思いまして! それにホットが恋しい季節ですから、紅茶とかも良いかなって思って!」
「あ……確かにそれは良いと思うのです。ですけど……」
 やっぱり申し訳なさそうなフロックスに、リゲルは胸を叩き。
「さあ、フロックス騎士団長、何でもご用命を!」
 フロックスを真っ直ぐに見つめる。それにフロックスは。
「わかったのです!! それじゃ、リゲルさん、お願いしますなのですよ!」
 と、てきぱきと指示を与え、パーティーの準備を整えていった。

●郷の間
 妖精城の大食堂。
 パーティー用に机を真ん中に並べ、その上には先程のフロックスらお手製のサンドイッチ。
「さて、料理や紅茶を運んで、妖精達が忙しくならない様に頑張ろうか」
 と、いつもの通りに妖精達と同じ大きさに変身したサイズは、しれっとおもてなしサイドの一員として加わり、周りの妖精達の代わりに料理や紅茶の運搬の仕事をしていた。
「いや、さ……そりゃあ妖精達がせわしなく働いている所で、黙っているなんて出来る訳ないよ。さぁ、がっつり働くぞ!! ほら、俺に出来ることなら何でも言ってくれ!」
 と、周りの妖精達の要望を聞いて、出来る事を全て叶えようとする。
 そして、大食堂には皆と共に、妖精城の主である『胡蝶の夢』ファレノプシスが。
「本当、皆様がこうして来て頂けて、大変嬉しく思います。今日はゆっくり時間を忘れて、楽しんでいって下さい」
 と微笑むと、その傍らにサイズが。
「ファレノプシス様、追加の紅茶と料理もお持ちしました」
 と、自然な流れで女王の隣へ。
 自然すぎて、ファレノプシスは疑問に思わずにありがとう、とサイズを労う。
 それにリゲルが。
「本当、ファレノプシス様、お元気そうで良かった」
 給仕しながら、とても嬉しそうに呟く。
 そして、アルメリアとフランの二人もファレノプシス女王の下へ。
 アルメリアは小悪魔みたいな、フランは南瓜の妖精の仮装に身を包みながら
「妖精郷のファントムナイトなんてはじめて! よく村でパーティーしたの覚えてる? 楽しかったよねー、えへへ」
「そうね。ただでさえ不思議な国なのに。それに紅茶もお菓子も全部美味しそう。食べ過ぎないようにしないとね」
 と笑い合い、フランが。
「あ、ねーねーアルちゃん女王様がいる! 挨拶しに行こー!」
 とアルメリアの手を引いて、女王様の下へ。
 流石に女王様を前にすると。
「こんにちは女王様! ご招待ありがとうございます!」
 緊張しきりのアルメリア。
「こ、こんにちは女王様、ご機嫌麗しく。その、ファントムナイトの影響で姿がこうなっているのはご容赦下さい……その、力及ばず『タリーア・ペダル』を奪われてしまった事、申し訳ありませんでした。でも、最悪の事態を避けられてほっとしています。これからも古き友として、何カあればすぐに駆けつけますので、これからもよろしくお願いします!」
「あ、うんうん。えーと……とにかくこれからも頑張るから、よろしくね、女王様!」
『ええ……宜しくお願い致しますね、アルメリアさん、フランさん』
 二人に頭を下げるファレノプシス。
 更に舞妃蓮が。
「招いて頂きありがとう。それじゃジャムタルトを頂きたいんだが、取り扱っているだろうか?」
 との言葉にファレノプシスは。
「ええ、勿論あります……どうぞ」
 と舞妃蓮の所にスコーンとジャムタルトを振る舞う。
 更にはリヴィエラも、人魚の仮装に、三日月に乗ってふわふわ、ゆらゆら漂いながら、並ぶ色々な料理に目を光らせていて。
「このお料理はなんて言うのかしら……?」
 その問いに、周りの妖精が囁くように答える。
「へぇ……そうなのね……ちょっと一口……わぁっ、おいしい……♪ こんなに綺麗でおいしい料理をたくさん作れるなんて、妖精さんって皆すごいのね!」
 との言葉に嬉しそうな妖精。
『嬉しい。そんなに美味しいって言ってくれて……!』
「え? 私さっきからおいしいしか言ってない? わぁ、恥ずかしいわ……でも、本当にどれもおいしいんだもの……! 元の世界では石しか食べた事無くて。私もいつか、こんなお料理を作れるようになりたいって思うの。ふふ、その時は妖精さんたちに一番に味見して貰いたいわ!」
『うん、是非食べさせてね!!」
 と、リヴィエラの周りをくるくると舞い踊るのであった。

●妖精の舞
 妖精城の広間では、妖精達の楽団がワルツを奏で、その音色にクルクルと踊る。
 そんなダンスを眺めつつ、バルコニーで春の日射しを浴び、サンドイッチを食べているアト。
「最近急に寒くなってきたから、常春の妖精郷に駆け込んでしまったが……平和だねぇ……」
 呟くアトに、後ろ姿を追いかけてきたフラーゴラ。
「あのクローク姿を見間違えるはずがないと思うんだけど……あ、いた。バルコニーに」
 後を追い、バルコニーへ。
「アトさんこんにちは……よかったら、ワタシと踊って欲しい、です……」
「フラーゴラ……? 何、ダンス?」
「ええ……広間の舞が楽しそうで……でも、実は踊ったことがなくて……」
「いや、ダンスって……僕も踊った事無いぞ?」
 しかしアトは、フラーゴラの表情に。
「んー……ちょっと待て」
 と広間に向かい、暫しピアノの方を見つめ音色を確認。
 その音を基に、フラーゴラの手を無言で取り、引き寄せる。
「あ、あわ、思ったよりも近い……!」
 と驚きの表情を浮かべる。
 そんな彼女をリードし、舞い踊るアトとフラーゴラ。
 一曲を踊りきって。
「え、えっと……あ、ありがとう……ございました……」
 アトにぺこり、と頭を下げる……そんな彼女の仮装は、ファントムナイトの赤ずきん姿。
「その……この格好……どうでしょうか……?」
 顔を赤らめて問い掛けるフラーゴラに、アトは。
「格好? いいんじゃないかな。なんだか僕に似てる気もするけど、可愛らしいと思うぞ」
「……!!」
 更に顔を真っ赤にするフラーゴラであった。

 一方で二人のダンスを見たメーコが。
「め、メーコは踊りなんて優雅なことは初めてですけど……何事も挑戦ですめぇ……」
 内心びくびくしつつも、華麗な踊りに興味津々。
 とは言え、ダンスは一人では踊れない訳で。
「だれか、一緒に踊って頂けると嬉しいですめぇ……初めてでも一緒に踊っていただける方はいませんかめぇ……?」
 それに花嫁姿に、手に赤いアネモネの花、耳にモデルの女性の瞳を彷彿とさせる青い耳飾りで着飾るグリーフが。
「……ワタシで宜しければ、お相手になりますが?」
「え、本当ですかめぇ? ……ええと、宜しくお願いしますめぇ……!」
 そして、メーコがグリーフの手を引き、ダンスフロアで華麗なワルツを踊り始める。
 その一方で、狼男の仮装で来たウィリアムと、ファントムの仮装のルフナ。
「今年は妖精郷もファントムナイトか……彼女達も別の装いをしているのかな、それともそのままかな?」
「んー……どうなんだろ? まぁ、でもみんな楽しそうだよね?」
「ああ。どちらにしても楽しそうで良かった。頑張った甲斐があったね。さて、ではお言葉に甘えて今日は楽しむとしようか……と?」
 周りを見渡したウィリアム……その視線の先に見つけたのは、リラを演奏しているルリア。
「……あれは、ルリアかな? どうやら、演奏の手伝いをしている様だな」
 と言うと、ルフナは。
「演奏かぁ……正直僕、お上品に舞踏会に参加なんて柄じゃないんだよね。なら、僕もルリアの楽団に混ざらせて貰おうっと」
 と横笛を手に、ルリアの隣へ。
「あら……ルフナさん。横笛……ですか?」
 微笑むルリアに、ルフナはまーね、と僅かに笑いつつ。
「ルリアの竪琴、とても綺麗な音色だね? 僕も横笛なら小さい頃から兄様に教わって触れてきたからね。フルートと呼べるほど洒落たものではないけど、心を込めて演奏させてもらうよ」
「ありがとうございます……て、ウィリアムさんも来ていたのですね?」
 ルフナの後に続いていたウィリアムに気づく。
「やあ、ルリア。あの時はお疲れ様。街の皆は元気にしているかな?」
「ええ! 本当に、皆さんのおかげです……ありがとうございます!」
 とても嬉しそうなルリアに、ウィリアムもルフナも、取りあえず良かったな……と改めて感じる。
 そして、ルリアとルフナも楽団と一緒になって演奏を開始。
 その音色に誘われる様に、吸血鬼の仮装をしたブラッドと、淡いエメラルドグリーンのふわりとしたドレスに花のコサージュ、髪に生花、背に蝶の羽の仮装をしたアイシャが。
「アイシャに誘われて参加しましたが、ワルツを踊った事がないので困りました。誘って頂いたのに後は自由というのも申し訳無いので、不慣れですが……宜しいですか?」
 そんなブラッドの言葉にアイシャは。
「は、はい……ワタシで良ければ喜んで……っ!」
 と手を差し出す。
 ブラッドがその手を取り、お互い向かう姿勢で舞う。
 ……とは言え、いつも以上に触れあう距離。
 更にブラッド黒シャツ、黒ベストに赤マントの姿に、心臓はドクンドクン、と高鳴る。
 そして、一曲終えた所で。
「アイシャさん。少しテラスで休憩しましょう? 涼しいですが、あまり冷えないようにして……風邪を引いて困るのは自分ですよ?」
 と提案……でも、アイシャは。
「ブラッドさん。私は小さい子供じゃないんですよ……?」
 珍しく拗ねた様な表情を浮かべ、彼の胸元に、髪から外した白い生花を飾り。
「もう一度……ワタシと踊っていただけませんか?」
 と、再び輪舞曲に合わせ、舞い踊る。
 そして、来訪者の数も落ち着いてきた頃。
 ルリアが手を止めた所に再びウィリアムがやってきて。
「さて、と……ルリア、折角だし、一緒に踊りませんか?」
 その言葉にえっ、とちょっと驚くルリア。
「えっと……正直、余り人前で踊った事もないので……不安なのですが……」
 顔を赤くするルリアにウィリアムは。
「大丈夫、こういうのは音楽に合わせてくるくるしていれば良いのさ。僕と踊ってくれますか、お嬢さん」
 と、背中を押す様な言葉と共に、ルリアの手を引きダンスフロアへ。
 ワルツを踊る周りの人達に合わせる様にして……ぎこちなくも、輪舞を舞うのであった。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

妖精郷のハロウィンに参加頂きました皆様、ありがとうございました!
皆様の色んなプレイングが、とても楽しかったです!

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