PandoraPartyProject

シナリオ詳細

芸術は、爆発だ! 選手権

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●「芸術は爆発」ではなく、「爆発は芸術」のような
 ドカーン!!
 派手な爆発が、ピッチャーマウンドの上で起こる。爆発を受けたマネキン人形は、黒焦げとなってボロボロと崩れ落ちていった。
「おおっ、今のは見事な爆発じゃ!」
 目を輝かせ、快哉を叫んだのは、アカツキ・アマギ (p3p008034)。『芸術は、爆発だ! 選手権』に参加するため、ここ練達は再現性東京の、東京ドームに来ていたのだ。
 『芸術は、爆発だ! 選手権』とは、「どれだけ芸術的に対象を爆発させられるか競う」大会である。では何を以て「芸術的」とするかだが、その基準は例えば対象を跡形も残さぬ威力だとか、あるいは対象の一部だけをピンポイントで破壊する精緻さだとか、ある意味分かりやすい花火のような華やかさなど様々だ。
 そして、何を爆発の対象にするかは参加者が決めることが出来る。実行委員会が用意しているのは丸太、ドラム缶、マネキン人形などであるが、自分で対象を持ち込んでもいいし、自身を対象とする剛の者さえいる。
「それにしても気になっていたのですが、これ、『芸術は、爆発だ! 選手権』と言うよりは、『爆発は、芸術だ! 選手権』なのでは……。
 おっと、皆さんの出番もそろそろでしょう。準備に向かった方が……」
「うむ。あれに負けぬ見事な爆発を見せてやるのじゃ」
 ツッコミ気味につぶやいた羽田羅 勘蔵(p3n000126)は、アカツキ達の出番が近いことを思い出し、準備に向かうよう促す。それに対し、楽しみにしていろと言わんばかりにアカツキは応じて、他のイレギュラーズ達と共に選手控室へと向かう。
 その後ろ姿を見ながら、先程の爆発について選手が行うアピールに勘蔵は耳を傾けた。

●選手権参加の経緯
 時は遡って、ある日のギルド・ローレット。
「……暇じゃのう。何か面白い依頼はないものか」
「暇ですか! では、この依頼はどうでしょう」
 アカツキのつぶやきを耳にした勘蔵は、普段見せることのない素早さでフルカラーのパンフレットと共に依頼書を持ってくる。依頼書は『芸術は、爆発だ! 選手権』実行委員会から出されたもので、イレギュラーズ達に選手権への参加を要請するものだった。
「一体何じゃ? ……ふむふむ、これは面白そうじゃ。参加するぞ!」
 怪訝そうに渡されたパンフレットと依頼書に目を通すアカツキだったが、次第に目を輝かせて、選手権への参加を快諾した。
 そうしてアカツキの依頼参加を取り付けた勘蔵は、他のイレギュラーズにも声をかけていく。反応は様々であったが、勘蔵はアカツキを含めて八人のイレギュラーズを依頼に参加させたのだった。

GMコメント

 こんにちは。緑城雄山です。EXリクエストのご指名、ありがとうございます。一風変わった大会ではありますが、その中で皆さんの考える芸術的な爆発を、ぜひ魅せつけて下さい。

●成功条件
『芸術は、爆発だ! 選手権』に全員がそれぞれ選手として参加する

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

●ロケーション
 再現性東京の東京ドーム
 会場は保護結界相当の結界を積層的に多重展開しているため、どんな爆発であっても施設や観客に被害が出ることはありません。

●芸術は、爆発だ! 選手権
 OPに記述しているとおり、「どれだけ芸術的に対象を爆発させられるか競う」大会です。
 皆さんはこの大会に、ソロで参加登録されています。それぞれの手腕で、芸術的な爆発を起こして下さい。この爆発については、物理的な手段で起こしても、魔法的な手段で起こしても構いません。
 なお対象について補足ですが、自分以外の生体は禁止です。

●プレイングに関して
 以下について、記入をお願いします。

・何を、どのようにして爆発させるのか
・爆発させた結果、対象物はどうなるのか
・その爆発がどう芸術的なのかのアピール

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。

  • 芸術は、爆発だ! 選手権完了
  • GM名緑城雄山
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年11月04日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談5日
  • 参加費150RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧 (8人)

ルチアーノ・グレコ(p3p004260)
Calm Bringer
新田 寛治(p3p005073)
ファンドマネージャ
ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル(p3p008017)
艶武神楽
アカツキ・アマギ(p3p008034)
焔雀護
※参加確定済み※
エルシア・クレンオータ(p3p008209)
自然を想う心
楊枝 茄子子(p3p008356)
羽衣教会会長
しにゃこ(p3p008456)
可愛いもの好き
オニキス・ハート(p3p008639)
八十八式重火砲型機動魔法少女

リプレイ

●魔砲少女の砲撃
(ん、今回のミッション……爆発を競う大会……。
 爆発、すなわち火力。重砲撃型の魔法少女として、負けられない。うおー)
 イレギュラーズ達の中で、最初に出番が回ってきたのは『八十八式重火砲型機動魔法少女』オニキス・ハート(p3p008639)だ。オニキスが標的として用意したのは、怪人やら魔獣、悪に染まった魔法少女――の、マネキン達。それらが、グラウンドの二塁ベースからセンターの方へと縦一列に並んでいる。
「――接地アンカー射出。砲撃形態に移行。砲身展開。バレル固定」
 オニキスの衣装から、砲撃の衝撃に耐えるためのアンカーが撃ち出され、ピッチャーマウンドに固定される。もちろん、その様子は主催やメディアが用意した幾多ものカメラによって、ドームのオーロラビジョンに映し出されたり生放送として配信されたりしている。
 そして展開される砲身、装填される魔力弾に、おおっ! と沸く観客達。こうしたギミックの格好良さも、ポイントのうちであるようだ。
「8.8cm大口径魔力砲マジカル☆アハトアハト、フォイア!」
 砲撃準備を整えたオニキスは、ドォン! と言う轟音と共に魔力弾を発射した。その雄姿は、三つのカメラによって別々の三方向から撮影され、オーロラビジョンを分割する形でそれぞれが同時に映される。
 魔力弾が瞬く間にマネキン達を貫通すると同時に、ちゅどーん! とキラキラした煌めきを交えたカラフルな爆発が起こった。それを背景にして、排莢、放熱を行い、「決まった」と言わんばかりの得意げな表情でポーズを決めるオニキス。
 砲撃の前段階で既に期待のボルテージが上がっていた観客の興奮は最高潮で、拍手喝采がドーム中に飛び交う。そして煙が晴れ、マネキンが跡形も残っていないのが見えたところで、観客達はまたわっと盛り上がった。

●心を爆発させる音
(やばばだよ!ㅤ会長なんも考えずに参加したからどうすればいいかわかんない!
 とか言ってたらもう会長のばんだよ!ㅤやばばばだ!)
 『羽衣教会会長』楊枝 茄子子(p3p008356)は焦っていた。何をどう爆発させるかも決まらないうちに、自分の順番がすぐそこまで迫っていたからだ。
(そもそも爆発させられるような手札が会長には……あった!)
 だが、追い詰められたところで茄子子に一つのアイデアが閃いた。そのアイデアと共にドームの中心、二塁ベースから外野よりに立った茄子子だったが、茄子子が何も持っておらず、標的も用意していない様子であることを観客達は訝しむ。
「会長が爆発させる対象は……観客のみんなの心だ!!
 せーの、どっかーん!!!!!!!!!!!」
「うおおおおおおおおっ!!!!!!」
 だが、スピーカーボムを介してドーム全体に響き渡った茄子子の号令は、音の爆発と化して観客達の心を直撃した。熱狂した観客達によって、ドーム中が興奮の坩堝と化していく。
「まだまだー!ㅤ盛り上がっていくぜー!!!!!!!!!!!」
 さらに茄子子は、観客達の心を盛り立てる声援を放ったり、天の福音のような歌を歌ってドーム中を高揚させていく。その有様は、あたかもアイドルのコンサートのようであった。
「ついでに、羽衣教会もお願いしまーす!!!!!!!」
 極めつけに、バアッと免罪符をばらまいて、茄子子は出番を終えた。
(よし完璧!ㅤこれは勝った!)
 そう確信した茄子子だったが、審査員達の協議の結果、失格とされてしまう。
(だめかー。いいと思ったんだけどなー。
 まぁ、大会の箸休めというか、アトラクションみたいな感じにはなったよね!
ㅤ会長はナンバーワンよりオンリーワン派なんだ!)
 だが、茄子子は特に落胆などすることもなく、やりきった充実感に包まれていた。

●崩れ落ちるビル
「皆様、オーロラビジョンを御覧ください」
 ドーム中に響くアナウンス。観客達が何だろうかと視線を向けた先には、ビルの屋上に立つ『ファンドマネージャ』新田 寛治(p3p005073)の姿があった。
「今から、このビルを芸術的に爆破します。映像中継では物足りない方は、どうぞドームの外から直接、生で御覧ください!」
 寛治のいるビルは、外堀通りを挟んで東京ドームシティの向かいにある高層ビルだ。近く解体する予定だったものを、丁度いいとその人脈を使って入手したのである。もちろん、ドーム内同様に保護結界の展開も抜かりはない。
 ざわざわと、ドームの中から観客達が出てきて外堀通りまで押し寄せていく。その人の流れが落ち着くと、寛治は手にしたスイッチを押した。
 すると、予めビルの各所に仕掛けられていた爆薬が次々と起爆。綿密に計算された爆発の連続によってまずビルの下層が砕け散り、そして達磨落としのようにズズズズゥン! と轟音を響かせ粉塵を舞わせながら、上層が崩落していく。
 その迫力は、観客達を大いにどよめかせるには十分だった。
「……眼鏡が無ければ即死でした。
 さて、爆破解体の美しい所は、その極めて精緻に制御された爆発にあります」
 屋上から脱出する手段を用意していなかったためにビルの崩落に巻き込まれた寛治だったが、未だもうもうと舞う粉塵の中からマイクアピールを始める。
「豪快な爆破劇の迫力の中に垣間見える、築き上げてきたモノが一瞬で崩れ去っていくという諸行無常の寂寞さ。
 陰と陽、静と動、相反する要素を内包する、爆発芸術の極致では無いでしょうか」
 粉塵が収まり姿を見せた寛治がそうアピールを締めくくると、観客達は喝采を送った。

●反転という解放、反転からの解放
「優れた芸術とは、感性や感情を揺さぶる虚構であると同時に、理論や歴史的文脈、現実との対比といったものも備えるものだと聞き及んでおります。
 では……ここで、爆発における理論や文脈とは何かを考えてみると致しましょうか」
 亡き母の扮装をし、『自然を想う心』エルシア・クレンオータ(p3p008209)は静かに語る。観客達ははじめはざわめきながらも、やがてエルシアの口上に聞き入った。
「爆発とは抑圧からの解放の象徴であって、行き所を失った人間性による常識の殻への叛逆でしょう。
 それは、古来よりこの大地では、反転、という形で現れて来たと言えます……世界の『かくあるべし』を否定して、自らの『かくあれ』に塗り替える行為。
……けれども、私達はそんな魔種達に一定の共感を否めずにはおれども、反転が今度は自らを自らの『かくあれ』に閉ざす行為であるとも知っています」
 ここでエルシアは、一呼吸置いた。
「――さて、私の母は魔種でした」
 続く告白に、観客席が大きくどよめく。それに構わず、エルシアは口上を続ける。
 悲劇と恐怖に圧し潰されて反転したエルシアの母が、数十年の間全てを燃やし尽くす事でしか安らぎを得られなかったこと。そしてエルシアもその狂気に呑まれかけ、仲間の助けで呪縛を絶ったこと。
「そんな私の身の上を映した、反転という解放と反転からの解放という二重の爆発に、私は『魔種の打倒』と名付けました。
 ご覧下さい……一段目の爆発は、母の――魔種の扮装をした私の火線砲」
 エルシアは、凄まじい威力の熱線で火薬玉を空中に打ち上げる。火薬玉は、空中で爆発し花火となった。これが、二段目の爆発というわけだ。もっとも、内部を整えていないため花火と言うには不規則ではあったが。
「反転は方向の定まった爆発でしかないけれど、人類はより自由に爆発できるのだというメッセージを篭めました」
 最後に添えられた口上に、観客達は感嘆し、満場の拍手を送った。

●美しき家と花々の中に
(戦場で散る火花も綺麗だと思ったこともあるけれど、今回は大衆を楽しませるための爆発だよね。
 遊び心をもってやってみようか)
 そう思う『Calm Bringer』ルチアーノ・グレコ(p3p004260)が用意したのは、一軒の美しく大きな家だった。その周囲には花壇があり、家を美しく飾り立てている。
 実のところ、この家は簡単な仮組で造ったもので、屋根には空色のペンキで塗ったベニヤ板が被せられており、中には花火の火薬玉が詰め込まれている。花壇の花は茎の部分に小型爆弾を仕込み、着火しやすいよう加工した花火を花で飾って偽装したものだ。
「Dedicato a te cara(親愛なる貴方へ捧げます)」
 黒コートにシルクハットと言う出で立ちのルチアーノは、観客達に向けて優雅に挨拶をする。そして、花壇の花に向けて銃の引金を引いた。
 弾丸が花を模した花火に命中すると、ドォン! と花火が爆発する。花火の火花は、仕込まれていた小型爆弾や別の花火に燃え移り、次々と爆発の連鎖を引き起こしていく。
 花壇の花が全て爆発し、家が燃え上がってしばらくすると中の火薬玉に引火。

 ドドドドドカーン!

 大輪の炎の花が、大量に爆発する。色とりどりの光が収まった後には、家も花壇も跡形も残っていなかった。ここで、わあああ! と観客達の大歓声が起こる。
(この家は僕を現したもの。笑顔という花で彩りながら、危険な火薬を内に内包してる。
 この爆発のように、自分を一度派手に壊せたら燻り続ける自分を、変えることが出来るかも?)
 そんな思いを抱きつつ、ルチアーノはフィニッシュに入る。
「Godetevi la vita, Fino alla fine!(最後の最後まで、人生を楽しんで!)」
 観客達に向けた声と共に、ルチアーノは一丁の拳銃を頭上へ投げ、別の一丁の拳銃で撃つ。撃たれた方の拳銃は拳銃を模した火薬装置であり、最後の爆発を起こした。
(最高に、楽しかったよ)

●失礼なちびっこへの躾ファイヤー
(爆発とは、何か。
 圧力が急激に発生したり圧力が急激に解放される結果、熱・光・音などが発生する現象。
 つまり……炎じゃ!!!!)
 『焔染の月』アカツキ・アマギ(p3p008034)の爆発の定義には、飛躍しすぎているものがあった。普通ならこじつけと思われる論理だったが、アカツキはそうは思わない。爆発による熱は大火を巻き起こすものであるからだ。
 そのアカツキが用意したのは、人の姿を取れる魔法人形一号。それに桃色のウィッグと獣耳を着けた姿は、明らかに『可愛いもの好き』しにゃこ(p3p008456)を模していた。実際、アカツキもこれをしにゃこ一号と称している。
 しにゃこ一号をグラウンドの中心、二塁ベースから外野よりに置いたアカツキは、華麗に空を舞うと魔法爆弾Xでしにゃこ一号に絨毯爆撃を仕掛けていった。
 アカツキは緻密に爆発ポイントを計算して魔法爆弾Xを次々としにゃこ一号に投げつけることにより、色とりどりの爆風とともにしにゃこ一号を空中に舞い上げる。
 舞い上がったしにゃこ一号は、空中でアカツキに羽交い締めされ、垂直落下でグラウンドに叩き付けられる。ここでおおっと、観客達が沸く。
 アカツキはすぐさましにゃこ一号から離れると、残っている魔法爆弾Xを全てしにゃこ一号に叩き付けた。ドドドドドォーン! と爆音が響き、木っ端微塵になるしにゃこ一号。さらにもう一度、観客達が沸いた。
「ふっ、決まったのう。これが我が奥義『人のことをおばあちゃん呼ばわりする失礼なちびっこへの躾ファイヤー』じゃ……!!」
 爆風で自由を奪い恐怖を与え、最後で一気に決めて心を折る。この奥義がしにゃこに自身への恐怖を覚えさせたと確信したアカツキは、得意満面の笑みを浮かべた。

●活かされなかった過去
(何かを爆発させればいいのだろう?
 ならば花火なんていうのはどうだ? 少しばかり時期ではないが爆発と見た目の良さをこれ以上兼ね備えているものはそうあるまい)
 そう考えた『恐怖とは?』ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル(p3p008017)がドームに持ち込んだのは、自作の三尺玉だ。
(いやー、昔やった悪戯がこんなとこで役に立つとはな。自作花火で木を吹き飛ばして怒られたのはいい思い出だ。
 今の私ならもう少しうまくやる。火薬はとりあえずめいっぱい入れておいた。派手な方がいいだろうし)
 悪戯にしては度が過ぎる過去と、その過去とは違うという自信とを胸に秘め、ブレンダは東京ドームのマウンドに立つ。
 そこではたと打上げ用の火薬がないことに気が付いたブレンダは、大剣『ラピス・アダマンテ』を下段に構えると、全身全霊の力を以て振り上げた。『ラピス・アダマンテ』が命中した三尺玉は、空中高くへと昇っていった。
「たーまやー!」

 ドオォォォンッ!!!

「……ん?」
 だが、火薬を詰め過ぎた花火は、ブレンダの想定をはるかに超えた爆発を巻き起こしていた。最早、花火ではなくただ七色が鮮やかな爆弾である。衝撃が、幾重にも展開されている保護結界をビリビリと揺らがせた。一方、観客達は爆発の大きさと鮮やかさ、そして保護結界を揺らがすほどの衝撃に大興奮だ。
(形は綺麗な円形で、色もちゃんと七色出せているな! 
 この鮮やかな色! 盛大な爆発! これは芸術的だろう!!!
 優勝は貰ったな!!!)
 今への過信によって過去が活かされなかったことはすっかりスルーして、ブレンダは自分の造った花火の出来にすっかり満足しきっていた。

●美少女は、身体を張って
(アカツキさんの爆破やばいですね。イヤ、マジデ。
 なんかしにゃの背筋ぞくぞくするんですけど。
 最近ウォールアカツキとか可愛いロリBBAとか言ったの根に持ってるんでしょうか……)
 アカツキの『人のことをおばあちゃん呼ばわりする失礼なちびっこへの躾ファイヤー』を目の当たりにしたしにゃこは、アカツキの確信どおり恐怖の最中にあった。もっとも、しにゃこの所業を考えればアカツキが根に持つのは当然であろう。
 そのしにゃこは、事前に仕入れておいた大量の花火と共に、空中へと駆け上がった。
「しにゃの芸術は第して、『生命の輝き』! しにゃの可愛さを最大燃焼していきますよ!」
 そして、沢山の花火に火を付けてばらまく。ドォン、ドォンと花火が次々と爆発するが、地上から打ち上げるよりも花火の爆発が近いため、花火の熱がしにゃこを苛む。
(熱い! でも今きっとたくさんの注目がしにゃに集まってるはず! 我慢です!
 普通に打ち上げたらしにゃに注目集まらないでしょうが!!)
 だが、しにゃこは目立ちたいという一心で熱に耐え、ある時は十字を描くように、ある時はハートマークを描くようにと言った塩梅で、観客達を飽きさせないよう工夫しながら花火を投げ続けた。
 やがて花火のほぼ全てを投げ終えると、しにゃこは用意した中で最大の花火に火を付ける。
「うおおおー! 皆さん! しにゃこです!! しにゃこでーす!! よろしくおねがいしまーす!!」

 ドォーンッ!!

 それまでの爆発よりも、一際大きい爆発がしにゃこを中心に起こった。
「うおおおおおっ! すげえっ!」
 身体を張ったしにゃこの爆発に、観客達のテンションは一気に最高潮まで跳ね上がる。
「ど、どうですか……しにゃ、輝いてましたか……!?」
 一方、グラウンドに墜落したしにゃこは、ガクリと意識を失った。
 なお、これを見てアカツキの溜飲が下がったかどうかは、アカツキ本人のみが知るところである。

●表彰式
 イレギュラーズ達の参加もあって、『芸術は、爆発だ! 選手権』は盛況のうちに終わった。だがそれは、優勝を誰とするかの協議を難航させた。審査員達の喧々諤々の議論の末、優勝はルチアーノ、準優勝はしにゃこ、三位はブレンダと決まる。
 ルチアーノの優勝は、爆発の対象も美しく整えたことと、爆発の連鎖の上に大爆発が起こり、最後には家も庭も綺麗に吹き飛ばしたこと、かつ爆発が鮮やかな色に彩られていたことが決め手だった。しにゃこの準優勝は、身体を張った点が評価された。三位のブレンダは、爆発の規模と華麗さの両立が評価された。
 表彰台に上ったルチアーノ、しにゃこ、ブレンダは、首にそれぞれ金、銀、銅のメダルを掛けられ、賞状とトロフィーを受け取った。オニキス、茄子子、寛治、エルシア、アカツキはそれを拍手しながら見守っていた。

成否

成功

MVP

ルチアーノ・グレコ(p3p004260)
Calm Bringer

状態異常

なし

あとがき

 シナリオへのご参加、ありがとうございました。皆さんが参加したお陰で、大会は大いに盛り上がりました。様々な爆破のアイデアに、私も楽しませて頂きました。

 MVPは、迷いに迷いましたがルチアーノさんにお送りします。評点は、リプレイ本文中で述べたとおりです。

PAGETOPPAGEBOTTOM