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シナリオ詳細

<忘却の夢幻劇>鴉王の戴冠

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●カラジャッド
 港街タヤクの中心にある、崩れかけた石造りの塔の名と由来を知る者はもういない。塔は時の浸食に負け、今にも崩れそうな荒れ具合。種類の分からぬ蔓と貪欲な苔が塔を覆い、彫刻を覆い隠している。もっともその彫刻すら、かつての職人が見たら泣き出しそうなほどに風雨に削られてしまっているのだが。

 変わり者のカラジャッド、塔の上のカラジャッド
 喋れば鴉のしわがれ声、誰も彼もが近寄らず
 喋る相手は鴉のみ、人嫌いの塔守り

 夕暮れ、はやし立てるように子ども達が歌いまわっていた。どれだけ勇気があるかを試すように歌いながら塔に近づいていく。塔に住み着いた鴉達がカア、と何度か声を上げ、バサバサと飛び立つ。数人の怯えた子らは足を止め、それを笑うかのように残りの子らは歌いながら塔に近づく。

 変わり者のカラジャッド、塔の上のカラジャッド――

 ふいに、塔の窓から、睨みつけるように襤褸を着た青年が顔を出した。年は二十半ば、ぞっとするほど白い肌に、痩せこけたひょろ長い体。目はぎょろりと大きく、お世辞にも美青年とは言い難い。伸びっぱなしの髪だけは息を飲むほどの深い色合いの黒で、それがまた不気味である。
「帰れ」
 叫びかける言葉は人を憎み厭うかのような調子。鴉の威嚇を感じさせるしわがれ声を聞いて子ども達は一目散に逃げだした。

 カラジャッドは苦虫をかみつぶしたかのような表情で部屋の中へと戻る。石造りの部屋の中には必要最低限の家具とわずかな食糧しかない。いつからあったか分からぬ塔を守るのがカラジャットの仕事であった。街に雇われているようなものであったが、この塔を守る仕事がいつからあったのか、何故あったのか知る人は誰もなく――ただ「塔をおろそかにすることなかれ」との言い伝え一つのおかげでカラジャッドは寝床と僅かな食事にありつけているのだった。先代の塔守りであった養父が死んで久しく、街の者はカラジャッドのしわがれ声と容姿を恐れて近づくことはない。人々が己を避けていることを感じながら育ったカラジャッドは人を嫌い、塔に巣を作る鴉達を友と思うようになった。
 カア、と一声鳴けば、鴉達は近寄って来て街中の様々な話を語りたいという様子で並んでいる。カラジャッドは幼い時から鴉と話すことが出来た。人を恐れさせるしわがれ声は、鴉達にとっては心地よい響きのようだった。
 一番大きな鴉が翼を広げ、恭しく壊れたブローチを差し出し話しかける。
「我が君カラジャッド、ご機嫌は如何でしょうか」
「最悪だ――いつも通り、最悪だ。それに体が痒くてしょうがない」
「忍耐の時です、我が君。貴方様が<鴉の王>となるまで後数日。即位の後には人々は首を垂れて貴方様の下僕となるでしょう。我ら鴉は夜という夜から集まり、貴方様の兵士となりましょう――我が君よ、<鴉の王>の血筋の君よ。貴方様が忘れ去られたこの神殿に訪れたのも全ては宿命。神位に昇ることをかつての<鴉の王>も予見していたのでしょう」
 カラジャッドは壁にもたれかかる。その様子にはどこか人離れした風格が生まれていた。醜さすら奇妙な威厳を醸し出していた。
「後数日、か」
「ええ、我々の星座に新しい星が灯る夜――それまでの忍耐です、我が君」

 カラジャッドは襤褸の長い袖に隠していた腕を見る。柔らかな漆黒の羽根が連なる様は、まさしく翼そのものであった。

●<鴉の王>
 という訳で、今回は鴉の駆除だ。私としては鴉は好きではあるのだがね……しかし、都市全体が鴉に支配されるとなると話は別だ」
『学者剣士』ビメイ・アストロラーブはいつものように『忘却の夢幻劇』を手に持ちながらゆるりと辺りを歩いている。
「舞台は港街タヤク――西方の小都市。忘れられし神<鴉の王>の血を引く青年カラジャッドが、今まさに神位に昇ろうとしている」
 そうしてビメイは真面目な顔のまま話を続ける。あまりにも壮大な話が、常識的な話だというように。
「唐突に壮大な話題が出て信じられないかもしれんが、『この世界』ではそれなりにある話なのだよ。神々は戯れに人を惑わし子をなす。そうした神の血を引く者らは英雄となり、王となり、もしくは悪漢となり、時には世界を恐れさせる存在となる。そして今回は、最後の分類に入る案件だ」
 ビメイは困ったものだ、と呟き、眉根に皺を寄せる。頭痛すら感じさせるような表情であった。
「カラジャッドが<鴉の王>となったならば、タヤクは鴉の支配下に置かれるだろう。そしてタヤクを足掛かりに様々な都市が鴉の猛攻に屈することになるだろう。<鴉の王>の声一つで世界中の鴉が集まってくるのだから」
 ぱたん、と本が閉じられ、ビメイは金色の瞳で皆を見る。
「故に――君達には、カラジャッドが完全に<鴉の王>と化す前にどうにかしてほしいのだ。神殺しとなると、流石の<特異運命座標>にも荷が重いだろうからな――どうか、気を付けて」

NMコメント

 神秘と怪奇の『忘却の夢幻劇』へようこそ! ろばたにスエノです。
 忘れられた神の末裔が神となるのをを阻止し、世界を守ってください。

●今回の舞台
 タヤクという名の都市、そこにある古びた塔です。タヤク自体は特に特筆すべきことのない、そこそこ繁栄している港街です。塔は街の中心にあり、大体都市が一望できるだけの高さです。六階構造で内部は螺旋階段で移動します。足場は悪く、慣れていないと階段で自由に戦うのは難しいでしょう。カラジャッドがいるのは塔の一番上の階です。部屋というよりも屋根のある屋上に近く、大きな四方の窓から鴉達が出入りしています。家具らしきものは一つもありません。広さは十分にありますが、落ちたらただでは済まないでしょう。お気をつけて。

●目標
『カラジャッドの『即位』を止める』
 カラジャッドは<鴉の王>と呼ばれる忘れられた神の血を引いています。己が<鴉の王>の血筋であることを知ったカラジャッドは神の座につき、タヤクの街を足掛かりに鴉達を使って『忘却の夢幻劇』の世界を支配しようと目論んでいます。もはや交渉はききません。力と知恵によって何とか彼が神となるのを阻止してください。

●NPC等
 ・カラジャッド:塔守りの青年です。不気味な外見と鴉のようなしわがれ声から人々に避けられています。本人もそれを感じて育ち、人を嫌悪するようになりました。忘れられた神<鴉の王>の血を引くため、鴉と意思疎通が出来ます。またその血筋からタヤクに住む鴉達は彼を主として慕っています。人間の姿を捨てつつあり、足は鍵爪に、両腕は巨大な翼へと変化しています。行動は素早いですが、飛行をすることはまだ出来ません。主な攻撃方法は鴉の使役と鍵爪での蹴り、翼での殴打です。

 ・鴉の群れ:カラジャッドを慕う鴉の群れです。一羽一羽が高い知能を持ち、群れ一つ一つがまるで一つの生き物のように動きます。忠誠心は極めて高く、離反を狙うのは難しいでしょう。カラジャッドを守るように動き、倒してもまたすぐ次の群れがやってきます。邪魔をしたり突いて来たりと極めて攻撃的です。一羽一羽倒していくのでは効率が悪いでしょう。

 ・<鴉の王>:今は忘れられた神、真の名を知る者のいない死んだ神です。鴉の頭と翼の腕、鍵爪のある足を持つ男性の姿を取り、鴉の守護と支配の権能を持っていました。鴉達が信仰しており、カラジャッドが新たな<鴉の王>として『即位』した暁には世界中の鴉が彼のもとに集まるでしょう。タヤクにある塔はかつて<鴉の王>の神殿でしたが、今そのことを知るのはカラジャッドと鴉達のみです。

●サンプルプレイング
 確かに神殺しは難しい。しかし、定命のうちに倒してしまえ、というのは理にかなっている。私は火の術で鴉達を丸焼きにしていこう。さすがの鴉の群れも群れごと焼くなら一匹の生き物と同じ。そうして主力がカラジャッドに行きつくまでの道を作る。

 それでは、よい冒険を。

  • <忘却の夢幻劇>鴉王の戴冠完了
  • NM名蔭沢 菫
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年10月22日 22時00分
  • 参加人数4/4人
  • 相談5日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

アルム・カンフローレル(p3p007874)
昴星
カルウェット コーラス(p3p008549)
旅の果てに、銀の盾
只野・黒子(p3p008597)
群鱗
節樹 トウカ(p3p008730)
散らぬ桃花

リプレイ

●神殿
 時は夕暮れ、タヤクにそびえ立つ崩れかけた石造りの塔の周りには、四人の<特異運命座標>以外の人影はない。空からは異常とも思えるほどの鴉の鳴き声が聞こえている。見上げれば雲が纏わりつくかのように無数の鴉達が塔の上に集まっていた。
 人々は家に閉じこもり門戸を閉ざしている。空の異常は不吉な徴のようであった。
 塔を見上げる四人の中で、最初に口を開いたのは、『薄桃花の想い』節樹 トウカ(p3p008730)であった。
「カラジャッド……長いからカー君と呼ぶか。王ってのは友達とか気軽に作れないから止めた方が良いと思うんだがな」
 それに応えるように『新たな可能性』カルウェット コーラス(p3p008549)が塔を見上げてたどたどしく話す。
「トウカ、カーくん呼ぶ、する?かわいい思う。僕も真似っ子。カーくん、勿体ない、思う。ボク、人と関わる、最近、なるしてから……」
『両手にふわもこ』アルム・カンフローレル(p3p007874)も釣られて塔を見上げる。鴉の数は次々に増え、まるで新たな主の誕生を祝福するかのように鳴き声が響いていた。
「まだ悪いことをしていない人なんだよね。できれば殺さずに止めたいところだ」
 アルムは普段はへらりとしている口元に、真面目な表情を一瞬浮かべる。
 一方『群鱗』只野・黒子(p3p008597)は空を見上げず塔の基礎や周囲を見つめていたが、その後ぼそりとつぶやく。
「この調子ならば、西側に向けて塔が倒れたならば、被害がありませんね」
 確かに西側には広場があり、塔がそちらに向けて崩れるならば、タヤクの街に出る被害は少なそうであった。
 四人は塔を破壊するつもりであった。カラジャッドを殺さず、彼の『即位』を止めるために。

●答えは交わらず
「森暮らし、なめるな。歩きにくい、慣れてる」
 塔の階段は古く岩も擦り切れており昇りにくかったが、カルウェットの『角』とギフトに由来する研ぎ澄まされた直観とアドバイスによって四人は何とか一人も脱落せずに上にたどり着く。
 塔の上には巨大な翼の腕と鍵爪と化した足を持つ異形の影が一人。未完成ながら神の威厳を持ち人知を超えた美をたたえたその姿は、文字通り人離れしていた。鴉の言葉で一声鳴いた後、それは口を開く。
「翼無い者が何の用だ」
 カラジャッドの声からは頑なな拒絶の色が現れていた。人を疎み、憎むことに慣れ過ぎた存在の声であった。
「カラジャッド君、悪いけど、君の即位は止めさせてもらうよ。神様になるなら、自分の自由なんて無くなっちゃうだろうねぇ。だって神様だよ? 一人の人間じゃなくなってしまうってことだよ」
「王って友達とか気軽に作れないからやめた方がいいぞ。鴉はお前の下か後ろで羽ばたいて、隣を飛ぶ奴は一匹もいないだろうな」
 アルムとトウカが同時に口を開く。それを聞いたカラジャッドは表情を一つも動かさず、翼の腕を伸ばし答える。
「何事にも代償はあるものだ。嗤われ遠ざけられ過ごす生よりかは、自由などなくとも、崇められ畏れられる神としての生の方が、よっぽどマシだ……去れ、今なら見逃してやろう」
 数羽の鴉が彼の腕に止まり、守るように威嚇する。
「カーくんが王……かっこよいけど、その王はだめ、わかる。から、止める」
 一歩前に出たのはカルウェットであった。名乗り口上のように叫び、ナイトシールドを構える。その様子を見てカラジャッドは苛ついた表情となり、警戒の鳴き声をあげる。応えるように鴉の群れが四方八方から生き物のようにカルウェットに襲い掛かる。
 それに反応したのは黒子であった。会話の最中も敵の攻勢と周囲の地形把握に努めていた彼は、即座に神気閃光を唱える。輝きが鴉達を捕らえた。鴉達は己の仕える存在とは違う神気に圧され、痺れるように地面に落ちていく。数拍遅れてアルムも同じく神気閃光を唱えて黒子の補佐に回る。
「この光で、反省しな!」
 鴉らは狂信的に突っ込んでいくが、そのたびにぼとりぼとりと無力化されて落ちていく。
「カーくん、とりあえず、嫌なら抵抗、する、したらよい。ボク、遠慮しない。お前らも、カーくん、王したいなら、ボク、倒す、するんだな」
 カルウェットは叫び続ける。その隙に的確にアルムと黒子は鴉らを無力化させ続ける。
「カラジャッド様、あなたは鴉と血筋にいいように利用されているだけなのですよ、いわば犠牲者です」
 それは黒子のフェイクであった。命を取らないように使われる術と巧みな言葉に思わずカラジャッドは答える――ただし拒絶として。しかし、確かに一瞬詫びるような表情が浮かんだ。
「犠牲者であってもいい。これは、僕が初めて手に入れられる何かだ――」
 その隙にアルムの術が閃き、鴉らがまたぼとりと落ちる。落ちていない鴉らはカルウェットに群がり続ける。

 道が、開けた。

 低空飛行のトウカがカラジャッドへと突撃する。己が血を蛇腹剣に変えて放つは桃花血塗、己が血を流しながら峰で打つ不殺の刃。カラジャッドは恐るべき素早さで身をかわし、翼でトウカを打ち、蹴り上げた足の鉤爪でその目を切り裂こうとする。トウカは腕で攻撃を受け、何度も何度も己の血を削りながら放つ技はやがて戦慣れしていないカラジャッドを追い詰め、ついに捉える。トウカの周囲から桃の花が舞い散り、彼の心情を伝えんとカラジャッドに向かう。カラジャットの瞳に、理解できないという色が浮かぶ。彼は逃げるようにぼろぼろになった翼で天を目指そうとしたがそれは叶わず。どう、と地に伏した。
 鴉らは主を失い、どうしたらいいか分からぬといった様子で塔の周囲を回り続ける。哀悼の声に似た鳴き声をあげながら。
「残念ながら殺してはいませんよ。……殺していませんよね?」
 問う黒子に傷だらけになったトウカは問題ない、と言いたげににやりと笑う。
 傷だらけになったトウカとカルウェットを癒すためにアルムが駆け寄る中、黒子は冷静に辺りを見回しつぶやいた。
「さて、後は事後処理と解体工事の時間ですね」
 
●羽ばたいて鴉は消える
 塔の下にはいつしかタヤクの街の人が集まっていた。トウカが異形のカラジャッドを抱いて出てきたのを見ると、抱かれた『もの』の姿にぎょっとして怯え始める。一人二人が「旅のお方、その怪物を倒されたのですか……?」と困惑しながら問いかける。
 トウカは叫ぶ。
「カラジャッドのこの姿を見よ! これはこの塔の呪いだ!この街に住む者が皆今すぐこうなるわけではないが……。いずれは半数以上を蝕み、体と心を変え人を襲ってしまう呪い!」
 無論、嘘である。しかし、トウカの言葉には人々を説得させるような真摯な調子があり……タヤクの民は、その言葉に恐れた。
「だがここにいるカラジャッドはこれ以上の犠牲者を増やさないために塔に近づく子供達を遠ざけたり、肉体が完全に怪物になった瞬間、人の心までもが怪物になる前に、自ら命を絶とうと孤独に呪いへ抗い続けていた!」
 おお、あの塔守りが、そのようなことを行っていたとは。困惑の後、手のひらを返したかのようにタヤクの民はカラジャッドを英雄を見るかのように眺める。
(あちらさんも非があるのは否めませんが。かと言って魔女狩りを看過するのも、あまり気分的によろしくないですし、ね)
 カラジャッドをちらりと見つめてから、黒子は聴衆に呼び掛ける。
「そこで、皆様にご相談があるのですが。塔の解体作業にご協力頂けないでしょうか――」
 タヤクの民は、恐れるように塔を見て一斉に頷いた。
 
 黒子のてきぱきとした誘導作業によって塔の周囲には人一人見当たらなかった。カルウェットとトウカが塔に昇り、威力を生かして上から崩していく、という方針で解体の方向性は決まった。
「トウカ、ここ、弱い。殴る、する」
 的確に構造物の弱点をカルウェットが指摘し、そこをトウカが破壊していく。妖刀と木刀を振り回す姿はまさに暴風、塔の石組みは崩れ、壊れていく。鴉らは音に驚き天へと散っていく。

 気絶しているカラジャッドの調子を見ながら塔を遠くから眺めていたアルムはぽそりと、「鴉達も薄情なものだねえ」とつぶやく。
 塔が崩れ落ちると共に、歓声が沸きあがる。黒い雲のように鴉達は夜空に消える。
 横でうう、と声をあげてカラジャッドが目覚める。その腕からは羽根は抜け落ち、両足も人のものへと戻っていた。
「――だいたい、僕を助けて、誰が得をするというんだ」
 咳き込みながらつぶやく声は苦々しく、飛び去る鴉達を見る瞳は天に焦れるようであった。二度と近づけぬ高みへの焦れであった。アルムはカラジャッドの傷を癒しながらへらりと笑いかける。
「世の中、損得じゃないことがあっても、いいんじゃないかな」
「一体お前達は何なんだっ……」
 全く理解ができないという風にカラジャッドはぼやく。その瞳からは警戒の色は解け、ただ困惑だけがあった。
 アルムはカラジャッドの言葉に答えないまま、笑みを浮かべていた。

 塔守りであったカラジャッドは仕事を失ったが、いつしか灯台守としての仕事を得、別の『塔』に住み着くようになった。
 かつてあった塔の跡にはやがて家が建ち、時の流れにつれて、塔の存在は元々なかったかのように忘れ去られていった。

 旅人いわく、タヤクの街には決して鴉が近づくことはないという。
 その理由を知るのはもはや鴉達のみ。そして鴉達は何があったかを決して語らないだろう。
 <鴉の王>の血筋は絶え、神殿は失われ、彼らは永遠に神を失ったのだから。

成否

成功

状態異常

なし

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