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シナリオ詳細

悪意に満ちたミンスター

完了

参加者 : 10 人

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オープニング


 天義のとある山の麓。
 そこには、入り口を周囲の木々に偽装された洞窟内の入り口がある。
 入り口からしばらく通路が続き、開けた場所は非常に大きな空間となっていた。
 そこは禍々しい彫像が祀られており、30人程度の人々がミサらしきものを行っていて。
「唱和せよ、我等フェルマークの光を!」
「「我等フェルマークの光を!」」
 小規模ではあるが、彼らはフェルマークなる存在を神と仰ぐ邪教集団。
 先の大いなる災いの後、天義の国力低下に伴って出現し、新たな神に救いを求めた者達である。
 ただ、フェルマークなる存在は背に黒い複翼を持つ魔種。
 他の地方から流れついた飛行種男性が堕天し、異世界から召喚した悪魔をも従える力を身に着けたとされる。
「よい、皆の者、表を上げよ」
 頭上から降り立ってきたのは、神々しさを感じさせる男だった。
「おお、フェルマーク様……我等の前にその御姿をさらしていただけるとは……」
 信者の中には涙すら流す者の姿も。
 だが、魔種の男からは確実に『原罪の呼び声』が漏れ出しており、教団関係者はもちろん、信者達をも狂わせている。
 その関係者、教団幹部であるローブを纏った男、ラバダがフェルマークに傅いて。
「真に申し訳ございません、なかなか大きいな儀式場を用意できず、召喚の儀がままならず……」
 彼らは時に小動物を生贄として、使い魔となる小悪魔を呼び出していた。
 信者達による信仰と使い魔達がフェルマークの力を高める。
 そうして、教団の力も大きくなれば、さらなる信者を獲得できる。やがては天義をも飲み込む力となれば……教団幹部やフェルマークにはそんな目論見がある。
「忌々しきは、ローレットよな」
 ローレットの活躍もあってこうした活動が天義国内でできるようになったと一時は喜んでいたフェルマークだったが、ここに来て活動拠点や儀式場を潰されたり、信者獲得の為の勧誘活動を邪魔されたりと、思うようにフェルマークは自身や教団の力を高められずにいる。
「我もまだ充分な眷属を従えられずにおる。お前達が悪魔を呼び出せるようになる程に教団の力が高まることを願っておるぞ」
 再び頭上へと舞い上がっていくフェルマークを仰ぎ見た信者達はただただ平伏し、祈りを捧げる。
「さあ、再び唱和せよ。我等フェルマークの光を!」
「「我等フェルマークの光を!」」
(……あれがフェルマーク)
 信者に扮して内部に潜入していたスティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)は、その一部始終を確認した後、そっと外へと出ていったのだった。


 幻想ローレット。
 天義からの依頼を受けてFEL教団について調査をしていたイレギュラーズ達は引継ぎを行いつつ、ついにその本部を突き止めることができた。
「皆様、お疲れ様です」
 「穏やかな心」アクアベル・カルローネ(p3n000045)が潜入していたスティアの報告を聞き、スティアを労う。
 そして、アクアベルは改めてこの場のイレギュラーズへと、依頼の説明を始める。
 イレギュラーズ達の活躍もあって、その活動を妨げ、規模の拡大を防いではいたものの、長らくその本部を突き止められずにいた。
「ですが、ここに来てようやくFEL教団の本部の場所が発見されました」
 そう語るアクアベルは笑顔を見せる。
 一時は拠点を抑えるのに失敗してしまったが、とある天義の騎士のおかげもあって教団員の確保に成功できた。
 ダミーを含めた小規模な拠点をいくつか聞きだしたイレギュラーズ達は、それらを一つずつ叩いていたがようやく神として崇められるフェルマークのいる本部を発見できたのだ。
「場所は天義内のとある山の麓です」
 巧妙に木々の間に隠された入り口から内部へと突入、長い通路を抜けるとそこには聖堂があるのだという。
 内部では日々ミサが行われており、信者を含めた者達がフェルマークと直に対して儀式を行っているようだ。
「本部では、サバトが行われることは無いようです」
 どうやら、フェルマーク自身は自らの魔力だけで悪魔を呼び出せるらしく、血腥いサバトを自らの手が届く範囲で行われることを是とはしていないらしい。
 この為、幹部達は新たに使い魔を増やすことができないようだ。
「内部の構造は把握できていない部分もあるけれど、奥と頭上は脱出路があるはずだよ」
 スティアも自身の調査から見解を示す。
 ともあれ、実働して活動を続けるFEL教団員は間違いなく捕えたい。あわよくば、魔種であるフェルマークも討伐したいところ。
「ただ、フェルマークは悪魔を召喚できるということ以外の情報は現状ありません」
 それだけに、魔種の動きには十分注意が必要だ。
「この場で倒せればいいのですが、討伐するにはいささか情報に乏しい状況です」
 逃がしてしまう可能性も多分にあるが、できる範囲で交戦して敵の攻撃方法などを引き出したい。
 また、信者はかどわかされただけのものばかり。彼らは正気に戻りさえすれば解放して構わないだろう。

 改めて、今回の依頼は天義へとFEL教団関係者を引き渡すこと。教団員と幹部を取り押さえられれば、教団は壊滅にも等しい状態となるはずだ。
「以上ですね。それでは、よろしくお願いいたします」
 本部への突入は大変だろうが、これも天義からの依頼。FEL教団壊滅の為に力を貸してほしいとアクアベルはイレギュラーズ達へと願うのである。

GMコメント

 イレギュラーズの皆様こんにちは。GMのなちゅいです。
 このシナリオは、スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)さんのアフターアクションによって発生したシナリオです。
 邪教集団が更なる広がりを見せる前に、ここで壊滅を願います。

●概要
 天義国内で活動していた新興宗教FEL教団ですが、教団員を確保できたこともあり、隠れた本部を発見することができました!
 教団の関係者を纏めて取り押さえ、確保を願います。

 当シナリオは拙作「信仰に捧げられしサクリファイス」、「信仰に捧げられしサクリファイス」の続編にも当たります。
 OPでシナリオの経緯は簡単に触れていますので既読は必須ではありませんが、お読みいただくことでシナリオ状況について深く考えることができるかと思います。

●敵
〇FEL教団幹部ラバダ
 ローブを纏った怪しげな男性教団員。人間種。
 呪いの力とサバトによる召喚術を駆使し、攻撃を仕掛けてきます。

〇FEL教団幹部×2人
 ラバダと同格の男性教団員。人間種です。
 こちらもまた呪いの力とサバトによる召喚術を駆使して攻撃を行います。

○FEL教団員×7人
 教団幹部の補佐を行う者達です。
 こちらは魔力弾や影を使い、相手を束縛する術に長けております。

〇一般信者×20人
 勧誘された一般人です。戦闘力は然程高くはありません。
 催眠状態となって教団員達に従っており、メイスを使った殴打をメインに攻撃を仕掛けます。
 催眠状態は教団員3人を倒すことで解くことができます、

〇下級悪魔×10体~
 信者がいなくなった場合に教団幹部が呼び出してきます。
 全身黒い肌の10歳前後くらいの身長の悪魔で、背に翼を生やしております。武器は持たずに肉弾戦で攻撃する他、黒い炎を使って遠近問わず攻めてきます。
 
○フェルマーク
 FELで神として崇められている存在で、どうやら元飛行種の魔種であるようです。
 幹部らに小悪魔召喚の儀式を教えたのは彼であり、本人もまた悪魔を召喚することができるようです。
 詳細な能力は不明です。

○状況
 天義のある山の麓が舞台で、長い通路の奥に造られた巨大な空洞にFEL教団の本部があります。
 ここでミサを行っている中に潜入、あるいは突撃し、教団関係者を捕縛、討伐してください。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はCです。
 情報精度は低めで、不測の事態が起きる可能性があります。

 それでは、よろしくお願いいたします。

  • 悪意に満ちたミンスター完了
  • GM名なちゅい
  • 種別EX
  • 難易度HARD
  • 冒険終了日時2020年10月28日 22時06分
  • 参加人数10/10人
  • 相談6日
  • 参加費150RC

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(10人)

クラリーチェ・カヴァッツァ(p3p000236)
安寧を願う者
ポテト=アークライト(p3p000294)
優心の恩寵
アリシス・シーアルジア(p3p000397)
黒のミスティリオン
リゲル=アークライト(p3p000442)
白獅子剛剣
スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)
蒼輝聖光
マルク・シリング(p3p001309)
浮遊島の大使
アイリス・アベリア・ソードゥサロモン(p3p006749)
<不正義>を知る者
カイト・C・ロストレイン(p3p007200)
天空の騎士
Binah(p3p008677)
守護双璧
玄緯・玄丁(p3p008717)
蔵人

リプレイ


 天義某所、とある山の麓。
 先の事件で捕らえ、尋問を行っていた邪教集団、FEL教団員の聴取によって、いくつかの拠点が発見されている。
 折を見て、イレギュラーズ達はそれらを一つずつ確認していたが、今回はほぼ間違いなく本部であると見られており、依頼に参加したメンバー達も真剣な表情で突入をはかる。
「国内で広まりつつ、ある邪教……今回で活動を停止させられるように頑張るよ」
 銀髪の天義の騎士、『白獅子剛剣』リゲル=アークライト(p3p000442)は噂で伝え聞いていたこの教団の壊滅に意欲を見せる。
「私の故郷、天義によくないことを、しようとしているなら……黙って見過ごすわけには、いかないから」
 墓守の一族である幻想種女性の『黒鴉の花姫』アイリス・アベリア・ソードゥサロモン(p3p006749)もまた天義出身。彼女は情報を集められたならと、拠点の突入依頼で成果を出したいと考えていた様子。
 メンバー達の話題は、その邪教集団の活動内容へと移って。
「邪教集団。本人たちからすれば、きっと純粋な信仰の許に集まった集団なのだと……思うのですが」
 色黒な幻想種女性、『罪のアントニウム』クラリーチェ・カヴァッツァ(p3p000236)は、本人たちの信仰が『彼らにとっての本物』ならば……それは立派な『宗教』だと語る。あくまで、邪というのはあくまで、クラリーチェ達から見た視点だと。
「神も悪魔も、大差ないものですね。洗脳……宗教の常套手段だとか」
 ただ、ピンク髪の鬼人種の少年、『蔵人』玄緯・玄丁(p3p008717)は藁をも縋る者に笑顔で手を差し伸べる者など、大概人でなしだと語る。
「心が救われるなら、宗教は自由で良いと思うけど……これは、ダメだ」
 ただ、大人しく控え目な印象の青年、マルク・シリング(p3p001309)はしっかりと自身の考えを示す。
「今回も人が相手、しかも催眠状態にされた人達もいて、戦い辛いことに変わりないですが……」
 黒髪で左目を隠す『守護双璧』Binah(p3p008677)は相手が人とあって、少しやりづらさを感じていた。
 だが、その人の一部は悪魔すら行使するという。
「悪魔……確かに彼らは悪魔なる存在を使い魔の如く使役している……」
 かつては神に仕えていたという『黒のミスティリオン』アリシス・シーアルジア(p3p000397)は、教団幹部らが呼び出す悪魔なる存在に着目する。
 果たして、それは本当に他の世界から召喚した存在なのかと、アリシスは考える。
「――有り得ない、とは言わないけれど」
 ただ、状況的に世界法則に縛られている様子がないと考えられる様子はないとアリシスは見ていて。
「根本的に別物である可能性もありますね」
「こんな信仰は、何も救わない。誰も救われない」
 教団員が人々を惑わせていることもあるが、それと合わせて魔種が人を狂気に陥れ、新たな魔種へと堕とす。そうなれば、また多くの命が失われるのは間違いない。
「そうなる前に、止めなければならないね」
「この教団との因果も、さよならしたいところだな」
 マルクに続いて同意したピンクの髪の天義の騎士、『天空の騎士』カイト・C・ロストレイン(p3p007200)も幾度か依頼で関わっていたこの教団をここで潰そうと考えていたようだ。
「ようやく尻尾を掴んだが、向こうも佳境なようだな」
 イレギュラーズの活躍もあって目を付けられ、FEL教団員もかなり活動がしづらい状況となっていたらしい。
「教団のことは耳にしていた。ここで悪の根を刈り取らせてもらう!」
 そんなリゲルの存在に、嫁である樹精である『優心の恩寵』ポテト=アークライト(p3p000294)は心強さを感じていた。
 特に、天義出身の貴族である『リインカーネーション』スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)は以前の依頼で、FEL教団幹部ラバダを取り逃がしてしまったことを強く気にかけていて。
「名誉挽回するためにも、今回は捕まえないと駄目だよね!」
「被害が広がる前にやれる事をやりましょうか」
 これ以上、何も知らない天義の民を惑わせるわけにはいかない。Binahはそう強く感じていたのである。


 隠されたFEL教団の本部へと突入する前に、少し時間が欲しいとアイリスがメンバーへと願う。
 ここに至るまでの間、『ヨハナからアイリスへの預言書』に目を通していた彼女は自らのスキル……霊魂操作と動物疎通、自然会話を活かして周囲にいる動物、植物、そして、魂へと山の内部にいる存在について尋ねる。
「……そう、ありがとう」
 そして、自らのギフトもあって近づく鴉に情報を聞き、この場の仲間達へと話す。
 外見からは山の形もあって、内部構造の把握が難しいと考えていたBinahもアイリスの情報に助けられていたようだ。
「いるよ。FEL教団の、幹部。……それに、翼を持つ、魔種が……」
 他にも、アイリスは内部の造りについて簡単に仲間達へと伝え、本部攻略の参考としてもらう。
 また、彼女はいくつかの魂に自身の『ヒイラギの銀魂籠』へと来るよう誘い、この後の手伝いを依頼していたのだった。

 改めて、イレギュラーズ達は突入に当たって2,3人に分かれ、信者に扮する。
 先に粗末なフードを被ったアイリスと、信者を思わせるローブを纏うクラリーチェ、アリシスが教団の教えに興味がある素振りをしてみせて。
「私達も、参加したい」
「宜しくお願いいたします」
 内部にいた門番はどうやら、新たな信者は勧誘によって招かれた者だから通せと言われているらしく、そのまま道を開けてくれた。
 その後もポテト、スティア組が続く。
 目深にローブを纏ったポテトは奥の空間までの通路を進む間、呼び寄せた精霊達へと周囲や内部構造を調べてもらう。
 スティアはというと、ポテトの傍にじっと控えつつ進む。後の戦闘も考慮してのことだろう。
 続くはカイト、玄丁組。彼らもまたフードで顔を深く隠す。
 2人は髪の色、目の色が似ていることもあり、玄丁が兄弟と言うことにしていたのだが、うまく潜入できていたようだ。
 最後に、マルク、Binah、リゲル組。
 4組目ともなれば、門番となる教団員が何やらぼそぼそと話し始めていた。
 とはいえ、直接怪しまれているわけでもなく、こんなに信者は多かったかという会話が聞こえてきた程度。
 とりわけ、天義における知名度の高いリゲルは念入りに顔を隠し、最悪、流星剣を使って門番を蹴散らしてでも押し通ろうと考えていたが、バレずに済んだようだった。
(諸悪の根源、フェルマークがいるのは間違いないようだね)
 門番の会話からもそれが確認でき、情報を引き出したいとリゲルは考えていたようだった。

 潜入したメンバー達は大きな空洞へと出る。そこは聖堂の様に整備されており、最奥に神と思われる大きな像が設置されていた。
 その前で、幹部達が聖堂に多数設置された長椅子へと座る信者達に説教を行っていた。
「……であるからして、我々はこの混乱冷めやらぬ聖教国ネメシスで新たな信仰を打ち立て、フェルマークを神として崇め奉るに至った次第である……」
 壇上で信者達へとそう説いていたのは、幹部の1人、ラバダだ。
 幹部はほぼ同格の扱いらしく彼らは1人ずつ、自分達の教えを説く形をとっていた。
 それもあって、少し時間をとることができたイレギュラーズ達は銘々で動き、できる範囲で探索も行う。
 マルクは召喚した鼠のファミリアに聖堂の外周を探索させ、自分達が入ってきた通路以外にの抜け道、隠し通路を探させる。
(やはり、別の通路があるようだね)
 カイトもとぼけたふりをして、聖堂の構造について探りを入れていて。
「そういえば、幹部の方はどこから出入りしているんだろう?」
「ああ、聖堂の奥側にも教団員専用通路があるのさ」
 聞いた情報はすぐ、カイトも仲間と共有する。
 徐々にポテトやスティアがいる場所へと集まるメンバー達。さりげなくクラリーチェが近づいて来たところで、ミサらしき集会は終盤に入っていた。
 そこで、頭上から翼を羽ばたかせて降りてくる複翼の男。
 この場の皆が一斉に首を垂れると、イレギュラーズ達も周囲に疑われぬようそれに倣う。
「よい、皆の者、表を上げよ」
「おお、フェルマーク様……我等の前にその御姿をさらしていただけるとは……」
 教団関係者達は地面へと降り立ったフェルマークを恍惚とした表情で見つめる。
「唱和せよ、我等フェルマークの光を!」
「「我等フェルマークの光を!」」
 神と崇めるフェルマークの出現を受け、教団関係者が一斉に声を上げる。
 その声が収まったところで、ラバダが聖堂内を見回して。
「ところで……、この場に天義の有名人が一同に会しているようだ。丁重にもてなすがよい」
「「おおせのままに……!」」
 集まるイレギュラーズ達へと教団関係者達の視線が集まる。
 教団員達は魔力を高め、信者達は目の色を変えてメイスを握りしめていた。
「気づかれていたようですね」
 アリシスは仲間達と共にローブを脱ぎ去って態勢を整え、攻撃準備を整えるのである。


 魔種となったフェルマークを崇めるFEL教団の関係者達は、潜入してきたローレットイレギュラーズ達へと攻撃を仕掛けてくる。
 幹部、教団員が魔法を使う為、ほとんど動かないのに対し、信者達はメイスで直接殴り掛かってくる。イレギュラーズとしては関係者を狙いたいのにも関わらず、信者達の対処を迫られることとなる。
「幹部の庇い手を剥がさねばな」
 リゲルは仲間と手分けして、主に信者達を引き付けることとなる。
「天義の騎士、リゲル=アークライト。邪教集団FEL教団の壊滅の為に馳せ参じた!」
 相手を引き付ける上では自らの知名度は効果的だと、リゲルは信者達の抑えに当たる。しばらくは射線が開かぬ以上、じっと耐えることになりそうだ。
 Binahもまた、信者達の多くを引き付けるべく名乗りを上げる。
 メイスを振るってくる信者達は教団員に洗脳され、そそのかされただけの一般人でしかない。
「その感情を僕にぶつけて。そんな程度で僕は倒れないから」
 しばらくは防御に回るBinahは反撃のみ信者へと叩き込み、気絶させる形でその数を減らしにかかる。
 倒れずに護り切ること。それこそが今作戦におけるBinahの戦いだ。
 潜入時からポテトの傍についたままのスティアもタンク役となり、リゲルが引き付けられなかった教団員を中心に引き付けようとする。
 スティアは魔力を旋律に変え、神の福音を鳴らす。
 この場にいる教団員にとって神とはフェルマークのこと。スティアの奏でる音楽はFEL教団の関係者にとっては憤慨すべきノイズでしかなく、彼女へと強い憤慨を抱いて攻撃を仕掛けることとなる。
 傍のポテトは支援の為、自らを最適化させてから回復に専念する。
 スティアの位置を気にかけながら、抑えに当たるメンバー達の体力を見て、すぐさま回復できるようにと構えつつ位置取りを行うべく戦場を移動していた。
 そして、カイトは補佐として引き付けに当たるが、2人が多くの関係者を引き付けたことで、カイトは信者と合わせて奥のラバダを捉えようと動く。
「ローレットは我々を本気で壊滅する気のようだな……!」
 ラバダも個々は本腰を入れてイレギュラーズへと対し、呪いの力を放出してくる。
 カイトはそれを受けながらも、一旦は壁となる信者へと剣の柄や当て身を叩きつけて気絶させていた。

 信者や教団員を仲間達が引き付けている間に、他のメンバー達は一気に幹部の切り崩しにかかる。
 事前情報や新たに得た情報によれば、幹部は手数が足りないと判断すれば、悪魔を呼び寄せるという。
 それなら、幹部を先に倒すべきとイレギュラーズ達は判断したのだ。
「では、行きます」
 一気に近場の幹部へと近づく玄丁はその素早さを活かし、此夜煌を抜いて切りかかる。
 重ねて、玄丁は邪剣の刃を見舞いつつ、次なる攻撃に備える。
 アリシスもまた幹部に狙いを定めていて。
「彼らは生贄を用いなければ、悪魔を呼び出せないという話ですし……」
 小動物を生贄にしていたという情報もあるが、一般信者とて充分生贄とされる可能性は高いとアリシスは判断する。
 それ故に、彼女は玄丁の狙った幹部へと追撃する形で、強い意志の力を衝撃波へと変えて浴びせかけていく。
(悪魔の召喚には常に気をつけねばなりませんね)
 数が増えれば増えるほど、イレギュラーズ達にとって不利なのは間違いない。ここは最善手でこの本部を制圧してしまいたいところだ。
「貴方がたの活動を見過ごすわけには参りません」
 さらに、神秘への親和性を高めるクラリーチェが魔力を高めながら思う。
 純粋な信仰自体は真正面から否定することはできない。クラリーチェもまた信仰者なのだ。
 だが1点、決定的に許容できないこと。それは……。
「悪魔やらの召喚を受け入れることはできませんから」
 邪なる存在がこの天義に蔓延ることまで、クラリーチェは許容できず、出現させた土壁で中心にいる幹部を圧し潰そうとする。
「神よ、罪深き彼女に贖罪の機会を与え給え」
 仲間達の間隙を縫うように、アイリスは呟いた文句によって出現させた十字架の顔の修道女の姿をした自律型戦闘人形をけしかける。
 鮮烈なる刃によって、追い詰められていく幹部は呪いの力を放出してくるが、集中攻撃される中で1人を狙ったところでどうすることもできず。
「悪魔の召喚なんてさせないよ」
 障害となる一般人を巻き込む形で、神気を放っていたマルクだが、苦しそうな幹部の状態を見逃さず、破壊的な魔術を直接叩き込んでいく。
「ぐ、ぐおおおおおっ!」
 圧倒的な力に抗うことができず、その幹部は地へと落ちていく。
「ぐっ……」
 同僚が倒れる姿を横目に見ていたラバダは後ろを振り返る。
 すると、そこには冷ややかな視線を向けていたフェルマークがいて。
「負けるわけには……ゆかぬ」
 この聖堂での悪魔の召喚は最後の手段。
 ラバダは自身の呪いの力を最大限に発揮して、イレギュラーズを殲滅しようとするのである。


 後方のフェルマークが戦いを見守る中、FEL教団員は死力を尽くして侵入してきたイレギュラーズ達を排除しようとする。
「何が何でも、ローレットをこの場で倒せ!」
 ラバダの声が聖堂内に響くと、教団関係者達は死に物狂いで抑えを行うメンバーを振り切り、各自の得意とする攻撃を行う。
 その狙いは自律戦闘人形や刹那の疑似生命を行使するアイリスへと向いて。
(信者の人はなるべく攻撃したくない……)
 自ら邪教へと入信を決めた教団員はともかく、ただ惑わされただけの一般人を手にかけることに、アイリスは激しく抵抗を抱く。
 ――情報だけでも、引き出せれば。
 そんな思いを抱きつつ、アイリスは近づいてくる人々と対するのだが、無情にも信者達は彼女を殴打してくる。
 教団員の1人が影を操って自律戦闘人形を抑えてしまったところで、別の教団員に魔力弾を撃ち込まれ、アイリスはパンドラを使って死霊達の怨念を束ね、教団員の1人を倒していた。
 周囲の敵が多いこともあって攻撃を優先し、スティアは仲間のカバーが間に合わなかったことに気付く。
「倒れさせる訳にはいかないから!」
 アイリスが仲間の回復を受けて態勢を立て直すまではと、スティアは敵の抑えと並行して庇いに当たる。
 そんな中、イレギュラーズは幹部2人目を追い詰めていて。
 周囲では、信者達を纏めて気絶させようとするメンバーの攻撃が幹部にも及んでおり、呪いを使う手も鈍ってきている。
「加減できるほど強くは無いので。御免」
 そいつへと玄丁は青い彗星の如く特攻し、その身体に刃を埋め込んでいく。
「ぐふっ……」
 玄丁へと血を吐き掛けて白目を向いた幹部は卒倒し、身体をピクピク動かしていたが、起き上がる様子はない。
「なんということだ……!」
「ラバダよ、貴様の力はその程度なのか?」
「ぐううっ……!」
 苦々しい顔をするラバダは周囲を見回す。
 幹部こそ自分1人となったが、配下の教団員達は依然奮戦中だし、信者達も半数が戦っている状況だ。
 フェルマークはこの場での悪魔召喚を厭う。聖堂たる場所で生贄など儀式を行いたくないという彼なりのこだわりがあるようなのだ。
 束縛する呪いをイレギュラーズへと与えようとするラバダ。
 徐々に減る配下や信者に顔をしかめつつ、彼は呪いを放つ。
「ただで済むと思うなよ!」
 そのラバダの前にはカイトがしっかりと張り付き、敵に自由に動き回らせない。
 他のメンバーはまだ、ラバダを護ろうとする教団員や信者を抑えており、すぐ動けそうにない。
(出来れば、倒れた教団員を縛っておきたい所だな)
 ただ、ラバダもここに来てしぶとく呪いを振りまく。
 その形も一様ではなく、周囲のメンバーを徐々に弱らせ、足止めを行う他、火力を重視して弾丸のように叩きつけてくることもある。
 カイトはその弾丸の如き呪いをその身で受け止めつつ、素早く魔剣の刃を刻み込む。
 彼の体力が減ったとみれば、すぐにポテトが調和の力を癒しに転化して傷を塞ぐ。ポテトの回復特化の能力は一行が継戦する上でも大きな助けとなっているのは間違いない。
 カイトが耐えている間に、教団員を1人倒したクラリーチェがラバダの周囲へと出現させた土壁で挟み込もうとして。
「他者を害する可能性のあるものは排する。それだけです」
 土壁に押し潰されそうになるラバダを教団員が助けようと動くが、Binahがしっかりとブロックし、その場から動かせない。
「悪魔を召喚できぬようですが、容赦はしません」
 相手の有利な状況にはさせず、アリシスは意志の力を衝撃波へと変えてラバダへと叩きつけていく。
 さらに、教団員を1人切り捨てたリゲルが迫り、ラバダの身体もまた抜き身の刃で断罪の刃を刻み込む。
「これまでだ」
「ぐうううっ、今に見ておれ……!」
 リゲルが詰め寄ると、ラバアはフェルマークがこの場にいるというのに、教団員の専用通路へと移動しようとする。
「前の様に逃がしはしない。ここで必ず捕えてみせる!!」
 ポテトは仲間を回復しつつ先回りを託すと、一番違い位置にいたマルクがラバダの行く手を遮った。
「悪魔を召喚しないのなら、こちらとしては好都合だよ」
 聖堂での召喚を厭うフェルマーク。それは、もしかしたら、一般信者に見られたくないという考えもあったのかもしれない。
 信仰によって力を高める狙いがあったと思われる魔種フェルマーク。
 信仰には大量の純粋な力が必要となる。余計な猜疑心はマイナスにしかならないとそいつは判断したのだろう。
 マルクは相手が呪いを放つ前に、強烈な閃光と熱波を併せ持つ魔術を叩き込む。
「ぐ、ぐおおおおっ……!」
 大きく目を見開くラバダは倒れぬようにと壁に手を突くが、こちらも教団員や信者の囲いを突破したスティアが迫って。
「今度は逃がす訳にはいかないから! 絶対ここで捕まえるんだ!」
 遊び心を感じさせるスティアのスキル「千変万化」。
 ロープがラバダをおちょくるように踊り、彼の体をきつく縛り付ける。トドメに弱い電流を浴びせかけ、気絶させてしまったようだ。
「所詮、口先だけの男だったか……」
 結局、フェルマークは幹部達には手を差し伸べることなく、その散り様を頭上から見下ろしていたのだった。


 魔種フェルマークはこの戦いの間、まだ一度も地面には降り立っていないが、残る教団関係者へと呼び掛けて。
「今なら、侵入者を倒せば教団幹部の地位はそいつの者だぞ?」
 頭上からこの戦いを眺めるフェルマークは、全く表情を変えることなく教団員や信者達へとイレギュラーズ達の討伐を命じる。
 しかしながら、ラバダら幹部を倒したことで、信者達の催眠状態は解けてしまっていて。
「あれ……?」
「なぜ、俺はこんなところに……」
 信者達は皆状況がのみ込めず、周囲を見回すばかり。
「この場にいては戦闘に巻き込まれます。動けるならば動いて、この場から逃げてください」
 彼らへとクラリーチェがすぐに声をかけて避難を促す。
 まだ残っている教団員は信者を逃がすまいと影をけしかけて縛り付けようとしてくるが、クラリーチェが背で隠すようにして一般人を庇う。
「洗脳して利用した挙句、殺すなんてさせはしない!」
 ポテトもまた身を挺して一般人を庇っていて。
「大丈夫。皆さんの事は私たちが守ります」
 仲間が気絶させる為に付けた傷は、ポテトが天使の歌を響かせて癒す。
 慈愛の笑みを浮かべるポテトは人々を安心させ、早く逃げるようにと告げた。
「この場は危険です! 落ち着いて逃げて下さい!」
 リゲルもまた、洗脳の解けた一般信者だった者達へと統率を働かせて自分達の入ってきた入り口から避難させる。
 なお、倒れている信者も抱えて連れていくようにリゲルは願うが、その際、魔種によって狂わされている者がいないかとチェックも怠らない。
 一部、暴れる信者もいた為、マルクが神気を発して改めて気絶させていたようだ。
 人々の避難と並行し、一行は教団員の討伐も進める。
 Binahが人々を護りつつ石抵抗力を魔力へと変えて教団員へと浴びせかけて倒し、別の1体をアリシスが聖なる術式で卒倒させていく。
 教団員は全て倒れ、一般人がいなくなったところで、イレギュラーズ達は頭上に浮かぶ魔種へと呼び掛けた。
「もう観念しろ! 貴様が望む邪宗教など、駆逐してみせる!」
「……さすがローレット。我々の思惑をあっさりと潰してしまうとは」
 叫びかけたリゲルを含め、フェルマークは各メンバーを値踏みするように見下ろす。
「神にでもなったつもりか? 貴方も元々は人間だったはず」
 リゲルがそこで問いかける。
「もし聖職者だったならば、より理解できるだろうが。魔種とは最も神から遠い存在であるのに、貴方は堕ちてしまった。……後悔はないのか?」
「ないな。どのみち、神はいなかったのだ。ならば、神を造る事こそ、天義にとって必要なことだと思わないか?」
 どういう形で力を得たかは分からないが、フェルマークは自らが神になろうとしている。FEL教団はその為の一歩だったはずだ。
 リゲルがそのまま引き付けを行う手はずだが、カイトもそのカバーにとついていて。
「君がフェルマークか、長らく名前だけは知っていたよ」
 FEL教団絡みの依頼に参加し続けていたカイトは、ことある度にその名を聞いてはいた。
「この国に蔓延る魔種は許せなくてね……。ロストレインの名にかけて排除する」
 こうしてイレギュラーズの前に姿を晒すのは初めてだが、向こうは著名なローレットのメンバーについてはしっかりと抑えていたようで。
「あれだけの活躍をしたローレットが相手では流石に分が悪いが……。生憎と、私はまだ潰えるわけにはいかぬ」
 魔種としての自らの力にフェルマークは慢心してはいないようだ。それだけにローレットの力を評価し、慎重になっているのだろう。
 これまでの情報で、幹部に悪魔の召喚について教えたのは、他ならぬフェルマークだということが分かっている。
 ならば、彼自身もまた悪魔が召喚できるのは間違いないはずだが……。
「悪魔なるものは、本当に異世界から召喚しているのか?」
 アリシスがそこで、フェルマークへと問いかけてから、持論を展開する。
 自分達旅人の存在がこの世界における飛翔感謝の特異性を、ある種証明していると言って良いとアリシスは考えている。
 生贄を用いた悪魔との契約。
 その魔術は魔女術など知らないわけではない彼女だが、別の推論も展開して。
「或いは――実際には召喚しているのではなく、この場で作り出しているのでは?」
「試してみるか?」
 覚醒した状態のFEL教団関係者が不在となったこの聖堂で、フェルマークは自らの指を傷つけて地面に向けて滴らせる。
 すると、その血の一滴から少年程の体躯をした角を生やした黒い肌の人型を呼び出す。
「ラバダ共はまだ高みに至らぬが故、生贄を必要としたが、我ほどの力であればこのくらいの使い魔は動作もなく呼び出せる」
 ラバダが呼び出したのは子供の……下級の悪魔だった。
 イレギュラーズ達は皆、呼び出された悪魔が下級の域にないことを悟る。
 その悪魔に注視していると、フェルマークは素早く頭上から襲い掛かってきた。
「いくらローレットとはいえ、隙を突けば……!」
 悪魔に気をとられていたアイリス目がけ、素早く拳を撃ち込んだフェルマーク。
 素早く前に出て彼女を庇おうとしたBinahをフェルマークが瞬時に気絶させ、さらに回し蹴りを叩き込んだアイリスが地面へと伏してしまう。
 Binahはパンドラの力を使って起き上がっていたが、アイリスは傷も深いようですぐには起き上がれないようだった。
「これだけの力があってもまだ足りぬ。故に信仰の力を使って私は更なる高みを求めたのだ」
 その為に、フェルマークはラバダら幹部をそそのかし、教団を設立。少しずつ希望者を集めて新たな信仰の柱を立ち上げようとした。
 天義は大いなる災いもあり、信仰が揺らぐ者もいる。その状況をフェルマークは最大限活かしたのだ。
 その時、少年の悪魔が翼を広げ、頭上へと羽ばたこうとする。
 逃すまいと身を張って飛び掛かるマルク。彼はフェルマークも逃げ出すと踏んだのだ。
「これは捨て身じゃない。生きる為の、そして、多くの命を守る為の挺身だ」
 足止めしたフェルマークを、仲間が必ず倒す。マルクはそう信じていたのだ。
「これ以上、犠牲を生む信仰を野放しにはさせない!」
 既に悪魔は頭上へと羽ばたこうとしていたが、そちらは玄丁が連続して脇差で切りかかって。
「数を打ち込めば、避けにくいでしょうから」
 幸い、敵は1体しか悪魔を呼び出していない。ならば、一気に畳みかければ攻撃の隙が生まれるはずだと玄丁は見ていたのだ。
 そのフェルマークは全身から気を放出し、マルクを弾き飛ばしてしまう。
 壁に激突したマルクはパンドラを使って意識を保ち、さらなる攻撃に備える。残るメンバーが銘々にフェルマークや悪魔へと攻撃を開始する中、リゲルは会話によって揺さぶりをかける。
「呼び声をどこで聞いた? その力は誰から与えられたものなんだ?」
「…………!」
 力を求めるフェルマーク。リゲルは更なる上位の魔種の存在を疑わない。
「恐らく魔種となり力を持った貴方であろうと、その相手を超えることはできないでしょう。……神を名乗るとは烏滸がましい!」
「黙れ!」
 フェルマークは全身の力を爆発させ、リゲル目がけて強く撃ち込んでくる。
 リゲルはその一撃に刹那意識が飛びそうになるが、パンドラを砕いて堪えてみせた。
「ここではもはや私がなすべきことは叶わぬ。……私が力を求める限り、いずれお前達と相まみえることもあろう」
 黒い炎を纏って応戦する悪魔を見捨て、翼を羽ばたかせて飛び上がるフェルマーク。
 アリシスがすかさず魔弾を撃ち込んで翼に穴を穿とうとしたが、フェルマークはさらりと身を反転して避け、聖堂上部のステンドグラスを叩き割って外へと飛び出していったのだった。


 この場に残った少年悪魔はそれなりの強さを見せた。
 報告にあった下級悪魔の上位互換といった印象であり、数に勝るイレギュラーズによって文字通り手も足も出させない。
 黒丁の刃が悪魔の胸部深くに埋め込まれれば、そいつは爆ぜ飛ぶように聖堂から姿を消していった。
「これで終わりでしょうか」
 クラリーチェはこの本部について、改めて調査に移る。
 FEL教団は事実上壊滅にも近しい状況だが、フェルマークが逃げてしまった以上、問うべきはこの場に倒れる幹部達だ。
 捕えたラバダが意識を取り戻せば、リゲルは首元に剣を突き付けて。
「何でもいい。フェルマークの情報を頂けませんか?」
「…………」
 黙秘を続けようとするラバダ。ただ、イレギュラーズ達もすぐに話すとは思っていない。
「ちゃんと質問に答えてくれたら殺さないから安心してくれ」
 ポテトはそう約束はするが、あくまで自分達は、という話。しっかりと天義の聖騎士団長レオパル・ド・ティゲールに引き渡そうと考えていたようだ。
 また、一般信者は全員を救出することができたが、さすがにイレギュラーズ達も手加減などできなかった。
 Binahの配慮もあって仲間の回復と合わせ、近場の病院へと搬送するが、残念ながら息絶えた者もいたようで。
「次に生まれる事があるのなら、誰よりも幸福であります様に」
 そうした相手には、Binahは祈りを捧げてから丁寧に弔っていたのだった。
 
 こうして、FEL教団自体は今回の一件で壊滅へと追いやり、ひとまずの解決を見た。
 しかしながら、教団の活用内容について幹部ラバダへと聴取があること、まだ神と崇められていたフェルマークが野放しになっていることなど、まだしばらくはこの邪教集団の行った後始末にイレギュラーズ達は追われることになりそうだった。

成否

成功

MVP

リゲル=アークライト(p3p000442)
白獅子剛剣

状態異常

アイリス・アベリア・ソードゥサロモン(p3p006749)[重傷]
<不正義>を知る者

あとがき

 リプレイ、公開です。
 MVPは魔種へと揺さぶりをかける問いかけをして、真なる狙いを引き出したあなたへ。
 これにて、FEL教団関連シナリオは一旦区切りをさせていただきますが、FEL教団設立に関わった魔種フェルマークは逃走。そして、捕えた幹部ラバダによる聴取の結果が気になる所です。
 ともあれ、今回はお疲れ様でした。ご参加ありがとうございました!

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