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シナリオ詳細

<FarbeReise>女騎士とスライムハンターズ

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●スライムは食べられる!?
「……というわけで、氷結スライムは食べられるらしいのですよ!」

 『シティガール』メイ=ルゥ(p3p007582)はそう訴える。
 氷結スライムという特殊なスライムと遭遇し、その中でスライムが食用となる可能性が示唆されたからだ。

「なるほど、スライムを食用にするというのか。ううむ……」

 女騎士レディーナ(p3n000146)は考え込んでいた。
 スライムというのは、魔術師や錬金術師が合成した人工生物の場合もある。
 中には、天然由来の成分でできたものあるらしいが、その辺は諸説あるらしい。
 ドロッとしてぬめぬめしていて、肌にまとわれつかれたときなんかは嫌悪感と不快感っがある。時々、魅惑の効果を使って心地よさを与えるものまでいるそうだが。
 それを口の中に入れ、食べるというのはちょっとためらいがある。
 しかし、である。

「スライムから、ライムの香りもしたのですよ」
「そうか。あの色にそんな香りがついているなら、食べられるのかもしれないな……」

 メイの報告に、女騎士も徐々に説得されていく。
 もしかしたら、食べられるのかもしれない。
 スライムを気持ち悪いと思うのも、偏見なのかもと思い始めるレディーナであった。

「スライムの中には……“でんぶん”でできている種もいるそうなのですよ!」
「何、“でんぷん”だと……?」

 女騎士の目の色が変わった。
 でんぷんということは、食料になるのは明白である。
 片栗粉もそうだし、わらび粉もそうだ。
 特に、じゃがいもやさつまいも、キャッサバなどのようなイモ類から取れるでんぷんならば、これを利用しない手はない。利用価値はある、明日の食料もなく、貧困に喘ぐ人々を救えるかもしれないのだ。スライムの有効利用である、
というわけで、スライムハンターを募ることとなった。

●集まれ、スライムハンターズ!
「我こそはと思うものは、スライムハンターズに加わってほしい!」
「ほしいのです!」

 女騎士レディーナとメイがギルド・ローレットにやってきて、食用スライムを狩る“スライムハンターズ”に参加する冒険者を募っている。
 ラサの<FarbeReise>で探索中に発見された遺跡のひとつに、食用スライムが貯蔵されている可能性があるとうう。

「探索の結果、食用になるスライムがいることが判明した。ライムや苺、小豆のフレーバーがついているものもあるらしい。スライムが湧き出す遺跡に探索し、可食できるか調査する」

 女騎士は、そう説明する。
 発見された遺跡は小規模のダンジョンとなっているようなので、探索が必要だ。
 そのうえで、である。

「……よって、今回は遺跡の探索だけではなく……スライムが食べられるか食べられないかを判断し、いかに調理するかの技術も必要となる!」

 スライムを食べるために調査する――。
 なかなか珍しい発想である。
 もちろん、すべてがすべ食べられるとは限らないだろう。
 場合によっては、毒を含んでいたり腹を下すようなスライムもあるかもしれない。
 もしくは、毒抜きすれば食べられるというものもあるかもしれない。
 ある種のキノコのように、干したり茹でこぼしたりすると毒が消える、なんてこともあるかもしれない。
 だとしても、いろいろな危険がつきまとう。
 スライムにフレーバーがついていたとしても、美味いかどうかは未知数なのだ。

「冒険に危険はつきものだが……これに挑戦してくれる勇気ある者を待っている!」

 女騎士は、力強く言うのであった。

GMコメント

■このシナリオについて
 皆さんこんちわ、解谷アキラです。
 さて、食用になるスライムの可能性が示唆されました。
 そのためにスライムを捕まえ、毒味して調理します。
 今回、可食できそうなスライムの遺跡が発見され、女騎士レディーナとともに遺跡と食の探索を行ないます。

・遺跡
 かつて錬金術師が工房とした遺跡のようです。
 ラサの遺跡群<FarbeReise>の中で偶然発見されたもののひとつです。
 小規模なダンジョンで、スライムを使ったトラップの存在が考えられます。

・スライム
 この遺跡に潜んでいるのは、錬金術の研究のすえに生まれた人工生命体です。
 ライム、いちご、ブルーベリーなど、フレーバーがついているようです。
 その体組織の材料については、でんぷん、ゼラチン、寒天など、ドロッとしたりぷるんとするものが使われているものがあるようです。
 全部が全部食べられるとは限りませんので、識別してから食料にするとよいでしょう。
 規模から考えて、中型のものが10匹程度いるものと思われます。

・女騎士レディーナ
 探索に随行しますが、多少 戦える程度でしかありません。
 スライムに襲われると、スライム塗れになりかねません。
 また、料理の能力は壊滅的ですので、スライム調理を任せると失敗するものと思ってください。

 それでは、参加をお待ちしております。
 どーんと集まちゃってください。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はCです。
 情報精度は低めで、不測の事態が起きる可能性があります。

  • <FarbeReise>女騎士とスライムハンターズ完了
  • GM名解谷アキラ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2020年10月17日 23時30分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧 (8人)

サイズ(p3p000319)
カースド妖精鎌
志屍 瑠璃(p3p000416)
遺言代筆業
ヨハン=レーム(p3p001117)
心臓もさもさらしいわ!?
アト・サイン(p3p001394)
観光客
メイ=ルゥ(p3p007582)
シティガール
ソニア・ウェスタ(p3p008193)
いつかの歌声
カイロ・コールド(p3p008306)
無益なる浪費こそ最大の贅
天雷 紅璃(p3p008467)
新米P-Tuber

リプレイ

●スライムハント!
「いざ、食用スライムを求めて! メイ隊長に続くのですよ!」

 『シティガール』メイ=ルゥ(p3p007582)は、やる気満々であった。
 彼女の頭には、“隊長”と白地で書かれたヘルメットがちょこんと乗っかっている。
 今回、この遺跡を探索するのは、スライムをハントし、料理するという特殊な目的のためだ。

「やめといた方が良いんじゃないかなあって思うんですが……」
「スライム食べたらお腹壊すだろう、普通は!」

 『(((´・ω・`)))』ヨハン=レーム(p3p001117)と『カースド妖精鎌』サイズ(p3p000319)が至極まっとうな反応をした。
 普通、スライムは食べられるものではない。
 スライムというと、アメーバ細胞とかそういうものを思い浮かべる。アメーバは単細胞生物だが、スライムにそういう生物学的なものが適応されるかは未知数である。
 にしても、アメーバは病原菌である。
 スライムの同様に腹を壊す可能性だってあるのだ。
 清潔なものを選べば大丈夫かもしれないが。

「何を言っているの??? ……とは思いましたが、ホヤやナマコを最初に口にした方々も世にはおられるのですから、尻込みするわけにもいきません」

 今回の冒険は、スライムに可食の可能性があるかを探求するものである。
 『遺言代筆業』志屍 瑠璃(p3p000416)は、先人たちがさまざまなものを口にしてきた歴史に思いを馳せた。
 人類は、ホヤやナマコというグロテクスな生物であっても食してきた。毒のあるフグでも食べる。カタツムリだって食用にしたし、カエルもそうだ。昆虫の幼虫でさえも食べる。
 ならば、スライムであってもそノ可能性は模索すべきかもしれない。

「今までに、手足の生えたインゲンや、スイカの化け物……変なものとは戦ってきています。どうせ私たちは、元々他の命を喰らって生きているんです。今さら人工生命体……スライムが食用と言われて、何を驚くことがありましょう」

 『(((´・ω・`)))』ソニア・ウェスタ(p3p008193)がメガネを直しつつ言った。
 その奥の瞳は、もう覚悟が決まったことを雄弁に物語っている。

「いや、驚くだろ普通!」
「いえ、むしろ仮にも生物であるだけ、まだまともな気さえします」

 サイズのツッコミにもソニアは冷静に答えた。
 そう、有機物であるだけまだましかもしれない。
 少女はどこか達観していた。今まで、どんな食材と戦ってきたのかがその返答でうかがい知れる。
 ある意味、うってつけの人材かもしれない。

「この世界に来たばかりの頃は戸惑っていましたが……もう慣れました」

 ボソリと付け足すようにソニアは呟く。
 見るものすべてが未知であったウォーカーだけに、非常識なことにも動じないのだ。

「スライムを食べるのには良い思い出がないんだよねえ」

 一方、『観光客』アト・サイン(p3p001394)は、スライムについてろくな思い出しかなかった。
 スライムというのは、その全身を使って獲物を捕食し、ゆっくりと消化するようなバケモノである。
 しかし、それはそれとしてアトには食べられるかどうかを識別する知識とギフトがあった。
 毒性を持っていないスライムならば、大抵どうにかる。
 それはそれとして、抵抗がないわけではないが。

「いやスライムを食べるってちょっと待って……ちゃんと砂とか汚れとか不純物取らなきゃだよね、うん」

 『スレ主』天雷 紅璃(p3p008467)は汚れてさえいなければ、大丈夫と思っている。遺跡探索と聞いて喜び勇んでやってきたものの、メインの目的がスライムを食べることとは想像もしていなかった。早急に準備を整えての参加である。
 元いた世界には、ゼリーや蒟蒻のほかプルプルした食べ物が豊富にあった。向こう側で流行していたタピオカもスライムっぽい。さらに一種の派手な色がついていれば、それはもうフルーツフレーバーの証だ。
 思わずじゅるりと食欲をたぎらせてしまう。
 ラサ民の知り合いから、スライム調理法をいろいろ聞き出し、道具まで揃えている。

「別に甘いモノが好きという訳ではありませんが、偶にはこういうのも悪くはありませんね。比較的平和な遺跡のようですし、ただの探索なので楽なものですよ」

 この一行には、ニコニコと笑顔を浮べている神官の『果てのなき欲望』カイロ・コールド(p3p008306)も加わっている。
 彼はスライムを食べるということに動じていない参加者のひとりだ。

「ふむ。集まったか。よく来てくれた。説明したとおり、今回の目的はスライム退治でもあるが、食材として使えるかどうか。さらに調理法の追求することだ」

 女騎士レディーナは、探索の舞台となる遺跡群の前で、集まった冒険者達たちにあらためて探索の目的を説明する。
 食へのこだわりは、その間にもひしひしと伝わってくる。

「俺はスライムが苦手だ……。たまに金属溶かすスライムがいるじゃないか……」

 サイズの本体は鎌である。スライムによる腐食を警戒するのは、当然といえた。装備品などの金属を腐食させるモンスターは、冒険の中でも特に嫌われる存在である。
 にもかかわらず、サイズが今回の探索に名乗りを上げたのは、なかば発起人でありスライムを食すことに前向きなメイを心配するという保護者的感情からであった。

「さあ、張り切っていくのです。フンフ、フーフフン♪」

 当のメイは鼻歌交じりである。
 以前、プリンスライムなるものを食した経験があり、そのことで女騎士レディーナと意気投合している。
 そんな一行が、スライムが出現する遺跡に挑むのである。

●遺跡の探索とスライム狩り
「ふむ、罠は解除しておきました」

 先頭を進むカイロ・コールドが聖杖で床を叩きながら言う。
 遺跡に残された罠は、それほど複雑なものではなかった。カイロの読みどおり、いくつかの罠が経年劣化によってその役目を果たしていなかった。
 生きている罠もいくつかあったが、それも解除したのである。
 いきなりスライムに襲われるのも避けたいので、探索も慎重になる。

「マッピングは任せておいてね」

 後衛の紅璃は機材を駆使して遺跡内のマッピングを行ない、記録している。これで迷うことはないだろう。

「なら、安心なのですよ。早くスライムを見つけて捕まえるのです」

 罠の探知は先頭のカイロに任せ、スライムの調理法にいろいろと思いを馳せている。
 グリーンスライムならライムの香り、イエロースライムならプリンなのかそれともカレー味なのか? レッドスライムならワインゼリーかストロベリー、逆に激辛ホットな唐辛子味かもしれない。

「しかし、トラップの代わりに隙間にスライムが潜んでいるということは……」

 アトは、ダンジョン攻略に使う3メートルの棒でダンジョンの隙間をさらってみている。
 畳や箪笥の隙間に入り込んだ硬貨を掻き出すような要領である。

「ん? こいつは……」

 棒に手応えを感じたアトが、それを器用に引っ張り上げる。
 そして引っ張り出した途端にそいつは襲ってきた。

「あっ、スライム!?」

 ヨハンが気づくのとアトがそれを手掴みで捕まえるのはほぼ同時であった。

「ん~~、ドブのような匂いがするね……」

 聞いた途端、ヨハンが顔をしかめる。
 実際、遠目から見てもあまり美味しそうな色をしてない。泥水に近いので、カフェオレ色と言えなくもない。

「とりあえず、試してみよう」

 ほんのわずかなためらいを見せつつ、まずか齧りついた。

「アトさん。その、味の方は……?」
「やっぱりおいしくないよ。泥臭いし、砂混じってるし。いい気分じゃないな……おえっ」

 恐る恐る聞くヨハンに、アトはスライムを吐き捨てて素直な感想を告げる。
 見た目通りの味を食レポしてくれた。
 復活されても面倒なので、松明の炎に突っ込んで処理する。

「アサリとかシジミみたいに泥を吐かせれば大丈夫かな」
「やってみましょうか?」

 aPhone片手に調理方法を検索する紅璃に、ソニアが返答する。
 実際、ソニアの絶対眼力での分析では徹底的に泥を吐かせて染み付いた臭いを落とせば、無味無臭となってところてんか葛切りの代用くらいにはなるだろう。

「いや、やめておいたほうがいいんかないかな? ほら、もっと美味しそうなスライムあるかもしれないし……」

 ちょっと引きつり気味の笑顔でヨハンは言った。

「アトさん、キュアヒールは必要ですか?」
「いいや、このくらいなら平気かな」

 心配するソニアに、平然とアトは答える。
 泥っぽいスライムを食しても、体調を崩さないのはさすがといえよう。

「たしかに美味しくなさそうなのですよ。さあ、次の美味しそうなスライムを探すのです!」
「そうだな。アトの試食とソニアの見立てで、スライム食用の可能性がわずかだが見えたのからな」

 メイと女騎士は、幸先が悪かったにもかかわらずまだまだ乗り気である。
 話を切り上げると、カイロを先頭にさらに奥へと探索していく。
 しばらく進むと、一行は広い部屋に辿り着いた。
 いくつも壺が並んでいる。

「……ここ、スライム製造工房なんじゃない?」

 マッピングしていた紅璃が遺跡の構造を分析して呟く。
 壺の他には、ガラス製のフラスコやビーカー、大きな釜なども放置してある。

「錬金術師は、ここでスライムを作っていたようだ」
「じゃあ、スライムはここにいるはずね」

 アトの見立てにヨハンが気づく。
 すると、この部屋に並べられている壺は――。

「な、何か出てくるぞ!」

 異変に気づき、女騎士レディーナが叫ぶ。
 壺の中から、色とりどりの液状のものが這いずり出てくるのだ。
 赤、青、黄色、緑、紫……。
 出るわ出るわ、目に痛いほど、鮮やかなスライムたちだ。

「出てきましたね! さぁ状況を始めよう、オールハンデッド!!」

 ヨハンの号令とともに、戦いが始まる。

「……あの黄色いのはレモン、赤いのは苺、緑は抹茶で、紫は巨峰ですね」

 モンスター知識で識別を完了した瑠璃は、食用になりそうな色つきしスライムに狙いを定め氷の鎖フロストチェインを放った。
 液状生物は、たちまち凍結して冷凍ゼリーになっていく。

「腐食させられたら面倒だからな。近寄ってくるな、消し飛べ」

 叫ぶと、サイズはスライムの群れに魔砲を放った。
 凍ったスライムが直撃してぱあん! と弾ける。

「あっ、凍ったらメイも攻撃するのですよ!」
「メイさん! 赤の熱狂よ」

 ビュンビュン飛び回ったメイは、 紅璃からサポートも受け、固まったスライムに対してブルーコメットをお見舞いした。液状であったら通用しなかったであろう打撃でも、こうして凍っているならぶっ叩ける。
 ただし、あまり勢いよく砕くと飛び散ってしまいがちなので、粉砕には注意する。

「よいしょー!」

 距離があるスライムに対しては、ソニックエッジと斬神空波によって賽の目切りにした。

「よし、いいぞ! あれなら持ち帰れ……あっ!?」

 まるでキューブゼリーの詰め合わせのようになったスライムに気をよくしていたレディーナは、完全に油断していた。
 影の色に溶け込んで近づいてきたブラックスライムが足許に忍び寄っていたことに気づかなかったのだ。

「し、しまっ――!?」
「レディーナさん!」

 女騎士レディーナの足首にまとわりついたスライムは、ふくらはぎの曲線を這い上がってあっという間に太ももにまでまとわりついてくる。
 また、駆け寄った瑠璃と紅璃も飛び散った飛沫が集まってくる。

「レディーナさんのスライム塗れは何か放置しても良い気がしますが……助けないと!」

 女騎士の油断が招いたことであるが、だからといって放置はできない。
 クエーサーアナライズでスライムの与える刺激を中和する。

「んんんっ……!?」

 どうにか、スライムが与える苦痛をくすぐったい程度には和らげてはいる。
 しかし、これ以上はどうにかなってしまうだろう。

「これ以上はよくないな。アイススフィア!」

 サイズが咄嗟に放ったアイススフィアは、飛び散るスライムの飛沫避けとなり、女騎士レディーなの無様な姿を衆目の視線から守ったのである。

●いざ、実食
「はぁ、はぁ……助かった、礼を言う」

 息を乱したレディーナは、服装を整えながら言った。
 ヨハンのライトニングダガーも、電気をよく通したのか攻撃的なスライムはあらかた片付いている。

「そしてやっぱり食べるんですか、これ……」
「そういう依頼だからな。このスライムは寒天質のようだな」
「じゃあ、水洗いとかそういう感じで」

 アトの分析にしたがって、水筒の水でスライムをよく洗浄する。
 色ごとに分け、食感や香りを選別する。
 アトは、湯を沸かしてスライムを四角い木枠に入れ、突棒で押し出して麺場にして茹でる。これでスライム麺のできあがりだ。

「まずはシンプルに凍らせて、フレーバーを生かしたシャーベットにしてみましょう」

 瑠璃はフロストチェインで凍らせたスライムを手早く混ぜることとで空気を含ませ、シャーベット状に仕上げた。
 柑橘系のスライムを選ぶと、爽快さのあるものできあがっていく。

「メイはお料理、辛くするのは得意なのですよ!」

 ウッキウキのメイは、賽の目に刻んだスライムを集めて茹で、タッパーに詰めて激辛スパイスに漬け込む。唐辛子の辣の辛味の他に、花椒の麻の痺れる辛さも追加される。

「待ったメイさん。料理するのは俺が毒味してからだよ」

 そう言って、サイズもスライムを食する。
 どうやら毒はないようだ。だが、そのブルンとした食感は、スライムではないなら楽しいものかもしれないが、口の中でうごめいているようで気になってしまう。

「どうですか、サイズさん? 毒はありそうですか?」
「いや、大丈夫だと思うけど……」
「ふふふ、スパイスに漬け終わったらヨハンさんにも分けてあげますからね」
「……あ、う、うん。僕は辛いのよりも甘いのが好みですのね」

 ニコニコしているメイの好意を、ヨハンはそれとなく遠慮する。

「茹でたり炒めるのも挑戦したいですが、熱に弱いかもしれませんね。ちょっと試ししてしましょう」

 一方で、ソニアは色付きスライムを色々練り合わせてみる。寝れば寝るほど色も変わっていく。
 黄色と緑を練り合わせると、黄緑に色になるし、味わいも関わってくる。
 天日干しで無毒化も試したいところだが、それは後で試すことになるだろう。

「今の私は食の探求者……冒険者の方がらしいですかね?
まあいいです、私の糧になりなさい」

 カイロは、ためらうことなく食している。
 茹でた麺を啜っているアトもその食べっぷりには感心するほかない。

「味はともかく、茹でれば食感はぷるんとしている。でも、ナまでいくとはすごいねえ」
「体力と抵抗は高いので、まあ大丈夫でしょう。ライムのをお願いします。ラサの砂漠でもよく見かけますし」

 どうやら、ここに貯蔵されていたスライムは非常用の食料としても研究されていたようで、洗ったり茹でこぼすことで食べることができるようだ。

「皆が料理に挑戦しているのに、私が指を加えているわけにはいくまい。よし、スライムを調理してみるぞ」
「あっレディーナさんは座っててね! レシピは動画で撮っておくから」
「そ、そうか……。すまないな面倒をかけてしまって」

 料理をしようと言うレディーナを、紅璃は慌てて押し留めた。

「ここにあるスライムは、食用にできるようね」

 いろいろ確かめたソニアが念を押した。
 これを回収してさらに研究すれば、まだまだ有効活用ができるかもしれない。

「じゃあ、引き合えるのですよ。スライムが大漁なのです!」

 こうして、女騎士とスライムハンターズは食用スライムを持ち帰ることに成功した。

「ところで、幾つか確保したスライムを都合できたりしませんかねぇ? 食材としては珍しいので、需要はあると思いますよ」

 そして戦利品としてを欲するカイロであった。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

志屍 瑠璃(p3p000416) [重傷]
遺言代筆業
天雷 紅璃(p3p008467) [重傷]
新米P-Tuber

あとがき

スライムハンターズ、無事探索も調理も食レポも終わりました。
いろいろと果敢に食する勇気に感心しました。
スライムを食らう、きっとまた機会があるかもしれません。
調理には成功し、無毒化できたとします。
ダンジョンには豊富に食材が眠っていると思われるので、また何か関連した依頼を出すかも知れません。
それではまたお会いしましょう。

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