シナリオ詳細
<FarbeReise>超健全のーへっち全年齢エロトラップだんじょん
オープニング
●略して『ケンゼンダンジョン』!
彼女は女騎士クッコロ。
西にオークの群れあれば身一つでカチコミし東に触手の谷あれば誇りだけは決して失わぬとかいってダイブする超健全な女騎士(巨乳)である。
そんな彼女がラサの果てに見つけ出したのがそうファルベライズ区域の難攻不落迷宮『ケンゼンダンジョン』。
このラップのリリックみたいな名前のダンジョンに挑むは今しかない私しかいないと国産使命感100%使用で飛び込んでいった彼女を――待ち構えていたもの、とは!!!!!!!!
「でけでんっ!」
『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)はクレヨンで描いた紙芝居をめくった。
そうですここまで紙芝居のお話なのです。
ファルベライズとはラサの中に存在する前人未踏の遺跡群でありそれぞれの奥には色宝というアイテムが眠っているという。
なんとかっていう盗賊団が色宝かきあつめてなんかわりーこと使用としてるっつーんでラサ連合がローレットに色宝回収を依頼したのである。多分世界的に見てもローレットが持ってるほうが害がなさそうなんだってさ。まあイレギュラーズ自体が『願いを叶えるお宝』の集合体みたいなとこあるから悪用しづらいっていうかする必要がないものね。
「噂によれば『肩こりが治る程度の能力をもった振動マッサージ器』が眠っているそうなのです。なんて健康的なダンジョンなのでせう」
なんて健康的なダンジョンなんでせう!
二回言いました。
二回言ってから、そーっと紙芝居のページをめくった。
「というわけでこのケンゼンダンジョン第一の難関、ローション坂48です」
「「ローション坂48!!」」
説明しよう!
ローション坂48とは角度48度のウレタンみてーな材質の真っ平らな坂を気合いで駆け上るというトラップである!
このトラップにはローション(肌の潤いを保つために用いられる非常に健全な化粧品。海藻系天然素材を使用)がなみなみと流れており滑って転がって落ちていくこと必至である!
「はいここを飛行すればヨユーと思ったそこのあなた!」
誰もまだ思ってないかもしれないのにキメツケで指をさすユリーカ。
ページをめくると翼を生やした女騎士が謎の雷に撃たれてひゅーんって落ちていくさまが描かれていた。クレヨンで。
「このダンジョンの構造を示した石版ラクアテンによると、この坂をズルして越えようとすると謎の雷をうけてスタート位置に戻されてしまうそうなのです。こわいですね」
こわいですね。
「はいここでローションにかこつけてへっちなことをしようとしたあなた!」
まだそんなこと誰も思ってな……いや絶対思ったよ絶対思ったでしょ画面の前のキミィ!
ユリーカちゃんが指さしてるぞキミィ!
ページめくるぞキミィ!
「がちめにへっちなことをしたり言ったりすると、ケンゼンサンダーによってすごい痛いのです!」
すごい痛いのです!
女騎士がなんか『ピー』って伏せ字されたことを言ったせいで雷に打たれる絵がかいてあった。クレヨンで。
「そして第二の難関。それはHey! Sey! オークです」
「Hey! Sey! オーク!!」
説明しようHey! Sey!(ヘイセイ) オークとは常に平静を保ったオークの集団である。
全裸一歩手前みたいな格好して雄々しくたくましい棍棒握ってるのに顔はホトケみてーにまっさらな連中で、心もどこか澄み切った賢者みたいな奴らである。
彼らはその賢者モー――じゃなくて平静モードであらゆる攻撃をはじきあらゆる防御を打ち崩すとか書いてあったよあの石版に。ほんとかどうかしらんけど。
「しかしこのオークを突破する方法があるのです。それは彼らの平静をかき乱すこと……そう、ちょっとへっちな気持ちにさせることなのです!」
彼らは賢者じゃなくて平静モードをかき乱されるほどへっちなものを見ると『エッ!』て言いながらShow! Do! オークへと変化してしまう。こうなったオークはもう叩き放題撃ち放題1ターンポッキリだよ! って書いてあったよあの石版に。
因みにオークはオスメス不詳ぜんぶいるよ。
しかし忘れてはならぬでござるよ。
このエリアにも例のケンゼンサンダーは有効。
がちめにへっちなことを言ったりやったりすると自分がダメージを受けてしまう。
なので日常的に健全で全年齢な中で垣間見えるあのなんていうんだろう少年誌や少女漫画にたまに差し込まれるあのときめき? 少年少女だったあの頃に感じた情動? ああいうのを演出できたら勝ちってことだね、って石版に書いてあったよ本当だよ。
「これらの罠や障害を乗り越えた先に、色宝はあるのです! がんばってゲットしてください! ケンゼンに!」
- <FarbeReise>超健全のーへっち全年齢エロトラップだんじょん完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2020年10月09日 22時25分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●出ねこ
「グワーーーーーーーーーーーーー!?」
『流麗花月』仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)が健全の雷に撃たれていた。骨が点滅して見えるくらいうたれていた。
「くっ、なぜだ……ケンゼンの申し子と呼ばれたこの私が……」
背後にちらつくピンの数々。最近会得したばかりのエロ教師フォームや角度だけで許された浴衣フォームが過ぎ去っていく、特に強調される肩甲骨と脇によって出来る丸みをおびたラインっていうのかなちちしりの問題じゃ無くてこのエロ規制の強まった社会にあえて叩きつける背中っていうのかなとにかく人間の部位はどこも極めればエロいって教えてくれる汰磨羈の――ハッ!? まだ冒頭四行目だ!
「自己紹介パートすら始まってないぞ! おちつけ!」
ステイステイ! ていいながら両手を突っ張るように腕を広げて(別名恐竜を落ち着かせるポーズ)虚空のなにかをなだめる汰磨羈。
落ち着いた(?)のを確認するとたまの汗を手首で拭った。
「ふう、あやうくこのリプレイが『汰磨羈エロ図鑑』で終わるところだった。もう出てきていいぞ」
セーラー服なびかせて『カーマインの抱擁』鶫 四音(p3p000375)が赤いカーテンの向こうから現れた。
「はい今回紹介するのはエロトラップダンジョンの電マ!」
「四音ンンッ!」
「じゃないや振動マッサージ器ですね。身体に当てて、ブルブルさせると気持ち良さそうですね。うんうん。そしてこちらがサンプルになってます」
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
頭頂部に電マじゃねえ電気振動マッサージ器を押し当てられた『ボクのお顔をお食べ☆プリン』マッチョ ☆ プリン(p3p008503)が白目剥いて振動していた。
白目っていうか白目剥いたフェイスピクトグラムを表示させていた。
もっというと白いテーブルの中央に穴あけてプリンヘッドだけを上に出していた。
「振動デ! プリンガ! オイシク! ナルゥゥ゛ア゛ア゛ア゛ア゛……!」
まって帰らないで。ちゃんと遺跡探索だから。これからトラップだらけのキケンなアブナイオトナのダンジョンを攻略するから。
「『プリンが美味しくなる程度の刺激を与える振動マッサージ機』、いまなら12万Gのところを、9万9千8百G! 送料はローレットタナカ負担」
「ア゛ア゛ア゛ア゛」
ごめん自信なくなってきた。どこに電話したらこれ変えるかな。
「なんなのじゃ
なんなんなのじゃ
なんなのじゃ(五七五)」
マッサージ器が今ならお買い得って聞いたから来た『海淵の祭司』クレマァダ=コン=モスカ(p3p008547)が、最前列のパイプ椅子で口をぱくぱくさせていた。
「どうしましたか最近あざといアイコンを増やし始めたエロマァダさん」
「やめろォ!? 我におかしな属性をつけようとするのはヤメロォ!」
「エロラァナより語呂がいいですよね」
「我(カタラァナのほう)を巻き込むなァ!」
ぶっこわしてやるぅ! といってパイプ椅子をもって立ち上がったクレマァダを、『バブみを感じてオギャった』朔・ニーティア(p3p008867)が肩をポンと叩いて止めた。
「こんな言葉を知ってるかい?」
パチンと色っぽくウィンクした朔は、ともすれば放り出す寸前の乳の谷間に指をひっかけて言った。
「『オネショタ過ぎればバブみを忘れる』」
「一瞬でも聞く姿勢をもった我の気持ちを返せ」
「オネショタに浸りすぎるとバブみの快感を忘れて姉モノにハマっていく情動をさした言葉だよ」
「解説されるまでもないわ!」
まあまあ、といって両手をかざす朔。
「私は騎乗戦闘スキルをもっている。そしてここに乗馬マシンがある。この意味がわかるかな?」
「まさか……!」
耳に赤鉛筆ひっかけて競ロバ新聞を握りしめた白Tシャツ一枚の『咲々宮一刀流』咲々宮 幻介(p3p001387)が椅子から身を乗り出した。
「世間における第一ケンゼンドウガブームにあたる乗馬マシン観察動画が生で拝めると言うことで御座るか!?」
「まって情報量が多い。ちょっとまって」
置いて行かれそうになっていた『空歌う翼』アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)が両手をぱったぱったとやってまわりと止めさせた。
それまで謎のテレビショッピングを繰り広げていたマッチョ☆プリンたちがぴたりと止まり、カキワリセットを抑えていた『夢語る李花』フルール プリュニエ(p3p002501)や照明やマイクを掲げていた汰磨羈たちが振り返る。
たばーんと倒れたカキワリの先には、石造りの古めかしいダンジョンがあった。
「確認していい?」
アクセルの問いかけにうんうんと頷くフルール。
「今からオイラたち、ラサからの依頼で色宝をとりにファルベライズ遺跡群への攻略を始めるんだよね?」
「うん、そうね。そのなかのひとつとして、遺跡探索が任されたのでしょうね」
「それでここが、今から探索する遺跡だよね?」
後ろで今まさに解放された扉(なんか馬車の上面をやっとこするくらいの位置に半透明なびらびらみたいなのが下がっている)を指さすアクセル。
「超健全のーへっち全年齢エロトラップだんじょんね?」
「表情一つ変えずに言うんだ……」
「何か問題あるかしら? アクセルのおにーさん」
微笑んで首をかしげるフルールに、アクセルは『う、うん』といって咳払いした。
「まあそうだよね。名前もテンションもオイラちょっとびっくりしたけど、なんてことないよね。疑問は全部解決! いつも通り攻略しちゃおう!」
「「おー!」」
ダッシュで遺跡に駆け込むイレギュラーズたち。
ひとり残された幻介(耳に赤鉛筆以下略)はゆーっくりとカメラへ振り返った。
「拙者のいでたちの謎は……CMのあとで!」
●答え:競ロバで領地の金をスッて姉の卍固めから逃げてきた
「ダンジョンといえば、お宝……一攫千金、借金返済! 拙者、頑張っちゃうで御座るよー!」
ホッホーウ! と配管工みたいな声を上げてジャンプした幻介がローションまみれの坂に足をとられ顔から転倒。
「お゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
ちょー然るべき形で滑り落ちてきた。
ひものみてーにうつ伏せになった幻介が、再び顔を上げる。
「ネバーギブアップ! 拙者の命響志陲(仮)を突き立てて進めばこの程度――」
めしゃあぁって競ロバ新聞が坂に突き立てられてゆがんだ。
「お゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
流れ着いてきた幻介を魚市場のマグロみてーにぱしっとキャッチする四音。
「これは、助走をつけて頑張って登るしかなさそうですね。こうみえてフィジカルには自信があるんですよ私?」
力こぶを作って見せたその後ろで長居骨の腕がムキッて力を誇示するポーズをとった。
永久に筋肉がつかなそうな腕だけどインパクトで勝ちに行け。
「こんな坂すぐにのぼってみせまぬわーーーーー!」
さっきの幻介と全く同じポーズでずべーって滑ってくる四音。違いと言えばあの筋肉と縁のなさそうな骨腕もずべーってしてたことくらいである。
「ふ、ふふふ。これは練習ですよ、練習。でもしばらく後ろで見てますね」
はやくもギブアップ宣言(?)をした四音にかわり、汰磨羈が首や手首をこきこき言わせながら前に出た。
「フウ、ようやく真打ち登場といったところか。見せてやろう。かつて宇宙を駆けた、スペースキャットの――」
身体に撒いたバスタオル。
ビニールマットへの膝立ち。
風呂桶に溶かしたローションを両手でたぱぱぱぱぱぱって高速かき混ぜする汰磨羈。
「実力というやつを!」
「何を見せる気なのかなこのねこは」
朔が備え付けのシャワーで幻介たちをしゃーって流しながら振り返った。
「いくぞ、必殺のクリティカル滝登り! 指をウレタンに食い込ませ獣パゥワァで登り切ぬわあああああああああ!!!!」
魚市場マグロが一体増えた。
ニューマグロこと汰磨羈からぴらーんとバスタオルがとれていつもの背中丸出しの格好へと戻った。シャワーで流しにかかる朔。
なんで遺跡にシャワーがあるのかとかなんでしらないしローションが流れた時点でその質問既に周回遅れだからな!!
朔はあえて自らにシャワーをしゃわしゃわすると、ほとんど無意味に後ろ髪をかき上げて見せた。
「ここはやはり機動力の見せ所。うなれ私の機動力!!!! ダッシュ、そしてジャンプ! リミッターイズノーライフ!!」
うおーって言いながら両足をもんのすげー速さでしゃかしゃかさせる朔……の裾んところを両手で掴んで後ろからくっついていくフルール。
「ローションが薄くなって登りやすいわ。ほら、がんばって♪」
「ありなの!? あれはアリなの!?」
アクセルが指を指して叫ぶが、ひとり地道によちよち登ろうとしていたクレマァダが『今は話しかけるなァ!』と叫んで首を振った。
「こ、こうなったら一気に駆け上がるしかないよ! がんばろうね!」
「うおー! 絶海拳『瀞滑』!」
存在しない必殺技を叫びながらハイスピードはいはい走法で駆け上がろうとするクレマァダたち。
そして……!
「「ぬわーーーーーー!!」」
マグロ魚市場に新鮮な二人が加わった。
それを坂の上からくすくすしながら眺めるフルール。
「あらあら、皆はしたない格好♪ これがへっちなのね」
「みるぬぁ!」
がばっと膝立ちで顔を上げるクレマァダ。
挿絵をさしこむならここだと思いませんか。
さあ想像してみてくださいこの鋼のボディにTシャツ一枚の身長2m越えプリンヘッドマッス――誰だお前!?
「オレダ!!!!!!!」
頭上のチェリーを赤く点滅回転させながらダブルバイセップスするマッチョ☆プリン。
「ユクゾ! ミナデ共ニ……コノ依頼ヲ完遂サセルノダ! 例エドンナ困難ガ在ロウトモ!」
ギュオーンと両目(?)を発光させると、両肘や背中に開いた穴からコォォォといういかにもな音を放ちながら赤く発光。
「フハハハハ! コノ程度ノ坂デ、オレヲ止メル事ナドヌゥゥウワァアアアア!?」
魚市場マグロが増えた。
「ハッ!」
魚市場の中央に割り込んでったマッチョ☆プリンの頭上にぴこーんと豆電球がひかった。
「目ニハ目ヲ、歯ニハ歯ヲ……」
「あれ、なんだか嫌な予感」
「奇遇ですね私もです」
アクセルと四音がそーっとその場を離れようとしたその時、両手に持ったバケツプリンが彼らの頭にそぉいされた。
「コノローションヲ……プリンデ塗リ替エレバ良イノダ!」
「どうしてそうなる!!」
反論むなしくそぉいされる汰磨羈。
「冷静に考えるでござる。ローションをプリンで洗い流せばローションのぬめりとプリンのぷるぷるが相殺することでワンチャン登り切れるのではなかろうか」
プリンバケツ(マッチョ☆プリンのスマイルフェイスが書いてあるぞ☆ 商品化お待ちしております)を被った幻介がすげー真面目に言ってきた。マッチョプリンバケツ被ってるせいで説得力がかけらもなかったが今皆マッチョプリンバケツ状態だったのとはやくも疲れてきたので『そうか!』とかいって一斉に坂へと走り出した。
「これでもうローションに悩まされる時間はおしまいじゃぬわあああああああああああ!!」
「「うわああああああああ!!!!」」
魚市場がプリン魚市場にリニューアルした。
みんな薄々分かってた。プリンでよけいに滑るだけだって。
●プリンはこのあとスタッフが美味しく頂きました
「クククよくぞこの部屋までたどり着いたなお疲れ様です」
「ククク褒めてやろう肩とか凝ってませんか」
「クククいったん帰ってからまたきて頂いても」
ホトケみてぇな賢者顔でペロォっと舌なめずりするオークたち。
汰磨羈は半歩後じさりして身構えた。
「なんという悪のオーラ。こやつらただ者ではないぞ」
「ごめん台詞の後半と顔が気になって状況が頭に入らない」
「三人目に至っては普通に親切よね」
汰磨羈の後ろから左右に顔をにょきっとさせるアクセルとフルール。
彼女たちがどうやってあの坂をのぼりきったのかはブルーレイ特典映像で明らかになるぞ!(ヒント:ロープ)
フルールは自分のスカートの裾をつまむと仲間達に振り返った。
「確かここのオークたちって平静をかき乱せば倒せるのよね? スカートたくしあげればイチコロなんじゃないかしら」
「まて、それは危険だ!」
汰磨羈がサッと手をかざした。
「この部屋にもケンゼンサンダーは機能しておる。スカートなどたくしあげようものならサンダーの的だぞ。そう、先刻の――クレマァダのように!」
「なぜ我に責任を転嫁した!?」
ぐっしょりとしたスカート(?)の裾を掴んでザザッと後じさりするクレマァダ。
「しとらんぞ!? 我はぱ、ぱんつなんて……!」
「それは、『パンツをはいてない』という意味か?」
追い詰めるように両肩をがしっと掴む汰磨羈。
ちがうちがうといって首を振るクレマァダを横から追い詰めるフルール。
「安心して、私もはいてないわ」
「やめろ! 我に余計な設定をはやそうとするな!」
「オレモダ!! ノーパンノーズボンダ!」
反対側から追い詰めてくるマッチョ☆プリン。
「お主は元々はく必要ないじゃろうが!」
「仲間ダ!」
「そのカテゴリーで仲間にするなァ!」
マッチョ☆プリンはくるりと振り返ると、オークたちへと歩み寄っていった。
そして。
「オレノ、自慢ノ肉体ヲミヨ!」
サイドチェストポーズで固まったマッチョ☆プリン。
賢者顔のまま身構えたオークたち――に電撃走る。
「「エッッッッッッッッッ!!」」
「エッ!?」
「全裸にぴちT一枚とかエロすぎるよ!」
「全身をプリン体のなにかでぬるぬるにしてるし!」
「こんなの巻頭グラビアでもみたことないよ!」
オークたちは鼻血を出しながらその場に崩れ落ちた。
「このオークたちどういう趣味しとるんじゃ」
「ね、ねえ」
引き気味のクレマァダとその後ろからひょこっと顔を出す朔。
「私ああいう脂っこいひと苦手なんだ。近づかれたり囲まれたりするのほんとにムリ。クレマァダちゃん代わりにやってくれない?」
「そ、そんなこと言われても」
四音のサブアームがクレマァダの脇腹をガシィって掴んで持ち上げた。
「大丈夫大丈夫。ちょっと転んでパンをチラチラさせればイチのコロですよ」
「いやじゃいやじゃ! チラしとぉない!」
首をぶんぶん振るクレマァダを無理矢理オークの前に持っていく。
逃げられないと観念したクレマァダは涙目になったまま……。
「んーと。
のう、そこのオーク殿。
我な、その、どうやったら……皆の期待に応えられるかわからんのじゃ。
じゃから……」
後ろで手を組み、もじもじしながらオークを上目で見た。
「教えてくれんか?」
「「「エッッッッッッッッッ(挿絵申請お待ちしております)!!!!」」」
「今のでか!? なぜ!?」
その一方ではアクセルがいつのまにか(本当にいつのまにか)ボコボコにされていた。
「くっ……オイラはまだまけてないよ……!」
破れた服や肩の出た鳥少年の柔羽毛を見せつけるアクセル。
「「エッッッッッッッッ!」」
鳥フェチのオークたちが膝から崩れ落ちた。
「チャンスでござる! 畳みかけるなら今……!」
マッチョプリンバケツを頭からがぽって外した幻介が丸めた競ロバ新聞を構えた。
プリンとローションでぐっしょりした幻介にメスオークたちが鼻息荒くにじり寄るが……。
「拙者を見るくらいなら……これでも見ておれ!!」
カーリングの動きで同人誌をシュート。
それをヘッドスライディングでキャッチしたメスオークは同人誌を広げ……。
「「「エッッッッッッ!」」」
幻介と見比べてからもんどりうって倒れた。
同人誌のタイトルは『拙者の一刀流』。幻介×鬼本であった。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
とかやってる間に汰磨羈のサービスタイムが始まっていた。
髪についたローションをぬぐいとり、身体についたローションも拭い取り、ふうと頬を赤らめて振り返る。
「さあ始――」
「何処とは特定しませんが肉厚な方が激しく走ったりとすごいですよね運動会とかで体操服で走るとめっちゃ揺れてすげぇってなりますよね汰磨羈さんが走ってるのを見たり、想像したりするとなにかこみあげてくるものがありませんか?」
笑顔のままスライドインしてきた四音(セーラー服)。
「「グワーーーーーーーー!!」」
オークたちが一斉に顔から倒れた。
「なぜ!?」
このあとオークはスタッフが美味しくワンターンキルしました。
あっ最後に尺があまったんでぐっしょぐしょの一団が手にバ――じゃなくて振動マッサージ器を掲げてる勇者っぽい集合絵をご想像ください。
「メデタシメデタシ!」
尚、帰りも同じ坂を駆け上がるはめになることを、この時点の彼女たちはまだ気づいていなかった。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
――色宝を獲得しました。
――よく考えたら色宝はラサで集中して保管・管理するので手に入らないことに気がつきました。
GMコメント
ケンゼンチェックヨシ!
オープニングに書いた以上の内容なんかないよ。
だから相談で話すことなかったら子供時代はじめて感じた漫画のへっちちっくなシーンを宣言しあって自分の性癖をふりかえってみるといいんじゃないかな。
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