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シナリオ詳細

天義の二ツ足猫

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


 正義と理想の行動理念。清廉潔白の独善。
 悪を許さぬ正しさの在り方。
 大いなる災いを経て強国――『聖教国ネメシス』は弱体を余儀なくされた。
 現在はイレギュラーズの支援のもと、騎士団が中心となって復興活動が行われている。
 復興の名の元に否応なしに受入れざるおえなかった多文化は、少なからず天義という国の在り方を変えたのかもしれない。

「にゃーん」

 例えば、丸くなった猫のように――

 天義聖都フォン・ルーベルグの一角。復興の兆しが差し込む区画で猫が一匹歩いていた。
 歩いていたというだけならば何の変哲も無いただの日常だろう。
 しかし、問題はこの猫らしからぬスタイル。

 つまり――二足歩行で歩いているのだ。

 しかも一匹だけではない。何匹も何匹もそこら中に散らばった二足歩行の猫。
「いやいや。なんだこれ」
 アラン・アークライト (p3p000365)が二足歩行の猫を一匹つまみ上げ眉を顰めた。
 天義の方で大変な事が起っていると言われて来てみれば、町中を徘徊する二足歩行の猫の姿。
「恐らく練達あたりの開発の産物って話だったけど」
 フェルディン・T・レオンハート (p3p000215)が一匹掴んで、変な所が無いか観察していく。
「見た目はいたって普通の猫だな……」
 シュバルツ=リッケンハルト (p3p000837)は鋭い眼光で猫を睨み付けた。怯えた猫が逃げていく。
「まあ。言われたとおりに集めるしかないでしょう」
 溜息をついたカイト・C・ロストレイン (p3p007200)は一匹の猫を掴んで台車に乗せたケージへ入れた。

 しかし、四人だけでは手が足りない。
 その場に偶然居合わせたイレギュラーズにカイトは声を掛ける。
「――そこの人! その猫、掴まえて!」


 時は少し遡る。
 珍しく天義からの依頼が舞い込んだと知らせを受け、アラン、フェルディン、シュバルツ、カイトはローレットで顔をつきあわせていた。
「え? 二足歩行の猫?」
 また看板娘『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)が突拍子もない事を言い出したとシュバルツは面倒くさそうな顔をする。
 実際の所、人海戦術必須の依頼だろう。
 強敵は居ない。でも、町中に溢れた二足歩行の猫を一匹残らずかき集めなければならないのだ。
「でも、かわいい猫ちゃんと戯れるチャンスなのです!」
 練達で開発されたと思わしき二足歩行の猫は、輸送途中にケージから飛び出したらしい。
 一匹抜ければあとは雪崩のように消えて行く二足歩行の猫に輸送者たちはアタフタ。
 急いで困った時の頼みの綱のローレットに依頼が舞い込んだというわけだった。

「それで、どうすればいいんだい?」
「猫を集めるだけでいいのか?」
 フェルディンとカイトがユリーカに口々に質問する。
「はい! 猫を全部集めてください! 引っかかれたりするかもしれませんが皆さんなら何とかなると思うのです!」
 猫じゃらしや道具でおびき寄せても良いし、凶暴なボス猫と取っ組み合いのケンカをしてもいい。
 どんな所に猫が隠れてるのかを予想して突撃するしかないのだ。
「思う存分もふもふできるのです! というわけでよろしくお願いするのです!」
 ぺこっと頭を下げたユリーカはイレギュラーズを笑顔で送り出した。

GMコメント

 桜田ポーチュラカです。部分リクエストの天義シナリオです。

■依頼達成条件
 二足歩行の猫を全て捕まえる

■フィールド
 天義聖都フォン・ルーベルグの一角。復興の兆しが差し込む区画です。
 どういうわけかその区画から外には出て行かないようです。
 彼方此方に散らばった二足歩行の猫を見つけてケージに入れましょう。

■二足歩行の猫たくさん
・ボス猫:凶暴なボス猫です。
・クイーン猫:優雅な立ち振る舞いです。
・デブ猫:太っています。動きは遅いです。
・俊敏な猫:掴まえづらいです。頑張りましょう。
・隠れている猫:何処かに隠れて居ます。目星を付けて探してみましょう。
・子猫:可愛いです

■猫を捕まえるコツ
 どんな所を探すか。どんな猫か。性格や行動など。
 それに対してキャラクターがどういう掴まえ方をするのか具体的に書くと掴まえやすいです。
 大捕物を乗り越えた先に、別れを惜しむような友情が芽生えるかもしれません。
 お気に入りの猫と戯れるだけでも大丈夫です。

■文字数あまった
 猫を掴まえるだけじゃ文字数が埋まらないって方におすすめ。
・キャラクターの事を教えて下さい。猫に語りかける感じで。
 天義という国と自分の在り方や考えなど。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • 天義の二ツ足猫完了
  • GM名桜田ポーチュラカ
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年10月01日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談8日
  • 参加費150RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

フェルディン・T・レオンハート(p3p000215)
海淵の騎士
※参加確定済み※
アラン・アークライト(p3p000365)
太陽の勇者
※参加確定済み※
シュバルツ=リッケンハルト(p3p000837)
死を齎す黒刃
※参加確定済み※
スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)
天義の聖女
御天道・タント(p3p006204)
きらめけ!ぼくらの
カイト・C・ロストレイン(p3p007200)
天空の騎士
※参加確定済み※
ビスコ(p3p008926)
軽快なネイキッド
アンジェリカ(p3p009116)
緋い月の

リプレイ


「何なんだよこの光景…」
 ぽつりと呟いたのは『勇者の使命』アラン・アークライト(p3p000365)だ。
「ってか、何なんだよ、この状況!」
 アランの周りには二ツ足猫がわらわらと集まって「にゃち、にゃち」と泣き声を上げる。
「ええい! 邪魔だ! 俺は犬派なんだよ!」
 アランの叫びに溜息を吐いた『死を齎す黒刃』シュバルツ=リッケンハルト(p3p000837)は成り行きで参加する事になったがと猫をじろりと睨み付けた。
「まぁ、変に化け物退治とか宗教関係で頭悩ませるよりかはマシか。ササッと捕まえちまおうぜ」
 シュバルツのするどい眼光に猫が逃げていく。シュバルツが一歩踏み出す度に、アランの周りに集まっていた猫が道を開けた。
「つーかなんで、さっきから猫が逃げるんだ? 別に何もしてねぇのに」
「シュバルツくんはひさしぶりだなあ、相変わらずの眼光だな。アランくんは全身マタタビか何かかい?」
「おい誰だ、人の事を黒猫っぽいって言った奴」
 二人の対比に『天空の騎士』カイト・C・ロストレイン(p3p007200)はくすくすと笑う。
「それにしても、猫……捕まえ、……って、何で、ぶえっくしょい!!!!!」
 カイトの盛大なくしゃみが空間を切り裂く。
「僕、猫アレルギーだったなあ、あの細かいフケが春場の花粉よりも強烈に目と鼻の粘膜を刺激する……!! 今までいろんな依頼を駆け抜けたけれども、これはどんな依頼よりも目と鼻がきつい。
 い、いえ、天義の騎士として、頑張ろう。ちょい薬買ってくるわ」
 ばびゅんと嵐の様に去って行くカイトを見送ってシュバルツとアランは猫を見つめた。

「取りあえず行くか」
「ああ。俺は向こうを探してくる」
 シュバルツと二手に分かれアランは手当たり次第に手づかみで猫をケージの中に入れていく。
 透視を使い物陰や裏路地、家の中に隠れている猫をくまなく探した。
 目に付いた猫を片っ端から確保していく。が、するりと猫は逃げていく。
「コラァ! さっきは寄ってきたろ! 逃げるな!」

 一方、シュバルツは区画をぐるりと回っていた。
 隅の方や人目につかないエリアを重点的に捜索する。
「狙う猫はそうだな……一人ぼっちで居る猫で、他の猫を寄せ付けないようなやつ?
 所謂『一匹狼』みたいな猫、いやこの場合『一匹猫』か? 群れかどうか知らんが」
 シュバルツがふと目線を上に上げると、上半身を揺らしながら挑発してくる猫が居た。
「あん?」
 絶対に捕まらないという自信に満ちたその表情。プライドの高そうな猫だ。
「へえ、面白そうじゃねえか。人間様の力を見せてやる!」
 シュバルツは全速力で猫を追いかける。猫も二足歩行で駆け抜けた。
「オラ、捕まえ……何!?」
 手の中に捉えたと思った猫の身体は液体のようにスルリと落ちていく。
「反則じゃねえか! 待てやコラ!」
 一匹の猫を追いかけてシュバルツは区画内を走り回った。
 勿論武器は付けていない。素手での勝負なのだ。
「言葉が通じなくとも分かり合える。力を見せつけりゃこっちの事も認めてくれるんだろ」
 汗だくになりながら、シュバルツはとうとう猫を追い詰める。
「お前、やるなぁ」
「……」
 無表情だった猫に笑顔が浮かんだ。
 分かり合えた気がした。

 ――――
 ――

「\躍進!ビスコちゃんねる~/」
 ファンファーレと共に『アデプト・ニューアイドル!』ビスコ(p3p008926)が手を振り上げる。
「いやー、平和ですね……ちょっと前に内戦があったなんて思えない平和さですね……」
 かの大戦の爪痕はこの区画には残されていない。
 見渡せば仲間のイレギュラーズは歴戦の勇者揃い。
「平和に猫捕まえててもいいんでしょうか……いや、もしかすると、もしかしなくてもこれは練達の生物兵器で天義を貶める何か(バイオテロ)に違いない!」
 理解したという顔でビスコは目をピカピカさせた。
 二足歩行の猫が足下をするりと通り抜けて行く。
「あーっ、いけません、現地の猫と交配したら重篤な遺伝子汚染がー!!」
 そういうSF本を最近読んだのだ。
 いけない。そういうのは阻止せねばとビスコは猫に飛びかかった。
 そもそも何故ビスコがここに居るかというと、天義慰問コンサートの帰りで声かけられたのがきっかけで、猫探しを手伝う事になったのだが。
「二足歩行の猫って端から見たら異様な光景ですよね……。猫神拳! みたいな。aphoneで写真撮って家族に自慢しよーっと」
 スマートフォンのカメラ機能でパシャパシャと写真を撮っていくビスコ。
 その足下を爽快に駆け抜けていく猫。
「意外とすばしっこいぞ……デブ猫しか捕まえられないー!! 行ったぞ、そっちだ、おいこめー!!」
 寸前の所を尻尾が掠めて行く。
「くっ、こうなったら練達特製携帯式嗜好飼料を使うしか……!! あと猫缶で隠れてる猫を釣ってみましょう!!」
『猫用おやつ』をぺろぺろと……というには些か勢い良くむしゃぶる猫。
「お腹いっぱいになったところをそれとなーく捕獲! ケージにぽい!」
 ビスコはケージの中の猫を数えながらあとどれくらい残っているのだろうと呟いた。

 その横をカイトが歩いて行く。
 注意深く目をこらして。
「猫だからあれかな、狭いところやダンボールの中みたいな、そんなところに入る習性があったっけね」
 そういった物を見つけたカイトは片っ端からひっくり返す。
「にしてもなんで二足歩行」
 練達の科学技術は奇っ怪な物を生み出す物だ。
 翼を広げて空からの捜索もしてみようとカイトは飛び立つ。
 普通の猫を見慣れている天義の民も、二足歩行の猫は珍しいだろう。
 人だかりが出来ているかもしれないとカイトはくまなく探す。
「あ!」
 丁度子供達が集まっている場所に降り立ったカイトは羽根を抜いて猫の前に差し出した。
「チッチッチ。ほ、ほら、猫缶だよ、おいで~……!」
 猫じゃらしのように羽根をふりふりしておびき寄せる。


「猫ちゃんが二本足で歩くなんて珍しいね。一体何があったんだろう?」
 うーむと手を口元に当てる『リインカーネーション』スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)は隣の『緋い月の』アンジェリカ(p3p009116)を向いた。
 アンジェリカはファミリアで小鳥を呼び出して空へ解き放つ。
 探す猫はクイーン猫、俊敏な猫、子猫だ。
「謎を突き止めるために猫ちゃんを追うのだー!」
「おー!」
 探す場所は日の当たるお昼寝に丁度良い場所や猫が潜んでいそうな場所を調べる二人。
 植物や木に話しかけて自然会話で二足歩行の猫の居場所を教えて貰う。
「いたー!」
 一匹目をケージの中に入れたスティアはアンジェリカに振り返った。
 その辺りを歩いていた犬を見かけたら、ポケットから取り出したジャーキーで気を引くアンジェリカ。
 二足歩行の猫や猫集会の場所を教えて貰えれば嬉しいとジャーキーを差し出す。
 付いてこいというように犬が歩き出した後を追うスティアとアンジェリカ。
 そこには子猫がころころと転がっていた。
「「かわいい!」」
 アンジェリカとスティアは揃って声を上げる。
「こっちにおいでー! ほらほら、一緒に遊ぼー!」
「さあ、この猫じゃらしが気になりますよね? さあさあ」
 猫じゃらし共々、沢山の子猫に囲まれて幸せそうなふたり。
 暫く遊んだあと、遊び疲れて寝入っている子猫たちをケージの中に入れていく。
「さぁ、一緒に帰りましょう?」

 ――――
 ――

「オーッホッホッホッ! お猫との鬼ごっこ! 張り切ってしまいますわよ!」
 区画に『きらめけ!ぼくらの』御天道・タント(p3p006204)の声が響き渡る。
「そう! このわたくし!」
 パチンと指を鳴らせば何処からともなく。

   \きらめけ!/
   \ぼくらの!/
 \\\タント様!///

「──が! ぴかっと捕まえて差し上げますわー!」
 キャットキュートディライトポーズ! でタントのおでこがピカリと光る。
『放浪の騎士』フェルディン・T・レオンハート(p3p000215)はその様子にパチパチと拍手をした。
「沢山の猫さんを捕まえる、か……。たまにはこういう、のんびりとしたお仕事も良いね。いやいや、勿論やるからには全力で臨むとも」
 フェルディンはタントに危険が生じた場合に庇えるよう、彼女の傍に控える。
「此度はフェルディン様とタッグにて! 機動力特化の素早いタント様をご覧にいれますわー!」
 機動力特化のタントが唸りをあげ区画を飛び回った。
「……って、わわっ。タントさん凄く足が速いね? 置いていかれないように気を付けなくっちゃ!」
 必死に追いかけるフェルディン
「我々が狙いますはまずは俊敏なお猫、おでぶ猫、隠れお猫。しかる後にボス猫ですわ!」
 猫には猫を。ファミリアーで猫を使役し、二足歩行猫を探すタント。
「きっと同じ猫が一番理解できましょう!」
 タント自身は空に舞い上がり上空から猫を探す。
 アンジェリカとスティアの上を通り抜けた先に俊敏な猫を見つけた。

「見つけましたわー!!!!」

 タントの大声にアンジェリカとスティア、フェルディンが反応する。
「我が名はフェルディン! さぁおいで、猫さん達!」
「さあさ! タント様がすごい走りますわよー! どうぞご照覧あれ!」
 フェルディンが名乗りを上げて、タントがピカピカしながらダッシュで追い立た。

 \猫と和解せよ!/

 ビスコの声援を受けてタントが俊敏な猫を追い回していく。
 アンジェリカとスティアはタントと連携をして、俊敏な猫を挟み撃ちにした。
「今ですわ!」
「君の攻撃は痛くないのだー!」
 タントの追い上げに逃げた先。スティアの腕の中に飛び込んだ俊敏な猫はバリバリと引っ掻くが効かないと悟った所で大人しくなる。

 そこへしゃらんと美しい毛並みをなびかせる猫が現れた。
「はっ、クイーン猫!」
 カイトが現れ目を輝かせる。
「なんとお美しい、白亜の都の輝きがまるで霞んでさえ見えるほど。名のあるお猫さまと存じます、是非この俺と一曲如何?」
 近づいて跪いたカイトを足蹴りして走り去るクイーン猫。
「おぅふ、猫相手に一体僕は何を、いやしかしその価値はあるはず」
 失礼しますと捕まえようとする手からするりと抜けていく。


「にしても全く……元の世界で魔王を倒したら混沌(ここ)に連れて来られ、魔種と戦い。冠位を倒し、竜種に挑んで早3年……4年目にして猫に苦戦かよ……とことん、どういう人生なんだよ俺ってよ」
 ブツブツと猫を撫で繰り回しながら愚痴るアラン。
「にしても」
 カイトやシュバルツ、フェルディン。他にも色々な仲間と色んな事に挑戦した。
 気付けば頭の上に乗っていた子猫の脇に手を差しいれ、抱きかかえる。
「にゃちにゃち」
「あぁ、お前もだよな猫。今が一番──」
 楽しいと、そうアランは思ったのだ。

 クイーン猫との格闘。
 フェルディンはあまり手荒なまねはしたくないけれどと応戦していた。
 不殺を用いるとはいえ、猫を蹴る姿は絵面的によくないとフェルディンは悲しい顔をする。
「……でも、全力で蹴らせてもらうよ、ごめんね!」
「ちょああー!」
 タントがピカーと光ってクイーン猫の目を眩ませた。

 真っ白な光の中タントと猫は心でふれあう。
 一瞬の時間だったけれど、確かに心を通わせたような気がする。

 光が落ち着いてきた時、そこには大人しくなったクイーン猫がいた。
「あれ、大人しくなった? 何があったの?」
「心を通わせたのですわー!」

 ――――
 ――

「もふもふだね」
「うん」
 クイーン猫は大人しくなり、スティアとアンジェリカに撫でられるままになっていた。
 気位が高いクイーンはアンジェリカとスティアの献身的な誘いとタントのピカピカによって心を開く。
 目線を合わせ、威嚇したり大きな音を立てないようにスティアは少しずつ近づいた。
 アンジェリカも餌と玩具で釣りながら毛並みを堪能する。
「クイーンと呼ばれるだけあってやっぱり毛並みは最高ですね」
「そうだねぇ。触り心地がとてもいいね」
 スティアとアンジェリカに習って、タントもクイーンを撫でる。
「ふむー、それにしても。一体何だったのですかしら、この二足歩行お猫は??」
 猫のいっぴきを持ち上げてタントは首を傾げた。
「練達から着たことは分かるんだけど」
 スティアも仲良くなった猫を同じように持ち上げる。
「でも、もふもふな子達に囲まれて、これまでの疲れも癒されますねっ!」
 アンジェリカの笑顔に、タントとスティアはこくこくと頷いた。

「秘技! 猫伸ばし!!」
 みょーんと猫を伸ばしたビスコは視聴者サービスで記念撮影をする。
 その隣ではシュバルツがケージの中に猫をしまっていた。
「達者でな。いつかまた巡り合う事があったら、その時は好きなモン奢ってやるさ」
 寂しそうにひと撫でしたシュバルツはケージの扉を閉める。

 最後の一匹を抱えたフェルディンがぎゅうとケージに詰め込んで。
 天義の二ツ足猫事件は解決した。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 イレギュラーズの皆さん、お疲れ様でした。
 楽しんで頂けたら幸いです。
 それでは、またのご縁をお待ちしております。

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