シナリオ詳細
<DyadiC>深緋の夢に掻き消えて
オープニング
●こひあけ
橙色の名を冠した男は、蒼に明けた娘を疎ましく思って居たのだろう。
同時に――同時に、これを著する私とて疎ましい相手の一人や二人いたというものだ。
一人は娘の婚約者であった。
金の髪が陽の光に照らされ天の使いが如く煌めいている。笑みが良く似合う青年であった。
彼は我が最愛の娘・カルパンティエの心を盗むだけに飽き足らず、私の手が届かぬところに娘を隠してしまった。
父による寵愛にどぷりと浸かり続けた箱入りの娘はあの男の許に嫁ぎ辛い思いをしたであろう。
もとより嫁に出すつもりもない娘であった。彼女には学もなく知識もない、清廉で清純であるだけが取り柄の女だったのだ。
可愛そうなカルパンティエ。あんな男を愛してしまうから――
もう一人は我が妻であった。
胡桃のように丸い瞳をした小さな動物を模わす風貌の女であった。
彼女はカルパンティエともう一人、男子を産んでからというもの豹変した。
何かに取り憑かれたかのように部屋に籠り続けていた。
そうしているうちに男子は死に妻も死んだ。疎ましいことに我が愛が紛い物であると手記に示して。
カルパンティエしかいなかったのだ。
カルパンティエしか――
そんな折、我が主君たる橙の君が私にカルパンティエの事を教えて呉れたのだ。
我が愛しのカルパンティエは幻想の領土のうちに居るのだと。
立ちあがれ兵よ。蒼き地平の向こうへとこの没る橙を届かせてやらんと。
そうすればカルパンティエが救えるのだろう。嗚呼、愛しのカルパンティエ。
父は、君の許へ。
●寵愛
感情とは止め処なく溢れ出る滝のようだと、手にした書物をなぞりながら『聖女の殻』エルピス(p3n000080)は云った。
「あいすることは、罪であると。罪の果実は甘く、そして、毒なのだそうです」
神は狡いのだという。人々にこころを与え、愛を識らせた。そうすることで憎しみという穢れにその身を浸す事を覚えさせたのだから。
こころとは歯止めが利かぬ。外れた歯車の如くからりからりと空音を響かせるのだから。
「……幻想、南部。オランジュベネ領と呼ばれていた高原があります。
美しきその場所より嘗て砂蠍の一件で特異運命座標のみなさまと相まみえたオニアス・フォン・オランジュベネが暗躍しているそうです」
情報屋より耳にした情報を確かめるように依頼書をなぞるエルピスは彼が大勢を立て直し南より北伐へ向かわんとしていると云う。
「けれど、好機――だそうです。魔種イオニアスは特異運命座標のみなさまの活躍で影響力を衰えさせている。……今こそ、討ち取るべきでしょう」
その為に、自身と共に露払いを願いたいとエルピスは云った。晴天の空を映し込んだかの如き聖女の殻の瞳は確かな意思を湛えている。
「あいすることは、まちがいではないのでしょう。
けれど、そのあいする相手が『まちがえだ』と言われてしまえば――」
人はどうして狂うのでしょうとエルピスは云う。
向かうはヨランドと呼ばれる男が引き連れる軍勢の対処である。
彼はオランジュベネ領に小さな領地を与えられていた貴族であったのだという。しかし、彼は没落した。彼自身の行いによって。
よくあるゴシップなのだという――ヨランドは自身の娘であるカルパンティエを愛し、妻と息子を扼殺した。自身の危機を理解した娘は別の男に嫁ぐ形で逃げだしたのだ。
ヨランドは自身の愛するカルパンティエを奪った男を恨んだ。そうして、自身の主君イオニアスと共に幻想を制圧すべく挙兵した。
「ゆがんでいるのだと、おもいます。そのあいはエゴであると」
エルピスは唇を噛む。あいすることは、まちがいではないのでしょう?
けれど。カルパンティエへとその手を届かせてはならない。
「ここで、とめましょう。北上する兵と、そして、歪み切った愛情を」
- <DyadiC>深緋の夢に掻き消えて完了
- GM名日下部あやめ
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2019年10月03日 22時35分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
サポートNPC一覧(1人)
リプレイ
●
天蓋飾った色彩は移りゆく。悪戯に、残酷に、そして――大きな溝を残すかの如く、地平線に深緋を残して。
それはあるひとりのおとこの話であった。美しく嫋やかなる淑女を嫁として貰い、子宝に恵まれた。しかし、彼がその美しき夫人に抱いた劣情は彼女の幼き日に似た『従順なる娘』に向くようになったのは何時の事だったであろうか。夫人がその両腕に『自身と同じ性』を抱いたその時に向いた嫉妬心は紛れもない劣情のかたちだったのではないか。親愛の情、そして恋愛の情。その違いは地平線に沿う様にべたりと倒れ沿っている。それはブラウベルクとオランジュベネが交わることが無いように――
「愛が深い故に道を踏み外す事もまたござろうか。
……少なくとも今回の決戦の為にも絶対に合流させる訳にはいかぬな。然らば紅牙の忍びの戦いをここにご覧に入れよう」
確かな言葉を重ねて。『必殺仕事忍』如月=紅牙=咲耶(p3p006128)はそう云った。手にするは戦神が加護を帯びた小太刀である。深い愛情の果てに或るのが劣悪なる刃なのであればそれは理解の外だ。その愛情が少なくとも『家族愛』という象徴なのであれば『紅獣』ルナール・グルナディエ(p3p002562)は過保護な父親は嫌われるだけなのだと擽るように笑った。
「やれやれ、親の愛ってのは歪むとこうも見苦しくなるもんなんだな。
ある程度娘の好き勝手にさせればいいもんだが……ま、言うだけ無駄か」
「親の、愛」
確かめる様に。一方は父の、一方は母の、二つの色彩をその両眼に秘めた『リインカーネーション』スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)はそう呟いた。
「親が子供を愛する。……どうしてそうなっちゃうのかわからないけど。
子供の幸せを願ってあげれないのは何かおかしいんじゃないかな」
倖あれかし、これからの娘の路に幸い溢れる事を否定するかの如き『ある父親』の行いにスティアは眉を顰める。脳裏に浮かぶのはあの日――紛い物であろうとも、それは確かに生前の彼女だったと人は云ふ――母が手を伸ばし、自身のさいわいを考えて呉れた事であった。
「……そんな人を通すわけにはいかないよね。娘さんが可愛そうだよ」
歪んでいる。そう、口にしたなれば『不運な幸運』村昌 美弥妃(p3p005148)は眉を顰めた。
「あの人の愛はワタシの認識している愛とはちょーっと斜め上にずれている気がしマスねぇ……
許せないやら間違ってるという感情はあんまりありませんけれどぉ……憐れデスねぇ……」
もののあはれなる。全てにおいてに決定的にそこに有る筈の倫理は、脆く崩れやすいものだった。
ルナールやスティアの云う家族愛に、数多の情念を見詰めて来た美弥妃の感じる愛情の亀裂。軋轢を生んだその感情は『平凡で会った美しい家族』を壊したのだと『『幻狼』灰色狼』ジェイク・太刀川(p3p001103)は溜息を交わせた。
「『こいつ』は――『こいつ』は殺したのか」
「……そうなのでしょう? ええ、家族愛。そう名付けるならばどれ程素晴らしいものなのでしょうね」
凪ぐ風にその髪先を擽られながら『黒陽炎』アンナ・シャルロット・ミルフィール(p3p001701)は只、静かにそう言った。
「そう、か」と呟きに混じったジェイクのその言葉の意味をアンナは理解していた。そして、どうしようもないことであることも、同時に分かり切っていたのだ。だからこそ、目を伏せ、首を振った――淑女は美しきものを語るべからずと、云ふ様に。
「こいつは――息子に妻を奪われたと思って息子と妻を殺したのか。
そして、今度は婚約者に奪われた娘を狙うってわけかい。狂ってやがるぜ」
吐き出したその言葉に『夜闘ノ拳星』シラス(p3p004421)が漏らしたのは『むかつく』という響きであった。
「愛だなんてメシ食って寝るのと同じなんだよ。人間ならどんな奴でも誰かを愛するんだ。
――だからクソ野郎の愛なんてまさにクソそのものだぜ」
エゴだと、ジェイクが紡ぐその言葉に対して、シラスは頷くだけだ。彼は、その身ひとつを護ればいい世界に居た。あゝ、けれど――誰かといたいと思えば思う程に、家族という見えぬ絆が羨ましいとも思えたというのに。
「許せねえ」
「――なら? 分かり切ってンだろ?」
『拳闘者』郷田 貴道(p3p000401)は笑う。その逞しい両腕に抱えきれぬ程の期待を抱きながら。
「さあて、ファッキンソルジャーどもを蹴散らかしに行くとするか!」
他人の事情何て知ったことはない。同情もなければ、感情的に声をかける事も無いのだ。
●
エルピス、とシラスは静かに声をかけた。「少しでも狂気をはらえたら、後は投降する逃げ道を作ってやりたいと思ってる」と、その言葉にエルピスはちいさく頷く。
「わたしの、仕事ですね」
「……うん。それから、私のお手伝いをお願いしたいの。
ヒーラー同士の華麗な連携を見せてあげようね!」
こくり、と頷いた聖女の殻。不安げに伏せられた睫が揺れればスティアは唇に三日月を描きリインカーネーションをなぞった。
現れた兵士をその両眼に映し込む。あゝ、美しきかな、その平原を眺める美弥妃の桜色の瞳が細めらえた。
「ちょっとぶん殴ったら正気に戻ったりぃ……」
蠱惑的な笑みを浮かべて、乙女はちらりと兵士たちを見遣った。愛情というのはシラスが言う様に誰もが営みの一部として所有しているものだ――決してかけてはいけない感情を、神様は『七つの業』として人間に背負わせたのかもしれない――その一つ、決して曇らぬ感情を刺激するようにこころを高揚させた逸れは生半可な事では揺るがぬか。
「まぁしませんよねぇ」
くすりと笑う。指先が、宙を撫でつければ、それに合わせた様に貴道と咲耶が前線へと飛び出した。
「そろそろ貴殿も子離れをするべきでござろう、娘殿の将来の為にもそのお命、頂戴致す」
刃構え、低い視線より距離を詰める。足元より立ち上った砂塵の気配は確かな闘争を感じさせ、貴道を高揚させた。
「さて、と……いつも通りにやるとしますかね」
オーダーを熟すとなれば『特別なことはない』と言う様に気怠け視線をついと上げたルナールは澄んだ刀身に鮮烈なまでの蒼を宿し距離詰める。華麗なるその刃の軌跡が描くは世界への別れの言ノ葉。
黒き茨をなぞる頬に僅かな紅潮を見せたのは空の灯りの所為であったか。その蒼の軌跡を追いながら、黄昏に暁が遣ってくる刹那を想いアンナは目を伏せた。その小さな体躯には溢れんばかりの力が宿る。あゝ、少女は――蝶が如く舞う様に前線へと飛び出した。
「愛するという事は、あなたの理想の娘を押しつけることではないわ。
夫人や息子が死んだ時、嫁いだ時の娘の言葉を、顔を、しっかり覚えているの?」
「『お前も』私を否定するか――!」
「お前も……?」
ぴくり、とアンナの指先が動く。ヨランドはその瞳を赤く闘志に燃やし小さな乙女を睨みつけた。閃光迸る瞳の中に瞬くは美しい星ではなく、今まさに、その輝きを失わんとしている一途。
(――夫人に『否定でもされた』か? だから、殺した?)
ルナールはさも、興味もなさそうにヨランドの唇か漏れ出る言葉を辿るだけであった。
アンナの眼前へと迫りくる兵士たちへと鋼の弾丸を振らしながらジェイクは声を張り上げる。「邪魔だ、有象無象共が!」と、確かな響きを伴って降り注いだ鋼の雨の中、走り抜けるシラスの拳は確かな魔力を宿していた。
小さな体躯の中で巡る魔力がヨランドの虚を突いた。拳を突き立てる様にして、一気に力を込めれば『魔力の奔流』がおとこの体を宙にへと追いやった。その隙を逃さぬように貴道が距離を詰める。
拳に込めた一撃、それこそが青年がその身に宿した最大出力であるかのように。一筋縄ではいかぬのが狂気をその身に宿した男であるのだと彼らは知っていた。
ぐん、と胸に感じた衝撃に貴道が小さく息を吐く。兵士たちを一手に集めたアンナに重ねられた傷だけではない、ヨランドが目覚める様にはなった一撃だ。
「ッ――! やるじゃねぇか」
吐き出す言葉に、ひかりが重なった。
それは美しき天使の翼であった。光の粒子が散りながらスティアの背を包む様に広がっていく。魔力の気配を感じさせる聖域で彼女は神聖なる救いの音色を奏で続ける。
「エルピスさん」
「はい」
緩く頷くそれ。連携の為にとスティアが視線をくべればエルピスはその任を全うすべく癒しを兵士の一撃受け止めるアンナへ送る。前線へと飛び出し傷さえも構う事無く『只、拳を振るう』貴道へと送る癒しは十全なるものだった。
「其の儘――!」
「HAHAHA! 狙うは『一点』だ!」
そう、狙いは只のひとつだった。狂気に駆られた者たちは皆、『そうなる可能性』を帯びただけであり世界を崩壊へと導くことはない。美しき淑女を殺す事も、愛おしき稚児を殺める事もない。只の一点――そこに居たからという存在だ。だからこそ、貴道もシラスも『兵士長』を狙っていた。命を奪う事はしないと言う様に飛び込む彼らをスティアは福音を持って支援する。
「悪いデスけれど刈っちゃいマスよぉ」
美弥妃が手にした鎌は魔的な気配を纏いながら命を狩り取るかたちをしている。死神が黒光に纏わせた疑似の神性が全てを狩り取る様に振り払われる。
咲耶の傍をすり抜けんとするヨランドを抑えるかの如く、忍びは刃を振るい上げ、一気呵成、振り下ろした。なだらかな丘陵に見える美しきその草原に一筋の赤が流れ落ちたそれを貴道は見逃がす事はしない。それこそが闘争の気配であり、彼が焦がれ待ったものそのものだ等言う様に唇には確かな笑みを乗せて距離を詰めた。
青年の拳に慈悲はない。シラスが『エゴだ』と感じ取る全てを『なにも興味などない』と言う様に勢いつけて只中を殴りつける。
「家族を殺し、娘が望まぬ歪んだ愛情を押し付ける父親なんざ、今日を生きる資格はねえ」
狂った様に狩りを求めたその弾丸がジェイクの指先より躍り出た。絡めとるが如く、一筋にヨランドを誘うそれを追い掛けてアンナの体が舞い踊る。美しく蹴撃を放つが如く、重ねられたステップはひとつ、ふたつと重なっていく。
「お前たちに何が分かる!」
「さあ。分からないわ。けれど、一つだけわかることがあるの」
アンナ・シャルロット・ミルフィーユは美しきその舞踏を曇らせる事無くヨランドへと距離を詰める。
スティアはその様子を眺めながらおとこの心が軋む様を見るかのようにぎゅ、と手を組み合わせた。
「……大きな戦いに、私情をね、ケーキの生クリームみたいにたっぷり乗せてあるの。
それって、とっても、とっても、人間らしいね。けれど……人間らしいからおかしくなっちゃったのかな?」
「わたしには、わかりませんが。ただ、アンナさまの仰りたい言葉の続きは、わかります」
エルピスの言葉にスティアは私もと小さく囁く。福音の響きの中、あゝ、きっと、『彼はこの福音の響きを知らぬ儘』に生きているのだろうと感じさせた。
「私のカルパンティエ――! やはり君しか」
「ええ。ただのひとつ。『カルパンティエにも分からないわ』」
深緋のいろに染め上げられて、いとおしいと願ったのは確かな理解者が居ない絶望より作り上げた理想という名前の夢であったのだろうか。
アンナは静かにその舞の儘に刃を突き立てる。そこより溢れるあかいいろをスティアは何処までも美しくはない、醜いもののように見えたと小さく漏らした。
●
「親とは子を想い過保護になるもの、しかして子の自由を縛る権利はあらず。冥土の土産に覚えておくが良い」
「カルパンティエは! 私のカルパンティエは――幸せにならねばならないのだ!」
もう、カルパンティエしかいないのだと。堪えず繰り返すその言葉はノイズめいている。目を細めて、咲耶は首を振った。
その時、貴道は確かに感じていた。目の前のおとこはもう自身と拳を交わし合う程に強くはないのだと。命を凌ぎ、その身に確かな闘争を感じさせる『狂愛』の片鱗は消え失せたのだと。
「貴様等の将はたった今討ち取られた! さぁ、このまま拙者等と勝てぬ戦いを続けるか、ここで撤退をするか選ぶが良い!」
声高に、叫ぶ咲耶の声が響く。その補佐に回る様にエルピスが兵士たちの緊張をほぐす様に声をかけるのがシラスの視界に入った。
「勝負はあったぞ、いい加減に目を覚ましやがれ」
殴りつける様に兵士の体を地面へと叩きつけたシラスが小さく息を吐く。仰ぎ見れば美しい平原に差す光は闘争の気配だけではなくなっていて。
「残りはユー達だけだな。早めにギブアップしろよ、死にたくないならなHAHAHA!」
煽る様に、そう言った貴道の言葉にアンナは只、静かに目を伏せる。ゆっくりと、その華奢な指先に沿う水晶剣の切っ先を兵士たちへと向けて。
「あなた達の主人は倒れた。仇を取るために無駄死を厭わない者だけが残りなさい」
あゝ、なれば、皆は走り逃げるのだ。背を向けた者を追う事はしない。ジェイクは立った儘、虚空を眺める男を見た。
「お前は――」
いのちというものは儚い。ルナールが煙草に火をつけたのはその命の残り香りが消えていく気配がしたからだろうか。苦いそのかほりに目を細めて唇を動かすヨランドは「あいつもそうだった」と胡乱に呟いた。
「アイツも、それを吸っていたんだ」
男のその身がぱたり、と宙を泳いだ。深緋をした夢が広まる様に美しき草原に色彩を残して。
濁りゆく其れを見下ろして美弥妃は「カルパンティエさんは、どう思うのでしょう」と語り部が如く呟いた。
白濁として往く意識の中、橙より青に変貌する地平の色に見える様にしておとこの指先が泳ぐ。
そうして、一つの夢が掻き消えた。
あゝ、愛しのカルパンティエ――
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
この度はご参加誠にありがとうございました。
歪んだ情愛の果て、皆様のおかげで一つの物語を終える事が出来ました。
どうぞ、またご縁がございましたら。
GMコメント
日下部と申します。よろしくお願いします。
●達成条件
・兵士長『ヨランド』の殺害
・進行するヨランド軍の撤退
の上記2点を満たす事
※進行を赦すとイオニアス本隊に合流する可能性があります。
●戦場
ヨランド軍が合流地点を目指す通過点です。原っぱであり、目立った障害はございません。
●兵士長『ヨランド』
没落貴族でありイオニアスに忠誠を誓う男。自身の娘であるカルパンティエを愛し、彼女を自身の手元から盗み出した男を恨んでいます。
根深い恨みと娘への愛情で進軍の足を止めることはありません。
戦闘タイプは前衛。司令官でありながらも狂気が駆り立てる様に前線へと向かいます。
彼自身が呼び声のキャリアーであり、彼が狂気を伝播させます。
●ヨランド軍×20
兵士たち。その戦力はばらばらです。強い者もいれば弱い者もいると言った有象無象。
前後入り乱れた編成ではありますがヨランドによる狂気に駆り立てられています。
また、狂気の効果が薄れる(=ヨランドの死亡)でその統率力はがくりと下がるでしょう。
彼らの生死については達成条件には含みません。
●エルピス
同行いたします。遠距離型。ヒーラー。指示があれば従います。
●情報精度
このシナリオの情報精度はAです。
想定外の事態は絶対に起こりません。
どうぞ、よろしくお願いします。
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