PandoraPartyProject

シナリオ詳細

<クレール・ドゥ・リュヌ>履行される約束

冒険中

参加者 : 8 人

冒険中です。結果をお待ちください。

オープニング

●戻ってきた親友
 聖都フォン・ルーベルグ。
 『黄泉返り』の噂は消えることなく、新たな事態を引き起こしていた。
 狂気に染まった聖都市民による狂乱の事件。
 同時多発的に起こるこの事件に、民の不安は最大限煽られていた。
 ペティ・サウラス。聖都に住むこの元冒険者も同様の不安を持っていた。
(聖都に住まう規律正しい者達が、このような凶行に及ぶとは……一体どうなってしまったのか)
 冒険者としての勘か、言いしれぬ予感を感じていたペティ。
 どうか早く落ち着きを取り戻して欲しいと祈りを捧げていた、その時。
「ペティ……」
「――!?」
 音も無く侵入してきたその人間に、ペティは驚愕の表情を向けた。
 それはガーネット・オルキス。共に長い冒険をし、そして死に別れた親友だったからだ。
「ガーネット……ばかな、どうして」
 『黄泉返り』。ハッとその単語が脳裏を過ぎった。
 本当にこんなことが起こりうるのか。だがしかし、目の前にいるガーネットはあの時のまま――死に別れたあの時の。
「ガーネット、お前、どうやって戻ってきたんだ」
 問い詰めるわけではなかった。だが、思わずそう言葉を付いてしまった。
 ガーネットは悲しそうに首を振るう。「わからない」そう答えるように。
「ただ、ね。ゆっくりと思い出を語っている時間はないんだ。そう、こんなことはしたくないけど……仕方ないんだ」
「おまえ、何をいって――」
 瞬間、ペティの脳裏に響き渡る甘く邪悪な囁き。
 精神を狂乱させる悪魔の声が、脳裏に響き渡り脳髄を揺り動かす。
「がっ……! おまえ、なにを、して……!!」
「こんなことはしたくなかった……! 仕方がないんだ!
 ……でも、どうせやるなら約束を――あの時の約束を果たすために……!」
「や、約束……」
 二人の約束。冒険者になったときに交わした親友の契り。
 生も死も超越し、いつまでも同じでありたいと願った若く幼いその約束を、ペティは何十年かぶりに思い出した。
「受け入れてペティ、そうすればボクたちは一緒になれるよ」
「やめろ……やめてくれガーネット……ッ!!」
 狂気に抗う男の悲鳴が、聖都に響き渡った。


 聖都に不穏な空気が満ちるその時、ローレットではイレギュラーズ達が召集されていた。
「この感じ……かつての<嘘吐きサーカス>が居た頃のメフ・メフィートを思い出させるわね」
 『黒耀の夢』リリィ=クロハネ(p3n000023)の言葉に、『蒼剣』レオン・ドナーツ・バルトロメイ(p3n000002)が頷いて、口を開いた。
「ざんげにも確認したが<滅びのアーク>が急激な高まりを見せているらしい。そんな状況も”あの時”とまさに同じと言うわけだ」
「つまり、『原罪の呼び声(クリミナル・オファー)』が発生しているという状況なわけね。それも強く。
 それでフォン・ルーベルグがおかしくなっていると……」
 だとしても分からない点がある。
 サーカスの時は、その旗印たるサーカス団の存在があったが、今回はそういった存在が表にでている気配はない。
「黄泉返り……それと同時に起き始めた狂気絡みの事件……ということは」
「ああ、立て続けに起きた二つの事件が無関係とは考えにくい。
 フォン・ルーベルグの異常性の連続性から考えて戻ってきた誰かが『アンテナ』なのさ」
 魔種の能力など知らないし、これも推測にすぎないが、とレオンは前置きし、
「自分にとって全く関わりの無い赤の他人と、自分にとって大切な誰か――より感情を揺さぶるのがどちらかなんて、魔種がどうこう以前に分かり切ってる」
 そうして少し悲しげに目を細めて、
「嗚呼、ただ……きっと誰にとっても不幸なのはな。
 オマエ達の調査によれば、『黄泉返り』が別段敵対的、悪意的じゃなく、生前の記憶や記録、或いは時に人間性や知性を残していると推測されている事か――もし、連中が操り人形なら、それは尚更『冷たい』話さ。
 奴等はそれをそうと知りながら、大切な誰かを狂気に落とさなけりゃならないんだから」
「ひどく、そして悲しいやり口ね……そんな責め苦どちらの心にも影が落ちるわ」
 リリィはやるせない思いに目を伏せる。
 レオンは「ただな――」と続けた。
「――ローレットが対応していてマジで良かった。してなかったら水面下に潜んでた爆弾は今の比じゃなかったぜ」
 それは自慢でも何でも無く、事実一つの光明でもあった。
「つまり今回も特異運命座標ちゃんたちの出番と言うわけね。
 聖都で幾つも事件が起きてるもの、それの対処に当たって貰うわ」
 ピックアップされた場所は、ペティ・サウラスと言う男の家だ。
 悲鳴を聞きつけて自警団が中を覗いたようだが、狂気を拡散させる怪しい女性に排除されたらしい。
 家主は今だ抵抗を見せているが、心が狂気に染まるのも時間の問題だろう。
 素早い解決が必要に思われた。
「そう難しい依頼ではないかも知れないけれど、状況が状況よ。
 油断せずに頑張ってね」
 依頼書を受け取ったイレギュラーズは、そうして聖都へ向けて出発するのだった。

GMコメント

 こんにちは。澤見夜行(さわみ・やこう)です。
 聖都を覆う不穏な空気。
 狂気の拡散を止めて下さい。

●依頼達成条件
 ガーネット・オルキスの撃破
 
●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 不測の事態は発生しません。

●ガーネット・オルキスについて
 ペティと共に育ち冒険者となった女性。現状の年齢は死亡時の二十代前半に見える。
 生前は天真爛漫なボクっ子で、見た目によらず前衛での戦いが得意だった。
 ペティとは親友であり恋愛感情はない。
 誰かに命令されているかのように狂気を拡散させているが……。
 戦闘となると狂気感染者として自衛に努めます。
 近距離圏内の対象へ狂気を拡散する攻撃の他、至近距離主体の攻撃を加えてきます。
 
●ペティ・サウラスについて
 ガーネットと共に育ち冒険者として生きている男性。現在三十代後半。
 聖都市民であり、神聖術にも通じる魔法使い・僧侶タイプで、無茶な突撃を繰り返すガーネットを良く補佐していた。
 ガーネットが命を落としてからは冒険者としては廃業していた。
 ガーネットの狂気拡散に抗ってはいるが、その内心約束を果たすことも必要なのではないかと考えている。
 状況次第ではペティが狂気に染まる可能性もあるでしょう。

●想定戦闘地域
 聖都フォン・ルーベルグでの戦闘になります。
 建物内での戦闘から自然に外へとでることになるでしょう。
 周囲に建物は多いですが、視界は良好。戦闘は問題なく行えます。

 そのほか、有用そうなスキルには色々なボーナスがつきます。

 皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしています。
 宜しくお願いいたします。

  • <クレール・ドゥ・リュヌ>履行される約束 冒険中
  • GM名澤見夜行
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 出発日時2019年05月18日 23時59分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険中です。結果をお待ちください。

参加者一覧(8人)

アルペストゥス(p3p000029)
煌雷竜
サンティール・リアン(p3p000050)
雲雀
エンヴィ=グレノール(p3p000051)
ふわふわな嫉妬心
デイジー・リトルリトル・クラーク(p3p000370)
大いなる者
アト・サイン(p3p001394)
観光客
アレクシア・アトリー・アバークロンビー(p3p004630)
希望の蒼穹
ニーナ・ヘルヘイム(p3p006782)
Spica's Satellite
シャルティエ・F・クラリウス(p3p006902)
正なる騎士を目指して

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