シナリオ詳細
其れは精霊の声
オープニング
●鉄帝の地にて
ひた、ひた、ひた。
彼女が歩けば、その足跡は凍りつく。
ひた、ひた、ひた。
足跡から地面が、雪が凍りつく。
はぁ、と吐息を漏らせば息が凍り。
彼女自身から漂う冷気が周囲の温度を下げていく。
おもむろに顔を上げれば重い雲が立ち込め、しんしんと雪が降り始めて──。
●ローレット
「──センパイたち、大変っす! パサジール・ルメスの友人からキャラバンが立ち往生したって連絡があったっすよ!」
突如、幼い情報屋──『パサジールルメスの少女』リヴィエール・ルメス(p3n000038)がイレギュラーズたちの元へ駈け込んできた。
リヴィエール曰く、キャラバンは鉄帝国内を移動中だったのだそうだ。雪は積もれど天気は快晴──と思いきや、突然猛吹雪になったのだとか。仕方なしに引き返す寸前、キャラバンの1人が吹雪の中に女を見たのだと言った。
「薄着の人だったみたいっす。多分精霊っすけど、吹雪の中にいたのなら原因はその精霊の可能性が高いと思うっす」
冬の、しかも猛吹雪が吹き荒れる中。自殺志願者か、或いは人ならざる者でもなければ薄着など考えられない。
急な天候の変化から、吹雪は自然に起きたものとは考え難かった。精霊の仕業──故意でないのなら暴走だろうか──と考えれば納得もいくだろう。暴走の原因がどこにあるのかわからないが、一先ず今の状況をなんとかしなければならない。
「キャラバンは早めに前の町まで引き返していて無事っすよ。でも、できるだけ早く次の場所まで移動したいみたいで」
既に本来の予定から遅れてしまったのだ。これ以上遅らせたくないのだろう。
「そういうわけで、センパイたちに精霊をどうにかしてもらいたいっすけど……とっても寒いっす。病気にならないように、暖かくして向かってほしいっす!」
- 其れは精霊の声完了
- GM名愁
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2019年02月15日 21時55分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●こんな話が、あったそうな。
──雪女様の話?
雪女様はね、迷った人間の元に現れるんだよ。
真っ白な人の形をしていたなぁ。
喋らないし、触ることも触らせてもらえることもない。けれど、礼儀のなった人間なら見知った場所まで帰してもらえるんだ。
──変わった事件ねぇ。
何かあっただろうかね。
最近は平穏そのものだよ。きっと盗賊たちも寒くてどっかいっちまうのさ。
そういやオネーサン、ホシクジャクって見たことあるかい? この辺りにいる鳥なんだけど、その羽が大層綺麗で──。
●吹雪の中を行く
「皆様、はぐれないようお気を付けくださいませ!」
ピッカピカのキラッキラに光り輝く御天道──いや、『きらめけ!ぼくらの』御天道・タント(p3p006204)の光が吹雪の中、イレギュラーズたちをはぐれさせぬよう標となる。『天理の魔剣』シグ・ローデッド(p3p000483)は本体──剣の姿でふむ、と小さく呟いて視界に集中を向けた。
「……こういう状況でも見えるのだろうかな?」
雪を透かして見る──だが雪を透視せど、その先にあるのもまた雪であるようだ。
発光するタントを頼りに進みながら『隠名の妖精鎌』サイズ(p3p000319)はパサジール・ルメスの少女から聞いた話を思い返していた。
(暴走した精霊、雪女か……)
理想は暴走することとなった原因の排除だろう。何かを壊すべきなのか、それとも助けるべきなのかは定かでないが、何とかなれば暴走も収まる可能性がある。問題はその原因が不明であるという事だった。
自然現象によるものか。それとも呪いの何かか。或いはその他の原因か。
調べるにしても吹雪いている状況、必然的に難航する。そして恐らく──精霊が襲い掛かってくることも避けられない。
「元は善良な精霊だったと聞くが……いったいなぜこうも荒ぶってしまったのか……」
『濃紺に煌めく星』ラノール・メルカノワ(p3p000045)は吹き荒れる白に剣呑な視線を向けた。止む気配のないこの吹雪は、精霊の暴走に引きずられたもの。
(ただ倒して終わり、というには些か懸念の残る依頼だな)
その懸念を晴らすには、やはり原因を突き止めるしかないだろう。かの精霊を落ち着かせ、話を聞くことができるならそれに越したことはない。
(最も、精霊が常人と言葉を交わすことができぬなら──)
ラノールの視線は後方へ。タントの光を頼みの綱として進む『浄謐たるセルリアン・ブルー』如月 ユウ(p3p000205)と『特異運命座標』エリザベス=桔梗院=ラブクラフト(p3p001774)がそこにはいる。
「急に起きた吹雪に雪女様ね……」
(これは同じ精霊としてもほっておくわけにはいかないわ。取り返しのつかない事になる前に、何とか止めて上げないと)
苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ、ユウは空を見上げた。
「この吹雪、怒りを感じますわ」
吹雪く視界は白に彩られ、エリザベスはそこに乗せられた精霊の怒りを感じ取る。一体何が原因かは不明だが──。
(痴情のもつれ、とかだったりしたらどうしましょう)
ただの人間がどうこうするのは難しくなるだろう。そうでないことを祈るばかりだ。勿論そうと決まったわけではないが──何が原因であろうと、このままではいけない。
「雪女イライラ中? お腹が空いてるのか?」
『原始力』リナリナ(p3p006258)はこてりと首を傾げる。その手に持っているのは──骨付きマンモ肉。
「おー、みんな寒そうだなっ! 肉食うか? 寒さ吹き飛ぶゾッ!」
小さく震えながら進む一同へ肉を勧めるリナリナは、薄着ながらも寒そうな様子は見えない。エリザベスはリナリナを見ながら一瞬思った。薄着の女性であるという精霊は、彼女のような寒さをものともしない者か──実はそういうプレイをしている痴女なのではないか、と。
だがしかし、事前に聞き込みしてきた話とその女性がぴったり一致するものだからほんの一瞬のこと。
「噂の雪女って上位精霊ぽいのよね。何でそんな精霊がこんな暴走を……」
「その究明の為にも、ちょいとぶっ飛ばして落ち着かせんとな?」
『Hi-ord Wavered』ルア=フォス=ニア(p3p004868)はユウへ片目をつぶって見せ、視線を正面へ戻す。同時、エリザベスが視界に熱源反応を認識した。
「前方から2体来ますわ! さらに先……薄らとではございますが、雪よりも冷たい反応が1つ!」
その声にイレギュラーズたちは戦闘態勢を取る。雪よりも冷たい反応は恐らく──精霊だろう。
「オーッホッホッホッ! 凍える雪と御天道! 何方が勝つか我慢比べですわ!」
雪を踏みしめ、タントの指が軽やかに鳴る。
「さあ、このわたくし!
\きらめけ!/
\ぼくらの!/
\\\タント様!///
──の! きらめきに勝てますかしらー!」
吹雪の中でも負けぬタント様コールの中決まる、フェイタルエレメンタルセンチメンタルポーズ!! 拍手喝采大歓声を浴びながら煌めくタントに仲間の士気も上がる──が。
(さささささっむいですわー!! 早めにケリをつけましょうッ!)
御天道でもお嬢様。精霊と違って寒さだって感じるのだ。
率先して飛び出したラノールは全力をもって精霊の元へと走る。雪に足が取られようとも構わず前へ。けれどもその前に獣が──狼が立ちはだかる。噛みつく動きを余裕で交わしたラノールは、巨大なマトックを両手に構えた。その脇をシグの放った一撃が真っすぐに飛び、狼の毛を焦がしていく。
リナリナもまた武器を構えながら狼と対峙した。通常、こんな吹雪の中に狼は出てこない。恐らく精霊に操られているのだろう。だが──。
「リナリナ、手加減しない! るら~!!」
その不思議な踊りは原始時代にあったものか。テンテケテンテケと踊ったリナリナは、全力移動でもって狼の元へ突っ込んでいく。そんな彼女を巻き込まぬよう、低空飛行したサイズは魔力撃を狼へ向かって放つ。積もった雪がぶわりと舞い、それから逃げまどう狼は雪と同等──或いはそれよりも冷たい──氷地獄へと足を踏み入れた。ブレスレット型の魔道具を通し、不完全ながらも氷精霊としての力をユウが解放したのだ。
2体の狼たちより後方、更に熱源反応を感知したエリザベスが仲間へそれを伝える。だが、この吹雪の中で敵を狙う──それ以前に視認するだけでも一苦労だ。
(『狙う必要が無ければどうという事はない』の精神ですわね)
エリザベスは狙いを定めて撃つのではなく、狼の動きを制限する意図も込めてエリザベス砲を放つ。当たればそれはそれでラッキー。当たらずとも動きにくくなるのならそれに越したことはないが──。
「む……っ」
「ルア様……、っ」
ニアの横殴りな高次波動にその体を掠らせながらもニアとタント、他の面々へと狼たちは襲い掛かって行く。精霊の支配下にあるからか、獣の瞳にはエリザベスやニアの攻撃に対するひるみも怯えも見られない。タントと負けんとその声を響かせた。
「オーッホッホッホ! 回復はお任せくださいませ! わたくしが居ればどんな状況だって大丈夫ですわー!」
その声は届いた周囲の味方から恐怖を打ち払う。ラノールは狼の様子を見ながらちらりと視界を前方へ向けた。
(早く精霊の元へ向かいたい所だが……)
精霊を倒せば狼たちも解き放たれるだろう。だが、この様子では前へ進ませてくれなさそうだ。ならば早めに倒すしかない、とラノールは攻めの体勢を以って敵陣を蹂躙にかかった。
武器を振りかぶり、傷だらけの体をタントが回復する。その手が回り切っていないことを素早く見極め、エリザベスも回復に回った。
「あら! ありがとうございますわー!」
タントが煌めくウィンクをエリザベスに返す。攻撃・回復と揃えて来たエリザベスはまさに『痒い所に手が届く』存在であった。
「おおっと、おいたが過ぎるぞ?」
ルアが放った光の槍が狼を刺し貫き、その近くでリナリナが両手をぐるぐると振り回す。その攻撃は不思議なことにその射程距離のさらに先──ほんの少し届かない、そんな場所にいる狼を殴り倒した。
「倒した? リナリナ、勝った?」
雪の中へ倒れ込んだ狼をじっと観察するが、動き出す様子はない。リナリナはそれを確認すると辺りをきょろきょろと見渡した。吹雪のせいで視界は悪いが、どうやら味方が交戦している音が聞こえる。
「手伝うゾッ! るら~!!」
その方向へと力強く駆け出していくリナリナ。彼女の姿は雪の中へ紛れていった。
シグの鎖が飛び、サイズが仲間を守りに入る。威嚇術で狼を倒したユウは、少なくなって来た狼の間に道ができたことに気付いた。ルアがその様子に気付いて声を飛ばす。
「行け!」
ルアのFRが狼へ向かうのを尻目に、ユウは開けた道を全力で走って──。
●真白の女
そこにいたのは純白の女だった。白に近い銀灰色の瞳は何の感情も宿さず、無表情で向かってきたユウを見る様は──いっそ不気味なほどで。その腕が持ち上がると痛いほどの吹雪がユウへ襲い掛かった。歯を食いしばり、ユウはキッと精霊を睨みつける。
「私も一応は氷の精霊よ。凍気耐性もあるしそう簡単に凍らせれると思わないで頂戴。──貴方の全力をぶつけてきなさい、全て受け止めて上げるわ!」
身をもって進路を妨害し、氷の地獄が精霊へと襲い掛かる。それを瞳に焼き付けながら、ユウは心の中で呟いた。
(……だから、貴女も頑張りなさいよ)
その言葉は暴走してしまったことに向けられるものか。意思疎通を試みるユウにはひっきりなしに精霊の怒りという感情が伝わってくる。だが、何に対してなのか。
「おー、雪女イライラ禁止!」
あとから追ってきたリナリナが声を上げる。それは吹雪にかき消されないほどの声量で。
「イライラする! お腹すく! お腹すくともっとイライラするゾッ! 悪循環! アクジュンカン!」
それはリナリナにとって必死の語り掛けだろう。けれど精霊がその言葉を聞いている気配はない。やはり倒して正気に戻し、それから話をする必要がありそうだ。
ユウがマークで押し留めて攻撃を受ける中、リナリナが背後や側面から蹴りを放って応戦する。その膝をつきかけたその時、ユウの名を呼ぶ声が後ろから聞こえた。
「ラノール、交代を……っ」
後ろへ注意を向けたと同時、冷たい空気がユウを差す。一瞬意識を暗転させかけたユウはどうにか踏みとどまり、ラノールと入れ違いに後退した。すかさずサイズがユウを庇いに入り、タントがメガ・ヒールで癒す。
シグによって精霊の周囲へ、眼の文様を模した魔法陣が展開される。ダメージは受けているようだが、どうやら封印は効かない──いや、効きにくいのだろう。
「ふむ。流石は精霊と言った所……ならば泥試合となるが、仕方あるまいな?」
こうなってしまえばあとはひたすら叩いてその体力が尽きるのを待つか、精霊の力にこちらが屈するかのどちらかだ。シグは持久戦を予測し、液体金属でできた鎖を精霊へ放つ。
エリザベスは状況を見て攻撃へと回った。電子の幼女を仕掛けながら、精霊の様子を見る。元来の人間に好意的な様子は欠片も見られないが──このように変えてしまうとは、果たして精霊だけの原因だろうか?
「さあ皆さま、まだまだいきますわよー!」
この状況においてもキラキラ煌めくタントの声が戦闘士気を向上させた。ユウはいくら届かなくともその声で精霊へと語り掛け、雪花をかざす。
ラノールは精霊の前で壁と徹し、後方への侵攻を許さない。怒りに呑まれていても精霊は触れられそうな距離を好まないようで、けれども彼によって動くことはままならない。いらだったように叩きつける吹雪もラノールはひょいひょいと持ち前の回避力で躱していく。
不意に精霊の顔が苦痛に歪み、ラノールは咄嗟に組技で精霊を組み敷いた。
「ニア殿!」
その言葉に呼応するようにルアが肉薄。ラノールが精霊から離れた直後、FRが精霊へ届き、──不意にその姿が揺らいだ。
「え?」
その声は誰が出したものか。しかしイレギュラーズの戸惑いを余所に精霊の姿は段々と揺らぎ、少しずつ空気へと溶け始める。
「死ぬほどでなくとも、姿を保てぬほど弱体化したということか……?」
ルアが小さく呟き、眉根を寄せた。倒してから話を聞きたい者は彼女だけではない。これでは原因が何であるのか分からぬままとなってしまう。
輪郭がぶれ、空気へ徐々に霧散し──その表情ですら見えなくなってしまう直前、不意に精霊は瞳を異世界の精霊へ──ユウへと向けた。
「──え?」
小さく、空気を震わせるような囁きがユウの耳に忍び込む。同時に、精霊は別の方向を見遣ると今度こそ消えてしまった。
──もう、ころさないで。
●頭上に広がるフロスティ・ブルー
狼たちは雪に紛れてどこかへ消えていく。その吹き荒れる雪もまた徐々に厳しさを潜め、やがて見通しの良い雪原が現れた。タントは雪の中に残る、命を奪ってしまった狼へそっと手を合わせて一礼する。
彼らはこちらへ害を及ぼそうと向かってきた。けれど、それも操られてのことと思えば──。
(やはり、可哀想ですわね……)
そう視線を落とすタントの横から、リナリナがひょこり。
「オオカミ、食べる? いただきます、してる?」
「た、食べはしませんわっ!」
どうやら合掌を『いただきます』のことだと思ったらしい。タントの慌てた声が薄青の空へ響く。
少しの犠牲があったものの、精霊の暴走は収まった。吹雪も止み、これで依頼は達成──だが。
「もう、ころさないで……って」
ユウは精霊の言葉を呟き、最後に視線を向けていた方角を見る。この周囲は見渡す限り雪ばかり。精霊が見ていたのは、それよりもっと先だ。
(精霊を狂わせるカースド品……というわけではなさそうだ)
サイズはユウの言葉に小さく目を細める。
「行ってみるか」
シグはふわりとそちらへ向かい始める。。原因を解明しなければまた同じことが起きかねない。そうなれば──別件の探索においても支障が生じるかねないだろう。一同は時に雪に足を取られながら、ゆっくりと歩を進める。黙々と前へ踏み出していたそれらの足は、目の前の惨状に止まることとなった。
1羽、2羽……4羽ほど、だろうか。
そこは、周りと比べれば驚くほどに雪が少なかった。うっすらとだけ積もった雪は、横たわるそれらの存在をかき消さないようにするかのようで。雪の合間から覗くその姿に──嗚呼、と誰かが溜息を漏らした。
サイズは近づくと積もった雪を払いのけ、その外傷を確認する。
「羽根が随分綺麗に毟り取られてるみたいだ。少なくとも、斬られて羽が落ちたって感じではないようだよ」
「……人為的だな」
ラノールも屈みこみ、その亡骸を眺め見た。タントもまた、苦々しい表情で雪原に転がる頭と周囲の状況を確認する。そばの木に触れれば、そこにあるのは一筋の線──いいや、切り傷だ。これは獣の爪などではなく、人間の用いる刃物によるもの。
エリザベスはその傍らに落ちていた1枚の羽根を拾い上げる。
「ホシクジャクの羽、ですわね」
全て毟り取らなかったのは持ち切れなくなったか。それとも、精霊の暴走を前に逃げたのか。いずれにせよ、この状況が精霊の怒りに触れたということは間違いだろう。
「地元民とローレットに報告じゃな」
放っておけば被害を被るのはこの地に住まう者だ。イレギュラーズたちはホシクジャクの亡骸を弔うと、ニアの言うように町民達へこの状況を知らせるべく、来た道を引き返したのだった。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
お疲れさまでした。
吹雪により深い雪が積もったものの、通るのは世界中を回るパサジール・ルメスのキャラバン。きっと次の町へ向かう事ができるでしょう。
この後のお話も、またどこかで出せたらと考えております。
痒い所へ手を届かせた貴女へ。臨機応変でとても素敵なプレイングでした。称号をお贈りしております。
今後もご縁がございましたら、どうぞよろしくお願い致します。
GMコメント
●成功条件
精霊の撃退
●情報精度
このシナリオの情報精度はAです。
想定外の事態は絶対に起こりません。
●精霊
地元住民からは『雪女様』とも呼ばれる、20歳前後の女性の形をした精霊です。本来は人前に出ず、遭難した者がいた場合にのみ近くの町まで送り届けていました。
現在は暴走し、周囲に吹雪を起こしています。また暴走によって我を忘れているのか、人に対して危害を加えてきます。言葉の通じる状態ではありません。倒せば沈静化し、吹雪も止みます。
防御技術、特殊抵抗に特化しています。その他はそれほどでもありません。主に神秘攻撃をしてきます。
●狼×6
精霊の支配下にある狼です。精霊の暴走により、狼たちの意思に関係なく戦わされています。精霊が倒れれば強制的な支配からは解き放たれます。
物理攻撃力、EXAが高めです。噛みつく、引っかくなどの攻撃をします。
●ロケーション
雪原です。吹雪いています。見通しは悪く、レンジ2を含めてそれより後方の攻撃は命中-10~-20されます。遠くなればなるほど命中力が落ちます。
また、雪に足を取られるため機動力が1/2となります。低空飛行など足をつけていない場合はこの限りではありません。
上記の補整は敵にかからないものとします。
●ご挨拶
愁と申します。
当シナリオは夏あかねSDの担当されている『銀の森』とは全く関係のない内容となります。キャラバンを進ませるために精霊を鎮静化させましょう、というシンプルな感じです。
ご縁がございましたら、どうぞよろしくお願い致します。
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