PandoraPartyProject

シナリオ詳細

クリスマス中止のお知らせ

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●なんとかさんの命日とも知らずによォ~!
「「メリーッ、クリスマーッス!」」
 ビキニみてーなサンタコスをした女たちがクラッカーを鳴らし、トナカイの耳をつけた男たちがビールを飲み干す。
 男女グループはそれぞれカップルを作り肩を抱き合いながらチキンげな食い物にムシャついていた。
「おいおい飛ばしすぎジャネー?」
「いーのいーの、どーせこのあともっとトバすし?」
「ヤダーモー」
「こんな夜に彼女いない男とかありえなくね?」
「キモーイー」
「「キャハハハハハハハハハハ」」
 にやつく男女。
 流れ始めるメリクリ的聖歌。
 そんな男女グループの目にとまらぬよう、独身男(37歳童貞)は身を細くして道の端を歩いていた。
「あれー? あんな所に独り身いるじゃーん」
「なんで彼女作らないんですかー?」
「変態だったりして」
「キモーイ!」
「「キャハハハハハハハハハハ」」
 指をさして笑う男女。
 肩を抱いて震える独身男。

 ――「そこまでだ!」

 天に輝く八本腕!
 聖なる祈りをこの身に受けて!
 歌って見せようシャイネンナハト!
「マゴノテタイフーーーーーンッ!」
「「グワーッ!?」」
 八本腕が全部マゴノテ。頭もマゴノテ。
 彼こそはマゴノテ神父! 敬虔なる天義の神父である!
 巧みに振り回す腕によって男女グループはまとめて井戸へとたたき落とされた。
「今宵はシャイネンナハト! 聖夜の奇跡を祝う夜である!
 『メリクリイチャコラ教』の邪教徒たちめ!」
 はっと振り返ると、独身男がショックで凍えていた。
「聖夜にカップルがいちゃつく『クリスマス』という催事が普通であるという常識を流布し独り身の心を凍えさせるという貴様らの計画――見逃しはしない!」
 マゴノテ神父は頭にろうそくを巻き付けチェーンソーやバール、ロケット砲を構えると天へと叫んだ。
「クリスマス終了のお知らせである!」

GMコメント

 クリスマス!? 七面鳥も食わず教会で祈りも捧げぬ愚か者めが!
 そう、天義はシャイネンナハトをガチに祈り祝う敬虔なる信徒が住まう国。
 しかしそんな彼らを脅かす『メリクリイチャコラ教』の魔の手が忍び寄っていた!
 彼らは町の人々に『今日はクリスマスっていって、カップルでいちゃつきながらチキン食べる日だよ☆』と吹き込んで回っているのだ。
 今や彼らの洗脳によってインスタント彼氏彼女をつくってはイチャコラしているカップルが町にあふれている!
 聖夜のカオスを叩き付け、彼らの目を覚まさせるのだ!

【やっていいこと、わるいこと!】
 君たちイレギュラーズはマゴノテ神父の依頼によって雇われたクリスマス中止部隊だ!
 町行くメリクリカップルたちを千切っては投げ千切っては投げしていこう!
 ただし多くの国民は洗脳されているだけの哀れな被害者。顔にクリームパイたたきつけたりして目を覚まさせるだけにとどめよう。
 だがメリクリイチャコラ教の悪しき信者を見かけたら……?
「見敵必殺! 見敵必殺! サーチアンドデストロォーイッ!(byマゴノテ神父)」

 それぞれ単独行動をとってもいいし協力プレイをしてもいい。
 君の勇敢なるメリクリ中止行動を、期待する!

※このシナリオはカップルを破壊します
 デートするためのシナリオじゃあない。逃げろ! 俺が押さえているうちに!

【アドリブ度(鬼)】
 こんなシナリオにアドリブがきかないわけがない。場合によってはキャラがぶっ壊れる可能性すらある。
 が、宗教上の理由でアドリブされたら困るよってかたはプレイングに『アドリブNG』と書いてください。
 むしろかかってこいよ俺はここだぜというシャイネンナハト・ソルジャーたちはいっそ『アドリブ歓迎』ないしは『クリスマス爆破大歓迎』と書いて――一緒にハジけようぜ!

  • クリスマス中止のお知らせ 完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度EASY
  • 冒険終了日時2019年01月09日 22時15分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

レイチェル=ヨハンナ=ベルンシュタイン(p3p000394)
蒼の楔
ククク…メリークルシミマス!!
クリスマスに公共の場でイチャイチャしているカップルは万死に値するっ!爆破だ、爆破っ!
TPOをわきまえやがれコンチクショウ!!
…ま、物理的に爆破しねぇだけマシだろ?

家で恋人と静かに愛を囁き合うのがな、理想の聖夜の恋人達の図だ。うん。俺らはそうした。
…何はともあれ、公共の場でイチャイチャ反対!インスタント彼氏彼女反対!
マゴノテ神父の命に従い、只今からメリクリイチャコラ教の殲滅作戦を開始するっ!!はっはっは、覚悟しやがれ!


超視力を駆使し、ターゲットを索敵。
メリクリイチャコラ教ーーアレは恋の病だ。恋の病なら俺の右の魔眼に映るかもしれねぇ。ギフトは常時発動させ、空気読めねぇイチャイチャカップルが隠れたとしても逃がさんぞ。

俺はネージュやルチアーノと連携を図る。
冷たい地面と接吻してる奴等ーーネージュ達が雪の上に放り投げた奴等の口に次々と激辛チキンをぶち込んで行くぜ。
激辛チキンは…熱々のチキンに激辛ハバネロパウダー等をたっぷりとまぶした特製の物だ。まぁ、熱さは火傷しねぇ程度に勘弁してやろう。サイズはうっかり窒息事故が起きねぇ位のサイズで。
『クリスマスいちゃつきながらチキン食べる日』ーーククク…チキンなんか食えねぇように恐怖体験をさせてやろう!

メリクリイチャコラ教の悪しき信者に対しては威嚇術で実力行使だ。
俺はあくまでサポート、止めはマゴノテ神父に任せるぜ。

※アレンジ歓迎
江野 樹里(p3p000692)
ジュリエット
宗教上の理由で私がかみさまです(ででーん
サンタさんの服を着ていますが、ミニスカなのでサンタさんじゃありません。即ち、クリスマスは中止です
これはチキンじゃなくこけちゃんですよ?(はむ
この格好に信仰蒐集と発光があれば…誘蛾灯の如くイルミネーションよろしく群がる、冬のせいにして暖め合うカップル達に向けて制っ!

かみさまぱーんち(でこぴん(威嚇術
かみさまふらーっしゅ(シェルピア&鳥もちパイ~ふんわりクリームパイ風味仕立て(スイーツ大明神成分)~ぶん投げ
かみさまび~む(樹里の魔法

えぇ、えぇ。かつて偉い人が言いました――いえ、私はかみさまなので私より偉い人はいないのですが
とりあえず偉っぽい人、曰く。芸術は爆発です
リア充も爆発して芸術になれば本望ですよね…♪
全く。メリクリイチャコラ教なんて邪教に染まらずに、素直に受理狂に染まっていればこうもならなかったものを…
あ、安心して下さい。受理狂は単に受理を貰う為にリクを投げまくるだけの人畜無害さん。マゴノテ神父と敵対するものではありません。むしろここは手を組み奇妙な共闘を繰り広げるシーン!
さぁちあんどですとろぉぉい!(マゴノテ神父と供に聖なる祈りを込めつつ天へと叫びちゅどーん
そしてここに新たに生まれるは受理狂いの啓蒙なる信者達!
さぁ、その産声をこの聖なる夜に響かせるのです!

この受理が半年もすれば立派な姿へと成長して納品されることを信じて――!

アドリブ爆発
清水 洸汰(p3p000845)
雲水不住
心情
なんか知んないけど、クリスマスを正しくクリスマスしてない人達を何とかしたらうめぇチキンが食えるって聞いて!
よーし、美味しいご褒美目指して、いざ、コータ様の出陣だ!
パカお、ぴょんぴょんたろー、ぴざねこ、エマ、ナラ!
皆で頑張ろうぜー!

対カップル
パカおに乗って、街をパトロール
パカおには、仲間が用意した激辛チキンや、パイも積ませてもらうぞ
ターゲットを発見したら、ぴざねこをこっそり近づかせて牽制、ビビった所で調教したエマ達と一緒に、イチャコラカップルに突撃するぜ
「者共、出会え出会えー!」

オレやナラ達のフォーメーションでカップルを囲んだら、寒い雪の中、チキンを味わうカップルには、心身ともにホットになる激辛チキン
楽しくパーティ中の相手には、より一層パーティが盛り上がること請け合いの、特製パイをデリバリーだ
「メリクリ!」

また、仲間が逐一、カップルを見つけたりした時もそっちに駆けつけ、プレゼントをとどけにいくぞ

対信者
発見したら、一緒にパーティを楽しむ仲間、みたいな感じで接近するぜ
まんまとオレの側まで来たら、一緒に盛り上がること請け合いの流れで、元気チャージ!
プレゼントを贈ると見せかけて、逆に相手の元気を奪っちゃうぞ
「メリー、クリスマスー!」

相手が疲れても、オレはまだまだ超元気!
ギブアップするまで、何度でもハイタッチを仕掛けちゃうぞ

アドリブ大歓迎
Q.U.U.A.(p3p001425)
ちょう人きゅーあちゃん
メリー…シャイネンナハト?クリスマス?(´▽`)?
どっちかよくわかんないけど、せっかくのたのしいパイなげデーだし、
ふたりだけであそぶのはもったいないよ!
みんなであそぼう!(>ヮ<)

≪運搬性能≫でいっぱいクリームパイをもって、
≪制服一式≫でサンタさんふくをきて、じゅんびかんりょう!
パイなげスタート!(`・ω・´)

≪リーディング≫で、カップルの人もシンジャーの人もまるわかり!
おかおに、ベチャッ!(>ヮ<)
にげようとしてる人がいたら、≪ひざかっくん≫!
パイなげかいじょうからは、出ちゃだめだよー!ヾ(≧▽≦)ノ

ただなげるだけじゃなくて、
≪アクロバット≫≪大道芸≫で、スライディングや、ちゅう返りしてなげたり!
≪衝術≫でとばして、空中おいうちでなげたり!
ゆきをまぜて、れいとうクリームパイにしたり!
≪自爆スイッチ≫で、じばくなげしたり!

≪激辛クリームパイ≫は、からいチキンといっしょに、たおれてる人にたべさせてあげる!
これであったかくなるね!(´▽`)

あと、パイはマゴノテおじさんとか、こおってる人とかにもわたすよ!
いっしょになげてみよう!☆(ゝω・)v

おわったらみんなで、つかったクリームパイと、あまったクリームパイで、
パイパーティをして、かいさん!
スタッフだけじゃなくて、みんなでおいしくいただくよ!
たのしかったよね!またらいねんもやろうねー!ヾ(≧▽≦)ノ

パンドラ・クリ爆大歓迎っ!(щ゚д゚)щ
アミ―リア(p3p001474)
「冒険者」
・心情
ヒャッハー!聖戦の時間だぁーっ!
今から行われるのは誅罰などではなく聖戦である!
信ずる神は違えど神への信仰心を忘れた者に未来などないわぁーっ!

・方針
楽しむ
あくまで祭りごとのノリ

・行動
洗脳されている哀れな被害者たちをちぎっては投げちぎっては投げしながら邪教徒を探す
哀れな被害者たちは衝術なり大量に用意されたパイなりをぶつけるなりしていく
「おいパイ食わねぇか」
「今夜に限り聖夜祭は中止だー!」

邪教徒は見つけ次第ブックス!していく
具体的には腹パンしたり威嚇術で瀕死まで追い詰めた後にマゴノテ神父に引き渡したり等


アドリブ大歓迎
ルチアーノ・グレコ(p3p004260)
Calm Bringer
リア充とか非リア充とか
そんなものでの優劣なんて関係ないのにね

悪行動が下手すぎて元マフィアということを忘れそうだし
今回は悪っぽい行動を頑張ってみたいな

◆行動
マゴノテ神父を練達の技術で量産して複数街に放てば解決しそうだけど
そうも言ってられないね
皆と協力してカップルをサーチし雪塗れにしていこうか

熱々だね
カップルは雪をも溶かす温かさなんだぁ

と後ろから雪だるまをカップルの頭に乗せる
わぁ可愛い!雪だるま溶けそう?
ふふっリア充は何を敵にしても無敵みたいなオーラを感じるね
もっと冷まさないと

首根っこひっ捕まえて積雪にポイっと投げるよ
ネージュさん
どちらが沢山積雪に放り投げられるか競争しようか!
負けた方が背中に雪玉入れられる刑ね?

激辛チキンを食べさせられるコンボも
シャイネンナハトといえばチキンだよね!リアルが充実してると一味違うよ!
と喜びながら雪を周囲に固めて雪だるまの刑にしよう
カップルの雪だるまが二つ
ふふっSNS映えしそうなデートスポットになりそうだね?

ネージュさんにはお姉さんがいるの?
特徴が僕の彼女と似てるねえ
そんな可愛いお姉さんを誰かに取られたら辛いだろうね
見つけたら撲滅しよう
僕も協力するよ!

ネージュとの勝負に勝ったらドッサリ背中に雪を入れる
負けたら(怪我させないよう威力は超手加減し)【超重力】で飛ばして逃走
約束したけどゴメンね!破っちゃった!
(ポーに似てるから弄りたくなっちゃうんだ)
パンドラ使用
金鯱 統(p3p006085)
特異運命座標
★思考
私、マゴノテ神父さまに言うべき事があります。
私、マゴノテ神父さま(の八本腕)が欲しいです。

八本腕という着想、なるほどと思わされました。確かに腕が増えればそれだけ効率的に物事を進められます。
物書き然り、戦事でも腕が八本あれば相当に融通が利きます。例えば、腕の一本一本に銃器を持てれば火力8倍。相乗効果で更なる上乗せも可能なものと考えます。
それはとてもとても、素敵な事だと思うのです。

★ともあれ依頼は真面目にやります
地面を引っぺがして罠を作ります。
鉄帝なら一日ですぐ元に戻されると聞いたので安心です。
……ここは天義?頭文字が“て”なので然程の違いもないと判断します。

罠はざっくり言うと“すべるやつ”です。
油とか、けぇきという甘味に使われているくりぃむなどをぶちまけるのです。

場所は……そうですね。
『めりくりいちゃこら教』なる宗教、何故か陽の気を発している気がするのです。
つまりは、明るいところに誘われて現れるものではないかと。
煌々と篝火を焚き、奴らの同類として振る舞えば自然と寄って来るのではないかと。

つまるところ。
「くりすますなんかいい感じなやつのこんてすと開始だーーー」
陣地構築とかも使っちゃっていい感じのお立ち台作って。
お立ち台にあがってもらってなんやかんやと主張してもらい。
奴らが集まってきたら罠を作動させてずどしゃーってすべるところに叩き込んで差し上げる。ついでに脱がす。

という作戦です。
ネージュ・クラウベル(p3p006837)
雪原狼
確かに今日は、そういう風に過ごす人もいると思うが……
わざわざイチャコラする必要はないしな。
神父に協力させてもらおう。

オレはカップルを見つけ次第積雪に放りなげていこう。
男性はガッと掴んでフンヌ!と投げ、女性はお姫様抱っこからの投げ。
仕上げにレイチェルがカップル達にチキンを振舞ってくれるから
顔を雪に埋めないように気をつけておく。
……本当に辛そうなチキンだな。いや、オレは遠慮しておく。

ルチアーノの提案に小首を傾げつつも承諾。
競争か?背中に雪玉は辛いが、構わないぞ。
負けなければ問題ないからな。ふふん。

それにしても……雪は、白くてふわふわで癒される。姉さんのようだ。
ん?ルチアーノの恋人も、そんな感じなのか?
とても可愛くて素敵な人なんだろうな。
……もし、姉さんが誰かに取られてしまったら?
そんなことを考え出すと
不思議とカップルの女性が姉さんに見えてきて……
おいお前ェ……オレの姉さんにくっついてるんじゃねぇよ!!
オラァッ!!(積雪スープレックス)
お前もだァ!姉さんから離れろォォ!!(積雪ジャイアントスィング)
もう大丈夫だよ、姉さん。邪魔な奴は片付けたよ……ふふ……。
(以下しばらく繰り返し)

悪しき信者には見つけ次第飛び蹴り(蹴戦)をかまし、仲間に知らせる
パンドラ使用

勝負に負けたら大人しく雪玉を入れられるが
勝ったら……んあぁ!?オレが雪玉を入れるんじゃないのか!?
くっ、待て!ルチアーノ!!(じたばた)

リプレイ

●いつまでメリクってんだもう冬休み終わんぞォ!
「キャーメリクリー!」
「マジメリクリー!」
「プレゼントは勿論……ワ・タ」
「ミ」
 『蒼の楔』レイチェル=ヨハンナ=ベルンシュタイン(p3p000394)が手袋をキュッとしめ、ガスマスクをつけてにっこりと笑った。
「メリークルシミマス!」
 唐辛子パウダーで真っ赤になったローストチキンを男女の口に突っ込むと、『コォーホォー』と口から煙を出しながら悪魔の構えをとった。
「クリスマスに公共の場でイチャイチャしているカップルは万死に値するっ! 爆破だ、爆破っ! TPOをわきまえやがれコンチクショウ!! ……ま、物理的に爆破しねぇがな」
「メリクリイチャコラ教徒は爆破するがなァ?」
 ロケットランチャーを担いだマゴノテ神父が振り返った。表情が無いにもかかわらず、鬼気迫る表情だとわかった。なんでや頭マゴノテやろ。
 こういう過激派思想なあたり、ある意味マゴノテ神父も一般的天義マンであった。
「リア充とか非リア充とか、そんなものでの優劣なんて関係ないのにね……」
 ニヒルにココアシガレットをくわえる『Calm Bringer』ルチアーノ・グレコ(p3p004260)。
 すぱーっと煙(なんの煙だこれ)を吐くと、寒そうに帽子を深く被り尚した。
「今回は僕も……悪になってみよう、かな」
 ぎゃりぎゃり、ぎゃりぎゃり。『雪原狼』ネージュ・クラウベル(p3p006837)は鎖を引いていた。
 罪人をつなぐ鎖ではない。魔物を縛り川へと投げるための鎖である。
「たしかに、わざわざイチャコラする必要はない。神父、オレも協力させてもらおう」
 ネージュの目がどっかいっちゃってたのを、ルチアーノたちは見逃さなかった。
 が、この方が効率的にメリクリイチャコラ教徒を屠ってくれそうだなと思ったのでスルーした。
「フフフ……敬虔なる神の子たちよ。よこしまな悪を討ち滅ぼし、清きシャイネンナハトを取り戻すのです。フフフ、フフハハハハハハハ――トゥ!」
 シュバっとジャンプし、家々の屋根を跳び駆け抜けていくマゴノテ神父。

「フフ、凍えそうな季節に君は」
「フフ、愛をどうこういうの」
「もうそんなんどうだっていいから!」
「冬のせいにして!」
「「あたため――」」
「制(セイ)ッ!!」
 うしろでキラキラひかっていたイルミネーションツリーが動き出し、カップルにシャイネンナハトドロップを叩き込んだ。
 いいや、イルミネーションではない! 『スイーツ大明神』江野 樹里(p3p000692)だ! シャイネンナハトバージョンだ!
「飛んで火に入る夏の虫……いいえ、誘蛾灯にむらがる虫」
 ヒイと叫んで距離をとるカップルたち。
 中にはいやんこわーいと言って彼氏に抱きつく女もいたが――。
「パカお!」
「ダラー!」
「ぴょんぴょんたろー!」
「ンビー!」
「ぴざねこ!」
「お゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
「エマ! ナラ!」
「「ヴァー!」」
 ともだち大集合アタックがカップルたちを薙ぎ払った。
 具体的には『雲水不住』清水 洸汰(p3p000845)と仲間たち全員縦に重なった謎のブレーメンタワーが突き飛ばしていった。
「なんか知んないけど、クリスマスを正しくクリスマスしてない人達を何とかしたらうめぇチキンが食えるって聞いたぜ! がんばろうぜー!」
「「ヴァー!」」

 教会。
 畳敷きの広間には等間隔にステンドグラス窓が並び、奥には座式の祭壇が建っている。八本ある全ての手に聖なるバールを握り込んだマゴノテ神父の背に、『黄金角嬢』金鯱 統(p3p006085)は手を合わせた。
「私、マゴノテ神父さまに言うべき事があります。私、マゴノテ神父さま(の八本腕)が欲しいです」
「神は欲望を許すでしょう。神はこの世界を定めましたが、欲望を制限しませんでした」
「はい……八本腕。確かに腕が増えればそれだけ効率的に物事を進められます。物書き然り、戦事でも腕が八本あれば相当に融通が利きます。例えば、腕の一本一本に銃器を持てれば火力8倍。相乗効果で更なる上乗せも可能なものと考えます」
 統はマゴノテバックパック(マゴノテが六本はえてて腕が八本に見えるアイテム。約1000G)を背負い、目をカッと見開いた。
「ご覧ください。仲間たちもこうして……」
 クリームパイを両手に持った『「冒険者」』アミ―リア(p3p001474)が、座敷に立っていた。
「ヒャッハー! 聖戦の時間だぁーっ! 今から行われるのは誅罰などではなく聖戦である! 信ずる神は違えど神への信仰心を忘れた者に未来などないわぁーっ!」
「おー! せいせーん! うおー!」
 同じくクリームパイを両手に持った『ちょう人きゅーあちゃん』Q.U.U.A.(p3p001425)がぴょんぴょんはねている。
「よかろう……」
 ぐるりと振り向いたマゴノテ神父の顔には、覚悟の色が浮かんでいた。なんでや頭マゴノテやろ。
「聖戦である!」
「「うおー!」」
 教会のステンドグラスを無駄にクロスアームでかちわり、Q.U.U.A.たちは夜のネメシスへと繰り出した。
 さあ、本当のパーティーの始まりだぜ!

●こんなカップルほんとにいるの?
「マジやべー」
「うちらマジラブ」
「ちゅーしちゃうー?」
「しちゃうしちゃうー」
 天然記念物ばりのバカップルがペアルックで歩いている。
 普段なら見ない振りをするところだが、待って欲しい。ここは清き正義の国、天義。いないとは限らないが、そうそういるはずはなかろう。
「間違いない。邪教にそそのかされた哀れな一般市民だ」
「えっそうかな。二人並ぶとハートになるシャツとか着てるけど」
「間違いない。あれはメリクリイチャコラ教の物販で見た」
「あるんだ物販」
 ルチアーノは鬼気迫るマゴノテ神父をいったん下がらせると、両手で抱える程度の雪だるまをよっこいしょと持ち上げた。
「はいちゅー……あれ? なんかつめたい?」
 それを今まさにちゅっこらしよーとしてるカップルの間にそっと挟む。
「わぁ可愛い! 雪だるまもとけちゃいそうだね!」
 とか言いながら追加の雪だるまをそぉい!
 からの二人の首根っこを掴んで近くの巨大雪だるまにそぉい!
「ネージュさん。どちらが沢山積雪に放り投げられるか競争しようか!」
「なに? 競争……? 構わないぞ」
 ネージュは道行くカップルに屋根の上から雪玉をしゃかしゃか投げ続けるという普通にやったら通報モンのクリスマスブレイクを敢行していた。
 だが安心して欲しい。
「邪教徒にそそのかされた人々を非殺傷の雪玉で冷やすとは、とても良い行ないだ」
 マゴノテ神父が『えらい』つって胸に花丸勲章をつけてくれた。
「雪玉を投げるだけじゃ足りないな。俺も……」
 ネージュは地面にしゅたっと着地すると、ダブル恋人つなぎ(男性が方に回した手と二人の間にある手がそれぞれ絡み合ってるどうかしちゃってる接合生物。遊園地のアトラクション行列とかによく生息している)の人をダブルで掴んでバックドロップで雪山に放り込んでいった。
「ふんぬ!」
「「ぎゃあああああ!!」」
「雪で頭を冷やすんだな。帰る家もあるだろう」
 ぱんぱんと手をはらうネージュ。
「ネージュさんネージュさん」
 手招きするルチアーノに振り返る――その瞬間、雪だらけの手袋を後ろ襟の中にずぼっと突っ込まれた。
「アアアアアアア!? なぜ!?」
「ごめんなんとなく、かまいたくなっちゃって」
「なぜ!?」
 とかやっていると、近くのマンホールがぱかんと開いた。
 デンドンデンドンデンドンデッデデーデッデデーデデデデー。
 腕組み姿勢のレイチェルが両目をかっぴらいて登場した。
 無駄に下からライトアップされたレイチェルは歯をギザギザにして笑う。
「イチャイチャするなら家の中でやれ! 誰が公共の場でいちゃこらしていいと言った!」
「少なくとも私は言っていない。つまり、邪教の仕業だ……!」
「判決は出たぞォ!」
 レイチェルはビャッと跳躍すると、サンタめいた袋から真っ赤なタンドリーチキンを取り出した。
「チキン――トマホゥークッ!」
 レイチェルの眼鏡がビカーと光り、真っ赤に燃えるチキンが回転しながら飛んでいく。
 謎の軌道を描いたチキンが恋人たちの口にジャストフィット!
「「アアアアアアアア!?」」
「チキンなんか二度と食えねえように恐怖を植え付けてやろう。なあ神父!」
「その通りだ。きみは素晴らしい正義の持ち主だ」
「だとよォ! ククク――ハーッハハハハハハ!」
 うわーれいちぇる、でーもんになっちゃったよー。
 ルチアーノが止めようかたきつけようか迷っていると、横でネージュもでーもんになっていた。
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛! 姉さんに近づくなア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!」
 両手をかぎ爪ぽい形にしてカップルに飛びかかるネージュ。
 カップルに襲いかかっては雪にバックドロップ。
 雪にジャイアントスイング。
 雪にジャーマンスープレックス。
「もう大丈夫だよ、姉さん。邪魔な奴は片付けたよ……ふふ……」
 どう見てもいかれちまったネージュに、ルチアーノはにっこりほほえみかけた。
「そっか、ネージュさんもお姉さんが大事なんだね。ふふっ、微笑ましいな」
 等間隔にカップルの足が雪から生える、控えめにいって地獄みたいな光景と化した雪のストリートで、ルチアーノはほっこりと笑った。

 町に流れるクリスマスソング。
 そう、シャイネンナハト聖歌とは似ても似つかぬ恋の歌。恋人が遠回しにエロいことするような歌が流れまくっている。
「間違いない。メリクリイチャコラ教徒の謀略だ」
 全ての手にマシンガンを持ったマゴノテ神父が憎しみの形相でスピーカーをにらんだ。
「見なさい、あんな所にクリスマスラブソングに当てられた哀れな市民たちの姿が!」
 サンタ帽子を被って『プレゼントワタシ☆』とか言ってるアベックを指さした。
「やだー、さむーい」
「だったら俺が暖めてや――」
「おいパイ食わねぇか」
 ズオッていうまがまがしい効果音と共に現われたアミ―リア。彼女の両手にはクリームパイが乗っていた。
「クリスマスは中止だー!」
「「めそっぷ!?」」
 アベック双方の顔面にクリームパイを叩き付ける男女平等パイショックは冒険者八十八奥義のひとつである。
 はっとして振り返る。
 そう、聞こえるだろうあの足音が。
 クリスマスだからってカップル作らなきゃという熱にうかされた合コングループの足音が!
「これから二人ずつになって抜けない?」
「やだーもー」
「えっちー」
 とか言いながら足はすっかりラブなホテル(メリクリイチャコラ教徒が作りし魔の建造物)へと向いてる。
「いかん! このままでは哀れな市民たちが――」
「きゅーあちゃんさんじょー!」
 屋根からずばっと跳躍したQ.U.U.A.が合コングループの中心へと着地した。
 着地と同時にクリームパイをせい!
 返す刀で激辛クリームパイをせいっ!
「寒い日もこれでほかほかだね☆」
 Q.U.U.A.は横ピースでキュッてすると、残像を残しながら周囲の男女全員にクリームパイをセイしていった。
 だがそれで事件が終わったわけではない。
「「ジングルベール! ジングルーゥベールッ!」」
 両手にハンドベルを持ったサンタコスの巨漢がずしんずしんと歩いている。
「人々よ! 聖夜に性の三時間を過ごしなさァーい! クリスマスにカップルになっていない者は背徳者デース! 誰でもカップルになれる時期にカップルにならないのは変態に違いないので、抹殺しマース!」
「なんという暴論! ゆるすまじ!」
 巨漢の前にずどんと着地する半裸のマゴノテ神父。
 全身に塗りつけた赤きペイントはマゴノテ教会に伝わる戦化粧だ。
「ウィーウィッシュアメリクリスマスッ!! ウィーウィッシュアメリクリスマスッ!! アンドハッピーヌーヤー!」
「シャイネンナハトを祝え!」
 猛烈なパンチを仕掛ける巨漢。それをマゴノテ八本拳で対抗するマゴノテ神父。
 と、そこへ大量のサンタコス集団が!
 メリクリイチャコラ教徒たちだ!
「メリクリー!」
「カップルを作れー!」
「えいっ」
 統のしかけたぬるぬるタイル罠が発動。邪教徒たちは一斉にひっくり返り後頭部を強打した。
「なんという陽の気……」
「これは陽キャ集団に違いありません。ぱりぴです。ぱーりーぴーぽーです」
 手を合わせる樹里。
 ぴょんぴょんたろーに跨がった(これパカダクラとちがって騎乗対応してない動物なんだけどどうやって乗ってるんだろう。かたぐるま?)洸汰がビッと巨大なもみの木を指さした。
「あれをみろ! メリクリイチャコラ教徒たちはあのキラキラした木に集まってるみたいだぜ!」
「なるほどイルミネーション」
「やることは決まりましたね」
 樹里や統たちは頷きあい、もみの木へと飛びかかった。
 ファーストステップ!
 もみの木に火を放ちましょう!
 セカンドステップ!
 自ら光り輝きながら高いところでくるくるまわりましょう!
 ファイナルステップ!
 たくさんの動物たちと一緒に歌いましょう!
「うおおおおおおおおおお!」
「ダラアアアアアアアアアア!」
「ヴァアアアアアアアアアア!」
「ワ゛ナ゛アアアアアアアア!」
「おっ、やってんじゃーん」
 するとメリクリイチャコラ教徒たちが肩を組んで集まってきます。
「メリークリスマース!」
 洸汰のメリクリビンタが炸裂した。
 サンタコスした男はあふんと言ってくたばった。
「他の皆には特製パイをデリバリーだ!」
「パイ食わねえか!」
「パイパーティーだー!」
 松明を両手に振りかざした洸汰に伴ってアミ―リアとQ.U.U.A.が飛び出してくる。
「くりすますなんかいい感じなやつのこんてすと開始だーーー」
 ステージの上でカップルコンテストを突如開く統。
 陽キャどもはこぞってステージにあがってはラブフォーエバーとかいいやがるのでそのたびに手元のスイッチをぽちっとやって奴らの足下をパカッと開く。すると『ラ――』の辺りでカップル共々生クリームの海に落ちるという寸法だ。
 そこへ燃えさかるチキンを振りかざしたレイチェル。頭にろうそくさして憎しみの獣と化したネージュ。聖夜恋の暗殺者(綺麗な言い方したけど雪だるまソイニスト)のルチアーノが飛び込んでいく。
 カップルどもは阿鼻叫喚地獄絵図!
「ウオー! ウィーウィッシュアメリクリスマスッ!!」
 そこへサンタコスの巨漢が乱入してきた。
 片手には血まみれでぐったりするマゴノテ神父。
「ぐ、ぐふう……逃げろ、奴はメリクリの邪心に暴走した狂気の……」
「ウィーウィッシュアメリクリスマスッ!!」
 片手でマゴノテ神父をぶんなげる。マゴノテ神父は巨大なもみの木に叩き付けられ、イルミネーションロープでぐるぐると木に巻き付けられた。
「カップルになりなサーイ! 聖夜はカップルの日デース! カップルになれない者は生命体として劣等種デース!」
「なんだと?」
「ころすぞ?」
 ナチュラルに殺意をぶつけるシャイネンナハトの使者たち。
「皆さん、邪悪な声に負けてはなりません!」
 木のてっぺんから声をかける樹里。
「シャイネンナハトはカップルの日などではありません。皆さんは知っている筈です。この日に教授できる、最高の喜びを」
「ハッ!」
「それはまさか」
「SOU・DESU!」
 樹里はぺかーと光り輝き、樹里の魔法を解き放った。
「クリピン(SSつき)が獲得できるのです!」
「「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」」
 カップルかどうかなど関係ない。
 シャイネンナハトは特別な日。
 特別な喜びを享受し、分かち合い、見せ合い、喜び合う日なのだ!
 この喜びは陰なる者にこそ暖かく寄り添い、ステージやイルミネーションに紛れ合コンする必要などないと教えてくれる。ただそのままで幸せになれるのだと、人生は今のままで充分幸せになれるのだと教えてくれる。
 そう!
「「この輝かんばかりの夜に!」」
 カッとまばゆくはしる閃光に、サンタコスの巨漢はジュッと溶けた。
「ぐああああああメリークリスマアアアアアアス!!」

 こうして、天義を襲ったメリクリイチャコラ教の企みは阻止された。
「ありがとう。君たちの聖なる力によって、今年も民は守られた。クリスマスはカップルがいちゃつくための日ではない。幸せを享受する権利は、誰にだってあるのだから」
 マゴノテ神父の差し出した手が、八人と繋がれた!
 オオ! メリークリスマス!

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 メリークリスマース!

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