PandoraPartyProject

シナリオ詳細

<PantsPantyProject>大怪盗オパンッツを捕縛せよ

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


「お父様! おとぉさまぁ!」
「なんだ、騒々しい」
 幻想に存在する小さな貴族領、その領主邸宅にて少女の声が響く。
 快活そうな風貌をした少女に対して、恰幅の良い壮年男性が疲れ気味に見た。
「こんなものが庭に落ちていたのです」
 それは一枚の便箋。聞けば少女が庭でティータイムにいそしんでいたところ、ひらひらと空から降ってきたのだという。
 有り触れた白い封筒に糊付けされたマークがあった。
「ま、ままま、まさかそのマークは!」
 ひったくるようにそれを娘から取った男性はしげしげと見つめ、遠くにやったり近づけたりしながらうぐぐと呻く。
「ま、間違いない、これは……オパンッツのモノだ」
 真剣そのものの顔で、貴族が言う。
「まさか、あの大悪党の!」
「やつめ、今度はうちを狙う気か」
「お父様、今回は例の彼らもいます。ここは彼らにお願いしてみるのはいかがでしょう」
「お、おお。おぬしにしては冴えておるではないか!」
 少女の言葉に男性がハッとした様子を見せる。


「なんて?」
 思わず君は聞き返す。
「だから、捕まえてほしいのです。我が家の使用済みパンツを狙う大悪党オパンッツ三世を」
 もう一度説明されたって、訳が分からなかった。
「怪盗オパンッツ三世……どこからともかく現れては予告状を送り付けた家の使用済みパンツ(洗濯前)だけを綺麗に全部盗んでいく怪盗なのです!」
 貴族に付け加えるようにユリーカに補足されてもさっぱりわからない。
「老若男女身分を問わずパンツを盗む怪盗オパンッツ三世は指名手配を受けている。これまで官民でいくら協力しても捕まえられなかった。諸君らはパンツを通貨の如く使うと聞く」
 なんか聞き捨てならないことを言われた気がした。
「諸君らほどのパンツ道を征く者であれば、かの大悪党――もとい大怪盗オパンッツ三世だって捕まえられるやもしれん。どうかお願いだ」
 ワシだって自分の使用済みパンツを怪盗にコレクションされとうない――という男性の本音が透けて見える。
「それに、この時期はパンツ風邪の流行する時期、やつめに魅了された他の奴らも下着泥棒を働き出しては始末に負えん」
 なんだろうパンツ風邪って。
「パンツ風邪はこの時期に流行する病気なのです! パンツを被ったり食べたり集めたりなんかこう、すごい病気なのです!」
 うちの看板娘は頭を打ったのかな? と思ったら、隣で強く頷く男。どうやらそういう病気らしい。恐ろしいな混沌、いろんな意味で。
「パンツ風邪がオパンッツを生み出したのか、或いは狂乱する人々にオパンッツが嗅ぎつけたのか……詳しくは分からんよ」
 そう言って依頼人はたっぷりとしたひげを撫で、君達に便箋を見せる。
 そう、封蝋部分がパンツの形をした便箋を――。
「でもでも、かの大怪盗さんには余罪がばーんって感じなので、生きて捕らえてほしいらしいのです!」
 そんなこんなで、君たちはなんかすごいパンツ泥棒らしい人を捕まえに行くことになるのだった。

GMコメント

こんばんは、春野紅葉です。

やばいな、パンツ。すごいなパンツ。

無辜なるパンツの連動する依頼となります。

さて、皆さんで大変な変態――もとい大怪盗オパンッツ三世を捕まえましょう。

以下詳細をば。

・オーダー
オパンッツ賛成の捕縛(余罪追及のため、出来るだけ生かして)

・敵
<怪盗オパンッツ三世>
幻想のみならず世界各国を渡り歩き、著名人からそこら辺にいる浮浪者まで老若男女身分を問わず予告状を送り付けてパンツを盗んでいく大怪盗。

スキル
<魅惑の向こう側を見よ!>
対象の頭にパンツをかぶせて視界を塞ぎます。
物至単 【暗闇】

<この食感こそ至宝!>
対象の口へ丸めたパンツを投げつけ、押し込みます。
物中扇 【窒息】

<これぞ我が愛の形!>
万国旗ならぬ万パン旗を振り回して微妙に対象の動揺を誘います
物中単 【乱れ】

戦闘スタイルなど
反応、回避型。怪盗らしくちょこまかと素早く動き回ります。

また、みなさんのおパンツも獲物になりえますので十分にご注意ください。
どうしても嫌な方はプレイングの一番上に下記の文言を『』含めて入れてください。それ以外の場合だと、心づもりなどとの区別がつきかねます。
『パンツを抜かれるのは駄目です』

【注意事項】
お察しいただけるとは思いますが、戦闘時、非常にパンツな絵面になります。BSが付与された場合、誰であろうと容赦なくパンツをかぶされたりパンツを食わされたりします。ご注意ください。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • <PantsPantyProject>大怪盗オパンッツを捕縛せよ 完了
  • GM名春野紅葉
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2018年12月17日 22時20分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談5日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ヘイゼル・ゴルトブーツ(p3p000149)
自称・旅人
チャロロ・コレシピ・アシタ(p3p000188)
魔動機仕掛けの好奇心
アラン・アークライト(p3p000365)
勇者の使命
清水 洸汰(p3p000845)
雲水不住
アルテミア・フィルティス(p3p001981)
青き戦士
藤野 蛍(p3p003861)
学級委員の方
村昌 美弥妃(p3p005148)
不運な幸運
葛城 リゲル(p3p005729)
パンツくったことある

リプレイ

●使用済みパンツが敷き詰められた部屋って文章がすでに変態っぽいよね
 イレギュラーズは件の貴族の屋敷にて、洗濯前の衣装の中から特にパンツだけを選りすぐらせた上、別の一室を用意してもらっていた。
「パンツを通過のごとく使うってなんだよ!!」
 『勇者の使命』アラン・アークライト(p3p000365)はそう突っ込みたいところではあった。あったのだが、実際、否定できないところがあるのも事実だった。
 大体、10個とかのアイテムと交換できるパンツが悪い。
 乙女のパンツ、最近見てねえなぁとか思いながら、アランはせっせと貴族から教えてもらった人が通れそうなダクトやら抜け道やらに罠を作っていく。
「なんだかずいぶんスケールの大きい下着泥棒だね……」
 異界からの来訪者である『魔動機仕掛けの好奇心』チャロロ・コレシピ・アシタ(p3p000188)は怪盗オパンッツ三世なる怪盗に複雑な気持ちを抱いていた。どうやら彼の世界にはいなかったらしい。……いや、いないか普通。
 チャロロは保護結界を形成しながら、ふと。
(ていうかオイラたちがぱんつを通貨のごとく使うってなんだよ! 持ってるのはずかしいから返品してるだけだよ)
 なんて、どこかへと突っ込みを入れるのだった。
(混沌では妙にパンツがフィーチャーされるのですね)
 『自称・旅人』ヘイゼル・ゴルトブーツ(p3p000149)は自分の出身地ではなじみの薄いパンツに不思議そうにしつつ作業をしていた。
 珍しく履いたというパンツをベルトと繋げたフェムトファイバーに釣り針と共にパンツを引っかけた釣り竿――もとい釣りロープを作ると、そのまま梁にまで飛び、ひっそりと隠れる。
  よくやるよね、パンツ食ったことある?とパン作ったことある?って引っかけ。私も昔やったよ。ちなみに――とやめとこう。
「ところで皆、意外とぱんつくったことねーんだなー? 今回の怪盗は……なんか、その、その手のことは経験者っぽいな! 流石年の功?ってやつー?」
 そんなことを言う『雲水不住』清水 洸汰(p3p000845)もパンツは食べたことがない。 今はまだ姿を見せぬオパンッツ三世のキャラを推察しながら洸汰はうーんと考える。
(なんなのこの女性の敵みたいな大変態怪盗は……絶対許せないわね!)
 『いいんちょ』藤野 蛍(p3p003861)もまた、異界の怪盗に憤りを覚えていた。
 ちなみに、おっさんだろうと狙われると聞かされたらドン引きしてらっしゃった。
 まぁ、もしかしたら怪盗は女かもしれないかもしれないし。いや、女でもおっさんのパンツが欲しがるかと言われたら疑問だけど。
(どのご時世も下着泥棒って存在するんデスねぇ、何が楽しいのやらぁ……とにかく力技になったとしても捕まえましょー、泥棒はダメデスねぇ! 絶対!)
 『不運な幸運』村昌 美弥妃(p3p005148)も呆れと全然理解できない相手に疑問を抱きながら、準備を整えている。
 ちなみに、その準備とやらは普段の衣装の下に水着を履くというものだったりする。
 同じように水着に着替えている者は数人いた。
 異界からの来訪者たちが各々の思いを抱く中、生まれも育ちも混沌世界な『青き戦士』アルテミア・フィルティス(p3p001981)は彼の怪盗の話を噂程度には聞いたことがあった。
「放っておくと私の下着まで盗まれそうだし、そうなる前に捕まえないとだわ」
 浮浪者から貴族まで老若男女身分を問わず狙ってくる変態である。銀色の髪をした美少女のおぱんつはそりゃあもう欲しがられるだろう。やる気は充分であった。
(俺は変態じゃねぇ……変態じゃねぇとは思うんだが……)
 そんな悶々としているのは『竜爪黒狼』葛城 リゲル(p3p005729)である。
(どうせ被せられたり口に突っ込まれたりするなら、女性物の下着のほうが精神的ダメージが少なそうだと考えちまうのは……いけねぇ事なんだろうか……)
 思春期の男の子みたいな純真な?ことを考えているが、そりゃあ汚いおっさんの使用済みパンツは誰だっていやである。
 想像しながらヴォエっといきそうになるリゲルであった。

 イレギュラーズが部屋に入ってどれくらい経っただろうか。
「こんばんは、どうですか? 怪盗は出ました?」
 洸汰に話しかけてきたのは依頼人の娘である。
「いやー? まだ出てきてねえぞ!」
「そうなんですか。すいません……実は明後日、舞踏会があってそこに着ていきたい勝負のやつが中に……」
「おー、いいぞー」
 すいませんと頭を下げて娘が部屋の中へ入って行く。
 ヘイゼルは入ってきた娘を天井から眺めていた。少女は努めて静かに、落ち着いた仕草でパンツを一枚、抜き取った。
 それをポケットに突っ込んだかと思えば、更にもう一枚、今度は明らかに男物のやつを拾い上げて――更には三枚目へ。
 ヘイゼルは味方に視線を送る。それに視線を合わせたアランと頷き、チャロロや他のメンバーにも目配りする。
「おい、そんなたくさん拾い上げてどうすんだ?」
 アランは娘へと声をかけた。
「か、隠れておられたのですか!?」
 びっくりした様子を見せる依頼人。だが、彼女が知らないはずがない。
「あなたが怪盗さんだよね?」
 チャロロのドストレートな問いに娘が一瞬動きを止める。
「ふ、ふははは! まぁ、バレては仕方ない! そう、我こそが!」
 そういうや否や、娘が顔を覆うように手を動かし――ばりり。
 その後くるりとターンを決めれば。
 パンツを被り、両眼にグラサンっぽくパンツを付けた変態がたっていた。
 そりゃあもうすっけすけなおかげで、きっと視界は開けてるんだろう。
 あと一応、怪盗っぽいタキシードを着てるけどもうそんなの視界に入んないレベルで酷かった。
「怪盗、オパンッツ三世である!!」
「うっわぁ……」
 誰かの露骨にドン引きした声。それと同時に、合図を聞いた洸汰と部屋近辺を探していた蛍が小屋の中に入ってきた。

●本物の変態ってやつを見せてやるぜ!
「これは名高き青薔薇のご令嬢のぱんつ……ほしかったらオイラを倒して奪い取ってみるんだね!」
 そうチャロロが宣言しながら、お嬢のおパンツ(みんな知ってる黒色)を掲げる。
 あーこんなことに使ったなんて知られたら殺されそうだなぁ、と思ってしまうのも仕方ない。
「ほらよ、これが欲しいんだろ?ここで逃げるのかよ大怪盗さんよ?」
 続くアランに対して、怪盗は不敵に笑った。
「逃げようなどそんなもったいないことはせんよ! ほら、だってこんなにもたくさんのおぱんつが……」
 舌なめずりしながら周囲のパンツを眺める姿にイレギュラーズの背筋に寒気が走る。
「しかし、その青薔薇のパンツはやめておきます。取ったら最後、翌日からアサシンに狙われそうだし」
 妙なところで死にたくないみたいなこと言ってる。黒歴史みたいな格好してる変態なのに。
「ふむ? ふむ……おやおや、皆様、良いおパンツをお持ちのかおをしてらっしゃる。是非とも私のコレクションにさせていただきたく思いますね」
 各々の位置取りを整えたイレギュラーズを見ながら、怪盗の目が切らんと光った気がした。
(オイラのぱんつなんてさすがに誰もほしがらないよね……)
 そう思っていたチャロロも自信がなくなった。
 しかし、彼の動きを止めるためには前に出なくてならない。怪盗に向き合ったまま、真っすぐに前に出て近くで見るとエグい姿の怪盗の動きを止めた。
「あなた、可愛らしいお顔をしてらっしゃいますね。貴方のようなお方には、このパンツを!」
 そう言ってちょっと愛らしい熊さんパンツを頭にかぶされそうになるチャロロ。
 チャロロはそれを勘弁してと言わんばかりの顔を浮かべてひらりと避ける。
 それを目にとめながら、駆けるのはアルテミシアだ。
 正直近寄りたくないが、攻撃する以上、近寄らないわけにはいかない。
 一気に近づいたアルテミシアの流麗に舞うかの如き無数の剣撃が怪盗に襲い掛かる。
「ふはは、お嬢さん、美しいおパンツを履いてらっしゃりそうだ!」
「気持ち悪い!」
 するりと躱しながら言うオパンッツに流石のアルテミシアもさらなる一撃を苛立ちごと突き付ける。
 そこに追いついてきた洸汰がチャロロとオパンッツの位置を確認して、オパンッツの背後に回り込んだ。
「お前みたいなヘンタイ逃したらマジタイヘンな事になるからー!!」
「これまで何度か捕縛されかけたことはありますが、ここまで近づいて捕縛しようとしてくれる人たちはなかなかいませんでしたね! 皆遠巻きに網とか使おうとして!」
 めっちゃ悔しそうに言う。近くに寄ってくれないからパンツ取れなかったらしい。
「Surprise Party! ……いえ、この場合はパンティなのでせうか?」
 ぽつりと呟いたヘイゼルが魔神の語る神秘と魔術の物語を紐解き、死霊の怨念の収束した矢を打ち込んだ。
「良きぱんつの香り! そちらですね!?」
 またもさらりと躱されて、怪盗の目がこちらに向く。矢の向かってきた方向を向いてるだけと思わなくもないが、もう不意打ちは無理かとヘイゼルも姿を現わした。
 そこに追撃とばかりに美弥妃の放った聖なる光がオパンッツに照射される。
 遂に当たった聖なる光に、オパンッツが少しすっきりとした表情を浮かべた。
「あぁ、おぱんつ」
 と思ったら先程までとなんら変わらないやべえ台詞を呟いた。多分、パンツへの欲望が一点の曇りもないアレなんじゃないかな。
 そこへ更に襲い掛かるは自らを強化したアランによる憎悪の蹂躙。偽千剣は怪盗の身体に吸い込まれるように走る。
 怪盗はそれをパンツから逸れるように身体を動かして受け身を取った。災厄の本気の一太刀が、怪盗の命をごっそりと削っていく。
(もしスカートを履いた女性陣がパンツを盗られちまったら……考えちゃ駄目だ考えちゃ駄目だ考えちゃ駄目だ)
 それに続くのは若干、雑念の混じるリゲルの拳である。強かに、けれど慈悲の込められた一撃が怪盗の鳩尾に抉りこむ。
「使用済みパンツに込められた、愛用していた人達の悲しみが貴方にはわからないの!

 憤慨する蛍はパンツを取られたくない一心で後衛に陣取っている。
「まさか! 愛用の……愛されて着こまれ続けてきたおパンツにこそ込められた思念、汗、血こそが尊いのではありませんか!」
 そう言いながらオパンッツが持ち出したのは――パンツが連なる縄みたいなやつ。
 蛍はそれに近いものに見覚えがある。それはそう――運動会とかパーティとかでよく見たなんかこう、多くの国の旗が連なってたりするあれだ。
「なによそれ」
 ドン引きする蛍に向けて、オパンッツはフリフリと動かすのだった。
 あまりの意味の分からなさに蛍は動揺した。
 こうして、怪盗とイレギュラーズとのし烈なパンツ攻防戦が始まったのだ。

●舞えよおパンツ、思いを乗せて
 オパンッツの攻撃は、精神的なショックはともかく、火力としてはびっくりするぐらい弱かった。
 一撃一撃の火力は脅威ではないが、むやみやたらに高い回避能力のせいでこちらの攻撃が上手く入らない。
 結果、否応なく戦闘は長引いていた。
「……あっ! パンツが!」
 望まない長期戦をどうにかして切り崩そうと試行錯誤する中、ヘイゼルはあらかじめ作っていたパンツ付きロープを飛ばし、リゲルが指で追わせれば、オパンッツはそちらを勢いよく振り返った。
 アランの憎悪の剣が、アルテミシアの絢爛なる剣捌きが、美弥妃の聖なる光が、リゲルの拳が撃ち込まれていく。
 蛍の看病によりチャロロはいつの間にか被せられたパンツからようやっと解放されて張り付きなおす。
「少年、君は良い姿をしている!」
 オパンッツが笑い、洸汰に向けてパンツを被せる。
 その隙にオパンッツは見事な手際でトランクスを天に舞い踊らせ、パンツの連なった旗でそれを回収した。
 白ブリーフが掲げられる。チャロロはハッとした様子で確かめ、ソレがないことを悟って思わず羞恥に顔を赤く染める。
 イレギュラーズ達が囮にするべく持ってきた数々のおパンツが乱れ舞う。
「これ、ぱんつじゃないでしょ!?」
 不意にオパンッツが叫び、キッと美弥妃を見る。
 手に収まるはパッション・サマーな下半身。そう、彼女の作戦は成功していた。
「なんで、パンツじゃなくて水着なんですかぁぁ!?」
 そう言いながら、血涙を流す変態。
 美弥妃はそこまでかぁと他人事のように思いながら、
「こうなったら、私の方からプレゼントです!」
 そう言ってしゅばばばっと手裏剣のごとく投げつけられたパンツを口にぶちこまれたのはアルテミシアとリゲル、チャロロの3人。
 なんかこう、発酵した匂いがした。思わずオエェってなりながら窒息する3人に――特に自分の動きを抑え込んでいるチャロロに向けてパンツをガッと被せる。
「な、なにも見えない!?」
「何も見えない? いな、見えているはずです、未来がはっ!?」
 変なテンションになっている怪盗に向けて、ヘイゼルの矢が飛ぶ。ちょうど反対を向いていた怪盗はそれに肩を撃ち抜かれ、ぎょっとした様子を見せる中でアランが矢の突き立った肩を更に追撃する。
「いただぁぁ!?!?」
 叫ぶ。そのまましれっと逃げの一手に移行しようとする怪盗に対して張り付いたのは洸汰だ。
「ぱんつみてぇに、ひらひらぺらぺら逃げやがってー!逃さねーかんなー!」
「ぬぅぅぅ! ぱ、パンツゥゥ!」
 そうこうしているうちに放たれた美弥妃の聖なる光が怪盗を着実に浄化する。
 蛍はその様子を見ながら、窒息中の3人の方へ近づくと、口に突っ込まれた3人の口を解放する。
「は、はぁ、ヴォエェ」
 口の中をそのまま取り換えたい気持ちに覆われるリゲルと、まさか本当にパンツ食べちゃうとはとショックを受けるチャロロ。
 だが――もう一人は違った。
「油断していたとはいえ食らうなんて屈辱だ……わ……」
 立ち上がろうとしたアルテミシアは、その途中で動きを止める。
 なんかこう、違和感がした。嫌に涼しい……まさか。
 視界を上に向ける。やべえ格好のオパンッツ。そのタキシードからちらりと見える、レースの青いパンツ。ものすごく見覚えがあった。
 バッーーと。下半身を抑えて、少女が硬直し――。
「盗られた……私の下着、盗られた……フ、フフフ………コロス……ッ!!」
 乙女の目に、明確な殺意が宿る。全身全霊、殺意マシマシの乙女は鬼の形相でオパンッツを切り刻む。
 幸いというべきか、妙な動きで致命傷を避けてはいるが、その攻撃はあまりにも苛烈だ。
「お、落ち着け!気持ちは分かるが落ち着け!」
 追いついてきたリゲルの言葉もあり、僅かに残る理性をフル活用してぎりっぎりで剣を止める。
「――ねッ!!」
 強烈な蹴りが、オパンッツの股間を蹴り上げた。
 男性陣がこう、ヒエッッとなる中、オパンッツが酷い顔をして崩れ落ちていく。
 あれはいたい。もう痛い。すごい響くあれだ。
「私の――おぱん……つ、だけは……」
 崩れ落ちる変態は最後までパンツを想いながら沈んでいった。

●酷い、事件だったね
 戦闘が終わり、縛り上げられたオパンッツはイレギュラーズから盗んだパンツを没収されつつあった。
「闇市でパンツを得る度に神に感謝を捧げる程に敬虔なパンツ信者の多いボク達イレギュラーズに目を付けられたのが、貴方の運の尽きだったわね」
 後衛にいてパンツ被害にあわなかった蛍はオパンッツから距離を取りつつ言う。
 神に感謝するほどの人もいるのか……怖い……。
「はっはっは! 大怪盗さんよぉ? よーく見ろや。それ、本当にぱんつかァ?」
「へっ?……って、これも水着じゃないですかぁぁぁ!!」
 絶叫する捕縛済みのオパンッツにドヤ顔を決めて水着を奪い返したアラン。
 しかし、水着の下は――
(まぁ、今ノーパンだけどな。うん。ノーパン勇者。……ノーパン勇者かぁ……)
 何か大切なものを失ったような目をして、異界の勇者は遠くを見つめていた――――

 その翌日、世界中の新聞に相当する物の一面だとかに『世紀の大怪盗、オパンッツ三世。遂に捕縛か!?』の見出しで記事が載ったりしなかったりした。
 イレギュラーズの、ある意味トラウマ物の一日はこうして幕を下ろすのだった。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

お疲れ様でした。イレギュラーズ。
興が乗ってめっちゃ手が進んでびっくりしたのは内緒です。
あと、多分称号が出ます。
割とひどい称号ですが、コメディな依頼なので許してほしい。
使わなきゃいいだけだしね!

でも被害者の多くは盗まれたパンツ返して欲しくないだろうなぁって思いました。

PAGETOP