シナリオ詳細
ハッピー・チョコレート★大作戦!
オープニング
●
「わたくし、常々思っておりますの」
頬に手を当てたアラーイス・アル・ニール(p3n000321)がほうと悩まし気な溜息をつくのを、サマーァ・アル・アラク(p3n000320)はハンナ・シャロン(p3p007137)から貰った蜂蜜がけのローストアーモンドを食みながら見つめた。
「わたくしたちはやれることは全てやったのか、と」
「ハンナ、これ美味しいね」
「それはですね――」
「……聞いております?」
「めぇ。聞いてますよ、アラーイス様」
「何かの最善を尽くしたか、という話よね?」
温かなチャイが湯気を立てるカップをてにしたメイメイ・ルー(p3p004460)とジルーシャ・グレイ(p3p002246)が相槌を打てば、寄り掛けた瞳をころりと和らげたアラーイスがそうなんですと微笑んだ。
「皆様は最善を尽くしていらっしゃいますか?」
問いかけは、主語が抜かれている。
「……あ。僕わかったかも」
閃いた様子の劉・雨泽(p3n000218)に、不思議そうにチック・シュテル(p3p000932)が視線を向けた。
「灰色の王冠(グラオ・クローネ)の日の話でしょ」
「ええ、そうです」
あと一月を切ったグラオ・クローネのその日。
想う人へとチョコレートを贈る。
「わたくしは一ヶ月くらい前から念入りに準備してことに当たったほうが良いと思います」
材料を揃えて、練習して、試作を重ね、より素晴らしいチョコレートを。
「チョコって友達にもあげてもいいんだよね?」
「なんだ、サマーァ。オレにもくれるのか?」
「うん! 風牙にもハンナにもあげたい!」
新道 風牙(p3p005012)の声に頷き返したサマーァは、後はねぇと指折り数えていく。ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)の『ジーク』にもあげたいし、エルス・ティーネ(p3p007325)にだってあげたい。あげたい人がいっぱいで、両手はすぐに埋まってしまった。
「エルスお姉様へは、わたくしも差し上げたいです」
勿論友人へのチョコレートも。アラーイスの視線がメイメイとジルーシャ、フラーゴラ・トラモント(p3p008825)へと向けられた。その視線は「皆様も渡したい方がいるのでしょう?」と語りかけてもいる。
「僕は食べ専でもいい?」
「ダメです。苦手な方も教わる機会を、と場を設けるのですから」
「えー」
「雨泽、がんばろ」
「宮様に献上する貯古齢糖……」
チックに頷き掛けた雨泽は物部 支佐手(p3p009422)の呟きに、やっぱり試食のほうが忙しいのでは? と思った。
「それでは、雨泽様。後はお願いしても?」
「場所の手配と、他の人への声がけ。それから材料、だね」
その日偶然ラサで居合わせた人たち以外にも声を掛けておくと雨泽が頷けば、アラーイスは上機嫌な顔で両手を合わせた。
「皆様とのチョコレートづくり、わたくしはとても楽しみです。
そんな訳で、雨泽は声を掛けた。
「はい。ニルもごいっしょしたいです」
「今年のチョコレートはどないしよって思っとったところでした」
ニル(p3p009185)には「チョコレートを作って一緒に食べよう」と声を掛け、料理上手な十夜 蜻蛉(p3p002599)には「結婚後初めての灰冠はどうするの?」と声を掛けた。佐倉・望乃(p3p010720)へも同様だ。夫婦仲が良いことを知っているから「良かったら、練習してもっと喜ばしちゃわない?」と。
「ど、どうして僕の方が?」
「な、何故妙見子まで……」
一緒に震えた声を上げるのは、水月・鏡禍(p3p008354)と水天宮 妙見子(p3p010644)だ。
「鏡禍は作るなら君の方だろうって思ったし、妙見子は何か最近……ね?」
「ね? じゃありません! 何で知って……!」
「僕はローレットの情報屋だよ?」
後はそれから声を掛けられそうな人は……と考えながら、雨泽は場所と材料の手配を整えていく。勿論その半分ほどはアラーイスも動くし、サマーァとて商人の伝手で材料を集めた。
『好いている相手でなくても、友達やお世話になった人へ。
心を込めたチョコレートを作って贈るためにも、皆で練習しませんか?』
ローレットに張り出された張り紙。
それを見てラサへと集まった面々の前で、アラーイスはこう告げた。
「お料理教室……いいえ、『ハッピー・チョコレート★大作戦』の開催をここに宣言します!」
- ハッピー・チョコレート★大作戦!完了
- 文字数の多いイベシナです。灰冠に向けてチョコレート作りの練習をしましょう!
- GM名壱花
- 種別長編
- 難易度EASY
- 冒険終了日時2024年01月31日 22時05分
- 参加人数15/15人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 15 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
(サポートPC3人)参加者一覧(15人)
サポートNPC一覧(4人)
リプレイ
●ハッピー・チョコレート★大作戦、開始!
「『ハッピー・チョコレート★大作戦』開始よー!」
弾むようなアラーイスの声に『ベルディグリの傍ら』ジルーシャ・グレイ(p3p002246)が連なれば、集うイレギュラーズたちからも「おー!」と元気な声が上がった。
みな、やる気は充分。だって渡したい相手が心に居るのだから。
友人、恋人、まだそこに至れていない片想い。どれも『大切な人』。
その人の素敵な笑顔を見るためならばと、堅いチョコブロックもなんのその! バキッとチョコブロックを割った『二人の秘密基地』Lily Aileen Lane(p3p002187)は気合も充分な三角巾とエプロン姿で「まずは湯煎から!」とチョコを溶かしていく。
途端に広がる甘い香りに、いいですねぇなんて零すのは『ともに最期まで』水天宮 妙見子(p3p010644)だ。
「たみこママ、大丈夫? 作れます?」
「だ、大丈夫です。ちょっと甘い匂いに惹かれただけで! 妙見子はやる時はやる子ですからね! 砂糖と塩を間違えるなんてそんなベタなことはしませんし……えっ、洋菓子作りは分量が大切!? 目分量じゃ駄目ですか!?」
「たみこママ……」
何だかちょっぴり駄目そうな気配を感じて、Lilyがしっかり見ていてあげないとと気合が更にこもるのだ。
「トリュフチョコを作りたいんです」
初めてなのだとアラーイスへと教えを乞うた『夜鏡』水月・鏡禍(p3p008354)は、初めて貰ったチョコなんですとはにかんだ。
(彼女がいつまでも僕だけを見て、愛してくれますように)
願いを込めて、チョコを練る。
「……チョコレートに自分の血を混ぜたりとかもあるんでしたっけ?」
少し考えたアラーイスが「衛生的によくはありませんわ」と小さく笑う。
そうでなくとも鏡禍は妖怪だ。彼女に何かあてはいけないと、「そうですねと」頷いた。
「サマーァ様と出会って一年が経とうとしているのですね」
「えっ、まだたった一年!?」
チョコレートを湯煎で溶かしながら『風のテルメンディル』ハンナ・シャロン(p3p007137)がポツリと呟けば、ボウルを抑えていたサマーァが驚いた。何だかもっと沢山一緒に居る気がするのにと意外そうに呟かれる言葉はハンナも思っていたことだから、とても嬉しい。
「アタシ、ハンナに出会えてよかったよ。あっ、勿論、風牙も皆も」
だから『出会ってくれてありがとう』の気持ちも籠めたチョコを作りたいのだとサマーァが恥ずかしげにはにかめば、「オレもだ」と『よをつむぐもの』新道 風牙(p3p005012)が顎を引いた。
「風牙様、手を止めないでくださいませ」
「はい! アラーイス先生!」
灰冠のチョコレートは、大切な人への贈り物。
手を抜かないためにも沢山の練習を必要としている風牙はアラーイスの指導の元、せっせとチョコブロックを溶かしていく。
「サマーァ、お前はどんな感じのを作るつもりだ?」
「アタシは羊とか動物のにしようかなぁ」
「動物の型もありますよ。他はどれにします?」
同じく動物の形にしようと思っていたハンナは実家から型を借りてきている。パカラクダもあると指させば、サマーァが作る作ると飛び跳ねた。
「あと……アタシは白いのを作りたいかな」
「サマーァたちは動物か。オレはこう、流れ星みたいなイメージでいこうと思ってるんだ。オレの戦闘スタイルってそんな感じだろ? どうよ?」
「いいと思う! 風牙は皆の願いも叶えてくれそうだし!」
「星型もありますよ」
「お、助かる」
恋の話にはどうやら縁がない三人は、時折聞こえてくる恋の話に「聞いてると恋ってちょっと楽しそうだね」なんて笑いあいながらチョコレートを作っていく。溶かして固めるだけ……だけれど、これがまた初心者には少し難しい。
「温度が大切ですのよ」
アラーイス先生がそう言って、風牙は何度もなるほどと頷いた。
湯煎に使うお湯の温度は50℃くらい。コレが高すぎるると分離したりボソボソとした塊になってしまう。それに溶かしてる間に水分が混入してもいけない。
「美味しくなるといいですね」
「なるよ、絶対」
アタシがふたりのも美味しくなれーっていっぱい念を込めるから!
甘い香りに、楽しげな声。空間に広がるそれらを目と耳に、『想い出は桜と共に』十夜 蜻蛉(p3p002599)は微笑ましげに微笑んだ。
ひとり静かに作る手元にあるのは『あの日』と同じに見えて、違うもの。あの日――出会ってから初めてのグラオクローネで贈ったチョコのことを思い出してくれるだろうかなんて、小さな笑みも浮かんでしまう。
だってあの時はまだ今みたいな関係ではなくて。
けれども互いに誘い合うことを約束していた。
そわそわと待っていたのを覚えてる。
(それなのに縁さんときたら)
誘ってほしいのに、誘ってくれない。ああこん人は、待つだけじゃ駄目なのだと思い知らされた。寂しければ寂しいと伝えなくてはいけない。引っ張っていかないと、重石を抱えて海の底から動かない。
「あらあら……うちとしたことが。んふふ♪」
手が止まっていたことに気がついて、笑う。『今』はあの時とは違う。猫は魚を捕まえて、毎日同じ屋根の下で手料理を食べてもらっているのだ。
あの日と同じ和風チョコたちの中に、猫と……かなり苦戦した力作のウィーディーシードラゴンをも入れれば、ああ何だかこの箱も家みたいだと愛おしくなった。
「あーんってしてもらいましょうか」
縁さんの好きなお酒も入っとるよ。
そう言ったらきっと、渋々でも口を開けてくれるだろう。蜻蛉にそうされるのが嫌なのではなく、恥ずかしいのが嫌な彼の顔。あのお顔もええんよねと、悪戯猫は尾を揺らして微笑んだ。
――大切な人は、いつもそこに居て当たり前ではない。
今年のその日とて、その一日だけしかない。来年はまた、来年。
だから、その特別な日に特別な人へ特別な贈り物を。
そのことをはっきりと理解している『優穏の聲』ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)もしっかりと準備を怠らない。自身はエプロンと三角巾。呼び出した冬毛のふわもこ羊の『ジーク』がキラキラの瞳で見上げてきたから、ジークにもキュッと三角巾を結んでやった。嬉しそうに跳ねる様子が可愛らしい。
「ゲオルグさんもガトーショコラ? あれ。でも薄力粉がない?」
ゲオルグと似たような材料を揃えていた『星月を掬うひと』フラーゴラ・トラモント(p3p008825)が首を傾げた。
「ホワイトチョコスフレだ」
「わ、羊と猫? 可愛いくなりそうだね」
チラとフラーゴラの視線がジークへ向かう。ゲオルグが誰のために作るのかだなんて、一目瞭然。分量も温度調節もバッチリなゲオルグが焼き上げるチョコスフレのお味だなんて、もう約束された勝利のスフレだ。きっとチョコペンで書く顔も可愛いんだろうなぁ、なんてことまで思ってしまう。
「フラーゴラ様はガトーショコラですのね?」
大人っぽさも感じるから、慕う相手は年上の方なのかしら、なんてアラーイスが微笑んだ。
「良ければどういう方なのか聞かせて貰っても?」
「え、っとね、あの人はいっぱい食べる人なの」
毎年あげていて、今年は大きめのガトーショコラ。
「でも黒一色だと全部食べる気にならなくなっちゃうかな?」
「相手の方のお好みにも寄りますが……少しだけ添えておいて、好みで足す、という手もありますわ」
チョコケーキはどうしたって味が濃いから、大きいとくどくなってしまうかもしれない。だから途中で味変が出来るように、と。
折角こだわりの食材を用意したのだ。それらを用いて特別を。
「エルスお姉様は、いつもはどのようなチョコを?」
困っている人は居ないかと移動を続けるアラーイスは『祝福(グリュック)』エルス・ティーネ(p3p007325)の隣へ向かい、サマーァも「アタシも気になる」と覗き込む。
「いつも洋酒入りとか、ビターとか、そう言う感じで作っててね」
「ナッツ入りとか、そういうのは?」
「では胡桃やピスタチオを砕いてみます?」
早速手際よくアラーイスがナッツ類を細かくしていくものだから、エルスは上手なのねと感心した。
「こんなに上手だとあの子も放っておかなかったんじゃないかしら?」
ポツリとさり気なく溢れた言葉。『あの子』が示す相手をアラーイスは正確に読み取ったのだろう。ふと手を止めて「わたくしは遠くから見ているばかりでしたわ」と口にした。恥ずかしかったのだと微笑む表情が柔らかで、エルスも小さく微笑った。
「お姉様も、意中の方へ?」
いらっしゃるのでしょう?
けれどもすぐに向けられた視線に、先刻覚えた微笑ましさが吹き飛んだ。
「渡すつもり、なのだけど……正直、何を考えてるのか全然わからないから……」
お気に入りである自負はある。けれどそれだけだと思っている。
「聞いてくれる? こーんなに大人になっても態度は特に変わらないのよ」
「あら。お姉様を前にしてそんなこと。見る目がないのでしょうか?」
悪戯めいた笑みに、エルスはくすくすと笑っていた。
「できました」
沢山着色を頑張ったマーブルチョコはころんとしていて可愛い。渾身の出来に満足気に微笑んだLilyの隣では炭を生成した妙見子が打ちひしがれている。
「たみこママ、お手伝いしましょうか?」
「いえ。……いえ、そうですね。当日渡すものは一人で頑張りますが、今日は練習。加減とか、見ていてくれると嬉しいです」
そう。今日は練習なのだ。当日に渡すチョコがより美味しくなるように、皆で研鑽を積むのが目的だ。
「そういえば妙見子って結婚秒読みなんだっけ?」
「なっ!?」
もうもうと煙が上がっていた炭(チョコブラウニー)の安全確認に来た雨泽が爆弾を落とした。妙見子の耳と尾はビャッと広がって、それから「まだ違います!」と両手を大慌てで振った。
「まだ、なんだ」
「まだ……」
ひそひそと恋する乙女たちの囁きが漣のように広がっていく。
まだ。でも、最期まで一緒に、という約束を交わしている。
そんな妙見子の想う相手は、竜の幼体。まだまだ心が未発達な彼だけれど、最近は互いに心を交わし合うようになった。今日だって彼に内緒で此処へ来たのは、美味しいチョコブラウニーをプレゼントして美味しいと笑ってもらいたい一心だ。
ともに最期まで一緒にいるのだ。美味しいと沢山笑顔になってもらえるよう、苦手を克服しておきたい。
「あっ! ……も~! べ、別に惚気けじゃありませんよ!?」
沢山の微笑ましげな視線に頬が熱くなる。
練習、練習をしますと意気込んで、クソ生意気で素直じゃない――けれども可愛くて格好良くて優しい竜の子のために。妙見子はオーブンと格闘をするのだ。
(たみこママ用は青色)
一足早く完成させたLilyは、箱にキュッとリボンを結ぶ。
(友達用は黄色)
送る相手を間違えない用、色を変えて。
(こっちのは……水色。それから、こっちは……)
友人の水色の竜の娘用のチョコ。
それから最後の赤は――プーレルジールで奇跡を起こして消えてしまった大好きだった人用。お供えしてから自分で食べるのだが、用意をしたいと思うのはエゴだろうか。
脳裏に思いが溢れれば涙が零れ落ちそうになる。けれど、此処は人が多いのだと思い出し、ぐっと我慢したLilyはリボンを結んだ。丁寧に、丁寧に。あなたに渡したかった、と。
もう居ない人へ向けて、隠岐奈 朝顔(p3p008750)はチョコを作ることにした。事故のようなものだとしても、貴方を愛したいと思った気持ちは変わらないから。
(こんな気持ち、困ってしまうかもしれません、けど)
それでも、自分を愛しているのは自分だけという彼の結論を否定したかった。
「あれ? ……上手くいった、かも?」
料理とは頼むから作るなと言われるものだったはずなのに。矢張り気持ちが籠められると違うのだろうか?
「メイメイ様のチョコは何でしょう?」
可愛らしいですねと覗き込んできたアラーイスへ、『あなたとお揃いを』メイメイ・ルー(p3p004460)は笑みを向けた。可愛らしいと褒められたのが素直に嬉しい。
「これは『フランボワーズのボンボンショコラ』です」
甘酸っぱいフランボワーズのペーストとチョコガナッシュをダークチョコでコーティングしたもの。これを練達で購入した可愛い型で固めたのだ。
「アラーイス様はどれが良いですか?」
「わたくしは宝石のを。……豊穣では珍か、ですわね」
「め、めぇ……えと、そ、そう、ですね」
メイメイの想い人は豊穣の人。長く鎖国をしていたため、大陸のものにはまあ疎い。
「……お菓子を作って持ってゆくと、お茶の時間が出来るの、です」
メイメイが菓子を持っていくと、どんなに忙しくてもともにお茶をしてくれる優しい人だ。
「働き詰めのあの方に一息ついて貰うのも、大事……なんて、本当は、一緒に過ごす時間が欲しいのかもしれません、ね」
「あら、メイメイ様ってば」
「あわわ、アラーイスさま、そんなににこやかになさらないで、下さい」
「だってメイメイ様。ああもう、手鏡を持って来れば良かったですわ」
本当に大切なものを慈しむような、そんな顔をしていましたよ。
微笑むアラーイスの言葉に、メイメイは大慌てで両頬を抑えた。頬の熱で、固まったばかりのチョコも溶けてしまいそう。
チョコと生クリームを混ぜ合わせている『赤翡翠』チック・シュテル(p3p000932)の手元を、雨泽が覗き込んだ。
「チックのそれは何?」
「トリュフっていうチョコ、だよ」
「雨泽は?」
「僕は生チョコ」
トリュフも生チョコも、生クリームを混ぜることによって滑らかさを出すものだ。分量と工程は違うけど、基本的な材料も一緒。湯煎を終えてバットに流し込んだ雨泽は、スプーンで丸い形に整えるチックの手元を再度見た。
「それ、僕にもくれる?」
「……大切な人に、美味しいチョコ、届けたい。雨泽が大切な人、だよ」
他の人から貰わないで。そう云う我が儘は言えない。雨泽は情報屋だから、人付き合いは大切だ。だからだろう。雨泽も他の人にあげないで、とは口にしない。
「楽しみにしてるね」
言い残し、彼は氷室に冷やしに行くのだと離れていく。
(今日のは、皆で食べる用の)
だけど、当日の分はお酒を入れようと思っている。今日の試食と味が違ったら、きっと雨泽は吃驚することだろう。
「雨泽様、あーん! してください」
氷室へ行こうとバットを両手で持った雨泽は『おいしいを一緒に』ニル(p3p009185)の背丈に合わせて身を屈めて口を開いた。
「どうですか? おいしいですか?」
「うん」
「あー! 雨泽ずるーい! ニル、アタシも!」
「サマーァ様も、あーん」
「あーん!」
雨泽もサマーァも甘味を口にするとにっこり笑う。ニルはその表情が大好きだ。
「雨泽様のお姉様にもチョコレート、お渡ししたいです」
「いいけど……」
同伴すべきなのかと考えているからか少し生返事で。氷室へとバットを置いた雨泽はチョコを作り終えたニルとおしゃべりタイムに突入した。
「チョコレートの『甘い』は、恋と同じなのでしょうか?」
恋梅そぉだは、きらきらで甘くて酸っぱい。酸っぱいがなかったら、恋ではないの? ニルにはよくわからない。
「どうなんだろう?」
僕には恋は解らないと、矢張り雨泽が言う。きっと他の皆の方が詳しいよ。
「ニルにはそういうのは無いの?」
「ニルは、『恋』はわかりません」
好きは、沢山ある。
大好きだって、解る。
ずっとずっと一緒にいたいという気持ち。
笑っていてほしくて、傷つかないでほしくて、まもりたくて、まもってほしい。
「……今ニルはさ、誰かのことを考えてそう言ったでしょ?」
「はい。一緒にお出かけするのも、お風呂に入るのも、眠るのも、コアのあたりがぽかぽかで、そわそわで、うれしくなります」
「僕は恋みたいに煌めいた想いが解らないけど、そういう気持ちは解るよ」
寒い日に手を暖めてあげたいと思う気持ち。
悲しんでいたり不安に震えていたら抱きしめたいという気持ち。
「それがきっと『愛』だと僕は思う」
親愛、友愛、恋愛。その形は様々だ。
けれどどれも愛であることには変わらない。
「ニルは……愛しているのでしょうか」
「その答えがあるのはニルの中だけ、だよ」
その人の笑顔がきらきらに見えていたら恋かもね、なんて。雨泽は笑った。
「アラ、雨泽。あの日はそこまで話してくれなかったじゃない」
「君の話を聞いて、僕も成長したんだよ」
君のお陰と言われれば、ジルーシャがコレはお礼をしてもらわなくちゃと軽口を返した。
「まあ。雨泽様も恋バナを?」
恋バナのあるところ我あり。と言わんばかりに狼の耳がひょっこり生えた。……と言ってもアラーイスの背丈は雨泽の2/3だからとても小さいが。
ジルーシャとアラーイスの手にはアラザンやドライフルーツがたっぷりの女子力が高いチョコがある。先刻まで一緒に居たフラーゴラはどうやら焼きに行っているようで、オーブンの前に尾が見えた。
「聞いてよアラーイス、ジルーシャったらね」
彼の想い人へのプレゼント選びを手伝ったことを偉そうに語り、自分が話題の的にならないようにと誘導する雨泽の言葉は巧みだ。
アラーイスから根堀葉掘聞かれ、最終的にはキャーッとジルーシャから黄色い声が上がっていた。
「甘いお話、いいですね」
聞こえてきていたニルと雨泽の会話にほんのりと頬を染めたチックへ、傍に居た『世界で一番幸せなお嫁さん』佐倉・望乃(p3p010720)が小さく微笑んだ。色んな人と恋の話をすることは滅多にないことだから、チョコプリンを蒸しながら望乃も自身の旦那さんの話をする。
「わたしの世界で一番幸せな旦那さんは、優しくてカッコイイんです」
だから美味しくなるようにって頑張りたい。
笑ってくれる甘味をあげたい。
「おれも……」
たくさん思いを込め、たくさんたくさん練習しよう。
その思いはきっと形になって、相手へと伝わるのだから。
●お試し、甘いひととき
かーんせい!
それぞれのチョコレートが出来たのなら、お楽しみ第二弾の試食タイムだ。
美味しいチョコを頬張って、どうやって作ったのと問うのも楽しい。
「お茶、用意するね」
「うちも」
沢山のチョコレートを前にして、チックと蜻蛉が席を外した。他にも手伝おうとした人は居たけれど、大丈夫ですと蜻蛉が微笑んだ。
「うーん、見た目はいいんだけどな」
「へへ、ちょっと失敗しちゃったね」
風牙のチョコは見た目は良かったのに中身が少しボソボソとしていた。
でも大丈夫! 灰冠の日まではまだまだあるし、それまでにいっぱい練度を積めばいいだけだ。
「サマーァ様」
いつものようにハンナが口元へと持っていけば、甘やかされ慣れているサマーァの口がぱかりと開く。
「ふふ、如何でしょう。美味しいですか?」
「おいひー。はんにゃ、アタシのもー」
「はぁい」
「ハンナの家族には当日あげるんだ。あっ、内緒にしていてね」
「勿論です」
それに私が一番乗り。当日になるまで内緒にしておいて兄に自慢しようと、ハンナは密かに思いながら微笑んだ。
「はい、アラーイスちゃん。こっちの猫は……はい、雨泽」
蓮の花のホワイトチョコを笑顔で受け取ったアラーイスの傍らで、雨泽が猫の肉球形のキャラメルチョコレートに「僕も?」と首を傾げる。どちらも友チョコだ。
「ジルーシャ様、わたくしからも」
「アラーイスちゃんのチョコレートもとっても素敵ね! 食べちゃうのが勿体ないくらい」
「はい、メイメイ様も。フラーゴラ様も」
「アラーイスさま、わたしのも」
「ありがとう、アラーイスさん! あっそうだ。ショートケーキの香りの紅茶も用意したんだ~」
友チョコを渡しあって嬉しげに微笑みあえば、フラーゴラがお湯を沸かし直すねと駆けていく。友人たちの作ってくれたチョコを摘みながら、恋の話に花を咲かせるのはきっと楽しい午後のひとときとなることだろう。
「チックのも頂戴」
淹れてもらった温かいお茶――それぞれの好みがあるから雨泽は蜻蛉が淹れてくれた緑茶だ――を口にてリセットした雨泽の指がトリュフへと伸びた。
「……おいしい?」
「うん、美味しいよ」
にっこりと笑みが返ってきて、チックはホッとする。
「あら、可愛らし」
蜻蛉がそっと覗き込んだのは、ジルーシャの肉球チョコレート。自身が猫だからか、それをモチーフとしたものには自然と惹かれてしまうのかもしれない。
「私も頂いても良いだろうか」
「ええどうぞ」
可愛らしいチョコを選んで摘んだゲオルグは、そのチョコをすぐにジークへとあげてしまう。
「あれ、ゲオルグは食べないの?」
「いや、私は」
問うてきた雨泽に静かに応え、チラとチョコをあむあむ食べて口元の毛を汚しているジークを見る。可愛い。正しくその一言に尽きる。色んなチョコを頬張るジークの姿が見たいし、作ったチョコも美味しそうに食べてほしい。外面はクールではあるが内側がジーク愛で溢れているゲオルグにはそちらの方が優先度が高いのだ。
「ゲオルグさんも」
「そうだよ、アタシのも食べて。あっ、勿論ジークも!」
サマーァも近寄ってきて、はいっとゲオルグとジークへチョコを渡す。ホワイトチョコの羊さんとゲオルグのホワイトチョコスフレの羊さんを交換し、でへへへへと蕩けそうなくらいに笑っていた。
「初めて作ったのであまりきれいではないんですけれども……」
出来るだけ見栄え良くなるように配置を頑張ってみたものの、皿に乗せたチョコの大きさはバラバラで。けれどそれでも、沢山作った中から形も大きさも揃っているものを選んだつもりだ。
「私は貴方が作ってくれたっていう気持ちだけで、十二分なほど嬉しく思っているわ」
料理の肝は真心なのだとルチア・アフラニア(p3p006865)が告げれば、降りきっていた鏡禍の眉も上がる。
「トリュフチョコ?」
「はい。お口に合うといいんですけど」
トリュフチョコは、一昨日ルチアが初めて渡したチョコレートだ。
覚えてくれているだろうかと様子を伺う鏡禍と、勿論覚えているルチア。
何故トリュフチョコなのかを察したルチアは、手作りすればよかったと彼女にしては珍しく後悔してしまう。でも、だって。こんなに特別な間柄になるだなんてあの時は知らなかったのだから、仕方ない。
「あーん、とか。してみます?」
「今日は大胆ね、鏡禍」
視線を向けて笑む意味は「いただきます」だ。
ルチアが受けてくれると――最初からもう知っていた鏡禍はトリュフチョコを既に指先でつまみ上げている。
「二年越しのお返しですから」
彼女の唇へとチョコを寄せれば、開かれた赤い口内へ迎え入れられた。
「雨泽殿、試食をお願いしてもええでしょうか?」
「も――」
勿論いいよと『黒蛇』物部 支佐手(p3p009422)へ応じかけた雨泽が固まった。脳裏に描かれているのはきっとケーキの試食を朝まで行った日のことだろう。いいよと応える前にチラと支佐手の前へと向けて、確認をした。
彼の眼前にあるのは季節の花を象った貯古齢糖。随分と手の込んだ細工がされており、雨泽はあれっと目を丸くした。
「すごく綺麗じゃん。料理の腕上がった?」
「ふっ、そうでしょうそうでしょう! そう言って頂けると、苦労した甲斐があったっちゅうもんです。ささ、どうぞこれを!」
「じゃあいただきます」
見た目が綺麗なのだから今回はひとつの味をみれば終いだろう。暗雲たる気持ちを抱えずに済んだことへ笑みを浮かべ、雨泽はどれにしようかと手を彷徨わせた。
「駄目です」
「なんで」
だが、その手を掴まれた。
「食うてしもうたら二度と同じものは作れませんけえ、食わずに試食して下さい」
「正気?」
「当然でしょう。これを作るんに、わしがどれだけ苦労したとお思いで?」
支佐手は大真面目に、さも胡乱げな視線を向ける雨泽の方が我が儘を言っているように言葉を連ねた。
「食わずに試食するんが筋ってもんでしょう」
「ははあ、解った。支佐手は大馬鹿なんだ」
屏風の虎と戦う頓知勝負じゃあるまいし、食べねば試食にはならない。
さっさと見限られたと知ると、支佐手は慌てた。
「わしを見捨てるんですか、雨泽殿! わしは宮様の慰みにと完璧な貯古齢糖をお渡ししたく……!」
仕方がないからと断腸の思いで試食を許可するが、どう見ても諦めきれていない顔だ。
「……美味しいと思う。見た目も綺麗だし、喜ばれるんじゃない?」
「本当ですか、雨泽殿!」
うんうんと頷きながらもう一個……と手を伸ばした雨泽の手をピシャリと叩き落しながら、支佐手は『最近の宮様は』を語りだす。何やら最近事件が多いのに支佐手には案じさせないようにしてるのだとか、その姿を見守ることしか出来ないのが辛いだとか――雨泽が半眼になっていくのも気付かずに、語りだした支佐手は止まらない。
「そいで雨泽殿。後で宮様のところへお届けしようと思っとりますんで、付いて来て頂くわけには……雨泽殿?」
その場に既に雨泽は居なかった。けれども視線を彷徨わせれば他のチョコを試食しにいっている姿をすぐに見つけられた。
「雨泽殿!」
「うわ、何」
勿論色良い返事を貰えるまで、諦めるつもりなんて支佐手にはない。雨泽が「嫌だよ」を重ねてもそこを何とかと食い下がり――結局のところ友人の頼みを断り続けるのもと、何だかんだと条件をつけて雨泽は引き受けてしまうことだろう。
個室もありますよとアラーイスが告げたから、望乃は夫を呼び出した。
「さあフーガ、召し上がれ」
どうぞとチョコプリンを指し示す望乃はフーガ・リリオ(p3p010595)の反応ばかりが気になって、彼が二人きりの空間に緊張していることに気が付かない。
「……! とろとろとして甘い! おいら、この味が好きだな」
一口ぱくりと口へと運べば七種類のスパイスが口内に広がり、チョコレートの甘さと程よいプリンの弾力が舌を喜ばせてくれる。
「ほろ苦いのはちょっと苦手だけれど……」
プリンは柔らかくても固くてもフーガは好きだ。スプーンを口に運ぶごとに溢れる感想を望乃はこっそりとメモに取っていく。……あまりに真剣で、フーガが気付いていることに気付けない。
(当日のために頑張ってくれてるんだな)
おいらも負けてらんねえと密かに意気込んだフーガはさり気なさを装い、望乃はプリンに果物を乗せるのは好きかと尋ねてみる。
「大好きですよ。ふふ、宝石みたいな大粒の苺を乗せたら、美味しいプリンの王冠になりそうですね」
「そうか。おいらも好きだ」
プリンを食べながらの自然な流れで、望乃はその問いを不思議にも思っていない。
ふたりの当日は、きっと上手くいくことだろう。
お客様ですとアラーイスに呼ばれた個室で、エルスは瞳を丸くした。
「……来てたんですか? 私のチョコなんてなくてもあなたの周りにはくれる女性は沢山いらっしゃるのでは?」
辛辣とも言えるその声に、赤犬――ディルク・レイス・エッフェンベルグ(p3n000071)が「拗ねるなよ、お嬢ちゃん」と笑った。彼が居るのはきっと、アラーイスが気を利かせたのだろう。
「大体さ、お前の場合さ。モテる俺とそうじゃない俺なら『こっち』のが断然好きだろう?」
「……冗談です」
沢山貰っているだろうに、ディルクは毎年エルスのも貰ってくれている。
しかしそれは『優しさ』だと感じながらも、今年は友人たちと気合を入れて作ったのだ。
「お優しいあなたならきっと食べて下さりますよね? それとも……」
「だから拗ねるなって。お前みたいな面倒臭いの近くに置いてんだ。
少し位は理解して欲しいもんだけど、大人の機微ってやつをさ!」
「あっ」
ディルクがエルスの手を取った。
――当然、食べさせてくれるんだろ? お嬢ちゃん。
みなそれぞれ、チョコレートとの甘いひとときを楽しんでいる。
皆で作るのも楽しいけれど、こうして味わうひとときも幸せで、蜻蛉が柔らかに瞳を細める。
「贈るお相手が居て下さる、誰かを大切に想える事が出来るんは……ほんまに幸せな事やね」
指先で摘んだチョコを口へと運べば、甘い香りと味が広がって。これも恋みたいやろかと熱いお茶を手に微笑んで。
皆が作った、恋の味。
それは少しほろ苦くて、とびきり甘い。
ああ当日はどうなるだろうかと、恋する者たち胸は当日までどうしたって騒がしい。
勿論不安だって沢山ある。だからアラーイスは、それを分け合って、楽しく過ごしてもらいたかったのだ。
「君の策は上手く行ったの?」
「あら雨泽様。乙女の秘密は覗かないことがマナーですわよ」
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
当日までしっかりと復習と練習をおこなってくださいましね!
わたくしとの約束です!
と、アラーイスが言っていました。
当日が素敵なものとなりますように。
GMコメント
ごきげんよう、壱花です。
灰冠(バレンタイン)へ向けての練習パート!
チョコレートを作りましょう、チョコレート!
●シナリオについて
想い人や友人のことを考えながら(恋バナしたっていいですよ! 惚気けまくってもいいですよ! そういうのいっぱいほしいです!)チョコレート作りをしましょう!
チョコレート作りを頑張るぞーと専念してもいいし、自分で試食や渡したい相手を呼んで試食してもらってもいいと思います!
●プレイングにあると嬉しいこと
基本的に、参加者じゃない人の描写はされません。
ですので、その人を名前以外での呼び方がある場合は教えてください。
「◯◯くん」ではなく、『あの方』とか『彼』とか、です。
●行動
通常参加者は【1】と【2】にプレイングをかけることが出来、サポート参加者はどちらか片方になります。
【1】チョコレート作り
本番に向けてチョコレートを試作しましょう。
ラサにあるお料理教室に使えるようなレンタルキッチンスペースをアラーイスが借りました。汚さない範囲で自由にどうぞ。
基本的な器具や材料は揃っています。珍しい材料は持ち込んでください。
どんな想いでどんなチョコレートを作るのか、教えて下さいね。
【2】試食
作ったチョコレートの試食をしましょう。皆でお茶ができます。
試食して欲しい人を呼んだ場合――えっ、「個室もありますわ」? って、アラーイスが言っていました。あるそうです。
●EXプレイング
開放してあります。
文字数が欲しい、関係者さんとチョコを作ったりお話したい、等ありましたらどうぞ。
●サポート
イベシナです、気軽にどうぞ。
行動は【1】か【2】のどちらかを選択してください。
同行者さんがいる場合は、お互いに【お相手の名前+ID】or【グループ名】を記載ください。一方通行の場合は描写されません。
シナリオ趣旨・公序良俗等に違反する内容は描写されません。
●NPC
・アラーイス・アル・ニール(p3n000321)
ラサはアルニール商会の店主。
恋する人たちの背中を全力で押すのが趣味みたいなものなので、皆さんとチョコレート作りをしたい! となっています。
様々なチョコレートを作ることが出来ます。女子力がとても高いです。
料理の腕:★★★★★(上手)
・サマーァ・アル・アラク(p3n000320)
アルアラク商会の孫娘。
可愛い友チョコをつくりたーい! と思っています。
甘いもの大好き! いっぱい食べられると嬉しい!
料理の腕:★★★☆☆(普通)
・劉・雨泽(p3n000218)
ローレットの情報屋。
食べ専がいいなぁと思っていますが、作らせると程々に計量したり混ぜたり、レシピ通りの行動が出来ます。丸いチョコに肉球を描きたいと思っています。
お酒の入ってるチョコを食べたいお年頃。
料理の腕:★★★☆☆(普通)
●ご注意
公序良俗に反する事、他の人への迷惑&妨害行為、未成年の飲酒は厳禁です。
年齢不明の方は自己申告でお願いします。
以下、選択肢になります。
行動場所
以下の選択肢の中から行動する場所を選択して下さい。
通常参加者さんは『メイン』としたい方を選んでください。
【1】チョコレート作り
【2】試食
交流
誰かと・ひとりっきりの描写等も可能です。
NPCは話しかけたりすると反応します。
【1】ソロ
ひとりでゆっくりと楽しみたい。
(NPCもそっとしておきます)
【2】ペアorグループ
ふたりっきりやお友達と。
【名前+ID】or【グループ名】をプレイング頭に。
一方通行の場合は適用されません。お忘れずに。
【3】マルチ
特定の同行者(関係者含む)がおらず、全ての選択肢が一緒で絡めそうな場合、参加者さんと交流。(ソロ仕様なひとり完結型プレイングはソロとなる場合が多いです。)
【4】NPCと交流
おすすめはしませんが、同行NPCとすごく交流したい方向け。
なるべくふたりきりの描写を心がけますが、他の方の選択によってはふたりきりが難しい場合もあります。
交流したいNPCは【】でくくった頭文字で指定してください。
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