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シナリオ詳細

再現性鬼ヶ島XXXX:再現性桃太郎物語

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●再現性鬼ヶ島
 空が黒く染まり、稲光が轟く。海は荒れ、断崖絶壁に囲まれた島には筋骨隆々の鬼たちが歩いている。
 鬼ヶ島。そう呼ばれるのが一番ふさわしい場所だろう。
 しかし当然ながら、此処は昔話に語られるような鬼ヶ島ではない。
 此処は再現性鬼ヶ島。年代など存在せず、物語に語られる鬼ヶ島が再現されただけの場所である。
 しかし、しかしだ。「再現性鬼ヶ島」などという場所は本来、練達には存在しない。
 そんな計画もなければ、そんな場所が再現された記録もない。
 ないのに、再現性鬼ヶ島は存在している。何故なのか?
 何かしらのバグ? 夜妖の暗躍? はたまた、原因不明の何か?
 分からない。分からないが……徹夜6日目の職員が試験データを流し込んでしまったとか、そういうオチではないことを祈るばかりだ。
 さておき、此処は一体何なのか? 調査した練達の職員たちは、該当するものを1つ見つけた。
「嘘だろ……此処、再現性薩摩です。座標も一致してます」
「はあ? 薩摩? あの度胸試しにしか使えないやつか?」
「え? 主任まさか肝練りを」
「うるせえ。それよりどういうことだ。なんで薩摩が鬼ヶ島になってる。あんまり変わんない気もするけど見た目が変わり過ぎだろ」
「中身はそんな変わんなさそうですからね……」
 一体何が薩摩に起こったのか。この鬼ヶ島をどうするのか。その結論は数日後に持ち越される……!

●薩摩を取り戻せ
「えー……薩摩が鬼ヶ島になったです」
 【旅するグルメ辞典】チーサ・ナコック (p3n000201)は集まった面々にそう切り出した。
「……うん」
 それに何と返せばいいのか分からないままに『最果てに至る邪眼』刻見 雲雀(p3p010272)は頷く。
 再現性薩摩。それは徹頭徹尾薩摩めいている薩摩な精神を体現した薩摩の中の薩摩だが、説明すると薩摩しか頭に残らないのでやめておこう。
 とにかく再現性薩摩に充満する薩摩的なエネルギーが独特のモンスター「薩妖」と化して再現性薩摩全土を覆ってしまったのだ! ちょっと練達ぅ。
 よし、全部練達が悪い。とにかくそんな感じで現在再現性薩摩は再現性鬼ヶ島へと塗り替わり、鬼の闊歩する恐ろしい場所へと変わってしまっているのだ。
 当然ながら、こんな場所を放置するわけにはいかない。鬼ヶ島が薩摩に戻ったところで見た目が変わっただけじゃねえの? というツッコミは意味がない。
 これは明らかなバグによるものであり、放置するわけにはいかない現象だ。
「というわけで……鬼ヶ島には桃太郎。バグを破壊し戻すための「桃太郎ワクチン」が投入されることになったです」
 難しい話ではない。雲雀たちが桃太郎として再現性鬼ヶ島に潜入し、とにかく片っ端から鬼を倒していくのだ。
 何処かに今回のバグの大元となっている「鬼大将」がいるはずなので、これを倒し「キビ団子」を食わせて脱出すればいい。そうすれば、鬼ヶ島は崩壊し元の再現性薩摩へと戻っていくだろう。
「勿論、薩摩に戻ると桃太郎は余所者なので攻撃されるからさっさと脱出するです」
 なんかこう、最初から最後までとんでもない仕事だが……練達に薩妖なんてものが広がる前にどうにかしなければならないのだ……!

GMコメント

鬼退治して薩摩を取り戻せ!
はい、今回は桃太郎一行となって鬼ヶ島に乗り込みましょう。
小舟が支給されるので、行き帰りはこれを漕いでいくことになります。
なお、今回の特殊ルールは以下の通りです。

●桃太郎ワクチン(桃太郎一行となることでバフがかかります)
・桃太郎(1人)
全体的な能力が大幅UP。味方に使えば体力回復し、鬼大将を倒した後に使えば鬼ヶ島全体にワクチンを広げる「キビ団子」を使えます。
・犬(1人)
犬です。嗅覚がUPします。
・サル(1人)
サルです。反応が上昇します。
・キジ(1人)
キジです。飛行が出来ます。
・その他(余った人)
任意の動物になります。特に能力は上がりません。

●敵一覧
・鬼×たくさん
鬼ヶ島の鬼。全員トゲトゲの棍棒を持っています。大上段から振り下ろす攻撃を使います。

・鬼大将×1
鬼ヶ島の原因。とトゲトゲ棍棒による振り下ろし、周囲への振り払い攻撃を使います。倒した後にキビ団子を食べさせるのを忘れないでください。

●鬼ヶ島
断崖絶壁と海に囲まれた島。断崖絶壁を登ると森があり、中央に鬼の集落があります。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • 再現性鬼ヶ島XXXX:再現性桃太郎物語完了
  • おかしくなってしまった再現性薩摩を救え!
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年11月15日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

カイト・シャルラハ(p3p000684)
風読禽
ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)
【星空の友達】/不完全な願望器
カイト(p3p007128)
雨夜の映し身
刻見 雲雀(p3p010272)
最果てに至る邪眼
火野・彩陽(p3p010663)
晶竜封殺
玄野 壱和(p3p010806)
ねこ
レイテ・コロン(p3p011010)
武蔵を護る盾
安藤 優(p3p011313)
君よ強くあれ

リプレイ

●鬼ヶ島へ
「……なんですかこれ。なんか翼生えたんですが。エッ、キジ? ひょとして「キジなのに臆病者(チキン)」とかそういうギャグですかね? ハハッ」
「カイトは『タカ』である。え、それ役なのかって?いや素だが???? 雉と鷹という言葉があるように、鷹は雉より強いのだ! 強いから桃太郎のお供ではなく個別で行くのだ!」
「うわー! 雉のアイデンティティが奪われてる!?」
「いえ桃太郎なんですから雉が居ないと再現にならないですよ!? 雉なのにチキンって...…まさか空を飛ぶからフライドチキンってツッコミ待ちです!?」
 鬼ヶ島に向かう船の中。『君よ強くあれ』安藤 優(p3p011313)と『鳥種勇者』カイト・シャルラハ(p3p000684)がそんなことを言い合っている。『新たな可能性』レイテ・コロン(p3p011010)のツッコミもキレッキレだ。
 そう、鬼ヶ島……再現性鬼ヶ島である。よし、ツッコミどころが多すぎるが今日はそんな仕事である。
「もとから飛べる御人ばっかりなんですが。雉がいる意味とは??? なんなら他の人を飛べるようにできる御人もいる……って、もしやカイト・シャルラハさん!? 海洋にて3本の指に入る名声を持つ『鳥種勇者』にして『風読禽』! 冠位魔種アルバニアとの戦いでは海神様の加護を得てその勝利の一因となった偉大なるイレギュラーズではないですか!? ほ、本物だあああ! サ、サイン、いや羽根を一枚ください!」
 物凄い早口を披露しながら優はカイトに倣って飛ぼうとする。
「なんか飛びにくいんですが……エッ、雉って飛ぶの下手なんです? ぼく、皆さんの下位互換では? ホントに『雉と鷹』じゃないですかウワーーーン!」
「なんか飛び方がなってないから教えるとしよう」
「アッ……カイトさん……なんでしょうか……えっ、飛び方を教えていただける? ファンサービスが良すぎる……お金はどこに振り込んだらいいですか???」
「振込先はさておいて! キジって飛ぶより走る方が得意な鳥なんだよな。つまり飛ぶのも得意になれば最強の鳥だ! 雉ってのはな、勇気ある鳥なんだぜ? 火事の時に自らの羽を巣に覆いかぶせ卵を守り、子が狙われたときは猟師の眼の前で立ちふさがり戦うっていうぐらいだ。だからシャンとしろよ?鳥なんだから誇り高く、気高くだ!」
「最強の鳥……それに勇気ある鳥……ですか。わ、分かりましたカイトさん……いえ『お師匠さま』! ぼく、お師匠さまに恥じないよう頑張ります! まずはぼくにしかできないことを探しますね! ハイテレパスで皆さんへ情報を中継します! 上手く話せないからと取得しておいたスキルが唸りますよ!」
 何やら早速師弟関係が出来上がっているが、まあさておいて。
「...…『再現性』って付ければ何でも許されると思ってます? 練達の住人に喧嘩売ってます? 薩摩武士を管理してるギャル殿様の苦労に免じて、手は貸しますけどねッ!!」
 そんなツンデレじみたことを言うのはレイテ……役割は犬だ。
 そう、鬼ヶ島への対抗存在である桃太郎一行。それが今回の仕事の詳細なのだ。よし、説明することで混沌が深まったぞ。
「民草の平穏を脅かすなんて許せねぇナァ!」
(正直勧善懲悪とかどーでもいいシィ、鬼ヶ島に(たぶん)貯め込んでる金銀財宝目当てで同行するんデェ……。)
「民草から奪われた財宝類を盗……取り戻す、"ふぁんきーぶらっくきゃっと"ってな感じで夜露死苦ニャ!」
「白猫(役)です!よろしくおねがいします! にゃー! 今回は桃太郎一行の白猫になります! 黒猫(役)さんがいるのもとても嬉しい! 猫は良いぞ猫ぉー! ちなみに玄野さんが黒猫役なのもとても嬉しいな。桃太郎一行に猫は何人いても良いんだよ!」
 その語尾通り、『惑わす怪猫』玄野 壱和(p3p010806)と『【星空の友達】/不完全な願望器』ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)は猫だ。 壱和曰く「黒猫役の壱和ダ。よろしくナ。まぁオレの場合、役っていうか魂時点で黒い[ねこ]なんだがナ」で、ヨゾラ曰く「任意の動物になれるんだねやったー! ……という訳で、僕は『白猫』役になります! 桃太郎一行の白猫ですよろしくおねがいします!」らしい。はて、桃太郎に猫はいただろうか? まあ、いたかもしれない。練達の桃太郎には。
 ちなみにヨゾラは白猫役なので白猫の顔出し着ぐるみ姿であるらしい。
「何で薩摩が鬼ヶ島に……薩摩武士がある意味鬼だからってこと……? 俺だけじゃ絶対収集つけられな――ってちょっと匠!!!!! ツッコミ放棄しないで!!」
 桃太郎役である『最果てに至る邪眼』刻見 雲雀(p3p010272)に言われた『雨夜の映し身』カイト(p3p007128)が「ふむ」と頷く。
「再現性薩摩なんだか再現性鬼ヶ島なんだかどっちかにしろ!!!」
 これでノルマ達成だな、と頷くとカイト(おじいさん)は演技に入る。
「――甘いぞ桃太郎。鬼の素っ首は見つけ次第刎ねると心得よ」
 台詞には【演説】【扇動】の要領で一向を煽り立てる様に、老練さを出しているが――そう、お爺さんだ。
「何で桃太郎のおじいさんが旅に同行するのさ!」
「お爺さんは芝刈りではなく、シヴァ狩りに行くような存在という説もあるからな。つまりお爺さんが鬼退治に師として同行しその力量を振るうも桃太郎である」
「シヴァ狩りってそれ日本要素どこにもないよね!? 桃太郎一応純日本童話なんだけど!?!? ってこれ俺が桃太郎やる流れ?まあでもそうなるか……」
 桃印の鉢巻を巻く雲雀は、途中で色々と諦めた顔になっていた。しかしレイトは律義に突っ込んでいく。
「シヴァ狩りって、それもうお爺さんじゃなくて降三世明王ですから!? このお爺さん殺意高過ぎでしょ!?も うこの人だけで良いんじゃないかな!?」
「レイテさん、君だけが(ツッコミ的な意味で)頼りだよ……胃薬ときび団子あげるね……カイト(タカ)さんもいる?」
「え、きび団子? 食べる食べる」
 そんな感じで見えてきたのは断崖絶壁。カイト(タカ)は高く飛びながら鷹の目で哨戒し、断崖絶壁は飛んで移動できる。
「飛べないやつ?じゃあ飛べればいいよな!」
 そうして発動させるのは風天神星だ。
「空飛ぶ猫も良い物だよ、ドラネコとか……ってここ練達で薩摩だった!」
 ヨゾラの言う通り、此処は練達で薩摩で鬼ヶ島である。訳が分からないね。
「あのー……再現性って毎回こうなんです??? いや、まあ……ええですけどーまあ、桃太郎と言えば猿。お供の猿です。何かいつもより軽い感じはするな。なんでやろ。まあ、やる事は猿蟹合戦の猿よろしく色々ぶん投げる感じやと思うけど。だって近接苦手なんです。というわけでよろしくー」
「いえ再現性でおかしいの、此処とか少数ですッ!! いやそこでツッコムの諦めないで!?」
 猿の『晶竜封殺』火野・彩陽(p3p010663)もそう言いながら……レイトのツッコミも受けながら崖を登っていくが……まあ、こんな感じである。場所と年代によるけども。
「再現性薩摩にも猫っているのかな……チェストされないと良いなぁ、猫」
「幾ら薩摩武士の頭の螺子が外れてるからって、流石に猫にチェストしないと思いますよ!? いや何匹居てもって、此処は鬼ヶ島で猫島じゃないですからね!?」
 何やらヨゾラがそんなことを言っているが……まあ、平気だろう。レイテのツッコミも冴えわたっているし。

●戦え、桃太郎!
 いくら誕生より手塩に掛けて育てた桃太郎と言えどもその技術が甘ければ厳しく行かねばならない。
 カイト(おじいさん)はそう思っていた。
「先ずは地の利を整えよ。準備が不全たれば勝てる戦も勝てぬよ」
 そう言うカイト(おじいさん)はすでに葬送舞台・冷え切った雨帳を付与し、『バロール』も準備していた。
 それは攻撃の準備であり、事前にそうして「地の利」を整えればいつでも攻撃に移れる。
「次に得た地の利を持ち敵を一瞬にして『場』に引きずり込め」
 氷戒凍葬『黒顎逆雨』を鬼の群れに放ち……雲雀へ教導するかのようだ。
「大将首は居れば――躊躇うな、その心内の殺意を『劔』に変えよ。さぁ、『鬼狩り』の時間じゃ。この老体と――我が『桃太郎』を舐めるでないぞ」
(……うっかり興が乗っちまった。まぁ役者だから仕方ねぇよな?)
(師匠の教え方が普段より手厚いから違和感……)
 そんな感じの楽しい師弟関係を披露しつつ、雲雀はワールドエンド・ルナティックを発動させつつ、連鎖行動で優、壱和、ヨゾラの三人を牽引していく。
「桃太郎一行のねこの1匹で白猫ですよろしくおねがいします!にゃーーーー!!」
「桃太郎一行、ねこの片割れが黒猫ォ! 行くニャァァァ!! ニャッハァァァァ!!! その顔面引っ搔かれたく無けりゃ有り金全部差し出しニャァ!!!」
「えーと雉ですキジー! あ、違いましたケーン!」
 隙を見て放つ優のガクブルブリザード、ヨゾラの星空の泥と壱和の[きりあけ]からの[たま]弐式が炸裂していく。
「敵多そうやしさくさくいこ」
 彩陽も広域俯瞰と超視界で索敵しながらアンジュ・デシュを発動させていく。
 襲ってくる鬼の群れは数が多いが、決してその全てを倒さなければいけないわけではない。
「貴様等が桃太郎か! かかってこい! 俺を倒してキビ団子を食わせれば全部解決するぞぉ!」
「あっ、展開が早い! でも桃太郎って生まれながらのソードマスターだから結構問題なかったり!?」
 レイテのツッコミが入ったので許された。
「つまり……昏倒させてからきび団子を口に突っ込んで、無理やり水で流してあげれば治るってことかな」
「そう。婆様が拵えたきびだんごを口にねじり込め、さすれば奴らも鬼の宿業から解放される」
 雲雀とカイト(おじいさん)の寸劇がバトルと共に始まっているが、カイト(タカ)と優の指定タッグも始まっているのでレイテのツッコミが足りない。とても、とても忙しい。
「うおおおお! これが新たなぼくの力! 『勇気』の力だあああああ!!!」
「ここは桃太郎達に任せようかな、やっぱり最後は主役が目立ってこそだよね! ……あ、鬼大将の口は無理矢理でも開かせるんでキビ団子投与お願いしまーす!」
 優の一撃が叩き込まれた後、ヨゾラが一手譲り……雲雀の『流星流転』死兆将来が叩き込まれトドメを刺す。
「よし、今だ!」
 そして雲雀が倒れた鬼大将の口にキビ団子を詰め込んで、壱和がその辺を漁っていく。
「おぉぅ、流石鬼ドモ。元の伝説通りに貯め込んでやがったニャ。金銀財宝がガッポガッポ♪ん、なんだこの看板?何々? 再現性鬼ヶ島貯蓄金貯蔵庫? ……ヤッベ、これ公金じゃン。どうしヨ。……今なら"鬼の財宝"って事で話が着くニャ。 ガサゴソガサゴソ……よし、撤収!!!」
「いえ『よし、撤収!!!』じゃないですから!? 再現性薩摩から出る時にバレますから!? チェストされる前に戻しましょう!?」
「あれ、まだ足りなさそうだね? じゃあもう一個。さらに一個。……わあ、まだまだ頬張れそうだね。ふふふ、どこまで頬袋に詰め込めるかな……ふふふふふふふ……」
「いやちょっと!? 桃太郎さん、ステイ!? きび団子で戻る前に窒息して死んじゃいますからッ!? あっ、消えた!? てことは……」
「ところで鬼ヶ島で何しに来たんだっけ。え、鬼ヶ島崩壊して薩摩に戻る? 薩摩ってやべーとこじゃないっけ?」
 カイト(タカ)の知識では再現性鹿児島は鶏肉出荷量2位の鶏大国である。
「逃げる、逃げるぞ『俺』! 爺なんてやってないでキビキビ動け!!! 安藤さんも早く飛んで……いや飛べないよな!?」
 カイト(タカ)がカイト(おじいさん)を引っ張っている中、薩摩武士たちが周囲に現れる。
「ギャア薩摩武士!」
「ないじゃあ? おんしら。こがいなとこで何を……」
「ぬうっ! 唐芋ば盗みにくっとは!」
「幕府ん透破じゃ! うったくっちゃる!」
「鬼ヶ島のほうが平和だったじゃないですかやだー!」
「ア゛ア゛ーーーッ! 待って待ってェェェ!!! ぼく飛べないんですよォォォ!!!」
 壱和の漁っていた金銀財宝はサツマイモに変わっていて、全員がその場から逃げ出していく。
「脱出して生き延びてめでたしめでたしするんだよぉ! 妖怪退治に来ただけだからチェストは勘弁してーーーー!!」
「義を言うな!」
 そうして逃げながら彩陽は思う。
「ところで鬼ヶ島終わったらなんで薩摩に戻るんです??? 場所離れすぎでは?? というか薩摩が偉い事になってる事はいいんです?? そんなんでしたっけ? 薩摩と言えば示現流に……撃たなば死なんみたいな感じなイメージなんですけど?? 鬼ヶ島繋がらないんですけどどうなってこうなって鬼ヶ島に? 理由求めたら……あかんねやろうなあ」
 そう、理由を求めてはいけない。ただ、こういうものだと思わなければいけない。
 それが混沌の再現性薩摩なのである……まあ、大体練達が悪いよ練達が。

成否

成功

MVP

安藤 優(p3p011313)
君よ強くあれ

状態異常

なし

あとがき

ご参加ありがとうございました!
皆の薩摩が戻ってきたよ!

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