PandoraPartyProject

シナリオ詳細

ドラネコ温泉を探して

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●覇竜温泉事情
 温泉。
 寒かったり暑かったりした夏も去り、冬の足音が近づいている。
 こんな寒い季節になってくると、温泉に入りたくなってくるものである。
 特に今の時期、秋らしい風景を見ながら……というのもオツなものだ。
 かの豊穣が温泉で有名なのはよく知られた話だが、世界中に温泉は存在する。
 そのどの温泉も、様々な条件により変化し「1つとして同じものは存在しない」と言われるほどだ。
 つまるところ、いろんな場所のいろんな温泉。
 どれもが素晴らしいものであり、覇竜にも幾つかの温泉があるということだ。
 さて、それを前提に……覇竜には、とある温泉がある。
 それはドラゴニウムの湯と言われる湯だ。フリアノンで定期的に管理している温泉だが、これもまた覇竜に存在する温泉の1つである。
 しかしながら、他の温泉は何処にあるのか? それは安全な場所なのか?
 様々な疑問は当然のように出るだろう。その疑問のうち2つは、簡単に答えが出る。
 ……ドラネコを追え、だ。
 ドラネコは覇竜で竜種をも魅了するほどに可愛さで世の中を渡っている生き物である。
 そんなドラネコが向かう場所は少なくともドラネコにとっては安全な場所であり、亜竜集落の近くであればその可能性は更に高まる。
 そう、ドラネコしか知らない秘湯……となれば間違いなく源泉かけ流し。
 そんな秘湯を、見つけてみたくはないだろうか?

●ドラネコ温泉を探せ
「銘菓ある所に温泉有り! 温泉を掘り当てたいぞー!」
「掘らなくてもあるぞい」
 『ナチュラルボーン食いしん坊!』ニャンタル・ポルタ(p3p010190)に『フリアノンの酒職人』黒鉄・相賀(p3n000250)はそんな声をかける。
 そう、覇竜にはまだニャンタルが知らない温泉がある。
 そしてその中にはドラネコしか知らない温泉というものも存在するのだ。
「その名もドラネコの湯じゃが……恐らくかなり大きめの温泉であろうと言われとる」
 そしてドラネコが楽しんでいるということは安全性も確保された場所なのだろう。
 手を加えなくとも良い場所であるかもしれない。
「ま、本来なら儂が行くんじゃが……今の時期、忙しくてのう」
「よくその台詞を聞いとる気がするのじゃがー?」
「ほっほっほ。多忙な身でのう」
「そこでボクだよ!」
 そこに現れたのは、なんと『鉄心竜』黒鉄・奏音(p3n000248) だ。
 温泉と聞いて飛び出してきたのだろうか、すでにタオルを持っている。
「まだ見ぬ温泉! そしてドラネコ! あと温泉! いいよね、温泉猫!」
「混ざっとる……」
 間違ってはいない。いないが、ニャンタルはひとまず突っ込んでおいた。
「ま、そんなわけでのう。一応の確認も含めての依頼というわけじゃな」
 問題なければ、新しい名所になるかもしれない。
 覇竜の新しい名所候補、ドラネコ温泉。確実な癒しスポットとなるだろうそれが誕生するかどうかは、ニャンタルたちの働きにかかっているのだ……!

GMコメント

覇竜温泉「ドラネコの湯」。
ドラネコの後をついていって、岩山の中の洞窟を抜けていくと辿り着きます。
丸く開いた空と、都合よく岩壁で男女に区切られた広い温泉。
広さのイメージ的には草津の西の河原露天風呂くらいです。ひろーい。

なお、途中でモンスターの襲撃があるかもしれませんが対して強くないので「いつものことだったね……で始まるかもしれません。
温泉とドラネコに全振りしていいってことですよ。

●フレイムバタフライ×5
20cmくらいの大きさの炎の蝶。精霊ではないようですが、炎でその身体が出来ています。
顔面に火を吹いてきます。熱い!
あ、なんだこいつ凄い弱いぞ!?

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • ドラネコ温泉を探して完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年10月26日 22時10分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

亘理 義弘(p3p000398)
侠骨の拳
ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)
【星空の友達】/不完全な願望器
アンナ・シャルロット・ミルフィール(p3p001701)
無限円舞
ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)
優穏の聲
アーマデル・アル・アマル(p3p008599)
灰想繰切
ニャンタル・ポルタ(p3p010190)
ナチュラルボーン食いしん坊!
綾辻・愛奈(p3p010320)
綺羅星の守護者
ユーフォニー(p3p010323)
竜域の娘

サポートNPC一覧(1人)

黒鉄・奏音(p3n000248)
鉄心竜

リプレイ

●ドラネコ温泉を探せ
「最近ネコと妙に縁があるんだが、まあ、良いことなのかね。今回はドラネコが集まっている温泉を探すことになる。あいつらがいるくらいだから安全だろうし、ゆっくりと湯に浸かれるんなら是非とも探し当てたいところだ」
 『侠骨の拳』亘理 義弘(p3p000398)の言う通り、今日の仕事はドラネコの知っている温泉を見つけることだ。
 そのためにはまずドラネコを見つけることから始めなければならないが……それはすでにどうにかなっていた。
「素直に教えてくれるならそれでよし、対価を要求されるなら練達での依頼の際に用意していた、猫まっしぐらのスティック状の例のアレを差し出す用意もあったんだがな……」
 それはそれで後でくれ、とばかりに義弘の頭の上のドラネコがペシペシと尻尾で叩くが、そんな感じである。
 先導役のドラネコがパタパタ飛んでいくのを追いかける形になっているが、なんと平和な光景だろうか?
「ドラネコ。温泉。ドラネコ。ドラネコ。温泉。ドラネコ……」
 『剣の麗姫』アンナ・シャルロット・ミルフィール(p3p001701)もドラネコ面に落ちた顔をしていたが、やがて正気に戻る。
「……はっ。猫さんの後ろ姿を見ながら歩いていたら思考が欲で埋め尽くされていたわ。猫さんは歩くだけで可愛らしいものね。仕方ない。気がついたら戦闘も終わっている……」
 そう、すでにフレイムバタフライは倒されている。いやあ、物理的に熱い戦いでしたね!
「……ええ、わかってる。今回は遊ぶのではなく調査がメイン。浮かれるのは程々にして……覇竜の猫さんの生態を暴く……あれ? 違った?」
「なんかそんな仕事だった気がしてきた……」
「うむ。私もだ」
 アンナと『鉄心竜』黒鉄・奏音(p3n000248)、そして『優穏の聲』ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)が首をかしげるが、今日の仕事は温泉である。
「ドラネコ温泉、成程……ドラネコすらも虜にする湯、或いはドラネコで出汁を取った湯。ちょっと成分気になるな、湯のサンプルを取って練達あたりに成分分析して貰うか……?」
 『灰想繰切』アーマデル・アル・アマル(p3p008599)が至極真面目な顔でそんなことを言うが、本気かどうかはアーマデルのみが知る。ただゲオルグは「分かる」と言いたげに頷いている。
「ドラネコだ温泉だ、癒されるやったーーー! たっぷり楽しんで和んで癒されるよ!」
 『【星空の友達】/不完全な願望器』ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)もすでにテンションを上げているが、ドラネコの後をついていくのはなんとも楽しいらしい。なおゲオルグも分かると頷いている。
「可愛いドラネコ達の後ろ姿を見ながら歩くの幸せ……おっと周囲に気を付けないと!」
「ドラネコの湯! 略してドラ湯か! なかなか可愛らしいことになっとるなあ。頬が緩んでしまう……おっと、いかん。相賀にbefore、afterの報告せんといかんかったんじゃ!」
 『ナチュラルボーン食いしん坊!』ニャンタル・ポルタ(p3p010190)もキリッとした顔をしているその後ろで『本と珈琲』綾辻・愛奈(p3p010320)と『相賀の弟子』ユーフォニー(p3p010323)もエネルギーを溜めているような顔をしているが……どうやらドラネコの湯、もう少しで到着である。

●ドラネコの湯
「着いたー! ここがドラネコ温泉……すごい、今すぐ入りたい位……! ……でもその前に色々頑張ろう!」
 ヨゾラのそんな声が響いて。ここまでパワーをためていた愛奈とユーフォニーの叫び声も響く。
「私は! どらねこと! おんせんを! たのしみに! きました!!!!!!」
「私も! ドラネコさんと! おんせんを! たのしみに! きました!!!!!!」
「ニャー!」
 愛奈とユーフォニー、そしてミーフィア、クローディア、ハーミア、シルフィア、フリージア、そしてドラネコ配達便0081『ソア』まで、ドラネコ勢揃いである。
「愛奈さんたくさん頑張ってえらいです」
 よしよしなでなでされている愛奈だが、今日のユーフォニーはそんな愛奈の甘やかしモードということだろうか。
「えへへ、この前とかそのさらに前とか、私が誘って貰っちゃいましたから、もふもふ癒されましょう……! 奏音さんも今日くらいは修行を忘れてのんびりでしょうか」
「……ええ。そうですとも。終焉獣の動きにしろ、天義の動乱にせよ、プーレルジールの決戦準備にしたって……最近詰め込みすぎでしたからね。本当に誘って下さった同志ユーフォニーには感謝しかありません。お言葉に甘えて……のんびりしましょう……」
 何はともあれ、ここをまずは観光名所として整備しないといけないわけだが……愛奈には案があるようだった。
「それにしてもここはドラネコが集まる良い場所なのですね」
 そう、此処にはあちこちにドラネコがいる……すでに愛奈の両肩にも知らないドラネコが装備されているほどだ。
「皆さん休憩所を作ると意気込んでおられますし、お手伝いしましょう。毛布やら持ち込みされてベッドメイクはされるようですし、周囲のいい感じの木とかを柱替わりに回収して使いましょうか。ほら、天然素材の方が落ち着くかなって……ドラネコは気にしない? それはきっとそう」
「ニャー」
「ベッド……そうですね。覇竜の新しい名所……ドラネコさんがのんびりできるものといえば、まずはやっぱりふかふかのベッドではないでしょうか……!」
 だからユーフォニーもドラネコの第一人者としてベッドにはかなりこだわりがあった。
「温泉に入る前に道中の疲れを癒しても良し、上がった後にごろごろのんびりお昼寝しても良し。毛布やクッション、いわゆるペットベッドなどをたくさん買い込んで持ってきたので良い感じに設置してみますね。寝心地はもちろんドラネコさんたちにチェックしてもらいます。OK出るまで温泉はおあずけです」
 なるほど、かなりの覚悟だ……匠の仕事と言わざるを得ないだろう。ドラネコの目も自然とキリッとしたものになる。それで何か変わるわけではないのだが。
 さて、ニャンタルはどうか? こちらは温泉施設として見た上での完成度に重きを置いているようだ。
 脱衣場が無ければ取り敢えず立板で仕切り、此処迄の道順を確認した後、立て看板立てて置くつもりだったが、どうやら多少の改装でそれは出来そうだ。
「立て看板にはフラッシュ撮影禁止と大きな音を立てない様、注意書きもしておこうかの」
「立て看板は作ってきたわ」
「ほう、これはこれは」
 アンナが作ってきた立て看板には『猫に危害を加えるモノ、ドラゴンに食べられるベシ』と書かれている。
「悪党は竜種のエサにでもなれば良いと思うわ」
 竜種もドラネコの魅力に勝てないところを見るに、本気でそうなりそうな気はするが……さておいて。
 更にはニャンタルはドラネコが寛げる様に小屋も作成するつもりだ。
 早速とばかりにその辺りの木を切っていくが……木を切る時も持ち前のパワーと飛行で倒れる木を空中キャッチしていくことで大きな音が出ないように気を付けていた。
「斧は仕方ないとして、鋸もなるべく静か〜に引くとするか。ドラネコ達が驚いてしまうかも知れんしの」
 そう、ドラネコに優しい工法を考えられるのは流石ニャンタルといったところか。
「飛んで歩くドラネコ達の翼や体を傷つけんように工夫もせねばな! 角は全て丸く、ぶつかっても怪我をしずらい材質やフォルム、景観を損ねない様にも配置やカラーリングにも気を配らなくては! あまりデカい物は必要なさそうじゃ。メインはドラネコと温泉じゃしな!」
「成程休憩所、わかるぞ」
 アーマデルもニャンタルの考えに理解を示し、内装の整備に力を入れていく。
「人類も湯に入っては上がり、冷ましてはまた湯に入るような二度漬け禁止? なんだそれ? という湯の楽しみ方もあることだしな。しかしドラネコしか知らない秘湯となると、風呂上がりのマッサージ機やフルーツ牛乳を完備することは難しい……そういう練達的な温泉観はちょっとあっちに置いといて」
 まあ、覇竜でそういうものを持ち込むときはクーラーボックスなどが多かったが、常時置いておくわけにもいかない。
「水分補給……は温泉の湯を飲んだりするのだろうか。湧き水などあれば飲み易いよう一旦軽く水を貯めるところを掘るなりたらいをかますなりして作るといいかもしれないな」
 調べてみれば、近くに飲用に適した沢があることが分かる。この辺りを利用すればよい感じになるだろうか。
「あと日当たりの良い辺りにごろごろだらだら出来るよう石ころを除き、凸凹を埋め、のんびりお昼寝スペースを整備出来るだろうか。壁際ならキャットウォーク出来る出っ張りとかを造成するのもいいかもしれない。ドラネコは飛べるが、キャットウォーク的なのも好きかもしれないと思ってな」
「ニャッ」
「そうか。ならつけておこう」
 よきにはからえ、とでも言いたげなドラネコに頷きながらアーマデルは設置をしていく。
「ヒトを呼び込むのなら椅子は欲しい。岩はくつろぐには固くて、座り心地も寝心地も悪いからな。とはいえ……ヒトの手を加えるほど、維持にヒトの手が必要になる。ならば管理する者が常駐できる設備もいずれは必要になるだろうが……それはそのときでいいか」
 覇竜の湯も定期的に管理しているし、そこはどうにでもなるかもしれない。
「私も手伝いましょう。風通しはよくしないとだけど、雨はしっかり防げるようにしたいわね」
 アンナもゲオルグと協力しながら、しっかりと手伝っていく。
「後は狭い箱とか……キャットタワーとかを設置しておきましょう……あんまり興味持たれない未来も見えた気がしたけれど。まあそんなところもドラネコ様らしいから無問題ね」
 そう、ドラネコは何をやっても可愛いから問題はない。アンナの手元をじっと見ているドラネコもかわいいものだ。
 ちなみにその辺をヨゾラのドラネコであるヨツバが飛んでいるが……そのヨゾラは、全体的なチェックと整備から始めていた。
「道中の洞窟も歩きやすいよう転がる石等はのけておいて……っと」
 ドラネコだけなら飛ぶから構わないが、人が通るならそういう細かいところのチェックも必須だろう。
 洞窟の高さや横幅も確認、横穴の有無も確認し、洞窟内に注意の看板も用意していく。
「イレギュラーズなら高さ3m……いや3m50cm位あれば通れるはず……亜竜種さん等は翼を伸ばすと引っかかるかも、そこも気を付けないとだね」
 そして更に、温泉に入る前にお掃除と岩壁チェックも欠かさない。男湯(暫定)と女湯(暫定)は分厚い岩壁で分かれているが、念のためである。覗き穴になりそうな穴は塞いでおきたいし、のぞき駄目絶対、なタイプなのでのぞきはしないのがヨゾラである。
(とはいえ、ドラネコの往来は妨げたくないんだよね、翼で飛ぶから大丈夫かな……?)
 まあ、ドラネコは勝手に移動するので平気ではあるだろう。休憩所の整備も更衣室も、仲間たちと共に満足のいくものが出来上がっていく。
「あ、ドラネコ用のベッドなどもいいよね……和む……! よし座布団もいくつか置こう、人が座るかもだしドラネコが乗ってくれるかもだしドラネコにも気に入ってもらえると良いなぁって、もう乗ってる!?」
 すでに乗られているし揉み揉みされているしで平和な光景だ。となれば、あとはもう入るだけ。男女別で不都合な部分がないことを確認しながら入っていけば、男湯も広くてドラネコもいて幸せな光景である。ヨゾラもヨツバと共にゆっくりと湯につかる。
「温泉にドラネコ、幸せー……!」
「にゃー……」
 知ってるドラネコも知らないドラネコも、皆幸せだ。
 義弘も念のためと水着を着用し、体を湯でかけ流して、足元からじっくりと浸かっていく。
「……いい湯だな、温まる。向こうじゃ貸し切りでもしねぇと俺らみたいな背負ってる奴は入れないからなあ」
 などと語りつつ、準備してきた酒を一杯やろうと浮かせたお盆を……ドラネコがパンチしているので救出しつつ。
「お前さんらも一緒にどうだい?」
「ああ、いただこう」
「ニャー」
「いや、ドラネコ達よ、お前さんらはダメだからな? ネコにアルコールは劇物だからな? いや、ドラゴンだから大丈夫なのか……? ……まあダメか、やはりネコだからな」
 ちなみに平気かどうかでいうと平気だったりする。
「本当に、どういう存在なんだろうなあこいつら」
「ニャー」
 あるがままを受け入れなさい、とでも言っているかのようなドラネコの鼻を義弘はつつきながらゲオルグと一杯やっていく。
「来いよドラネコ……今日の俺には水中行動がある。津波に飲まれて湯に沈んでも溺れはしないぞ」
「ニャッ」
 一方のアーマデルはドラネコとそんなことをやっていたが……今日はドラネコ津波は起きそうにないので安心である。
 さて、女湯はどうだろうか? アンナはドラネコと一緒にゆったりとお酒を飲んでいた。
「寒くなってきた季節。ドラネコ達と温泉。そしてこっそり持ち込んだお酒を飲む……極楽という言葉は、この温泉のために生まれた言葉に違いないわ」
「ニャー」
 そうだね、と言いたげなドラネコを横目に、アンナはソワソワとする。
(のんびりしている猫さんと戯れたいけど、野良だしちょっかいをかけるのも憚れるわね……となるとここは……)
「にゃあ〜。にゃーお? にゃにゃにゃ〜」
「ニャア」
 動物疎通はないけど鳴き真似でコミュニケーションを取りに行く。
 反応があったら嬉しい。なくてもお猫様らしい。どっちでも幸せな気分に浸れるのよ……とはアンナの言葉だが。幸いにもドラネコはその辺のサービス精神にあふれている。周囲のドラネコも集まってきてしまいドラネコまみれになっているが、幸せそうだ。
 そんなアンナを見ながら、ニャンタルもうむと頷く。あれはあれでよいものだ。
「ふぃ〜! ドラネコって意外と熱い湯が好きなんじゃな。考えてみれば普通の猫も、そこに居って大丈夫なんか? って所で寝てる時あるよなあ。うむ? 夏場は涼しい所に居るよな……どっちなんじゃ?」
 猫は一番良い場所を見つけるというが、ドラネコも同じなのだろう。ただ、普通の猫よりも凄いだけである。
 だからニャンタルはドラネコが近寄ってきたら顎下や耳裏、背中を撫でていく。
「ふふ……お主等可愛いのう♪ ゴロゴロ言ってくれるのか。お主等も後で釣った魚を皆で食べようか」
「ニャッ」
 そんな中、愛奈とユーフォニーもゆったりとつかっている。
「ふう。さて、折角のご褒美の温泉タイムです。私もお酒でも持ち込んでのんびりやりながら一杯貰いましょうか。同志もいかがです?」
「お酒、私ものみたいです♪ ミーちゃんたちも飲むかな。他のドラネコさんたちは……。私は採れたての梨を絞ったジュースを持ってきたのでお酒飲めない方やドラネコさんはどうぞ。みんなでのんびりまったり……紅葉も見えるでしょうか」
「あ、他にも呑める方がいらっしゃればもちろんご一緒に……よいですよ温泉酒……ドラネコさんも呑みたい? アルコール大丈夫……ぽいですね。いいですかドラネコさん。私の故郷では酒は飲んでも呑まれるなとああもってかないで……」
「ニャー」
 分かっているよ、と言っていそうなドラネコに頷き、愛奈はユーフォニーに視線を向ける。
「――時に同志ユーフォニー。その後「彼」とはどうです? 上手くいってます? 泣かされたりしてません? ――なんて」
「――!?!?!! な、泣かされたりなんてないですよ! そんなことするひとじゃないし……って、もう……! 最近は、その……名前、呼んでくれる時の声、が……や、やっぱり何でもありませんっ。愛奈さんこそそういうのどうなんですか……!」
「ふふ。友人のコイバナでニコニコしたいだけですよ。さあ惚気を聴かせなさいな……!」
 そんなコイバナでも盛り上がりながら、ドラネコでいっぱいの温泉タイムは過ぎていく。
 それは秋の、とっても平和で幸せな……そんな、時間であった。

成否

成功

MVP

ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)
【星空の友達】/不完全な願望器

状態異常

なし

あとがき

ご参加ありがとうございました!

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